カフェ内装の費用相場|坪単価・内訳・見積の注意点

📅 最終更新: 2026年4月2日
カフェの内装費用は、居抜き物件で坪15〜40万円スケルトン物件で坪35〜60万円、デザイン重視の高級仕様では坪60〜90万円が全国的な目安です。20坪の居抜きで800〜1,000万円、スケルトンで1,100〜1,600万円が実務上の相場感です。カフェは飲食業態の中でも「空間体験」が客単価と回転率を左右するため、照明・カウンター・家具といった見える部分への投資比重が高く、エスプレッソマシン(50〜300万円)や焙煎機(100〜500万円)など機器費用も別途必要です。本記事では、カフェタイプ別の坪単価・見積内訳・設備費用・コストダウン戦略・許認可・失敗事例まで、開業準備のすべてをこの1本で解説します。

基本カフェ内装費用の全体像──5つの費用決定要因

カフェ1杯のコーヒー原価は数十円でも、その1杯を提供する空間づくりには数百万〜数千万円の投資が必要です。カフェは「空間そのものが商品」という性質を持つ業態であり、デザインの質が集客・SNS拡散・リピート率に直結します。内装費用の大小を決める要因は、大きく5つに分類できます。

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物件の状態(居抜き/スケルトン)
居抜き物件は前テナントの給排水・電気・空調などを活用でき、初期費用を大幅に抑えられます。同業態(カフェ・喫茶店)からの居抜きであればグリストラップや排気ダクトもそのまま使えるケースがあります。スケルトン物件はゼロから構築するため工期・費用ともに高くなりますが、自由度も最大です。詳しくは居抜き物件のメリット・デメリットガイドをご確認ください。
コーヒー・厨房設備のグレード
エスプレッソマシンは業務用ハイエンドで200〜300万円、焙煎機は100〜500万円に達します。ドリンク特化のシンプルなコーヒースタンドか、本格的なロースタリーカフェかで機器投資が数百万円単位で変わります。詳しくは厨房機器選定ガイドをご参照ください。
空間デザインのコンセプトとグレード
ナチュラル・インダストリアル・北欧・和モダン・ミニマルなど、コンセプトによって使用素材が大きく異なります。特注家具・造作カウンター・タイル貼りなど高級素材を多用すると坪単価が跳ね上がります。照明設計(色温度3,000〜3,500K・Ra85以上・調光対応)も雰囲気に大きく影響します。
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坪数と客席レイアウト
カフェは客席面積比率が高い業態です。ゆったりした席配置にするほど坪数が必要になり、坪数増加に比例してコストが上がります。コワーキング対応のWi-Fi・電源席設計は配線工事費が加算されます。
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立地・エリアと施工会社の選択
都心部(東京・大阪・名古屋)は人件費・材料費ともに地方より10〜30%高くなる傾向があります。また、カフェ内装に特化した施工会社と一般の内装会社では提案力・施工品質が異なります。内装会社の選び方も併せてご確認ください。

これら5要因が複合することで、同じ「20坪カフェ」でも500万円台のコーヒースタンドから2,000万円超のロースタリーカフェまで、費用は4倍以上の開きが生じます。まず自分の業態コンセプトと資金計画を明確にしたうえで、物件選定・設計・施工のステップを踏むことが重要です。

カフェ内装費の業態別バランス:一般的なカフェの場合、内装工事費(客席・ファサード含む)が全開業費の約45〜55%、コーヒー設備・厨房機器が20〜30%、保証金・仲介費・諸費用が20〜25%というバランスになります。ロースタリーカフェでは機器比率が40%を超えることもあります。この比率を事前に把握しておくことで、予算配分の優先順位が立てやすくなります。

カフェは業態の性質上、BtoCビジネス(個人消費者向け)として、客席の快適性・雰囲気・インスタ映えが集客の核心になります。一方でBtoBサービス(企業向けのコワーキングカフェや法人向けケータリング)として展開する場合は、電源席・Wi-Fi・個室スペースへの投資比重が高まります。自店の顧客像を明確にしたうえで、内装の優先順位を決めることが重要です。


表①カフェタイプ別・坪単価と総額の目安

カフェは一口に言っても業態が多様です。純喫茶・セルフカフェ・ロースタリーカフェ・ブックカフェ・テラスカフェなど、タイプによって内装の力点が異なり、坪単価も大きく変わります。下表では5タイプについて坪単価と20坪での総額目安を整理しました。

カフェタイプ 坪単価目安 20坪での総額目安 内装の主な特徴
純喫茶・昭和レトロ 25〜45万円 500〜900万円 木目・レザー・レトロタイル、カウンター造作重視
セルフカフェ・チェーン型 20〜35万円 400〜700万円 機能優先、モジュール家具多用、回転率重視のレイアウト
スペシャルティ・ロースタリー 45〜80万円 900〜1,600万円 焙煎機展示スペース、オープンキッチン、高品質素材
ブックカフェ・複合型 30〜55万円 600〜1,100万円 棚造作・照明計画・個室感のゾーニング、電源・Wi-Fi設計
テラスカフェ・ガーデン型 35〜65万円 700〜1,300万円 屋外設備・防水・ウッドデッキ、道路使用許可費用が別途

居抜き物件を活用した場合はこれらの数値から20〜40%削減できるケースもあります。ただし、前テナントがカフェ以外(美容院・アパレル等)だった場合は給排水の引き直しが必要となり、居抜きメリットが薄れることがあります。物件契約前に施工会社に現地確認を依頼することが重要です。

コンセプト別の内装費の違いも把握しておきましょう。同じ「スケルトン20坪」でも、コンセプトによって使用する素材・家具・照明が大きく変わります。ナチュラル系(無垢材・観葉植物多用)は素材費が高くなりやすく、インダストリアル系(露出配管・コンクリート打ち放し)は施工コストが中程度で仕上がりの印象が強くなります。北欧系(白木・パステル)はコスト管理がしやすく、和モダン系(和紙・竹・格子)は職人手間がかかり割高になる傾向があります。ミニマル系(ホワイト・モノトーン)は素材費が抑えやすいですが、仕上げ精度が求められるため施工費は下がりにくい特性があります。コンセプト選定の段階から施工会社に相談し、「そのコンセプトを実現するための追加費用」を見積もり段階で明確にしておくことが重要です。

坪単価の「含む・含まない」に注意:内装会社によって見積もり上の坪単価に「設計費」「空調工事」「厨房機器」が含まれるかどうかが異なります。比較時は必ず「何が含まれた坪単価か」を確認してください。詳しくは見積もり比較ガイドをご参照ください。

表②物件状態別・坪数別費用相場テーブル

カフェ開業において最も費用に影響するのが「物件の状態」と「坪数」の組み合わせです。以下では居抜き・標準スケルトン・デザイン重視スケルトンの3パターンを坪数別に整理しました。これは内装工事費(設計費含む)の目安であり、厨房機器・コーヒー設備は別途計上が必要です。

坪数 居抜き(同業態) スケルトン標準 スケルトン高級仕様 想定席数
5坪 75〜150万円 175〜300万円 275〜450万円 3〜8席(コーヒースタンド)
10坪 150〜350万円 350〜600万円 550〜900万円 8〜16席
15坪 225〜500万円 525〜900万円 825〜1,350万円 15〜25席
20坪 300〜750万円 700〜1,200万円 1,100〜1,800万円 20〜35席
30坪 450〜1,050万円 1,050〜1,800万円 1,650〜2,700万円 30〜50席

上記に加え、コーヒー設備(エスプレッソマシン・グラインダー・焙煎機)が50〜500万円、什器・サイン・POSシステムが50〜200万円程度必要です。開業総費用は内装費の1.5〜2倍を想定しておくと資金計画が立てやすくなります。開業費用の全体像は店舗開業費用の内訳ガイドでも詳しく解説しています。

カフェ開業の目安資金:10坪スケルトン・標準仕様で内装費450〜600万円、設備機器150〜300万円、保証金・仲介費用200〜400万円(物件による)、運転資金3〜6ヶ月分を合わせると、合計で1,000〜1,500万円程度の準備が一般的です。

深掘り費用を左右する5大要因──徹底深掘り

カフェ内装費用が変動する5大要因を詳しく解説します。それぞれの要因をあらかじめ把握しておくことで、見積もり段階での想定外の追加費用を防ぎ、適切な予算配分ができるようになります。

① コーヒー設備・厨房機器の種類と費用

カフェの機器費用は業態コンセプトによって大きく異なります。スペシャルティコーヒーに特化したロースタリーカフェでは、機器だけで500〜800万円に達するケースもあります。主要機器の費用目安は以下の通りです。

設備・機器 費用目安 備考
エスプレッソマシン(業務用) 50〜300万円 ラ・マルゾッコ・シモネリ等のハイエンド機は200万円超。2グループヘッド以上が実務では推奨
コーヒーグラインダー 10〜80万円 マルコニッグ・EK43等のスペシャルティ向けは30〜80万円。エスプレッソ用・ドリップ用で複数台必要
焙煎機(自家焙煎する場合) 100〜500万円 小型1kg釜で100万円〜、5kg釜で200〜400万円。排煙ダクト工事費(30〜80万円)が別途必要
浄水器・軟水器 15〜60万円 スペシャルティコーヒーでは水質が味に影響。ROフィルター型は30万円以上
業務用冷蔵・冷凍庫 20〜80万円 食材管理用。フードメニューが多いほど容量が必要
製氷機 15〜40万円 アイスドリンク提供に必須。日産製氷量30〜100kg程度が目安

② 給排水・電気容量の工事費

カフェは複数のシンク(調理用・手洗い用)、グリストラップ、電気容量の確保が必要です。スケルトン物件では給排水の引き込みから始まるため、工事費が100〜200万円規模になることがあります。グリストラップ(油水分離槽)は設置義務があり、設置工事費が20〜50万円程度かかります。また、エスプレッソマシンや焙煎機は消費電力が大きく、電気容量の増設(幹線工事)で50〜150万円の追加が生じることがあります。

給排水・電気工事の項目 居抜き(同業態) スケルトン物件 備考
給水引込・配管工事 0〜30万円(再利用可) 30〜80万円 シンク複数・浄水器接続含む
排水・グリストラップ設置 0〜30万円(既設確認後) 20〜60万円 保健所の設置義務あり。位置変更は追加費用
電気容量増設(幹線工事) 0〜80万円(容量不足時) 50〜150万円 エスプレッソマシン・焙煎機の消費電力次第
コンセント・スイッチ増設 10〜30万円 20〜60万円 電源席・POS・Wi-Fiルーター配線含む

③ カウンター・ショーケースの造作費

カフェのカウンターはブランドイメージを直接的に体現するため、造作費への投資対効果が高い部分です。オーダーメイドのコンクリート打ち込みカウンターや無垢材カウンターは50〜200万円、ガラスショーケース一体型では80〜250万円になります。モバイルオーダー(タブレットPOS)への対応は配線の事前計画が必要で、工事費5〜30万円が追加されます。

カウンター・造作の種類 費用目安 特徴・向いている業態
コンクリート打ち込みカウンター 80〜200万円 無機質で高級感。インダストリアル・ミニマル系に人気
無垢材カウンター(造作) 50〜150万円 温かみがあり経年変化が楽しめる。ナチュラル・北欧系に人気
ガラスショーケース一体型カウンター 80〜250万円 焼き菓子・スイーツ陳列に効果的。フード提供が多いカフェ向き
モジュール型(既製品組み合わせ) 30〜80万円 コスト重視・短工期向き。セルフカフェ・コーヒースタンド向き

④ 照明・音響設計の費用

カフェの照明は「居心地」に直結する重要な投資項目です。推奨スペックは色温度3,000〜3,500K(電球色〜温白色)、演色性Ra85以上、調光対応です。調光システムを導入すると、昼の明るい雰囲気から夜のリラックス空間へと切り替えが可能です。照明工事費は20〜80万円、調光コントローラー追加で10〜30万円が目安です。BGM用の天井埋込スピーカー(2〜4本)は設置工事込みで15〜50万円、アンプ・ストリーミング対応機器込みで30〜80万円になります。詳しくは店舗照明設計ガイドをご参照ください。

⑤ テラス席・コワーキング設備の費用

テラス席を設置する場合、ウッドデッキ工事(30〜100万円)、屋外用家具(30〜80万円)、道路占用許可申請費用が必要です。道路に面したテラスは道路占用許可(道路法の定める基準)が必要で、自治体への申請費用のほか、障害物除去・安全基準への適合工事が追加されます。コワーキング対応カフェでは、各座席への電源コンセント設置(席数×2〜3口)と高速Wi-Fiルーターの設置が必要で、電気工事費30〜80万円が追加されます。


実務カフェ内装の見積内訳テーブル──費目別詳細

内装会社から届く見積書の費目を理解することで、価格の妥当性を判断し、コストダウンの余地を見つけやすくなります。以下は20坪・スケルトン物件・標準仕様のカフェを想定した見積内訳の目安です。

費目 金額目安(20坪) 主な内容
仮設工事 15〜40万円 養生シート・仮設電源・廃材処理
解体工事 20〜60万円 スケルトン化のための既存内装撤去
大工・造作工事 150〜300万円 カウンター・棚・間仕切り・天井下地・造作家具
床工事 40〜120万円 フローリング・タイル・モルタル仕上げ等。詳しくは床材選定ガイド
壁・天井工事 50〜120万円 クロス貼り・塗装・レンガ調タイル・羽目板等
電気工事 80〜180万円 照明・コンセント・幹線増設・厨房電源
給排水・衛生工事 80〜200万円 シンク配管・グリストラップ・手洗い設置
空調・換気工事 80〜160万円 エアコン設置・厨房排気ファン・換気経路
ファサード・サイン工事 40〜120万円 外装サイン・入口扉・ガラス工事。詳しくはファサード設計ガイド
設計・監理費 60〜150万円 デザイン料・図面作成・施工管理
合計(内装工事) 615〜1,450万円 坪単価30〜72万円に相当

上記に加えて、コーヒー設備・厨房機器(100〜500万円)、什器・テーブル・椅子(50〜150万円)、POS・Wi-Fi・音響(20〜80万円)、看板・メニュー・ユニフォーム(10〜50万円)が別途必要です。総開業費用は内装費の1.5〜2倍を見込んでください。

見積もりを受け取った際には、各費目が「一式」でまとめられていないか確認することが重要です。「内装一式〇〇万円」という見積もりは内訳が不透明で、比較や削減の余地を見つけにくくなります。費目を細分化した明細見積もりを必ず依頼し、「大工工事・電気工事・給排水工事・設備工事・設計費・諸経費」が個別に明示されている状態で比較してください。費目の「含む・含まない」の違いを揃えなければ、複数社の見積もり比較は意味をなしません。詳しい比較方法は見積もり比較ガイドをご参照ください。


注意見落としがちな追加費用パターン

カフェ開業では、当初の見積もりに含まれていない「想定外費用」が発生しやすい業態です。以下のパターンを事前に把握し、予備費として内装費総額の15〜20%を確保しておくことを推奨します。

追加費用パターン 発生しやすい状況 追加費用の目安
グリストラップ新設・移設 前テナントが飲食業以外・位置変更が必要 20〜60万円
電気容量の幹線増設 エスプレッソマシン・焙煎機の消費電力が既存容量を超える 50〜150万円
排煙ダクト工事 自家焙煎スペースの設置、厨房の排気が不十分 30〜100万円
アスベスト除去工事 築30年以上のビルで天井・壁にアスベスト含有建材が使用されていた場合 50〜200万円
テラス席の防水・排水工事 屋外テラス設置。雨水排水・防水処理が必要 20〜80万円
道路占用許可関連費用 歩道・前面道路にテラス席を設置する場合 5〜30万円(申請費・工事費)
音響・防音工事 ライブイベント開催・深夜営業・集合住宅1階物件 30〜150万円
遅延損害金・工期延長コスト 素材の納期遅れ・天候不良・追加工事 10〜50万円
工事前の現地調査が必須:特に電気容量・給排水経路・排煙ダクトの既存状態は、物件内覧の段階では確認困難なことがあります。契約前に施工会社に「設備調査」を依頼し、潜在的な追加工事リスクを洗い出すことを強く推奨します。

追加費用リスクを最小化するための事前調査として、以下のポイントを確認することを推奨します。第一に、物件の電気設備調査として「受電設備の容量(kVA)・幹線の太さ・分電盤の空きブレーカー数」を電気工事士に確認します。第二に、給排水設備の確認として「排水トラップの位置・グリストラップの有無と清掃状態・給水管の口径」を配管工事業者に確認します。第三に、天井裏・壁内の状態確認として「アスベスト含有建材の有無(築30年以上の物件)・断熱材の状態・既存配管の老朽化」を確認します。これらの調査は施工会社への依頼前でも、開業コンサルタントや建築士に個別依頼することも可能です。調査費用は3〜10万円程度ですが、この投資で数十万〜数百万円の追加工事リスクを回避できる可能性があります。


節約コストダウン戦略──やるべきこと・避けるべきこと

カフェ内装費のコストダウンには、品質を守りながら削れる部分と、削ることでブランド価値や安全性を損なう部分があります。以下で「やるべきコストダウン」と「避けるべきコストカット」を整理します。カフェは「空間体験」が商品の一部であることを常に念頭に置き、コストダウンが客席の居心地・ブランドイメージに影響しないかを慎重に判断してください。

◎ やるべきコストダウン
  • 居抜き物件の給排水・電気設備を最大限活用する
  • コーヒー設備は中古業務用機器(保証付き)を活用する
  • 天井はスケルトン仕上げ(露出配管)でデザイン性と低コストを両立
  • 床材はタイル→長尺シートに変更(見た目を保ちながら30〜50%削減)
  • 家具はビンテージ・古家具を活用してブランド感を演出
  • 複数社から見積もりを取り比較する(見積もり比較ガイド参照)
  • DIYできる部分(棚の塗装・植栽・小物)を自分で施工する
  • 照明器具はデザイン重視のものを絞り込み、汎用LEDは安価品を使う
✕ 避けるべきコストカット
  • グリストラップ・換気設備の省略(保健所検査で不合格になる)
  • 電気容量の見落とし(機器稼働中にブレーカーが落ちるリスク)
  • エスプレッソマシンをホームユース機で代替(連続使用で故障頻発)
  • ファサード・入口に費用をかけない(通行客の入店率に直結)
  • 設計費を削ってDIY感が出る(客単価・ブランドイメージの低下)
  • 安すぎる業者に依頼(施工品質・アフターサポートのリスク)
  • 保健所・消防の届出費用を削る(営業停止リスク)

コストダウンの優先順位については、削減効果と品質への影響を以下の表で確認してください。

削減項目 削減効果 品質への影響 推奨度
居抜き物件の活用 200〜500万円 低(設備次第) ◎ 最優先
コーヒー機器の中古活用 50〜150万円 低(保証付き前提) ◎ 推奨
天井スケルトン仕上げ 20〜60万円 なし(デザインにもなる) ◎ 推奨
床材のグレードダウン 20〜50万円 中(タイル→長尺シート) ○ 条件次第
家具の中古・ビンテージ活用 30〜80万円 低(コンセプトに合う場合) ◎ 推奨
照明器具の一部を汎用品に 10〜30万円 低(フォーカス照明は品質保持) ○ 一部可
ファサード・看板の削減 20〜60万円 高(集客に直結) ✕ 非推奨

さらに詳しいコストダウン手法は内装費コストダウンの実践ガイドをご確認ください。

コストダウンを追求するあまり見落としがちなのが「ランニングコスト」の視点です。開業時に照明をLEDにする追加投資(+10〜20万円)は、電気代の削減(年間10〜30万円)で数年以内に回収できます。同様に、高効率の空調機(初期費用+20万円)も年間の光熱費削減効果(年間10〜20万円)を考えると投資対効果が高い場合があります。内装費の「初期費用だけ」でコスト判断をせず、5〜10年の運営期間でのトータルコストを考慮することが重要です。カフェは長期的な運営を見越した設備選定が、結果的に総費用を抑えることにつながります。


資金融資・補助金・助成金の活用

カフェ開業の内装費用は、公的融資・補助金・助成金を組み合わせることで実質的な自己負担を下げられます。以下の制度を開業計画段階から調査しておきましょう。

制度名 種別 内装への活用 上限額の目安
日本政策金融公庫「新創業融資制度」 融資 内装工事費・設備費・運転資金 3,000万円(無担保・無保証人)
日本政策金融公庫「女性・若者・シニア起業家支援資金」 融資 内装工事費・設備費 7,200万円(優遇金利)
小規模事業者持続化補助金 補助金 店舗改装・集客ツール・設備 200万円(補助率2/3)
事業再構築補助金 補助金 業種転換・新分野展開の内装・設備 1,500万円〜(通常枠)
地方自治体の創業支援補助金 補助金 店舗内装・設備・開業費用 50〜300万円(自治体による)
信用保証協会の保証付き融資 融資保証 金融機関融資の信用補完 自治体・業種により異なる
補助金活用の注意点:補助金は「先払い・後払い」の仕組みが基本です。補助金が交付されるまでの間は自己資金や融資で賄う必要があります。また申請から採択・交付まで数ヶ月かかることが多いため、開業スケジュールとのすり合わせが必要です。公募時期・採択条件は頻繁に変わるため、最新情報は各制度の公式サイトでご確認ください。

融資・補助金の活用では、事業計画書の完成度が採択率に直結します。「なぜこの立地にカフェを出店するのか」「ターゲット顧客は誰か」「競合との差別化は何か」「5年間の収益予測はどうなるか」を具体的な数字と根拠で示した事業計画書を作成することが重要です。日本政策金融公庫への融資申請では、事業計画書・資金繰り計画・物件賃貸借契約書・施工会社の見積もり書などの提出が必要です。中小企業診断士や商工会議所の専門家に相談することで、採択率を高める計画書作成のサポートを受けることができます。多くの商工会議所では無料または低額で創業相談サービスを提供しているため、積極的に活用することをお勧めします。


契約原状回復と退去費用の注意点

カフェ開業時に内装を作り込むほど、退去時の「原状回復費用」が大きくなります。契約段階でこの点を理解しておかないと、閉店時に予期しない多額の費用が発生します。

飲食店の原状回復は、一般的な事務所や住居と異なり、「スケルトン戻し」を求められるケースが多くあります。スケルトン戻しとは、内装をすべて撤去してコンクリート躯体だけの状態に戻すことで、工事費は坪単価5〜15万円(20坪で100〜300万円)に達します。

契約条件 内容 退去時の費用目安
スケルトン戻し(一般的) 内装すべてを撤去し躯体だけにする 坪5〜15万円(20坪で100〜300万円)
現状回復(元の状態に戻す) 借りた時点の状態に戻す(前テナントの状態) 坪3〜10万円
居抜きでの引き渡し可 次テナントへ内装・設備ごと引き渡し 数万〜数十万円(不動産仲介費のみ)
  • 契約書の「原状回復特約」を必ず確認し、スケルトン戻しか否かを明記させる
  • 造作譲渡・居抜き退去を認めている物件かどうかを事前に交渉する
  • 退去費用は開業時に積立て(月1〜3万円)しておくと閉店リスクが小さくなる
  • グリストラップや排気ダクトなど付帯設備の撤去費用も原状回復に含まれる

原状回復費用の削減には「居抜き退去」を許可してもらう交渉が最も効果的です。次のテナントがカフェや飲食業態であれば、内装・設備をそのまま引き継いでもらうことで撤去費用がほぼ不要になります。オーナーへの交渉のポイントとしては、「居抜き引き渡しにより次テナントの誘致コスト(内装工事費)が下がる」ことをメリットとして提示することが有効です。また、内装工事の時点で「将来の居抜き引き渡しを想定した素材・設備選定」をしておくことも重要です。特殊なオーダーメイド造作よりも汎用性の高いレイアウトにしておくことで、次のテナントが使いやすい状態になり、居抜き承認を得やすくなります。


届出カフェ開業に必要な許認可と手続き

カフェ開業では内装工事と並行して許認可の取得が必要です。申請が遅れると開業日がずれ込み、家賃だけが発生する状況になります。内装設計の段階から許認可の要件を設計に組み込む必要があります。特にカフェは業態の多様性から「どの許可が必要か」の判断が難しいケースがあります。例えば、コーヒー豆を販売する場合は「食料品販売業」の届出が必要になる場合があり、アルコールを提供する場合は酒類販売免許(通信販売・小売)が必要です。また、深夜(0時以降)に酒類を提供する場合は「深夜酒類提供飲食店」の届出が必要で、内装の窓面積や見通しの規定があります。開業するカフェの業態に合わせて、必要な許認可を事前に行政書士や保健所に確認することが重要です。

許認可・届出 申請先 申請タイミング 主な要件・注意点
飲食店営業許可 保健所 工事完了後・開業前 シンク2槽・手洗い専用・グリストラップなど設備要件あり。内装設計段階で要件確認が必須
菓子製造業許可(焼き菓子販売の場合) 保健所 工事完了後・開業前 製造室の独立・専用手洗いが必要。フードを自家製造・販売する場合に必要
食品衛生責任者の設置 保健所(事前届出) 開業前 1店舗に1名必要。調理師・栄養士の有資格者か、講習受講者
防火管理者の選任(収容人員30人以上) 消防署 開業前 30席以上の店舗で必要。防火管理者資格講習が必要
火を使う設備の届出(消防法) 消防署 工事着工前 ガスコンロ・焙煎機等を設置する場合。消防設備点検も必要
道路占用許可(テラス席設置の場合) 道路管理者(市区町村・都道府県) 工事・設置前 歩道上のテラスは道路法の定める基準占用許可が必要。自治体によって基準が異なる
深夜酒類提供飲食店の届出(深夜0時以降酒類提供) 警察署 開業前10日以上 深夜0時以降に酒類を提供する場合に必要。内装の窓の面積・見通し要件がある
保健所の事前相談が重要:設計図面が固まった段階で所管保健所に事前相談することを強く推奨します。シンクの位置・数・グリストラップの形式など、設計を変更せずに許可が取れるかどうかを事前に確認することで、工事後のやり直しリスクを防げます。

保健所の許可要件は自治体によって細部が異なります。例えば、グリストラップの仕様(容量・設置位置)、シンクの槽数・大きさ、手洗い設備の場所(調理エリアに専用設置が必要かどうか)は、都道府県・市区町村ごとに差があります。全国チェーン展開を想定していない個人オーナーであっても、「他県で許可が取れた設計」が自分の物件の所管保健所では不合格になることがあります。必ず「自店舗の所管保健所」に確認することが重要です。また、保健所の検査は工事完了後でないと受けられないため、検査予約・許可取得を見越した工期管理も重要です。許可取得までの標準的なリードタイムは、申請書類提出から2週間〜1ヶ月程度です。


DIYDIY施工の可否──やっていいこと・ダメなこと

開業費用を抑えるためにDIYを検討するオーナーは多いですが、カフェの場合は衛生基準・電気工事法・防火規定の観点から、DIYできる範囲が限られます。以下で「◎ DIY推奨」「✕ 必ず専門業者に依頼」を整理します。

◎ DIY可能な作業
  • 壁面の塗装(専用塗料・適切な下地処理前提)
  • 棚・ディスプレイ家具の製作・設置
  • 植栽・グリーンのインテリアコーディネート
  • 照明器具の交換(コンセント差し込み型のみ)
  • メニューボード・黒板ボードの製作
  • ビンテージ家具の修繕・再塗装
  • 小物・装飾品のセレクトと配置
✕ 専門業者必須の作業
  • 電気配線工事(電気工事士の有資格者のみ可)
  • 給排水配管の工事(配管技術と保健所要件の遵守が必要)
  • ガス工事(ガス工事士資格が必要)
  • グリストラップの設置・改修工事
  • 空調・換気ダクト工事
  • 防火シャッター・スプリンクラーの設置
  • 構造壁の撤去・開口工事

DIYで進める場合でも、施工後に保健所・消防の検査があることを念頭に置き、衛生基準・防火基準を満たした施工が必須です。DIYと専門業者の役割分担については、コストダウン実践ガイドで詳しく解説しています。

DIY対応作業 DIYした場合の節約額目安 難易度 注意点
壁面塗装(全面) 15〜40万円 適切な下地処理・マスキングが必要。養生費は別途
棚・ディスプレイ什器の製作 10〜30万円 荷重計算・固定方法の確認が必要。落下リスクに注意
植栽・グリーン設置 5〜20万円 水漏れリスクのある鉢は受け皿の設置を忘れずに
照明器具の交換(コンセント型) 5〜15万円 コンセント差し込み型のみ可。配線工事は電気工事士が必要
メニューボード・黒板製作 3〜10万円 材料費のみ。仕上がりがブランドイメージに合うか確認

工期カフェ内装の工期と開業スケジュール

カフェの内装工期は物件状態・規模・コンセプトによって大きく異なります。工期中は賃料が発生するため、工期を最短化することも重要なコスト管理の一部です。以下に標準的な工期の目安をまとめます。

フェーズ 居抜き物件 スケルトン物件 主な作業内容
設計・計画フェーズ 2〜4週間 4〜8週間 コンセプト決定・図面作成・保健所事前相談・見積もり比較
解体・下地工事 1〜2週間 2〜4週間 既存内装撤去・躯体確認・下地調整
設備工事(電気・給排水・空調) 2〜3週間 3〜5週間 配管・電気・ダクト・グリストラップ設置
内装仕上げ工事 2〜3週間 3〜5週間 造作・床・壁・天井・照明・ファサード
家具・機器搬入・設置 1週間 1〜2週間 エスプレッソマシン・冷蔵庫・テーブル・椅子搬入
保健所・消防検査 1〜2週間 1〜2週間 保健所の現地検査・飲食店営業許可証の取得
合計工期(目安) 8〜16週間 14〜26週間 坪数・仕様により変動。余裕を2〜4週間追加で確保推奨

スケジュール管理の重要ポイントとして、エスプレッソマシン・焙煎機などの機器は納期が2〜3ヶ月かかることがあるため、設計確定と同時に発注することが必要です。また、保健所の現地検査は予約が必要な場合があり、検査から許可証発行まで数日かかることを見越したスケジュール設定が重要です。

工期短縮のためのポイントとして、設計・施工を一体で担当できる「設計施工一括」の内装会社を選ぶことが有効です。設計会社と施工会社が別の場合、コミュニケーションコストが増加し、設計変更の手戻りが発生しやすくなります。また、施工中に追加工事が発生した場合のオーナーの意思決定スピードも工期に影響します。施工中は毎週現場を確認し、問題が発生した時点で迅速に判断する体制を整えておくことで、工期の遅延リスクを最小化できます。カフェのオープン日は商業的なタイミング(週末・連休前・季節の変わり目)に合わせることが多いため、工期管理は開業の成功に直結する重要な要素です。


失敗例カフェ内装でよくある失敗事例3件

実際のカフェ開業でよくある失敗パターンと、その教訓を紹介します。同じ失敗を繰り返さないための事前対策として活用してください。

事例①
電気容量の確認不足でエスプレッソマシンが動かなかった

スケルトン物件に業務用エスプレッソマシン(2グループ・消費電力約5kW)と焙煎機(消費電力約3kW)を同時導入したところ、物件の既存電気容量が足りず、開業直前に幹線引き込み工事が必要と判明。追加工事費120万円と工期1ヶ月の遅延が発生し、予定していた開業日が大幅にずれ込みました。

→ 教訓:設計段階で導入する全機器の消費電力を合計し、物件の既存電気容量(アンペア数・受電設備)と照合する。電気工事士に設備調査を依頼するのが確実。契約前の現地調査に電気設備確認を必ず含めること。
事例②
保健所の設備要件を後から知り、内装やり直しで80万円追加

おしゃれなオープンキッチン風のカフェを設計し、工事を進めたところ、保健所の事前相談をしていなかったため「調理エリアに専用手洗い設備が必要」「シンクは2槽式が必要」という要件を満たしていないことが工事後半に判明。厨房レイアウトの一部変更・シンク追加工事で80万円と2週間の工期延長が発生しました。

→ 教訓:設計図面の段階(施工着工前)で所管保健所に事前相談を行い、設備要件を図面に反映させる。特に「シンクの数・位置・手洗い設備の専用性」は飲食店許可の核心要件であるため、設計者が保健所と直接やり取りする体制を作ること。
事例③
コンセプトを「デザイン優先」にしすぎてオペレーションが崩壊

Instagram映えを追求するあまり、動線設計をデザイン会社に全委任し、厨房とカウンターの距離が遠くなるレイアウトになってしまいました。スタッフの移動距離が長く、ラッシュ時にドリンク提供が5〜10分遅延する状態が常態化。リピート客の減少につながり、半年後にレイアウト変更工事(50万円)を余儀なくされました。

→ 教訓:デザインと動線設計は並行して進める。厨房・カウンター・客席の動線(スタッフ動線・客動線・食材搬入動線)を実際の業務フローでシミュレーションし、設計図面に反映させる。飲食店経験のある施工会社やデザイナーを選ぶことが重要。店舗レイアウト設計ガイドも参考にしてください。

選び方カフェ内装に強い施工会社の選び方

カフェ内装は、飲食店の衛生基準・設備工事・空間デザインを同時に満たす高度な専門性が求められます。「デザインだけ得意」「工事だけ対応」という会社ではなく、カフェ開業の実績が豊富な施工会社を選ぶことが成功の鍵です。

🔍
カフェ・飲食店の施工実績を確認する
過去のカフェ施工事例(写真・費用・坪数・工期)を複数確認し、自分のコンセプトに近い事例があるか確認します。「実績ゼロのカフェ」は設備要件の知識が不足している可能性があります。
📋
保健所対応の経験があるか確認する
保健所の事前相談・許可申請サポートを行っている会社は、設備要件を熟知しています。「保健所の検査に1発合格した実績がある」かどうかを聞いてみましょう。
💰
複数社から相見積もりを取る
同じ条件で3社以上から見積もりを取り比較することで、相場感が把握でき、費目の「含む・含まない」の違いも明確になります。最安値だけで選ばず、施工品質・アフターサポートを総合評価してください。詳しくは見積もり比較ガイドをご参照ください。
🤝
アフターサポートと保証内容を確認する
施工後の不具合(雨漏り・設備不具合・内装の剥がれ)への対応保証期間と内容を契約前に確認します。カフェの場合、グリストラップや給排水の定期メンテナンスアドバイスをしてくれる会社は信頼性が高いです。

施工会社選びの詳しいチェックポイントは内装会社の選び方ガイドでも解説しています。

施工会社の見極めにあたって、特にカフェ業態で重要なのが「飲食店開業支援の経験値」です。内装施工会社の中でも、飲食店特有の設備工事(給排水・換気・グリストラップ)と保健所申請サポートを専門的に行っている会社と、一般の内装(オフィス・住宅)が中心の会社では、カフェ開業に必要な知識量が大きく異なります。見積もり依頼の際に「最近手がけたカフェの施工事例を写真で見せてください」「保健所の事前相談に同席してもらえますか」と聞くことで、実力の差を早い段階で判断できます。また、施工完了後のアフターフォロー体制も確認しましょう。開業後に設備のトラブルが発生した際に迅速に対応してくれる施工会社は、長期的に見て非常に価値があります。


準備カフェ開業前の内装準備チェックリスト

開業準備を抜け漏れなく進めるためのチェックリストです。物件契約から保健所許可取得まで、内装工事に関わる主要なタスクを時系列で整理しました。

【物件契約前】

  • カフェのコンセプト・席数・客単価の方針を決定する
  • 物件の給排水・電気容量・排気ダクト経路を施工会社と現地確認する
  • 原状回復特約(スケルトン戻しか居抜き可か)を確認する
  • 前テナントの業態と設備の流用可否を確認する
  • 保健所に物件の図面を持参して事前相談を行う
  • 消防署に消防設備の設置要件を確認する
【設計・見積もりフェーズ】

  • 3社以上の施工会社に見積もりを依頼し比較する
  • 設計図面に保健所要件(シンク数・手洗い・グリストラップ位置)を反映する
  • エスプレッソマシン・焙煎機の機器仕様を確定し、電気容量と照合する
  • テラス席を設置する場合、道路占用許可の申請要件を確認する
  • 工期スケジュールを確定し、家賃発生日から逆算した開業日を設定する
  • 補助金・融資の申請スケジュールを工事計画と並行させる
【施工中〜開業直前】

  • 施工の進捗を週次で確認し、追加工事の発生を早期把握する
  • コーヒー機器・冷蔵庫・什器の納期を確認し搬入タイミングを調整する
  • 保健所の現地検査を予約し、検査日を工事完了日の1週間後に設定する
  • 食品衛生責任者の資格取得・講習受講を完了させる
  • スタッフの採用・研修スケジュールを内装工事と並行して進める
  • 開業後の運転資金(最低3ヶ月分)が確保されているか確認する

事例カフェの施工事例と費用の実際

実際のカフェ内装施工でどのような仕上がりになるか、費用帯ごとに事例のポイントを紹介します。写真付きの施工事例はカフェの内装デザイン事例ページでご確認いただけます。

モデルケース① 居抜き活用で予算内に収めた10坪コーヒースタンド

元カフェ・喫茶店の居抜き物件(10坪)を活用し、既存の給排水・電気・空調をそのまま使用。内装のリニューアルポイントをカウンター造作と照明計画に絞り込み、エスプレッソマシンには保証付きの中古業務用機器を導入しました。

  • 内装工事費:180万円(カウンター造作・壁塗装・照明交換)
  • コーヒー機器:中古エスプレッソマシン65万円+グラインダー25万円
  • 什器・看板:40万円
  • 合計開業費用(内装+機器):約310万円
  • 工期:5週間(設計3週間+施工2週間)

居抜き活用と機器の中古購入を組み合わせることで、スケルトン新規施工の半額以下で開業を実現。色温度3,200Kの調光対応照明を採用し、朝〜夜で雰囲気を変える演出が口コミでの評判につながりました。

モデルケース② スケルトンからつくった20坪ロースタリーカフェ

路面店スケルトン物件(20坪)に焙煎機展示スペースを設けたロースタリーカフェとして設計。天井はスケルトン露出仕上げでコストを抑えつつ、カウンターと床(モルタル仕上げ)に予算を集中させました。

  • 内装工事費:850万円(設計費120万円含む)
  • コーヒー設備(焙煎機3kg釜+エスプレッソマシン):380万円
  • 什器・音響・POSシステム:120万円
  • 合計(内装+設備):約1,350万円
  • 工期:18週間(設計6週間+施工12週間)

保健所の事前相談を設計着工前に2回実施し、許可申請は一発合格。焙煎機の排煙ダクト計画を設計初期から組み込み、追加工事なしで完工しました。電源席(12席分)とWi-Fiを充実させ、コワーキング需要も取り込んでいます。

カフェの施工事例をさらに多数見たい方は、カフェの内装デザイン事例一覧をご覧ください。7,000件超の事例写真から費用帯・坪数・コンセプト別に絞り込んで確認できます。

施工事例を参考にする際のポイントは、「写真だけで選ばない」ことです。施工事例には撮影のプロが手がけた写真が使われることが多く、実際の店舗の印象と異なることがあります。重要なのは「同程度の坪数・物件状態・コンセプトで、どのくらいの予算がかかったか」という費用実績と工期実績です。事例の施工会社に直接問い合わせてそのオーナーにヒアリングできるか聞いてみることも有効です。施工会社によっては既存顧客への紹介を快諾するケースがあり、開業先輩オーナーのリアルな声を聞くことで、費用の妥当性や満足度をより正確に判断できます。


FAQカフェ内装費用に関するよくある質問

Q1. カフェの内装費用の相場はいくらですか?
居抜き物件(前テナントがカフェ・飲食業)で坪15〜40万円、スケルトン物件で坪35〜60万円、デザイン重視の高級仕様で坪60〜90万円が全国的な目安です。20坪の場合、居抜きで300〜750万円、スケルトン標準で700〜1,200万円、スケルトン高級仕様で1,100〜1,800万円になります。この金額はあくまで内装工事費の目安であり、エスプレッソマシンや焙煎機などのコーヒー設備は別途必要です。
Q2. エスプレッソマシンの費用はいくらですか?
業務用エスプレッソマシンは50〜300万円が主な価格帯です。エントリークラスの業務用機で50〜100万円、ラ・マルゾッコ・シモネリ等のプレミアムブランドの2グループヘッドモデルで150〜300万円になります。中古の保証付き業務用機であれば30〜100万円程度で入手できるケースもあります。購入費用のほかに設置工事費(電源・給排水接続)が5〜20万円程度かかります。
Q3. 焙煎機を設置する場合の追加費用は?
焙煎機本体は小型1kg釜で100〜150万円、3kg釜で150〜250万円、5kg釜で250〜400万円が目安です。本体価格に加えて、排煙ダクト工事費(30〜100万円)、消防への届出・防火設備費(10〜30万円)、電気容量増設工事費(20〜80万円)が別途必要になります。合計で焙煎機導入の追加コストは150〜600万円規模になることを想定してください。
Q4. 居抜き物件でカフェを開業する場合の注意点は?
前テナントがカフェや飲食店であれば設備が流用しやすいですが、業態が異なる場合(美容室・アパレル等)は給排水の引き直しが必要で、居抜きのコストメリットが薄れます。確認すべき点は①グリストラップの有無と状態、②電気容量(エスプレッソマシンに対応できるか)、③換気ダクトの経路と容量、④保健所の設備要件の充足度、⑤原状回復特約の内容(スケルトン戻しか居抜き可か)です。居抜き物件ガイドも参考にしてください。
Q5. カフェ内装の工期はどのくらいかかりますか?
居抜き物件のリノベーションで8〜16週間、スケルトン物件の新規施工で14〜26週間が目安です。設計・計画フェーズ(2〜8週間)、解体・設備工事(3〜9週間)、内装仕上げ工事(2〜5週間)、機器搬入・保健所検査(2〜3週間)に分かれます。エスプレッソマシンや焙煎機は海外製品の場合、納期が2〜3ヶ月かかることがあるため、設計確定と同時に発注することが重要です。
Q6. カフェ開業に必要な保健所の許認可は?
主に「飲食店営業許可」が必要で、シンク2槽・専用手洗い設備・グリストラップ(食品工場基準)の設置が条件です。焼き菓子やパンを自家製造して販売する場合は「菓子製造業許可」も必要になります。食品衛生責任者(1店舗に1名)の設置も必須で、調理師・栄養士の有資格者か、自治体が指定する講習(6時間程度)の受講者が対象です。設計着工前に所管保健所に図面を持参して事前相談することを強く推奨します。
Q7. テラス席を設置する場合の費用と手続きは?
テラス席の設置費用は規模・素材によって異なりますが、ウッドデッキ工事30〜100万円、屋外用家具30〜80万円が目安です。歩道や前面道路にテラスを張り出す場合は道路法の定める基準に基づく「道路占用許可」が必要で、申請先は道路管理者(市区町村または都道府県)です。占用料は自治体・面積によって異なります。許可取得まで1〜2ヶ月かかることがあるため、設計段階から申請準備を開始することが重要です。
Q8. カフェの照明はどのような設計にすればよいですか?
カフェの照明推奨スペックは、色温度3,000〜3,500K(電球色〜温白色)、演色性Ra85以上(食材・内装の色を正確に見せる)、調光対応です。客席全体の平均照度は150〜300ルクスを目安に、カウンターやメニューボード周辺には400〜600ルクスのスポット照明を当てるのが一般的です。天井埋込型のダウンライトと、ペンダントライト・スポットライトを組み合わせることで奥行き感が生まれます。調光システム(ダイマー)を導入すると朝と夜で雰囲気を変えられ、客席の居心地向上につながります。詳しくは店舗照明設計ガイドをご参照ください。
Q9. カフェ内装のコストダウンで最も効果的な方法は?
最も効果的な方法は「同業態(カフェ・飲食店)の居抜き物件を選ぶ」ことで、200〜500万円の削減が期待できます。次に効果が大きいのが「コーヒー機器の中古業務用品の活用(50〜150万円削減)」と「天井スケルトン露出仕上げ(20〜60万円削減・デザイン性も高い)」です。複数社から相見積もりを取って比較することでも10〜20%の節約になることがあります。一方、ファサード・入口の設計費と、エスプレッソマシンの品質は集客に直結するため、削減を避けるべき項目です。
Q10. カフェ開業で使える補助金・融資制度はありますか?
主に日本政策金融公庫の「新創業融資制度」(上限3,000万円・無担保)と「小規模事業者持続化補助金」(上限200万円・補助率2/3)が活用しやすい制度です。女性・若者(35歳未満)・シニア(55歳以上)の起業家向けには、日本政策金融公庫の「女性・若者・シニア起業家支援資金」が優遇金利で利用できます。また、各都道府県・市区町村の創業支援補助金も50〜300万円規模のものがあります。補助金は申請から採択・交付まで数ヶ月かかるため、開業スケジュールより早めに申請準備を始めることが重要です。

次の一歩カフェ内装費用の見積もりを始めるには

カフェの内装費用は、コンセプト・物件状態・設備グレードによって大きく異なります。まず大切なのは、自分の業態コンセプトと資金計画を明確にしたうえで、複数の施工会社から見積もりを取り比較することです。1社だけの見積もりでは相場感が判断できず、費用が適正かどうかわかりません。

  • カフェのコンセプト・席数・提供メニューを決定する
  • 居抜き物件かスケルトン物件か、物件の条件を整理する
  • カフェ施工実績のある内装会社を3社以上ピックアップする
  • 同条件で見積もりを依頼し、費目ごとに比較する
  • 設計段階で保健所に事前相談し、許可要件を設計に反映する

店舗内装ドットコムでは、カフェ・飲食店の施工実績が豊富な内装会社への一括相談が可能です。費用相場の確認から施工事例の比較まで、開業準備の最初の一歩をサポートします。

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