内装業・内装工事の利益率の目安|粗利30%の見積もり計算と元請け案件の採算判断

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利益率は「粗利」と「営業利益」を分けて確認。元請け案件は、手数料と対応時間まで含めて採算を比べましょう。

公庫の内装工事業の調査では、粗利率の全企業平均は43.0%、営業利益率は−1.9%。黒字かつ自己資本プラス企業の営業利益率は4.3%です。これは企業の決算の統計で、個々の工事で確保すべき率を示すものではありません。

統計:日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査」2024年度・内装工事業676社。調査範囲・出典は次の節に記載。

内装工事業の利益率の平均|公的統計の目安

2026年9月20日時点で、公庫の建設業の最新掲載は2024年度調査(2025年8月掲載)です。対象は公庫国民生活事業の融資先のうち、従業者50人未満の法人企業。すべての内装会社や一人親方を網羅した平均ではありません。

表は横にスクロールできます。単位は%。

内装工事業の指標 全企業平均 中央値 黒字かつ自己資本プラス企業平均
完成工事高総利益率(粗利率) 43.0 36.2 44.6
売上高営業利益率 −1.9 0.5 4.3

調査対象676社、うち黒字かつ自己資本プラス企業301社。出典:日本政策金融公庫・建設業の業種別経営指標、掲載ページ36。平均は各企業の指標の単純平均。集計条件は利用の手引きを参照。

建設業は隔年調査で、次回掲載は2027年8月の予定です。「2026年時点で見られる数値」と「2026年度の実績」は異なります。掲載時期は公庫の調査一覧で確認できます。

費用の比率と損益分岐点比率|内装工事業(公庫 2024年度)

同じ調査の内装工事業(676社)では、費用の比率と損益分岐点比率も公表されています。自社の決算書で同じ比率を計算すると、利益率が平均と違う理由を探しやすくなります。

指標
全企業平均
黒字かつ自己資本プラス企業平均
中央値
材料費対完成工事高比率
12.5%
10.9%
6.9%
外注費対完成工事高比率
34.5%
35.5%
34.4%
人件費対売上高比率
25.5%
21.5%
20.5%
諸経費対売上高比率
19.5%
17.6%
17.4%
損益分岐点比率
112.5%
92.3%
99.8%
従業者1人当たり売上高
約2,304万円
約2,762万円
約1,795万円

出典:日本政策金融公庫・建設業の業種別経営指標、掲載ページ36(2024年度調査)。平均は各企業の指標の単純平均で、比率を足し合わせても100%にはなりません。各指標の定義は利用の手引きを参照してください。従業者1人当たり売上高は千円単位の値を万円に丸めています。

外注費の比率(全企業平均34.5%)は、材料費の比率(12.5%)の約2.8倍です。協力会社への発注の条件(単価・範囲・支払条件)は、利益率に響く大きな項目です。損益分岐点比率は、実際の売上高に対する損益分岐点の売上高の割合で、一般に100%を超えると赤字の水準を意味します。全企業平均は112.5%、黒字かつ自己資本プラス企業は92.3%でした。黒字かつ自己資本プラス企業は、従業者1人当たり売上高が約2,762万円と全企業平均(約2,304万円)より多く、人件費対売上高比率は21.5%と全企業平均(25.5%)より低い水準です。

リフォーム会社(建築リフォーム工事業)の利益率|内装工事業と比べる

業種・調査対象 粗利率
全企業平均
営業利益率
全企業平均
営業利益率
黒字かつ自己資本プラス企業平均
床・内装工事業(682社) 43.1% −1.9% 4.3%
建築リフォーム工事業(499社) 39.6% −1.5% 4.0%
建設業全体(6,838社) 38.9% −2.2% 4.4%

出典:同資料の掲載ページ34・10・1。粗利率は完成工事高総利益率。業種が違う数値や「全企業」「黒字かつ自己資本プラス」の列を混ぜて比較しないようにします。

住宅リフォームが中心の会社は、建築リフォーム工事業の値と比べます。同じ2024年度調査で、建築リフォーム工事業(499社、うち黒字かつ自己資本プラス企業205社)の粗利率は全企業平均39.6%・中央値34.8%・黒字かつ自己資本プラス企業平均39.9%、営業利益率は全企業平均−1.5%・中央値0.3%・黒字かつ自己資本プラス企業平均4.0%です(掲載ページ10)。粗利率が4割近くあっても、販管費を引いた営業利益率は全企業平均でマイナス、黒字かつ自己資本プラスの会社でも4%程度です。リフォームは1件の金額が小さい工事も多く、現地調査・見積もり・打ち合わせなど1件ごとの手間の割合が大きくなりやすいため、率だけでなく1件あたりの粗利額も確かめます(小規模案件で利益を出す方法)。

建築リフォーム工事業の費用の比率と損益分岐点比率も、同じ調査(掲載ページ10)に出ています。内装工事業と比べると、外注費の比率が高く(全企業平均40.3%。内装工事業は34.5%)、人件費の比率は低め(20.1%。内装工事業は25.5%)です。損益分岐点比率は全企業平均110.5%、黒字かつ自己資本プラス企業93.2%でした。

指標
全企業平均
黒字かつ自己資本プラス企業平均
中央値
材料費対完成工事高比率
12.8%
13.6%
10.0%
外注費対完成工事高比率
40.3%
37.3%
42.3%
人件費対売上高比率
20.1%
17.9%
17.3%
諸経費対売上高比率
19.0%
17.4%
16.0%
損益分岐点比率
110.5%
93.2%
100.2%
従業者1人当たり売上高
約2,575万円
約2,925万円
約2,052万円

出典:日本政策金融公庫・建設業の業種別経営指標、掲載ページ10(2024年度調査)。平均は各企業の指標の単純平均で、比率を足し合わせても100%にはなりません。従業者1人当たり売上高は千円単位の値を万円に丸めています。

自社の粗利率を統計と比べる前に、そろえる3つの条件

  • 材工か、手間請けか:材料を仕入れて工事代金に含める材工の工事は、同じ手間でも売上が大きくなるため、粗利率は低く見えやすくなります。例(仮の数):材料費60万円・労務40万円の工事を材工で120万円で受けると粗利は20万円・約16.7%、材料支給の手間請けで60万円で受けると粗利は同じ20万円でも約33.3%です。率だけでなく、粗利額と受け方をそろえて比べます。
  • 人件費をどこに入れるか:現場の職人や施工管理の人件費を工事原価(労務費)に入れる会社と、販管費に入れる会社では、同じ利益でも粗利率が違って見えます。営業利益率で比べると、この区分の違いの影響を受けにくくなります。
  • 統計の対象:公庫の調査は、同公庫の融資先のうち従業者50人未満の法人企業が対象で、個人事業主(一人親方)は含まれません。一人親方の収入の見方は内装業の年収ガイドで整理しています。

統計は自社の状況を考える参考です。平均を下回る理由を「下請けだから」「外注が多いから」と一つに決めず、工事範囲、内製・外注の構成、原価に含める費用、販管費を確認します。会社全体の規模・売上の考え方は内装会社の売上ガイドも参照してください。

粗利率と営業利益率の違い|30%がそのまま残るわけではない

粗利:工事原価を引いた段階

粗利益=売上高−売上原価
粗利率=粗利益÷売上高×100

材料、労務、外注、現場経費など、どの費用を工事原価に入れるかをそろえて比べます。

営業利益:販管費も引いた段階

営業利益=粗利益−販売費・一般管理費
営業利益率=営業利益÷売上高×100

事務所、営業、管理部門などの経費を賄った後の利益です。社長個人の手取りや現金残高とは異なります。

例として、売上100万円、工事原価70万円なら粗利は30万円・30%。同じ期間・範囲に対応する販管費を25万円と仮定すると、営業利益は5万円・5%です。以下の計算例は理解のための仮定で、業界相場や実績ではありません。

案件別に原価へ含めた人件費・管理費を、会社の販管費でも再度差し引くと二重計上になります。反対に、どちらにも入れなければ採算を良く見積もってしまいます。費用の区分を決め、同じ費用を一度だけ集計することが出発点です。統計の粗利43%と、自社の見積もり目標30%の差を、一律に人件費だけで説明することはできません。

粗利率30%を目標にした見積もりの計算方法

予定原価に必要な粗利を上乗せする場合は、次の式を使います。30%は計算例です。自社の固定費、稼働、工事の不確定要素を踏まえて目標を決めてください。

見積金額 = 予定原価 ÷(1 − 目標粗利率)
原価70万円 ÷ 0.7 = 見積100万円

「原価に30%上乗せ」とは違う

70万円×1.3=91万円。粗利21万円÷売上91万円なので、粗利率は約23.1%です。

値引き後の金額で再計算する

100万円から5万円値引きし、原価70万円のままなら、粗利25万円÷95万円=約26.3%になります。

同じ原価70万円でも、目標によって見積金額は変わる

目標粗利率 計算 見積金額 予定粗利益
20% 70万円÷0.8 87.5万円 17.5万円
25% 70万円÷0.75 約93.33万円 約23.33万円
30% 70万円÷0.7 100万円 30万円
35% 70万円÷0.65 約107.69万円 約37.69万円

同じ税の基準でそろえた単純計算。端数は表示上丸めています。原価や受注金額が変われば結果も変わります。自社の原価で計算するときは、見積金額と手数料込みの残額の計算を使えます。

見積もりには数量・仕様・施工範囲・除外項目・未確定事項を明記します。予算が合わないときは、必要な機能を確認し、仕上げ・工事範囲・時期などを変えた案を提示。品質や安全に関わる条件を曖昧にして値引きすることは避けます。内装コストを調整する考え方も参考になります。

利益率が下がる5つの原因と、先に確認すること

1.予定原価の見落とし

材料だけでなく、運搬・小口配送、養生、廃棄、駐車、現場管理、移動、片付けまで確認。過去の似た工事の実績と比べます。

2.工数・工期の読み違い

夜間作業、搬入制限、他工種との調整、待機、やり直しの条件を確認。職人の日当だけでなく、必要な人数と日数を見直します。

3.追加・変更の負担が未整理

変更内容、金額、工期への影響、承認者を記録。確定できない費用は確認事項と回答時期を明らかにし、着手前に相談します。

4.仕入れ・外注の比較条件が違う

単価だけでなく数量・品質・納期・対応範囲・運賃をそろえて比較。内製化は採用育成・設備・管理コストも含めて判断します。免税事業者の協力会社への外注費は、2026年10月1日以後に引渡しを受ける分から仕入税額控除できる割合が70%になり、本則課税なら控除できない消費税の分も実質的な負担になります(経過措置の負担の計算)。

5.受注前後の対応コストが抜ける

現地調査、提案、見積修正、工程管理、引き渡し、アフター対応の時間を確認。元請け案件では特に担当者の稼働を見積もります。

原価管理は、直近の案件の「予定」と「実績」から

案件名、受注額、材料費、労務費、外注費、現場経費、変更額を同じ形式で記録し、見積もりとの差が大きかった項目を次の工事へ反映します。Excel等で続けられるなら、最初から新しいツールを導入する必要はありません。詳しくは案件別の原価管理ガイドへ。

原価管理ソフトを選ぶ場合は、①現場から入力しやすいか、②見積もりと実績を比べられるか、③発注・請求を照合できるか、④会計連携・閲覧権限が合うか、⑤初期費用・人数課金・支援費用を含む総額が合うかを確認します。契約前に、自社の実際の作業の流れで使えるかを確かめましょう。

元請けと下請けの利益率を比べるときの判断軸

元請けは発注者に提案し、工事範囲や価格を直接相談できる点が利点です。一方、営業・設計調整・施工管理・契約・回収・アフター対応を自社で担う範囲が増えます。元請けなら高利益、下請けなら低利益とは一律に決まりません。

比較すること 下請け案件で見る点 元請け案件で見る点
担当範囲 自社工種、指示・図面の確定度、調整の分担 設計・設備・工種間の調整を誰が担当するか
受注前の負担 見積もりや現地確認の回数・範囲 提案・見積修正・失注案件も含めた営業時間
価格・変更 契約した範囲、追加変更の確認方法 発注者の予算、仕様合意、追加変更の説明
資金・責任 支払条件、検収、手直しの範囲 入金日と先行支払、保証・アフターの体制

今ある取引を急に切り替えるより、対応できるエリア・業種・工期で、新しい受注ルートを検討します。元請け化の進め方、内装会社向けマッチングサイト比較も確認できます。

店舗オーナーと直接話せる案件ルートを増やしたい方へ

店舗内装ドットコムでは、登録内容をもとに元請け案件をご案内します。得意業種・対応エリア・予算帯を伝え、案件概要を見て対応を検討できます。

登録の仕組み・費用を確認する

登録料・月額費用は無料。審査あり。成約時のみ成果報酬(率・条件は登録案内で確認)。案件数・受注・利益を保証するものではありません。

紹介料を含めても採算が合うか|500万円の計算例

紹介料がかかる案件は、工事原価だけを引いた粗利と、手数料や案件固有の営業・管理費も引いた残額を並べて確認します。見積価格が同じなら、手数料は残る金額を減らします。その負担を含めて、自社に合う受注機会かを判断します。

次は、売上500万円・工事原価350万円・案件固有の営業管理費20万円、手数料の算定対象も500万円と仮定した例です。すべて税抜でそろえ、手数料の消費税等はこの例に含めません。実際の率・算定対象・税の扱いは契約条件を確認してください。

確認する項目 売上500万円の例
売上−工事原価 150万円
案件固有の営業・管理費 20万円
紹介料を引く前の残額 130万円(売上の26%)
紹介料の率が1ポイント上がるごと 残額は5万円減り、残額の率は1ポイント下がる

当サイト作成の仮定に基づく計算例で、実案件や利益実績ではありません。紹介料の率・算定対象・税の扱いは契約ごとに異なるため、自社の契約の率は下の計算機に入れて確かめてください。20万円に含めた費用を工事原価へも入れている場合は二重に引かないでください。残額から会社の共通経費なども賄うため、この率を営業利益率・最終利益率とは呼びません。

自社の数字で、見積金額と手数料込みの残額を計算する

見積金額と手数料込みの採算(税抜で入力)

数字を入れると、ここに結果が出ます。

計算はブラウザの中だけで行い、入力した数字を送信する仕組みはありません。手数料の算定対象は見積金額(税抜)と仮定し、税込は消費税10%で計算しています。実際の率・算定対象・税の扱いは契約条件を確認してください。例(仮の数):原価350万円・目標粗利率30%なら見積金額は500万円です。紹介料を0%、営業・管理費を20万円にすると残額は上の表と同じ130万円になり、紹介料の率を1ポイント上げるごとに5万円ずつ減ります。

採算が合う条件で、店舗オーナーからの相談を検討したい方へ

得意業種・対応エリア・予算帯を登録すると、登録内容をもとに元請け案件をご案内します。案件ごとに、手数料を含む採算を確かめてから対応を決められます(受注義務なし)。

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見積もり前に埋める、案件の採算メモ

見込受注額:
工事原価(材料・労務・外注・現場経費):
紹介料(率・算定対象・税の扱い):
案件固有の営業・管理費(原価との重複を除く):
上記を差し引いた残額:
担当者の稼働・現場までの移動:
先行支払と入金の時期:
未確定事項と、回答をもらう相手:

手数料を見積金額へ織り込めば自動的に採算が合うわけではありません。発注者の予算と提案価値、自社が担う範囲、他の仕事との稼働を合わせて判断します。価格設定の考え方は単価・高粗利戦略ガイドへ。

赤字工事を避けるための見積もり提出前チェック

  1. 材料:仕様・数量・仕入価格・納期・運賃を確認したか。
  2. 労務:実績を踏まえた人数・日数か。移動・待機・夜間条件を確認したか。
  3. 外注:各社の施工範囲と除外項目がそろっているか。
  4. 現場経費:養生・搬入・駐車・廃棄・清掃などが抜けていないか。
  5. 営業・管理:提案・打ち合わせ・現場管理・手数料を含めて確認したか。
  6. 未確定事項:現地調査が必要な箇所、追加費用の条件を伝えたか。
  7. 変更:追加・減額・工期への影響を、誰がいつ確認するか決めたか。
  8. 受注判断:値引き後の採算、担当者の稼働、入出金時期が無理のない計画か。

原価が動きやすい項目は、見積もりの有効期限や価格が変わる条件も確認します。完了後は差が出た理由を記録し、次の見積もりへ反映してください。発注者が比較する項目は見積書の読み方ガイドで確認できます。

利益と入金は別|受注前に資金繰りも確認する

利益が出る予定でも、材料・外注・給与の支払いが入金より先なら、必要な現金を用意する必要があります。工事額や元請け・下請けの区分だけで支払時期を決めつけず、契約ごとに整理しましょう。

  • 着手・中間・完成など、請求と入金の条件・日付を確認する。
  • 材料・外注等の発注時期と支払日を並べ、現金が最も減る時点を確認する。
  • 工期変更、検収の遅れ、追加工事がある場合の影響を見込む。
  • 複数工事が重なる場合は、会社全体の支払いも合わせて確認する。

着手金や中間金の有無・割合は、発注者との合意と契約条件によります。受注を増やすときは、施工体制と同時に必要な運転資金も検討してください。

得意な元請け案件を検討するための受注企業登録

店舗内装ドットコムは、内装・デザイン会社と店舗オーナーをつなぐサービスです。登録後の案内を自社の得意分野と合わせやすくするために、対応できる範囲を具体的に伝えてください。

登録時に整理すること

  • 対応エリア・移動できる範囲
  • 得意な業種・施工事例
  • 対応しやすい予算帯
  • デザインのみ・施工のみ・設計施工・部分工事などの依頼範囲

案内が届いたら見ること

  • 業種・物件状況・希望する工事
  • 予算・開業時期と自社の稼働
  • 見積もり前に確認が必要な条件
  • 手数料を含む採算と対応方針

登録・審査後、登録内容をもとに案件をご案内します。案件概要を確認し、対応を希望する場合は案内メールの方法に沿って返信。その後、発注者へのヒアリングや現地調査・提案・見積もりを進めます。成約した場合は、利用条件に沿った報告と成果報酬のお支払いが必要です。

得意業種・エリアを伝えて、元請け案件の入口を増やす

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利益率を上げるための実務ガイド

統計で自社の位置を確かめたあとは、見積・価格・原価・商談のどこで利益が減っているかを、順に点検します。それぞれの実務は次のページにまとめています。

店舗内装の見積書の作り方

項目構成、労務費の内訳、諸経費と利益の決め方、含む・含まない工事の書き方。改正建設業法で見積書に求められることも条文にそって確認できます。

内装会社が単価と粗利を上げる方法

値引きを求められたときの対応、受けるかどうかの下限(1件あたりに必要な粗利額)の計算、価格交渉のルールの変更点。

店舗内装の原価管理

実行予算の作り方、予実差で見る5つの指標、赤字現場を早く見つけるシグナル、日次・週次・月次の集計の回し方。

内装業の受注率の上げ方

受注率の分母の決め方、受ける案件の選別、初動48時間、見積提出後の追客、失注理由の記録。

小規模案件で利益を出す方法

予算400万円未満の工事で、固定の手間を畳み、採算を合わせる考え方。

自社の営業も組み合わせる場合は、営業方法、施工事例を活かすInstagram、自社ホームページの集客、地域検索での集客を参照。一人親方の案件ルートは一人親方の案件獲得ガイド、施策の選び方は集客方法の全体ガイドにまとめています。

内装工事の利益率・元請け案件でよくある質問

内装工事業の粗利率の平均は何%ですか?

日本政策金融公庫の2024年度「小企業の経営指標調査」では、内装工事業の完成工事高総利益率は全企業平均43.0%、中央値36.2%、黒字かつ自己資本プラス企業平均44.6%です。対象は同公庫の融資先で従業者50人未満の法人企業です。案件ごとの見積もり目標とは分けて考えます。

内装工事業の営業利益率の平均は何%ですか?

同じ2024年度調査では、内装工事業の売上高営業利益率は全企業平均−1.9%、中央値0.5%、黒字かつ自己資本プラス企業平均4.3%です。4.3%を全企業の平均と読み替えないでください。

内装工事業の損益分岐点比率や外注費の比率の平均は?

日本政策金融公庫の2024年度「小企業の経営指標調査」(内装工事業676社)では、損益分岐点比率は全企業平均112.5%・黒字かつ自己資本プラス企業平均92.3%、外注費対完成工事高比率は全企業平均34.5%、材料費対完成工事高比率は12.5%、人件費対売上高比率は25.5%です。平均は各企業の値の単純平均です。

リフォーム会社(建築リフォーム工事業)の粗利率・利益率の目安は?

日本政策金融公庫の2024年度「小企業の経営指標調査」では、建築リフォーム工事業(499社)の完成工事高総利益率は全企業平均39.6%、売上高営業利益率は全企業平均−1.5%、黒字かつ自己資本プラス企業平均4.0%です。床・内装工事業(682社)は同じ順に43.1%、−1.9%、4.3%でした。対象は同公庫の融資先で従業者50人未満の法人企業です。床・内装工事業は、内装工事業(676社)の集計とは区分が異なります。全企業平均どうし、黒字かつ自己資本プラス企業平均どうしで比べてください。費用の比率は、建築リフォーム工事業の全企業平均で外注費対完成工事高比率40.3%、人件費対売上高比率20.1%、損益分岐点比率110.5%です。

材工と手間請けで、粗利率の見え方は変わりますか?

変わります。材料を工事代金に含める材工は売上が大きくなるため、同じ粗利額でも率は低く見えやすく、材料支給の手間請けは率が高く見えやすくなります。例(仮の数)では、材料費60万円・労務40万円の工事を材工の120万円で受けると粗利率は約16.7%、手間請けの60万円なら約33.3%で、粗利額はどちらも20万円です。統計や他社と比べるときは、受け方と粗利額もそろえます。

2026年の利益率データはありますか?

2026年9月20日の確認時点で、日本政策金融公庫の建設業の最新掲載は2024年度調査(2025年8月掲載)です。建設業は隔年調査で、次回掲載は2027年8月の予定です。本記事の数値は2026年度の実績ではありません。

粗利率30%にする見積金額はどう計算しますか?

予定原価÷(1−目標粗利率)で計算します。原価70万円で粗利率30%を目標にするなら70万円÷0.7=100万円です。原価に30%を上乗せした91万円では粗利率は約23.1%になります。30%は計算例であり、必要な率は自社の経費や案件条件から決めます。

見積もり段階で30%あれば、工事後も30%残りますか?

保証はできません。値引き、工数の増加、外注費の変更、追加工事、やり直しなどで結果は変わります。受注額と予定原価を、工事中・完了後の実績と比べてください。

材料費や外注費はどう見直せばよいですか?

同じ品質・数量・納期・施工範囲で比較し、運賃や小口配送、保管、管理の費用も含めます。内製化にも人件費・採用育成・工具・稼働の負担があるため、外注費の全額が利益に変わるわけではありません。

原価管理ソフトはすぐに必要ですか?

まずは案件ごとに材料・労務・外注・現場経費を記録できる方法から始められます。ソフトは入力担当、見積もりと実績の比較、会計連携、権限、総費用を確認して選びます。売上規模だけで導入を決める必要はありません。

追加工事の費用はどう伝えますか?

変更する内容、追加・減額、工期への影響を整理し、着手前に発注者と確認して記録します。その場で金額が確定できなければ、調査・見積もりが必要であることと、回答時期を伝えます。

元請けになると必ず利益率が上がりますか?

必ず上がるとは限りません。提案や価格を発注者と直接相談できる一方、現地調査、見積もり、契約、工程管理、回収、アフター対応などの負担も増えます。手数料や対応時間を含めた採算で判断してください。

手数料を払っても採算が合うか、何を見ればよいですか?

見込受注額から工事原価、紹介料、案件固有の営業・管理費を差し引き、残る金額と自社の稼働を確認します。その残額は会社の最終利益ではなく、共通経費なども賄う必要があります。手数料の率・対象金額・税の扱いは契約条件で確認してください。

手数料を含めた採算を、自社の数字で計算できますか?

できます。本文の「自社の数字で、見積金額と手数料込みの残額を計算する」に、予定原価・目標粗利率・紹介料・案件固有の営業・管理費を入れると、目標粗利率の見積金額、手数料と営業・管理費を引いた残額、残額の率を保つ見積金額が出ます。手数料の算定対象は見積金額(税抜)と仮定しています。実際の率・算定対象・税の扱いは契約条件を確認してください。

店舗内装ドットコムに登録すると利益率は改善しますか?

登録は元請け案件との接点を増やす選択肢で、利益改善や案件数を保証するものではありません。対応エリア・得意業種・予算帯・依頼範囲を伝え、案件ごとの条件を確認したうえで検討します。現地調査・提案・見積もりなどの営業対応は自社で行います。

受注企業登録の費用と、その後の流れは?

登録料・月額費用は無料で、成約時のみ成果報酬が発生します。率や条件は案件内容等により異なるため、登録案内・利用規約を確認してください。登録には審査があり、登録内容をもとに案件をご案内します。案件概要を確認し、対応を希望する場合は案内メールの方法に沿って返信します。

採算の見方を確認できたら、案件ルートの選択へ。

対応エリア・得意業種・予算帯を整理して、受注企業登録を進められます。

対応できる条件を伝えて無料登録する

登録には審査があります。手数料・利用条件は登録案内で確認してください。

店舗内装ドットコム編集部/更新:2026年9月26日。数値例は説明用の仮定です。実際の受注判断は、自社の費用区分・契約条件・体制をそろえて確認してください。


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