クリーニング店の内装費用|坪単価・設備・コストダウン戦略を徹底解説

クリーニング店の内装費用は、居抜きで坪10〜25万円スケルトンで坪18〜42万円が全国的な目安です。自家工場(洗い場)併設型では坪25〜55万円になることも。クリーニング店は「受付カウンター+衣類保管+受け渡し動線」が店舗の核、自家工場型はさらにドライ機・水洗機・プレス機・仕上げ台の大型設備が加わります。取次店(工場なし)なら比較的低コストですが、自家工場型は機械だけで500〜1,500万円以上の投資が必要です。本記事では坪単価、業態別費用差、設備、コストダウン戦略、届出、失敗事例、業者選びまで解説します。

基本クリーニング店の内装費用──なぜこの金額になるのか

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受付カウンター──衣類の受け渡し
カウンター+タグ付け+POS。衣類の受付+引き渡しの動線設計が重要。
🧥

衣類保管スペース──コンベアラック
仕上がった衣類の保管。回転式コンベアラックで効率的に保管・検索。
🧹

ドライクリーニング機──自家工場の核
自家工場型はドライ機1台150〜400万円。石油系溶剤の取扱い許可が必要。
💨

プレス機+仕上げ台
ワイシャツプレス・ズボンプレス等。仕上げの品質=リピーター
🏭

ボイラー+排水処理
蒸気ボイラー+溶剤の排水処理。環境規制への対応が必要。

表①坪単価の目安

施工タイプ 坪単価 想定業態
居抜き(クリーニング→クリーニング) 10〜22万円/坪 設備流用で最大の削減
スケルトン(取次店・受付のみ) 18〜32万円/坪 カウンター+保管。工場なし
スケルトン(自家工場併設型) 25〜55万円/坪 ドライ機+水洗機+プレス機
コインランドリー併設型 22〜45万円/坪 クリーニング+セルフランドリー

表②業態別の費用相場

業態 想定坪数 坪単価(スケルトン) 総額の目安 特徴
取次店(工場なし) 5〜10坪 18〜32万円 90〜250万円 受付+保管のみ。工場は外注
自家工場型(小規模) 15〜25坪 25〜45万円 375〜900万円(+機械500〜1000万) ドライ+水洗+プレス
自家工場型(中規模) 25〜40坪 28〜55万円 700〜1,800万円(+機械800〜1500万) 大型設備+集配対応
コインランドリー併設型 15〜30坪 22〜45万円 330〜1,100万円(+機器400〜800万) セルフ+有人クリーニング
クリーニング店は「取次店」と「自家工場型」で費用が全く異なる。取次店は5坪90万〜、自家工場は機械込みで1,000万〜2,500万円。
業態ごとの施工事例は、クリーニング店の内装デザイン事例・会社一覧で確認できます。

深掘り費用が変動する5大要因

① クリーニング機械──自家工場の核

機械 費用目安 備考
ドライクリーニング機 150〜400万円 石油系 or フッ素系溶剤。容量8〜15kg
水洗機(ウェットクリーニング) 80〜200万円 ウール・シルクの水洗い対応
乾燥機 50〜150万円 ガス式 or 電気式
ワイシャツプレス機 50〜150万円 仕上げの品質を左右
ズボンプレス機 30〜80万円 ズボンの仕上げ
機械だけで500〜1,500万円。リースを活用すれば初期投資を月額に分散できる。中古機も選択肢。

② 衣類保管──回転式コンベアラック

設備 費用目安 備考
回転式コンベアラック 50〜200万円 ボタン1つで該当衣類が出てくる。大幅な省スペース
固定式ハンガーラック 10〜30万円 低コストだがスペースを取る
保管棚(畳み物用) 5〜15万円 毛布・布団等の保管
タグ・番号管理システム 5〜15万円 POS連動の管理
回転式コンベアラックは省スペース+作業効率の王様。50〜200万円と高額だが、保管効率が固定ラックの3〜5倍。

③ ボイラー+排水処理

設備 費用目安 備考
蒸気ボイラー 50〜150万円 プレス機の蒸気供給
排水処理設備 30〜80万円 溶剤の排水基準クリア
溶剤回収装置 30〜80万円 溶剤のリサイクル。コスト削減+環境対応
換気設備 20〜50万円 溶剤の揮発対策
溶剤の取扱いは環境規制が厳しい。排水処理+溶剤回収+換気は法律で義務付けられている。

④ 受付カウンター+動線設計

要素 費用目安 備考
受付カウンター 15〜40万円 衣類の受付+引き渡し。タグ付け台
POSレジ+管理システム 10〜30万円 衣類管理・顧客管理・会計
待合スペース 5〜15万円 椅子+雑誌。混雑時対応
ドライブスルー対応(郊外型) 20〜50万円 車から降りずに受渡し

⑤ 物件の条件──クリーニング特有の注意点

条件 内容 備考
給排水 大量の水を使う。排水能力の確認 自家工場型は排水量が多い
電気容量 大型機械の電力。三相200V ドライ機+プレス機で大容量必要
ガス ボイラー+乾燥機のガス供給 都市ガス or プロパン
換気 溶剤の揮発対策 換気基準を満たす設計
荷重 大型機械の重量に耐える床 2階以上は荷重確認必須
クリーニングの自家工場は物件選びが最重要。給排水・電気・ガス・換気・荷重──全ての条件を満たす物件は限られる。

実務見積の内訳

カテゴリ 含まれる主な項目
① クリーニング機械費 ドライ機+水洗機+プレス機。500〜1,500万円
② 保管設備費 コンベアラック or 固定ラック
③ ボイラー・排水処理費 蒸気+排水+溶剤回収+換気
④ 受付カウンター費 カウンター+POS+待合
⑤ 内装仕上げ費 壁・床・天井。清潔感重視
⑥ 給排水・電気・ガス工事費 大容量のインフラ整備
⑦ ファサード・看板費 清潔感のある外観
⑧ 設計費 動線設計+設備配置
見積書は必ず複数社から取得。同じ条件で3社以上を比較し、項目ごとの単価差を確認しましょう。

内装・デザイン会社へまとめて相談すると複数社から見積もりが届きます。


注意追加費用パターンと回避策

パターン なぜ起こるか 回避策
インフラ容量の不足 古い物件で電気・ガス・排水が足りない 物件契約前に必ずインフラ容量を確認。引込工事は100〜300万円
溶剤の環境規制違反 排水基準をクリアできない 排水処理設備は法律で義務。環境関連法規を事前確認
コンベアラックの故障 保管効率の要が故障して対応不能 定期メンテナンス契約。固定ラックとの併用も
近隣への臭気クレーム 溶剤の臭いが近隣に 換気+脱臭装置。住宅密集地は特に注意
予備費:総予算の10〜15%を確保。想定外の追加工事に備えましょう。

節約予算を抑えるコツ

◎ 削りやすい箇所
  • 取次店(工場なし)で低投資開業
  • クリーニング機械はリース活用
  • 居抜き(クリーニング→クリーニング)
  • 中古機械の活用
  • コンベアラックは段階的導入
✕ 削ると後悔
  • 排水処理設備
  • 溶剤回収装置
  • 換気設備
  • プレス機の品質(仕上げに直結)

コストダウンの優先順位

優先度 施策 削減効果
★★★ 取次店で開業 工場不要で5坪90万〜
★★★ 機械はリース活用 初期投資を月額に分散
★★☆ クリーニング店の居抜き 設備+インフラ流用で大幅削減
★★☆ 中古機械の活用 新品比30〜50%削減
★☆☆ コンベアラックは後から追加 まず固定ラックで開業

資金融資・資金調達

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫 新規開業者向け融資(新創業融資制度等) クリーニング店の事業計画の精度が鍵。自己資金の2〜3倍が上限目安
制度融資(都道府県・市区町村) 信用保証協会の保証付き融資 地元金融機関経由。金利1〜2%台。保証料は別途
自己資金 開業資金の核 総額の30〜50%が理想。融資審査でも自己資金比率を重視

契約原状回復・退去時コスト

  • クリーニング店の原状回復費用:坪5〜15万円が目安。スケルトン戻しが条件のケースが多い
  • 居抜き退去が最も有効:次の借主に設備を引き継ぐことで撤去費用を大幅に削減できる
  • 契約時の注意:原状回復の範囲・費用負担を契約書で明確にしておくこと。入居時の写真撮影も重要

届出届出・許認可

届出 届出先 備考
クリーニング所の届出 都道府県 クリーニング業法に基づく届出。自家工場型は必須
クリーニング師の配置 都道府県 自家工場型は1名以上のクリーニング師が必要
溶剤の取扱届出 消防署・環境部門 石油系溶剤は消防法・大気汚染防止法の対象
防火対象物使用開始届 消防署 着工7日前まで
個人事業の開業届出 税務署 開業後1か月以内
クリーニング店は着工前に届出計画を整理。消防署への事前相談は設計段階で行うのが鉄則。届出漏れは開業の遅れに直結します。

DIYDIYで抑えられる範囲

◎ DIYできる範囲
  • 壁面の塗装
  • 待合スペースの装飾
  • 棚の取り付け
  • 看板の簡単な設置
✕ プロに任せる
  • 給排水工事
  • 電気工事(三相200V)
  • ボイラー設置
  • 排水処理設備
  • クリーニング機械の設置

工期工期の目安

施工タイプ 工期目安 備考
居抜き(クリーニング→クリーニング) 2〜4週間 設備流用。内装変更のみ
スケルトン(取次店) 3〜5週間 カウンター+保管設備
スケルトン(自家工場型) 6〜12週間 インフラ工事+機械搬入
コインランドリー併設型 6〜10週間 ランドリー機器の搬入・設置
工事中の近隣への配慮も大切。搬入ルート・騒音時間帯を事前に確認。管理組合やビルオーナーへの事前報告も忘れずに。

失敗例よくある失敗事例

事例①インフラ不足で追加工事200万円

古い物件で電気容量が足りず三相200Vの引込工事で200万円の追加

→ 教訓:物件契約前に電気・ガス・排水の容量を必ず確認。インフラ不足は致命的。
事例②溶剤の臭気で近隣クレーム

換気設備が不十分で溶剤の臭いが近隣に流れてクレーム殺到。脱臭装置の追加で50万円。

→ 教訓:換気+脱臭装置は法律の義務。住宅密集地は特に注意。
事例③中古ドライ機が故障して営業停止

安い中古ドライ機を購入したが半年で故障し修理費80万円+2週間の営業停止

→ 教訓:中古機は信頼できる業者から整備品を。保証付きを選ぶ。

選び方業者の選び方

🔍

複数社の見積もり比較
クリーニング店は必ず3社以上に見積もりを依頼。同じ条件で比較し、単価の妥当性を確認する。1社だけの見積もりは危険
📋

実績の確認
クリーニング店の施工実績があるかを確認。写真・事例を見せてもらい、仕上がりのイメージを共有する。
🤝

コミュニケーション
担当者のレスポンス速度・提案力を見る。工事中のトラブル対応は担当者の質で決まる。
💰

支払い条件の確認
着手金・中間金・完了金の比率を確認。完了金を多めに設定し、仕上がりを見てから支払う形が安全。
店舗内装ドットコムで複数社に一括相談すると、クリーニング店の実績がある業者を比較できます。

準備開業前チェックリスト

  • 物件の確認:クリーニング店に適した立地・広さ・設備条件を確認
  • 事業計画書の作成:売上予測・初期費用・ランニングコストを整理
  • 資金計画:自己資金+融資+助成金の組み合わせ
  • 複数社への見積もり依頼:最低3社。同じ条件で比較
  • 届出・許認可の確認:保健所・消防署・税務署への届出を整理
  • 工期スケジュール:着工〜完工〜開業日を逆算
  • 近隣への挨拶:工事前に近隣店舗・住民へ挨拶。トラブル防止
  • 什器・備品のリストアップ:内装工事とは別に必要な備品を整理

事例施工事例

クリーニング店の施工事例はクリーニング店の内装デザイン事例・会社一覧で確認できます。写真付きの実例から費用感をつかめます。

FAQよくある質問

クリーニング店の内装費用は?
取次店は居抜き坪10〜25万円、スケルトン坪18〜32万円。自家工場型は坪25〜55万円+機械500〜1500万円。
取次店と自家工場型の違いは?
取次店は受付+保管のみで工場は外注(5坪90万〜)。自家工場型は機械込みで1000万〜2500万円。
クリーニング機械の費用は?
ドライ機150〜400万、水洗機80〜200万、プレス機30〜150万。合計500〜1500万円。リース活用推奨。
コンベアラックは必要?
省スペース+効率で圧倒的。50〜200万円。開業時は固定ラックで始め段階的に導入も。
必要な届出は?
クリーニング所の届出、クリーニング師の配置、溶剤の取扱届出、消防届出、開業届が基本。
物件選びの注意点は?
電気(三相200V)・ガス・給排水・換気・床荷重の全てを確認。条件を満たす物件は限られる。
溶剤の環境規制は?
石油系溶剤は消防法・大気汚染防止法の対象。排水処理+溶剤回収+換気が法律で義務。
工期は?
取次店3〜5週間、自家工場6〜12週間。インフラ工事と機械搬入が工期の鍵。
DIYでできることは?
壁面塗装・装飾・棚程度。給排水・電気・機械設置は全てプロに。
費用を抑える方法は?
❶取次店で開業 ❷機械はリース ❸クリーニング居抜き ❹中古機(整備品)。


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