居酒屋の内装の費用相場|坪単価・内訳・見積の注意点

📅 最終更新: 2026年4月2日
居酒屋の内装費用は、居抜きで坪20〜50万円スケルトンで坪45〜80万円が全国的な目安です。居酒屋はメニューの幅が広く厨房設備が多岐にわたるうえ、個室・掘りごたつ・カウンター造作・排煙ダクトなど客席演出と設備の両面でコストがかさむ業態です。大衆居酒屋・個室居酒屋・焼鳥居酒屋・創作居酒屋・海鮮居酒屋の5タイプごとに費用感は大きく異なり、業態の選択が予算計画の第一歩になります。本記事ではタイプ別坪単価から座席造作・厨房設備・排煙ダクトの費用、コストダウンの優先順位、融資・補助金、許認可、業者選び、失敗事例まで、居酒屋開業の内装費用をこの1本で徹底解説します。

基本居酒屋内装費用の全体像──5つのコスト決定要因

居酒屋の内装費用は、カフェやラーメン専門店と比べて設備の種類が多く、客席演出の自由度も高いため、業態コンセプトによって総工費が数百万円単位で変動します。開業オーナーが「思ったより高かった」と感じる最大の理由は、排煙ダクト・個室造作・グリストラップといった「見えない設備」の費用を当初の予算に含めていないことです。本記事では、そうした「見落としやすい費用」も含めて全体像を把握できるよう設計しています。まず全体像を左右する5つの要因を把握しましょう。

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物件の状態(居抜き or スケルトン)
居抜き物件では前テナントの厨房設備・排気ダクト・給排水配管を引き継ぐことができ、スケルトンと比べて総工費を30〜50%削減できるケースがあります。同業態(居酒屋)からの居抜きが最もコスパ良好です。居抜き物件の活用メリット・デメリットはこちらで詳しく解説しています。
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厨房設備の種類と規模
焼き物・揚げ物・煮物・刺身と多ジャンルの調理が前提の居酒屋は、業務用コンロ・フライヤー・焼台・刺身用冷蔵ショーケース・製氷機・ビールサーバー配管など機器点数が多くなります。メニュー構成を絞ることで厨房費を大幅に圧縮できます。
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客席の構成と造作
カウンター・テーブル・掘りごたつ・半個室・完全個室・座敷の組み合わせによって造作費が大きく変わります。完全個室は1室あたり30〜80万円、掘りごたつは1区画15〜40万円の工事費が目安です。個室数が増えるほどコストは跳ね上がります。
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排煙ダクトと換気設備
焼き物・揚げ物の油煙対策は保健所検査のクリアに必須です。排煙ダクトとフードだけで80〜200万円かかるケースが多く、ビル上階・地下では屋上ダクトの延長工事でさらに費用が増します。焼鳥・炉端焼き業態は特に注意が必要です。
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照明・看板・外装の演出
居酒屋は夜間集客が主軸のため、照明計画と外装(看板・のれん・ファサード)が来店動機に直結します。間接照明・ペンダントライト・和風提灯など演出照明にこだわるほどコストが上がります。照明設計ガイドも参照ください。

「居抜きの大衆酒場」と「スケルトンからつくる全個室の和ダイニング」では、総工費が3〜5倍以上開くことも珍しくありません。業態コンセプトと物件条件の整理が、予算計画の出発点です。店舗開業コスト全体の考え方も合わせてご確認ください。

特に居酒屋は他の飲食業態と比べて厨房設備の種類と客席演出の多様性から、内装会社によって見積もりの「含まれる範囲」が大きく異なります。坪単価の数字だけで比較すると、後から大幅な追加費用が発生するリスクがあります。見積もりを取る際には「厨房機器・排煙ダクト・個室造作・照明演出・設計費・諸経費を含む総額」で比較することを必ず徹底してください。居酒屋の内装工事は業態の多様性から「どこまで含めるか」の解釈が会社によって異なりやすいため、発注仕様書を事前にまとめて全社共通の条件で見積もり依頼することが理想的です。


表①居酒屋タイプ別・坪単価と総工費の目安

居酒屋は業態コンセプトによって内装の方向性が大きく異なります。大衆居酒屋・個室居酒屋・焼鳥居酒屋・創作居酒屋・海鮮居酒屋の5タイプを比較します。

居酒屋タイプ 施工方式 坪単価の目安 20坪総工費目安 特徴・内装の重点
大衆居酒屋・立ち飲み 居抜き 20〜40万円 約400〜800万円 回転率重視。カウンター+テーブル中心。看板・のれんで雰囲気を演出
大衆居酒屋・立ち飲み スケルトン 40〜65万円 約800〜1,300万円 造作カウンター・床タイル・ネオンサイン等で個性を出す
個室居酒屋・和ダイニング スケルトン 60〜100万円 約1,200〜2,000万円 個室壁・建具・空調分岐・照明の作り込みで坪単価が高騰
焼鳥・炉端焼き居酒屋 スケルトン 55〜90万円 約1,100〜1,800万円 炭火排煙ダクト・焼台・炭保管スペースで厨房・設備費が膨らむ
創作居酒屋・ダイニングバー スケルトン 55〜85万円 約1,100〜1,700万円 デザイン性を重視した壁材・照明・素材使いで設計費も高め
海鮮居酒屋・魚料理専門 スケルトン 50〜80万円 約1,000〜1,600万円 刺身用冷蔵ショーケース・水槽・鮮魚の保管設備が厨房費を押し上げる
居酒屋の坪単価には厨房機器費を含む場合と含まない場合があります。見積もり比較のときは「厨房機器・排気ダクト・設計費を含む総額」で比較することが重要です。坪単価だけで比較すると含まれる範囲の違いで誤った判断をしやすくなります。見積もり比較の正しいやり方も参照してください。

表②坪数別モデル予算と座席タイプ別の造作費

居酒屋は10〜30坪の中規模店が主流です。坪数ごとのモデル予算と、座席タイプ別の造作費をまとめました。

坪数別モデル予算(居抜き・スケルトン別)

坪数 居抜き(目安) スケルトン(目安) 想定される店舗規模
10坪 約200〜400万円 約400〜650万円 カウンター中心の小規模居酒屋・立ち飲み(10〜18席)
15坪 約350〜600万円 約650〜1,050万円 カウンター+テーブルの標準的な居酒屋(18〜30席)
20坪 約500〜900万円 約900〜1,600万円 テーブル+半個室のある居酒屋(30〜45席)
25坪 約700〜1,200万円 約1,200〜2,000万円 個室複数+宴会対応可能な中型居酒屋(40〜60席)
30坪 約900〜1,500万円 約1,500〜2,500万円 複数個室+大人数宴会対応の大型居酒屋(50〜80席)

座席タイプ別の造作費目安

居酒屋の内装費は座席の構成で最も大きく変動します。各座席タイプの造作費の目安を確認しましょう。

座席タイプ 1席あたりの造作費 1区画・1室あたりの工事費 特徴・注意点
カウンター席(無垢材・檜) 5〜10万円 カウンター全体:30〜100万円 材質にこだわるほど費用増。無垢材・檜は高耐久で高単価
テーブル席(オープン) 5〜12万円 家具代含む。照明・仕切りを加えるほど費用増
半個室(のれん・パーテーション) 8〜15万円 1区画:10〜30万円 ロールカーテン・のれん・低い壁で仕切る。比較的安価に個室感を演出
完全個室(壁・扉・空調分岐) 15〜30万円 1室:30〜80万円 壁・ドア・空調の分岐が必要。防音対応する場合はさらに増額
掘りごたつ 12〜25万円 1区画:15〜40万円 床の掘り下げ・防水・暖房配管が必要。2階以上は構造上不可な場合あり
座敷・お座敷 10〜20万円 畳施工一式:20〜60万円 宴会需要を見込む場合は広めのスペース確保が重要
個室・掘りごたつ造作の注意点:完全個室や掘りごたつは竣工後の変更が難しいため、席数と個室数のバランスを設計段階でしっかり検討することが重要です。個室は1室あたりの工事費が高い反面、単価の高い宴会予約を獲得しやすくなるため、売上計画との整合が必要です。レイアウト設計ガイドも参照してください。

深掘り費用を左右する5大要因を徹底深掘り

同じ坪数・同じ業態でも内装費用が大きく変わる理由を5つの切り口から解説します。

① 居酒屋タイプ別の厨房設備費

居酒屋はメニューの幅が広く、他業態より厨房機器の種類と台数が多いのが特徴です。業態によって必要な設備が大きく異なります。

設備・機器 費用目安 対象業態・備考
業務用コンロ(3〜5口) 15〜50万円 全業態。口数・火力で変動
フライヤー(揚げ物用) 10〜30万円 揚げ物メニューあり。油煙対策も別途必要
焼台(焼鳥・炭火炉端) 15〜60万円 焼鳥・炉端焼き。炭火の場合は排煙設備の強化が必須
刺身用冷蔵ショーケース(ネタケース) 15〜45万円 海鮮居酒屋。カウンター内設置で見せる演出も可能
水槽・活魚水槽 20〜100万円 海鮮居酒屋。設置規模・魚種によって大幅に変動
製氷機 15〜35万円 全業態。ドリンク提供量に合わせて容量選定
ビールサーバー・ドリンクディスペンサー 配管工事:10〜25万円 本体はメーカーより無償貸与が多い。配管工事費は別途
食洗機(業務用) 20〜50万円 器数が多い居酒屋は必須。設置スペースの確保が必要
グリストラップ 20〜50万円 油脂量が多い居酒屋は大型が必要。保健所確認必須

② 排煙ダクト・換気設備(居酒屋最大の見落とし費用)

居酒屋の排煙ダクト工事は80〜200万円が目安で、焼き物・揚げ物の多い業態は最も費用がかさむポイントです。保健所の完成検査をクリアするためにも妥協できません。厨房設備ガイドも参照ください。

業態・メニュー構成 排気設備の規模 費用目安
焼鳥・炭火炉端焼き 大型排気フード+脱臭装置(活性炭フィルター等)が必要 120〜200万円以上
揚げ物・炒め物メイン 排気フード+グリスフィルター。油煙量に応じた風量設計 80〜150万円
卓上コンロ・鍋物あり 客席側にも排気設備が必要。天吊りフードやテーブル吸引式 100〜180万円
刺身・おでん・煮物中心 通常の換気扇+フードで対応可能 40〜80万円
ビル上階・地下のテナント 屋上への縦ダクト延長が必要。延長距離に応じて大幅増 追加で50〜150万円増

③ 照明演出(居酒屋は色温度と調光が売上に直結)

居酒屋の照明は集客力と客単価に直結します。明るすぎると安っぽく見え、暗すぎると食欲がわかない。照明は業態の「格」を演出する最も費用対効果の高いデザイン要素の一つです。照明設計の専門家が口を揃えて推奨する仕様は以下の通りです。

  • 色温度:2700〜3000K(電球色)──料理や肌の色を美しく見せる。蛍光灯の白色(5000K以上)は避ける
  • 演色性(Ra値):Ra80以上──刺身・焼鳥・野菜の色が自然に見える。Ra90以上なら料理写真映えも向上
  • 照度:客席50〜100ルクス、カウンター100〜150ルクス──夜の雰囲気を出しながら手元を確保
  • 調光対応(ディマー)──時間帯・客層・季節に応じてムードを変える。調光器込みで1系統2〜5万円の追加コスト
  • 間接照明・ペンダントライト・和風提灯──演出照明を加えることで高単価感を演出

照明工事費の目安は電気設備工事費全体で15坪あたり40〜80万円。演出照明(間接照明・ペンダント等)を追加する場合はさらに20〜50万円が目安です。

照明計画は「コスト」だけでなく「投資対効果」で考えることが重要です。適切な照明演出を施した居酒屋は、SNS投稿(インスタグラム等)での拡散によってオーガニックな集客につながりやすく、長期的には広告費の削減効果をもたらします。客席ごとに調光できる設計にすることで、ランチタイム・ディナータイム・深夜帯の使い分けも可能になります。照明設計の詳細はこちら

④ 看板・のれん・外装(夜の集客力を左右)

居酒屋は夜間集客が主軸のため、外装・ファサードの投資効果が特に高い業態です。

外装・看板の種類 費用目安 特徴
のれん(布・暖簾) 1〜5万円 居酒屋の定番演出。オリジナル印刷で2〜5万円程度
木製・鉄製看板 10〜40万円 素材と加工で大きく変動。焼き文字・鉄板加工は高め
電飾・LEDチャンネル文字 20〜60万円 夜間視認性が高い。立ち飲み・大衆酒場向け
外壁塗装・板張り 15〜50万円 焼き杉・古材・レンガ調タイルで雰囲気を演出
外壁照明・ライトアップ 10〜30万円 スポットライト・ガス灯風ランタンで通行客を引き込む

ファサード設計ガイドも合わせて参照ください。

⑤ 地域差・物件条件による変動

同じ仕様でも工事費は地域・物件条件によって20〜40%変動します。エリアと物件条件の組み合わせで予算計画に大きく影響するため、物件選定段階から施工会社に相談することが重要です。

地域・物件条件 費用への影響 対策・注意点
都市部繁華街(東京・大阪・名古屋等) 人件費・材料費が高め。搬入制限・工事時間制限で割増費用が発生しやすい。スケルトン坪単価が地方比で15〜30%高い傾向 搬入・工事時間制限を事前に確認。夜間工事割増の有無を見積もりに明記させる
地方・郊外・ロードサイド 人件費は都市部より抑えやすい。一方、駐車場整備・外構工事・資材搬送費が加わる場合がある 外構・駐車場工事費を内装工事とは別に予算計上する
ビル上階・地下テナント 排気ダクトの縦延長費用が増加(追加50〜150万円)。重機搬入制限で人件費増。掘りごたつは2階以上では構造上不可なケースが多い 物件内見時に施工会社も同行させ、排気ルートと搬入経路を確認する
住宅密集エリア 深夜営業の騒音・臭気対策で防音壁・脱臭装置の追加費用が発生。近隣トラブルを防ぐための防音投資が必要 設計段階で脱臭装置・防音対策を組み込む。後付けは倍以上の費用になる
観光地・繁忙期の工事 繁忙期(夏・年末年始前)は職人が不足し、工期が延びたり費用が上がりやすい 閑散期(1〜2月・6〜7月)の着工を目指すと費用・工期の両面で有利になりやすい

実務見積内訳の読み方──9カテゴリで確認する

居酒屋の見積書は項目が多岐にわたり、会社によって分類が異なります。以下の9カテゴリで整理して比較することで、見落としや過不足を防げます。

カテゴリ 含まれる主な項目 居酒屋特有の確認ポイント
① 仮設・解体費 養生、既存内装の撤去、廃材処分 居抜き物件の設備撤去費用が含まれるか確認
② 造作工事費 カウンター、個室の壁・建具、掘りごたつの床工事、座敷 個室の造作費(壁・扉・仕切り)が明細に含まれているか
③ 仕上げ工事費 床材(タイル・フローリング・畳等)、壁材(塗装・板張り・土壁)、天井 座敷の畳代、カウンターの無垢材・檜の材料費が含まれるか
④ 電気設備工事費 配線、分電盤、照明器具(間接照明・ペンダントライト・提灯等)、コンセント、調光器 演出照明・調光ディマーの費用が別途か確認
⑤ 給排水・衛生設備費 厨房配管、手洗い、トイレ、グリストラップ、ビールサーバー配管 ビールサーバーの配管工事費が含まれるか要確認
⑥ ガス設備工事費 ガス管引き込み・増設 コンロ・フライヤー・焼台の同時使用に対応するガス容量が確保されているか
⑦ 空調・換気・排気工事費 エアコン、排気ダクト・フード、グリスフィルター、個室の空調分岐 個室ごとの空調分岐費用が含まれるか。脱臭装置の費用確認
⑧ 設計・デザイン費 図面作成、厨房レイアウト、照明計画、素材選定、現場監理 設計費が工事費に含まれているか別途か。含まれない場合は工事費の10〜15%が目安
⑨ 諸経費 現場管理費、産廃処分費、交通費、保険料 諸経費率が15%超の場合は内訳を確認
居酒屋の見積もりで特に確認すべき3点:
(1)個室の壁・扉・空調分岐の造作費がいくらか
(2)排煙ダクト・フードの費用が含まれているか(見積もり外になりやすい)
(3)ビールサーバーの配管工事費は含まれているか
これら3点が明細に明記されていない見積もりは注意が必要です。見積もり比較のポイント詳細はこちら

注意追加費用が出る典型パターンと回避策

居酒屋の内装工事では、契約後に「想定外の追加費用」が発生するパターンが他業態より多い傾向があります。事前に知っておくことで大半は回避できます。追加費用が発生しやすい最大の理由は「見積もりの含まれる範囲のあいまいさ」と「物件の事前調査不足」の2点です。施工会社によっては、入口の見積もりを安く見せるために排気ダクト・グリストラップ・設計費などを「別途」「実費精算」にしているケースもあります。契約前に「これ以上の追加費用は発生しないか」を明確にし、可能であれば「総額固定(ランプサム)契約」を求めることが有効です。

追加費用パターン なぜ起こるか 金額目安 回避策
排気ルートがビル規約でNG 焼き物の排煙ルートがビル管理規約でNGと判明。屋上経由でダクト延長工事が必要に 追加50〜150万円 物件契約前に施工会社と排気ルートを現地確認。焼き物メニューがある場合は特に重要
掘りごたつが構造上不可 2階以上の物件で床の掘り下げができず、計画変更を余儀なくされる 設計変更費10〜30万円 掘りごたつ希望なら1階物件を優先。事前に構造確認を施工会社に依頼
グリストラップの容量不足 保健所の検査で「容量不足」と指摘され、大型に交換。竣工後は工事費が割高に 追加20〜50万円 保健所の担当者に事前確認し、余裕ある容量で設計する
居抜き設備の使用不可 居抜きの厨房設備が劣化・故障で使用不可と判明。新規設備費が発生 追加50〜200万円 物件契約前に施工会社・設備業者に設備の動作確認を依頼する
ガス容量の不足 コンロ・フライヤー・焼台を同時使用するとガスの容量が不足。増設工事が必要に 追加15〜40万円 メニュー構成に応じたガス消費量を設計段階でガス会社に確認
個室の防音不足 宴会客の声が隣室や隣テナントに漏れ、クレームで防音工事が後付けになる 追加20〜60万円 設計段階で防音対策(吸音材・防音ドア)を組み込む。後付けは割高

節約コストダウン戦略──やるべきことと避けるべきこと

居酒屋の内装費を抑えるために有効な施策と、やると後悔する節約策を整理しました。

◎ やるべきコストダウン
  • 同業態(居酒屋)の居抜き物件を最優先で探す
  • 厨房機器を新品ではなくリースや中古で調達する
  • ビールサーバーはメーカーの無償貸与を活用する
  • のれん・照明スタンドなど演出小物はDIYで用意する
  • 複数の内装会社から相見積もりを取り、費用を比較する
  • 個室造作を「のれん仕切り(半個室)」に切り替える
  • 床材はクッションフロアや塩ビタイルで代替する
  • 既製品のカウンター・テーブルを活用し造作を最小限に
✕ 避けるべき節約策
  • 排煙ダクト・グリストラップを予算削減で仕様を下げる(保健所検査で不合格リスク)
  • 施工会社を1社だけで決める(相場感がつかめず高値掴みのリスク)
  • 居抜きの厨房設備の動作確認をせずに契約する
  • 個室の防音対策を後回しにする(後付けは2倍以上のコストになりやすい)
  • 安さだけを理由に無資格の施工業者に依頼する
  • 照明をすべて蛍光灯(白色5000K以上)で済ませる(客席の雰囲気が損なわれる)
  • 設計費を削ってレイアウトを自分で決める(厨房・換気・法規の整合がとれないリスク)

コストダウン施策の優先順位

優先順位 施策 削減効果の目安 留意点
★★★ 居酒屋居抜き物件を選ぶ 総工費の30〜50%削減 同業態からの居抜きが最大の効果。設備の動作確認は必須
★★★ 厨房機器を中古・リースで調達 100〜200万円削減 保証なし・即修理リスクも。信頼できる業者から購入する
★★ 個室を完全個室から半個室(のれん)に変更 1室あたり20〜50万円削減 宴会需要への対応力はやや低下する
★★ 相見積もりで3〜5社を比較 10〜20%のコスト削減 金額だけでなく、施工範囲・品質も比較することが重要
DIYでのれん・植栽・棚を用意 5〜20万円削減 本業への影響を考慮し、できる範囲に限定する

内装費用コストダウンの詳細ガイドも参照ください。居酒屋の内装費用削減は、業態のコンセプトを損なわない範囲で行うことが長期的な売上維持の観点から重要です。

コストダウンの本質は「削れる部分と削ってはいけない部分を見極めること」です。居酒屋において削ってはいけない費用は、排煙ダクト・グリストラップ・個室防音・照明計画の4点です。これらはいずれも「削ったことが後になって顕在化する」費用であり、追加工事のコストだけでなく、保健所不合格・クレーム対応・売上機会の損失という形でダメージが広がります。コストダウンは「演出の工夫」「機器の調達方法の変更」「見積もりの比較」で実現するのが正道です。

資金居酒屋開業に使える融資・補助金・助成金

居酒屋の内装費用は数百万〜数千万円になるため、自己資金だけでなく公的融資や補助金を活用することが開業成功のカギになります。

制度名 提供機関 特徴・活用ポイント 最大融資額・補助額の目安
新創業融資制度 日本政策金融公庫 創業前後の事業者向け。無担保・無保証人で借りられる。飲食業での実績多数 最大3,000万円(うち運転資金1,500万円)
中小企業経営力強化資金 日本政策金融公庫 事業計画を認定支援機関と策定した事業者向け。金利優遇あり 最大7,200万円
制度融資(都道府県・市区町村) 各自治体・信用保証協会 地域によって創業者向け低利融資・利子補給制度がある。各地の商工会議所で確認 自治体によって異なる
小規模事業者持続化補助金 商工会議所・全国商工会連合会 販路開拓・店舗改装費用に活用可能。内装工事・看板・ホームページ等が対象になる場合あり 通常枠:最大50万円(補助率2/3)
IT導入補助金 経済産業省 POSレジ・予約管理システム等の導入費用に活用可能 最大450万円(類型によって異なる)
各都道府県・市区町村の創業補助金 各自治体 創業者向けの補助金。飲食業を対象とするものも多い。公募時期に注意 数十万〜数百万円(自治体によって異なる)
補助金・助成金は採択率・申請期間・対象経費の要件が制度ごとに異なります。申請前に商工会議所・よろず支援拠点・中小企業診断士に相談することを強く推奨します。内装工事費が補助対象になるかどうかは制度ごとの公募要領で確認してください。

居酒屋の開業資金計画では、内装工事費(初期投資)と運転資金の両方を確保することが重要です。内装工事に予算を使い切って運転資金が不足すると、開業後の仕入れ・人件費・広告費が賄えなくなるリスクがあります。目安として、内装工事費と同程度以上の運転資金(少なくとも3〜6ヶ月分の固定費相当額)を手元に確保しておくことが推奨されます。日本政策金融公庫の「新創業融資制度」は創業前後の飲食業者が多く利用しており、事業計画書の作成を丁寧に行うことで採用率が高まります。融資の申請は物件契約・施工会社決定と並行して進めると、開業タイムラインを遅らせずに済みます。


契約原状回復・スケルトン返し──退去費用の落とし穴

居酒屋の物件退去時には原状回復工事(スケルトン返し)が求められることが多く、退去費用が数百万円になるケースもあります。開業時の内装工事と同様に事前の把握が重要です。

  • スケルトン返し:内装を完全撤去してコンクリートむき出しの状態に戻す。工事費の目安は坪15〜30万円。30坪なら450〜900万円規模になる
  • 飲食店特有の設備撤去費:排気ダクト・グリストラップ・ガス管などの設備撤去費用が高額になりやすい。スケルトン返しとは別費目になる場合もある
  • 原状回復の範囲は契約書で確認:「どこまで戻すか」は物件オーナーとの契約内容で決まる。「現状有姿(居抜き)返却可」の物件なら原状回復コストを大幅に節約できる
  • 退去費用の積立:開業時から退去費用を月々積み立てておくことが財務的に健全。目安として坪単価20万円×坪数を退去費用の上限として見積もるとよい
  • 造作譲渡:店舗を畳む際に内装・設備を次のテナントに譲渡(居抜き売却)することで、原状回復費用を減らせる可能性がある
居酒屋物件の賃貸借契約では「原状回復=スケルトン返し」と明記されているケースが多いです。契約前に原状回復の範囲と費用負担の考え方を弁護士または内装会社に確認することを強く推奨します。

原状回復費用の目安(退去時)

居酒屋の退去時に発生する原状回復・スケルトン返しの費用を把握しておくことは、長期的な経営計画において重要です。特に設備が多い居酒屋は、一般のテナントよりも退去費用が高くなる傾向があります。

項目 費用目安 備考
内装撤去(スケルトン返し) 坪15〜30万円 20坪なら300〜600万円。個室の壁・建具撤去も含む
厨房設備・排気ダクト撤去 50〜150万円 ガス管・排気ダクト・グリストラップの撤去・処分費
掘りごたつの埋め戻し工事 1区画:10〜25万円 床の埋め戻し・防水・仕上げが必要
床・壁・天井の原状回復 坪3〜8万円 施工内容・使用素材によって変動
産廃処分費 20〜60万円 撤去材料の分別・産廃処理。居酒屋は廃材量が多い

届出居酒屋開業に必要な許認可・届出

居酒屋は複数の許認可・届出が必要であり、内装工事の設計段階から法規制を考慮しないと開業が遅れる原因になります。

許認可・届出 申請先 内装設計との関連 時期の目安
飲食店営業許可 所管の保健所 シンクの数・手洗い設備の位置・グリストラップ容量が審査対象。設計段階での事前相談必須 工事前に事前相談。竣工後に検査申請
深夜酒類提供飲食店営業届出 所管の警察署(生活安全課) 客室の明るさ(10ルクス以上)・客室の見通し・個室の基準(5㎡以上等)が審査対象。照明設計に影響 深夜0時以降の営業を予定する場合。開業10日前までに届出
防火管理者選任届 所管の消防署 収容人数30人以上の店舗に必要。消防設備(スプリンクラー・誘導灯等)の設置が義務付けられる 開業前。消防設備は設計段階で組み込む
消防設備設置届 所管の消防署 自動火災報知器・誘導灯・消火器等の設置。消防検査を受ける 竣工前の事前相談を推奨
食品衛生責任者設置届 所管の保健所 食品衛生責任者の資格取得者が必要(調理師免許保有者は不要) 飲食店営業許可申請時に合わせて届出
酒類販売業免許(場合により) 所管の税務署 通常の飲食提供は不要。お酒を持ち帰り販売する場合は必要 免許取得に2〜3ヶ月かかるため早めに確認
深夜営業届の注意点:深夜酒類提供飲食店の届出では、個室の基準(1室の床面積・見通しの確保等)が内装設計に影響します。個室居酒屋を計画する場合は、設計前に所管の警察署に相談することを強く推奨します。

許認可の申請は、内装工事の竣工後に行うものが多いため「工事が終わってから考える」と思われがちですが、実際には設計段階から許認可基準を組み込む必要があります。たとえば、保健所の飲食店営業許可では厨房の「シンクの数・手洗い設備の独立」「グリストラップの容量」「換気設備の能力」が審査対象になります。これらを後から変更しようとすると追加工事費が発生するうえ、竣工検査のやり直しで開業が大幅に遅れます。深夜営業届では客室の照度(10ルクス以上の確保)と個室の見通し基準(一定面積以上・壁・扉の仕様制限)が内装設計に直接影響します。施工会社選びの際は「許認可対応の実績があるか」を必ず確認してください。


DIY居酒屋内装のDIY──できることとできないこと

内装費用を抑えるためにDIYを検討するケースがありますが、居酒屋は電気・ガス・排気に関わる工事が多く、DIYできる範囲は限定的です。

◎ DIYで対応できる項目
  • のれん・布製装飾・植栽・グリーン装飾
  • 棚の取り付け(軽量物・下地確認後)
  • 壁の一部塗装(大家承諾後)
  • メニューボード・黒板ボードの設置
  • テーブル・椅子・クッションのセッティング
  • コースター・食器・箸置きなどの装飾小物
  • 外構の植栽・プランター
✕ 専門業者に依頼すべき項目
  • 電気配線工事(電気工事士の資格が必要)
  • ガス管工事(ガス事業者・有資格者のみ施工可)
  • 排煙ダクト・換気設備工事(保健所・消防の基準あり)
  • 給排水配管工事・グリストラップ設置
  • 掘りごたつの床掘り下げ工事(構造・防水に影響)
  • 消防設備(自動火災報知器・誘導灯等)の設置
  • 個室の壁・建具の造作(法規・防音・耐久性に影響)

居酒屋の内装費用全体に対してDIYで節約できる金額は5〜20万円程度が現実的な上限です。DIYに時間をかけすぎると開業準備の他の工程が遅れるリスクがあります。床材選びガイドも参照ください。

居酒屋の内装でDIYが効果的なのは「雰囲気づくり」の領域です。たとえば、のれんや手書きのメニューボード・黒板を活用することで、コストをかけずに「手作り感」「温かみ」を演出できます。一方で、電気・ガス・排気に関わる工事を無資格で行うことは違法となる場合があるだけでなく、火災・ガス漏れ・感電のリスクも伴います。また、保健所の完成検査では厨房設備の施工状態が審査対象となるため、専門業者による施工証明が求められる項目も存在します。「節約したつもりが後から問題になる」ケースを防ぐために、DIYの範囲は必ず施工会社と事前に確認しましょう。


工期工期の目安と開業スケジュール

居酒屋の内装工事は、物件の状態と業態によって工期が大きく変わります。スケジュール遅延が家賃の二重払いに直結するため、余裕を持った計画が重要です。

工事の種類・条件 工期の目安 注意点
居抜き(最小限リフォーム) 2〜4週間 設備の動作確認・クリーニングを含む。壁紙・床の張り替え程度
居抜き(大幅リフォーム) 4〜8週間 客席の大幅改修・一部設備更新。厨房設備の入れ替えが重なる場合は長め
スケルトン(15〜20坪・標準) 6〜10週間 設備工事・内装工事・保健所検査を含む。個室造作がある場合は8〜12週間
スケルトン(20〜30坪・個室多数) 10〜16週間 個室・掘りごたつ・防音工事が重なると工期が長くなる。消防検査も含む
改装工事(営業中の部分改装) 1〜3週間 営業を続けながらの工事は制限が多い。騒音・粉塵対策が必要

開業スケジュールの全体像(スケルトン・20坪の例)

  • 物件契約〜設計打ち合わせ(2〜4週間):コンセプト・レイアウト・設備計画の確定
  • 保健所・消防事前相談(1〜2週間):設計段階での確認。後戻りを防ぐ
  • 工事着工〜竣工(8〜12週間):内装工事・設備工事・検査
  • 保健所完成検査・許可取得(1〜2週間):竣工後に申請・検査
  • 試運転・スタッフ研修(1〜2週間):開業前の最終準備

工期の短縮を焦って施工会社に無理なスケジュールを強いると、施工品質の低下・人員不足による作業遅延・保健所検査の準備不足といったリスクが高まります。スケルトン開業の場合は物件契約から開業まで最低3〜4ヶ月、個室・掘りごたつが多い仕様では5〜6ヶ月の余裕を持って計画することを推奨します。開業日を先に決め、そこから逆算してスケジュールを組む方法が実務では一般的です。家賃の発生時期(フリーレント期間の活用)と工期を照らし合わせ、二重家賃の期間を最小化することも重要なコスト管理の一環です。


失敗例居酒屋内装の失敗事例3選と教訓

事例①
排煙ダクトの工事費を予算から外していて、着工後に200万円の追加請求

「焼鳥居酒屋」として開業準備を進めていたオーナーが、内装工事の見積もりを取った段階では「排気ダクト別途」という注記を見落としていました。着工後にビル屋上までのダクト延長が必要なことが判明し、当初予算に含まれていなかった排煙ダクト・脱臭装置の費用として計200万円以上の追加請求が発生。資金計画が大幅に狂い、オープンを1ヶ月以上延期することになりました。排気ルートとダクト費用は、物件選定の段階で施工会社に現地確認させることが必須です。

→ 教訓:排煙ダクト・フード工事費は見積もりの「含まれる範囲」を必ず確認する。焼き物メニューがある場合は物件選定前に排気ルートを施工会社と現地確認する。
事例②
個室の防音不足でクレームが続出、後付け防音工事に60万円の追加費用

宴会需要を狙って完全個室を複数設けた個室居酒屋でオープンしたところ、宴会客の大声が隣の個室や店外に漏れるとのクレームが相次ぎました。設計段階で防音材の仕様を「コスト削減」で薄くしていたことが原因です。オープン後に防音ドアへの交換・吸音材の追加施工を行い、追加費用60万円が発生。個室居酒屋では設計段階から防音性能を担保することが売上と評判を守ることに直結します。

→ 教訓:個室の防音対策(吸音材・防音ドア・二重壁)は設計段階で必ず盛り込む。後付けは2倍以上のコストになりやすく、評判のダメージも大きい。
事例③
居抜き厨房設備が使用不可と判明、設備入れ替え費用で150万円の追加出費

「設備一式そのまま使える」という居抜き物件を契約したオーナー。しかし着工後に設備業者が点検すると、業務用コンロのガス管が腐食・フライヤーのタンクに亀裂・製氷機の冷媒漏れが発覚。計3点の設備を新規購入することになり、追加費用が約150万円に。居抜き物件の設備は「使える前提」ではなく、必ず専門業者による事前点検を物件契約の条件に含めることが重要です。

→ 教訓:居抜き物件の厨房設備は物件契約前に設備業者による動作確認・点検を実施する。「動作確認済み」の証明ができない設備は使用を前提にしない。

選び方居酒屋内装に強い施工会社の選び方

居酒屋の内装工事は、飲食店・特に居酒屋の施工実績が豊富な会社を選ぶことが成功のカギです。一般的なリフォーム会社では排煙ダクト・保健所対応・個室造作の知見が不足することがあります。居酒屋の内装工事に強い施工会社は「飲食特化」もしくは「商業施設専門」の会社が多く、厨房設備業者・電気設備業者・設備工事業者との連携体制が整っているため、一社で窓口を完結させやすいのが特徴です。施工会社の選定は費用と品質の両立を実現するための最重要ステップです。

📋
居酒屋・飲食店の施工実績を確認する
「居酒屋の施工実績何件か」「個室造作・掘りごたつの実績はあるか」「排煙ダクト工事の実績はあるか」を必ず確認しましょう。実績のない会社は設計段階での見落としが多くなります。
🔍
保健所対応・消防法への知識を確認する
飲食店の許認可に精通した施工会社は、設計段階から保健所・消防署への事前相談を行います。「保健所の事前相談に同行してもらえるか」を確認することが一つの指標です。
📊
3社以上の相見積もりを取る
居酒屋の内装工事は会社によって見積もり額が30〜50%以上異なることがあります。同一仕様での相見積もりで相場感をつかみましょう。見積もり比較の方法はこちら
🤝
アフターフォロー・保証内容を確認する
竣工後の不具合対応・保証期間を確認しましょう。居酒屋は湿気・油・熱にさらされる環境のため、施工品質とアフターフォローが特に重要です。業者選びの詳細ガイドはこちら

居酒屋内装工事のモデルケース

モデルケース①:相見積もりで200万円削減、焼鳥居酒屋(東京・20坪)
焼鳥居酒屋の開業を計画した事業者が、最初に相談した1社から「総額1,800万円」の見積もりを提示されました。内装会社の紹介サービスを利用して3社から相見積もりを取ったところ、同一仕様で最安値は1,580万円。差額の約220万円を削減することができました。「どの項目でコスト差が出ているか」を3社の見積もりで照合したことで、自社に合った会社を選べたと振り返っています。
モデルケース②:居抜き物件で900万円の費用削減、個室居酒屋(大阪・25坪)
スケルトンからの開業を検討していた事業者が、物件探しの段階で同業態(居酒屋)の居抜き物件を発見。排気ダクト・厨房設備・個室の骨格がそのまま使える状態で、スケルトンなら2,200万円かかると試算していた費用が1,300万円に収まりました。居抜き設備の動作確認を事前に行い、コンロ1台のみ交換したことで設備の信頼性も確保。開業初月から黒字化を達成しています。

準備開業前チェックリスト──内装工事着工前に確認する30項目

着工前・設計確定前に以下の項目を確認することで、追加費用・工期遅延・許認可トラブルを防ぐことができます。このチェックリストは、居酒屋の開業支援に関わるプロが実際に使用するレベルの確認項目をまとめたものです。すべての項目に「確認済み」と言える状態にしてから工事契約を締結することを推奨します。特に初めて居酒屋を開業する場合は、経験豊富な施工会社のプロジェクトマネジャーと一緒に確認作業を進めることで、見落としを大幅に減らすことができます。

  • 業態コンセプト(居酒屋のタイプ・メニュー構成)が確定しているか
  • 物件の居抜き設備の動作確認を施工・設備業者が実施したか
  • 排気ルート(ビルの規約・屋上への経路)を施工会社と現地確認したか
  • 掘りごたつを希望する場合、物件が1階か・床構造上可能かを確認したか
  • 保健所への事前相談(厨房レイアウト・グリストラップ容量)を行ったか
  • 深夜営業を予定する場合、警察署への事前相談(個室の基準・照度)を行ったか
  • 消防署への事前確認(消防設備・収容人数・避難経路)を行ったか
  • ガス容量がメニュー構成(コンロ・フライヤー・焼台同時使用)に対応しているか
  • ビールサーバーの配管工事費が見積もりに含まれているか
  • 個室の造作費(壁・扉・空調分岐・防音材)が見積もりに含まれているか
  • 排煙ダクト・フードの費用が見積もりに含まれているか(別途になっていないか)
  • グリストラップの容量が保健所の基準を満たしているか
  • 照明計画(色温度・Ra値・調光対応)が業態コンセプトに合っているか
  • 看板・のれん・外装の費用が予算に含まれているか
  • 3社以上から相見積もりを取ったか
  • 見積もりの含まれる範囲(厨房機器・設計費・諸経費)を各社で統一して比較したか
  • 施工会社の居酒屋・飲食店の施工実績を確認したか
  • 契約書に工期・追加費用の取り決めが明記されているか
  • 竣工後の保証期間・アフターフォローの内容を確認したか
  • 開業後の原状回復(スケルトン返し)の費用を退去費用として積み立てる計画があるか
  • 融資・補助金の申請スケジュールが内装工事のスケジュールと整合しているか
  • 食品衛生責任者の資格取得者が決まっているか
  • 厨房機器(新品・中古・リース)の調達方法が確定しているか
  • スタッフ採用・研修のスケジュールが開業日と整合しているか
  • 厨房レイアウトが実際の調理動線と合っているかシェフ・調理担当者が確認したか
  • 床材・壁材が厨房の油・水・熱に耐えられる仕様か
  • トイレの数・位置が収容人数・法令基準に対応しているか
  • Wi-Fi配線・POSレジの設置位置が電気工事の設計に含まれているか
  • BGM・有線放送の著作権処理(JASRAC等)の手続きを確認したか
  • 開業後の売上計画・損益分岐点の試算を行い、内装投資額との整合を確認したか

事例居酒屋の施工事例・内装デザインを見る

内装費用の相場感を把握した後は、実際の施工事例で「予算帯別の仕上がり感」を確認することが重要です。同じ居酒屋でも、大衆酒場と全個室の和ダイニングでは内装の方向性がまったく異なります。事例を多く見ることで「どんな素材・什器・照明が自分のコンセプトに近いか」のイメージが固まり、施工会社への発注仕様の精度が上がります。イメージが曖昧なまま発注すると、竣工後のイメージ違いによる修正工事や追加工事が発生しやすくなります。

店舗内装ドットコムでは居酒屋をはじめとする7,000件超の施工事例を掲載しています。予算帯・業態・規模・地域から絞り込んで、理想のイメージに近い事例を探すことができます。

FAQ居酒屋の内装費用に関するよくある質問

Q1. 居酒屋の内装費用の相場はいくらですか?
居抜き物件で坪20〜50万円、スケルトン物件で坪45〜80万円が全国的な目安です。15坪のスケルトン開業では600〜1,050万円、20坪では900〜1,600万円が目安になります。個室・掘りごたつを多数設けるハイグレード仕様では坪100万円を超えることもあります。
Q2. 個室居酒屋を作るのにいくらかかりますか?
完全個室1室あたりの造作費は30〜80万円が目安です(壁・扉・空調分岐・照明込み)。防音対応(吸音材・防音ドア)を加えると1室あたりさらに10〜30万円が上乗せされます。半個室(のれん・パーテーション仕切り)なら1区画10〜30万円で個室感を演出できます。
Q3. 掘りごたつの工事費はいくらですか?
掘りごたつ1区画(4〜6人卓)の工事費は15〜40万円が目安です。床の掘り下げ・防水・暖房配管の工事が必要になります。ただし、2階以上の物件では床の構造上、掘りごたつが設置できないケースがあるため、物件選定の段階で施工会社に確認してください。
Q4. 排煙ダクトの費用はいくらですか?
居酒屋の排煙ダクト・フードの工事費は80〜200万円が目安です。焼鳥・炭火炉端焼きなど煙が多い業態は120〜200万円以上になることもあります。ビル上階・地下で屋上まで縦ダクトを延長する場合は、さらに50〜150万円の追加費用が発生します。見積もりに「別途」と記載されているケースが多いため必ず確認してください。
Q5. 居酒屋は居抜き物件と新規スケルトンどちらが良いですか?
初期費用を抑えたい場合は居抜き物件が有利です。特に同業態(居酒屋)からの居抜きは、排気ダクト・厨房設備・給排水配管を活用でき、総工費を30〜50%削減できるケースがあります。ただし設備の劣化状況を必ず事前確認することが前提です。自分のコンセプトに合わせてゼロから作りたい場合や、特殊な厨房設備・個室設計が必要な場合はスケルトンが向いています。居抜きのメリット・デメリット詳細はこちら
Q6. 居酒屋の照明はどんな仕様にすればいいですか?
居酒屋の照明は色温度2700〜3000K(電球色)、演色性Ra80以上、客席照度50〜100ルクスが基本仕様です。調光対応(ディマー)を設置することで、時間帯・客層に応じてムードを変えることができます。間接照明・ペンダントライト・和風提灯などの演出照明を加えることで高単価感が演出でき、客単価向上にも寄与します。照明設計の詳細はこちら
Q7. 居酒屋開業に必要な許認可は何ですか?
最低限必要なのは「飲食店営業許可(保健所)」と「食品衛生責任者の設置」です。深夜0時以降も酒類を提供する場合は「深夜酒類提供飲食店営業届出(警察署)」が必要です。収容人数30人以上の場合は「防火管理者選任届(消防署)」も必要になります。いずれも内装設計に影響するため、着工前に各機関へ事前相談することを推奨します。
Q8. 居酒屋の工期はどのくらいかかりますか?
居抜き物件での最小限リフォームは2〜4週間、居抜きの大幅改修は4〜8週間、スケルトンからの新規開業は15〜20坪で6〜10週間が目安です。個室・掘りごたつ・防音工事が多い場合は10〜16週間かかることもあります。保健所・消防の検査期間も含めると、スケルトン開業では物件契約から開業まで3〜5ヶ月の余裕を持った計画が必要です。
Q9. 厨房機器は新品と中古・リースどちらが良いですか?
初期費用を抑えたい場合は中古機器の活用が有効です。業務用コンロ・フライヤー・冷蔵庫などは中古で50〜60%程度の費用になります。ただし保証がないケースが多く、故障時の修理費用が発生するリスクもあります。製氷機・冷蔵ショーケースなどはリース(月額)の選択肢もあります。ビールサーバーはメーカーの無償貸与を活用するのが一般的です。厨房設備ガイドで詳細を確認
Q10. 居酒屋の内装費用を安く抑えるコツは何ですか?
最も効果的なのは、同業態(居酒屋)からの居抜き物件を選ぶことです。次に、複数の内装会社から相見積もりを取ること(3社以上推奨)。厨房機器は中古・リースを活用し、個室は完全個室から半個室(のれん仕切り)への変更を検討することも有効です。一方、排煙ダクト・グリストラップ・個室防音対策はコスト削減すると後工程での追加費用や保健所不合格リスクが高まるため、妥協しないことを推奨します。コストダウンの詳細ガイドはこちら

次の一歩理想の居酒屋を実現するために──今すぐできること

居酒屋の内装費用を正確に把握し、予算オーバーや追加費用のリスクを減らすためには、早い段階で複数の内装会社から見積もりを取ることが最も重要なステップです。1社だけでは相場感がつかめず、費用が適正かどうかの判断ができません。

居酒屋の内装工事は、単なる「部屋の改装」ではありません。排煙ダクト・グリストラップ・ガス設備・個室造作・照明演出・許認可対応と、複数の専門領域が絡み合う複合工事です。これらを一括して管理できる施工会社を選ぶことが、工期短縮・費用節約・品質確保の三拍子を揃えるための条件になります。

まず本記事の内容をもとに「自分の業態コンセプトで必要な費用項目」を整理し、見積もり依頼の前提条件を固めましょう。「どんな居酒屋をつくりたいか」のコンセプトが明確なほど、見積もりの比較精度が上がり、最適な施工会社を選びやすくなります。

理想の店舗を実現する3ステップ

相場感をつかむ → 事例でイメージを固める → 複数社の見積もりを比較

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