相見積もりする内装会社探しを、
相見積もりは失礼ではなく、迷ったら2〜3社に同じ依頼書と提出期限を送ります。見積期間は、予定価格500万円以上なら原則10日以上とされています。業種・地域・工事の希望を伺い、対応できる内装会社を事務局が1社ずつ確認してご紹介します。紹介先と直接見積もりをして、比べて選べます。
結論|内装工事の相見積もりの頼み方・マナー・断り方
- 失礼?
- 失礼ではありません。最初に「複数社に相談中」と伝え、全社に同じ条件を渡せば、普通の頼み方です。
- 何社に
- 迷ったら2〜3社。ビルが業者を指定する工事(B工事)は指定先の中から選び、1社だけなら内訳の説明を求めます。
- 頼み方
- 同じ依頼書(未定は「未定」)と提出期限を送ります。契約までの見積期間は、予定価格500万円以上なら原則10日以上(5,000万円以上は15日以上)とされています。
- 他社の金額
- 見積書や金額は渡さず、範囲の違いを聞きます。最安値に合わせて必要な材料費・労務費まで一方的に削らせるのは、建設業法違反のおそれがあるとされています。
- 断り方
- 発注先と合意できたらすぐ、お礼と結果を短く。有料で頼んだ作業は精算も確かめます。
すぐ使う:依頼メールの例文/断りメールの例文/他社の金額を聞かれたら
内装工事の相見積もりは、同じ完成範囲と条件で依頼することが出発点です。設計込みの見積もりと施工だけの見積もり、設備を更新する案と流用する案を、総額だけで比べると予算判断を誤ります。
このページでは店舗の内装工事に絞って、相見積もりの頼み方(何社に・依頼の文面・提出期限)、現地調査のマナー、他社の金額の扱い、断り方の例文を整理します。物件・図面・予算が未定でも、分かる条件を伝えて相談できます。届いた見積書の詳しい比較は内訳と確認事項の比較ガイドへ。
相見積もりは失礼?──失礼にならないマナー7つ(やること・やらないこと)
答え:相見積もりそのものは失礼ではありません。発注者が条件と金額を比べて選ぶのは普通の進め方で、内装会社も比べられることを前提に見積もります。気まずさの元になるのは、比べることではなく進め方です。
内装工事の見積もりには、現地調査・図面の読み込み・設備の確認で、各社の担当者の時間がかかります。次の7つは、その手間に配慮しながら、同じ条件で比べるための約束です。
補足:他社の案の扱いと、マナーで約束できないことを開く
他社案を参考に要望を変えたくなったら、まずその案の利用条件を確認します。自分で決めた必要席数や使用機器の変更と、他社が作った設計図面を渡すことは同じではありません。共通の事実は揃え、各社固有の提案は別に評価してください。
こうした連絡は、必ず安くなる、良い職人が優先されるという保証ではありません。見積もりの前提と発注者の意思を明確にして、確認漏れを減らすための実務です。
相見積もりは何社に頼む?──目安は2〜3社。1社で進める工事と、4社以上にするとき
答え:迷ったら、現地調査と質問に対応できる2〜3社から始めます。何社から取るかを定めた法令の決まりは、一般には見当たりません。内装工事は1社ごとに現地調査・質疑・見積もりの期間が要るため、社数を増やすほど、立ち会い・回答・断りの連絡の手間が増えます。
相見積もり(あいみつ)とは、複数の内装会社に見積もりを依頼し、工事範囲・仕様・金額・契約条件を比べることです。金額の差を読むには、まず何を完成させる見積もりなのかを揃える必要があります。
候補が辞退しても、必ず3社になるまで補充する必要はありません。残る会社で条件が揃っているか、比較したい工事に対応できるかを見て、追加するかを決めます。
3社の真ん中の金額が市場価格になるわけではありません。高い見積もりにだけ空調更新や設計が含まれていることも、安い見積もりで必要な工事が未定になっていることもあります。社数や順位より、差額の理由を確認します。
1社しか返事がない・辞退されたとき
提出の期限が近いのに返事が無いときは、依頼が届いているかを一度だけ確かめます。辞退には、工期・規模・地域・繁忙期など、会社側の事情があります。理由を聞けるなら聞き、工期に幅を持たせる、工事の範囲を分ける、図面をそろえるなど、条件の伝え方を見直します。候補を足すときは、先に頼んだ会社と同じ依頼書・同じ提出期限で頼みます。それでも1社なら、1社で進めるときの確かめ方で進めます。
付き合いのある会社や、紹介された会社に伝えるとき(例文)を開く
付き合いのある会社や、紹介された会社に伝えるとき
付き合いのある会社や、知人から紹介された会社にも、比べて決めることは最初に伝えます。理由は、工事の規模や、家族・共同経営者と相談して決めることなど、自分の側の事情を一言添えれば十分です(下の例文の○○は、事情に合わせて書き換えます)。
相見積もりする内装会社探しを、
相見積もりは失礼ではなく、迷ったら2〜3社に同じ依頼書と提出期限を送ります。見積期間は、予定価格500万円以上なら原則10日以上とされています。業種・地域・工事の希望を伺い、対応できる内装会社を事務局が1社ずつ確認してご紹介します。紹介先と直接見積もりをして、比べて選べます。
見積条件と各社への確認事項を整理する
答え:相見積もりで会社ごとに前提がずれやすいのは、図面の版・ビルが業者を指定する工事(B工事)・仕上げの程度・造作か既製品か・設計を含むか・予算の対象と税区分の6つです。分からない項目は消さずに「未定」と書き、全社に同じ形で伝えます。
業種、物件の状態、面積が同じでも、設備の流用範囲や工事区分、設計の含有が違えば金額は変わります。見積もりがまだない場合も、分かる条件と未定の項目から整理できます。
業種ごとに伝える設備条件(オフィス・物販/飲食店/美容室・サロン/クリニック)を開く
業種による違いも、固定単価より次の設備条件から伝えると見積もりに反映しやすくなります。
オフィス・物販
間仕切り・会議室・造作什器・配線・照明などの数量、移設と新設の区別。
飲食店
提供工程と使用機器、厨房・給排水・給湯・ガス・電気・給排気の更新範囲。機器取得と設置・接続工事の境界。
美容室・サロン
施術内容と台数、シャンプー機器や給湯、必要電源、流用・修理・取得の区別。
クリニック
診療内容と室・機器の計画、専用設備・遮蔽等の工事、医療機器本体と内装工事の境界。
次の確認メモに、各社に共通で頼む工事と、各社に確かめたいことを書き出しておくと、依頼書と質問をそろえやすくなります。
相見積もりの条件・確認メモ
見積や面積が決まる前から使えます。分かる条件から整理し、各社に確認することをまとめましょう。
入力機能を使えない場合も、この記事の依頼書と確認項目を使って相談できます。
メモは自動送信・自動保存されません。必要な部分をコピーし、相談先へ伝えてください。
手元の金額は、税区分と含む工事を確認して扱います。別途費用が未定なら、表示できるのは入力済みの範囲までです。この記事の社数や計算例だけで、個別の見積もりの適否は判定できません。
相見積もりの流れと提出日の決め方──5ステップと、見積もりに要る日数
答え:依頼から決定までは5ステップです。提出期限は、各社が見積もりに使える日数を残して決めます。建設業法では、注文者は契約の前に工事の内容をできる限り具体的に示し、示してから契約までに、予定価格に応じた見積もりの期間を設けることとされています(500万円未満は1日以上、500万円以上5,000万円未満は10日以上、5,000万円以上は15日以上)。
提出日から逆算する前に、各社へ渡せる資料と現地調査の条件を揃えます。設計が必要か、指定工事の見積もりを待つかでも日程は変わるため、希望日と提出可能日を相談して決めます。
見積もりに要る日数(法令の最短)
出典:建設業法第20条第3項、建設業法施行令第5条の9、国土交通省「発注者・受注者間における建設業法令遵守ガイドライン」第8版(令和8年1月)の例(相手が期間の終わりを待たずに見積書を出した場合を除く)。2026年10月12日に確認。※このガイドラインは、個人が専ら自ら利用する住宅や施設の工事を対象外としています。見積もりの期間そのものは、建設業法と施行令が注文者に求める決まりです。
この日数は最短の期間です。同じガイドラインは、とりわけ大きな工事では余裕を持った十分な見積もりの期間を設けることが望ましいとし、追加工事の見積もりにも同じ期間が当てはまるとしています。店舗の内装は、現地調査や図面の読み込み、協力会社への確認が要るため、提出期限は各社に「提出が可能な日」を聞いてから決めます。
見積もりの精度の3段階(概算・現地調査・図面と仕様)と、調査後に確かめることを開く
国土交通省の発注者・受注者間の取引に関するガイドラインは、見積条件の提示と必要な見積期間の確保を扱っています。店舗工事でも、未確定の条件を伝えずに短期間で金額だけを求める進め方は避けます。見積期間の扱いは、工事の予定価格や条件を示した時点なども含めて確認します。
早く届いた見積もりが必ず粗いとは限りません。次のように、根拠と残る確認事項を見ます。
図面・写真からの概算
物件候補や予算の検討に使います。施工数量、既存設備、指定工事など、現地で確認していない部分を一覧にしてもらいます。
現地調査を反映した見積もり
調べた範囲と、天井内・床下など未確認の範囲を分けます。現地を見たことだけで、解体後の追加工事がなくなるわけではありません。
図面・仕様を揃えた見積もり
図面の版、品番、数量、除外工事、変更時の手続きを合わせます。確定した項目と仮の数量を区別し、契約資料にする版を指定します。
調査後は「追加資料は何が必要か」「いつ提出できるか」「発注者の回答をいつまでに要するか」を確認します。回答が遅れた場合の影響も共有し、希望日だけを一方的に固定しないようにします。
物件契約前でも、手元の資料から相談する
当サイトに届いた相談(2026年4〜9月)では、物件の取得前(検討中・申し込み中)の相談が約6割でした。契約後は賃料や引渡し条件に沿って支払が始まるため、可能なら物件検討と並行して工事範囲を相談します。未契約の物件では、調査の許可、入室できる日時、契約が成立しなかった場合の調査・設計費も確認してください。開業全体の準備は店舗開業の流れガイドへ。
物件の申し込み・契約の予定日から逆算して、内装会社探しを相談する →
相見積もりの候補の集め方──探す経路と、設計・施工を分けるかの決め方
答え:候補は、紹介・施工事例・会社紹介サービスから探し、今回の業種・地域・規模・時期に対応できるかで絞ります。比べ方は、設計と施工を同じ会社に頼むか、設計者を先に決めて施工だけを比べるかで変わります。
候補は、知人や不動産会社からの紹介、検索や施工事例、会社紹介サービスから探せます。どの経路でも、希望する業種の実績だけでなく、今回の工事内容・地域・規模・時期に対応できるかを確かめます。写真を見るときは、その会社が担当した設計・施工の範囲も確認します。
会社の呼び名(設計事務所・内装会社・工務店)だけで、価格や提案力は決まりません。比較する会社のタイプを必ず同じにする必要はありません。設計を別契約にする案と設計施工の案なら、両方に必要な設計・監理・施工を含めて比較します。調査や設計を依頼する前に、各社の無料対応と有料業務の境界を確認してください。設計料の考え方は店舗デザイン費用のガイドへ。
候補が建設業の許可を持っているかを確かめる(請負代金が税込500万円以上の工事)を開く
候補が建設業の許可を持っているかを確かめる
内装工事(建築一式工事以外)は、1件の請負代金が500万円以上(消費税を含む)なら、請け負う会社に建設業の許可が要るとされています(建設業法第3条・施行令第1条の2、国土交通省「建設業の許可とは」)。許可の有無は、国土交通省の建設業者・宅建業者等企業情報検索システムで確かめられます。契約を分けても合計し、注文者が材料を用意する場合はその価格も加えて数えるとされています(施行令第1条の2第2項・第3項)。500万円未満の工事は許可の無い会社も請け負えるため、許可の有無だけで良し悪しは決まりません。
最初の問い合わせは、次のように未定を含めて送れます。
場所は○○市区町村、物件は○○(検討中/契約済み)、工事内容は○○です。面積・設備で分からない点は依頼書に「未定」と記載します。
ご対応の可否、現地調査や見積もり・図面作成の料金、必要資料と、見積もりの提出が可能な日をご案内いただけますか。
返信では、料金と対応範囲が明確か、希望日に対応できない場合の説明があるかを見ます。返信の速さだけで施工品質を判断せず、実際の担当者と確認事項を記録します。
比較する内装会社が、まだ見つかっていない方へ
まだ候補がない方は、依頼書を完成させる前でも会社探しを相談できます。業種・希望エリア・物件の状況と、今困っていることを、決まっている範囲でお伝えください。詳細な工事範囲は、候補の会社と相談しながら具体化できます。
押すと相談の入力画面(無料・会員登録不要)に進みます。一度の入力で、事務局が候補の内装会社へ1社ずつ対応できるかを確かめ、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます。紹介後の契約義務はありません。
依頼書テンプレート──同条件をつくる10項目(コピペ可)と依頼メールの例文
答え:依頼書は、すべてを確定させる書類ではありません。各社に同じ条件と同じ未定事項を伝えるためのものです。国のガイドラインも、確定していない事項はその旨をはっきり示すよう求めています。依頼書は、相見積もりであることと提出期限を書いたメールに添えて送ります。
国土交通省のガイドラインは、見積もりを頼むときに発注者が最低限示す事項として、工事名称・施工場所・設計図書(数量を含む)・責任を持って施工する範囲・全体の工程・見積条件・施工の環境や制約を挙げています。法令上は、契約書に書く事項のうち代金を除く全部を、できる限り具体的に示すこととされています(建設業法第20条第3項)。次の10項目は、これらを踏まえて店舗の内装工事向けに整理したものです。図面や設備リストと一緒に共有します。
10項目の書き方(項目ごとの説明)を開く
- 営業内容:業種に加えて、提供するメニュー・施術・診療など、必要な設備に関わる作業。
- 物件:所在地、路面・ビル・商業施設、階数、契約状況、引渡し予定。
- 面積:契約面積と、今回工事をする実施工面積を別に記載。分からなければ図面を添付して未定とする。
- 現況:スケルトン・居抜き・営業中の別、残置設備の型番、所有・リース・流用確認の状況。
- 工事範囲:設計、内装、設備接続、機器取得、看板、撤去・処分、指定工事の含む・別途・未定。
- 日程:着工・引渡し・開業の希望日と、変更できない条件。営業中なら停止できる設備・時間帯も記載。
- 予算:工事に使える上限、その税区分と含有範囲。物件費や機器、開業準備・運転資金を別に確保する場合はその区分。
- 必須要件:席数・室数・機器一覧、優先する動線など。台数に内数がある場合は総数も明記。
- 仕上げの希望:参考写真と、どの部分を参考にするか。変更可能な仕様も記載。
- 提出物・連絡:内訳付き見積もり、図面の要否、提出希望日、回答予定日、連絡方法。有料業務は事前承認を求める。
更新日:○年○月○日/担当・連絡先:○○
1. 営業内容:○○/使用機器リスト:添付・未定
2. 物件:○○市区町村・○階/契約前・契約済み/引渡し予定:○○
3. 面積:契約○㎡/実施工○㎡・未定(添付図面の○部分)
4. 現況:○○/残置設備の所有・流用可否:確認済み・未確認
5. 依頼範囲:○○/別途発注:○○/指定工事・未定:○○
6. 希望日:着工○○・引渡し○○・開業○○/営業継続の希望:○○
7. 工事予算上限:○万円(税別・税込・未定)/含むもの:○○
工事以外に確保する資金・未定項目:○○
8. 必須要件:○○/席数は合計○席(うちカウンター○席)
9. 参考:添付写真の○部分/変更できる仕様:○○
10. 提出希望:○月○日/内訳・含有範囲・除外項目・追加条件・税区分を記載
有料の調査・図面等は、料金と利用範囲を事前にご提示ください。提出可能日もご相談ください。
※複数社で比較中です。不足資料・未確定条件へのご質問をお願いします。
依頼メールの例文(依頼書を送るとき)
○○株式会社 ○○様
○○店(○○市・約○坪・○○の内装)の工事について、お見積もりをお願いいたします。
条件は添付の依頼書(○月○日版)と図面のとおりです。未定の項目は「未定」と記載しています。
本件は、複数社に同じ条件でお願いしています(相見積もり)。○月○日までに発注先を決める予定です。
見積書は、内訳(数量・単価)と、含まない工事・別途の項目が分かる形で、○月○日までにお送りいただけますか。難しい場合は、提出が可能な日をお知らせください。
ご質問は○月○日までにメールでお願いします。いただいたご質問と回答は、会社名を伏せて、ほかの会社にも同じ内容でお伝えします。
現地調査・採寸・図面など費用がかかる作業は、作業の前に金額をお知らせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
予算の伝え方と、曖昧な依頼・条件を揃えた依頼の違いを開く
予算を伝える場合は、「総額○万円」の対象を明確にします。工事予算なのか、機器や保証金まで含む開業資金なのかで提案できる範囲が変わります。まだ上限を決められなければ、必須工事と後から追加できる項目を分けた案を依頼します。
曖昧な依頼
「カフェを安く、おしゃれにしたい」だけでは、調理設備や流用範囲を各社が別の条件で見込む可能性があります。
条件を揃えた依頼
「提供工程・機器予定・工事範囲は添付のとおり。排気経路と残置機器の使用可否は未確認。必要な調査と別途費用を分けて提示してください」と伝えます。未定を消さずに比較の前提を揃えます。
送信前の6点チェック
- 図面・写真・リストの版は同じか。
- 予算の税区分と対象は同じか。
- 設計・指定工事・機器・撤去の含有と未定を伝えたか。
- 希望日だけでなく、提出可能日の回答を求めたか。
- 提出期限と契約の予定日は、見積もりに要る日数を空けているか。
- 調査・見積・図面の料金と利用範囲を先に確認したか。
途中で要望や物件の情報が変わったら、依頼書に更新日と変更点を付けて各社へ共有します。自分の要望や共通の物件情報と、他社の独自の図面・提案は分けて扱います。提案を別会社に渡して使う場合は、先に提供者の許諾と利用条件を確認してください。
公開事例の写真で見る:依頼書に添える仕上がりのイメージ
依頼書の10項目を入れて、内装会社のご紹介を相談する(無料)→
押すと入力の画面に進み、依頼内容の欄に上の10項目の見出しが入ります。分かる所から書き足してください。
現地調査の準備と立ち会いのコツ
答え:相見積もりの現地調査のマナーは、1社ずつ日時を分けて立ち会い、全社に同じ説明をすることです。各社の質問への答えは、ほかの会社にも同じ内容で伝えます。図面や機器リストは事前に送り、立入りの日時や調査の方法は所有者・管理者の承認を得ておきます。
現地調査では、図面と現況の違い、施工・搬入条件、既存設備を確認します。用意できる図面、物件の工事区分表・内装ルール、機器リストを先に送り、立入日時や調査方法について所有者・管理者の承認を得ます。
- 図面と工事範囲:平面図、あれば電気・給排水・空調の図面。どこを壊し、どこを残すか。
- 機器とインフラ:機器の型番・仕様、電気の受電・回路条件、ガスの種類と供給条件、給排水の接続位置、給排気の経路。給湯器の号数だけでガスの供給能力は判断しない。
- 施工条件:指定工事、作業時間、搬入経路、共用部の養生、騒音・粉じん等への対応。営業を続ける場合は営業区画と停止設備。
各社の調査は、必要な作業時間と入室ルールを聞いて調整します。日時は1社ずつ分けるのが基本です。同じ日にまとめるなら時間をずらし、同席の可否を事前に確認して、各社が落ち着いて調べられる時間を確保します。日時を変えるときは、分かった時点で連絡します。
立ち会いの最後に、次の点を確かめてメモを残してください。
- 流用する設備は、所有・使用許可・状態のどこまで確認できたか。
- 非破壊の調査で確認できなかった部分と、追加調査の方法・費用・許可。
- 必要な更新や引込みの確認先と、見積・日程への影響。
- 不足資料、見積提出可能日、追加質問への回答日。
未確認の部分・図面がないとき・記録の残し方を開く
天井内や床下などは現地調査だけでは確認できないことがあります。未確認の部分を「既存が使える」と確定させず、見積もりの前提と追加工事の判断手順に残します。
図面がなければ、仲介会社や物件所有者・管理者に保管の有無を確認します。採寸や図面作成を依頼する場合は、料金、納品物、精度・調査範囲、他社への提供可否を先に合意します。一社が作成した図面を、許可なく共通資料にしないようにしてください。
記録する内容と共有先も決める
撮影・録音が必要なら了承を得ます。調査後は、自分の要望や物件の共通情報をまとめて各社へ伝え、各社固有の見積・提案や未公開の資料は分けて管理します。ある会社の質問から共通の条件が決まったときは、会社名を伏せて全社に同じ内容を送ります。
公開事例の写真で見る:現地調査で各社にそろえて見てもらう所
届いた相見積もりの比べ方(要点)──含む・別途・未定をそろえる
答え:比べる前に、各社の金額を「含む・別途・未定」に分けてそろえます。空欄は0円ではありません。一式・数量・単位・諸経費の読み方と比較表の作り方は、店舗内装の見積書の読み方で詳しく解説しています。
届いた見積もりは、各社の項目名を無理に一致させるより、「どの費用に何が含まれるか」を確認します。受領後の詳しい転記や質問の作り方は内装見積もりの比較ガイドへ。ここでは依頼段階から指定しておく項目と、比べるときの要点をまとめます。
- 含む/別途/未定に分ける:設計・指定工事・機器の取得と接続・撤去処分などを分けます。同じ費用が工事本体に入っている場合は、再度足しません。
- 空欄を0円と読まない:「別項目に含む」「別途の見積もり待ち」「今回不要」のどれかを確認します。
- 一式は中身を聞く:金額の大小だけで不誠実と決めず、含む作業・対象・数量の根拠・除外を説明してもらいます。
- 税区分をそろえる:税込と税別が混在する場合は、税額・課税対象を確認して表示を揃えます。
- 坪単価は分母をそろえる:分子の費用範囲と、分母が契約面積なのか実施工面積なのかを揃えます。
参考:含む・別途・未定の計算例と、見積書の項目・単位の見方を開く
金額差を調べる入口は、坪単価や中央値との乖離ではなく、見積もりの対象です。次は計算方法を示す架空の比較例です。いずれも同じ内装の完成範囲を依頼し、すべて税別と仮定します。金額の代わりに、A社の工事・設計の小計を100とした値で示します。実績や相場、実在会社の見積もりではありません。
A社:設計込みで100
工事・設計を含む見積もりが100。設計を別に加算しないため、比較対象の工事・設計小計は100です。
B社:工事92+設計8
設計は工事に含まれず、別途8と明示。92+8=100となり、この範囲の税別小計はA社と同じです。
C社:工事96、設計費は未定
96は入力済みの工事額だけです。設計費を0円扱いしていちばん安いとは判断できません。必要な設計内容と金額を確認してから同じ範囲で比べます。
この例の小計には、機器本体、物件取得費、開業準備・運転資金を含めていません。実際は何が各社の見積もりに入っているかを確認してください。税込と税別が混在する場合も、税額・課税対象を確認して表示を揃えます。税区分が分からない額を自動で換算しません。業種ごとの予算項目は店舗内装費用と見積範囲のガイドで整理しています。
依頼段階から、次の4つの項目を見積書に書いてもらうよう指定しておくと、比べやすくなります。
設計・工事の範囲
設計・監理、養生、撤去・処分、間仕切り、床壁天井、造作家具・建具、看板。図面の版・品番・数量と、対象外の部分を記載。
設備と取得費
電気、空調・換気、給排水・ガス、機器本体、専用接続と共通設備。新設・流用・修理・リースと、別会社への発注部分を区別。
管理・申請・指定工事
現場管理、諸経費、必要な申請・検査対応、物件の指定工事。名称が異なる場合も、内訳と含有先を確認し二重に足さない。
金額・条件
税別小計・税額・税込額、支払時期、見積有効期限、工期の前提、追加変更の手続き、保証・不具合対応の窓口。未確定の金額と数量を明示。
空欄は「0円」でも「不要」でもありません。工期・支払・保証も金額と別に並べ、資金の支払時点を確認してください。支払回数や比率は、契約する工事と調達条件に合わせて検討します。
「一式」は作業をまとめた表記です。通常必要な材料や労務を落とすのではなく、何に必要な費用なのかを把握するための照会です。見積書の単位は次のように読みます。
式(一式)
作業や材料のまとまり。範囲、仕様、対象外、数量を変えたときの扱いを確認。
㎡・m
㎡は面積、mは長さ。床・壁・天井の面積は同じではなく、配管や配線の長さは経路によって変わります。契約面積だけと比べず算定箇所を確認。
箇所・台
施工点数・機器台数。希望リストと照合し、既存流用分を含む総数か、新設分だけかを確認。
人工(にんく)
1人が1日作業する量を1人工として扱う単位。人工数そのものは人件費の金額ではありません。人数・作業日数・単価と、対象作業を確認。
他社の金額は伝えていい?──見積書は渡さず「範囲の違い」を聞く
答え:他社の見積書・図面・金額は、そのまま見せたり伝えたりしないのが基本です。金額の差は範囲や仕様の違いで生まれることがあるため、聞くのは「この工事はどの項目に含まれますか」という範囲の違いです。発注者がほかの会社に、最も安い金額に合わせるよう一方的に求め、工事に通常必要な材料費・労務費などを著しく下回る見積もりにさせることは、建設業法に違反するおそれがある例として国のガイドラインに挙がっています。
例文:範囲の違いを聞く・金額を聞かれたとき・出し直しを頼む
【他社の金額を聞かれたとき】ほかの会社のお見積もりの内容はお伝えしていません。予算の上限は○万円(税別)で、優先したいのは○○です。
【条件をそろえて出し直しを頼む】条件をそろえるため、全社に同じ変更点(○月○日版の依頼書)をお送りしました。この条件で、改訂版のお見積もりを○月○日までにお願いできますか。
各社の見積書について確かめたいことは、会社ごとにまとめてその会社だけに送ります。見積もりの条件についての質問と答えは、全社に同じ内容で知らせます。全社共通の要望変更は同じ資料で知らせますが、他社の金額や独自提案が入った比較表を無断で転送しないでください。回答後も不明点が残れば、追加の確認と提出日を相談します。
予算に合わせた案を相談することと、他社の最安値に合わせて必要な材料費・労務費まで一方的に削らせることは別です。後者には、法令の線引きがあります(下の欄に条文の要点)。
建設業法とガイドラインの要点(第20条第6項・第19条の3と、国の例)を開く
建設業法とガイドラインで確かめておくこと
建設業法第20条第6項は、注文者は、材料費・労務費などの内訳を記載した見積書を出した建設業者(許可を受けた会社。第2条第3項)に対し、その材料費などが工事に通常必要な額を著しく下回ることとなるような変更を求めてはならないとされています。国土交通省の「発注者・受注者間における建設業法令遵守ガイドライン」第8版は、複数の見積もりのうち最も低い額を一方的に請負代金にするため、ほかの会社に、通常必要と認められる材料費などの額を著しく下回るおそれのある見積もりへの変更を求めることを、同項に違反するおそれがある例に挙げています。最も低い額を一方的に請負代金と決めて、ほかの会社とその額で契約すること(指値発注)も、その額が工事に通常必要な原価に満たないときなどに、不当に低い請負代金の禁止(第19条の3)に違反するおそれがある例とされています。なお、このガイドラインは個人が専ら自ら利用する住宅や施設の工事を対象外としていますが、第20条第6項と第19条の3は、注文者に向けた条文です。
予算に合わないときは、仕様・範囲・時期を変えた案と差額を出してもらうのが進め方です。見直しの順番は内装工事の見積もりが高いときの見直し手順へ。
選定の評価軸と予算調整の伝え方
答え:相見積もりの結果は、価格だけでなく、工事と費用の説明・担当と連絡体制・今回に近い実績・契約と引渡し後の対応の4点で選びます。予算が合わないときは、超過額と優先順位を伝え、変更できる仕様・数量・施工時期を相談します。
選定では、価格だけでなく次の4点を確認します。譲れない条件を先に決めると、金額差と引き換えに何を変更できるかを説明しやすくなります。
- 工事と費用の説明:範囲・仕様・数量・除外・未定について回答が得られるか。
- 担当と連絡体制:設計・現場・追加変更の窓口は誰か。決定事項を記録する方法は何か。
- 今回に近い実績:業種だけでなく設備や改修条件が近いか。その事例で担当した役割も確認。
- 契約と引渡し後の対応:支払、検査・引渡し、保証の対象・期間・除外、連絡先を書面で確認できるか。
説明の丁寧さや写真の多さだけで、工事品質や費用削減を保証することはできません。見積書、担当体制、工事範囲、契約条件をつなげて判断します。
予算が合わないときは、超過額と優先順位を伝え、変更できる仕様・数量・施工時期を相談します。例えば次のような聞き方です。
造作棚を既製品に替える案と、台数を減らす案について、削減額だけでなく機能・耐久性・工期への影響を教えてください。
採用する場合は、変更後の仕様・金額・対象外を見積書に反映してください。
予算の相談と値引きの線引き・保証・契約書面で確かめることを開く
国土交通省のガイドラインは、通常必要な材料費等を著しく下回る額への変更要求についても注意を示しています。予算を相談することと、必要な費用を根拠なく削る要求を分け、作業や材料を変更する場合の影響を確かめます。
保証では、施工会社の工事対応と機器メーカーの保証、流用・中古機器の扱いを区別します。対象・期間・費用負担・窓口を確認し、「保証あり」だけで同じ条件と判断しないでください。
見積もりの受領・比較と、工事や設計の発注は区別して進めます。発注する版の見積書・図面・仕様、工期、支払、変更・追加工事の承認手続きなどを契約書面に整理します。詳しい確認は店舗の契約と工事条件の確認ガイドも参照してください。
予算の上限と優先したいことから、対応できる会社を探す
工事に使える予算の上限(税別か税込か)と、譲れない設備・仕上げを伝えると、その条件で見積もりができる会社を探せます。手元の見積もりと比べる会社を探したい場合も相談できます。
押すと相談の入力画面(無料・会員登録不要)に進みます。事務局が候補の内装会社へ1社ずつ対応できるかを確かめ、対応できる会社をご紹介します。各社の調査・見積作成・設計などの料金は、作業を頼む前に紹介先へご確認ください。
断り方の作法──時期と伝え方、そのまま使えるメール・電話の例文
答え:相見積もりで断るときのマナーは、発注する会社と範囲・金額・工期・支払いの条件で合意できたら、すぐに連絡することです。伝えるのは、お礼・結果・(添えるなら)短い理由です。他社の名前や金額は伝えません。有料で頼んだ作業があれば、工事の見送りとは分けて精算を確かめます。
選定結果が決まったら、見送る会社にも連絡します。事前に伝えた回答予定日までに決まらない場合は、保留の理由と次の連絡日を知らせます。すでに依頼した有料の調査・設計があれば、その精算は工事の見送りと分けて確認してください。
全社に断った後で、発注する会社と条件が合わないと、やり直しになります。発注する会社とは、範囲・金額・工期・支払いの条件を書面でそろえる見通しが立ってから、ほかの会社へ連絡します。
文例は、実際の結果に合わせて使います。他社へ発注していない段階で「契約済み」と書く必要はありません。
断りメールの例文(標準)
○○株式会社 ○○様
このたびは現地調査・お見積もりにご対応いただき、ありがとうございました。
検討の結果、今回は御社への工事の発注を見送ることといたしました。
ご対応へのお礼とあわせて、結果をご連絡いたします。
※有料で依頼済みの業務がある場合:○○業務の納品・精算については、合意した条件に沿って確認をお願いいたします。
予算が理由であることを伝える場合は、次のように簡潔に説明できます。選んだ会社の名前や見積書を渡す必要はありません。
そのほかの例文(電話・提案を重ねた会社・保留)と、営業の連絡を断る一文を開く
現地調査やプランの提案までしてもらった会社へ(電話とメール)
【メール】先ほどはお電話で失礼いたしました。改めて、現地調査からご提案まで丁寧にご対応いただき、ありがとうございました。今回は別の会社にお願いすることになりました。貴重なご提案をいただき、ありがとうございました。
まだ決められないとき(保留の連絡)
電話でも、お礼・結果・必要な精算の確認を伝え、合意が必要な点はメール等に残します。追加の営業連絡を希望しない場合は「本件の追加提案・営業連絡は不要です」と伝えます。これとは別に、未完了業務や請求の連絡が必要かを整理します。
相見積もりができない・1社で進める工事──指定業者(B工事)・小工事・設計指名
答え:ビルや商業施設が業者を指定する工事(B工事)は、相見積もりで業者を選べないことがあります。1社で進めるときも、内訳(材料費・労務費など)のある見積書を頼み、範囲・数量・変更の手順を書面で確かめます。
① 指定業者がある工事。ビルや商業施設では、工事区分表・賃貸借契約・内装ルールに指定先や承認条件が定められていることがあります。B工事という呼び名だけで、相見積もりの可否や所有者を決めません。発注者、施工者を選べる範囲、費用負担、責任の境界を資料で確認します。
複数の指定先から選べる場合は、その範囲で比較します。一社指定でも、工事範囲・仕様・数量・諸経費・支払条件の説明を求めることはできます。区分や仕様の変更を希望する場合は管理者と関係者に相談し、承認された内容を文書に残します。自動的にC工事へ変えられるわけではありません。詳しくはA・B・C工事の区分と見積条件へ。
小工事・設計者の指名・退去時の原状回復の場合を開く
② 小工事や、継続して頼む会社がある場合。一社で進めるか複数社へ依頼するかは、金額だけでなく工事の内容、緊急性、調査費、既存工事との責任関係で決めます。一社に頼む場合も、範囲・内訳・変更条件は書面で確認します。小工事だから条件の確認を省いてよいわけではありません。
③ 設計者を指名する場合。設計者(設計事務所など)に設計を依頼し、利用できる同じ図面・仕様で施工会社を比較する方法があります。設計契約に含む図面・工事監理・施工者選定の支援と、図面を提供できる範囲を先に合意します。設計費と施工費、追加の設計変更費を分けて予算を組みます。店舗デザイン費用のガイドも参照してください。
④ 退去時の原状回復。退去時も、復旧範囲、指定先、承認、検収条件を契約と現況に照らして確認します。自由に業者を選べると決めつけず、同じ復旧範囲で見積もりを依頼します。関連する原状回復・スケルトン戻しガイドへ。
1社で進めるときに頼むこと
- 内訳のある見積書:建設業法第20条第4項は、許可を受けた建設業者は、注文者から求められたら、契約が成立するまでに材料費・労務費などを記載した見積書を交付しなければならないとされています(建設業者=許可を受けた会社。第2条第3項)。許可の無い会社にはこの決まりは当たりませんが、内訳のある見積書は書面で頼めます。
- 範囲と除外:含む工事・含まない工事と、指定工事との境界を書いてもらいます。
- 変更の手順:追加・変更の見積もりと承認の方法を決めます。追加工事の見積もりにも、見積もりの期間の決まりが当てはまるとされています。
- 図面との照らし合わせ:設計者がいれば、図面と見積書の数量の照合を頼みます。読み方は図面と見積もりの照らし方へ。
よくある失敗パターン3つと回避策
答え:相見積もりの典型的な失敗は、会社ごとに違う条件を渡すこと、未定の費用を0円として予算を使い切ること、他社の案を無断で回すことの3つです。どれも、同じ依頼書と「含む・別途・未定」の区別で防ぎやすくなります。
3つのパターンと回避策を開く
PATTERN 1:会社ごとに違う条件を渡してしまう。A社だけ看板を含み、B社には設備リストを渡していない場合、差額の理由が分かりません。依頼書テンプレートを使い、更新日と変更箇所を付けて同じ条件を伝えます。独自の提案は、共通条件と分けて評価します。
PATTERN 2:未定の費用を0円として予算を使い切る。解体後の調査や指定工事、機器の流用可否が未確定なのに、入力済み小計だけで発注すると不足が生じ得ます。含有比較の計算例のように既知の金額と未定を分け、確認先・確認日・追加工事の承認方法を決めます。予備資金は未確認事項と資金計画を踏まえて確保し、一律の割合で足りるとは考えません。
PATTERN 3:他社案を無断で転送してしまう。比較条件を揃えるためでも、他社の図面や見積書を無断で配る必要はありません。自分の要望変更を整理し、独自提案を使いたい場合は許諾と費用を確認します。価格を調整する際も、必要な機能と変更できる仕様を伝えます。
「何を見積もってもらえばよいか分からない」段階でも相談できます。
やりたい工事と迷っている点をお知らせください。ビルの指定工事(B工事)がある物件でも、自分で業者を選べる範囲(C工事)の工事を相談できます。条件の整理から相談できる内装会社をお探しします。
相談・会社紹介は無料。各社の調査・見積作成・設計などの料金は、作業を依頼する前にご確認ください。
自分で集めるか、会社紹介を相談するか
答え:候補が決まっているなら、自分で同じ依頼書を送ります。候補探しや、対応できるかの確認に時間がかかるなら、会社紹介を相談します。紹介を受けた後の現地調査・見積もり・比べて選ぶ流れは、自分で集めた場合と同じです。
紹介や施工事例から自分で候補に連絡する方法と、会社紹介を相談する方法があります。どちらでも、業種・地域・工事内容・時期・予算と未定事項を揃えることが出発点になります。
自分で候補へ連絡する
施工事例や紹介から候補を選び、対応範囲・日程・調査や設計の料金を各社へ確認します。同じ依頼書を使い、回答と提出物を管理します。対応できない会社への問い合わせや日程の調整も、自分で行います。
会社紹介を相談する
条件を伝えて候補探しを相談します。紹介可能な会社や社数は案件によって異なります。紹介後も、各社の対応範囲・担当・見積条件・契約内容を確認します。
店舗内装ドットコムで、見積もりを相談する会社を探せます
- 希望を伝える:業種・地域・工事内容を、分かる範囲で一度入力します。
- 会社の紹介を受ける:事務局が候補の会社へ1社ずつ対応できるかを確かめ、対応できる会社をご紹介します。
- 工事と見積もりを相談する:紹介先と直接、範囲・料金・日程を確認し、提案を比べて自由に選べます。
相談・会社紹介は無料で、会員登録は不要です。紹介後の契約義務はありません。紹介できる会社・社数・時期は条件によります。各社の調査・見積作成・設計・工事などの費用は、依頼前にご確認ください。
関連ガイド
- 受け取った内装見積もりを比較する──内訳・含有・未定と各社への質問を整理。
- 店舗内装の費用と見積範囲──業種別に確認する予算項目。
- A工事・B工事・C工事──指定先、費用負担、責任範囲の確認。
- 改正建設業法で店舗内装の発注はこう変わる──見積書と契約の決まり。
- 居抜きとスケルトンの判断──候補物件の現況と必要工事の比較。
- 業種・業態から施工事例を探す──希望に近い空間と担当した工事範囲を確認。
よくある質問
相見積もりを取るのは失礼にあたりませんか?
失礼にはあたりません。比較することだけを理由に遠慮する必要はありません。依頼前に比較中と伝えて対応可否・料金を確認し、同じ条件を渡します。日程変更や結果を連絡し、有料業務や資料の利用条件を守って進めてください。
相見積もりは何社に頼むのがいいですか?
迷ったら2〜3社です。何社から取るかを定めた法令の決まりは一般には見当たらず、現地調査と質問に対応できる数で決めます。ビルが業者を指定する工事(B工事)は指定先の中から選び、指定が1社なら内訳と範囲の説明を書面で求めます。
他社の見積書を見せて値引き交渉してもいいですか?
見せないのが基本です。見積書や独自提案は、提供者との契約・利用条件を確認し、許可なく転送しないようにします。予算調整は、自分の予算と必要な機能、変更できる仕様・数量を伝えて相談できます。最も安い額に合わせるよう一方的に求め、工事に通常必要な材料費・労務費などまで削らせることは、建設業法に違反するおそれがある例として国のガイドラインに挙がっています。必要な材料費等を根拠なく削る要求と、工事範囲を見直す相談を分けてください。
他社の見積もり金額を聞かれたら、どう答えればいいですか?
「ほかの会社のお見積もりの内容はお伝えしていません」と答え、代わりに自分の予算の上限と優先したいことを伝えます。金額の差について聞きたいときは、この工事がどの項目に含まれるかという範囲の違いを質問します。
見積もりの提出期限は何日くらいにすればいいですか?
法令が定めるのは、条件を示してから契約までに空ける最短の日数で、工事1件の予定価格が500万円未満なら1日以上、500万円以上5,000万円未満なら10日以上、5,000万円以上なら15日以上とされています(建設業法第20条第3項・施行令第5条の9)。提出期限は、この日数と、現地調査や図面の確認に要る時間を踏まえ、各社に提出が可能な日を聞いてから決めます。
見積もりだけ取って断ってもいいですか?
工事の発注を見送ることはできます。最初に相見積もりであることを伝えていれば、見送りがあり得ることは相手にも伝わっています。ただし、すでに依頼した有料の調査・設計や契約済みの業務は、合意した納品・精算・解約条件を別に確認します。見送る場合も、結果と必要な手続きを相手に連絡してください。
断りの連絡はいつまでにすればいいですか?
発注する会社と範囲・金額・工期・支払いの条件で合意できたら、すぐに連絡します。依頼のときに回答予定日を伝えていれば、遅くともその日までに。まだ決められないときは、その前に保留の理由と次に連絡する日を伝えます。
そのほかの質問(11問)を開く
相見積もりだと業者に伝えるべきですか?
伝えます。内装業者には、複数社で検討中であることと、依頼する作業・選定の予定を先に伝える進め方を勧めます。対応可否や費用を確認し、各社に同じ条件と未定事項を知らせます。何社に頼んでいるかや、他社の名前まで伝える必要はありません。比較中と伝えれば必ず安くなる、提案の質が上がるというものではありません。
4社以上に頼んではだめですか?
禁止ではなく、一律の上限もありません。指定先、比較したい工事範囲、調査への立会い・質問への回答ができる時間で決めます。社数が増えるほど、立ち会い・質疑・断りの連絡と、各社の見積もりの期間の確保が増えます。迷う場合に2〜3社から始めるのは管理上の提案であり、社数や中央値だけで適正価格を判定する基準ではありません。
現地調査は同じ日にまとめてもいいですか?
1社ずつ日時を分けるのが基本です。同じ日にまとめるなら時間をずらし、同席の可否を事前に確かめて、各社が落ち着いて調べられる時間を確保します。建物の所有者・管理者の承認や入室できる時間も、先に確かめます。
見積もりの作成に費用はかかりますか?
会社と依頼内容によります。現地調査、採寸、詳細見積もり、図面、デザインなど、何が無料でどこから有料かを作業前に確認します。工事を依頼しない場合の料金と、納品した図面を他社へ提供できるかも確認してください。
知人に紹介された会社を断っても大丈夫ですか?
紹介であっても、依頼範囲や条件を確認して発注を判断できます。紹介時に比較検討する予定を伝え、見送る場合は対応へのお礼と結果を連絡します。紹介してくれた人にも、結果とお礼を伝えておくと安心です。有料で依頼済みの業務や契約があれば、その扱いは別に確認してください。
1社しか見積もりを出してくれないときは、どうすればいいですか?
辞退の理由を聞けるなら聞き、工期・範囲・図面など、条件の伝え方を見直します。候補を足すなら、同じ依頼書と提出期限で頼みます。1社で進めるときは、内訳のある見積書と、範囲・変更の手順を書面で確かめます。
居抜き物件でも相見積もりは必要ですか?
複数社の比較は選択肢になりますが、すべての物件で必須ではありません。まず指定先と選べる工事範囲を確認します。残置設備の所有・使用可否・状態と、流用・修理・更新の範囲を同じ条件にしないと金額を比較できません。
値引き交渉はいつ切り出すべきですか?
予算と優先順位は依頼時から共有できます。具体的な減額調整は、見積もりの範囲・仕様・数量・未定を確認したうえで行います。変更による費用、機能、耐久性、工期への影響を確認し、合意した内容を見積書や契約資料へ反映します。
現地調査なしの見積もりで契約してもいいですか?
図面等による概算は物件や予算の検討に使えますが、未確認の施工条件を確定扱いしないことが必要です。契約前に必要な現況確認と調査範囲を相談し、未確認部分・追加費用・変更の手続きを整理してください。現地調査の有無だけから一定の精度率を保証することはできません。
契約後に金額が変わることはありますか?
未確認の現況が判明した場合や仕様を変更する場合など、契約条件に沿って変更が必要になることがあります。追加の対象・金額・工期を誰が確認し承認するかを決め、変更内容を書面に残します。予備資金は未確認事項に応じて計画し、一律の割合で足りるとは判断しません。
見積書に有効期限はありますか?
見積書や提示条件に記載された有効期限を確認します。期限、仕様、数量、着工時期などの前提を変える場合は、金額・納期を再確認します。期限が書かれていない場合も確認し、回答予定日と合わせて比較を進めてください。
参考資料:国土交通省「発注者・受注者間における建設業法令遵守ガイドライン」第8版(2026年1月、同省の現行案内に掲載)、建設業法(第3条・第19条の3・第20条)、建設業法施行令(第1条の2・第5条の9)、国土交通省「建設業の許可とは」。いずれも2026年10月12日に確認。本記事は見積依頼の準備を扱います。個別の契約や指定工事は、対象物件の資料と合意内容に沿って確認してください。
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