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「自分のバー、内装にいくらかかる?」を最初につかみましょう。業態・坪数・カウンターの形状・バックバー・接待の有無・物件を選ぶと、カウンター&バックバーを主役にした開業総額の目安が、47都道府県の地域係数つきで出ます。バーは一般の飲食店と違い、厨房ではなくカウンターとバックバーに費用が集中するのが特徴です。
金額はあくまで概算ですが、業態や接待の有無で総額が大きく開くことが分かります。とくにバーはカウンターとバックバーが主役の小箱で、坪数は小さくても坪単価は業態次第で大きく変わります。まずは自分の構想に近い条件で動かし、カウンター比率や接待の有無による法規・内装の違いを確かめてください。
バーの内装費用シミュレーター
30秒・無料業態・坪数・カウンター・接待の有無から、カウンター&バックバーが主役の開業総額の目安がわかります。
この条件での開業総額の目安
―〜―万円
カウンター・内装・照明・酒の設備・物件・運転資金の合計概算
坪数別の早見表(現在の条件・―)
この試算の前提と注意事項
※金額は概算です。実額は物件の状態(居抜きでカウンターが使えるか)、カウンターの造作、接待の有無で変わるため、最終的には複数社の見積もりで確定してください。東京で業者を探す方は東京のバー内装業者の選び方、開業全体の流れはバーの開業ガイドもどうぞ。
費用を決める「2つの軸」(業態×接待の有無)
バーの内装は「デザインをどうするか」から考え始めがちですが、費用を本当に動かしているのはその前段です。「業態」と「接待の有無」の2軸で、費用と設計の大枠はほぼ決まります。シミュレーターも、この2軸を入力させて金額の段差を見せる仕組みです。
軸1:業態(カウンターの格・坪単価)
オーセンティックバーか、ショット・スタンディングかで、カウンターの素材・高さ、照明、内装の格が変わります。オーセンティックは重厚な木製カウンターと間接照明が必須で坪単価40〜60万円、スタンディングはカウンターの高さと回転率を優先し坪単価15〜25万円。同じ「バー」でも坪単価は3倍超の開きがあります。同じ12坪でも、重厚なオーセンティックと立ち飲みのスタンディングでは、カウンターの素材も照明も別物になります。
軸2:接待の有無(法規と内装)
客の隣でお酌や会話などの「接待」を行うかどうかで、必要な許認可と内装の要件が変わります。接待なしのオーセンティック・ショットバーは深夜酒類提供営業の届出、接待ありのガールズバー等は風俗営業1号許可。接待ありは個室・装飾で内装も重くなり、法規と内装が同時に変わるのがバーの特徴です。接待の有無は途中で変えにくいため、開業の構想段階で決めておくのが安全です。
バーは「カウンターとバックバーが主役の小箱」
一般の飲食店は厨房に費用が集中しますが、バーはカウンターとバックバーが主役。高級バーでも厨房は軽く、費用はカウンター造作・バックバー・照明・世界観に集中します。だから費用は「業態 × 坪数 × カウンター造作 × 接待の有無 × 物件」で決まります。一般の飲食店の感覚で厨房に予算を寄せると、肝心のカウンターやバックバーが手薄になりがちなので注意します。
まずは2軸を入れて、複数社の見積もりで費用配分を見比べてみましょう。
費用相場・坪単価(業態で3倍超の開き)
バーの費用は「カウンター・バックバー・内装・照明・酒の設備・物件・運転資金」の合計です。中でもカウンター・バックバーが主役なのがバーの特徴。まずは費目の全体像と坪単価をつかみましょう。
カウンター・バックバーはバーの主役で単一最大級の費目、内装・客席は床壁天井と客席(接待ありは個室や装飾)、照明・音響は世界観をつくり客単価に直結、酒の設備は製氷機・ワインセラー・コールドケース、物件取得は保証金・礼金、運転資金は開業後しばらくの家賃・人件費の余力です。坪単価だけで資金計画を立てると不足しがちなので、合計で見るのが基本です。とくにカウンター・バックバーは坪数に比例しにくく、形状や素材の選択で大きく動くため、坪単価だけでは読めません。
業態別・物件別の坪単価の目安
スケルトン物件ではバーの坪単価35〜80万円、居抜きなら20〜70万円。照明・カウンター・音響にこだわる人が多く、カフェよりやや高い傾向です。業態別では次のように大きく開きます。
オーセンティック
- 特徴重厚カウンター・間接照明
スタンディング
- 特徴高さ・回転を優先
居抜き全般
- 特徴カウンター再利用で安く
※15坪の居抜きでカウンター設置・電気・排水を整える工事中心なら、坪単価約20万円で改装できた例もあります。費用の全体像は店舗内装の費用相場ガイドもどうぞ。
坪単価より「カウンターに集中投資」
🥃 厨房ではなくカウンター・バックバーが主役
バーの費用は、一般の飲食店のように厨房に集中するのではなく、カウンター造作とバックバーに集中します。カウンター造作は4mの直線に1mほどL字が加わる形で50〜80万円程度で、これが工事費の中で単一最大級の費目です。高級バーでも厨房はボトル棚・コールドケース程度と軽め。上のシミュレーターは、このカウンター・バックバーを主役に、カウンター比率(工事費の何%か)も表示します。
バーの費用はここが特徴
- カウンター造作・バックバーが工事費の主役(一般飲食と真逆)
- 厨房は軽い(高級バーでもボトル棚・コールドケースの設置程度)
- 業態で坪単価が3倍超(オーセンティック40〜60万 vs スタンディング15〜25万)
- 居抜きでカウンターが使えれば大きく抑えられる
まずは複数社の見積もりを取って、相場と費用配分を見比べてみましょう。
業態別の違い(オーセンティック・ショットほか)
バーは業態でカウンターの格・照明・客単価・法規がまったく違います。シミュレーターと同じ2グループで、業態ごとの要点を見ていきましょう。
じっくり飲む(高単価・滞在型)
落ち着いた空間で時間をかけて飲む業態。カウンターと世界観への投資が大きく、坪単価も高めです。
オーセンティックバー
格式や正統派スタイルを大切にする「本物の」バー。経験を積んだバーテンダーがカウンター越しに接客し、重厚な木製カウンター・間接照明・落ち着いたアースカラーが必須。利用者はスーツやドレスで年齢層も高め、坪単価40〜60万円と最も高い業態です。
ワインバー
ワインを主役にする業態。温度管理できるワインセラーが必須で、酒の設備費が上振れします。グラスやボトルの見せ方、ワインに合う落ち着いた内装が世界観をつくります。ボトルの保管量に応じてワインセラーの容量を決めるため、酒の設備費が他の業態より上振れしやすい点に注意します。
ダイニングバー
食事と酒を楽しむ業態。ミドルカウンター(95cm前後)やソファ席を備え、料理も出すため厨房はやや充実。スタイリッシュで居心地のよい空間が向きます。オーセンティックほど高級素材を多用しないお洒落路線でまとめると、費用を抑えつつ雰囲気を出せます。
気軽・回転(カジュアル・回転型)
気軽に立ち寄って飲む業態。カウンター中心でコンパクト、内装費は抑えめにまとめます。
ショット・カジュアルバー
一杯から気軽に注文できるバー。短時間滞在・立ち寄りやすさを重視し、ハイカウンター(105cm前後)を採用することが多い業態です。オーセンティックほどの高級感より、ブルーやパープルのお洒落なライティングでモダンにまとめる傾向があります。
スタンディングバー
立ち飲み主体で回転率を優先する業態。カウンターの高さと回転を意識した設計で、坪単価15〜25万円と抑えめ。コンパクトな小箱でも成立しやすいのが特徴です。
接待系(ガールズバー等)
スタッフが客の隣で接客する業態。風俗営業1号許可が必要で、個室・ソファ・装飾など内装が重くなり費用も上がります。法規(構造・照度・立地)の制約も大きいため、設計初期から要件を押さえます。内装も法規も重くなるため、業態の中では開業のハードルが高い部類です。
どの業態でも共通するのは、業態を最初に固めること、カウンターの高さ・素材を業態に合わせること、そして接待の有無で法規と内装を早期に決めることです。業態を途中で変更すると内装をほぼやり直すことになるため、初期設計の精度がそのまま費用に直結します。迷ったら、開きたいバーの業態を3つほど候補に挙げ、それぞれの内装事例を10件以上見比べて、目指す方向を固めるのが確実です。
業態に合ったカウンター・世界観は、バーの実績がある会社に相談するのが近道です。
カウンター&バックバー(高さ・素材・カウンター比率)
バーの費用の主役が、カウンターとバックバーです。一般の飲食店が厨房に集中するのに対し、バーはこの2つに集中投資します。カウンターのデザイン次第で店の雰囲気が決まるといっても過言ではありません。
カウンター・バックバーが単一最大級の費目
カウンター造作は、4mの直線に1mほどL字が加わる形で50〜80万円程度が目安。L字のコーナーを直角にするか丸みを出すかで10万円程度の差が出ます。天板の厚み・木材・仕上げ材で金額が変わり、木の一枚板を使うと重厚感が増す分高くなります。これにバックバー(ボトル棚・コールドケース・ディスプレイ)が加わり、工事費の中で最大級の費目になります。逆に言えば、カウンターとバックバーをどう設計するかが、バーの内装費を最もコントロールできるポイントです。造作の素材を一段落とす、装飾を絞るなど、ここの調整で総額は大きく変わります。
カウンター・バックバー造作の目安
- カウンター造作:4mの直線に1mほどL字が加わる形で50〜80万円程度
- L字のコーナーを直角にするか丸みを出すかで10万円程度の差
- 天板の厚み・木材・仕上げ材で金額が変わる(木の一枚板は高め)
- バックバー:ボトル棚・コールドケース・ディスプレイ照明の作り込み次第
カウンターの高さは業態で変わる
カウンターの高さで居心地が全く変わります。ローカウンター(70cm前後)はオーセンティック・ホテルバー、ミドル(95cm前後)はダイニングバー、ハイカウンター(105cm前後)はショットバーに採用されます。業態と立地条件に合わせて高さを選びましょう。高さが変われば椅子(スツール)やテーブルの選定も連動するため、設計初期にカウンターの高さを決めておくと迷いがありません。ローカウンターは座って落ち着く重厚な印象、ハイカウンターは立ち寄りやすく軽快な印象と、高さは店の性格そのものを左右します。椅子の座り心地までそろえると、長く居たくなる空間になります。
🍸 バックバーは「作業性」と「見せ場」の両立
バックバーはカウンターと並んで雰囲気を決める重要なポイントです。ボトルやグラスの配置はバーテンダーの作業のしやすさとホスピタリティに直結するため、機能性とデザイン性の両方で設計します。ディスプレイ照明やボトルの陳列は店の世界観を象徴する見せ場。居抜きでカウンターやバックバーが使えれば、最大の費目を大きく抑えられるので、物件選びの段階から確認しましょう。
カウンターとバックバーの造作は、バーの実績がある会社に図面を引いてもらうと精度が上がります。
照明・音響・内装の世界観
バーは世界観で選ばれる業態です。照明・壁紙・カラー・カウンターの4つを業態のコンセプトに合わせて整えることが、客単価とリピートにつながります。
世界観をつくる4つの要素
押さえておきたいのは照明・壁紙・カラー・カウンターの4つ。オーセンティックなバーなら、照明は暗めでシックなデザイン、壁紙も落ち着いた柄、カラーはブラウンやブラックなどアースカラー、カウンターは木の一枚板といった具合に、コンセプトに沿って一貫させます。逆に、コンセプトと合わない照明やカラーが混ざると、せっかくの世界観がぼやけてしまいます。
世界観をつくる4つの要素
- 照明:暗めでシックな間接照明など、陰影で雰囲気をつくる
- 壁紙・カラー:ブラウンやブラックなど落ち着いたアースカラー
- カウンター:木の一枚板など、素材で格と個性を出す
- 音響:BGMと防音で、会話と居心地のバランスを取る
💡 照明は「法規」とも関わる
バーの世界観づくりで照明はとくに重要ですが、深夜0時以降に酒を提供する深夜酒類提供営業の届出をする店では、客室床面の照度を20ルクス超に保つ必要があり、ムード重視で真っ暗にはできません。新聞やメニューが読める程度の明るさが基準です。雰囲気と法規の両立が、バーの照明設計のポイントになります(くわしくは法規の章で)。
照明・音響で世界観を表現できる会社かは、過去のバー事例で見比べましょう。
酒の設備(製氷機・ワインセラー)と軽い厨房
バーの設備は、酒を提供するためのものが中心です。高級バーでも厨房は軽く、製氷機・ワインセラー・コールドケースといった酒の設備をどう揃えるかが要点になります。
酒の設備
カクテルやロックに欠かせない製氷機、ワインバーに必須のワインセラー、ボトルやドリンクを冷やすコールドケースなど、酒の提供に必要な設備を業態に合わせて揃えます。これらはバックバーと一体で計画すると、作業動線も見た目もまとまります。製氷機やワインセラーは発熱・排熱があるため、設置場所と電源・換気もあわせて計画します。氷は提供品質に直結するため、製氷能力は余裕を持たせると安心です。
バーの設備で押さえる点
- 製氷機:カクテルやロックに欠かせない。容量は席数・回転から決める
- ワインセラー:ワインバーは必須。温度管理できる容量を確保する
- コールドケース・ボトル棚:バックバーと一体で計画する
- グラス洗浄のシンク・食洗機:衛生と回転のために動線に組み込む
🍽️ 厨房は軽い、だから物件の自由度が高い
高級バーでも厨房設備は他の飲食店ほど本格的ではなく、カウンターバック・ボトル棚・コールドケースの設置程度で済みます。フードを出すバーでも、簡単なつまみや盛り付け中心なら厨房は小さくできます。厨房が軽い分、長いカウンターを置ければ営業できるため、間口が狭く他業態が敬遠する物件でも構えやすいのがバーの強みです。
酒の設備と軽い厨房のバランスは、バーの実績がある会社と詰めると無駄が出ません。
風営法と深夜酒類提供営業の届出(接待の有無)
バーの開業で最初に押さえるべきが法規です。接待を行うかどうかで、必要な許認可と内装の要件がまったく変わります。これは内装設計に直結するため、業態と同時に決めます。
接待なし=深夜酒類提供営業の届出
カウンター越しに酒を作り、適度な距離感で会話を楽しむオーセンティック・ショットバーなら、風俗営業の許可(第1号)は原則として不要です。必要なのは飲食店営業許可(保健所)と、深夜0時以降に酒を提供する場合の深夜酒類提供飲食店営業開始届出(警察署)。届出は営業開始の10日前までに、店舗所在地を管轄する警察署(生活安全課)へ書面で行います。届出には店舗の図面や営業者の身分証明書などが必要で、提出せずに営業すると風営法違反になります。
接待なし(深夜酒類提供営業)の内装に直結する基準
- 客室床面の照度は20ルクス超が必須。ムード重視で真っ暗にはできない
- 新聞やメニューが読める程度の明るさが目安
- 客室の出入口に施錠設備を付けられない(個室に鍵をかけるのはNG)
- 届出は営業開始の10日前までに管轄警察署(生活安全課)へ
接待あり=風俗営業1号許可
⚠️ 「接待」の定義は広い
風営法でいう「接待」は定義が広く、従業員が客の隣に座って世間話をする、グラスに酒を注ぐ、誕生日を一緒に祝って乾杯するといった行為も、客の歓楽を目的としていれば接待と判断されることがあります。カウンター越しでも特定の客と長時間談笑するのは接待リスクに。接待を行う場合は風俗営業1号許可が必要で、届出より審査が厳しく取得に時間がかかり、構造・照度・面積の基準や、立地(用途地域・学校等の保全対象からの距離)の制限もあります。
いずれの場合も、飲食店営業許可は保健所の立会検査を経て交付され、食品衛生責任者の設置や設備・構造の要件を満たす必要があります。許認可は内装の設計に直結し、判断を誤ると工事のやり直しになるため、設計初期から要件を押さえ、必要に応じて行政書士など専門家にも相談すると安全です。とくに深夜酒類提供営業の照度や施錠の基準は、後から直すと内装のやり直しになりやすいので、図面の段階で確認しておきます。
法規と内装を両立できる会社かは、バーの実績がある会社に相談しましょう。
物件・居抜きの見極めと立地
バーの初期費用は物件で大きく変わります。とくに居抜きでカウンターが使えるか、そして長いカウンターを置ける物件かが、バーならではの物件選びのポイントです。
居抜きとカウンターの再利用
前店舗のカウンターやバックバーが使えれば、最大の費目を大きく抑えられます。汚れや傷があれば補修が要りますが、サイズが合えば再利用はとても有利。一方、スケルトンやカウンターのない物件では一から造作するため費用が大きくなります。物件を選ぶ際は、まず電気・ガス・水道などの設備容量が、始める業態に合っているかのチェックが最も大切です。設備容量が足りないと増設工事で費用も期間もかさむため、契約前の確認が肝心です。
物件・契約前に確認すること
- 居抜きならカウンター・バックバー・コールドケースが使える状態か
- 電気・ガス・水道の設備容量が、始める業態に合っているか
- 長いカウンターが置けるか(間口が狭くても奥行きで対応できる)
- 立地のターゲット・客層と業態の相性、地下や2階以上の集客性
立地と物件の自由度
バーは長いカウンターメインで店づくりができるため、間口が狭く他業態が敬遠するような物件でも店を構えられ、物件が見つけやすいのが強みです。地下や空中階(2階以上)も選択肢になります。立地のターゲット(仕事帰りの層・学生・年齢層など)と業態の相性を読み、家賃と客単価のバランスから物件を決めましょう。家賃の高い一等地でなくても、隠れ家的な立地やビルの上階で常連をつかむバーは多く、立地の選択肢が広いのもバーの利点です。
居抜きが使えるかの見極めは、バーに強い内装会社の現地チェックが確実です。
客席レイアウトと採算(席数・客単価)
バーはカウンター中心で席数が少なめの業態です。席数・客単価・収益の作り方を理解すると、内装の判断がぶれません。
席数と客単価
カウンター席は、狭い店でも席数を確保でき、対面で接客できるのが利点です。客単価は業態で大きく異なり、ショットバーは一杯500円程度から気軽に飲める一方、オーセンティックバーはスーツ・ドレスの客層で高単価。ボトルキープやチャージ、滞在時間(オーセンティック)や回転(スタンディング)で収益を作ります。立ち飲みのスタンディングは回転で数をこなし、オーセンティックは一組あたりの単価と滞在で売上をつくる、という違いがあります。
バーの採算の考え方
- 席数:カウンター中心で少なめ。狭い店でも席数を確保でき対面接客できる
- 客単価:業態で大きく異なる(ショットは一杯500円程度〜、オーセンティックは高単価)
- 収益の作り方:ボトルキープ・チャージ・滞在時間(オーセン)か回転(スタンディング)
- 小箱ゆえ家賃・人件費を抑えやすく、無理のない投資額に収めるのが基本
バーは小箱で家賃・人件費を抑えやすい一方、席数が少ないため客単価と滞在/回転の設計が採算を左右します。内装投資は、想定する席数と客単価から無理なく回収できる範囲に収めるのが基本です。レイアウトは、カウンターの長さ・席間隔・通路を、目指す客単価と滞在スタイルに合わせて設計します。席数が少ない分、一席あたりの居心地を高めることが、客単価とリピートに直結します。常連が居心地よく長く通えるかどうかが、小箱のバーの経営を支えます。
席数と客単価から無理のない投資額を、複数社の見積もりで見極めましょう。
デザイン・コンセプトの決め方
バーは世界観で選ばれます。コンセプトを先に決め、それに沿ってカウンター・照明・素材を一貫させることが、価格に見合う満足とリピートにつながります。
コンセプトの決め方
高級感のある/気軽に立ち寄れる、といった方向性に加え、趣味に特化(音楽・アニメ・写真など)、特定のシーンを模す(隠れ家・書斎風など)、1つの酒に特化(ウイスキー・ジン・ワインなど)といった切り口でコンセプトを決めます。経営者のこだわりと顧客のニーズを調和させ、バーの種類をたくさん組み合わせすぎないのがコツです。あれもこれもと詰め込むと、誰に向けた店か分からなくなり、かえって客足が遠のきます。
コンセプトの例
- 高級感のある/気軽に立ち寄れる、で方向性を決める
- 趣味に特化(音楽・アニメ・写真など)でファンをつかむ
- 特定のシーンを模す(隠れ家・書斎風など)で個性を出す
- 1つの酒に特化(ウイスキー・ジン・ワインなど)で専門性を打ち出す
立ち上げ時は、全面を作り込むより、カウンター・入口・照明など「効く場所」に投資を集中させるのが費用対効果の高いやり方です。世界観と、清掃のしやすさ・耐久性という機能を両立できる設計が、長く愛されるバーをつくります。完成後に手を入れにくいカウンターや配管まわりほど、最初の設計にこだわる価値があります。
コンセプトを形にできる会社かは、過去のバー事例を見比べるのが一番です。
内装業者の選び方
バーの内装は、バーの実績があり、カウンター造作と照明・世界観、そして接待の有無による法規まで見通せる会社を選ぶのが近道です。一般の飲食店中心の会社だと、カウンターの作り込みや深夜酒類・風営法まわりで提案が弱いことがあります。
会社のタイプで選ぶ
設計事務所
- 強みデザイン・世界観
- 向き高級・差別化
施工会社
- 強み費用・工期・現場力
- 向きコスト重視
ワンストップ
- 強み設計〜施工〜届出
- 向き手間を減らす
いずれの場合も、バー・カウンター造作の実績があるかが第一条件です。とくにカウンターの納まりや照明の当て方は、場数を踏んだ会社ほど仕上がりに差が出ます。見積もりを比べるときは、カウンター・内装・設備のどこまでを含むかも必ず確認します。
見るべき3つのチェック
業者選びの3チェック
- バー(できれば同じ業態)の施工実績があるか
- カウンター造作・照明・世界観、深夜酒類/風営法の要件に対応できるか
- 見積もりの内訳が明朗で、カウンター・内装・設備の区分が明確か
カウンター造作や照明の世界観は経験差が出やすい領域です。1社で決めず、複数社から相見積もりを取り、実績・対応・金額を比べて選ぶと失敗が減ります。居抜きのカウンターを活かせるかや、深夜酒類・風営法の要件の判断も、実績のある会社ほど的確です。バーは開業後も長く使う店なので、メンテナンスや相談に応じてくれる会社かどうかも見ておくと安心です。
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開業までの流れと工期・よくある失敗
物件決定から開業までは、設計・許可/届出・工事(カウンター造作)・設備・検査の順で進みます。カウンター造作と法規対応がある分、スケジュールに余裕が必要です。
物件を契約したら家賃が発生し始めるため、契約・許可/届出・工事・開業の関係を最初に押さえます。深夜酒類提供の届出は営業開始10日前まで、接待ありの風俗営業1号許可は審査に時間がかかります。工期は居抜きでカウンターが使えれば短く、スケルトンから造作する場合は長め。設計と許認可に時間をかけ、工事に入ってからの変更を避けるのが、工期と費用を守るコツです。とくに接待ありで風俗営業1号許可を取る場合は、許可が下りるまで営業できないため、スケジュールに余裕を持たせます。
よくある失敗
このパターンに注意
- 業態を途中で変えて、カウンターや内装をほぼ作り直す
- 接待の有無を曖昧にし、後から風俗営業1号許可が必要になる
- 照度20ルクス超や客室の施錠不可など、深夜酒類の基準を満たさない設計にする
- カウンターの高さを業態に合わず選び、居心地が悪くなる
- 居抜きのカウンターを活かせず、スケルトン並みの費用がかかる
- 設備容量(電気・水道)を確認せず、契約後に追加工事が出る
いずれも、業態と接待の有無を設計初期に固めること、法規(照度・施錠・許認可)を設計に織り込むこと、相見積もりによる費用の見える化で防げます。古い建物や居抜きでは想定外が出ることもあるため、総予算の1割程度を予備費に見ておくと安心です。開業日から逆算して、許認可・設計・工事・検査の各期間を押さえ、余裕のあるスケジュールを組みます。
工程とスケジュールも、複数社に出してもらうと現実的な計画が立ちます。
よくある質問とまとめ
バーの内装費用はいくらかかりますか?
スケルトン物件ではバーの坪単価35〜80万円、居抜きなら20〜70万円が目安です。業態で大きく開き、オーセンティックバーは坪40〜60万円、スタンディングバーは坪15〜25万円。バーはカウンター・バックバーが工事費の主役で、上のシミュレーターで業態・坪数を入れると総額とカウンター比率が出ます。
カウンター造作はいくらかかりますか?
4mの直線に1mほどL字が加わる形のカウンターで50〜80万円程度が目安です。L字のコーナーを直角にするか丸みを出すかで10万円程度の差が出ます。天板の厚み・木材・仕上げ材で金額が変わり、木の一枚板を使うと高くなります。これにバックバー(ボトル棚・コールドケース・ディスプレイ)が加わります。
居抜きとスケルトン、どちらが得ですか?
前店舗のカウンターやバックバーが使える居抜きなら、最大の費目を大きく抑えられます。汚れや傷は補修が要りますが、サイズが合えば再利用が有利です。スケルトンは一から造作するため自由度は高い反面、費用は大きくなります。バーは長いカウンターメインのため、間口が狭い物件でも構えやすいのも特徴です。
バーの開業に風営法の許可は必要ですか?
カウンター越しに酒を作り、適度な距離で会話するオーセンティック・ショットバーなら、風俗営業の許可(第1号)は原則不要です。必要なのは飲食店営業許可(保健所)と、深夜0時以降に酒を出す場合の深夜酒類提供飲食店営業開始届出(警察署)。一方、客の隣でお酌や会話など「接待」を行うガールズバー等は、風俗営業1号許可が必要です。
深夜0時以降に営業するには何が必要ですか?
深夜酒類提供飲食店営業開始届出を、営業開始の10日前までに管轄の警察署(生活安全課)へ行います。この届出をする店は、客室床面の照度を20ルクス超に保つ必要があり、ムード重視で真っ暗にはできません。また客室の出入口に施錠設備を付けられない(個室に鍵をかけるのはNG)など、照明・間取りに直結する基準があります。
カウンターの高さはどう決めますか?
業態に合わせて決めます。ローカウンター(70cm前後)はオーセンティック・ホテルバー、ミドル(95cm前後)はダイニングバー、ハイカウンター(105cm前後)はショットバーに採用されます。高さで居心地が全く変わるため、目指す業態と立地条件に合わせて選びましょう。
見積もりや相談は無料ですか?
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30秒で結論
- バーはカウンターとバックバーが主役の小箱。厨房は軽く、費用はカウンター造作(4m+L字で50〜80万円)・バックバー・照明・世界観に集中。上のシミュレーターで47都道府県×業態の総額とカウンター比率がすぐ出ます
- 坪単価は業態で3倍超:オーセンティック坪40〜60万円・スタンディング坪15〜25万円、スケルトン坪35〜80万円・居抜き坪20〜70万円。費用は「業態 × 坪数 × カウンター造作 × 接待の有無 × 物件」で決まります
- ★接待の有無で法規と内装が同時に変わる。接待なしは深夜酒類提供営業の届出(照度20ルクス超必須・客室の施錠NG・10日前届出)、接待ありは風俗営業1号許可。居抜きでカウンターが使えれば大きく抑えられます
- 費用も仕上がりも会社で大きく変わります。店舗内装ドットコムなら、バー・カウンター造作に強い会社から無料で複数社の見積もりを取れます(しつこい営業なし)
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