ホストクラブ・キャバクラ・ラウンジの内装の費用相場|坪単価・内訳・見積の注意点

📅 最終更新: 2026年4月4日
クラブ(キャバクラ・ホストクラブ・ラウンジ・ガールズバー等)の内装費用は、居抜きで坪30〜60万円スケルトンで坪55〜110万円が全国的な目安です。高級店では坪100〜200万円以上になることも。クラブ系業態は「非日常の空間体験」を売る商売であり、照明演出・ソファとボックス席の質・VIPルームの造作・防音性能が費用の核になります。また風俗営業許可(風営法)の要件を満たす設計が不可欠な業態でもあります。本記事では坪単価の考え方からモデル予算、見積内訳、業態別(キャバクラ・ホストクラブ・ラウンジ・ガールズバー・ナイトクラブ等)の費用差、コストダウンの優先順位、風営法の許可要件、失敗事例、業者選びまで──BtoC(一般来店客向けの店舗運営)だけでなくBtoB(法人パーティー・企業接待向けVIPルーム貸切)の需要も取り込むことで売上の安定化が図れます。クラブ開業の内装費用をこの1本で解消します。

基本クラブ内装費用の全体像──何で決まるのか

VIPルームの豪華さがそのまま客単価に反映される業態。ホストクラブ・キャバクラの内装費は坪55〜200万円と全業種でもトップクラス。照明・音響・ソファのグレードが空間の格を決定します。

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物件の状態
居抜き(前テナントの設備を活用)か、スケルトン(ゼロから施工)かで工事費が根本的に変わります。同じクラブ系業態からの居抜きなら防音・照明・ボックス席を流用できる可能性も。
(詳しくは店舗の照明設計ガイドで解説しています。)
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業態グレード(客単価レンジ)
ガールズバー(客単価3,000〜5,000円)、キャバクラ(5,000〜2万円)、高級クラブ・ラウンジ(1万〜5万円以上)──客単価に見合う空間の「格」が求められます。
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照明・音響・映像設備
クラブの空間は照明で8割以上が決まると言われます。間接照明、LEDバー、ミラーボール、ムービングライト──さらにカラオケ設備やDJブースが加わると設備投資が跳ね上がります。
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ソファ・ボックス席・VIPルーム
クラブの客席はソファ+ローテーブルの「ボックス席」が基本。VIPルームを設ける場合は防音壁+豪華な造作で費用が大きく上がります。
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風営法の許可要件への対応
キャバクラ・ホストクラブは「風俗営業1号許可」が必要。客室の面積、照度、見通し、出入口の位置など設計段階で風営法の要件を満たす必要があります。

結論として、「居抜きのカジュアルなガールズバー」と「スケルトンからつくる高級キャバクラ・ラウンジ」では費用が 5〜10倍以上 開くことも珍しくありません。まずは業態グレードと物件条件を整理しましょう。


表①坪単価の目安(居抜き/スケルトン/高級仕様)

施工タイプ 坪単価の目安 特徴・想定業態
居抜き物件 30〜60万円/坪 前テナントの照明・防音・ボックス席を活用。ガールズバー、カジュアルなキャバクラ向き
標準スケルトン 55〜110万円/坪 照明・音響・ボックス席を新設。キャバクラ、ホストクラブ全般
高級仕様/ラグジュアリー 100〜200万円以上/坪 特注造作、シャンデリア、VIPルーム、防音完備。高級クラブ、高級ラウンジ
クラブの坪単価は「照明・音響設備」と「ソファ・家具のグレード」で大きく変わります。照明設備だけで100〜500万円以上、ソファ1席で5〜30万円と幅が広い。見積もり比較時は「照明設備込みか」「家具込みか」を必ず揃えてください。

クラブ業態は坪単価の幅が全飲食業種で最も広い部類です。ガールズバーとラグジュアリーなホストクラブでは坪単価に5倍以上の差が生まれます。自店のターゲット客単価に合わせた空間グレードを明確にしたうえで、内装会社に相見積もりを依頼してください。坪単価ガイドで他業種との比較も確認しておくと相場観がつかめます。風営法の構造要件(客室面積・照明の明るさ・見通し)を満たす設計が必須のため、クラブの施工実績がある内装会社を選ぶことが前提条件です。


表②坪数別モデル予算(15坪〜40坪)

クラブ系業態はボックス席と通路に面積を取るため、最低でも15坪以上が必要です。客席面積比率は6:4〜7:3(客席:バック・厨房等)が一般的。(詳しくは見積もり比較ガイドで解説しています。)

坪数 費用目安 想定される店舗規模
15坪 約600〜1,200万円 ガールズバー、小規模キャバクラ。カウンター+ボックス2〜3席
25坪 約1,000〜2,500万円 キャバクラ・ホストクラブの標準。ボックス5〜8席+カウンター
35坪 約1,500〜3,500万円 中〜大規模キャバクラ。ボックス8〜12席+VIPルーム1〜2室
40坪以上 約2,000〜5,000万円以上 高級クラブ・大型ラウンジ。VIPルーム複数+ステージ+DJ設備

25坪モデルの費用内訳例(繁華街・スケルトン・キャバクラ)

費目 金額目安 補足
照明・音響・映像設備 150〜500万円 間接照明、LEDバー、シャンデリア、調光システム、カラオケ機器、スピーカー
客席の内装仕上げ工事 150〜400万円 壁材(鏡面・クロス・左官)、床材、天井、ボックス席の造作、カウンター
ソファ・テーブル・家具 100〜350万円 ソファ1席5〜30万円×席数+ローテーブル+バーチェア+VIP家具
防音工事 50〜200万円 近隣への音漏れ対策。ビル上階・住宅隣接は必須。VIPルームの遮音も
厨房・バー設備工事 50〜150万円 簡易厨房、製氷機、冷蔵庫、シンク、給排水。フード提供の有無で変動
空調・換気工事 50〜120万円 喫煙対応の場合は分煙設備・強力な換気設備が必要
設計費 50〜120万円 空間デザイン、照明計画、風営法対応の図面作成、現場監理
合計 約600〜1,840万円 坪単価換算で約24〜74万円
上記はキャバクラ(中価格帯)の参考値です。高級ラウンジやVIPルームを複数設ける場合はさらに上振れします。

実際にどんな予算帯でどんな仕上がりになるか知りたい方は、クラブの内装デザイン事例を写真で比較するのが近道です。


深掘りなぜ費用が変動するのか──業態・照明・防音・地域の影響

① 業態タイプ別の費用差──最大の変動要因

業態タイプ 客単価の目安 坪単価の傾向 費用の特徴
ガールズバー 3,000〜5,000円 坪30〜55万円 カウンター中心。照明はシンプルめ。風営法の許可不要な設計も可能
キャバクラ(標準) 5,000〜15,000円 坪45〜85万円 ボックス席+カウンター。照明演出とソファの質が重要
ホストクラブ 5,000〜30,000円 坪45〜90万円 華やかな照明、ステージやシャンパンタワー演出のスペースが特徴
ラウンジ・スナック 5,000〜15,000円 坪35〜65万円 落ち着いた雰囲気。カウンター+ボックス。カラオケ設備あり
高級クラブ 20,000〜50,000円以上 坪100〜200万円+ 特注造作、天然素材、シャンデリア、個室VIP。空間そのものが「ステータス」
ナイトクラブ(DJ・ダンス) 3,000〜10,000円 坪50〜100万円 大型音響・照明設備、ダンスフロア、DJブース。防音が最重要

② 照明・音響・映像──クラブ空間の「華やかさ」を決める設備

設備 費用目安 効果
間接照明(壁面・天井・ボックス下) 30〜100万円 空間の奥行きと陰影を演出。クラブの雰囲気づくりの基本
LEDバー・テープライト 15〜60万円 色を変えられるRGB LEDで空間の雰囲気を自在に変更。コスパが高い
シャンデリア 10〜200万円以上/台 高級クラブの象徴。クリスタルや特注品は高額だが空間の「格」を一段上げる
ミラーボール・ムービングライト 10〜80万円 ナイトクラブやホストクラブのパーティー演出。イベント時の盛り上げに
調光システム 15〜50万円 営業時間帯やシーンに合わせて照度・色温度を変更。クラブでは必須
カラオケ機器 30〜80万円 ラウンジ・スナック・ホストクラブの定番。リース月額2〜5万円の選択肢も
音響システム(スピーカー・アンプ) 30〜150万円 BGMからDJプレイまで。ナイトクラブはプロ仕様の大型音響が必須
映像設備(モニター・プロジェクター) 10〜80万円 PV、イベント映像の投影。ステージ演出に
クラブの照明は「暗さの中の煌めき」がすべて。全体を暗くして、ボックス席のテーブル面だけに間接照明を落とし、シャンデリアやLEDバーで「光のアクセント」を配置する──この「闇の中に光を浮かべる」設計がクラブ空間の真髄です。

③ ソファ・家具のグレード

グレード ソファ1席の費用目安 素材・仕様
スタンダード 5〜10万円 合成皮革(PVC)。カジュアルなキャバクラ、ガールズバー向き
ミドルグレード 10〜20万円 PUレザー or 高品質合成皮革。標準的なキャバクラ、ホストクラブ
ハイグレード 20〜40万円以上 本革 or 高級ファブリック。特注サイズ。高級クラブ・VIPルーム

④ 防音工事──近隣トラブルの最大の予防策

防音レベル 費用目安(25坪の場合) 対象業態
簡易防音(D-30〜35) 30〜80万円 BGMレベル。ラウンジ、スナック
標準防音(D-40〜45) 80〜200万円 カラオケ・会話レベル。キャバクラ、ホストクラブ
高性能防音(D-50以上) 200〜500万円以上 大音量の音楽。ナイトクラブ、DJイベント
ビル上階や住居隣接の物件では防音工事は「必須経費」。近隣からの苦情は営業停止に直結するリスクがあります。物件契約前に隣接テナントの業態と建物の遮音性を確認し、必要な防音レベルを設計段階で確定させましょう。

⑤ 地域差・物件タイプ

条件 費用への影響
大都市繁華街(歌舞伎町・銀座・中洲等) 家賃は高額だが集客力が高い。テナント料との兼ね合いで内装投資額を判断
ビル上階(3階以上) 看板と導線の確保が課題。エレベーターの有無で客足に影響。防音は必須
地下物件 遮音性は高いが排気・空調で費用増。天井高の確認も
地方都市の繁華街 人件費・資材費は抑えやすい。地方は居抜き物件の選択肢も多い傾向

実務見積の内訳──何が含まれるかを確認する

カテゴリ 含まれる主な項目
① 仮設・解体費 養生、既存内装の撤去、廃材処分
② 照明・音響・映像設備費 間接照明、LED、シャンデリア、調光、スピーカー、カラオケ、映像モニター
③ 客席内装仕上げ工事費 壁材(鏡面・クロス・左官)、床材、天井、ボックス席の造作、カウンター
④ ソファ・家具・什器費 ソファ、ローテーブル、バーチェア、VIP家具、食器棚
⑤ 防音工事費 遮音壁、防音扉、天井の遮音処理、振動対策
⑥ 厨房・バー設備工事費 シンク、製氷機、冷蔵庫、給排水、グラス洗浄機
⑦ 空調・換気工事費 エアコン、換気設備。喫煙対応の場合は分煙設備・強力換気
⑧ 設計費 空間デザイン、照明計画、風営法対応図面、現場監理
⑨ 諸経費 現場管理費、産廃処分費、各種申請手数料
クラブ特有の注意点:「照明・音響設備」「ソファ・家具」「防音工事」の3項目が見積もりに含まれるか要確認。この3つだけで総費用の50%以上を占めるケースも。またカラオケ機器はリース(月額2〜5万円)にする選択肢も一般的です。

▶ ホストクラブ・キャバクラ・ラウンジに強い内装会社から提案を受ける(無料)と、同じ要件で複数社から見積もりが届くため比較がしやすくなります。


注意追加費用が出る典型パターンと回避策

パターン なぜ起こるか 回避策
防音不足で近隣クレーム 営業開始後にカラオケ・BGMの音漏れで近隣からクレーム。追加の防音工事が発生 物件契約前に隣接テナントの業態と建物の遮音性を確認。防音工事は「やりすぎ」くらいがちょうどいい
風営法の要件未達で許可が下りない 客室の面積、照度、見通し、出入口の条件を満たさず設計変更が発生 設計段階で行政書士に風営法の要件を確認し、図面に反映する
換気不足で煙がこもる 喫煙可能な店舗で換気能力が足りず、店内が煙で充満。お客様から「目が痛い」のクレーム 喫煙対応の場合は標準の1.5〜2倍の換気能力を確保。分煙設備の導入も検討
電気容量のオーバー 照明・音響・カラオケ・空調の同時稼働で電気容量が不足しブレーカー落ち 全設備の消費電力を合算し、余裕を持った電気契約を
予備費のすすめ:クラブは防音追加と照明変更で費用が上振れしやすいため、総予算の 15〜20% を予備費として確保しましょう。追加費用の多くは「設計段階での確認不足」が原因です。内装会社と「追加費用が発生しやすいポイント」を事前にリストアップし、見積もりに織り込んでおくことで着工後の想定外を最小限に抑えられます。特にクラブ業態は音響・防音の仕様変更が後から発生しやすいため、設計段階で遮音等級の目標値を確定させてください。

節約予算を抑えるコツ──優先順位の付け方

◎ 削りやすい箇所
  • クラブ系業態からの居抜き:防音・照明・ボックス席・空調をそのまま活用できれば最大の削減効果
  • 照明はLEDバー+間接照明で統一:高額なシャンデリアを使わず、LED照明の色変えで華やかさを演出
  • ソファは合成皮革でスタート:PUレザーのソファは見た目が本革に近く、コスパが高い
  • カラオケ機器はリース:購入30〜80万円→リース月額2〜5万円に初期費用を分散
  • 壁は鏡面パネル+クロスの組合せ:全面左官ではなくポイントで鏡面を使い高級感を演出
✕ 削ると後悔する箇所
  • 防音工事:近隣クレームは営業停止に直結。後付けの防音は費用が2〜3倍に
  • 照明の調光:シーンに合わせた照度・色の変更ができないと空間が単調に
  • ソファの座り心地:クラブは長時間滞在の業態。安いソファは「もう来ない」の原因
  • 空調・換気:密室で多人数が過ごすため、空調のパワー不足は致命的
  • 風営法対応の設計費:要件を満たさない設計は許可が下りず全面やり直しに

コストダウン策の優先順位まとめ

優先度 施策 削減効果の目安
★★★ クラブ系業態の居抜き物件を選ぶ スケルトン比で40〜60%削減も
★★★ 相見積もりで適正価格を把握 照明・防音の提案差が大きい業態
★★☆ LED照明で統一しシャンデリアを絞る 照明費を30〜50%削減
★★☆ カラオケ・音響設備のリース活用 初期設備費を50〜70%削減
★☆☆ ソファを合成皮革にダウングレード 家具費を30〜50%削減

資金融資・資金調達の基礎知識

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫の融資 飲食店の新規開業者向け融資制度 風俗営業の業態は審査が厳しい傾向。事業計画書の精度が特に重要
自治体の制度融資 各自治体の金融機関連携融資 風俗営業が対象外のケースもあるため事前確認
ノンバンク系の融資 銀行以外の金融機関からの融資 金利は高めだがスピードが早い。審査基準が異なる
設備リース 照明・音響・カラオケ等をリースで導入 初期費用を大幅に圧縮。月額で平準化
自己資金 開業資金の核。自己資金比率が高いほど融資審査に有利 クラブは内装投資が大きいため、自己資金は総費用の3分の1以上が目安
クラブ系業態(風俗営業許可が必要な業態)は、一般の飲食店に比べて融資審査が厳しい傾向があります。事業計画書の完成度を上げ、業界経験や売上見通しの根拠を明確にすることが重要です。

クラブ業態の開業資金は内装費だけでなく、風営法の許可申請費用(行政書士への依頼で15万〜30万円)、保証金(賃料の6〜12か月分が相場)、音響・照明機器のリース初期費用、スタッフの採用・研修費用を含めた総額で資金計画を立ててください。開業費用ガイドで内装費以外の初期費用の全体像も確認しましょう。BtoC(一般来店客)とBtoB(法人接待・パーティー利用)のどちらをメインターゲットにするかで売上計画が変わるため、事業計画書にはターゲット別の客単価×来店頻度の計算を盛り込んでください。


契約原状回復・退去時コストの注意点

  • 原状回復の範囲は賃貸借契約書で決まる:「スケルトン返し」か「現状返し」かで費用が大きく異なる
  • 費用の目安:クラブの原状回復は坪あたり8〜20万円程度が目安。防音材の撤去と照明の復旧が主な費用
  • 照明・音響設備の売却:プロ仕様の照明・音響設備は中古で売却可能。ソファも状態が良ければ買い手がつく
  • 「居抜き退去」で大幅削減:クラブからクラブへの居抜きは需要が高い。防音・照明・ボックス席がそのまま引き渡しで大幅コストカット
クラブの防音工事は撤去にもコストがかかるため、居抜き退去ができるかどうかが退去コストを大きく左右します。開業時から居抜き退去の可能性を視野に入れ、汎用性のある間取りにしておくのも賢い選択です。B工事(ビル側指定業者による工事)の範囲と費用負担、造作譲渡の可否も契約前に確認してください。居抜きのメリット・デメリットで退去時の選択肢も確認しましょう。クラブの原状回復で特にコストがかかるのは防音材(グラスウール・遮音シート)の撤去と、照明配線の復旧です。防音材は壁・天井・床の三面に施工されているため、撤去だけで坪あたり5万〜10万円かかるケースがあります。退去コストを最小限に抑えるために、入居時の契約段階で居抜き退去の可否を必ず確認しておいてください。

届出届出・許認可──風営法と消防届出【最重要セクション】

クラブ系業態の開業で最も重要なのが「風俗営業許可」です。風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の要件を満たす設計が不可欠であり、要件を満たさないまま施工すると全面的なやり直しになります。

風俗営業許可の種類

許可の種類 対象業態 要件の概要
風俗営業1号許可 キャバクラ、ホストクラブ、ラウンジ 「接待」を伴う飲食店。客室の面積・照度・見通し等に基準あり
風俗営業2号許可(低照度飲食店) 照度10ルクス以下の飲食店 暗い雰囲気の店舗。現在は新規許可が下りにくい地域も
特定遊興飲食店営業許可 ナイトクラブ(深夜に音楽・ダンスを提供) 深夜0時以降に遊興(ダンス・音楽鑑賞等)と飲食を提供する場合
深夜酒類提供飲食店営業届 ガールズバー等(接待なし・深夜営業) 接待を行わず、深夜0時以降もアルコールを提供する場合。届出のみ(許可不要)

風俗営業1号許可の主な施設基準

基準 内容 設計への影響
客室の面積 1室の客室面積が16.5㎡以上(和室は9.5㎡以上) 小さすぎる個室は不可。VIPルームのサイズに注意
客室の照度 客室内の照度が5ルクス以上 照明設計で最低照度を確保。暗すぎる照明はNG
客室の見通し 客室内部が見通すことができること 1m以上の高さの間仕切りは原則不可。ボックス席の仕切り高さに制限
出入口の位置 客室の出入口に施錠設備を設けない VIPルームでも施錠不可。鍵付きの個室は許可が下りない
営業所の所在地 学校・病院等の保護対象施設から一定距離以上 物件選定時に確認。距離制限は都道府県条例で異なる
営業時間 原則午前0時まで(都道府県条例で午前1時まで延長の地域あり) 深夜営業の場合は別途の許可・届出が必要
風営法の要件は「設計段階」で対応が必須。施工後に要件を満たさないことが判明すると全面改修が必要になります。設計の初期段階で行政書士に相談し、風営法の要件を図面に反映するのが鉄則です。行政書士への風営法対応の報酬は15〜30万円程度が相場。

その他の届出

  • 飲食店営業許可(保健所):飲食を提供するすべての店舗で必須
  • 食品衛生責任者の配置
  • 防火対象物使用開始届(消防署):内装工事着工の7日前までに提出
  • 火を使用する設備等の届出(消防署):厨房の火気設備がある場合

DIYDIY──クラブで自分でやれる範囲

クラブは照明・防音・音響など専門設備の比率が高く、DIYの余地は限定的です。ただし装飾とディスプレイは自分の美意識で仕上げられます。

◎ DIYしやすい作業
  • 壁の装飾:ミラーパネルの貼り付け、アート・写真の設置
  • テーブルの装飾:花、キャンドル、グラスのディスプレイ
  • 家具の搬入・配置:ソファ、テーブルの配置と微調整
  • サイン・メニューの制作:ドリンクメニュー、ボトルキープの棚の設営
  • 簡易なLEDテープライトの設置:貼るだけタイプのLEDテープは比較的容易
✕ プロに任せるべき作業
  • 照明の配線・設置:シャンデリアの吊り下げ、間接照明の造作、調光システム
  • 防音工事すべて:遮音壁、防音扉、天井の遮音処理は専門工事
  • 音響設備の施工:スピーカーの配置・配線は音響のプロに
  • 電気工事:照明・音響・空調の電気配線
  • 空調・換気工事:密閉空間の換気は専門設計が必須

クラブ業態でDIYが最も効果的なのは「ソファカバーの張替え」と「装飾品の選定」です。ソファカバーは業務用レザー生地をネット通販で購入し、張替え業者に依頼すれば新品購入の30〜50%で済みます。装飾品(アート・ミラー・フェイクグリーン等)は内装会社経由で購入すると中間マージンが乗るため、施主支給(自分で購入)にするのがコスト削減のコツです。ただし電気工事・防音工事・消防設備は法的に資格が必要な工事のため、絶対にDIYは不可です。


工期工期の目安と進め方

フェーズ 目安期間 やること
相談・要件整理 1〜2週間 コンセプト・業態・席数を整理。施工会社の選定・相見積もり依頼
設計・風営法対応 2〜4週間 空間デザイン、照明計画、防音設計、行政書士との風営法対応、見積もり確定
施工 4〜8週間 解体→防音工事→設備工事→内装仕上げ→照明・音響設置→家具搬入→クリーニング
検査・許可申請・引渡し 2〜4週間 保健所検査、風営法の許可申請(審査に最大55日)、施主検査、引渡し
トータル 約3〜5か月 風営法の審査期間(最大55日)を含むため一般飲食店より長い
風営法の許可審査に最大55日かかる:工事完了後、風俗営業の許可が下りるまで営業できません。この審査期間中も家賃は発生するため、資金計画に組み込んでおく必要があります。審査期間を短縮することはできないため、スケジュールは逆算で組みましょう。工期中も賃料は発生するため、特に風営法の審査待ち期間(最大55日)は資金繰りに直結します。風営法の許可申請書類の作成は行政書士に依頼するのが一般的で、費用は15万〜30万円が相場です。申請に必要な図面(客室面積の計算図・照明配置図・見通し図)は内装会社に作成を依頼し、行政書士と連携して申請を進めてください。

失敗例失敗・トラブル事例3選──先人の後悔から学ぶ

事例①
風営法の「見通し」要件を知らず、ボックス席の仕切りが高すぎて許可が下りない

VIP感を出すためにボックス席の仕切りを150cmの高さにしたところ、風営法の「客室内部を見通すことができる」要件に抵触し、許可が下りなかった。仕切りの高さを100cm以下に改修するため約50万円の追加費用と2週間の工期延長。

→ 教訓:風営法では客室の見通しが確保されていることが条件。ボックス席の仕切りは原則1m以下に。設計初期に行政書士と図面を確認し、要件を満たしてから施工に入る。
事例②
防音工事を省いたら営業開始1か月で「音がうるさい」と営業停止の警告

予算削減のため防音工事を最低限にしたところ、営業開始後にビル上階のオフィスから「音楽がうるさい」と苦情。ビル管理会社経由で警告を受け、改善しなければ退去と通告された。営業を続けながらの防音改修で約150万円──当初から施工していれば80万円で済んだ。

→ 教訓:防音工事は「やりすぎ」が正解。後付けの防音は営業しながらの施工になり、費用が2〜3倍に膨らむ。物件契約前に隣接テナントの業態を確認し、開業時に十分な防音レベルを確保する。
事例③
安いソファを入れたら半年で座面がヘタリ、張り替えに追加費用

コスト削減で1席3万円の安価なソファを10席導入。しかし毎日の営業でソファの座面が半年でヘタリ、合成皮革が剥がれ始めた。「ソファがボロい」という口コミが広がり客足が減少。全10席の張り替えで約40万円の追加費用。

→ 教訓:クラブのソファは毎日多くの人が座る「消耗品」。安すぎるソファは半年〜1年でヘタリが出る。最低でも1席5〜10万円以上で、業務用の耐久性があるものを選ぶ。長期的にはコスパが良い。

選び方内装業者の選び方・相見積のコツ

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クラブ・ナイト業態の施工実績
照明演出、防音工事、ボックス席の造作、風営法対応──クラブ特有の要件に対応できる実績があるか。
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照明設計の提案力
クラブの照明は「暗さの中の煌めき」。RGB LED、間接照明、調光システムまで踏み込んだ提案ができるか。
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見積もりの透明性
照明・音響設備、ソファ・家具、防音工事の含み方が明確か。この3項目で見積もりが数百万円変わる。
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風営法の知見
風営法の施設基準を理解した設計ができるか。行政書士との連携体制があるか。
📌 5つ目:相見積もりは最低2〜3社

同じ条件で複数社から見積もりを取り、金額だけでなく照明・防音の提案力と風営法への対応力も比較しましょう。

店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例を写真で比較 できるため、クラブの施工実績がある会社を見つけやすくなっています。気になる会社があれば、クラブの内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。業者の選び方ガイドで内装会社選びの全体像も確認しましょう。クラブの施工は風営法の構造要件を満たす設計力が必須のため、一般の飲食店しか手がけたことがない会社に依頼すると手戻りのリスクが高まります。


準備要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)

内装会社への相談前に以下を整理しておくと、見積もりの精度が格段に上がります。このリストはそのまま印刷・スクショして初回打ち合わせに持参できます。

📝 クラブ開業 内装相談チェックリスト
  • 物件の状態:居抜き(前テナントの業態も記載)or スケルトン
  • 坪数・間取り:図面があればベスト。天井高も記載
  • 業態コンセプト:キャバクラ/ホストクラブ/ラウンジ/ガールズバー/ナイトクラブ
  • 客単価の想定:ドリンク・セット料金の設定
  • 客席構成:ボックス席○席+カウンター○席+VIPルーム○室
  • 照明の方向性:シャンデリア系/LED系/モダン系(参考写真があれば)
  • 音響・カラオケの要否:カラオケ購入 or リース。DJ設備の要否
  • 防音の必要レベル:隣接テナントの業態、建物の構造
  • 喫煙の可否:全面喫煙可 or 分煙 or 禁煙
  • フード提供の有無:簡単なおつまみ程度 or 本格的な料理
  • 風営法の許可区分:1号(接待あり)or 深夜届出(接待なし)。行政書士の紹介が必要か
  • 営業所の所在地:保護対象施設(学校・病院等)からの距離の確認
  • 予算の上限:内装工事+照明音響+家具+防音+設計の合計(予備費15〜20%別枠)
  • 開業希望時期:風営法の審査期間(最大55日)を含めて逆算
  • デザインのイメージ:参考写真を5〜10枚用意
  • 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し

事例事例でイメージを固める

費用相場やコストダウン策を理解したら、次は「どんなクラブにしたいか」を具体的にビジュアルで固めるステップです。

店舗内装ドットコムのクラブの内装デザイン事例・会社一覧では、業態別・規模別・予算帯別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。

  • シャンデリアが映える高級感のあるキャバクラの事例
  • LED演出でモダンなホストクラブの事例
  • 落ち着いた雰囲気の大人のラウンジの事例
  • カジュアルで入りやすいガールズバーの事例
  • 居抜きを活用しコストを抑えたクラブの事例

施工事例を見る際のチェックポイントは「照明演出の手法(シャンデリア vs LED vs 間接照明)」「ボックス席のソファの素材感とサイズ感」「VIPルームの仕切り方(風営法の見通し要件への対応)」「カウンターのデザインと素材」の4点です。気に入った事例の写真を5〜10枚保存し、内装会社との初回打ち合わせで共有してください。業種別費用相場一覧で他の飲食業態の費用感と比較するのもおすすめです。照明設計ガイドでクラブに適した照明の基本も確認しましょう。床材ガイドで高級感のある床仕上げの選択肢も確認してください。事例ごとの坪数・客席数・おおよその予算帯を把握しておくと、自店の計画に落とし込みやすくなります。


FAQよくある質問

Q1. クラブの内装費用の相場はどのくらいですか?
居抜きで坪30〜60万円、スケルトンで坪55〜110万円が目安です。25坪のキャバクラなら600〜1,840万円前後。高級クラブでは坪100〜200万円以上になることも。
Q2. ガールズバーとキャバクラで費用はどう違いますか?
ガールズバーは坪30〜55万円(カウンター中心でシンプル)、キャバクラは坪45〜85万円(ボックス席+照明演出)が目安。ボックス席の造作・ソファ・照明の差が主な要因です。
Q3. 風俗営業許可はどのくらいの期間と費用がかかりますか?
許可の審査には最大55日かかります。行政書士への依頼費用は15〜30万円程度が相場です。設計段階から行政書士と連携し、要件を満たす図面を作成するのが鉄則です。
Q4. 防音工事はどのくらいかかりますか?
25坪の場合、簡易防音で30〜80万円、標準防音で80〜200万円、高性能防音(ナイトクラブ)で200〜500万円以上が目安。後付けは2〜3倍のコストになるため、開業時にしっかり施工するのが鉄則です。
Q5. 工期はどのくらいかかりますか?
トータルで3〜5か月が目安。風営法の許可審査(最大55日)が含まれるため、一般の飲食店より長くなります。審査期間中も家賃が発生するため資金計画に組み込みましょう。
Q6. ガールズバーは風営法の許可が必要ですか?
「接待」を行わないガールズバーは風俗営業許可は不要ですが、深夜0時以降にアルコールを提供する場合は「深夜酒類提供飲食店営業届」が必要です。「接待」の定義は曖昧な部分もあるため、行政書士に相談するのが安全です。
Q7. VIPルームをつくる場合の追加費用は?
1室あたり50〜200万円が目安です(防音壁+照明+特注ソファ+カラオケ)。ただし風営法の要件で客室面積16.5㎡以上が必要、施錠設備は不可という制限があるため設計に注意。
Q8. 融資は受けられますか?
日本政策金融公庫でも審査は可能ですが、風俗営業の業態は審査が厳しい傾向です。業界での勤務経験、事業計画書の精度、自己資金の比率(総費用の3分の1以上)が重要になります。
Q9. カラオケ機器は購入とリースどちらが良いですか?
リース(月額2〜5万円)がおすすめです。購入は30〜80万円の初期費用がかかりますが、リースなら初期費用を抑えられ、機器の入替えもスムーズです。
Q10. 予算オーバーを防ぐ最も効果的な方法は?
クラブ系業態の居抜き物件を選ぶこと。防音・照明・ボックス席を流用できれば40〜60%のコスト削減が可能です。スケルトンの場合は防音工事を削らず、照明をLED中心にして予算を配分しましょう。予備費は15〜20%確保。

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