焼き鳥屋の内装費用相場|坪20〜40万円・焼き場と排煙ダクト・業態別シミュ

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結論:焼き鳥屋の内装費用の目安

焼き鳥屋の内装費用は、坪単価で20〜40万円が目安です(居抜き坪15〜30万円、高級バルで坪30〜50万円)。20坪のシンプルな店なら内装で約600万円、これに焼き台・排煙ダクト・空調・厨房機器などを加えて800〜1,000万円を見込みます。費用の核になるのは焼き場(炭火/ガスの焼き台)・排煙/脂/におい対策(大型ダクト・脱臭・グリストラップ)・カウンター(焼き場前の臨場感)の3本柱で、とくに煙と脂とにおいの処理が費用と集客の両方を左右します。本ページは、これらを費用構造で分解し、業態別・坪数別の費用までを公開相場をもとに整理したものです。

  • 費用を決める3本柱=焼き場・排煙/脂/におい・カウンター
  • 排気不足は客足が遠のき、保健所も通らない
  • 焼き台は炭火(風味・臨場感)かガス(1〜10万/台・扱いやすい)か
  • 業態別(大衆/高級バル/焼きとん/居酒屋)・坪数別(10/20/30坪)シミュ

この記事について

  • 運営:株式会社BPBコンサルティング(店舗内装の一括見積もりサービス「tenponaiso.com」)
  • 最終更新:2026年7月30日
  • 費用・設備・法規の情報は、公的機関の公開資料(環境省「臭気対策マニュアル」、食品衛生法・排水関連法令を含む)、および店舗内装の公開相場をもとに編集部が整理したものです。実際の費用は業態・規模・焼き場や排煙の仕様によって変動します。正確な金額は必ず複数社の見積もりでご確認ください。
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内装は開業資金の約4割を占める最大の費目

焼き鳥屋を含む飲食店では、内外装の工事費が開業資金全体の中で最も大きな割合を占めます。日本政策金融公庫の資料(「創業の手引+」)では、飲食店の開業資金のうち内外装工事費が約41.7%を占めるとされています。物件取得費・運転資金・厨房設備などを合わせた開業資金のうち、内装はおよそ4割という最大級の費目です。だからこそ坪単価だけを見るのではなく、「何にいくらかけるか」の配分を最初に決めることが資金計画のブレを防ぎます。とくに焼き鳥屋は後述の焼き場・排煙ダクトに費用が集中するため、この配分設計が他業態以上に重要になります。

焼き鳥屋の内装費用は何で決まる?

結論から言うと、焼き鳥屋の内装費用は「①焼き場(焼き台)」「②排煙・脂・におい対策」「③カウンター・客席」の3本柱で決まります。内装費の坪単価は、前の店の造作を活かせる居抜きで15〜30万円、スケルトンで20〜40万円、高級バルで30〜50万円が目安。20坪のシンプルな店で内装約600万円、焼き台・排煙ダクト・空調・厨房機器を含めて800〜1,000万円を見込みます。

焼き鳥屋の坪単価(内装費/坪)0204050万円居抜き坪15〜30万円スケルトン標準坪20〜40万円高級バル・造作充実坪30〜50万円

焼き鳥屋は、ラーメン店やピザ店のような大型設備が要らず、焼き台とダクトが設備の中心です。そのため小規模でも開業しやすい一方、炭火やガスで大量の煙と脂が出るため、その排煙・脱臭・近隣対策が費用と集客の両方を左右します。坪単価の数字だけでなく、「炭火かガスか」「煙とにおいをどう処理するか」「カウンター中心か宴会対応か」が総額を決めます。たとえば同じ20坪でも、ガス焼き台のカウンター中心店と、炭火で個室を備えた高級バルでは、焼き場・排煙・造作の作り込みがまったく異なります。先に業態とコンセプトを固めることが、費用設計の出発点になります。

「内装の見た目」より「焼き場と排煙」でコストが決まる

焼き鳥屋では、坪単価や客席のデザインだけを見ても費用は読めません。どんな焼き台を据え、煙と脂とにおいをどう処理するか——この焼き場と排煙の仕様が総額を大きく左右します。とくに排煙は、不十分だと客足が遠のき、保健所の検査も通りません。まずは費用の3本柱(焼き場・排煙/脂/におい・カウンター)を理解することが、見積もりの妥当性を判断する出発点になります。この3つが物件で実現できるか、見積もりに適切に含まれているかを押さえれば、安すぎる見積もりに潜む「排煙や耐熱の抜け」にも気づけます。

【最重要】費用を決める3本柱

焼き鳥屋の内装費用は、次の3つに集約されます。いずれも「煙と脂とにおいを出す焼き鳥」ならではのコストで、味・快適性・近隣との関係に直結します。

費用を決める3本柱(煙と脂とにおいが核)① 焼き場(焼き台)炭火 or ガス設備の中心臨場感と味を左右② 排煙・脂・におい大型ダクト・脱臭グリストラップ近隣・保健所対策③ カウンター焼き場前の臨場感少人数で回しやすい1人客も入りやすい

第一の焼き場は、炭火かガスかで風味・臨場感とコストが変わる、焼き鳥屋の心臓部です。第二の排煙・脂・におい対策は、大量の煙と脂を処理する大型ダクト・脱臭装置・グリストラップで、費用も集客も左右する最重要ポイントです。第三のカウンターは、焼き場前で焼きたてを提供する臨場感の演出で、少人数でも回しやすく1人客も入りやすい、焼き鳥屋の定番スタイルです。この3本柱を理解すると、見積もりのどこにお金がかかっているかが見えてきます。

焼き場の選び方(炭火 vs ガス)

焼き鳥屋で最も欠かせない設備が焼き台です。焼き台の選び方は、味・オペレーション・コスト・排煙の負担に直結します。大きく炭火とガスの2択です。

焼き台の選択:炭火 vs ガス炭火(備長炭)遠赤外線の下火式・耐火レンガ式風味・香り・臨場感に優れる煙・脂が多く排煙を重視火力管理に技術と手間ガス式1台あたり1万〜10万円と安価扱いやすく安定した火力煙は炭火より控えめオペレーションがシンプル

炭火(とくに備長炭)は、遠赤外線で香ばしく焼き上げ、風味・香り・臨場感に優れます。下火式や耐火レンガ式が使われますが、煙・脂が多く出るため排煙設備を重視する必要があり、火力管理にも技術と手間がかかります。一方ガス式は、1台あたり1万〜10万円と安価で、扱いやすく火力が安定し、オペレーションもシンプルです。煙は炭火より控えめですが、それでも排煙対策は必要で、業態を問わず欠かせません。「炭火の味で勝負する高級店」か「ガスで安定運営する大衆店」か、という業態の方向性が、焼き台の選択に表れます。焼き台は、内装工事とは別に厨房機器として計上されることが多く、炭火のための専用の焼き台や排気の強化が必要になると、その分費用が積み上がります。串を効率よく焼ける幅・奥行きや、ピーク時の同時調理量も考えて、店の規模に見合う焼き台を選ぶことが、オペレーションと投資のバランスにつながります。

排煙・脂・におい対策

焼き鳥屋の費用と集客を最も左右するのが、排煙・脂・におい対策です。焼肉・ラーメン・中華とならび、焼き鳥は「重飲食店」に分類され、悪臭の苦情が発生しやすい業態です。煙とにおいの処理を妥協すると、店内環境の悪化、近隣トラブル、保健所の検査不通過につながります。

排煙・脂・におい対策の構成排煙フード焼き場の煙・脂・熱を集める大型ダクト煙を屋外へ排出(ダクト80万弱の例)グリースフィルター脂(油分)を捕集する脱臭装置水洗式・電気式でにおいを除去グリストラップ排水の油分を分離(排水基準)

焼き場の煙・脂・熱は、まず排煙フードで集め、大型のダクトで屋外へ排出します(ダクトだけで80万円弱という例もあります)。脂はグリースフィルターで捕集し、においは水洗式(排煙を水・酸・アルカリと接触させて吸着)や電気式の脱臭装置で除去します。さらに、厨房排水の油分を分離するグリストラップは、明確に義務化されてはいないものの、下水道法・水質汚濁防止法などの排水基準を満たすため事実上不可欠で、自治体ごとに上乗せ条例がある場合もあり、事前の確認が安全です。排気量が不足すると店内が煙だらけになり、女性客を中心に客足が遠のくため、排煙は「削れない投資」です。一方で、焼き鳥屋では軒先で焼く煙の香りを集客に活かす考え方もあり、においを完全に消すか、適度に漂わせるかは、立地と近隣環境によって判断が分かれます。住宅が近い立地ほど脱臭を手厚くし、繁華街なら集客とのバランスを取る、というように、排煙・脱臭の設計は物件ごとに最適解が変わります。排煙ダクトは、屋外のどこまで延ばし、どの方向に排気するかで、近隣への影響も工事費も変わります。とくにビルのテナントでは、ダクトを屋上まで通せるか、共用部の制約がないかを契約前に確認しておくことが、後の追加工事や近隣トラブルを防ぐ鍵になります。

排煙ダクトは「上階ほど」高くなる──長さと排気経路で費用が変わる

前述のとおりビルのテナントでは排煙ダクトを屋上まで通せるかが鍵ですが、この「ダクトの長さ」そのものが費用を大きく左右します。スケルトン物件では排煙設備をゼロから作るため費用が高くなりやすく、さらに建物の屋上まで排気を上げる必要がある場合、上の階に入るほどダクトが長くなり、その分だけ工事費が積み上がります。一般に、排気を上げる階数が1つ増えるごとに数十万円単位で費用が加算されると見ておくと安全です。1階の路面店か、2階・3階のテナントかで、同じ規模でも排煙ダクトの費用は大きく変わります。物件を選ぶ段階で「排気をどこまで・どの経路で上げるか」を確認しておくと、後からの想定外を防げます。

カウンターと客席

焼き鳥屋の定番スタイルが、焼き場の前にカウンターを配置するレイアウトです。目の前で焼かれる臨場感と香りが、焼き鳥屋ならではの体験になります。カウンターは1人客も入りやすく、少人数でも回しやすいため、小規模ならワンオペでの運営も現実的です。

客席の構成は業態で変わります。高級感のあるバルなら、カウンターメインで席数を抑え、落ち着いた空間で1品ずつ提供するスタイルが向き、スケルトンから作り込むことが多くなります。大衆居酒屋なら、テーブル席を多めに取り宴会・大人数に対応する構成が向き、前のテナントが同業ならその造作を活かしてコストを抑えられます。カウンターと客席のバランスは、客単価・回転・人件費の設計にも直結するため、コンセプトに合わせて決めることが大切です。カウンターは焼き場との距離が近いほど焼きたてを素早く提供でき、ライブ感も高まりますが、煙や熱がお客様に届きやすくなるため、排気の設計とセットで考えます。テーブル席は宴会や家族客を取り込める反面、提供動線が長くなるため、ホールの人員計画も合わせて検討します。

業態別の費用

ひとくちに焼き鳥屋といっても、大衆向けから高級バルまで幅があり、業態によって焼き場・排煙・客席の重みと坪単価が変わります。下表は代表的な業態の傾向です。

大衆焼き鳥(居酒屋型)

  • 坪単価の目安坪20〜35万円
  • 特徴テーブル・宴会・回転重視

高級焼き鳥・バル

  • 坪単価の目安坪30〜50万円
  • 特徴カウンター・コース・個室・少席

焼きとん

  • 坪単価の目安坪20〜35万円
  • 特徴豚串中心・同様の排煙対策

やきとり居酒屋

  • 坪単価の目安坪20〜40万円
  • 特徴メニュー幅広・宴会対応

大衆焼き鳥や焼きとんは、テーブルと回転を重視し、ガス焼き台や居抜き活用で初期費用を抑えやすい業態です。高級焼き鳥・バルは、炭火の焼き台・落ち着いた造作・個室などで坪単価が上がります。やきとり居酒屋はメニューが幅広く、厨房設備が増える傾向があります。いずれの業態でも排煙対策は必須で、自店のコンセプトに合わせて焼き場・客席・排煙の比重を決めることが、費用設計の出発点です。立地も費用と集客に影響します。駅前・繁華街は集客力が高い反面家賃が高く近隣も密集し、ロードサイドは家賃を抑えやすく排煙の自由度も高い、という違いがあります。業態・坪数・立地のバランスを、想定する客層と資金から逆算して決めましょう。

大衆焼き鳥(居酒屋型)

坪20〜35万
  • 焼き台ガス中心・扱いやすい
  • 客席テーブル多め・宴会対応
  • 強み回転・初期費用を抑えやすい
  • 物件同業居抜きでコスト圧縮

高級焼き鳥・バル

坪30〜50万
  • 焼き台炭火・風味と臨場感
  • 客席カウンター・個室・少席
  • 強み客単価・コース提供
  • 物件スケルトンで作り込み

坪数別の費用シミュレーション

坪単価(坪20〜40万円)に坪数をかけた内装費の概算が下図です。焼き台・排煙ダクト・空調・厨房機器・什器・運転資金は含みません。狭い物件でも焼き場と排煙の基本は変わらないため、坪数が小さいほど坪単価は割高になりやすい点に注意します。

坪数別・内装費の目安(坪20〜40万円)10坪 カウンター中心200〜400万円20坪 標準400〜800万円30坪 テーブル・宴会600〜1,200万円※内装・造作の概算。焼き台・排煙ダクト・空調・厨房機器・什器・運転資金は別途。

10坪(カウンター中心)

  • 内装費の目安約200〜400万円
  • 想定業態小規模・ワンオペ

20坪(標準)

  • 内装費の目安約400〜800万円
  • 想定業態カウンター+テーブル

30坪(テーブル・宴会)

  • 内装費の目安約600〜1,200万円
  • 想定業態大衆居酒屋型・宴会対応

内装に「設備」を足した総額で考える

上図は内装・造作の概算です。焼き鳥屋では、これに焼き台・排煙ダクト(80万円弱の例)・空調(100万円弱)・厨房機器(約150万円)などが加わり、20坪なら総額800〜1,000万円が目安になります。内装だけの見積もりで判断せず、焼き台と排煙を含む総額で資金計画を立てることが、焼き鳥屋では特に重要です。坪数が大きくなるほど客席は増やせますが、その分家賃・人件費・光熱費といった固定費も増えます。カウンター中心の小規模で固定費を抑えるか、テーブルを増やして宴会需要を取り込むかは、立地の客層と資金から逆算して決めましょう。

見積内訳の読み方

焼き鳥屋の内装見積もりは、おおむね次の項目に分かれます。各項目が「一式」でまとめられている場合は、内訳を確認しましょう。

仮設・解体

  • 主な内容養生、既存撤去、原状回復
  • 確認ポイント居抜きは撤去範囲で変動

内装・造作

  • 主な内容床壁天井、カウンター、客席
  • 確認ポイント耐熱・耐火、油汚れ対策

焼き場・厨房

  • 主な内容焼き台、厨房機器、シンク
  • 確認ポイント炭火/ガス、機種・台数

排煙・換気

  • 主な内容排煙フード、ダクト、脱臭
  • 確認ポイント排気量・脱臭方式

電気・ガス・給排水

  • 主な内容容量、グリストラップ
  • 確認ポイント火力・排水基準

設計・諸経費

  • 主な内容設計監理、図面、現場管理費
  • 確認ポイント含まれる範囲

焼き台や厨房機器は内装見積もりとは別に計上されることもあるため、内装と設備を合算した総額で資金計画を立ててください。複数社を比べるときは、総額だけでなく「同じ項目が入っているか」「排煙ダクト・脱臭・耐熱対策など焼き鳥屋に必要な工事が含まれているか」を突き合わせます。金額・仕様・含まれる範囲の3点をそろえて比較するのがコツで、比較の進め方は相見積もりの取り方ガイドで解説しています。

「排煙と耐熱・耐火」への対応を確認

排煙ダクトの排気量、脱臭方式、焼き場まわりの耐熱・耐火対策は、焼き鳥屋の施工経験がないと過小に見積もられがちです。安い総額でも、排煙が弱いと開業後に煙・におい・近隣トラブルや追加工事につながります。金額の比較と同時に、焼き鳥屋・飲食店の施工実績がある会社かどうかを確認することが、手戻りを防ぎます。見積書を見るときは、各項目に「何が・どこまで」含まれるかを業者に確認し、排煙ダクト・脱臭・耐熱対策・グリストラップといった焼き鳥屋に必要な工事が抜けていないかを突き合わせましょう。単純な総額比較ではなく、項目の網羅性と仕様の妥当性をそろえて見ることが、適正な比較になります。

見落としがちな追加費用

本体工事のほかに、焼き鳥屋では次のような費用が後から発生しがちです。資金計画の段階で見込んでおきましょう。

  • 焼き台・厨房機器:焼き台(ガス式1〜10万/台、炭火はさらに上)、冷蔵庫、シンクなど。内装費とは別枠で、合算した総額で計画します。
  • 排煙ダクト・脱臭装置:大型ダクト(80万円弱の例)、脱臭装置。重飲食ほど重くなります。
  • 空調:焼き場の熱に対応する空調(100万円弱の例)。
  • グリストラップ:排水の油分分離。物件に無ければ設置工事が必要です。
  • 看板・備品:軒先の看板、串打ち道具、食器、レジなど。
  • 原状回復費の積立:賃貸は退去時に原状回復が必要です。範囲を契約時に確認しましょう。
  • 運転資金:開業初期は売上が安定しないため、数ヶ月分の備えが必要です。

物件を決める前に「排気・ガス容量・グリストラップ」を確認

排煙ダクトを屋外まで通せるか、炭火・ガスの火力に必要な設備があるか、グリストラップを設置できるか、近隣に煙・においへの配慮が必要な立地か——これらは契約前に確認しておくと、後からの大きな追加工事を防げます。排煙を通しにくい物件を選ぶと、ダクト工事費が膨らみます。

焼き台は「買って終わり」ではない──消耗品としての更新費と清掃費

焼き鳥の焼き台・焼き機は、一度導入すればずっと使える設備ではなく、消耗品に近い性質があります。毎日高温で使い続けると劣化が進み、店舗用の焼き台はおおむね1年前後で次の台に入れ替えるケースもあります。つまり初期費用だけでなく、定期的な更新費を運転資金に織り込んでおく必要があります。あわせて、油や煙を大量に扱う焼き鳥屋では、排煙ダクトやグリスフィルターの定期清掃も欠かせません。清掃を怠るとダクト内に油が溜まり、排気能力の低下だけでなく火災リスクにもつながります。焼き台の更新費とダクト清掃費は、開業後に必ず発生するランニングコストとして見込んでおきましょう。

賢いコストダウンの考え方

焼き鳥屋のコストダウンは「味・集客・近隣に関わる焼き場と排煙は守り、それ以外で工夫する」のが基本です。排煙や焼き台を削る節約は、客足や近隣トラブルに直結します。焼き鳥屋は、煙とにおいを出す業態だからこそ、その処理を妥協すると営業そのものが立ち行かなくなりかねません。コストダウンは「安い会社を探す」のではなく、「守るべき焼き場・排煙は守りつつ、居抜き活用や調達方法で工夫する」のが正解です。

やるべきコストダウン

  • 同業・飲食の居抜き物件を活用:焼き場・排煙・グリストラップが活かせれば大きく圧縮できる
  • 焼き台・厨房機器は中古も検討:状態を見極めつつ初期負担を抑える
  • カウンター中心・小規模化:席数を絞りワンオペで固定費を抑える
  • 造作のメリハリ:焼き場・排煙は確保し、装飾は業態に合わせて調整
  • 複数社の相見積もり:焼き鳥屋・飲食の実績がある会社を含め、同条件で比較する

削ってはいけない部分

排煙ダクト・脱臭、焼き場まわりの耐熱・耐火、グリストラップ、火気の安全対策は削れません。これらは集客・近隣・安全に直結します。コストダウンは居抜き活用や厨房機器の調達方法で行い、焼き場と排煙という焼き鳥屋の核に関わる部分は守るのが鉄則です。具体策は店舗内装のコストダウン術もあわせてご確認ください。

資金調達(融資を中心に)

焼き鳥屋の開業には、内装・焼き台・排煙・厨房を合わせて、一般に700万円以上が必要と言われます。資金調達の中心になるのは金融機関からの融資で、日本政策金融公庫の創業融資や、自治体・信用保証協会が関与する制度融資がよく使われます。審査では事業計画書の精度(立地・客層・客単価・採算)と自己資金の比率が重視されます。開業初期は売上が安定しないため、運転資金に余裕を持たせた計画が欠かせません。

補助金・助成金は対象や時期が限られ採択も不確実なため、当てにした資金計画は危険です。使えるものがあれば加点として検討する程度にとどめ、融資と自己資金で成立する計画を基本に据えてください。開業費用の全体像は店舗開業費用の内訳ガイド、焼き鳥屋に特化した流れは焼き鳥屋の開業ガイドもあわせてご確認ください。

内装と焼き台・排煙を含む概算をつかむ最短ルートは、実際の見積もりを取ることです。焼き鳥屋の事例を見て、気になれば無料で複数社にまとめて相談できます。

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工期と開業フロー

焼き鳥屋の開業は、物件契約から開店まで約1.5〜3ヶ月が目安です。内装工事に加えて、焼き場・排煙ダクトの設備工事と、飲食店営業許可(保健所)・消防の手続きが工程の要になります。排煙ダクトを屋外まで通す工事や、グリストラップの設置が必要な物件では、さらに期間がかかることもあります。

開業フローと工期(約1.5〜3ヶ月)0123物件・コンセプト設計・保健所/消防/排煙相談内装・焼き場・排煙ダクト工事営業許可・深夜酒類届出開業準備・開店経過月数(ヶ月) ※排煙設計と保健所・消防の確認が工程の要

1物件・コンセプト立地・業態・炭火/ガス
2設計・事前相談保健所・消防・排煙
3内装・焼き場・排煙ダクト・脱臭・厨房
4許可・届出営業許可・深夜酒類
5開店仕込み・プレオープン

工期を短縮するには、設計段階で保健所・消防・排煙の専門業者に相談し、排煙ダクトや火気の要件を満たすレイアウトを固めることが近道です。焼き鳥屋・飲食に慣れた施工会社なら、排煙や耐熱の見落としがなく、許可取得もスムーズに進みます。

必要な許認可・届出

焼き鳥屋の開業には、保健所の飲食店営業許可と、施設ごとの食品衛生責任者が必要です。店舗の構造・設備が保健所の基準を満たしていることが前提のため、設計段階で保健所に事前相談しておくとスムーズです。炭火・ガスで火気を扱うため、建物は防火対象物として消防のルールに従い、防火・避難・消防設備の要件を満たす必要があります。とくに排煙・換気は、不十分だと営業に支障が出るだけでなく保健所の検査を通過できないため、設計段階で排煙の専門業者にも相談します。

営業時間によっては追加の届出が必要です。深夜0時以降も酒類を提供する場合は、深夜酒類提供飲食店営業の開始届出を警察署に行います。排水については、厨房排水の油分を分離するグリストラップが、下水道法・水質汚濁防止法などの排水基準を満たすために事実上不可欠で、自治体ごとに上乗せの条例がある場合もあります。さらに、焼き鳥は煙やにおいの苦情が発生しやすい重飲食店のため、近隣への配慮と、自治体の悪臭・環境関連のルールの確認も欠かせません。許可・届出の運用は自治体(保健所)や所轄の消防署・警察署によって細部が異なるため、物件が決まったら早めに各窓口へ相談し、求められる設備や書類を確認しておくと、開店の遅れを防げます。

焼き鳥屋に強い内装業者の選び方

焼き鳥屋の内装は、焼き場・排煙・耐熱対策を理解しているかで、費用も集客も大きく変わります。次の観点で見極めてください。

  • 焼き鳥屋・飲食の施工実績:炭火/ガスの焼き場、排煙ダクト、脱臭の経験があるか。
  • 排煙・換気の設計力:排気量・ダクト経路・脱臭方式を、立地と近隣に合わせて設計できるか。
  • 耐熱・耐火への理解:焼き場まわりの耐熱・耐火対策を見込めるか。
  • 見積もりの透明性:焼き台・排煙・グリストラップを含めて項目を明示し、「一式」でぼかさないか。
  • 保健所・消防への対応:基準を満たす設計と事前相談を進められるか。

焼き鳥屋の内装は会社によって金額も提案も差が出やすいため、1社の見積もりだけで判断せず、複数社を同条件で比較することが、適正価格と繁盛する店づくりにつながります。業者選びの基準は内装業者の選び方ガイドも参考にしてください。

焼き鳥屋の見極め①──「炭か電気か」を排気設計から答えられるか

章のチェックを面談の質問に変えるのが確実です。まず「炭火・電気・無煙ロースターの選択を、必要排気量とダクト経路・脱臭・近隣条件から逆算して提案できますか」。考え方は本文の排煙ダクトの章のとおりで、機材の好みではなく建物条件から答えられる会社が本物です。※火気使用・排気の基準は建物と所轄で異なるため、必ず事前確認を。

焼き鳥屋の見極め②──焼き場カウンターの「熱と煙」を客席距離で設計できるか

次に「焼き台とカウンター客席の距離・高さ・捕集フードの張り出しを、お客さまが煙くならない条件で図面化できますか」。臨場感と煙害は紙一重です。服に匂いが残る店はレビューで負けます——捕集と給気のバランスを図で語れるかを見てください。

焼き鳥屋の見極め③──串打ち・仕込みの動線を冷蔵から引けるか

最後に「仕込み(串打ち)スペースと冷蔵、焼き場への補充動線を、営業中に交錯しない配置で提案できますか」。焼き鳥は仕込みが命——昼の仕込みと夜の営業で同じ場所が二役をこなします。冷蔵からの距離と手洗いの位置まで含めた動線を確かめてください。

業種を問わない選定の共通基準(業者4タイプ分類・見積書チェック)は内装業者の選び方の実践ガイド(カフェ編)へ。焼き鳥屋はこの共通基準の上に、上の3つを重ねてください。

焼き鳥屋の焼き場・排煙に慣れた会社を見極めるには、まず施工事例を確認しましょう。条件を入力すれば、対応できる複数社へ無料でまとめて見積もりを依頼できます。

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ありがちな失敗パターンと教訓

焼き鳥屋の内装で起こりやすい典型的なつまずきと、その回避策をまとめます。いずれも業界で起こりうるシナリオで、知っておくだけで多くは防げます。焼き鳥屋の失敗は「排煙・におい対策の不足」と「焼き場・設備費の過小評価」に集約されます。

  • 排煙・排気量が不足:店内が煙だらけになり、客足が遠のく。排気量と脱臭を業態に合わせて設計する。
  • においの近隣トラブル:煙とにおいで苦情が出る。脱臭装置とダクト経路、立地を考慮する。
  • 排煙が保健所基準を満たさず開店が遅れる:設計前に保健所・消防へ相談する。
  • 焼き台・排煙を内装費に含めず資金不足:設備を見込まず予算が破綻。内装+設備で計画する。
  • 耐熱・耐火対策の不足:焼き場まわりの劣化やリスク。耐熱仕上げを確保する。
  • 1社の言い値で発注:相場観のないまま割高に。焼き鳥屋・飲食の実績がある複数社で比較する。

これらに共通するのは、「坪単価だけ」「内装の見た目だけ」で判断してしまうことです。焼き鳥屋は焼き場・排煙・カウンターという前提があり、煙と脂とにおいを的確に処理する設計が成否を分けます。3本柱を押さえたうえで、焼き鳥屋・飲食の実績がある会社と進めることが、確実でコストの合った開業への近道です。

開業前チェックリスト

契約・着工前に確認したい項目

  • 業態(大衆/高級バル/焼きとん/やきとり居酒屋)を決めたか
  • 焼き台(炭火/ガス)を選び、必要な火力・設備を確認したか
  • 排煙フード・大型ダクト・脱臭装置を業態に合わせて計画したか
  • 排煙ダクトを屋外まで通せる物件か、近隣の煙・においへの配慮を確認したか
  • グリストラップを設置できるか(排水基準)
  • 焼き場まわりの耐熱・耐火対策を見込んだか
  • 飲食店営業許可・消防、深夜酒類提供の届出の要否を確認したか
  • 焼き台・排煙・空調・厨房を含む総額(20坪で800〜1,000万円目安)で資金計画を立てたか
  • 焼き鳥屋・飲食の実績がある複数社から同条件で見積もりを取り、比較したか

公開事例で見る費用感──施工会社の焼き鳥店

工事費の実額は各社が公開していないため載せていません。写真は施工会社の公開事例(各社公式サイトの公開事例・出典明記)です。暖簾と提灯の入口、木のカウンターに焼き場を見せる設えが焼き鳥店の定番です。

愛知県の焼き鳥店の外観(暖簾と提灯の入口・施工:株式会社サライデザインルーム)
愛知県の焼き鳥店・外観(施工:株式会社サライデザインルーム)出典:当サイト事例ページ
愛知県の焼き鳥店の内装(木のカウンターと提灯・施工:株式会社サライデザインルーム)
愛知県の焼き鳥店・内装(施工:株式会社サライデザインルーム)出典:当サイト事例ページ

焼き鳥店の事例一覧はこちら

よくある質問(FAQ)

焼き鳥屋の内装費用は坪いくらが目安ですか?

坪単価で20〜40万円が目安です。前の店の造作を活かせる居抜きで坪15〜30万円、スケルトンで坪20〜40万円、高級バルで坪30〜50万円が目安です。20坪のシンプルな店なら内装約600万円、焼き台・排煙ダクト・空調・厨房機器を含めて800〜1,000万円を見込みます。

なぜ焼き鳥屋は排煙にお金がかかるのですか?

炭火やガスで大量の煙と脂が出るためです。焼き鳥は焼肉・ラーメン・中華と並ぶ重飲食店で悪臭の苦情が出やすく、排気量が不足すると店内が煙だらけになり客足が遠のき、保健所の検査も通りません。排煙フード・大型ダクト・脱臭・グリストラップが費用の核になります。

焼き台は炭火とガスのどちらがよいですか?

目指す店によります。炭火(備長炭)は遠赤外線で香ばしく焼け、風味・臨場感に優れますが、煙・脂が多く排煙を重視する必要があり火力管理に技術が要ります。ガス式は1台1万〜10万円と安価で扱いやすく火力が安定し、オペレーションがシンプルです。

排煙・におい対策にはどんな設備が必要ですか?

排煙フードで煙・脂・熱を集め、大型ダクトで屋外へ排出します(ダクトだけで80万円弱の例も)。脂はグリースフィルターで捕集し、においは水洗式や電気式の脱臭装置で除去します。さらに排水の油分を分離するグリストラップも、排水基準を満たすため事実上必要です。

カウンターメインの小さな店でも開業できますか?

できます。焼き鳥は1人でも入りやすくカウンター席のみの営業ができ、焼き台とダクトが設備の中心であるため開業コストを抑えやすい業態です。小規模ならワンオペでの運営も現実的で、固定費を抑えられます。

20坪だと総額はいくらくらいですか?

内装だけなら坪20〜40万円で約400〜800万円ですが、焼き鳥屋では焼き台・排煙ダクト(80万円弱)・空調(100万円弱)・厨房機器(約150万円)などを加えて、20坪で総額800〜1,000万円が目安です。内装だけの見積もりで判断しないことが大切です。

開業に必要な許可・届出は何ですか?

保健所の飲食店営業許可と食品衛生責任者が基本です。火気を扱うため消防のルールに従い、深夜0時以降に酒類を提供する場合は深夜酒類提供飲食店営業の届出が必要です。排水のグリストラップ対応や、重飲食店としての近隣・悪臭への配慮も求められます。

開業までどれくらいかかりますか?

物件契約から開店まで約1.5〜3ヶ月が目安です。内装・焼き場・排煙ダクトの工事に加えて、飲食店営業許可(保健所)・消防の手続きが必要です。排煙ダクトを屋外まで通す工事やグリストラップの設置が必要な物件では、さらに期間がかかることがあります。

費用を抑えるコツはありますか?

同業・飲食の居抜き物件(焼き場・排煙・グリストラップが残る物件)の活用、焼き台・厨房機器の中古利用、カウンター中心・小規模化によるワンオペ運営が有効です。ただし排煙ダクト・脱臭、焼き場の耐熱・耐火、グリストラップなど集客・近隣・安全の核に関わる部分は削れません。

見積もりはどう比較すればよいですか?

同じ条件で複数社から取り、項目ごとに仕様と金額を比較します。とくに排煙ダクトの排気量・脱臭方式、焼き場まわりの耐熱・耐火対策など焼き鳥屋に必要な工事が含まれているかを確認し、内装と焼き台・設備を合算した総額で判断します。焼き鳥屋・飲食の施工実績がある会社かも重要です。

▶ 総合ガイド:焼き鳥屋の内装ガイド(焼き台と排煙ダクト・カウンター設計・業者選び)

まとめ

焼き鳥屋の内装費用は坪20〜40万円が目安で、焼き台・排煙・空調・厨房を含めると20坪で800〜1,000万円が目安です。本当のポイントは「焼き場(炭火/ガスの焼き台)・排煙/脂/におい対策(大型ダクト・脱臭・グリストラップ)・カウンター(焼き場前の臨場感)」という3本柱が費用を決めることです。とくに煙と脂とにおいの処理は、不十分だと客足が遠のき保健所も通らないため、削れない投資になります。大衆焼き鳥から高級バルまで、業態によって焼き場・客席・排煙の比重が変わります。

損をしないコツは、焼き鳥屋・飲食の実績がある会社を含む複数社から、同条件で見積もりを取ることです。排煙や耐熱の設計は、経験のある会社ほど見落とさず的確に提案できます。焼き鳥屋の事例を見て、気になれば無料でまとめて相談してみてください。

業態と焼き場・排煙の方針が決まったら、焼き鳥屋の事例を確認し、複数社に無料で見積もりを依頼しましょう。費用の現実的なレンジが最短で見えてきます。

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