店舗の造作家具工事完全ガイド|業態別マトリクス・材料6種比較・費用相場

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店舗の造作家具工事とは?このガイドのゴール

店舗の造作家具(オーダー家具・什器)は、カウンター・棚・受付・シャンプー台・陳列台など、店舗固有の機能とブランディングを両立させる内装設備です。内装工事費の20〜40%を占める主要項目で、業態(飲食/美容/クリニック/物販/学習塾)によって必要な家具と仕様が大きく異なります。本ガイドでは、業態別の造作家具マトリクス、造作vs既製品vs中古の3択判断軸、材料別(木/ステンレス/人工大理石/メラミン/塩ビ/タイル)のコストと耐久性比較、業態別主要家具の設計実務、発注〜設置までの工程、契約前確認8項目、失敗例までを一次情報ベースで整理します。本文中の数値・仕様は記事公開時点の一般的目安であり、実際の製作は設計事務所・家具製作会社・内装業者にご相談のうえご判断ください。

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基本 造作家具が店舗の品質と集客に与える影響

造作家具は「機能」と「ブランディング」の両方を担う投資です。既製品の組み合わせで店舗を作ると、コストは抑えられる反面、空間の統一感・独自性・動線効率が出にくく、「どこかで見た店」の印象になります。逆に造作に頼りすぎると初期投資が膨らみ、回収期間が長期化します。両者のバランスを業態別に判断するのがこのガイドの中核です。

造作家具が果たす4つの機能

  1. 業態固有の機能実装:飲食店のカウンター高さ、美容室のシャンプー台、クリニックの受付などは規格品では対応困難
  2. 動線効率の最適化:客席・作業・収納・バックヤードの配置を空間に合わせて最適化
  3. ブランディング効果:素材・形状・色で店の世界観を表現。SNS投稿映えにも直結
  4. 長期耐久性:適切な造作は10〜20年使える。既製品より交換サイクルが長い

造作家具が内装費の20〜40%を占める理由

店舗内装工事の中で、造作家具は「材料費+加工費+塗装費+設置費+設計費」の5要素が積み重なる複合工程です。単純な内装壁の2〜4倍の坪単価がかかります。また、業態固有の機能(給排水・電気・耐熱・耐水)を内蔵する造作家具は、通常の家具を超えた設備工事の側面を持ちます。

用語整理:「造作家具」「オーダー家具」「作り付け家具」「ビルトイン家具」はほぼ同義で使われる業界用語です。一方「什器(じゅうき)」は店舗で使用する器具・家具全般を指し、既製品も含みます。本ガイドでは「造作家具=その店舗のために現地または工房で製作・設置される家具」として扱います。

表① 業態別 造作家具の費用レンジ

造作家具の費用は業態・サイズ・材料・仕上げで大きく変動します。以下は20〜30坪規模の業態別の総額目安です。

学習塾・教室
30〜80万円
物販・セレクト
80〜250万円
クリニック・サロン
100〜400万円
美容室
150〜500万円
カフェ・バー
200〜600万円
飲食店(中規模)
300〜800万円
高級レストラン・寿司
500〜1500万円

上記は造作家具(カウンター・棚・什器・受付等)の総額目安で、厨房設備機器(業務用冷蔵庫・スチコン等)は含みません。高級業態では、カウンター1本に数百万円かける事例もあり、個別の見積もりでレンジは大きく変わります。

造作家具のコスト構造

  • 材料費:総額の30〜50%(木材・金属・石材の素材代)
  • 加工・製作費:総額の25〜40%(工房での加工・塗装の人件費)
  • 現場設置費:総額の10〜20%(搬入・固定・調整)
  • 設計・デザイン費:総額の5〜15%(図面作成・仕様決定)
  • 諸経費:総額の5〜10%(運搬・保険・管理費)
高級業態の上振れ要因:一枚板のカウンター・無垢材・特注金物・左官仕上げなど、希少素材や職人工芸を使う業態(寿司・懐石・高級バー・海外ブランド直営店等)では、業態別レンジの上限を超える個別見積もりになるケースが多数あります。

業態別 飲食/美容/クリニック/物販/学習塾の主要項目

業態によって「必要な造作家具の項目」と「重点投資ポイント」が全く異なります。以下で業態別の主要項目を整理します。

飲食店(カフェ・居酒屋・レストラン)

  • カウンター(客席用/バーカウンター)
  • 厨房作業台・シンク造作
  • テーブル・ベンチソファ
  • レジカウンター・会計ブース
  • バックヤードの収納・食器棚
  • ワインセラー・ディスプレイ

美容室・サロン

  • シャンプー台(既製品+造作組合せ)
  • セット面(鏡・作業台・収納)
  • 受付・会計カウンター
  • 待合ベンチ・雑誌棚
  • スタッフルーム造作
  • 商品ディスプレイ棚

クリニック・治療院

  • 受付カウンター(患者情報保護の高さ)
  • 診察台周辺の収納・機材台
  • 待合ベンチ・スリッパ棚
  • 処置室・施術室のベッド台・収納
  • 院内掲示・サイン一体造作
  • バックヤードの薬品庫・カルテ収納

物販・学習塾

  • 陳列棚(物販)・書棚(学習塾)
  • レジカウンター・受付
  • 試着室・個別ブース造作
  • ショーウィンドウ内造作
  • スタッフカウンター
  • 商品ディスプレイ・展示什器

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構造 造作家具費用の内訳分解

造作家具の見積書は「設計」「材料」「加工」「塗装」「設置」の5項目に分解されているのが適正です。「一式」表記の見積は仕様変更時にトラブルになりやすいパターンです。

カウンター1本(長さ3m・飲食店想定)の標準内訳

  • 設計・図面作成:3〜10万円
  • 材料費(天板・脚・巾木):10〜50万円(素材で大きく変動)
  • 加工費(カット・成形・接合):5〜20万円
  • 塗装仕上げ(下地・着色・クリア):5〜20万円
  • 設備組込(コンセント・配線穴):2〜8万円
  • 搬入・設置:3〜10万円
  • 諸経費:工事費の10〜15%

同じ「3mのカウンター」でも、合板ベース+メラミン貼りなら25万円、無垢材+職人仕上げなら80〜150万円と3〜6倍の差が出ます。

見積書で確認すべき3ポイント

  1. 材料の明示:「無垢材(オーク)」「ランバーコア+メラミン」など素材と等級が記載
  2. 塗装仕様の明示:「UVウレタン3回塗り」「オイル仕上げ」など工法が記載
  3. サイズ・形状の明示:「W3000×D450×H900 エッジR10」など寸法が記載

選択肢 造作 vs 既製品 vs 中古の3択判断軸

店舗家具には3つの調達ルートがあります。業態・予算・出店期間・ブランディング要件で最適解が変わります。

造作(オーダーメイド)

  • 機能・寸法・意匠を完全にカスタマイズ
  • 業態固有の機能を内蔵可能
  • ブランディング効果が最大
  • 耐用年数10〜20年
  • 納期4〜10週間
  • コスト高・個別設計必須

既製品(業務用家具)

  • 規格サイズ・仕様が固定
  • 業務用は耐久性十分
  • 短納期(1〜3週間)
  • コスト低・再販価値あり
  • ブランディング効果は限定的
  • 空間の統一感が出にくい

中古・リユース什器

業務用家具専門のリユース店・閉店店舗のリユースなど、中古市場は活発です。同等新品の30〜60%の価格で調達可能ですが、以下の制約があります。

  • メリット:大幅なコスト削減、即納、「ビンテージ感」が逆にブランド要素になる業態もある
  • デメリット:寸法・仕様が選べない、耐久年数が不明、原状回復時の処分費が発生、衛生面の懸念(特に布張り・木部内部)

3択の判断軸

業態・予算・出店期間で最適解を組み合わせます。実務では「造作+既製品+中古」のハイブリッドが最も費用対効果が高いケースが大半です。

  • ブランドを作る主要家具(カウンター・受付・ファサード什器):造作が原則
  • 客席テーブル・椅子・汎用収納:既製品が合理的
  • 試運用・ポップアップ・短期出店:中古・レンタルで初期コスト最小化

材料 木材・ステンレス・人工大理石等の比較

造作家具の素材選定は、業態の要件(耐水・耐熱・耐油・耐汚染)と意匠要件(質感・色・経年変化)で決まります。主要6素材の特性を整理します。

木材(無垢材・集成材・突板)

  • 温かみ・経年変化が魅力
  • 無垢材は高級感・高コスト
  • 突板(薄い天然木化粧板)は中価格帯
  • 水・熱・油に弱い(塗装保護要)
  • 飲食・カフェ・サロンで主流
  • 単価:メラミンの2〜5倍

ステンレス(SUS304等)

  • 耐水・耐熱・耐錆に優れる
  • 厨房・水回り・医療で標準
  • 清掃容易・衛生的
  • 無機質で冷たい印象
  • 溶接・曲げ加工で費用変動大
  • 単価:木材の1.5〜3倍

人工大理石(アクリル系・ポリエステル系)

  • 継ぎ目のない一体成形が可能
  • 水回り・洗面・厨房で多用
  • 熱・衝撃にはやや弱い
  • 補修・研磨が可能
  • カラーバリエーション豊富
  • 単価:木材の2〜4倍

メラミン化粧板・ポリ合板

  • 耐水・耐熱・耐汚染に強い
  • コスト最安で色柄豊富
  • エッジ処理が見た目に響く
  • 質感は木材・石材に劣る
  • 学習塾・物販の什器で主流
  • 単価:最安クラス

塩ビシート・ダイノックフィルム

  • 既存家具の表面リメイクに最適
  • 木目・石目・金属調などバリエーション豊富
  • 短期リフォーム・居抜き活用
  • 耐用年数は5〜10年程度
  • 貼替えで印象変更容易
  • 単価:最安〜中価格帯

タイル・モザイク

  • 耐水・耐熱・意匠性高
  • カフェ・バーのカウンター天板で人気
  • 目地清掃が必要
  • 重量があり下地補強が必要
  • 模様・色の自由度高
  • 単価:中〜高価格帯

カウンター 飲食店カウンター設計の実務

飲食店のカウンターは店の印象を決める最重要家具です。客席カウンター・バーカウンター・レジカウンターで設計軸が異なります。

客席カウンターの標準寸法

  • 高さ:ハイカウンター(立ち飲み)105〜110cm/スタンダード85〜90cm/ローカウンター(椅子席)70〜75cm
  • 奥行:料理提供型は55〜65cm、ドリンク中心は40〜50cm
  • 1席あたり幅:60〜70cm(余裕あり)、45〜55cm(詰めて座る)
  • 足元のフットレスト:床から25〜30cmの高さ

バーカウンターの設計要素

  • バックバー:酒類ディスプレイ棚、冷蔵庫内蔵、照明計画
  • 作業動線:バーテンダーが立ち作業で回る動線、シンク・製氷機の配置
  • 給排水:カウンター内に洗浄シンク・給水栓
  • 電気:グラス保冷・製氷機・ブレンダー等の電源

オープンキッチン型カウンター

シェフ・料理人の調理が客席から見える「オープンキッチン」は、エンタメ性と信頼性を同時に訴求できる設計です。ただし、油煙・音・匂いが客席に拡散するため、排気ダクト設計と一体で検討します。詳細は飲食店の排気ダクト工事完全ガイドも参照してください。

シャンプー台 美容室の造作の実務

美容室のシャンプー台は、既製品(タカラベルモント・大廣製作所等のメーカー品)と、造作(既製ユニット+周囲の造作)の組み合わせが標準です。

既製品と造作の使い分け

  • シャンプーボウル・椅子:既製品(メーカー保証・給排水規格品)が標準
  • 周辺造作(背後の壁・棚・間仕切り):オーダー造作で店舗の世界観を作る
  • 給排水設備:配管工事は既製品の仕様に合わせる

シャンプー台1台あたりの費用目安

  • シャンプーユニット(既製品):30〜100万円(グレードで変動)
  • 給排水・電気工事:1台15〜30万円
  • 周辺造作(壁・棚・仕切り):1台10〜40万円
  • 合計:1台あたり60〜150万円程度
給湯設備の設計:美容室では大量のお湯を使用するため、電気温水器またはガス給湯器の容量計算が必須です。シャンプー台の台数×1台あたり給湯量で必要容量を算出し、電気容量の設計(店舗の電気容量・電気工事完全ガイド)と整合を取ります。

什器・棚 物販・陳列家具の設計

物販店の陳列什器は「商品を引き立て、在庫回転を最適化する」設計が求められます。

物販什器の4分類

  • ハイディスプレイ(高さ150cm以上):ブランドの世界観訴求・入店動線誘導
  • アイレベル棚(120〜150cm):主力商品を配置、視線が自然に止まる高さ
  • ゴンドラ(床置き両面棚):中央通路の主力配置
  • カウンター・レジ周辺什器:衝動買い商品、会計動線

什器設計の4原則

  1. 可動棚:商品サイズの季節変更・リニューアルに対応
  2. 耐荷重:陶器・金物など重量商品の想定重量を下地から計算
  3. 電源・照明:棚内LED照明、什器上面のスポット配置
  4. 補充動線:バックヤードから什器までの導線、販売員の届く範囲

受付 クリニック・サロンの受付カウンター

クリニック・サロンの受付は、顧客情報保護・業務効率・第一印象の3要素を同時に担う重要家具です。

受付カウンターの設計要件

  • 顧客情報保護:高さ110〜120cmのハイカウンターで画面を隠す
  • 車椅子対応:一部(幅1m前後)を低く(高さ75〜80cm)して段差なし
  • 受付内部の設計:PC・プリンタ・現金取扱・カルテ収納・電話等の配置
  • 待合との境界:サイン計画と一体で「静か」「清潔」の印象作り
  • 動線:バックヤードへの動線を背面に確保

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工程 造作家具の発注〜設置の4ステップ

造作家具の発注は、内装工事の中でも納期が長い工程です。設計確定後から設置まで通常4〜10週間かかるため、内装工事全体のスケジュールと整合を取る必要があります。

Step1 要件定義・設計(2〜3週間)

業態・予算・ブランドイメージを設計者・家具製作会社に共有。寸法・素材・仕上げ・機能(給排水・電気)・色の決定。図面(平面・断面・詳細図)を作成して承認。

Step2 材料手配・工房加工(3〜6週間)

確定図面に基づき、工房で材料カット・加工・塗装。天然木材は気候による伸縮を考慮した乾燥期間も含む。この段階で仕様変更すると追加費用・納期遅延が発生。

Step3 現場設置(2〜5日)

内装工事の進捗に合わせて家具を搬入・据付。給排水・電気配線との接続は設備業者と連携。床・壁・天井との取合い部を現場調整。

Step4 検査・引渡し(1〜3日)

寸法・仕上げ・機能の確認。塗装の傷・歪みがあれば現場補修または工房持ち帰り。引渡し時に取扱説明・メンテ方法の共有。

他工事との工程調整の実務

  • 床仕上げとの取合い:床工事完了後に家具搬入が基本。床工事と並行するとキズ・汚損リスク
  • 給排水との取合い:カウンター内部のシンク・給水栓は、家具取付前に配管位置を確定
  • 電気工事との取合い:家具内部のコンセント・LED照明は、配線を家具搬入前に準備
  • 壁紙・塗装との取合い:仕上げ工事の後に家具設置。壁と家具の隙間はコーキングで処理

メンテ 長期使用と補修・交換の目安

造作家具は「作って終わり」ではなく、5〜20年の長期使用を前提とした維持管理が前提です。素材・塗装・仕上げで耐用年数が大きく変わります。

素材別の一般的耐用年数

  • 無垢材(オーク・ウォールナット等):20〜30年。再塗装で半永久
  • 集成材・突板仕上げ:10〜15年
  • メラミン化粧板:10〜20年(エッジ剥離が寿命要因)
  • ステンレス:15〜25年
  • 人工大理石:10〜20年(補修・研磨で延命可)
  • 塩ビシート・ダイノックフィルム:5〜10年(剥がれが寿命要因)

定期メンテナンスの項目

  • 木部の再塗装:5〜10年に1回、10〜40万円/本
  • ステンレス研磨:傷が気になる段階で1〜5万円
  • 人工大理石の補修:キズ・焦げは研磨で補修可能、1〜5万円
  • 金物交換:蝶番・取手の消耗部品交換、1箇所数千〜数万円
  • ダイノック貼り替え:印象変更も兼ねて5〜10年に1回

長期メンテナンスも相談できる業者を比較

造作家具は10年単位のパートナーシップです。補修・再塗装・貼り替え対応まで含めて相談できる業者を複数社から選べます。

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契約前 発注前にオーナーが確認すべき8ポイント

造作家具は完成後の変更が困難な工事です。発注前の確認で大半のトラブルを防げます。

造作家具 発注前確認8項目








失敗例 造作家具の典型失敗3ケース

造作家具の失敗は、再製作費用が当初費用と同等以上になるケースが多く、事前対策の費用対効果が高い領域です。

ケース1:カウンター高さの設計ミスでオペレーション破綻

15坪のカフェで、客席カウンター高さを90cmで発注。しかしスタンダード椅子(SH46cm)と合わず、客席足元が窮屈で立ち上がる際に椅子を引きにくい。改修で高さ調整(切断+再塗装)に12万円+2日の営業停止。発注前にモックアップ(簡易模型)で寸法確認していれば防げた失敗。

ケース2:木材の経年収縮で接合部に隙間発生

高級レストランで無垢材のカウンター(長さ4m)を発注。設置直後は問題なかったが、3ヶ月後に木材の収縮で接合部に2〜3mmの隙間が発生。客の手に引っかかる状態で再加工が必要になり、50万円の追加補修+1日休業。無垢材の乾燥不十分・接合方法の設計不備が原因。家具製作会社との事前協議で防げた失敗。

ケース3:退去時の撤去費が想定外で交渉難航

飲食店(20坪)で、造作家具総額400万円を投入。5年後の移転時に、退去時の撤去・原状回復費用として180万円を請求された。契約時に原状回復の範囲を書面で詰めていなかったため、壁固定部分の解体費・処分費が全額オーナー負担となった。契約時に「撤去費負担の分担」を詰めていれば防げた失敗。

FAQ よくある質問

Q. 造作家具と既製品を組み合わせる比率の目安は?

業態と予算で変わります。一般的な目安として、客単価が高くブランディングが重要な業態(高級飲食・ハイブランド物販)では造作比率70〜90%、中価格帯業態(カフェ・美容室)では40〜60%、低価格・回転重視業態(定食屋・学習塾)では10〜30%が実務的なレンジです。主要家具(カウンター・受付・ファサード什器)は造作、客席テーブル・椅子・汎用収納は既製品という使い分けが費用対効果の高いパターンです。

Q. 造作家具の納期を短縮する方法は?

①既存の規格型を流用(メーカー標準品の寸法カスタマイズ)、②使用素材を在庫のある材料に限定、③塗装を既成色に限定、④設計段階での変更を抑える、の4点が基本です。通常4〜10週間の納期が3〜6週間に短縮できるケースがあります。ただし納期優先で素材・意匠を妥協すると、ブランディング効果が下がるため費用対効果の慎重な判断が必要です。

Q. 中古什器を活用する場合の衛生面の確認方法は?

①布張り部分は張り替え、②内部(引出し・棚裏)の清掃、③金属部分の錆・腐食チェック、④接合部の緩み確認、⑤食品・薬品を扱う家具は特に徹底清掃、が必須プロセスです。専門業者によるクリーニング・リペアは1家具あたり1〜10万円で、新品購入の1/3以下に抑えられるケースが多数あります。ただし飲食・美容・医療の衛生要件が厳しい業態では、中古活用の範囲を慎重に決める必要があります。

Q. 内装業者と家具製作会社は別発注と一括発注どちらが良い?

小〜中規模店舗では内装業者経由の一括発注が一般的で、発注・工程管理・責任の所在がシンプルになる利点があります。高級業態・複雑な造作の場合は、家具製作の専門工房に直接発注して、内装業者と家具会社を並行管理する分離発注の方が品質が高いケースがあります。分離発注の場合、設計事務所の存在が工程管理上は重要です。

Q. 造作家具の施工保証はどのくらいが標準?

業者・契約条件で変動しますが、一般的に施工不良(接合の歪み・塗装剥離・下地不良等)は1〜2年の保証が標準です。経年劣化(木の収縮・塗装の退色等)は保証対象外になるケースが多く、契約時に「何が保証対象か」を書面で明確化することが重要です。長期保証を謳う業者でも、条件(定期メンテナンスの実施等)がある場合があります。

Q. 居抜き物件の既存家具を活かす方法は?

①そのまま使用、②ダイノックフィルム貼替えで印象変更、③塗装変更で色味調整、④天板のみ交換、⑤金物交換で機能向上、の順で段階的な活用が可能です。既存家具の活用で新造作の30〜70%のコストダウンができるケースがあります。ただし、前業態の世界観が強く残る家具は、新業態に合わない違和感を生む可能性もあり、統一感の判断が必要です。

Q. サステナブル・環境配慮の造作家具は費用が高い?

FSC認証木材・リサイクル素材・低VOC塗料などのサステナブル仕様は、標準品の1.2〜1.5倍程度のコスト増が一般的です。ただし顧客層が環境意識の高いブランディング(オーガニックカフェ・ナチュラル志向サロン等)では、訴求効果が高く投資回収しやすい傾向があります。企業の環境方針として採用される例も増えています。

Q. 造作家具の保険はどうする?

店舗総合保険(什器備品保険)の対象に造作家具を含めるのが一般的です。火災・水濡れ・盗難・破損による損害をカバーできます。造作家具は撤去後の再調達が困難なため、保険金額の設定時に「新品再調達価額」で見積もりを取り、保険契約に反映します。保険会社によっては造作家具の評価方法が異なるため、契約時に確認が必要です。

次の一歩 造作家具の発注を進める

店舗の造作家具は、内装工事の中で最も個別性が高く、業態・予算・ブランディング・工程の4軸で最適解が変わる工程です。業態実績のある設計事務所・家具製作会社・内装業者の組み合わせで進めるのが実務の定石です。

関連ガイドとして、カフェ開業ガイド居酒屋開業ガイド飲食店の排気ダクト工事完全ガイド店舗の電気容量・電気工事完全ガイド店舗の看板・サイン工事完全ガイド店舗の防音工事完全ガイドもあわせてご参照ください。

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