カフェ内装の費用相場|坪単価・内訳・見積の注意点

カフェの内装費用は、居抜きで坪15〜40万円スケルトンで坪35〜60万円が全国的な目安です。イタリアンなどの重飲食と比べると厨房設備費は抑えやすい一方、カフェは空間デザインが集客を左右するため「見せる部分」への投資比重が大きくなる傾向があります。本記事では坪単価の考え方からモデル予算、見積内訳、コストダウンの優先順位、使える補助金、保健所の届出、失敗事例、業者選びまで──カフェ開業の内装費用をこの1本で解消します。

基本カフェ内装費用の全体像──何で決まるのか

カフェ・喫茶店の内装費用は、主に以下の 5つの要素 が複合的に影響します。レストランと比べ厨房がコンパクトな分、客席デザインとコーヒー設備への投資バランスが費用を左右する最大のポイントです。

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物件の状態
居抜き(前テナントの設備を活用)か、スケルトン(ゼロから施工)かで工事費が根本的に変わります。同じカフェ業態からの居抜きなら大幅なコスト削減が可能。

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坪数と客席比率
カフェは客席面積の比率が高い業態。ゆったりした席配置にするほど坪数が必要になります。

コーヒー設備のグレード
エスプレッソマシン、焙煎機、浄水器など。スペシャルティコーヒー専門店ほど機器投資が大きくなります。

空間デザインのグレード
カフェは「雰囲気」が商品の一部。SNS映えを意識したデザインや照明計画はコストに直結します。

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フードメニューの充実度
ドリンク中心か、本格的なフード提供もするかで厨房設備の規模が大きく変わります。

結論として、「居抜きのシンプルなコーヒースタンド」と「スケルトンからつくるデザイナーズカフェ」では費用が 3倍以上 開くことも珍しくありません。まずは自分の業態コンセプトと物件条件を整理するところから始めましょう。


表①坪単価の目安(居抜き/スケルトン/デザイン重視)

カフェ内装の坪単価は、施工タイプと業態グレードによって以下のレンジが全国的な目安とされています。

施工タイプ 坪単価の目安 特徴・想定業態
居抜き物件 15〜40万円/坪 前テナントの設備を活用。コーヒースタンド、小規模カフェ向き
標準スケルトン 35〜60万円/坪 内装・設備を新設。一般的なカフェ・喫茶店全般
デザイン重視/高級仕様 55〜90万円/坪 特注家具、高級素材、焙煎スペースなど。デザイナーズカフェ・ロースタリー向き
カフェの坪単価はコーヒー設備・厨房機器を含むかどうかで印象が大きく変わります。エスプレッソマシン1台で数十万〜数百万円になるため、「内装工事のみ」の坪単価なのか「設備込み」なのかを見積もり比較時に必ず揃えてください。

表②坪数別モデル予算(5坪〜20坪)

坪数ごとの内装費用の目安を整理しました。カフェは小規模からスタートする方も多いため、5坪から掲載しています。

坪数 費用目安 想定される店舗規模
5坪 約80〜300万円 テイクアウト中心のコーヒースタンド(3〜6席)
10坪 約150〜600万円 カウンター+テーブル数卓の小規模カフェ(8〜15席)
15坪 約250〜900万円 テーブル中心の標準的なカフェ(15〜25席)
20坪 約350〜1,200万円 ゆったりレイアウト、焙煎スペース付きも(20〜30席)

10坪モデルの費用内訳例(関東圏・スケルトン)

関東圏10坪のスケルトン物件でフード提供もある標準的なカフェを開業する場合の費用例です。

費目 金額目安 補足
内装工事費(客席側) 200〜350万円 造作・仕上げ・照明・ファサード
厨房設備工事費 100〜200万円 給排水、ガス、排気、グリストラップ
コーヒー設備・厨房機器 80〜250万円 エスプレッソマシン、グラインダー、冷蔵庫、食洗機など
空調・換気工事費 50〜100万円 エアコン、換気扇、厨房排気
設計費 50〜100万円 図面作成・素材選定・現場監理
合計 約500〜1,000万円 坪単価換算で約50〜100万円
上記はフード提供ありの標準カフェの参考値です。ドリンク特化のコーヒースタンドならさらに抑えられ、焙煎機を導入するロースタリーカフェなら上振れします。

実際にどんな予算帯でどんな仕上がりになるか知りたい方は、カフェの内装デザイン事例を写真で比較するのが近道です。コーヒースタンドからロースタリーまでさまざまな価格帯の施工事例を確認できます。


深掘りなぜ費用が変動するのか──設備・デザイン・地域の影響

同じ坪数のカフェでも内装費用が大きく変わる理由を、4つの切り口で解説します。

① コーヒー設備・厨房機器の影響

カフェの特徴として、コーヒー設備のグレードで機器費が大きく振れる点があります。レストランほど大規模な厨房は不要ですが、コーヒーにこだわるほど設備投資は膨らみます。

設備 費用目安 備考
エスプレッソマシン 30〜250万円 家庭用改造〜業務用ハイエンドまで幅が大きい。ラ・マルゾッコなどの有名機種は100万円超
グラインダー 10〜60万円 スペシャルティ向けは高精度モデルが主流
焙煎機 50〜300万円 自家焙煎する場合。排煙ダクト工事費が別途かかる
浄水器・軟水器 5〜30万円 コーヒーの味を左右する重要設備。マシンの保護にも必要
排気ダクト・フード 50〜150万円 フード提供の規模や焙煎の有無で大きく変動。物件の階数でも差が出る
厨房機器一式 50〜150万円 冷蔵庫、製氷機、食洗機、オーブンなど。フードメニューの充実度による

② 客席デザインの影響(カフェ最大の特徴)

カフェは「空間で選ばれる」業態です。味だけでなく居心地の良さやSNS映えが集客に直結するため、客席デザインへの投資比率が他業態より高くなりがちです。

  • シンプル・ナチュラル系:白壁+木のぬくもり。塗装仕上げ+既製家具で比較的抑えやすい
  • インダストリアル系:コンクリート打ちっ放し+アイアン+古材。スケルトンの躯体をあえて見せることでコスト削減になるケースも
  • デザイナーズ・世界観重視:特注家具、タイル・石材の壁、アーチ天井、造作照明。素材費・職人の手間賃が大幅に上がる
  • テラス・屋外席:ウッドデッキやパーゴラ、外構工事が追加。道路使用許可が必要な場合も

③ フードメニューの充実度

カフェの厨房規模は、メニュー構成によって大きく変わります。

メニュー構成 厨房の規模感 費用への影響
ドリンク特化 最小限(コーヒー設備+冷蔵庫程度) 厨房設備費を大幅に抑えられる。グリストラップも小型でOKな場合あり
軽食あり(トースト・サンドイッチなど) 小〜中規模(オーブン、簡易コンロ追加) 標準的な設備投資。排気ダクトの規模も中程度
本格フード提供(パスタ・カレーなど) 中規模(業務用コンロ、フライヤーなど) レストランに近い厨房設備が必要。排気・ガス工事費も増加

④ 地域差・搬入条件

条件 費用への影響
都市部(東京・大阪など) 人件費・資材費が高め。路面店は家賃も高いが集客力とのトレードオフ
地方・郊外エリア 人件費は抑えやすい。ロードサイド型は駐車場整備の費用も考慮が必要
ビル上階・地下 排気ダクトの延長費用が増加。集客面でファサード(看板・入口)の工夫が必要
古民家・リノベーション物件 雰囲気は抜群だが、構造補強・断熱・配管更新に追加費用がかかることが多い

実務見積の内訳──何が含まれるかを確認する

カフェの見積書を読み解くとき、以下の 9カテゴリ を意識すると比較しやすくなります。

カテゴリ 含まれる主な項目
① 仮設・解体費 養生、既存内装の撤去、廃材処分
② 造作工事費 カウンター、棚・収納、パーテーション、ファサード(看板・入口まわり)
③ 仕上げ工事費 床材(モルタル・タイル・フローリング等)、壁材(塗装・レンガ・木板等)、天井
④ 電気設備工事費 配線、分電盤、照明器具(ペンダントライト・間接照明・ダウンライト等)、コンセント
⑤ 給排水・衛生設備費 厨房配管、カウンター下の水回り、トイレ、手洗い、グリストラップ
⑥ ガス設備工事費 ガス管引き込み(フード提供がある場合)。ドリンク特化なら不要なケースも
⑦ 空調・換気・排気工事費 エアコン、厨房排気ダクト・フード、換気扇。焙煎する場合は排煙設備追加
⑧ 設計・デザイン費 図面作成、素材選定、現場監理、3Dパース
⑨ 諸経費 現場管理費、産廃処分費、交通費、保険料
カフェ特有の注意点:コーヒー設備(エスプレッソマシン・グラインダー・浄水器など)は内装工事とは別に自分で手配するケースも多いです。見積もりに含まれているか、別途購入かを明確にしておきましょう。

内装・デザイン会社へまとめて相談すると、同じ要件で複数社から見積もりが届くため、比較がしやすくなります。


注意追加費用が出る典型パターンと回避策

カフェの内装工事で「想定外の出費」が発生しやすいパターンを整理します。レストランほど設備リスクは大きくありませんが、カフェ特有の落とし穴があります。

パターン なぜ起こるか 回避策
電気容量の不足 エスプレッソマシン(消費電力が大きい)・食洗機・エアコンの同時使用で契約アンペアが足りず、幹線引き直しが必要に 使用機器リストを作成し、必要アンペアを施工会社に試算してもらう
排気ルートの問題 フード提供や焙煎を行う場合に排気ルートが確保できず、工事費が膨らむ 物件契約前に施工会社と排気ルートを現地確認。ビルオーナーの承認も事前に取得
水回りの増設困難 カウンター下にシンクを追加したいが、既存の給排水位置から遠くて配管工事が大がかりに 厨房・カウンターのレイアウトは既存の給排水管位置を考慮して設計する
古民家・リノベーション物件の構造問題 雰囲気の良い古い建物を選んだが、構造補強・断熱・配管更新に想定以上の費用が発生 契約前に施工会社に建物の状態を調査してもらい、補強費用を見積もりに含める
予備費のすすめ:カフェは飲食店の中では追加費用リスクが比較的低い業態ですが、それでも総予算の 10〜15% を予備費として確保しておくと安心です。古民家やリノベーション物件の場合は 15〜20% を推奨します。

節約予算を抑えるコツ──優先順位の付け方

カフェの内装費用を抑えるには、「お客様が体験する空間」と「裏方」のメリハリが鍵です。カフェはデザインが集客力に直結するため、「見える部分」の質は維持しつつ「見えない部分」で賢くコストカットするのが基本戦略です。

◎ 削りやすい箇所
  • 厨房機器の中古・リース活用:冷蔵庫、製氷機、食洗機は中古の流通が豊富。新品比30〜50%削減も
  • インダストリアルな「見せるコストダウン」:天井をあえて抜いてスケルトンを露出すれば、天井仕上げ工事が不要になる。カフェでは人気のデザイン手法
  • 既製品の家具を活用:テーブル・椅子は業務用家具メーカーの既製品がコスパ良好
  • 塗装仕上げを活用:壁の塗装はタイルや石材より安価で、DIYも可能な部分
  • 照明器具の統一:種類を絞り、配置の工夫で空間に変化をつける
  • 同じカフェ業態からの居抜き:水回り・電気・排気を流用できるメリットが大きい
✕ 削ると後悔する箇所
  • 客席の第一印象エリア:入口〜メインの客席。ここが安っぽいとリピートもSNS拡散も期待できない
  • 照明計画:カフェの雰囲気は照明で8割決まる。器具は安くても配光計画はプロに任せたい
  • カウンターまわり:バリスタの作業姿が見える場合、カウンター天板・背面の仕上げは投資すべきポイント
  • 水回りの施工品質:水漏れは営業停止に直結。給排水工事は確実にプロに任せる
  • 空調・換気:居心地に直結。夏場に暑い・冬場に寒いカフェはリピートされない

コストダウン策の優先順位まとめ

優先度 施策 削減効果の目安
★★★ 同業態の居抜き物件を選ぶ スケルトン比で30〜50%削減も。水回り・排気の流用メリットが大きい
★★★ 相見積もりで適正価格を把握 1社だけだと10〜20%割高になるリスクあり
★★☆ 天井スケルトン仕上げの活用 天井仕上げ工事費をまるごとカット。カフェでは定番のデザイン手法
★★☆ 厨房機器の中古活用 機器費を30〜50%削減。保証・メンテナンスの確認は必要
★☆☆ 壁の塗装仕上げ+一部セルフ施工 壁仕上げ費の20〜40%程度
判断に迷ったら事例を参考に:店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例 を写真で比較できます。「コーヒースタンドはここまでシンプルでもおしゃれ」「この予算でこの雰囲気が出せるのか」といった発見が、コストダウンのヒントになります。

資金融資・助成金・補助金の基礎知識

カフェの開業資金は、内装費に加えて物件取得費・コーヒー設備・仕入運転資金なども含めると想像以上の金額になります。使える資金調達の選択肢を整理しておきましょう。

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫の融資 カフェ・飲食店の新規開業者向け融資制度が充実。無担保・無保証人の制度もある 事業計画書が必須。飲食業界での勤務経験があると審査で有利になる傾向
自治体の制度融資 各自治体が金融機関と連携する低金利の融資制度 利率は低いが審査に時間がかかる場合も
小規模事業者持続化補助金 販路開拓等の経費の一部を補助 公募時期が限定的。内装費が対象になるかは年度・類型による
自治体の創業支援補助金 商店街活性化や空き店舗活用の補助制度がある自治体も 条件は自治体ごと。カフェは「まちづくり」の文脈で採択されやすいケースも
設備リース エスプレッソマシンや厨房機器をリースで導入し、初期費用を平準化 長期トータルでは購入より割高だが、開業時のキャッシュフローを守れる
補助金・助成金は 公募時期、対象経費、申請条件が年度ごとに変わる ため、本記事では具体的な金額や締切を断定していません。最新情報は各制度の公式サイト、または開業予定地の自治体窓口で確認してください。

資金計画のポイント

  • 自己資金は総費用の3分の1程度を用意できると融資審査で有利です
  • 運転資金(家賃+仕入+人件費の3〜6か月分)を必ず確保。内装に全額投入すると開業後に資金ショートするリスクがあります
  • コーヒー設備は別予算で計画:エスプレッソマシンやグラインダーは内装とは別ラインで検討し、トータルの資金計画に漏れなく入れましょう
  • 融資審査には見積書が必要:施工会社から正式な見積もりを早めに取得しておくと、事業計画書の作成がスムーズです

契約原状回復・退去時コストの注意点

カフェの内装費用を考えるとき、見落とされがちなのが 退去時の「原状回復費用」 です。カフェは重飲食ほど設備撤去コストは高くありませんが、それでも開業前から把握しておくべきポイントがあります。

カフェの原状回復で注意すべき点

  • 原状回復の範囲は賃貸借契約書で決まる:「スケルトン返し」か「現状返し」かで費用が大きく異なる。契約前に必ず確認
  • 費用の目安:カフェの原状回復は坪あたり3〜10万円程度が目安。排気ダクトの有無や造作の規模で変動
  • 「居抜き退去」で大幅削減:次のテナントに設備・内装をそのまま引き渡せれば、原状回復費をカットできる可能性がある。カフェは人気業態なので居抜きの需要も比較的高い
  • 造作譲渡料の可能性:雰囲気の良い内装やカウンターを有償で次のテナントに譲渡できるケースも
  • こだわりの造作は「出すのも高い」:レンガの壁やモルタルの床など、こだわり素材は撤去にも手間とコストがかかることを覚えておく
内装計画の段階で「将来の退去時にいくらかかるか」まで視野に入れておくと、トータルの投資判断がしやすくなります。特に路面店の好立地であれば居抜き退去の可能性も高いため、良い内装への投資が退去時にも生きてくることがあります。

カフェ内装の費用相場|完全ガイド【後半】
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届出保健所の届出と確認ポイント

カフェ・喫茶店の開業には 保健所の「飲食店営業許可」 が必要です。2021年の食品衛生法改正で旧「喫茶店営業許可」は「飲食店営業許可」に統合されているため、フードを出すかどうかに関わらず同じ許可区分での申請になります。

内装設計に関わる主な基準

項目 概要
厨房と客席の区画 調理場と客席を仕切りやスイングドアで区分。オープンカウンターの場合も基準あり
手洗い設備 厨房内に従業員専用の手洗い器を設置。自動水栓やレバー式など「再汚染防止構造」が必要
床・壁の材質 厨房は清掃しやすい不浸透性の材料。排水勾配の確保も必要
換気設備 厨房に十分な換気能力を確保。焙煎を行う場合は排煙設備も必要
グリストラップ 油脂を含む排水を流す場合はほぼ必須。ドリンク特化でも自治体によっては求められる
トイレ 客席とは別に手洗い付きトイレを設置。厨房からの直接アクセスがない配置
基準の詳細は 自治体によって異なります。設計に入る前に、開業予定地を管轄する保健所に事前相談しましょう。カフェ・飲食店の施工実績がある内装会社なら、保健所基準を踏まえた設計提案をしてくれます。

また、フード提供の規模によっては消防署への届出(防火対象物使用開始届・火気使用設備の届出)も必要です。火を使う設備がある場合は、消防署にも事前に相談してください。

届出の流れ

1
保健所へ事前相談
図面がある程度固まった段階で保健所に相談。基準を確認し、設計段階で不備を修正する。

2
食品衛生責任者の資格取得
営業許可の申請に必要。調理師免許があれば不要。なければ養成講習(1日)を受講。

3
工事完了 → 営業許可申請
工事完了後に「飲食店営業許可申請書」を提出。保健所の検査日を予約。

4
保健所の現地検査 → 営業開始
基準を満たしていれば営業許可証が交付され、営業を開始できる。


DIYDIY──カフェでやれる範囲とやってはいけないライン

カフェはDIYとの相性が比較的良い業態です。特に「手づくり感」が世界観の一部になるケースでは、オーナー自ら施工した壁や棚がお店の魅力になることもあります。ただし、やっていい範囲と絶対にダメな範囲は明確に分けましょう。

◎ DIYしやすい作業
  • 壁の塗装:カフェのDIYで最も人気。養生と下地処理を覚えればコストを大幅に削減できる
  • 棚・ディスプレイの取付:軽量な飾り棚、メニューボード、グリーンの設置
  • 家具の塗装・リメイク:中古テーブルをヤスリがけ+再塗装で雰囲気を統一
  • タイル貼り(小面積):カウンター前面やアクセント壁の一部。タイル施工キットも市販されている
  • 看板・サインの制作:手書き黒板、ウェルカムボードなど
  • 外構の簡易な装飾:プランター、ウッドフェンスの設置など
✕ プロに任せるべき作業
  • 電気工事:電気工事士の資格が必須。照明の配線は必ずプロに
  • 給排水工事:水漏れリスク+保健所基準に直結
  • ガス工事:資格が必要。火災リスクに直結
  • 排気ダクト工事:消防基準に関わる専門工事
  • 厨房の防水・床工事:不浸透性基準を満たす施工が必要
  • 構造に関わる工事:壁の撤去・新設、天井施工など
カフェのDIYは他業態と比べて効果が出やすいのが魅力です。壁の塗装だけでも10〜30万円程度のコスト削減になることも。ただし「DIYしたい箇所」を事前に施工会社に伝えておくと、プロの工事との接合部分がスムーズになります。

工期工期の目安と進め方(週単位)

カフェの内装工期は、重飲食(イタリアン・中華など)と比べるとやや短めですが、それでも余裕を持ったスケジュールが必要です。

フェーズ 目安期間 やること
相談・要件整理 1〜2週間 コンセプト・メニュー構成・席数を整理。施工会社の選定・相見積もり依頼
設計・デザイン 2〜4週間 図面作成、素材選定、保健所への事前相談、見積もり確定。コーヒー設備の発注もこの段階で
施工 3〜5週間 解体→設備工事(配管・電気・排気)→造作→仕上げ→機器設置→クリーニング
DIY期間(実施する場合) 数日〜1週間 壁の塗装、棚の取付、装飾など。施工会社の引渡し後に実施
検査・引渡し 約1週間 施主検査、手直し、保健所の現地検査、営業許可証の交付
トータル 約2〜3か月 焙煎設備やテラス工事がある場合はさらに長期化も
コーヒー設備は納期に注意:海外メーカーのエスプレッソマシンは受注から納品まで1〜3か月かかることも珍しくありません。内装工事と並行して早めに発注しないと、「店は完成したがマシンがない」という事態に。設計フェーズの初期段階で発注をかけましょう。

失敗例失敗・トラブル事例3選──先人の後悔から学ぶ

カフェの内装でよくある失敗パターンを紹介します。カフェ特有の落とし穴を事前に知っておきましょう。

事例①
デザインに全振りして厨房が使いにくく、回転率が激減

SNS映えを最優先して客席デザインに予算を集中。厨房はスペースも設備も最小限に。結果、ピーク時のドリンク提供に15〜20分かかるようになり、回転率が大幅に低下。売上が想定を大きく下回った。

→ 教訓:カフェはデザインが大事だが、厨房の作業効率も売上に直結する。ピーク時のオペレーションをシミュレーションしたうえで厨房レイアウトを決める。

事例②
電気容量を確認せず、エスプレッソマシン導入後にブレーカー落ち

物件の電気容量を確認しないままエスプレッソマシン(消費電力2,000W以上)を導入。エアコンや食洗機との同時使用で営業中に頻繁にブレーカーが落ちる事態に。幹線の引き直し工事に追加で数十万円が発生した。

→ 教訓:エスプレッソマシンは消費電力が大きい機器。導入予定の機器リストを事前に作成し、必要アンペアを施工会社に試算してもらう。

事例③
おしゃれな照明にこだわりすぎて、暗すぎるカフェに

雰囲気重視で間接照明のみの設計にしたところ、日中でも店内が暗く読書やPC作業がしにくいと不評に。「長居したいカフェ」を目指したのに滞在時間も短くなった。照明の追加工事が必要になった。

→ 教訓:カフェの照明は「雰囲気」と「実用性」のバランスが重要。調光機能をつけて時間帯で明るさを変えられる設計にすると、昼と夜で異なるニーズに対応できる。

選び方内装業者の選び方・相見積のコツ

カフェの内装会社選びで後悔しないために、以下の 5つのチェックポイント を押さえましょう。カフェは「デザイン力」と「飲食店としての実務知識」の両方が求められるため、カフェ・飲食店の施工実績があるかどうかが判断の分かれ目です。

カフェ・飲食店の施工実績
保健所基準、給排水、排気、厨房レイアウトなど飲食特有の知見があるか。おしゃれなだけの住宅デザイナーでは対応できない部分がある。

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デザイン力・提案力
カフェは空間が商品。過去の施工写真を見て、自分の目指す世界観に近い実績があるかを確認。

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見積もりの透明性
コーヒー設備・厨房機器が含まれるか、設計費は別途か。項目の抜け漏れがないかを確認。

🛡️

アフター対応・保証
引渡し後の保証期間、水漏れなどトラブル時の対応。開業後すぐに修繕対応してもらえるかは重要。

📌 5つ目:相見積もりは最低2〜3社

同じ条件で複数社から見積もりを取り、金額だけでなくデザイン提案の質・対応スピード・カフェへの理解度も比較しましょう。カフェのデザインは会社によって提案が大きく異なるため、比較の価値が高い業態です。

店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例を写真で比較 できるため、カフェの施工実績が豊富な会社を見つけやすくなっています。気になる会社があれば、カフェの内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。


準備要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)

内装会社への相談前に以下を整理しておくと、見積もりの精度が格段に上がります。このリストはそのまま印刷・スクショして初回打ち合わせに持参できます。

📝 カフェ開業 内装相談チェックリスト
  • 物件の状態:居抜き or スケルトン(居抜きの場合、前テナントの業態も記載)
  • 坪数・間取り:図面があればベスト
  • 業態コンセプト:コーヒースタンド?カフェ?ロースタリー?テイクアウト比率は?
  • 客席数の目標:カウンター・テーブル・テラスの内訳
  • メニュー構成:ドリンク特化 or 軽食あり or 本格フード提供(厨房規模に直結)
  • コーヒー設備の計画:エスプレッソマシンの機種・グラインダー・焙煎機の有無
  • 予算の上限:内装工事+設備+設計+コーヒー機器の合計で設定
  • 予備費の確保:総予算の10〜15%(古民家の場合は15〜20%)
  • 開業希望時期:エスプレッソマシンの納期(1〜3か月)も考慮して逆算
  • デザインのイメージ:参考写真を3〜5枚用意
  • DIYしたい箇所:壁の塗装、棚の取付など(施工会社との作業分担を明確に)
  • 保健所への事前相談:済 or 未済
  • 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し

事例事例でイメージを固める

費用相場やコストダウン策を理解したら、次は「どんなカフェにしたいか」を具体的にビジュアルで固めるステップです。カフェは業態コンセプトの幅が広いため、事例を見ることで自分の方向性が明確になります。

店舗内装ドットコムのカフェの内装デザイン事例・会社一覧では、テイスト別・規模別・予算帯別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。

  • 5坪以下のテイクアウト専門コーヒースタンドの事例
  • インダストリアルや北欧風など、テイスト別の施工事例
  • 自家焙煎スペースを併設したロースタリーカフェの事例
  • 居抜き活用でコストを抑えながら雰囲気を変えたリニューアル事例
  • テラス・屋外席を取り入れたカフェの事例

気になる事例があれば、その施工会社の情報もそのまま確認できるので、次のアクションにつなげやすい構成です。


FAQよくある質問

Q1. カフェの内装費用の相場はどのくらいですか?
居抜きで坪15〜40万円、スケルトンで坪35〜60万円が全国的な目安です。10坪のスケルトンなら設計費・設備込みで500〜1,000万円前後になるケースもあります。コーヒー設備のグレードやフードメニューの充実度で大きく変動します。

Q2. コーヒースタンド(テイクアウト中心)なら安く開業できますか?
客席が少なく厨房もコンパクトで済むため、内装費は抑えやすい傾向です。5坪程度の居抜きなら100〜200万円台で開業するケースもあります。ただしエスプレッソマシンなどのコーヒー設備費は別途かかるため、トータルの資金計画には注意が必要です。

Q3. エスプレッソマシンの費用はどのくらいですか?
業務用で30〜250万円程度と幅があります。ラ・マルゾッコやシモネリなどの有名メーカーの人気機種は100〜200万円台。中古やリースの選択肢もあります。納品まで1〜3か月かかることが多いため、早めの発注が必要です。

Q4. カフェの内装でDIYはどこまでできますか?
壁の塗装、棚の取付、装飾の設置、家具のリメイクなどはDIYしやすい作業です。壁の塗装だけでも10〜30万円程度のコスト削減になることも。ただし電気・給排水・ガス工事は資格が必要で、保健所基準にも関わるためプロに任せてください。

Q5. 工期はどのくらいかかりますか?
相談開始から引渡しまでトータル2〜3か月程度が目安です。DIY期間を設ける場合はさらに数日〜1週間を見ておきましょう。エスプレッソマシンの納期(1〜3か月)も工期に影響するため、設計初期に発注するのがおすすめです。

Q6. 見積もりは何社取るべきですか?
最低2〜3社の相見積もりをおすすめします。カフェはデザイン提案の差が会社ごとに大きいため、比較の価値が特に高い業態です。店舗内装ドットコムなら要件入力で複数社へ一括提案依頼ができます。

Q7. 自家焙煎したい場合、追加でどのくらいかかりますか?
焙煎機の本体で50〜300万円程度。加えて排煙ダクト工事、チャフコレクター、換気設備の強化が必要で、工事費は50〜150万円程度が目安です。近隣への煙・臭気対策として排煙フィルターが必要になるケースもあります。

Q8. 補助金や助成金は使えますか?
小規模事業者持続化補助金や自治体独自の創業支援補助金が使える可能性があります。カフェは「まちづくり」「商店街活性化」の文脈で補助対象になりやすいケースも。最新情報は各制度の公式サイトまたは自治体窓口で確認してください。

Q9. 天井をスケルトン(むき出し)にするとコストは下がりますか?
はい、天井仕上げ工事を省略できるため、その分のコストを削減できます。カフェではインダストリアルな雰囲気として人気のデザイン手法です。ただし配管やダクトが見えるため、塗装でカラー統一するなど「見せ方」の工夫は必要です。また空調効率が下がる点にも注意してください。

Q10. 予算オーバーを防ぐ最も効果的な方法は?
施工会社と事前に現地調査を行い、電気容量・排気ルート・給排水の状態を確認すること。そして見積もりの「含まれないもの」を書面で明確にし、予備費を総予算の10〜15%確保しておくことです。コーヒー設備を別予算で管理することも、予算管理のポイントです。


次の一歩まずは事例を見て、相場感をつかみましょう

カフェの内装費用は、物件の状態・コーヒー設備・デザインの組み合わせで大きく変わります。後悔しないためには──

理想のカフェを実現する3ステップ

1相場感をつかむ → 2事例でイメージを固める → 3複数社の見積もりを比較

カフェ内装の事例・会社一覧を見る

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