温浴の5大設備の設置費用|ボイラー・ろ過・サウナストーブ・水風呂チラー・防水の実額と見積りの読み方

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この記事の結論
  • 費用の決まり方:本体価格に、据付・接続・電源・基礎・搬入・試運転を足して決まります。HARVIAの公表価格も工事費は別です。
  • 金額の目安:費用ページでは、共用サウナ30坪の工事を5,400万〜6,000万円(秀建の公表どおり)としています。ストーブ・水風呂とチラー・防水は、このページの2つのモデルで見積書で確かめる行として並べています。熱源は、ノーリツのガス給湯器50号が本体1台731,300円(税抜)で、台数で変わります。
  • 判断軸:①室の容積・浴槽の容量・水温 ②本体に含まれる範囲 ③運転・保守の費用と届出
  • 次の一手:型番と能力、浴槽の容量、電源・燃料をそろえ、同じ範囲で見積もりを取ります。

更新確認:2026年10月12日(工事費の数字)|機器の価格は各メーカーの公式ページで2026年9月26日に確かめた公表値、工事費は会社・メーカーの公表値から計算した数字だけを使っています(業態ごとの目安は費用ページ)。

業務用サウナ・銭湯の設備の設置費用は「本体+工事+運転」で読む

業務用サウナや銭湯の設備の費用は、3つに分けると比べやすくなります。①機器の本体と付属品、②据付・配管・電気・基礎・搬入・試運転の工事、③開業後の燃料・電気・点検・消耗品です。

このページで引くメーカーの公表価格は①の機器の価格です。HARVIAの仕様比較表も「別途送料・工事費がかかります」と注記しています。②を含む施設全体の工事費は、費用ページの業態ごとの目安と、見積書で確かめる行で読みます。

2つのモデルで、設備が入る行

共用型サウナ30坪と個室サウナ3室20坪の2つのモデル(公表の坪単価×坪数で組んだこのページの計算例。業態ごとの目安はサウナ・銭湯・岩盤浴の内装費用)から、見積書に入っているかを確かめる設備の行を並べました。行ごとの金額は物件・機器・工法で変わるため、置いていません。

サウナストーブ
共用型30坪:ストーブ(2基)。サウナ室の造作(2室)は別の行
個室3室20坪:サウナ室造作・ストーブ(3室分。ストーブを含む)
水風呂・チラー
共用型30坪:水風呂・チラー(2組)
個室3室20坪:水風呂・冷却設備(3組)
ボイラー・給湯
共用型30坪:共通給排水・給湯
個室3室20坪:共通給排水・給湯設備
ろ過・消毒
共用型30坪:衛生設備・計画内の解体
個室3室20坪:ろ過・消毒等の衛生設備
防水
共用型30坪:防水
個室3室20坪:浴室・周辺の防水工事

2つのモデルの工事費の全体は、公表の坪単価(内装会社IDEAL 坪50〜100万円〔2023年掲載〕・株式会社秀建 坪180〜200万円〔2022年掲載・掲載当時の金額〕)×坪数で、共用型30坪が1,500〜6,000万円、個室3室20坪が1,000〜4,000万円の計算です。費用ページは業態ごとに公表を絞って見ていて(共用サウナは秀建の公表どおり、個室サウナは公表の幅の真ん中から上)、共用サウナ30坪の工事を5,400万〜6,000万円、個室サウナ1室の店の工事を600万〜800万円としているため、このページの公表値の幅をそのまま掛けた計算より幅が狭くなります。物件取得・開業準備・運転資金は含みません。

2つのモデルでストーブの置き方が違う点に注意します。共用型は造作と別の行、個室は造作の行に含みます。見積もりを比べるときは、同じストーブを二重に足さないようにします。

新築では、敷地・基礎・構造・外構などの建設費が加わります。費用ページも、新築の建設費と既存の建物の内装工事を同じ坪単価で比べないとしています。

写真で見る設備の行|公式サイトの公開事例(91°SAUNA)

株式会社サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO)が公式サイトの施工事例で公開している「91°SAUNA」です(公式の事例ページ)。広さ・工事費・工期・機器の型番は公開されていないため書きません。

91°SAUNAの共用型サウナ室。木の段床と段の下の間接照明、木の柵で囲んだストーンを積んだストーブと上に吊った丸い板、左官の壁と丸い計器
写真1:サウナ室。段床と段の下の照明、柵で囲んだストーブ
91°SAUNAの水風呂とシャワー。黒い石張りの浴槽と階段、木の壁、手すりとハンドシャワー、ガラス窓のある扉
写真2:水風呂とシャワー。石張りの浴槽と木の壁
  • 写真1のストーブと段床は、ストーブの行とサウナ室の造作の行に当たります。見積書では、機種・出力・電源と、柵や離隔の範囲を確かめます。
  • 写真2の浴槽は、水風呂・チラーの行と防水の行に当たります。浴槽の容量が、チラーとろ過の能力を選ぶ前提になります。

サウナストーブの価格|メーカー公表の本体価格と設置工事

業務用のサウナストーブは、室の容積に合う出力の機種を選びます。価格を公開しているメーカーの例として、HARVIAの希望小売価格(税込、2026年9月26日確認)を並べます。

ウォール4.5(SW45)
4.5kW・適用体積3〜6㎥・単相200V|396,000円
ウォール6(SW60)
6kW・5〜8㎥・単相200V|462,000円
スピリット6(SP60E)
6kW・5〜8㎥・単相200V|902,000円
スピリット9(SP90E)
9kW・8〜14㎥・単相200V|1,034,000円
シリンドロ プロ132(PC132E)
13.2kW・11〜20㎥・三相200V|1,254,000円
シリンドロ プロ26(PC260E)
26.4kW・25〜50㎥・三相200V|3,300,000円
レジェンド150(WK150LD)
薪・16kW・6〜13㎥|715,000円

同じ6kWでも機種で価格は約2倍違い、ストーンの最大容量もSW60の15kgに対しSP60Eは50kgです。出典はHARVIA 公式の仕様比較表で、特定の製品を勧めるものではありません。業務で使うときの条件と保証は販売者に確かめます。

本体価格の外になりやすいもの

HARVIAは標準付属品にサウナストーン他を含むとし、送料・工事費は別、薪ヒーターは煙突部材を含まないと注記しています。見積もりでは、次の範囲がどの行に入るかを確かめます。

  • 電源:単相か三相200Vか、専用の回路と分電盤、建物側の受電の容量
  • 制御:操作盤・温度センサー・タイマーが本体に付くか、別の行か
  • ストーンの追加分(標準の付属分で足りるか)・安全柵・ロウリュの設備
  • 据付・配線・試運転。薪やガスは煙突・給排気・燃料の配管

ストーブと可燃物の離隔、ほかの室との区画、温度が異常に上がったときに熱源を切る装置は、市町村の火災予防条例で決まります。札幌市は区画に耐火の壁・床や防火戸を示し、設置の届出も求めています(札幌市消防局の解説)。所管の消防で確かめます。

電気は電源の容量と専用の回路、薪は煙突・薪の置き場・灰の処理、ガスは供給と排気の工事が加わります。燃料の単価だけで優劣は決まらず、既製のサウナ室(ユニットやバレル)も本体価格だけで予算は決まりません(費用ページ)。

出力は床面積だけでは決まらず、室の容積・断熱・ガラス面・営業時間・ロウリュの方法から選びます。サウナ室の設計と安全はサウナの内装ガイド(設計・動線・安全)へ。

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水風呂のチラー(冷却装置)|能力の決め方と見積もりの範囲

チラーの要否と能力は、水源の温度・設定する水温・浴槽の容量・冷やすのに使える時間・利用の多さ・周りの温度で決まります。費用ページも、全施設で必須、15℃以下が必須とはしていません。

業務用のチラーは、確認した製品ページ(フジキコー・ゼンスイ・ユーアイ技研)では価格を公開していないため、本体の価格帯は示しません。能力を比べる目安として、公開の仕様を読みます。

FCWU-501A/W
単相100V|推奨浴槽サイズ200L
FCWU-1001A
単相200V|400L(冷却能力2.0/2.5kW・消費電力1.1/1.3kW、50/60Hz)
FCWU-75B
三相200V|1,500L
FCWU-125B
三相200V|2,700L

推奨浴槽サイズは「外気温25℃の時、1時間当たり約4℃の冷却を見込むサイズ」です(フジキコーの標準仕様)。水源の温度や利用の多さが違えば、同じ機種で足りるとは限りません。

チラーは圧縮機の出力と冷却能力が別の値です。FCWU-1001Aは圧縮機0.75kWに対し冷却能力2.0/2.5kW(50/60Hz)で、見積もりは冷却能力と推奨浴槽サイズの条件でそろえます。

ゼンスイは、チラーと同時に循環ポンプを、配管の長さ・揚程(ポンプで水を押し上げる高さ)・必要な循環の量から選ぶとしています(ゼンスイ)。何時間で何℃から何℃まで冷やしたいかを決めて伝えます。

毎日水を張り替える小さな浴槽と、ろ過して連日使う浴槽では、要る機器が変わります。チラーとろ過の一体型で、張り替える浴槽向けに「チラー+温度維持」だけにできる製品もあります(ユーアイ技研)。

このページの2つのモデルでは、水風呂・チラーを浴槽の造作・冷却機・専用の接続を一式にした行(共用型30坪の2組・個室3室20坪の3組)として並べ、行ごとの金額は置いていません。チラーの機種と台数は見積もりで確かめます。

銭湯のボイラー・給湯設備の価格が決まる条件

銭湯やスーパー銭湯のボイラー(給湯・加温の熱源)のうち、無圧式の温水機などは、確認した製品ページ(三浦工業・巴商会)に価格がありません。価格は、方式・燃料・能力と、煙突や燃料設備までの範囲で決まります。

ガス給湯器を複数台つなぐ方式は、ノーリツが浴場施設向けに案内しています(浴場施設向けのページ)。50号(GQ-C5042WZ)の希望小売価格は本体731,300円で、リモコンと工事費は別です(税抜、2026年9月26日確認。製品ページ)。台数は給湯量で決まります。

見積もりの前にそろえる条件

  • 能力:1日の給湯量、温度差、同時に使う浴槽とシャワーの数
  • 方式:貫流式・無圧式・真空式・貯湯式など(湯の沸かし方と貯め方の違い)。無圧式は圧力容器の適用を受けないとメーカーは説明しており(三浦工業)、方式で設置の手続きや運転に要る資格が変わることがあります
  • 燃料:都市ガス・LPガス・灯油・A重油・薪・電気など。燃料の単価と供給の方法、貯蔵の設備や置き場
  • 範囲:本体・煙突・給排気・燃料の配管・基礎・搬入・古い機器の撤去・試運転

国の衛生等管理要領は、貯湯槽を通常60℃以上、最も多く使うときも55℃以上に保てる加温装置を求め、難しい場合は貯湯槽の湯の消毒設備を求めています(厚生労働省)。この温度も能力を決める条件です。

燃料を燃やすボイラー(薪・油・ガスなど。電気や廃熱だけを熱源とするものは除く)のうち、燃料の燃焼能力が重油に換算して1時間50L以上のものは、大気汚染防止法のばい煙発生施設に当たります(施行令別表第一)。

その場合は設置の届出が要り、受理から60日を過ぎないと設置できないため(大気汚染防止法第6条・第10条。短縮される場合あり)、工程に入れます。届出先は所在地の自治体で確かめます。

燃料の貯蔵は種類と量で消防の手続きを、運転に要る資格・講習は機種・容量・燃料で確かめます。

このページの2つのモデルでは、給湯は共通給排水・給湯の行に入り、銭湯のボイラーだけの金額はありません。銭湯の燃料費は、同じページの記入式(給湯・加温の燃料=燃料の使用量×契約単価)で自分の数字から出します。

既存のボイラーを使うかどうかの見極めは居抜き開業ガイドにまとめています。今の機器の型式・燃料・点検記録があれば、その条件を添えて相談できます。

ろ過・消毒設備の価格|浴槽の容量と水源で機種が変わる

浴槽の湯をろ過して繰り返し使う(循環式)なら、ろ過器と消毒の設備を組み合わせます。ノーリツは業務用のろ過システムを、浴槽の容量ごとのパック価格(税抜・概算、2026年9月26日確認)で公開しています。

RAF-22N
浴槽500〜1,000L(ろ過能力 約1〜2㎥/h)|3,268,800円
RAF-72N
浴槽2,000〜3,500L(約4〜7㎥/h)|7,686,000円
RAF-302N
浴槽10,000〜15,000L(約20〜30㎥/h)|13,424,000円
RAO-50N(温泉水対応)
浴槽容積2.5㎥|6,993,900円
RAI-50N(井戸水対応)
浴槽容積2.5㎥|6,231,300円

RAFのパックには、ろ過ユニット・殺菌液の注入ユニット・湯を温める熱源機・自動の補給水ユニット・水位センサー・浴槽の金物などが入ります(RAO・RAIは補給水ユニットではなく水位計と電動二方弁を含む構成)。リモコンコードや熱源のオプション部材は含みません(ノーリツ)。

設置や配管の工事費は、この価格とは別に見積もりで確かめます。パックは湯を温める熱源機まで含む構成で、水風呂用のチラーに付けるろ過装置(オプションや一体型)とは中身が違い、同じ行では比べません。

温泉水や井戸水は成分で機器が傷みやすく、ノーリツは専用の機種を分けています。ろ過材の交換の目安も、RAFは7年以内、温泉水・井戸水向けは3年以内と違います。

国の要領が示す、ろ過器を設けるときの構造

  • ろ過器は浴槽ごとが望ましく、1時間あたり浴槽の容量以上のろ過能力を持ち、逆洗浄(水を逆向きに流して汚れを出すこと)などで汚れを出せる構造にする
  • ろ過器の前に集毛器(髪の毛などを取るこし器)を付け、塩素系薬剤の注入口はろ過器に入る直前に置く
  • ろ過した湯は浴槽の底に近い所から入れ、原湯・原水の注入口は循環配管につながない
  • 打たせ湯とシャワーには、循環している浴槽の湯を使わない

出典は厚生労働省の公衆浴場における衛生等管理要領です。実際の基準は都道府県などの条例で決まるため、所管の保健所で確かめます。

このページの2つのモデルでは、個室3室20坪の「ろ過・消毒等の衛生設備」(水風呂3基向け)と、共用型30坪の「衛生設備・計画内の解体」を、見積書で確かめる行として並べています。温浴槽向けのノーリツのパックとは対象が違います。

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防水工事の費用|工法の名前より下地・範囲・試験

浴槽・洗い場・サウナの周り・脱衣室では、水・温度・薬品の条件が違います。FRPやウレタンといった工法の名前だけで適否は決まらず、下地と納まりで費用が変わります。

このページの2つのモデルでも、防水(共用型30坪)と「浴室・周辺の防水工事」(個室3室20坪)は行として並べるだけで、金額は工法と施工面積が決まってから数量で見積もります。

見積書に書いてもらう範囲

  • 既存の防水・仕上げの撤去と、下地の補修
  • 防水層の数量(床と壁・立ち上がりの面積を分ける)
  • 排水口・配管の貫通部・端部の処理
  • 保護層・タイルなどの仕上げと養生
  • 水張りなどの試験の方法・水位・時間・合否の基準と記録

メーカーも用途で仕様を分けています。たとえばアイカ工業のFRP防水は、ベランダ・屋上と浴室で別の仕様を載せています(アイカ工業)。屋外向けの価格や耐用年数を浴槽に当てはめません。

ビルの上の階では、階下への漏水の影響、漏水の検知、補修のしやすさを検討します。費用ページは、一律に二重防水とせず、試験も「必ず72時間」のようには決めないとしています。

見落としがちな追加費用|電源・燃料・搬入・届出

設備の本体と据付のほかに、建物の条件で費用が増えることがあります。物件を決める前の調査で、次の点を確かめます。

電気の容量
ストーブ・チラー・ポンプ・空調・給湯を同時に使う容量。建物側の受電設備の更新は、このページの2つのモデルに入っていません
機械室と搬入
機器の重さ・騒音・排熱、入口・階段・エレベーター・吊り上げ、将来の交換の経路
給排水と燃料
給水の引込み、排水の量と勾配、ガスの引込みや燃料タンクの置き場
工事の区分
ビル側が指定する業者の工事(B工事)になる範囲。A・B・C工事の違い
用途と届出
特殊建築物へ用途を変える部分の床面積が200㎡を超えるときなどの確認申請、保健所・消防への事前の相談

工期も設備で延びます。機器の手配、防水の試験と養生、消防の検査、ばい煙発生施設に当たるボイラーの届出後の60日などを工程に入れます。規模だけで工期は決まりません。許可と手続きの順番は温浴施設の開業ガイドへ。

見積内訳の読み方|設備の行に何が入っているか

「一式」という書き方が悪いのではなく、数量・仕様・対象外・責任を持つ人が分かることが大切です。設備の行ごとに、次の点を確かめます。

サウナ室とストーブ
ストーブ・操作盤・照明が造作の行に入るか、別の行か。型番・出力・電源
水風呂・チラー
浴槽・チラー・ポンプの本体、専用の接続、施設側の配管との境目
給湯・熱源
能力の前提(給湯量・温度差・同時使用)、燃料の供給・排気・基礎・搬出入
ろ過・消毒
ろ過能力と浴槽の容量、チラーに付く装置との重なり、薬剤の注入と測定の用品
防水
下地の撤去と補修、床と壁の面積、端部の処理、試験と養生
対象外と未定
電気の引込み・受電設備、特殊な解体、調べられない下地。「未定」を0円にしない

機器をメーカーや販売店から直接買い、工事を別の会社に頼む場合は、納品の破損・接続・試運転・保証の窓口を先に決めます。費用ページも同じ注意を書いています。

設備の型番と能力をそろえて相談する

業態・物件の状態・入れたい設備を一度入力すると、事務局が候補の会社へ1社ずつ対応できるかを確認し、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます。

設備の条件から無料で相談する

ご紹介までの費用はかかりません。紹介先の現地調査・見積作成・設計・工事の費用や条件は、依頼の前に紹介先へご確認ください。ご紹介後に契約する義務はありません。

開業後の運転・保守の費用|設備で毎月の費用も決まる

設備の選び方で、燃料・電気・水道・点検の費用も大きく変わります。費用ページでは、光熱水費と保守を次の4項目に分けて、自分の計画の数字で出す記入式にしています(月額の例は置いていません)。

A 水道・下水道
月の使用水量(浴槽の容量×換水の回数+シャワー・洗い場・清掃の水量)を、上下水道それぞれの料金表(基本料金と、使った量に応じた料金)に当てはめた額
B 給湯・加温の燃料
加温する水量と温度差・営業時間から出す燃料の使用量×燃料の契約単価(電気で加温するなら C に入れる)
C 電気
基本料金(契約電力・契約容量で決まる)+使用量(ストーブ・チラー・ポンプ・換気・照明の消費電力×運転時間)×(電力量料金の単価+燃料費調整額・再エネ賦課金などの単価)
D 保守・点検・検査
機器の点検契約、ろ過材などの消耗品、水質検査などの年額÷12

実際の金額は、機器の能力・運転時間・契約料金・水量・燃料・清掃と換水の方法から見積もります。人件費・賃料などは別です(水質検査などの検査費は D に入れたので、重ねて足しません)。詳しくは費用ページ(運営費と収支の章)へ。

電気代は、機器の消費電力(kW)と運転時間から使用量を出し、電気の契約の基本料金と電力量料金で見積もります。チラーは冷却能力ではなく消費電力で計算します。

国の要領・指針が示す管理の頻度(費用に効くもの)

  • 浴槽:毎日完全に換水して清掃(難しい場合も1週間に1回以上)
  • ろ過器と循環配管:1週間に1回以上、逆洗浄と消毒
  • 水質検査:ろ過器を使わない浴槽・毎日換水する浴槽は年1回以上、連日使う浴槽は年2回以上(塩素消毒でない場合は年4回以上)。結果は3年保管
  • 消毒:遊離残留塩素(消毒に働く塩素)を頻繁に測り、通常0.4mg/L程度に保つ

実際の頻度と値は条例で決まり、自治体で違うことがあるため、所管の保健所で確かめます。

交換の費用も見込みます。ノーリツのろ過材の交換の目安は7年以内(温泉水・井戸水向けは3年以内)です。税法の耐用年数は浴場業用設備13年、給排水・衛生設備15年などですが(国税庁)、実際の寿命ではありません。

賢いコストダウンの考え方|削ってはいけない設備

費用を下げるときは、まず営業に要る設備・安全・衛生の条件を決め、使える既存の設備、設備の位置と配管の距離、仕上げ・家具の順に見直します(費用ページの順番)。

  • 削らない:防水、換気、(入れる場合の)チラーとろ過の能力、ストーブの安全装置、通報の設備。削ると事故ややり直しで高くつきます
  • 見直せる:仕上げのグレード、造作家具、照明の演出、開業時に要らない増設
  • 比べ方:同じ能力・同じ範囲で比べる。設計込みの一式と機器代だけの価格を比べない

地下水や既存のボイラーを使えるだけで、必ず安くなるわけではありません。水質と処理、揚水・加温の電気、保守、更新まで比べます。中古の機器も、搬入・接続・点検・保証を含む総額で判断します。リースやレンタルの機器は、所有者と修理・撤去の負担を契約で確かめます。

居抜きで設備を引き継ぐときの見極めは、温泉・サウナ・銭湯・スパ 居抜き開業ガイドにまとめています。

サウナ・銭湯に強い内装業者の選び方

温浴の設備は、ストーブ・チラー・ボイラー・ろ過・防水を1つの施設でつなぐ仕事です。次の3点で、温浴に慣れた会社かを見ます。

  • 温浴の施工例:写真だけでなく、設備の構成と工事の範囲を説明できるか
  • 見積もりの中身:機器の型番・能力と、据付・接続・試運転の範囲を行ごとに示せるか
  • 手続きと保守:保健所・消防・ボイラーの届出の段取りと、故障したときの窓口を示せるか

見極め方の詳細はサウナ施設の内装業者の選び方にまとめています。

サウナ・温浴施設の内装デザイン事例

当サイトに掲載している事例の記事です。並びは会社の評価や推薦ではありません。

ほかの事例は温泉・サウナ・銭湯・スパの施工事例一覧で見られます。

ストーブ・水風呂・ボイラー・防水まで対応できる会社を探す

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開業前チェックリスト

見積もりを取る前に決めておくこと

  • 業態(個室サウナ・共用サウナ・銭湯など)と、サウナ室・浴槽・水風呂の数
  • サウナ室の容積、ストーブの種類(電気・薪・ガス)と電源
  • 浴槽ごとの容量、毎日換水か循環ろ過か、水源(水道・井戸水・温泉)
  • 水風呂の設定水温と、利用の多い時間帯
  • 給湯量と燃料、既存のボイラーの型式と点検記録
  • 電気の容量、機械室の場所と搬入の経路
  • 防水の範囲(床・壁・立ち上がり)と試験の方法
  • 保健所・消防・建築の窓口に相談した内容
  • 運転・保守の費用と、交換の時期
  • 見積書の対象外と「未定」の項目

この一覧の条件を相談フォームに書いておくと、紹介先の会社も同じ前提で見積もりを出しやすくなります。

よくある質問

業務用サウナの設置費用はいくらですか?

費用ページでは、共用サウナ30坪の工事を5,400万〜6,000万円(秀建の公表どおり)としています(物件取得・開業準備・運転資金は別)。ストーブ・水風呂とチラーは見積書で確かめる行です。HARVIAの6kWのストーブ本体は462,000円と902,000円(税込・2026年9月26日確認)で、工事費は別です。

銭湯のボイラーの価格はいくらですか?

価格は、方式・燃料・能力と、煙突・燃料の配管・撤去までの範囲で決まります。ガス給湯器を複数台つなぐ方式なら、ノーリツの50号は本体731,300円(税抜・2026年9月26日確認、工事費は別)で、台数は給湯量で決まります。銭湯の給湯の燃料費は、費用ページの記入式で燃料の使用量×契約単価から出します。

サウナストーブは何kWを選べばいいですか?

室の容積・断熱・ガラス面・営業時間・ロウリュの方法から選びます。メーカーは機種ごとに適用体積を示しており、たとえばHARVIAの6kWは5〜8㎥、13.2kWは11〜20㎥です。三相200Vが要る機種もあるため、電源も同時に確かめます。

水風呂にチラーは必要ですか?

水源の温度・設定水温・浴槽の容量・利用の多さ・周りの温度で決まり、全施設で必須とはいえません。メーカーの推奨浴槽サイズは条件つきの値(フジキコーは外気温25℃で1時間約4℃の冷却)なので、条件をそろえて能力を比べます。

ろ過装置の能力はどう決めますか?

国の衛生等管理要領は、ろ過器を設けるなら1時間あたり浴槽の容量以上のろ過能力と、ろ過器の前の集毛器などを求めています。浴槽ごとの容量と水源(温泉水・井戸水は専用の機種)を決め、所在地の条例と保健所の指導で確かめます。

浴室や水風呂の防水はどの工法がよいですか?

工法の名前だけでは決まりません。常に水を張る所か、下地の動き・温度・薬品の条件、既存の防水の上に施工できるかで選びます。見積書では下地の補修、床と壁の面積、端部の処理、試験の方法と合否の基準まで確かめます。

設備の費用を抑える方法はありますか?

安全と衛生の条件を先に決め、使える既存の設備、設備の位置と配管の距離、仕上げの順に見直します。既存のボイラーや地下水、中古の機器は、点検・保守・更新まで含めた総額で比べます。防水・換気と、入れる場合のチラーとろ過の能力は削りません。

相談すると何が進みますか?費用はかかりますか?

相談と会社のご紹介は無料で、会員登録も要りません。入力は一度だけで、事務局が候補の会社へ1社ずつ対応できるかを確認し、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接、設備の範囲を相談・見積もりし、提案を比べて自由に選べます。紹介先の現地調査・見積作成・設計・工事の費用や条件は、依頼前に紹介先へご確認ください。

この記事について

運営:株式会社BPBコンサルティング(店舗内装の会社紹介サービス「店舗内装ドットコム」)。

機器の価格は各メーカーの公式ページの公表値を、確認日と税区分をつけて載せています。工事費は公表値から計算した数字だけです(業態ごとの目安は費用ページ)。法令・要領は原文で確かめ、条例や所管で変わる点は確認先を書いています。

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