寿司屋の店舗内装の費用相場|坪単価・内訳・見積の注意点

寿司屋の内装費用は、居抜きで坪25〜55万円スケルトンで坪50〜90万円が全国的な目安です。寿司屋は「カウンター(つけ台)」が店の顔であり、ネタケース・冷蔵設備・板場の動線に加え、清潔感と「特別な食事体験」を演出する空間づくりにコストがかかる業態です。本記事では坪単価の考え方からモデル予算、見積内訳、業態別(高級寿司・回転寿司・立ち食い寿司・海鮮居酒屋寿司等)の費用差、コストダウンの優先順位、使える補助金、保健所の届出、失敗事例、業者選びまで──寿司屋開業の内装費用をこの1本で解消します。

基本寿司屋内装費用の全体像──何で決まるのか

寿司屋の内装費用は、主に以下の 5つの要素 が複合的に影響します。寿司屋は他の飲食店と比べ、カウンター(つけ台)の素材・ネタケースの仕様・板場の冷蔵設備が費用を大きく左右するのが最大の特徴です。

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物件の状態
居抜き(前テナントの設備を活用)か、スケルトン(ゼロから施工)かで工事費が根本的に変わります。同じ寿司屋や和食店からの居抜きならカウンターや冷蔵設備を流用できる可能性も。

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カウンター(つけ台)の素材・仕様
寿司屋の「顔」であるカウンター。ヒノキの一枚板は高級店の象徴ですが、素材と長さで数十万〜数百万円の差が出ます。

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ネタケース・冷蔵設備
生魚を扱う寿司屋は冷蔵管理が命。ネタケース(冷蔵ショーケース)の種類・台下冷蔵庫・製氷機など、冷蔵設備への投資が大きい業態です。

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板場(厨房)の動線設計
握り・仕込み・洗い場の動線効率が提供スピードに直結。カウンター寿司は板前の動きがお客様から見えるため、美しい動線設計が求められます。

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業態コンセプトと客席構成
高級カウンター寿司、回転寿司、立ち食い寿司、海鮮居酒屋寿司──業態によって内装の方向性とコストがまったく異なります。

結論として、「居抜きの立ち食い寿司」と「スケルトンからつくるヒノキカウンターの高級寿司店」では費用が 5〜8倍 開くことも珍しくありません。まずは業態コンセプトと物件条件を整理しましょう。


表①坪単価の目安(居抜き/スケルトン/高級仕様)

施工タイプ 坪単価の目安 特徴・想定業態
居抜き物件 25〜55万円/坪 前テナントのカウンター・冷蔵設備を活用。立ち食い寿司、回転寿司、カジュアル寿司向き
標準スケルトン 50〜90万円/坪 カウンター+テーブル席を新設。町の寿司屋、中価格帯のカウンター寿司全般
高級仕様/デザイン重視 80〜150万円/坪 ヒノキ一枚板カウンター、特注ネタケース、和の設え。高級寿司、おまかせ寿司向き
寿司屋の坪単価は「カウンターの素材」と「ネタケースの仕様」で大きく変わります。ヒノキの一枚板カウンターだけで100〜300万円以上かかることも。見積もり比較時は「カウンターの素材・長さ」「ネタケースの含み方」を必ず揃えてください。

表②坪数別モデル予算(8坪〜25坪)

坪数 費用目安 想定される店舗規模
8坪 約250〜600万円 カウンター8〜10席の小規模寿司店・立ち食い寿司
12坪 約400〜950万円 カウンター10〜12席の標準的なカウンター寿司
18坪 約650〜1,500万円 カウンター+テーブル席・小上がりのある寿司屋(20〜30席)
25坪 約900〜2,200万円 カウンター+個室+テーブル席の中規模寿司店・海鮮居酒屋寿司(30〜45席)

12坪モデルの費用内訳例(関東圏・スケルトン・カウンター寿司)

費目 金額目安 補足
カウンター(つけ台)造作 80〜300万円 素材で大きく変動。集成材30〜80万円、ヒノキ一枚板100〜300万円以上
板場(厨房)設備工事 100〜250万円 給排水、ガス、排気ダクト・フード、グリストラップ
冷蔵設備(ネタケース・冷蔵庫・製氷機) 80〜200万円 ネタケース30〜80万円、台下冷蔵庫、冷凍庫、製氷機
内装仕上げ工事(客席・ファサード) 80〜200万円 床材、壁材(漆喰・板張り等)、天井、照明、エントランス
空調・換気工事 40〜90万円 エアコン、換気扇。生魚の鮮度を保つため温度管理が重要
設計費 40〜80万円 図面作成、板場レイアウト、カウンター設計、照明計画、現場監理
合計 約420〜1,120万円 坪単価換算で約35〜93万円
上記はカウンター10席の寿司屋の参考値です。個室や小上がりを設ける場合、回転寿司のレーン設備を導入する場合はさらに上振れします。

実際にどんな予算帯でどんな仕上がりになるか知りたい方は、寿司屋の内装デザイン事例を写真で比較するのが近道です。


深掘りなぜ費用が変動するのか──カウンター・冷蔵・業態・地域の影響

① カウンター(つけ台)──寿司屋最大の投資ポイント

カウンター素材 費用目安(10席・約4m) 特徴
メラミン・人工素材 15〜40万円 低コスト。回転寿司、立ち食い寿司、カジュアル業態向き
集成材(タモ・ナラ等) 30〜80万円 コストと見栄えのバランスが良い。町の寿司屋の定番
無垢材(ヒノキ・スプルース等) 80〜200万円 寿司屋らしい上質感。ヒノキは抗菌性もあり根強い人気
ヒノキ一枚板(高級材) 150〜350万円以上 高級寿司店の象徴。流通量が少なく価格が高騰しやすい
カウンターは「消耗品」の側面もある。寿司屋のカウンターは日々の使用で傷や汚れがつきやすく、ヒノキの場合は5〜10年で表面を削り直す(かんながけ)のが一般的です。この維持コストも視野に入れて素材を選びましょう。

② 冷蔵設備・ネタケース

設備 費用目安 備考
ネタケース(冷蔵ショーケース) 30〜80万円 カウンター寿司の必需品。特注品は高額に
台下冷蔵庫 15〜40万円 板場のカウンター下に設置
業務用冷蔵庫(仕込み用) 15〜40万円 仕入れた魚の保管。温度管理が命
業務用冷凍庫 10〜30万円 冷凍ネタの保管
製氷機 10〜30万円 ネタケースの氷、ドリンク用
シャリ切り機(酢飯冷却機) 20〜50万円 大量のシャリを均一温度で管理。中〜大規模店向き

③ 業態タイプ別の費用差

業態タイプ 坪単価の傾向 費用の特徴
高級カウンター寿司(おまかせ) 高め(坪70〜150万円) ヒノキカウンター、特注ネタケース、和の設え。素材と空間に最もコストがかかる
町の寿司屋(カウンター+小上がり) 中程度(坪45〜80万円) 集成材カウンター、標準ネタケース。テーブル・小上がりも
立ち食い寿司 低〜中(坪25〜55万円) 回転率重視。カウンターはシンプルに。省スペースで席数を確保
回転寿司 中〜高め(坪50〜100万円) 回転レーン or オーダーレーンの設備費が大きい。大型店が主流
海鮮居酒屋寿司 中程度(坪40〜70万円) 寿司+刺身+一品料理。居酒屋の設備+ネタケースが必要

④ 地域差・物件タイプ

条件 費用への影響
都市部の繁華街 テナント料・人件費が高め。高級寿司は銀座・六本木・北新地など立地がブランド価値に直結
ビル上階・地下 「隠れ家寿司」として人気だが、排気ダクトの延長費用が増加する場合も
漁港近くの立地 仕入コスト面で有利。観光客向けの回転寿司・海鮮寿司が多い
地方・郊外 人件費・資材費は抑えやすい。駐車場の整備費用も考慮

実務見積の内訳──何が含まれるかを確認する

カテゴリ 含まれる主な項目
① 仮設・解体費 養生、既存内装の撤去、廃材処分
② カウンター造作工事費 つけ台の天板、下地造作、ネタケース台座、板場側の作業台、手元照明
③ 板場(厨房)設備工事費 給排水、ガス配管、排気ダクト・フード、グリストラップ
④ 冷蔵設備費 ネタケース、台下冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、シャリ切り機
⑤ 内装仕上げ工事費 床材、壁材(漆喰・板張り・和紙等)、天井、ファサード、小上がり・個室の造作
⑥ 電気・照明工事費 照明(カウンター手元照明・間接照明)、コンセント、分電盤
⑦ 空調・換気工事費 エアコン、換気設備。ネタの鮮度を守る温度管理に直結
⑧ 設計・デザイン費 図面作成、板場レイアウト設計、カウンター設計、照明計画、現場監理
⑨ 諸経費 現場管理費、産廃処分費、交通費、保険料
寿司屋特有の注意点:カウンターの天板(素材・長さ)が見積もりに含まれるか、ネタケースは別途購入か施工会社手配か──この2点が寿司屋の見積もり比較で最も差がつく項目です。

内装・デザイン会社へまとめて相談すると、同じ要件で複数社から見積もりが届くため比較がしやすくなります。


注意追加費用が出る典型パターンと回避策

パターン なぜ起こるか 回避策
電気容量の不足 ネタケース、冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、エアコンの同時稼働でブレーカー落ち 冷蔵設備の消費電力を事前にリストアップし必要アンペアを試算
カウンター天板の納期遅延 ヒノキ一枚板は流通量が限られ、希望サイズの入手に数か月かかることも 天板は工事着工前に早めに発注。材木店に相談し在庫を確認
排気・換気の問題 調理時の臭いや煙が客席に流れるクレーム。特に焼き物メニュー追加時 板場の排気計画は設計段階で入念に
水回りの追加工事 保健所基準で手洗い設備の追加や排水勾配不足による配管やり直し 設計段階で保健所に事前相談し板場の給排水レイアウトの承認を得る
予備費のすすめ:寿司屋はカウンター天板の素材調達と冷蔵設備で想定外が起きやすいため、総予算の 15〜20% を予備費として確保しておくと安心です。

節約予算を抑えるコツ──優先順位の付け方

◎ 削りやすい箇所
  • 寿司屋・和食店からの居抜き:カウンター・ネタケース・冷蔵設備を流用できれば最大の削減効果
  • カウンター天板を集成材に:ヒノキ一枚板は高額。集成材でも適切な仕上げで十分な品質
  • 冷蔵設備の中古活用:台下冷蔵庫、冷凍庫、製氷機は中古市場が豊富。新品比30〜50%削減
  • テーブル席は最小限に:カウンター中心にすれば造作コストを抑えつつ客単価も上げやすい
  • 壁の漆喰風塗装:本格左官ではなく漆喰風の塗料で「和」の雰囲気を出す
✕ 削ると後悔する箇所
  • カウンターの品質:つけ台はお客様の目の前。安っぽさは即座に伝わる
  • ネタケースの品質:ネタの見映えと鮮度管理に直結
  • 板場の動線設計:動線が悪いと提供スピードが落ちお客様を待たせる
  • 照明(特にカウンター手元照明):ネタと握りを美しく見せる照明は売上に直結
  • 空調の温度管理:店内温度が上がるとネタの鮮度に影響。寿司屋は温度管理が命

コストダウン策の優先順位まとめ

優先度 施策 削減効果の目安
★★★ 寿司屋・和食店の居抜き物件を選ぶ スケルトン比で30〜50%削減も
★★★ 相見積もりで適正価格を把握 カウンター素材・冷蔵設備で会社間の差が大きい
★★☆ カウンター天板をヒノキ一枚板→集成材に 天板コストを50〜70%削減
★★☆ 冷蔵設備の中古活用 機器費を30〜50%削減
★☆☆ 壁の漆喰風塗装+シンプルな天井 仕上げ工事費を20〜40%削減

資金融資・助成金・補助金の基礎知識

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫の融資 飲食店の新規開業者向け融資制度。無担保・無保証人の制度もある 事業計画書が必須。寿司屋での修業経験や調理師免許があると有利
自治体の制度融資 各自治体が金融機関と連携する低金利の融資制度 利率は低いが審査に時間がかかる場合も
小規模事業者持続化補助金 販路開拓等の経費の一部を補助 内装費が対象になるかは年度・類型による
自治体の創業支援補助金 商店街の空き店舗活用型などの支援制度 漁港近くの自治体で海鮮系飲食店の支援があることも
設備リース 冷蔵設備をリースで導入し初期費用を平準化 ネタケースや大型冷蔵庫はリース対応可能なメーカーもある
補助金・助成金は 公募時期、対象経費、申請条件が年度ごとに変わる ため、具体的な金額や締切は断定できません。最新情報は各制度の公式サイトまたは自治体窓口で確認してください。

資金計画のポイント

  • 自己資金は総費用の3分の1程度が目安。寿司屋は魚介類の仕入が高額なため運転資金は多めに確保
  • 運転資金(家賃+仕入+人件費の3〜6か月分)を確保。魚介類は仕入価格の変動が大きいため余裕を
  • 仕入先との関係構築:市場・仲卸との取引口座開設に時間がかかるケースも。開業前から関係構築を

契約原状回復・退去時コストの注意点

  • 原状回復の範囲は賃貸借契約書で決まる:「スケルトン返し」か「現状返し」かで費用が大きく異なる
  • 費用の目安:寿司屋の原状回復は坪あたり5〜15万円程度が目安。カウンターの撤去、冷蔵設備の搬出、給排水の復旧が主な費用
  • カウンター天板の流用・売却:ヒノキの一枚板は状態が良ければ次の店舗に持っていける。材木店への売却も可能な場合も
  • 「居抜き退去」で大幅削減:寿司屋から寿司屋・和食店への居抜き需要は高い。カウンター・ネタケース・冷蔵設備はそのまま引き渡しで大幅コストカット
寿司屋は居抜き需要が高い業態です。特にカウンター(ヒノキ天板)やネタケースは次の寿司屋にとって大きな価値があるため、造作譲渡料を受け取れるケースもあります。

届出届出・許認可──寿司屋の保健所基準と消防届出

寿司屋は生食を提供する飲食店として、保健所の基準が一般の飲食店より厳しい部分があります。

保健所:飲食店営業許可の主な基準

項目 基準の概要
営業許可の種類 飲食店営業許可。2021年の食品衛生法改正で許可業種が統合されたが、生食(刺身・寿司)の提供にあたっての衛生管理基準は厳格
厨房と客席の区分 調理場と客席が明確に区分されていること。カウンター寿司は板場が見える設計でも、衛生上の区分は必要
手洗い設備 板場内に流水式の手洗い設備を設置。手指消毒用の設備も
冷蔵・冷凍設備 生食用の魚介類を適切な温度で保管できる冷蔵・冷凍設備。温度計の設置
床・壁の仕様 調理場の床は耐水性があり清掃しやすい素材。排水が適切にできる構造
換気設備 十分な換気能力
HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理 食品衛生法の改正により、HACCPに沿った衛生管理が義務化。衛生管理計画の策定が必要
寿司屋は生食の提供があるため、温度管理と衛生管理の基準が特に厳格です。ネタケースの温度管理、まな板の消毒設備、手洗い設備の位置など、設計段階で保健所に事前相談し、基準を確認したうえで板場のレイアウトを決めましょう。

消防署への届出

  • 防火対象物使用開始届:内装工事着工の7日前までに消防署へ提出
  • 火を使用する設備等の届出:ガスコンロ等の火気設備がある場合
  • 消防設備:消火器、誘導灯等の設置

食品衛生責任者

飲食店営業には食品衛生責任者の配置が義務です。調理師免許があれば自動的に資格を満たします。免許がない場合は都道府県の養成講習会(1日・約1万円)を受講して取得できます。

届出の全体フロー

1
保健所・消防署へ事前相談
板場のレイアウト、手洗い設備の位置、ネタケースの冷蔵基準を確認。

2
消防署へ「防火対象物使用開始届」提出
工事着工の7日前まで。図面と仕上げ表を添付。

3
工事完了 → 保健所検査
営業許可基準を満たしているか現地検査。合格で営業許可証が交付。

4
営業許可証の受領 → 営業開始
営業許可証は店内の見やすい場所に掲示。


DIYDIY──寿司屋で自分でやれる範囲

寿司屋は衛生基準が厳しい飲食店のため、板場まわりのDIYは基本的にNGです。ただし客席の仕上げや装飾はDIYの余地があります。

◎ DIYしやすい作業
  • 壁の塗装(客席エリア):漆喰風塗料や珪藻土で和の雰囲気を演出
  • 装飾・ディスプレイ:暖簾、掛け軸、季節の花、木札メニュー
  • 家具の搬入・配置:テーブル、椅子の組み立てと配置
  • 看板・サインの制作:木製看板、手書きメニュー
✕ プロに任せるべき作業
  • カウンターの造作:天板の加工・取付は精度と仕上がりがすべて
  • 板場の設備工事すべて:給排水、ガス、排気は有資格者の施工が必須
  • ネタケースの設置:電気工事+冷蔵配管の接続
  • 電気工事:照明の配線、冷蔵設備の電源は電気工事士の資格が必須
  • 空調工事:エアコンの設置。温度管理は鮮度管理に直結
寿司屋のDIYで最も効果的なのは暖簾・木札メニュー・季節の装飾などの「和の演出」です。板場やカウンターは絶対にプロに任せ、客席の雰囲気づくりに自分のこだわりを注ぎましょう。

工期工期の目安と進め方(週単位)

フェーズ 目安期間 やること
相談・要件整理 1〜2週間 コンセプト・業態・席数を整理。施工会社の選定・相見積もり依頼
設計・デザイン 2〜4週間 図面作成、板場レイアウト、カウンター設計、保健所への事前相談、見積もり確定
天板・特注品の発注 並行して2〜8週間 ヒノキ一枚板の場合は材木店に在庫確認・発注。ネタケースの特注も早めに
施工 3〜6週間 解体→設備工事(給排水・ガス・電気)→板場造作→カウンター設置→仕上げ→冷蔵設備→クリーニング
検査・引渡し 数日〜1週間 保健所検査、施主検査、引渡し
トータル 約2〜3.5か月 ヒノキ一枚板の調達に時間がかかる場合はさらに長期化も
天板の調達がボトルネックになりやすい:ヒノキの一枚板は流通量が限られるため、設計段階で材木店に在庫を問い合わせ、工事と並行して確保しておくのが鉄則です。

失敗例失敗・トラブル事例3選──先人の後悔から学ぶ

事例①
カウンター照明が蛍光灯で「ネタが美味しそうに見えない」

コスト削減で板場の照明を蛍光灯にしたところ、ネタの赤身が青白く見え、「美味しそうに見えない」「回転寿司みたい」というお客様の声が。カウンター寿司としてのプレミアム感が出ず、照明の全面交換で約20万円の追加が発生。

→ 教訓:カウンター手元の照明は寿司の「見映え」を決める最重要ポイント。Ra90以上・色温度2700〜3000K(電球色)のLEDでネタが鮮やかに映える照明を選ぶ。

事例②
冷蔵設備の電力を甘く見てブレーカー落ち → 営業中にネタケースが停止

電気の契約容量を確認しないまま、ネタケース・台下冷蔵庫・冷凍庫・製氷機・エアコンを稼働。夏場のピーク時にブレーカーが落ち、ネタケースが停止。生魚の温度管理が崩れネタを廃棄する事態に。電気契約の増設+専用回路の追加で約35万円。

→ 教訓:寿司屋は冷蔵機器が多い業態。全機器の消費電力を合算し余裕を持った電気契約を。ネタケースと冷凍庫は専用回路にするのが安全。

事例③
板場の動線が悪く、握りの提供が遅い → 「おまかせ」に2時間かかる店に

カウンターのデザインにこだわった結果、ネタケースと作業スペースの位置関係が悪く、板前が握るたびに大きく移動する動線に。おまかせコースの提供に2時間かかり、回転率が上がらず売上が低迷。板場の再レイアウトで約60万円の追加。

→ 教訓:寿司屋の板場は「デザイン」より「動線」が最優先。ネタケース→まな板→握り→提供の流れが最短距離になる設計を。実際に板前が立つ位置でシミュレーションしてから施工に入る。

選び方内装業者の選び方・相見積のコツ

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寿司屋・和食店の施工実績
カウンター造作、ネタケースの設置、板場の動線設計──寿司屋特有の要件に対応できるか。過去の施工事例を確認。

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照明設計の提案力
ネタと握りを美しく見せるカウンター手元照明の設計ができるか。色温度・Ra値まで踏み込んだ提案が理想。

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見積もりの透明性
カウンター天板の素材・長さ、ネタケースの含み方が明確か。この2項目で見積もりが大きく変わる。

🛡️

アフター対応・保証
カウンターの削り直し対応、冷蔵設備のトラブル時の迅速対応。生魚を扱う寿司屋は冷蔵機器の故障が致命的。

📌 5つ目:相見積もりは最低2〜3社

同じ条件で複数社から見積もりを取り、金額だけでなくカウンター造作の経験値・板場の動線設計力・照明プランも比較しましょう。

店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例を写真で比較 できるため、寿司屋の施工実績がある会社を見つけやすくなっています。気になる会社があれば、寿司屋の内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。


準備要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)

内装会社への相談前に以下を整理しておくと、見積もりの精度が格段に上がります。このリストはそのまま印刷・スクショして初回打ち合わせに持参できます。

📝 寿司屋開業 内装相談チェックリスト
  • 物件の状態:居抜き(前テナントの業態も記載)or スケルトン
  • 坪数・間取り:図面があればベスト
  • 業態コンセプト:高級カウンター寿司/町の寿司屋/立ち食い寿司/回転寿司/海鮮居酒屋寿司
  • カウンターの希望:素材(ヒノキ一枚板/無垢材/集成材/人工素材)、長さ、席数
  • 客席構成:カウンター○席+テーブル○席+小上がり○席+個室の有無
  • ネタケースの仕様:冷蔵ショーケースのサイズ・特注 or 既製品
  • 板場の設備一覧:台下冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、シャリ切り機、ガスコンロ、炊飯器の台数
  • メニュー構成:握り中心か、焼き物・揚げ物もあるか(排気設備に影響)
  • 予算の上限:内装工事+設備+設計の合計(予備費15〜20%は別枠で確保)
  • 開業希望時期:天板の調達期間(2〜8週間)も考慮して逆算
  • デザインのイメージ:参考写真を3〜5枚用意
  • 保健所への事前相談:済 or 未済
  • 仕入先(市場・仲卸):取引口座の確保状況
  • 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し

事例事例でイメージを固める

費用相場やコストダウン策を理解したら、次は「どんな寿司屋にしたいか」を具体的にビジュアルで固めるステップです。

店舗内装ドットコムの寿司屋の内装デザイン事例・会社一覧では、テイスト別・規模別・予算帯別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。

  • ヒノキ一枚板カウンターの高級寿司店の事例
  • モダンなデザインの立ち食い寿司の事例
  • カウンター+小上がりの町の寿司屋の事例
  • 居抜きを活用しコストを抑えたカジュアル寿司の事例
  • 海鮮居酒屋スタイルの活気ある寿司店の事例

FAQよくある質問

Q1. 寿司屋の内装費用の相場はどのくらいですか?
居抜きで坪25〜55万円、スケルトンで坪50〜90万円が目安です。12坪・カウンター10席のスケルトンなら設計費込みで420〜1,120万円前後。カウンターの素材(集成材 vs ヒノキ一枚板)で数百万円の差が出ます。

Q2. ヒノキのカウンターはいくらくらいですか?
集成材なら10席(約4m)で30〜80万円、無垢材(ヒノキ・スプルース等)で80〜200万円、ヒノキの一枚板は150〜350万円以上が目安です。一枚板は流通量が少なく時期によって価格が変動します。

Q3. ネタケースの費用はどのくらいですか?
既製品で30〜80万円が目安です。特注品(カウンターに合わせたサイズ・デザイン)はさらに高額になります。中古のネタケースを活用すれば新品の30〜50%程度に抑えられますが、冷却性能の確認が重要です。

Q4. 回転寿司のレーン設備はどのくらいかかりますか?
回転レーンは席数や形状によりますが300〜1,000万円以上が目安です。近年はタッチパネルオーダー+特急レーンのシステムが主流になりつつあり、システム一式で500〜1,500万円程度。レーンなしのオーダー特急レーン型も増えています。

Q5. 工期はどのくらいかかりますか?
トータルで2〜3.5か月程度が目安です。ヒノキの一枚板を使う場合は天板の調達に2〜8週間かかるため、設計段階で早めに発注しましょう。

Q6. 見積もりは何社取るべきですか?
最低2〜3社の相見積もりをおすすめします。寿司屋はカウンター造作と冷蔵設備で会社間の差が大きい業態です。カウンターの素材・ネタケースの条件を揃えて比較しましょう。

Q7. カウンターの手入れ・メンテナンスはどうすればいいですか?
ヒノキのカウンターは日々の清掃(乾拭き→固く絞った布巾で水拭き)に加え、5〜10年ごとにかんながけ(表面の削り直し)を行うのが一般的です。削り直しの費用は10〜30万円程度。日常的に水分を残さないことがカウンターの寿命を延ばすコツです。

Q8. 補助金や助成金は使えますか?
小規模事業者持続化補助金や自治体の創業支援補助金が使える可能性があります。最新情報は各制度の公式サイトまたは自治体窓口で確認してください。

Q9. 立ち食い寿司なら低予算で開業できますか?
はい、立ち食いスタイルは椅子・テーブルが不要なぶん内装費を抑えやすいです。8坪で250〜600万円程度が目安。カウンターをシンプルな素材にし、居抜き物件を活用すれば300万円以下で開業できるケースもあります。

Q10. 予算オーバーを防ぐ最も効果的な方法は?
カウンター天板の素材と冷蔵設備の仕様を設計段階で明確に決め、見積もりに含まれるかを書面で確認すること。天板の材木は早めに確保し納期遅延を防ぐ。予備費は総予算の15〜20%を確保しましょう。


次の一歩まずは事例を見て、相場感をつかみましょう

寿司屋の内装費用は、カウンターの素材・業態コンセプト・冷蔵設備の仕様で大きく変わります。後悔しないためには──

理想の寿司屋を実現する3ステップ

1相場感をつかむ → 2事例でイメージを固める → 3複数社の見積もりを比較

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