サロン(エステ・まつエク・ネイル・脱毛)の内装費用を徹底解説

サロン(エステ・まつエク・ネイル・脱毛)の内装費用は、居抜きで坪15〜40万円スケルトンで坪30〜65万円が全国的な目安です。サロンは施術ベッド数や個室の有無で空間構成が大きく変わり、「清潔感・プライベート感・非日常の癒し」を演出する内装デザインが集客とリピート率を左右します。本記事では坪単価の考え方からモデル予算、見積内訳、業態別の費用差、コストダウンの優先順位、使える補助金、保健所の届出、失敗事例、業者選びまで──サロン開業の内装費用をこの1本で解消します。

基本サロン内装費用の全体像──何で決まるのか

エステ・まつエク・ネイル・脱毛サロンの内装費用は、主に以下の 5つの要素 が複合的に影響します。サロンは飲食店のような大型厨房設備は不要な反面、「清潔感」「プライベート空間」「非日常の雰囲気」を内装で表現する必要があり、仕上げ材や照明への投資がものを言う業態です。

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物件の状態
居抜き(前テナントの設備を活用)か、スケルトン(ゼロから施工)かで工事費が根本的に変わります。同じサロン業態からの居抜きなら大幅削減も。

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個室の数と仕様
完全個室・半個室・カーテン仕切り──個室をつくるほど造作コストが上がります。エステや脱毛は完全個室が主流、ネイルはオープンスペースも多い。

内装デザインのグレード
サロンは「空間そのものが商品」。壁材・床材・照明・家具のグレードが客単価とリピート率に直結します。

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照明・空調の演出
リラクゼーション系は間接照明・調光が重要。脱毛サロンは施術に必要な明るさの確保も必要。空調は個室ごとの温度管理が課題に。

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電気容量・給排水の要件
脱毛機器やエステ機器は消費電力が大きいものも。シャワールーム・足湯の有無で給排水工事が追加に。

結論として、「マンションの一室でカーテン仕切りのネイルサロン」と「スケルトンからつくる全個室のエステ&脱毛サロン」では費用が 3〜5倍 開くことも珍しくありません。まずは業態コンセプトと物件条件を整理しましょう。


表①坪単価の目安(居抜き/スケルトン/高級仕様)

サロン内装の坪単価は、施工タイプとデザイングレードによって以下のレンジが全国的な目安とされています。

施工タイプ 坪単価の目安 特徴・想定業態
居抜き物件 15〜40万円/坪 前テナントの個室・設備を活用。ネイルサロン、まつエクサロン、小規模エステ向き
標準スケルトン 30〜65万円/坪 個室造作+照明+基本設備を新設。エステ、脱毛、まつエクサロン全般
高級仕様/デザイン重視 60〜100万円/坪 全個室、高級素材、シャワールーム完備、特注家具。ハイエンドエステ、メディカルエステ向き
サロンの坪単価は「個室の数」と「シャワー・水回りの有無」で大きく変わります。エステでシャワールームを設ける場合は給排水・防水工事で坪単価が大きく上がります。見積もり比較時は「個室数」「水回りの有無」を必ず揃えてください。

表②坪数別モデル予算(5坪〜25坪)

坪数ごとの内装費用の目安を整理しました。サロンはマンションの一室(5〜8坪)から始める方も多いため、小規模から掲載しています。

坪数 費用目安 想定される店舗規模
5坪 約80〜250万円 施術ベッド1〜2台のプライベートサロン(マンション一室・自宅サロン)
8坪 約150〜400万円 個室1〜2室+待合の小規模サロン(まつエク、ネイル、小規模エステ)
15坪 約350〜800万円 個室2〜4室+カウンセリングルームの中規模サロン(エステ、脱毛)
25坪 約600〜1,500万円 個室4〜6室+シャワー+パウダールームの総合サロン(エステ+脱毛複合)

10坪モデルの費用内訳例(関東圏・スケルトン・個室2室)

関東圏10坪のスケルトン物件で個室2室のエステサロンを開業する場合の費用例です。

費目 金額目安 補足
個室造作工事 80〜180万円 間仕切り壁、建具(防音ドア or 引き戸)、天井の仕上げ
内装仕上げ工事 60〜150万円 床材、壁材(クロス or 塗装 or タイル)、待合スペース、ファサード
照明工事 30〜80万円 間接照明、調光システム、ダウンライト、待合の演出照明
電気・空調・換気工事 60〜120万円 エアコン(個室ごと or ゾーン分け)、換気、コンセント(施術機器用)
給排水工事(手洗い・シャンプー台等) 20〜60万円 シャワールームがある場合は防水工事込みでさらに増加
設計費 30〜70万円 図面作成、照明計画、素材選定、現場監理
合計 約300〜660万円 坪単価換算で約30〜66万円
上記は個室2室のエステサロンの参考値です。脱毛機器の電源工事(専用回路の増設)やシャワールームの設置がある場合はさらに上振れします。

実際にどんな予算帯でどんな仕上がりになるか知りたい方は、サロンの内装デザイン事例を写真で比較するのが近道です。


深掘りなぜ費用が変動するのか──業態・個室・設備・地域の影響

同じ坪数のサロンでも内装費用が大きく変わる理由を、4つの切り口で解説します。

① 業態タイプ別の費用差(サロン最大の変動要因)

ひと口に「サロン」と言っても、エステ・まつエク・ネイル・脱毛では必要な設備・個室のグレード・水回りの有無が異なり、内装費に大きな差が出ます。

業態 坪単価の傾向 費用の特徴
エステサロン 高め(坪35〜80万円) 完全個室が基本。シャワールーム・パウダールームが必要な場合も。高級感のある仕上げが求められ、内装コストが最も高くなりやすい
脱毛サロン 中〜高め(坪30〜70万円) 完全個室が必須。脱毛機器の電源工事(専用回路)が追加。照明は施術に十分な明るさも必要
まつエクサロン 中程度(坪25〜55万円) 完全個室 or 半個室。施術はリクライニングチェアが主流。水回りは最低限で済む
ネイルサロン 低〜中程度(坪15〜45万円) オープンスペースでも営業可能。テーブル+椅子が基本。設備投資が最も抑えやすい
リラクゼーション・整体 中程度(坪25〜55万円) 個室 or カーテン仕切り。シャワー不要の場合が多く水回りの費用を抑えやすい
複合サロン(エステ+脱毛+ネイル等) 高め(坪35〜80万円) 各業態に対応する個室+設備が必要。ゾーニング(動線分離)の設計が重要

② 個室の数と仕様

サロンの内装費は個室をいくつつくるか、どのレベルの遮蔽にするかで大きく変動します。

個室の仕様 費用目安(1室あたり) 特徴
カーテン仕切り 5〜15万円 最も安価。ネイル、リラクゼーション向き。プライバシーと防音は限定的
パーテーション・ロールスクリーン 10〜25万円 カーテンより仕切り感があり見た目も良い。まつエク、ネイル向き
半個室(天井まで壁だが上部が開いている) 20〜40万円 プライバシーを確保しつつ空調を共有。エステ、まつエク向き
完全個室(壁+ドア+天井まで密閉) 40〜80万円 最高のプライバシー。エステ、脱毛では標準。空調の個別分岐が必要になることも
「完全個室」は客単価を上げるが、コストも上がる。1室あたりの造作費だけでなく、空調の分岐(1台追加で15〜30万円)や照明の個別調光も加わります。個室の数は「同時施術の最大人数」と「予算」のバランスで決めましょう。

③ 水回り・シャワー設備

サロンの水回りの有無は費用に直結します。

  • 手洗いのみ:既存の水回りを活用できれば追加費用は少額。ネイル、まつエク向き
  • シャンプー台・足湯:給排水の引き込みが必要。20〜60万円程度の追加
  • シャワールーム:給排水+防水工事で60〜150万円程度の追加。エステサロンで導入するケースが多い
  • バスルーム(ジャグジー等):大規模な給排水+防水+電気工事で150〜300万円以上。ハイエンドエステ向き

④ 地域差・物件タイプ

条件 費用への影響
都市部の商業ビル テナント料は高いが集客力がある。搬入制限・工事時間制限で割増費用が発生しやすい
マンションの一室 家賃が安く初期費用を抑えやすい。管理規約で「営業禁止」の場合があるため要確認。防音・搬入制限に注意
路面店(1階テナント) ファサードの看板効果で集客に有利。ガラス面が大きい場合は目隠しフィルムが必要(プライバシー確保)
地方・郊外 人件費・資材費は抑えやすい。駐車場の整備費用も考慮

実務見積の内訳──何が含まれるかを確認する

サロンの見積書を読み解くとき、以下の 9カテゴリ を意識すると比較しやすくなります。サロンは「個室造作」と「照明工事」が独立した大きな項目になるのが特徴です。

カテゴリ 含まれる主な項目
① 仮設・解体費 養生、既存内装の撤去、廃材処分
② 個室造作工事費 間仕切り壁、建具(ドア・引き戸)、天井の仕上げ、防音処理
③ その他造作・仕上げ工事費 待合スペース、レセプション(受付)カウンター、パウダールーム、ファサード
④ 照明工事費 間接照明、調光システム、ダウンライト、施術室の照明、待合の演出照明
⑤ 電気設備工事費 配線、分電盤、施術機器用の専用回路(脱毛機器等)、コンセント
⑥ 給排水工事費 手洗い、シャンプー台、シャワールーム、防水工事
⑦ 空調・換気工事費 エアコン(個室ごと or ゾーン分け)、換気扇、アロマ対応の換気
⑧ 設計・デザイン費 図面作成、照明計画、素材選定、現場監理
⑨ 諸経費 現場管理費、産廃処分費、交通費、保険料
サロン特有の注意点:「個室造作」「照明工事」「施術機器の電源工事」の3項目で会社間の差が大きく出ます。脱毛サロンの場合は専用回路の増設(1回路あたり3〜5万円)が見積もりに含まれるか要確認。

内装・デザイン会社へまとめて相談すると、同じ要件で複数社から見積もりが届くため比較がしやすくなります。


注意追加費用が出る典型パターンと回避策

サロンの内装工事で「想定外の出費」が発生しやすいパターンを整理します。

パターン なぜ起こるか 回避策
電気容量の不足 脱毛機器を複数台同時に使うとブレーカーが落ちる。電気契約の増設工事が追加 導入する施術機器の消費電力を事前にリストアップし、施工会社に必要アンペアを試算してもらう
個室の空調不足 エアコン1台で複数個室をカバーしようとしたが、温度ムラが発生。特に夏場にクレーム 個室の数に応じた空調計画を設計段階で確定。個別エアコン or マルチエアコンの検討
マンション管理規約との不整合 マンションの一室でサロンを開業しようとしたが、管理規約で「営業行為禁止」だった 物件契約前にマンションの管理規約を確認。「事務所利用可」でも「サロン営業可」とは限らない
防音の不足 隣室テナントや上階住居からの苦情で防音工事を追加 ビル内やマンション物件は設計段階で防音を検討。後付けは2〜3倍のコスト
予備費のすすめ:サロンは個室の空調・照明・電気容量で想定外が起きやすいため、総予算の 10〜15% を予備費として確保しておくと安心です。

節約予算を抑えるコツ──優先順位の付け方

サロンの内装費を抑えるには、「お客様の目に触れる部分」「施術の快適性に直結する部分」を守りつつ、裏方で賢くコストカットするのが基本戦略です。

◎ 削りやすい箇所
  • 同じサロン業態からの居抜き:個室の壁・照明配線・空調分岐を流用できれば最大の削減効果
  • 完全個室→半個室・カーテン仕切りにグレードダウン:業態によってはカーテンでも十分。1室あたり20〜50万円の差
  • 待合・バックヤードはシンプルに:施術室にコストを集中し、それ以外はシンプルな仕上げに
  • 家具・備品は既製品・中古を活用:施術ベッド、椅子、ワゴンは中古やネット通販で品質の良いものが手に入る
  • 壁の塗装仕上げ:クロスより安価で、色を変えるだけでサロンの雰囲気は大きく変わる
✕ 削ると後悔する箇所
  • 照明計画:サロンの雰囲気は照明で決まる。安い蛍光灯だと一気にチープに。間接照明と調光は必須
  • 床材の品質:お客様が裸足で歩く可能性があるサロンは清潔感のある床材が必須
  • 個室の防音性(エステ・脱毛):施術中の会話や機器音が隣室に漏れるのはNG
  • 空調の快適性:施術中にお客様が暑い・寒いと感じるのは致命的
  • ファサードと入口の雰囲気:外から見て「このサロンに入りたい」と思わせるエントランスの演出

コストダウン策の優先順位まとめ

優先度 施策 削減効果の目安
★★★ サロンの居抜き物件を選ぶ スケルトン比で30〜50%削減も。個室の壁・空調配線の流用が大きい
★★★ 相見積もりで適正価格を把握 サロンは照明・個室の提案差が大きい。比較の価値が高い
★★☆ 完全個室→半個室 or カーテンに切替 1室あたり20〜50万円の削減
★★☆ 施術ベッド・家具は既製品・中古活用 備品費を30〜50%削減
★☆☆ 壁の塗装仕上げ+シンプルな天井 仕上げ工事費を20〜40%削減
判断に迷ったら事例を参考に:店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例 を写真で比較できます。「この予算でこの雰囲気が出せるのか」という発見がコストダウンのヒントになります。

資金融資・助成金・補助金の基礎知識

サロンの開業資金は、内装費に加えて物件取得費・施術機器・材料仕入・運転資金なども必要です。

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫の融資 美容・リラクゼーション業の新規開業者向け融資制度。無担保・無保証人の制度もある 事業計画書が必須。サロンでの勤務経験や資格(美容師免許、エステティシャン資格等)があると有利
自治体の制度融資 各自治体が金融機関と連携する低金利の融資制度 利率は低いが審査に時間がかかる場合も
小規模事業者持続化補助金 販路開拓等の経費の一部を補助 内装費が対象になるかは年度・類型による。ホームページ制作費も対象になりうる
自治体の創業支援補助金 女性起業家向けの創業支援制度がある自治体も サロン開業は女性起業家が多く、女性向け支援制度が活用できるケースも
施術機器のリース 高額な脱毛機器・エステ機器をリースで導入し初期費用を平準化 脱毛機器は1台100〜500万円。リースなら月額数万〜十数万円に分散可能
補助金・助成金は 公募時期、対象経費、申請条件が年度ごとに変わる ため、具体的な金額や締切は断定できません。最新情報は各制度の公式サイトまたは自治体窓口で確認してください。

資金計画のポイント

  • 自己資金は総費用の3分の1程度が目安。サロンは施術機器が高額(脱毛機器1台100〜500万円)なため、機器費用も含めた資金計画が必要
  • 運転資金(家賃+材料費+人件費の3〜6か月分)を確保。サロンは開業直後の集客が読みにくいため余裕を
  • 施術機器のリース vs 購入:脱毛機器やエステ機器はリースか購入かで初期費用が数百万円変わる。事業計画に合わせて判断

契約原状回復・退去時コストの注意点

サロンの原状回復は、個室の造作撤去が中心になるため、個室の数が多いほど退去コストも高くなります。

サロンの原状回復で注意すべき点

  • 原状回復の範囲は賃貸借契約書で決まる:「スケルトン返し」か「現状返し」かで費用が大きく異なる
  • 費用の目安:サロンの原状回復は坪あたり3〜10万円程度が目安。個室の壁・建具の撤去が主な費用
  • シャワールームの撤去:給排水の復旧+防水層の撤去が必要。1箇所あたり30〜80万円程度
  • 「居抜き退去」で大幅削減:次のテナントもサロン業態であれば、個室や設備をそのまま引き渡しで原状回復費をカットできる可能性が高い
  • マンション物件の注意:マンションの管理規約により原状回復の基準が厳しいケースがある
サロンは居抜き需要が高い業態です。特に個室の造作や配管は次のサロン経営者にとって価値があるため、造作譲渡料を受け取れるケースもあります。退去時の選択肢として頭に入れておきましょう。

届出届出・資格──サロン業態別の確認ポイント

サロン業態は業務内容によって必要な届出・資格が異なるのが特徴です。「美容師免許が必要かどうか」がまず最初の分岐点になります。

業態別の届出・資格の要否

業態 保健所への届出 必要な資格 備考
まつエクサロン 必要(美容所登録) 美容師免許(必須) まつエク施術は美容師法の「美容行為」に該当。美容所の構造基準を満たす必要あり
エステサロン 原則不要 法的に必須の資格はなし 民間資格(AEA、CIDESCO等)があると信頼性が向上。一部施術は医療行為に抵触する場合あり
脱毛サロン(光脱毛・美容脱毛) 原則不要 法的に必須の資格はなし 医療レーザー脱毛は医師免許が必要。美容脱毛(光脱毛)との境界に注意
ネイルサロン 原則不要 法的に必須の資格はなし JNECネイリスト技能検定など民間資格があると信頼性が向上
リラクゼーション・整体 原則不要 法的に必須の資格はなし 「あん摩マッサージ指圧師」の施術範囲に抵触しない施術内容であること

まつエクサロン:美容所登録の主な基準

まつエクサロンは保健所に「美容所」として届出し、以下の構造基準を満たす必要があります。

  • 作業面積:13㎡以上(椅子の台数によって必要面積が変わる)
  • 照明:作業面で100ルクス以上
  • 換気:十分な換気設備
  • 手洗い設備:流水式の手洗い設備
  • 消毒設備:器具の消毒設備(紫外線消毒器など)
  • 待合スペース:作業室と区分された待合場所
まつエクサロンの美容所登録は内装の構造基準に直結します。設計前に管轄の保健所で基準を確認し、基準を満たすレイアウトで設計しましょう。基準を知らずに施工すると、検査でのやり直しが発生します。

消防署への届出

  • 防火対象物使用開始届:内装工事着工の7日前までに消防署へ提出
  • 消防設備:消火器、誘導灯など。個室が多いサロンは避難経路の確保も重要

届出の全体フロー

1
保健所・消防署へ事前相談(まつエクサロンは必須)
まつエクは美容所の構造基準を確認。エステ・脱毛・ネイルも念のため管轄の保健所に相談すると安心。

2
消防署へ「防火対象物使用開始届」提出
工事着工の7日前まで。設計図面と仕上げ表を添付。

3
工事完了 → 保健所検査(まつエクサロン)
美容所の構造基準に適合しているか検査。合格後に開設届を受理。

4
営業開始
すべての届出が完了したら営業開始。美容所確認済証は店内に掲示。


DIYDIY──サロンで自分でやれる範囲

サロンは飲食店のような大型厨房設備がないため、比較的DIYの余地がある業態です。ただし電気工事や給排水は専門業者に任せましょう。

◎ DIYしやすい作業
  • 壁の塗装:サロンの雰囲気に合うカラーをDIYで施工。グレージュやくすみカラーが人気
  • カーテン仕切りの設置:カーテンレールとカーテンの取付は比較的簡単
  • 装飾・ディスプレイ:アート、フラワー、キャンドル、アロマディフューザーなどの設置
  • 家具の配置・組み立て:既製品の施術ベッド、ワゴン、棚の組み立て・設置
  • 看板・サインの制作:エントランスのサイン、メニュー表
  • パウダールームの仕上げ:ミラー、小物、アメニティの配置
✕ プロに任せるべき作業
  • 電気工事:照明の配線、施術機器用の専用回路増設は電気工事士の資格が必須
  • 給排水工事:シャンプー台、シャワールーム、足湯などの配管
  • 間仕切り壁の造作:完全個室の壁・ドアの施工は精度が仕上がりに直結
  • 空調工事:エアコンの設置、個室への分岐
  • 防音工事:遮音性能は施工精度に依存
サロンのDIYで最も効果的なのは壁の塗装と装飾です。サロンは「世界観」が重要な業態なので、塗装の色選び+センスの良い装飾だけでも空間の印象が大きく変わります。DIYで15〜30万円程度の削減が見込めるケースも。

工期工期の目安と進め方(週単位)

サロンの内装工期は、飲食店と比べると短めの傾向があります。大型の厨房設備や排気ダクトがないためです。ただし個室数が多い場合は造作に時間がかかります。

フェーズ 目安期間 やること
相談・要件整理 1〜2週間 コンセプト・施術メニュー・個室数を整理。施工会社の選定・相見積もり依頼
設計・デザイン 2〜4週間 図面作成、照明計画、素材選定、保健所への事前相談(まつエク)、見積もり確定
施工 2〜5週間 解体→設備工事(電気・給排水・空調)→個室造作→仕上げ→照明取付→クリーニング
DIY期間(実施する場合) 数日〜1週間 壁の塗装、装飾、家具の搬入・配置
検査・引渡し 数日〜1週間 施主検査、保健所検査(まつエク)、引渡し
トータル 約1.5〜3か月 シャワールーム付き・個室多数の場合は3か月以上も
施術機器の納期に注意:脱毛機器やエステ機器は海外製の場合納品まで1〜2か月かかることも。施工と並行して早めに発注しましょう。

失敗例失敗・トラブル事例3選──先人の後悔から学ぶ

サロンの内装でよくある失敗パターンを紹介します。

事例①
脱毛機器3台同時稼働でブレーカー落ち → 電気工事やり直し

脱毛サロンを開業したが、電気の契約容量を確認しないまま脱毛機器3台を導入。3台同時に稼働させるとブレーカーが落ち、予約を入れても2台までしか同時施術できない状態に。電気の契約変更+専用回路の増設工事で約40万円の追加。

→ 教訓:脱毛機器の消費電力は1台2,000〜4,000W以上のものもある。導入する機器の消費電力を事前にリストアップし、施工会社に必要な電気容量と専用回路の数を計算してもらう。

事例②
照明を蛍光灯にしたら「病院みたい」と口コミに書かれた

コスト削減で照明を蛍光灯ベースにしたところ、「清潔感はあるが病院みたいで癒されない」という口コミが複数投稿された。リラクゼーション目的のお客様が離れ、照明を間接照明+調光に改修。約25万円の追加。

→ 教訓:サロンの照明は「雰囲気」そのもの。施術室は間接照明+調光が鉄則。器具自体は安価でも、配光計画をプロに設計してもらえば「癒しの空間」をつくれる。

事例③
まつエクサロンの美容所登録で構造基準不適合 → 開業が1か月遅延

まつエクサロンを開業しようとしたが、保健所の検査で「作業面積が13㎡に足りない」「消毒設備が基準を満たしていない」と指摘。レイアウトの変更と設備の追加が必要になり、開業が1か月遅れた。

→ 教訓:まつエクサロンは美容所登録が必須。設計前に保健所で構造基準(面積・照明・消毒設備・換気)を確認し、基準を満たすレイアウトで設計する。

選び方内装業者の選び方・相見積のコツ

サロンの内装会社選びで後悔しないために、以下の 5つのチェックポイント を押さえましょう。サロンはデザイン力・照明設計力・個室の造作ノウハウが揃っている会社が理想です。

サロンの施工実績
エステ・まつエク・ネイル・脱毛の施工写真を見て「この雰囲気をつくれるか」を確認。サロン特有の照明・個室設計の経験が重要。

💡

照明設計の提案力
サロンの雰囲気は照明で決まる。間接照明と調光を含めた照明計画を提案できるかが差別化ポイント。

📋

見積もりの透明性
個室造作・照明工事・電気工事(専用回路含む)が明確に分かれているか。

🛡️

アフター対応・保証
引渡し後の保証期間。照明や空調のトラブルは施術の快適性に直結するため迅速対応が重要。

📌 5つ目:相見積もりは最低2〜3社

同じ条件で複数社から見積もりを取り、金額だけでなくデザインの提案力・照明プラン・個室の設計ノウハウも比較しましょう。サロンは「雰囲気」が集客とリピート率を左右する業態です。

店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例を写真で比較 できるため、サロンの施工実績が豊富な会社を見つけやすくなっています。気になる会社があれば、サロンの内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。


準備要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)

内装会社への相談前に以下を整理しておくと、見積もりの精度が格段に上がります。このリストはそのまま印刷・スクショして初回打ち合わせに持参できます。

📝 サロン開業 内装相談チェックリスト
  • 物件の状態:居抜き or スケルトン or マンション一室(管理規約で営業可を確認済みか)
  • 坪数・間取り:図面があればベスト
  • 業態:エステ?脱毛?まつエク?ネイル?リラクゼーション?複合?
  • 個室の数と仕様:完全個室・半個室・カーテン仕切りの内訳。施術ベッド or リクライニングチェアの台数
  • シャワー・水回りの要否:シャワールーム、シャンプー台、足湯の有無
  • 施術機器の一覧と消費電力:脱毛機器、エステ機器の型番・ワット数(電源工事に影響)
  • パウダールームの要否:洗面台、メイクスペース、ドレッサーの有無
  • 照明のこだわり:間接照明・調光の希望箇所、参考イメージ写真
  • 予算の上限:内装工事+設備+設計の合計(予備費10〜15%は別枠で確保)
  • 開業希望時期:施術機器の納期(1〜2か月)も考慮して逆算
  • デザインのイメージ:参考写真を3〜5枚用意(Pinterest・Instagramで収集がおすすめ)
  • 保健所への事前相談:済 or 未済(まつエクは必須、他業態も推奨)
  • 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し
  • DIYしたい箇所:壁の塗装、装飾、家具の搬入など

事例事例でイメージを固める

費用相場やコストダウン策を理解したら、次は「どんなサロンにしたいか」を具体的にビジュアルで固めるステップです。サロンは業態の幅が広いため、事例を見ることで自分の方向性が明確になります。

店舗内装ドットコムのサロンの内装デザイン事例・会社一覧では、テイスト別・規模別・予算帯別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。

  • マンション一室のプライベートネイルサロンの事例
  • 全個室のラグジュアリーエステサロンの事例
  • シンプル&クリーンな脱毛サロンの事例
  • まつエク+ネイルの複合サロンの事例
  • 居抜き活用でコストを抑えつつ世界観を変えた事例

気になる事例があれば、その施工会社の情報もそのまま確認できるので、次のアクションにつなげやすい構成です。


FAQよくある質問

Q1. サロンの内装費用の相場はどのくらいですか?
居抜きで坪15〜40万円、スケルトンで坪30〜65万円が全国的な目安です。10坪・個室2室のエステサロンなら設計費込みで300〜660万円前後。業態(エステ・脱毛・まつエク・ネイル)と個室の数で大きく変動します。

Q2. エステ・脱毛・まつエク・ネイル、どの業態が一番安く開業できますか?
内装費だけで見るとネイルサロンが最も安い傾向です。オープンスペースでも営業可能で水回りも最低限。次いでまつエク、リラクゼーション、脱毛、エステの順に高くなります。ただし脱毛は施術機器自体が高額(1台100〜500万円)なため、トータルの開業費用では最も高くなることも。

Q3. 完全個室と半個室、費用の差はどのくらいですか?
完全個室は1室あたり40〜80万円、半個室は20〜40万円、カーテン仕切りなら5〜15万円が目安です。完全個室は空調の個別分岐(15〜30万円/台)も加わります。業態や客単価に合わせて選びましょう。

Q4. まつエクサロンには特別な届出が必要ですか?
はい。まつエクは美容師法上の「美容行為」に該当するため、美容師免許が必須であり、施設は保健所に「美容所」として届出する必要があります。作業面積13㎡以上、照明100ルクス以上などの構造基準があり、内装設計に直接影響します。

Q5. 工期はどのくらいかかりますか?
トータル1.5〜3か月程度が目安です。シャワールーム付き・個室多数の場合は3か月以上。マンション一室のシンプルなネイルサロンなら最短3〜4週間で完了するケースもあります。

Q6. マンションの一室でサロンを開業できますか?
管理規約で営業行為が禁止されていなければ可能です。「事務所利用可」でも「サロン営業可」とは限らないため、必ず管理組合に確認してください。また看板の設置制限や搬入ルートの制限がある場合もあります。

Q7. 脱毛機器の電源工事にはどのくらいかかりますか?
専用回路の増設は1回路あたり3〜5万円程度です。脱毛機器3台なら3回路(9〜15万円)+分電盤の増設(5〜15万円)。電気の契約容量の変更が必要な場合はさらに費用がかかります。

Q8. 補助金や助成金は使えますか?
小規模事業者持続化補助金や自治体の創業支援補助金が使える可能性があります。女性起業家向けの支援制度が活用できるケースも。最新情報は各制度の公式サイトまたは自治体窓口で確認してください。

Q9. シャワールームの設置費用はどのくらいですか?
給排水の引き込み+防水工事+シャワーユニットで60〜150万円程度が目安です。ユニットシャワーなら比較的安価、タイル張りの造作シャワーは高額になります。エステサロンで導入するケースが多いですが、まずはなしで開業し、売上が安定してから増設する選択もあります。

Q10. 予算オーバーを防ぐ最も効果的な方法は?
設計段階で個室の数・仕様・シャワーの有無・施術機器の電力要件を明確に決め、見積もりの「含まれないもの」を書面で確認すること。マンション物件の場合は管理規約の確認も必須。予備費は総予算の10〜15%を確保しましょう。


次の一歩まずは事例を見て、相場感をつかみましょう

サロンの内装費用は、業態・個室の数・水回りの有無・デザインのグレードで大きく変わります。後悔しないためには──

理想のサロンを実現する3ステップ

1相場感をつかむ → 2事例でイメージを固める → 3複数社の見積もりを比較

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