基本クラブ内装費用の全体像──何で決まるのか
VIPルームの豪華さがそのまま客単価に反映される業態。ホストクラブ・キャバクラの内装費は坪55〜200万円と全業種でもトップクラス。照明・音響・ソファのグレードが空間の格を決定します。
結論として、「居抜きのカジュアルなガールズバー」と「スケルトンからつくる高級キャバクラ・ラウンジ」では費用が 5〜10倍以上 開くことも珍しくありません。まずは業態グレードと物件条件を整理しましょう。
表①坪単価の目安(居抜き/スケルトン/高級仕様)
| 施工タイプ | 坪単価の目安 | 特徴・想定業態 |
|---|---|---|
| 居抜き物件 | 30〜60万円/坪 | 前テナントの照明・防音・ボックス席を活用。ガールズバー、カジュアルなキャバクラ向き |
| 標準スケルトン | 55〜110万円/坪 | 照明・音響・ボックス席を新設。キャバクラ、ホストクラブ全般 |
| 高級仕様/ラグジュアリー | 100〜200万円以上/坪 | 特注造作、シャンデリア、VIPルーム、防音完備。高級クラブ、高級ラウンジ |
クラブ業態は坪単価の幅が全飲食業種で最も広い部類です。ガールズバーとラグジュアリーなホストクラブでは坪単価に5倍以上の差が生まれます。自店のターゲット客単価に合わせた空間グレードを明確にしたうえで、内装会社に相見積もりを依頼してください。坪単価ガイドで他業種との比較も確認しておくと相場観がつかめます。風営法の構造要件(客室面積・照明の明るさ・見通し)を満たす設計が必須のため、クラブの施工実績がある内装会社を選ぶことが前提条件です。
表②坪数別モデル予算(15坪〜40坪)
クラブ系業態はボックス席と通路に面積を取るため、最低でも15坪以上が必要です。客席面積比率は6:4〜7:3(客席:バック・厨房等)が一般的。(詳しくは見積もり比較ガイドで解説しています。)
| 坪数 | 費用目安 | 想定される店舗規模 |
|---|---|---|
| 15坪 | 約600〜1,200万円 | ガールズバー、小規模キャバクラ。カウンター+ボックス2〜3席 |
| 25坪 | 約1,000〜2,500万円 | キャバクラ・ホストクラブの標準。ボックス5〜8席+カウンター |
| 35坪 | 約1,500〜3,500万円 | 中〜大規模キャバクラ。ボックス8〜12席+VIPルーム1〜2室 |
| 40坪以上 | 約2,000〜5,000万円以上 | 高級クラブ・大型ラウンジ。VIPルーム複数+ステージ+DJ設備 |
25坪モデルの費用内訳例(繁華街・スケルトン・キャバクラ)
| 費目 | 金額目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 照明・音響・映像設備 | 150〜500万円 | 間接照明、LEDバー、シャンデリア、調光システム、カラオケ機器、スピーカー |
| 客席の内装仕上げ工事 | 150〜400万円 | 壁材(鏡面・クロス・左官)、床材、天井、ボックス席の造作、カウンター |
| ソファ・テーブル・家具 | 100〜350万円 | ソファ1席5〜30万円×席数+ローテーブル+バーチェア+VIP家具 |
| 防音工事 | 50〜200万円 | 近隣への音漏れ対策。ビル上階・住宅隣接は必須。VIPルームの遮音も |
| 厨房・バー設備工事 | 50〜150万円 | 簡易厨房、製氷機、冷蔵庫、シンク、給排水。フード提供の有無で変動 |
| 空調・換気工事 | 50〜120万円 | 喫煙対応の場合は分煙設備・強力な換気設備が必要 |
| 設計費 | 50〜120万円 | 空間デザイン、照明計画、風営法対応の図面作成、現場監理 |
| 合計 | 約600〜1,840万円 | 坪単価換算で約24〜74万円 |
実際にどんな予算帯でどんな仕上がりになるか知りたい方は、クラブの内装デザイン事例を写真で比較するのが近道です。
深掘りなぜ費用が変動するのか──業態・照明・防音・地域の影響
① 業態タイプ別の費用差──最大の変動要因
| 業態タイプ | 客単価の目安 | 坪単価の傾向 | 費用の特徴 |
|---|---|---|---|
| ガールズバー | 3,000〜5,000円 | 坪30〜55万円 | カウンター中心。照明はシンプルめ。風営法の許可不要な設計も可能 |
| キャバクラ(標準) | 5,000〜15,000円 | 坪45〜85万円 | ボックス席+カウンター。照明演出とソファの質が重要 |
| ホストクラブ | 5,000〜30,000円 | 坪45〜90万円 | 華やかな照明、ステージやシャンパンタワー演出のスペースが特徴 |
| ラウンジ・スナック | 5,000〜15,000円 | 坪35〜65万円 | 落ち着いた雰囲気。カウンター+ボックス。カラオケ設備あり |
| 高級クラブ | 20,000〜50,000円以上 | 坪100〜200万円+ | 特注造作、天然素材、シャンデリア、個室VIP。空間そのものが「ステータス」 |
| ナイトクラブ(DJ・ダンス) | 3,000〜10,000円 | 坪50〜100万円 | 大型音響・照明設備、ダンスフロア、DJブース。防音が最重要 |
② 照明・音響・映像──クラブ空間の「華やかさ」を決める設備
| 設備 | 費用目安 | 効果 |
|---|---|---|
| 間接照明(壁面・天井・ボックス下) | 30〜100万円 | 空間の奥行きと陰影を演出。クラブの雰囲気づくりの基本 |
| LEDバー・テープライト | 15〜60万円 | 色を変えられるRGB LEDで空間の雰囲気を自在に変更。コスパが高い |
| シャンデリア | 10〜200万円以上/台 | 高級クラブの象徴。クリスタルや特注品は高額だが空間の「格」を一段上げる |
| ミラーボール・ムービングライト | 10〜80万円 | ナイトクラブやホストクラブのパーティー演出。イベント時の盛り上げに |
| 調光システム | 15〜50万円 | 営業時間帯やシーンに合わせて照度・色温度を変更。クラブでは必須 |
| カラオケ機器 | 30〜80万円 | ラウンジ・スナック・ホストクラブの定番。リース月額2〜5万円の選択肢も |
| 音響システム(スピーカー・アンプ) | 30〜150万円 | BGMからDJプレイまで。ナイトクラブはプロ仕様の大型音響が必須 |
| 映像設備(モニター・プロジェクター) | 10〜80万円 | PV、イベント映像の投影。ステージ演出に |
③ ソファ・家具のグレード
| グレード | ソファ1席の費用目安 | 素材・仕様 |
|---|---|---|
| スタンダード | 5〜10万円 | 合成皮革(PVC)。カジュアルなキャバクラ、ガールズバー向き |
| ミドルグレード | 10〜20万円 | PUレザー or 高品質合成皮革。標準的なキャバクラ、ホストクラブ |
| ハイグレード | 20〜40万円以上 | 本革 or 高級ファブリック。特注サイズ。高級クラブ・VIPルーム |
④ 防音工事──近隣トラブルの最大の予防策
| 防音レベル | 費用目安(25坪の場合) | 対象業態 |
|---|---|---|
| 簡易防音(D-30〜35) | 30〜80万円 | BGMレベル。ラウンジ、スナック |
| 標準防音(D-40〜45) | 80〜200万円 | カラオケ・会話レベル。キャバクラ、ホストクラブ |
| 高性能防音(D-50以上) | 200〜500万円以上 | 大音量の音楽。ナイトクラブ、DJイベント |
⑤ 地域差・物件タイプ
| 条件 | 費用への影響 |
|---|---|
| 大都市繁華街(歌舞伎町・銀座・中洲等) | 家賃は高額だが集客力が高い。テナント料との兼ね合いで内装投資額を判断 |
| ビル上階(3階以上) | 看板と導線の確保が課題。エレベーターの有無で客足に影響。防音は必須 |
| 地下物件 | 遮音性は高いが排気・空調で費用増。天井高の確認も |
| 地方都市の繁華街 | 人件費・資材費は抑えやすい。地方は居抜き物件の選択肢も多い傾向 |
実務見積の内訳──何が含まれるかを確認する
| カテゴリ | 含まれる主な項目 |
|---|---|
| ① 仮設・解体費 | 養生、既存内装の撤去、廃材処分 |
| ② 照明・音響・映像設備費 | 間接照明、LED、シャンデリア、調光、スピーカー、カラオケ、映像モニター |
| ③ 客席内装仕上げ工事費 | 壁材(鏡面・クロス・左官)、床材、天井、ボックス席の造作、カウンター |
| ④ ソファ・家具・什器費 | ソファ、ローテーブル、バーチェア、VIP家具、食器棚 |
| ⑤ 防音工事費 | 遮音壁、防音扉、天井の遮音処理、振動対策 |
| ⑥ 厨房・バー設備工事費 | シンク、製氷機、冷蔵庫、給排水、グラス洗浄機 |
| ⑦ 空調・換気工事費 | エアコン、換気設備。喫煙対応の場合は分煙設備・強力換気 |
| ⑧ 設計費 | 空間デザイン、照明計画、風営法対応図面、現場監理 |
| ⑨ 諸経費 | 現場管理費、産廃処分費、各種申請手数料 |
▶ ホストクラブ・キャバクラ・ラウンジに強い内装会社から提案を受ける(無料)と、同じ要件で複数社から見積もりが届くため比較がしやすくなります。
注意追加費用が出る典型パターンと回避策
| パターン | なぜ起こるか | 回避策 |
|---|---|---|
| 防音不足で近隣クレーム | 営業開始後にカラオケ・BGMの音漏れで近隣からクレーム。追加の防音工事が発生 | 物件契約前に隣接テナントの業態と建物の遮音性を確認。防音工事は「やりすぎ」くらいがちょうどいい |
| 風営法の要件未達で許可が下りない | 客室の面積、照度、見通し、出入口の条件を満たさず設計変更が発生 | 設計段階で行政書士に風営法の要件を確認し、図面に反映する |
| 換気不足で煙がこもる | 喫煙可能な店舗で換気能力が足りず、店内が煙で充満。お客様から「目が痛い」のクレーム | 喫煙対応の場合は標準の1.5〜2倍の換気能力を確保。分煙設備の導入も検討 |
| 電気容量のオーバー | 照明・音響・カラオケ・空調の同時稼働で電気容量が不足しブレーカー落ち | 全設備の消費電力を合算し、余裕を持った電気契約を |
節約予算を抑えるコツ──優先順位の付け方
- クラブ系業態からの居抜き:防音・照明・ボックス席・空調をそのまま活用できれば最大の削減効果
- 照明はLEDバー+間接照明で統一:高額なシャンデリアを使わず、LED照明の色変えで華やかさを演出
- ソファは合成皮革でスタート:PUレザーのソファは見た目が本革に近く、コスパが高い
- カラオケ機器はリース:購入30〜80万円→リース月額2〜5万円に初期費用を分散
- 壁は鏡面パネル+クロスの組合せ:全面左官ではなくポイントで鏡面を使い高級感を演出
- 防音工事:近隣クレームは営業停止に直結。後付けの防音は費用が2〜3倍に
- 照明の調光:シーンに合わせた照度・色の変更ができないと空間が単調に
- ソファの座り心地:クラブは長時間滞在の業態。安いソファは「もう来ない」の原因
- 空調・換気:密室で多人数が過ごすため、空調のパワー不足は致命的
- 風営法対応の設計費:要件を満たさない設計は許可が下りず全面やり直しに
コストダウン策の優先順位まとめ
| 優先度 | 施策 | 削減効果の目安 |
|---|---|---|
| ★★★ | クラブ系業態の居抜き物件を選ぶ | スケルトン比で40〜60%削減も |
| ★★★ | 相見積もりで適正価格を把握 | 照明・防音の提案差が大きい業態 |
| ★★☆ | LED照明で統一しシャンデリアを絞る | 照明費を30〜50%削減 |
| ★★☆ | カラオケ・音響設備のリース活用 | 初期設備費を50〜70%削減 |
| ★☆☆ | ソファを合成皮革にダウングレード | 家具費を30〜50%削減 |
資金融資・資金調達の基礎知識
| 方法 | 概要 | ポイント |
|---|---|---|
| 日本政策金融公庫の融資 | 飲食店の新規開業者向け融資制度 | 風俗営業の業態は審査が厳しい傾向。事業計画書の精度が特に重要 |
| 自治体の制度融資 | 各自治体の金融機関連携融資 | 風俗営業が対象外のケースもあるため事前確認 |
| ノンバンク系の融資 | 銀行以外の金融機関からの融資 | 金利は高めだがスピードが早い。審査基準が異なる |
| 設備リース | 照明・音響・カラオケ等をリースで導入 | 初期費用を大幅に圧縮。月額で平準化 |
| 自己資金 | 開業資金の核。自己資金比率が高いほど融資審査に有利 | クラブは内装投資が大きいため、自己資金は総費用の3分の1以上が目安 |
クラブ業態の開業資金は内装費だけでなく、風営法の許可申請費用(行政書士への依頼で15万〜30万円)、保証金(賃料の6〜12か月分が相場)、音響・照明機器のリース初期費用、スタッフの採用・研修費用を含めた総額で資金計画を立ててください。開業費用ガイドで内装費以外の初期費用の全体像も確認しましょう。BtoC(一般来店客)とBtoB(法人接待・パーティー利用)のどちらをメインターゲットにするかで売上計画が変わるため、事業計画書にはターゲット別の客単価×来店頻度の計算を盛り込んでください。
契約原状回復・退去時コストの注意点
- 原状回復の範囲は賃貸借契約書で決まる:「スケルトン返し」か「現状返し」かで費用が大きく異なる
- 費用の目安:クラブの原状回復は坪あたり8〜20万円程度が目安。防音材の撤去と照明の復旧が主な費用
- 照明・音響設備の売却:プロ仕様の照明・音響設備は中古で売却可能。ソファも状態が良ければ買い手がつく
- 「居抜き退去」で大幅削減:クラブからクラブへの居抜きは需要が高い。防音・照明・ボックス席がそのまま引き渡しで大幅コストカット
届出届出・許認可──風営法と消防届出【最重要セクション】
クラブ系業態の開業で最も重要なのが「風俗営業許可」です。風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の要件を満たす設計が不可欠であり、要件を満たさないまま施工すると全面的なやり直しになります。
風俗営業許可の種類
| 許可の種類 | 対象業態 | 要件の概要 |
|---|---|---|
| 風俗営業1号許可 | キャバクラ、ホストクラブ、ラウンジ | 「接待」を伴う飲食店。客室の面積・照度・見通し等に基準あり |
| 風俗営業2号許可(低照度飲食店) | 照度10ルクス以下の飲食店 | 暗い雰囲気の店舗。現在は新規許可が下りにくい地域も |
| 特定遊興飲食店営業許可 | ナイトクラブ(深夜に音楽・ダンスを提供) | 深夜0時以降に遊興(ダンス・音楽鑑賞等)と飲食を提供する場合 |
| 深夜酒類提供飲食店営業届 | ガールズバー等(接待なし・深夜営業) | 接待を行わず、深夜0時以降もアルコールを提供する場合。届出のみ(許可不要) |
風俗営業1号許可の主な施設基準
| 基準 | 内容 | 設計への影響 |
|---|---|---|
| 客室の面積 | 1室の客室面積が16.5㎡以上(和室は9.5㎡以上) | 小さすぎる個室は不可。VIPルームのサイズに注意 |
| 客室の照度 | 客室内の照度が5ルクス以上 | 照明設計で最低照度を確保。暗すぎる照明はNG |
| 客室の見通し | 客室内部が見通すことができること | 1m以上の高さの間仕切りは原則不可。ボックス席の仕切り高さに制限 |
| 出入口の位置 | 客室の出入口に施錠設備を設けない | VIPルームでも施錠不可。鍵付きの個室は許可が下りない |
| 営業所の所在地 | 学校・病院等の保護対象施設から一定距離以上 | 物件選定時に確認。距離制限は都道府県条例で異なる |
| 営業時間 | 原則午前0時まで(都道府県条例で午前1時まで延長の地域あり) | 深夜営業の場合は別途の許可・届出が必要 |
その他の届出
- 飲食店営業許可(保健所):飲食を提供するすべての店舗で必須
- 食品衛生責任者の配置
- 防火対象物使用開始届(消防署):内装工事着工の7日前までに提出
- 火を使用する設備等の届出(消防署):厨房の火気設備がある場合
DIYDIY──クラブで自分でやれる範囲
クラブは照明・防音・音響など専門設備の比率が高く、DIYの余地は限定的です。ただし装飾とディスプレイは自分の美意識で仕上げられます。
- 壁の装飾:ミラーパネルの貼り付け、アート・写真の設置
- テーブルの装飾:花、キャンドル、グラスのディスプレイ
- 家具の搬入・配置:ソファ、テーブルの配置と微調整
- サイン・メニューの制作:ドリンクメニュー、ボトルキープの棚の設営
- 簡易なLEDテープライトの設置:貼るだけタイプのLEDテープは比較的容易
- 照明の配線・設置:シャンデリアの吊り下げ、間接照明の造作、調光システム
- 防音工事すべて:遮音壁、防音扉、天井の遮音処理は専門工事
- 音響設備の施工:スピーカーの配置・配線は音響のプロに
- 電気工事:照明・音響・空調の電気配線
- 空調・換気工事:密閉空間の換気は専門設計が必須
クラブ業態でDIYが最も効果的なのは「ソファカバーの張替え」と「装飾品の選定」です。ソファカバーは業務用レザー生地をネット通販で購入し、張替え業者に依頼すれば新品購入の30〜50%で済みます。装飾品(アート・ミラー・フェイクグリーン等)は内装会社経由で購入すると中間マージンが乗るため、施主支給(自分で購入)にするのがコスト削減のコツです。ただし電気工事・防音工事・消防設備は法的に資格が必要な工事のため、絶対にDIYは不可です。
工期工期の目安と進め方
| フェーズ | 目安期間 | やること |
|---|---|---|
| 相談・要件整理 | 1〜2週間 | コンセプト・業態・席数を整理。施工会社の選定・相見積もり依頼 |
| 設計・風営法対応 | 2〜4週間 | 空間デザイン、照明計画、防音設計、行政書士との風営法対応、見積もり確定 |
| 施工 | 4〜8週間 | 解体→防音工事→設備工事→内装仕上げ→照明・音響設置→家具搬入→クリーニング |
| 検査・許可申請・引渡し | 2〜4週間 | 保健所検査、風営法の許可申請(審査に最大55日)、施主検査、引渡し |
| トータル | 約3〜5か月 | 風営法の審査期間(最大55日)を含むため一般飲食店より長い |
失敗例失敗・トラブル事例3選──先人の後悔から学ぶ
風営法の「見通し」要件を知らず、ボックス席の仕切りが高すぎて許可が下りない
VIP感を出すためにボックス席の仕切りを150cmの高さにしたところ、風営法の「客室内部を見通すことができる」要件に抵触し、許可が下りなかった。仕切りの高さを100cm以下に改修するため約50万円の追加費用と2週間の工期延長。
防音工事を省いたら営業開始1か月で「音がうるさい」と営業停止の警告
予算削減のため防音工事を最低限にしたところ、営業開始後にビル上階のオフィスから「音楽がうるさい」と苦情。ビル管理会社経由で警告を受け、改善しなければ退去と通告された。営業を続けながらの防音改修で約150万円──当初から施工していれば80万円で済んだ。
安いソファを入れたら半年で座面がヘタリ、張り替えに追加費用
コスト削減で1席3万円の安価なソファを10席導入。しかし毎日の営業でソファの座面が半年でヘタリ、合成皮革が剥がれ始めた。「ソファがボロい」という口コミが広がり客足が減少。全10席の張り替えで約40万円の追加費用。
選び方内装業者の選び方・相見積のコツ
同じ条件で複数社から見積もりを取り、金額だけでなく照明・防音の提案力と風営法への対応力も比較しましょう。
店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例を写真で比較 できるため、クラブの施工実績がある会社を見つけやすくなっています。気になる会社があれば、クラブの内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。業者の選び方ガイドで内装会社選びの全体像も確認しましょう。クラブの施工は風営法の構造要件を満たす設計力が必須のため、一般の飲食店しか手がけたことがない会社に依頼すると手戻りのリスクが高まります。
準備要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)
内装会社への相談前に以下を整理しておくと、見積もりの精度が格段に上がります。このリストはそのまま印刷・スクショして初回打ち合わせに持参できます。
- 物件の状態:居抜き(前テナントの業態も記載)or スケルトン
- 坪数・間取り:図面があればベスト。天井高も記載
- 業態コンセプト:キャバクラ/ホストクラブ/ラウンジ/ガールズバー/ナイトクラブ
- 客単価の想定:ドリンク・セット料金の設定
- 客席構成:ボックス席○席+カウンター○席+VIPルーム○室
- 照明の方向性:シャンデリア系/LED系/モダン系(参考写真があれば)
- 音響・カラオケの要否:カラオケ購入 or リース。DJ設備の要否
- 防音の必要レベル:隣接テナントの業態、建物の構造
- 喫煙の可否:全面喫煙可 or 分煙 or 禁煙
- フード提供の有無:簡単なおつまみ程度 or 本格的な料理
- 風営法の許可区分:1号(接待あり)or 深夜届出(接待なし)。行政書士の紹介が必要か
- 営業所の所在地:保護対象施設(学校・病院等)からの距離の確認
- 予算の上限:内装工事+照明音響+家具+防音+設計の合計(予備費15〜20%別枠)
- 開業希望時期:風営法の審査期間(最大55日)を含めて逆算
- デザインのイメージ:参考写真を5〜10枚用意
- 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し
事例事例でイメージを固める
費用相場やコストダウン策を理解したら、次は「どんなクラブにしたいか」を具体的にビジュアルで固めるステップです。
店舗内装ドットコムのクラブの内装デザイン事例・会社一覧では、業態別・規模別・予算帯別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。
- シャンデリアが映える高級感のあるキャバクラの事例
- LED演出でモダンなホストクラブの事例
- 落ち着いた雰囲気の大人のラウンジの事例
- カジュアルで入りやすいガールズバーの事例
- 居抜きを活用しコストを抑えたクラブの事例
施工事例を見る際のチェックポイントは「照明演出の手法(シャンデリア vs LED vs 間接照明)」「ボックス席のソファの素材感とサイズ感」「VIPルームの仕切り方(風営法の見通し要件への対応)」「カウンターのデザインと素材」の4点です。気に入った事例の写真を5〜10枚保存し、内装会社との初回打ち合わせで共有してください。業種別費用相場一覧で他の飲食業態の費用感と比較するのもおすすめです。照明設計ガイドでクラブに適した照明の基本も確認しましょう。床材ガイドで高級感のある床仕上げの選択肢も確認してください。事例ごとの坪数・客席数・おおよその予算帯を把握しておくと、自店の計画に落とし込みやすくなります。
FAQよくある質問
次の一歩まずは事例を見て、相場感をつかみましょう
クラブの内装費用は、業態グレード・照明設備・防音レベル・ソファのグレードで大きく変わります。後悔しないためには──
1相場感をつかむ → 2事例でイメージを固める → 3複数社の見積もりを比較
店舗内装ドットコムなら7,000件超の施工事例を写真で見比べて、
気になる会社にそのまま一括提案依頼が可能です。
まずは何から始めればいい?
