店舗内装を
業種・地域・工事のご希望を伺い、1社ずつ対応を確認してご紹介します。
先に結論:店舗の開業準備は、オープン日から逆算して始めます
- 準備期間
- 全体では1年ほどかける人が多く(日本公庫)、物件が決まってから開業までは約3〜4か月を見込みます。開業希望日の6か月前には、物件探し・資金の相談・内装会社探しを並行して始めます。
- 費用の目安
- 開業費用は全業種で中央値600万円・平均975万円(日本公庫・2025年度調査)。厨房や内装の工事が多い店は、平均の975万円以上も見込みます。
- 最初の一手
- 業種・席数・必要な設備・予算・開業希望月をメモにし、候補物件が出たら契約前に内装会社へ工事の可否と概算を確かめます。
すぐ見る:6か月前からの逆算表/期限のある手続き/費用と支払日
店舗開業の準備は、物件・内装・資金・営業手続き・運営の準備を、つながりのある仕事として進めることが大切です。工事が完成していても、機器が動かない、スタッフの研修が終わらない、必要な営業手続きが済んでいないと、予定どおりには開店できません。
このページでは、開業前に確認したいことを24項目に整理しました。「何をするか」に加え、誰へ聞くか・何の前までに確認するか・どの資料を残すかまで確認できます。飲食・物販・サービス業などに共通する準備が中心です。業種固有の設備や手続きは、営業内容と所在地に合わせて追加してください。
いまの状況から、最初にすることを選びましょう
- 物件を探す前:お店の概要、希望エリア、開業予算、必要な設備を仮置きする。
- 候補物件がある:図面・写真・建物の工事規則を集め、契約判断の前に内装会社へ工事の可否と概算を相談する。
- 契約済み・工事準備中:未確定の工事、別途手配品、支払日、引渡し後の準備を洗い出す。
最初から全部決める必要はありません。「分からない項目がどこか」が分かれば、それが相談する内容になります。
候補物件の条件から、内装会社探しを進めたい方へ
希望の業種・地域と、物件の段階(未定/候補あり/契約済み)をお知らせください。候補物件の資料や、やりたいことを具体的に書くほど、対応できる会社が見つかりやすくなります。
押すと相談の入力画面(無料)に進みます。一度の入力で、事務局が候補の内装会社へ1社ずつ対応できるかを確かめ、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて選べます。ご紹介できる会社は条件と受託状況によって異なります。個別の調査・設計・工事等の費用は、依頼前に各社へご確認ください。
店舗開業準備チェックリスト|24の確認項目
24項目のチェックリストのうち、物件の契約前に確かめたいのは01〜08、工事の契約前は09〜12、工事と並行するのは13〜18、引渡しから開業までは21〜24です。19・20(許認可・税務と労務)は物件の契約前から要否と期限を確かめます。各項目の「誰に聞くか・いつまでに・何を残すか」を埋め、確認待ちを見える形にします。
「完了/確認中/未着手/対象外」で管理し、確認中の項目には回答を待っている相手と、次に連絡する日を書きます。リストの順番に一つずつ終える必要はなく、資金相談・物件調査・内装会社探しなどは並行して進められます。
各項目の「確認相手」は主な相談先です。相手がすべてを代行するという意味ではありません。手続きの要否と期限は、所在地・営業内容・契約条件に合わせて確認してください。
準備の土台:お店の形と予算を整理する
01 どんな店にするか
業種、主なお客様、商品・サービス、価格帯、営業日・時間、必要な席数や売場をメモする。このメモが、どこに・いつ・いくらで出すかという出店計画の土台になります。
- 主な確認相手
- 自分・共同経営者。収支は創業相談窓口や税理士にも相談。
- 確認するタイミング
- 物件の条件を絞る前
- 残すもの・完了の目印
- 事業の概要と、必須条件/できれば欲しい条件を分けたメモ。
02 開業総額と、内装に使える額
物件取得、設計・工事、機器・什器、採用・販促、開業後の運転資金を分ける。
- 主な確認相手
- 自分・金融機関・税理士・内装会社。
- 確認するタイミング
- 物件・工事の契約判断前
- 残すもの・完了の目印
- 税込・税別を区別した予算表。内装予算に何を含むかも記載。
03 資金が入る日と支払う日
融資の相談、申込み、審査、契約、入金を分けて確認。支払期限と照らす。公庫で設備資金を申し込むときは、工事などの見積書が必要です。
- 主な確認相手
- 金融機関・貸主・設計施工会社・機器業者。
- 確認するタイミング
- 契約金や発注金を約束する前
- 残すもの・完了の目印
- 入出金予定表。入金未確定の資金と、今使える資金を区別。
04 開業日の条件
希望日、動かせない事情、工事引渡し後の搬入・研修・営業手続きの時間を整理。繁忙期の2〜3か月前に開業し、慣れたころに繁忙期を迎える組み方もあります(浦添市の創業ステップの例)。
- 主な確認相手
- 内装会社・機器業者・行政窓口・採用担当。
- 確認するタイミング
- 工事日程と開業告知日を決める前
- 残すもの・完了の目印
- 開業希望日と、日程を確定できる条件の一覧。
物件:契約前に使える条件を確認する
05 その業態で使えるか
予定業態、営業時間、音・におい、看板、用途変更などの確認事項を洗い出す。深夜0時以降に酒類を出す店は、住居系の地域では営業できない場合があります(例:愛知県警察の案内)。
- 主な確認相手
- 貸主・管理会社・建築担当窓口・設計者。営業内容に応じて保健所・消防署等。
- 確認するタイミング
- 物件の契約判断前
- 残すもの・完了の目印
- 募集資料に加え、使用条件、相談した窓口と回答、残る確認事項。
06 既存設備と必要設備が合うか
図面、現況写真、使いたい機器の仕様から、給排水・排気・電気・空調の確認範囲を整理。
- 主な確認相手
- 内装会社・設備業者・管理会社。
- 確認するタイミング
- 物件契約と機器購入の判断前
- 残すもの・完了の目印
- 現地調査の結果、再利用する設備、未調査・増設が必要な項目。
07 建物内で工事できる条件
工事可能時間、搬入経路、管理側の指定業者・審査、看板設置の条件を確認。ビルが業者を指定する工事(B工事)は、費用と日程が管理側の段取りに左右されます(A・B・C工事の区分)。防火管理者は、店の席数ではなく建物全体の収容人員などで要否が決まるとされています(東京消防庁)。
- 主な確認相手
- 管理会社・貸主・内装会社。
- 確認するタイミング
- 工期と見積もりを比べる前
- 残すもの・完了の目印
- 内装工事規則、工事区分表、指定工事の見積・手配担当。
08 物件費用と退去時の条件
賃料発生日、引渡日、保証金・敷金、フリーレントの対象、原状回復の範囲を確認。
- 主な確認相手
- 不動産会社・貸主。契約判断で不明点があれば専門家。
- 確認するタイミング
- 賃貸借契約前
- 残すもの・完了の目印
- 契約書・特約案、支払明細、引渡し時の状態が分かる写真。
内装の依頼:工事範囲と担当をそろえる
09 頼むこと・自分で手配すること
設計、内装、設備、看板、家具、厨房・施術機器などを分ける。
- 主な確認相手
- 設計施工会社・設備や機器の販売会社・自分。
- 確認するタイミング
- 見積依頼時。未定の項目は、決まっていない理由と候補を添えて共有
- 残すもの・完了の目印
- 誰が購入・取付け・接続・試運転するかの分担メモ。
10 働きやすい配置と仕様
接客・作業・会計・補充・清掃の動きを、実際に使う人数と機器寸法で確認。
- 主な確認相手
- 自分・スタッフ・設計者・機器業者。
- 確認するタイミング
- 図面・仕様を確定する前
- 残すもの・完了の目印
- 同じ版の平面図、機器リスト、仕上げ一覧、変更履歴。
11 見積もりの比較条件
同じ希望と物件情報を渡し、含む工事、別途費用、仮の金額、除外項目を比べる。
- 主な確認相手
- 各見積依頼先・管理会社。
- 確認するタイミング
- 工事契約前
- 残すもの・完了の目印
- 明細付き見積書と、金額が未確定の項目・確定方法。
12 契約・変更・引渡しの決め方
金額、工期、支払条件、追加変更の承認方法、保証や不具合の窓口を確認。
- 主な確認相手
- 契約先の設計施工会社・自分。
- 確認するタイミング
- 工事契約・変更指示の前
- 残すもの・完了の目印
- 契約書、図面・仕様、工程表。変更時は金額・日程への影響を残す。
09〜12の「頼むこと・配置・見積もり・契約」を、内装会社と固めたい方へ
候補物件の資料と、頼みたい工事・自分で手配したい物をお知らせください。設計・施工を相談できる内装会社をお探しします。
押すと相談の入力画面(無料)に進みます。業種・地域・工事のご希望を伺い、1社ずつ対応を確認してご紹介します。
工事と並行:設備・スタッフ・集客を準備する
13 機器・家具を置いて動かせるか
寸法、電源・給排水、設置余白、搬入経路、納期を工事側とすり合わせる。
- 主な確認相手
- 機器・家具業者・内装会社・管理会社。
- 確認するタイミング
- 購入・リースの申込みや製作開始前
- 残すもの・完了の目印
- 仕様書、納品日、搬入・接続・試運転の担当。
14 通信・レジ・決済・予約
回線開通、審査や設定、端末配置、ネットワーク、入金サイクルを確認。
- 主な確認相手
- 回線・POS・決済・予約サービス各社。
- 確認するタイミング
- 配線位置の確定前。回線とカード決済の申込みは開店の1か月ほど前が目安(浦添市の創業ステップの例)。利用開始前に動作確認
- 残すもの・完了の目印
- 申込状況、利用可能日、会計・予約のテスト結果、障害時の連絡先。
15 スタッフと運営の準備
営業時間と作業量から人員を考え、求人、雇用条件、研修、シフトを決める。
- 主な確認相手
- 採用担当・スタッフ・必要に応じ社会保険労務士等。
- 確認するタイミング
- 募集前に条件を整理。募集は開店の2〜3か月ほど前から(浦添市の創業ステップの例)。開業前に研修と配置確認
- 残すもの・完了の目印
- 雇用条件の書面、シフト、開閉店・接客・衛生管理の手順。
16 仕入れと消耗品
商品、材料、包装、清掃用品、レジ用紙等を一覧にし、保管場所と補充方法を確認。
- 主な確認相手
- 仕入先・現場責任者・自分。
- 確認するタイミング
- 初回発注と収納寸法の確定前
- 残すもの・完了の目印
- 品目、発注単位、納期、支払日、在庫置場の一覧。
17 告知から来店・予約まで
看板、Web、地図サービス、SNS等で店名・場所・営業時間をそろえ、予約や問合せが届くか確認。
- 主な確認相手
- 制作会社・看板業者・自分。
- 確認するタイミング
- 制作発注前に表記を確定。公開前に動作確認
- 残すもの・完了の目印
- 掲載情報、写真の使用権、連絡先、公開日・予約受付開始日。
18 保険・ごみ・清掃・緊急連絡
借主として必要な保険、業務の賠償リスク、ごみ処理、清掃、設備故障時の対応を確認。
- 主な確認相手
- 貸主・保険代理店・処理業者・設備業者等。
- 確認するタイミング
- 使用開始・営業開始前。必要な補償開始日は個別確認
- 残すもの・完了の目印
- 契約内容、回収・清掃方法、夜間休日も含む緊急連絡先。
手続き・引渡し・営業開始:工事と開店準備をつなぐ
19の営業手続きと20の税務・労務は、開業直前まで待たず、準備の早い段階で要否と期限を確認します。
19 営業に必要な許認可・届出
業態、営業内容、設備、所在地から必要な手続き、検査、営業開始条件を確認。主な期限は期限のある手続きの表で確認できます。
- 主な確認相手
- 営業地の保健所・消防署・建築担当窓口等。内容により警察署・専門家。
- 確認するタイミング
- 物件契約・設計確定前に相談。必要な手続きは各期限まで
- 残すもの・完了の目印
- 窓口回答、必要書類、申請・検査予定、許可等の状況。
20 税務・労務の手続き
個人/法人、雇用の有無に応じ、開業、青色申告、給与、保険等の手続きを確認。開業届は開業した年分の確定申告期限まで(国税庁)、人を雇ったら労働保険の成立届は10日以内(厚生労働省)など、期限は手続きごとに違います。
- 主な確認相手
- 税務署・税理士・年金事務所・労働保険関係窓口等。
- 確認するタイミング
- 各手続きの期限前。開業届だけで完了としない
- 残すもの・完了の目印
- 手続きごとの対象・期限・担当・提出状況の一覧。
21 引渡し時に設備と書類を受け取る
図面・見積もりとの相違、動作、水漏れ等を確認し、未完了・手直しの対応を決める。
- 主な確認相手
- 自分・施工会社・設備業者。
- 確認するタイミング
- 引渡し確認時
- 残すもの・完了の目印
- 確認記録、是正内容と期限、鍵、保証書、取扱説明書、必要な図面。
22 営業する流れを試す
入店から案内、サービス提供、会計、退店、清掃まで、想定する人数で試す。
- 主な確認相手
- スタッフ・自分。設備の問題は施工会社や機器業者。
- 確認するタイミング
- 本開業前。試験営業にも必要な許可等を確認
- 残すもの・完了の目印
- 動線・会計・収納の不具合と、開店前に直す項目。
23 開業日に運営できる状態か
必要な許可等、機器稼働、在庫、人員、連絡体制を確認し、開店を判断。
- 主な確認相手
- 自分・現場責任者・関係する手続き窓口。
- 確認するタイミング
- 開業日の最終確定・営業開始前
- 残すもの・完了の目印
- 営業開始条件の確認、当日配置、連絡先、不具合時の対応。
24 開業後の見直しを予約する
売上・入金・支出、現場の困りごと、工事不具合を記録し、担当別に対応。
- 主な確認相手
- 自分・スタッフ・税理士・施工会社等。
- 確認するタイミング
- 開業後の確認日を、開業前に決める
- 残すもの・完了の目印
- 実績と計画の差、改善項目、対応担当と期限。
確認待ちを残すメモの例
「厨房の排気経路:確認中。管理会社に既存図面を依頼。回答予定は〇月〇日。内装会社と確認してから、この物件で進めるか判断する。」
「設備確認済み」だけで終わらず、何が分かり、何が残っているかを書いておくと、相談相手が変わっても話を引き継げます。
チェックリストで「確認中」が残った項目は、そのまま相談の材料になります
物件・工事・日程のうち、まだ決まっていないことと、その理由を書いてお送りください。分かっている条件から、対応できる内装会社をお探しします。
押すと相談の入力画面(無料)に進みます。業種・地域・工事のご希望を伺い、1社ずつ対応を確認してご紹介します。見積もりや現地調査の範囲・費用は、紹介先と直接確かめます。
物件契約前に、内装会社へ相談したい4つのこと
賃貸借契約の前でも、図面・現地調査・概算の相談はできます。当サイトに2026年4〜9月に届いた新規出店の相談でも、約7割が物件の契約前(探している・申し込み中)の段階でした。
物件の契約と工事の契約は別の判断です。賃貸借契約を結ぶ前でも、貸主や管理会社の協力が得られる範囲で、図面確認・現地調査・見積相談を進められます。調査や見積もりの精度は、契約前か後かだけでなく、現地を確認できるか、仕様がどこまで決まっているかによって変わります。
- やりたい営業ができるか
- 店内のレイアウトだけでなく、業態、営業時間、音・におい、看板、必要設備を伝える。貸主の承諾と行政上の確認は、それぞれの窓口に確認する。
- 何を残せて、何を直すか
- 居抜きの空調・厨房等は、残っていることと使えることを分ける。所有者、リースの有無、動作、修理・交換の担当を確認する。
- 工事以外に何がかかるか
- 建物側の指定工事、管理審査、別途機器、家具・看板まで含めて整理。内装会社の見積もりだけで開業総額を判断しない。
- 何が決まると日程を組めるか
- 引渡し、管理承認、機器納期、営業手続き、工事後の搬入・研修を確認。賃料発生日も契約書で照合する。
工事が可能か判断できない点が残るなら、誰が・いつまでに・どの方法で調べるかを先に決めます。「予算が全部決まるまで相談しない」「物件を契約したので、比べずにすぐ工事の契約を結ぶ」という進め方は避け、意思決定に必要な情報をそろえましょう。
物件条件は居抜き物件の選び方、スケルトン物件での開業、賃料・契約条件の交渉で詳しく確認できます。
内装会社には、同じ条件を渡して比較する
見積もりを比べるときは、同じ物件資料、希望する工事、予算に含める範囲、開業希望日を共有します。まだ仕様が決まっていない部分は、各社の提案を受けた後で違いを整理してください。設計や詳細図面の作成に費用がかかる場合もあるため、依頼する範囲と有償になる時点を先に聞きましょう。
総額だけでなく、含まれていない工事・仮の金額・施主側で手配する品・支払日・変更時の扱いをそろえると判断しやすくなります。詳しくは店舗内装の見積もり比較ガイドをご覧ください。
店舗内装を
業種・地域・工事のご希望を伺い、1社ずつ対応を確認してご紹介します。
開業準備にかかる費用は、総額と支払日を分けて確認
開業費用は全業種で中央値600万円・平均975万円、1,000万円以上も28.5%あります(日本政策金融公庫「2025年度新規開業実態調査」)。予算は中央値を下回らない側で組み、厨房や内装の工事が多い店は平均以上も見込みます。いつ・いくら払うかは、資金が入る日と照らします。
開業費用はいくら?日本公庫の調査で見る分布
平均値975万円・中央値600万円。出典:日本政策金融公庫総合研究所「2025年度新規開業実態調査」(2025年12月公表。公庫が2024年4〜9月に融資した開業1年以内の企業が対象、回答2,165社)。融資を受けていない開業者は含まれません。
全業種を合わせた値なので、予算は中央値の600万円を下回らない側で考え、厨房や内装の工事が多い業種は平均の975万円以上も見込みます。例えば日本公庫の飲食業の創業の手引の記入例は、合計1,000万円(店舗内外装工事400万円・厨房機器150万円・什器備品100万円・保証金120万円の設備資金770万円と、仕入・広告費などの運転資金230万円)です。記入例は書き方の見本で、相場ではありません。安く見積もった予算で物件や工事を決めると、後から足りなくなりやすいため、見積書がそろうまでは上側で見ておきます。業種ごとの内訳は開業費用の内訳で、飲食店の内装費は飲食店の内装費用で確かめられます。
開業費用は業種・広さ・物件状態・工事範囲で変わります。最初は次の区分で見積書や予定額を集め、同じ費用を二重に数えていないか、まだ入っていない費用がないかを確認します。
- 物件の取得・使用
- 保証金・敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、工事中の賃料など。前払い済みの対象期間と毎月の支出を重ねて計上しない。
- 設計・内装工事
- 設計料、内装・設備・看板、建物側の指定工事等。機器や取付費が工事見積に含まれるか照合する。
- 機器・家具・開業準備
- 厨房・施術機器、家具、レジ、通信、初回仕入れ、採用・研修、販促、保険、手続き等。購入とリースで初期支出・毎月の支払を分ける。
- 開業後に残すお金
- 賃料・人件費・仕入れ・返済等に必要な運転資金。売上が計画を下回る場合や入金が遅れる場合も試算し、設備投資に使い切らない。
- 未確定項目への備え
- 既存設備の不具合、仕様未定、別途見積等を一覧化。何のための予備費かを決め、使わない場合に残す金額も把握する。
店舗開業の総費用と店舗内装費用では、予算に入れる範囲を詳しく整理しています。
お金が出ていく時期:売上が入る前に払うお金を先に並べる
資金調達の見込みと、実際に支払える日を混同しない
融資の相談・申込みができたことと、希望額の融資が決まり口座に入金されたことは別です。日本政策金融公庫も、融資決定後に契約手続きを行い、完了後に送金する流れを案内しています。参考:公庫の創業予定者向け手続き。金融機関へ必要書類や審査・入金までの流れを確認し、設計料、工事契約金、機器の発注金などの支払日と突き合わせます。
日本政策金融公庫の創業融資でも、自己資金だけでなく創業計画全体が確認されます。「自己資金を一定割合用意すれば借りられる」とは判断せず、必要資金と調達方法のバランスを相談してください。参考:日本政策金融公庫・新規開業・スタートアップ支援資金。
日本公庫の手続きは、相談・申込み(創業計画書、設備資金なら見積書)→面談(店舗の予定地の訪問もあり)→審査→融資の決定→契約→送金の順と案内されています。設備資金の申込みに見積書が要るため、物件の候補が出たら内装会社の見積もりを早めに取ると、融資の準備も進めやすくなります。参考に、同じ公庫の2025年度調査では、開業費用とは別に集計した開業時の資金調達額が平均1,219万円で、金融機関等からの借り入れが827万円(67.9%)、自己資金が279万円(22.9%)でした。
支払予定表に入れる項目
支払先/内容/金額/税込・税別/支払日/確定か概算か/その日までに使える資金。工事代の分割回数・割合は契約ごとに確認します。決済売上の入金日も、決済会社・支払方法・金融機関等の条件によって異なります。
例えば、「工事代は払えるが、開業後の賃料と給与が残らない」なら、工事範囲・開業時期・資金計画を契約前に見直す必要があります。
見積もりがそろうと、資金計画と融資の準備も進みます
候補物件と、内装に使える予算の考え方をお知らせください。見積もりを依頼できる内装会社をお探しします。
押すと相談の入力画面(無料)に進みます。一度の入力で、事務局が対応できる内装会社を1社ずつ確かめてご紹介します。
準備期間・スケジュールは「開業できる条件」から逆算する
日本公庫の創業の手引は、準備期間を平均すると1年ほど設ける人が多いと紹介しています。物件が決まってから開業までの期間は約3〜4か月を見込むので、6か月後にオープンしたいなら、物件はあと2〜3か月のうちに決めます。
店舗開業の準備期間に、すべての店に共通する最短日数や標準月数はありません。6か月や12か月を仮に置く場合も、その期間で終わる根拠を、物件探し・設計・工事・資金調達・営業手続き・機器納期から確かめます。
まず、開業日→営業に必要な手続き・研修→搬入・動作確認→工事引渡し→着工→仕様・契約→物件調査のつながりを書き出しましょう。手続きによっては設計前の相談や着工前の届出が必要なので、最後にまとめて行う予定にはしません。
開業6か月前からの逆算表(工事のある店舗の準備期間の目安)
工事が必要な店舗(例:駅前の15坪前後の空き店舗で飲食店を開く、想定されるケース)で、オープン日(開業日)から逆算した目安です。月は目安で、期限や期間が決まっている手続きは右の列に書いています。
物件が決まってから開業までを足すと、設計・打ち合わせの期間が約1か月、工事期間が約1〜2か月、検査から許可書まで約1週間で、約2.3〜3.3か月です。これに引渡し後の搬入・試運転・研修と、手直しや再検査の余裕を足して、このページでは約3〜4か月を見込んでいます。工事の完成を開業の2週間ほど前に置くと、検査の後の約1週間が収まります。施工会社の公表例でも、設計・打ち合わせ平均1か月と施工平均1〜1.5か月で合計2〜2.5か月とされ、40坪くらいまでは広さで工期がほとんど変わらないとしています(株式会社LARGO〔Vakel〕)。小さい店でも、工事期間が短くなるとは限りません。
工事期間の平均(国土交通省の調査)を見る
出典:国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査報告(令和7年度計)」の表3-2(用途「店舗」)。既存の建物の改修・内装の工事を、受注額ごとに集計した平均工期です。設計や申請にかかる日数は、この表とは別に見込みます。施工会社の公表例でも、一般的な店舗内装工事は約1〜2か月とされています(株式会社MIROK)。
オープン希望日から、工事の日程を逆算したい方へ
開業したい月と、候補物件の状況をお知らせください。設計・工事の期間を相談できる内装会社をお探しします。
押すと相談の入力画面(無料)に進みます。ご紹介や、希望日までの完成を約束するものではありません。日程と工事の範囲は、紹介先と直接確かめます。
- 物件が未定の段階
- 商圏・賃料・必要設備を整理しながら、資金相談と内装会社探しを進める。物件取得日を決め打ちせず、候補ごとに工事条件を調べる。
- 候補物件が決まった段階
- 現地調査、行政・管理側の確認、概算、融資に必要な資料をそろえる。誰の回答があれば契約判断できるかを明確にする。
- 設計・工事を進める段階
- 図面承認、機器発注、工事、検査・引渡しを工程表へ。採用、集客、仕入れ、通信や決済の準備を並行して進める。
- 開業前の段階
- 引渡し後の手直し、搬入、設備確認、研修、営業開始条件を確認。遅れが出たら開業日や告知内容への影響まで関係者と見直す。
工程表は、予定日だけでなく担当者・先に終わる必要がある仕事・確定/未確定を書けば、紙でもスプレッドシートでも使えます。例えば、家具の納品日を先に決めず、搬入可能日と仕上げ工事の完了を内装会社へ確認してから手配します。
期限が決まっている主な手続き(開業前〜開業後)
期限のある手続きは、逆算表に日付で書き込みます。出す先と期限は営業内容と所在地で変わるため、最新の案内を窓口で確かめてください。
開業前後の税務・雇用の届出の期限を見る(人を雇った日や法人の設立日が起点)
開業届の期限は、古い解説では「開業から1か月以内」と書かれていることがあります。国税庁の令和8年4月1日現在の案内は「事業の開始等の事実があった日の属する年分の確定申告期限まで」です(国税庁「No.2090 新たに事業を始めたときの届出など」)。業種ごとの許可の流れは店舗の許認可と内装工事スケジュールの連動ガイドで、工事の期間は店舗内装の工期と逆算スケジュールで詳しく確認できます。
開業までの順序を詳しく知りたい方は、店舗開業の流れをご覧ください。このページのチェックリストと併用し、工程表には自分の計画で確認できた日程を記入しましょう。
業種別に追加する準備と、設計前に聞くこと
業種の名前より、実際の営業内容(調理・深夜の酒類・施術・中古品・運動など)で、手続きと設備が決まります。物件と図面を決める前に、窓口と内装会社へ営業内容を具体的に伝えます。
「サロン」「物販」「ジム」といった呼び方だけでは、必要な設備や手続きは決まりません。提供するサービス、取扱商品、飲食・入浴の有無、営業時間、建物の使い方を具体的に伝えます。
- 飲食店・カフェ・バー
- 調理内容、提供方法、厨房機器、排気・給排水、食品の保管を整理。保健所への事前相談に加え、深夜の酒類提供等がある場合は警察署など必要な窓口も確認する。許可の申請では、食品衛生責任者の資格を示す書類(調理師などの免許状か、養成講習会の受講の証明。無い場合は誓約書)を求められます(新宿区の例)。講習の日程は早めに確かめます。防火管理者は、建物全体の収容人員が30人以上の飲食店・店舗などの建物では、すべてのテナントで選任が必要とされています(東京消防庁)。
- バー・ナイトクラブ・スナック
- 午前0時以降に酒類を出す店(主食を常に出す飲食店を除く)は、営業を始める日の10日前までに警察署へ届け出るとされ、愛知県警察の案内では、住居系の地域(第一種地域)ではこの営業ができないとされています。客に遊興をさせて深夜に酒類を出すナイトクラブ等は特定遊興飲食店営業の許可、客の接待や照度10ルクス以下・5平方メートル以下の区画席は風俗営業の許可の対象とされています(警視庁の業種一覧)。営業の形で手続きと内装の条件が変わるため、物件の契約前に所在地の警察署へ相談します。詳しくはバー開業の流れと深夜営業の届出へ。
- 美容室・施術サロン
- 美容室とエステ・ネイル等をひとまとめにせず、実際の施術内容から手続きと資格の要否を確認。給排水、機器電源、換気、衛生管理、施術時のプライバシーを設計に反映する。
- 物販店
- 商品、在庫量、保管・搬入・検品・会計の流れを整理。中古品、酒類、食品等は扱う商品に応じた手続きを確認。中古品は古物商の許可(警察署)、酒類の販売は税務署の免許の対象です(日本公庫の創業の手引)。棚の高さ・耐荷重、試着や包装の場所も決める。
- クリニック等
- 提供する医療と機器、必要な室構成、開設手続き、保険診療を行う場合の指定などを関係窓口へ確認。機器搬入と設置条件を図面の確定前に共有する。
- ジム・スタジオ等
- 運動内容、人数、機器重量、振動・音、シャワー等の有無を整理。床、換気、避難、建物の使用条件を設計者・管理会社・行政窓口へ確認する。
消防・建築・営業許可等は所在地や建物条件も関係します。内装会社に調整を頼む場合も、どこまでを依頼範囲に含めるか、申請する人と費用は誰が負担するかを確認してください。詳細は営業地の窓口の案内を優先します。
店づくりのイメージは飲食店の施工事例と飲食以外の施工事例でも確認できます。写真を見るときは、見た目だけでなく、同じ業態・広さ・必要設備に近いかを比べましょう。
業種に合う内装の準備を、どこから進めるか迷ったら
新装・改装の予定と、営業内容(調理・深夜営業・施術など)、物件や費用について分かっていることをお知らせください。今の準備状況に合う相談先を探します。
押すと相談の入力画面(無料)に進みます。業種・地域・工事のご希望を伺い、1社ずつ対応を確認してご紹介します。ご紹介できる会社は条件と受託状況によって異なります。個別の調査・設計・工事等の費用は、依頼前に各社へご確認ください。
オープン1か月前から当日|「できた」ではなく「使える」を確認
オープン前の最後の1か月は、届出・検査の期限と、引渡し後の準備が重なります。消防の使用開始届は使用開始の7日前まで(東京消防庁)、保健所の許可書は検査の後に約1週間(新宿区の例)など、日付の決まった所から先に並べます。
以下は開業1か月前に見直すための確認例です。1か月あれば間に合うという目安ではありません。通信工事、採用、機器発注、営業手続きなどは、それ以前から所要期間を確認して進めます。
オープン前の準備リスト(日付が決まっているもの)
- 完成予定日の10日くらい前:保健所へ営業許可の申請(新宿区の例)
- 営業開始の10日前まで:午前0時以降に酒類を出す店は、警察署へ届出
- 使用開始の7日前まで:消防署へ防火対象物使用開始届。使用開始の前に検査(東京消防庁)
- 検査の後:営業許可書の交付まで約1週間(新宿区の例)。案内では、許可書の交付の後に営業開始の流れです
- オープン前日まで:在庫・釣り銭・レジ用紙・消耗品、鍵、設備の停止方法、緊急連絡先の一覧をそろえる
- 1か月前に見直す
- 工事・検査・引渡し、機器納品、通信開通、スタッフ研修の予定がつながっているか。未確定の日程と、開店に影響する確認待ちを洗い出す。
- 引渡し時に確かめる
- 照明、空調、換気、水回り等を使って確認。未完了箇所は内容・担当・期限を書面にする。鍵、説明書、保証、設備の停止方法、故障時の窓口を受け取る。
- 搬入・研修で確かめる
- 収納や通路が機器・在庫でふさがれないか、会計・予約・通信が動くか。開店から閉店まで試し、手直しが必要なら開業前に担当者と調整する。
- 開業直前に判断する
- 必要な許可等、機器、人員、在庫、緊急連絡先がそろったか。難しい場合は無理に告知どおり進めず、日程や提供範囲を関係者と再検討する。
- 当日・開業後に記録する
- 来店や会計で詰まった場所、品切れ、機器不具合、売上と入金を記録。接客手順の問題と、工事・設備の問題を分けて改善する。
プレオープンで接客や会計を試す場合も、必要な許可・届出等を済ませたうえで行います。招待客だけなら手続き不要とは判断しないでください。開店直前に追加工事を頼むときは、費用だけでなく、検査・引渡し・研修への影響も確認して決めましょう。
内装会社へ渡す資料と、そのまま使える相談メモ
相談時の資料は、あるものからで構いません。分かっていることは具体的に、未定・調査中の項目はその旨を伝えると、次に確認する内容を話しやすくなります。すべての資料を用意してから問い合わせる必要はありません。
- お店の概要:業種、主なお客様、営業時間、席数・売場、必要な機器。
- 物件資料:候補の募集図面、写真、広さ、居抜き/スケルトン、管理規則。未取得ならその旨。
- 依頼したいこと:設計・内装・設備・看板など。残すもの、自分で手配したいもの。
- 予算と日程:何を含めた予算か、開業希望日とその日を動かせるか、資金調達や物件契約の状況。
- 分からないこと:工事できるか、どこまで再利用できるか、費用や日程の見当がつかない点。
相談文のひな形
〇〇エリアで、〇〇の店舗を開業予定です。物件は「未定/候補あり/契約済み」で、広さは約〇坪、状態は〇〇です。依頼したいのは〇〇で、予算は〇〇を含めて〇万円を考えています。開業希望は〇月です。現在、〇〇が分からず、物件契約/工事依頼の前に相談したいです。図面・写真は「あり/取得予定/なし」です。
店舗内装ドットコムでは、業種・地域・工事のご希望を伺い、1社ずつ対応を確認して会社をご紹介します。工事の仕様、価格、納期、調査や設計を含む個別の依頼範囲は、紹介先と確認しながら決めてください。
開業準備の不明点を、内装会社への相談につなげる
今の段階、希望する店舗、物件や工事で困っていることからお聞かせください。入力の途中にある「依頼内容・希望詳細」の欄に、上の相談メモを貼り付けて使えます。
押すと相談の入力画面(無料)に進みます。一度の入力で、事務局が候補の内装会社へ1社ずつ対応できるかを確かめ、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて選べます。
店舗開業準備でよくある質問
店舗開業の準備は、何から始めればよいですか?
業種・お客様・必要設備・希望エリア・予算を仮に整理し、物件探し、資金相談、内装会社探しを並行して進めます。候補物件がある場合は、契約判断の前に使用条件と工事の可否、概算費用を確認しましょう。
開業準備には何か月かかりますか?
一律には決まりません。日本公庫の創業の手引は、準備期間を平均すると1年ほど設ける人が多いと紹介しています。物件が決まってから開業までは、設計・打ち合わせ(平均1か月という施工会社の公表例)と工事(店舗の平均工期は30.9〜61.2日・国土交通省)に、保健所の検査や研修を足して約3〜4か月を見込みます。物件探し、資金調達、機器納期、営業手続きの所要期間も確かめ、各工程で実際に間に合うかを関係者に確認してください。
店舗開業の準備期間は最短でどれくらい?
準備期間に決まった最短はありません。居抜きで工事が少なければ短くできることもありますが、消防署への使用開始届(使用開始の7日前まで・東京消防庁)、保健所の検査から許可書の交付まで約1週間(新宿区の例)、深夜に酒類を出す店の届出(営業開始の10日前まで)など、日数が決まっている手続きは、工事を急いでも前倒しできない部分があります。工事のある店で、物件が決まってから3か月を切る計画にするときは、無理がないかを内装会社と各窓口に確かめましょう。
6か月後に開業するには、物件はいつまでに決めればよいですか?
工事のある店なら、物件が決まってから開業までの期間を約3〜4か月と見込むため、開業の3〜4か月前までに物件を決めるのが目安です。6か月後にオープンしたいなら、これから2〜3か月のうちに候補を絞り、契約前に工事の可否と概算を確かめます。物件探しと並行して、資金の相談と内装会社探しも始めましょう。
開業準備の費用は全部でいくらかかりますか?
業種・広さ・物件の状態で大きく変わります。日本政策金融公庫の2025年度新規開業実態調査では、開業費用の中央値は600万円、平均は975万円で、1,000万円以上も28.5%ありました。全業種の値なので、予算は中央値を下回らない側で組み、厨房や内装の工事が多い店は平均(975万円)以上も見込むと、足りなくなりにくくなります。開業後の運転資金は別に残しておきます。
物件が決まる前でも内装会社へ相談できますか?
希望エリア、業種、予算、開業時期、必要設備など、分かる内容から相談できます。候補物件があれば図面や写真を共有し、貸主等の協力が得られる範囲で調査を進めます。見積もりの精度は現地調査と仕様の確定状況によって変わります。当サイトに2026年4〜9月に届いた新規出店の相談でも、約7割が物件の契約前(探している・申し込み中)の段階でした。
物件契約と内装工事はどちらが先?
一般的には物件の賃貸借契約が先で、内装工事の契約はその後です。ただし、契約してから工事ができないと分かっても取り返しがつかないため、契約前に図面や現地調査で工事の可否と概算を内装会社に確かめ、貸主の工事条件や指定業者も確認します。賃料が発生する日と着工できる日も、契約前に照らし合わせましょう。
開業届はいつまでに出しますか?
国税庁の令和8年4月1日現在の案内では、個人事業の開業・廃業等届出書は、事業の開始等の事実があった日の属する年分の確定申告期限までに提出します。古い解説には「開業から1か月以内」と書かれたものもあるため、提出前に国税庁の最新の案内を確かめてください。青色申告の承認申請(1月16日以後の開業なら開業日から2か月以内)や、給与支払事務所等の開設届(開設から1か月以内)は期限が別です。
開業届を出せば、店舗で営業できますか?
税務の開業届と、営業に必要な許可・届出等は別です。業種、サービス、取扱商品、設備、所在地に応じて必要な手続きを確認します。青色申告や雇用に伴う手続きにも別の期限があるため、対象と期限を一覧にしてください。
飲食店の営業許可はいつ申請しますか?
自治体で手順が異なります。新宿区の案内では、工事の着工前に設計図などを持って事前に相談し、施設工事の完成予定日の10日くらい前を目途に申請します。完成後に立ち入り検査があり、検査の終了から約1週間(5開庁日)で営業許可書が交付されます。開業日はこの日数を見込んで決め、所在地の保健所で手順を確認してください。
深夜にお酒を出すバーやナイトクラブを開くには、何が必要ですか?
営業の形で手続きが変わります。午前0時以降に酒類を出す店(主食を常に出す飲食店を除く)は、営業を始める日の10日前までに警察署へ届け出るとされ、愛知県警察の案内では、住居系の地域(第一種地域)ではこの営業ができないとされています。客に遊興をさせて深夜に酒類を出すナイトクラブ等は特定遊興飲食店営業の許可、客の接待や照度10ルクス以下、5平方メートル以下の区画席は風俗営業の許可の対象とされています(警視庁)。物件の契約前に、所在地の警察署へ営業内容を伝えて確認しましょう。
自己資金は開業費用の何割必要ですか?
一律の割合だけでは判断できません。必要資金、調達方法、支払時期、開業後に残す運転資金を整理し、利用する制度と金融機関に確認してください。融資の相談や申込みの段階で、入金を確定資金として扱わないことも大切です。参考に、日本公庫の2025年度調査では、開業時の資金調達額は平均1,219万円で、自己資金は279万円(22.9%)、金融機関等からの借り入れは827万円(67.9%)でした。
ほかの質問(20問)を見る
自己資金はいくら必要?
必要資金から、借りられる額と支払いの時期を差し引いて考えます。参考に、日本公庫の2025年度調査(公庫の融資を受けた開業者が対象)では、自己資金の平均は279万円でした。物件の契約金や設計料など、融資の入金より前に支払日が来る費用は、手元の資金で払う必要があります。支払予定表で、いつまでにいくら必要かを確かめましょう。
開業前の運転資金はどのくらい確保すべき?
何か月分という決まりはありません。日本公庫の飲食業の創業の手引は、事業開始後の運転資金として「半年程度の赤字補てん資金等」の準備を確認項目にしています。新規開業の全体で黒字化までにかかった期間の平均は6.4か月(日本公庫「2025年版新規開業白書」)なので、毎月の家賃・人件費・仕入・返済などの合計に、半年ほどの月数を掛けて試算しておくと安心です。
工事代はいつ、何回に分けて支払いますか?
契約によって異なります。設計料、工事契約金、中間金、完成時の支払い等の有無と、金額・期限・支払条件を契約前に確認します。分割回数や割合を一律に当てはめず、資金が入る日と照合しましょう。例えば株式会社LARGO(Vakel)は、総額を4分の1ずつ、契約時(着工の1週間前頃)・着工時・工事の中間・納品時の4回に分けて支払う方法を公表しています。
内装会社には何社くらい見積もりを頼めばよいですか?
社数だけでなく、条件の近い提案を比較できることが大切です。複数社に頼む場合は同じ物件情報と希望を伝え、見積もりの対象、有償になる範囲、回答時期を確認してください。設計・工事範囲や別途費用が違うまま総額だけで選ばないようにします。
施工会社は何社に見積依頼すべき?
決まった社数はありません。日本公庫の飲食業の創業の手引は、2社以上から見積書を取って工事価格の妥当性や相場観をつかんでいるかを確認項目にしています。社数を増やすより、同じ物件資料・同じ希望・同じ範囲で頼み、比べられる見積もりをそろえることが大切です。現地調査の立ち会いや比べる手間も考えて決めましょう。
設計と施工は同じ会社に頼むべきですか?
まとめて頼む方法と、設計と施工を分ける方法があります。デザインの希望、調整に使える時間、各社の担当範囲に合わせて選びます。別々に頼む場合は、図面共有、施工者の選定、変更時の調整を誰が担当するか確認しましょう。
設計・施工は分離発注すべき、それとも一括発注?
どちらが正解ということはありません。設計と施工を同じ会社に頼むと窓口が1つで進めやすく、設計事務所と施工会社に分けて頼む(分離発注)と設計の自由度が上がる一方、調整の手間や設計料がかかることがあります。デザインの希望、使える時間、変更を誰が調整するかで選びます。
工事が終わる日を開業日にしてもよいですか?
工事完了後にも、引渡し確認、手直し、機器・家具の搬入、動作確認、スタッフ研修、必要な営業手続き等があります。それぞれの完了条件と所要時間を確認してから、開業日を決めてください。例えば新宿区の案内では、完成後の検査から営業許可書の交付まで約1週間(5開庁日)かかります。
オープン直前の追加工事依頼はどう判断する?
開業に必要な安全・衛生・動線に関わるものか、開業後でも直せるものかで分けます。オープン直前の変更は、費用だけでなく、検査のやり直しや引渡しの遅れ、研修の時間に響くことがあります。変更の内容・金額・日程への影響を書面で確かめてから決めましょう。
開業直前にスタッフや設備がそろわない場合は?
まず営業に必要な条件を満たせるか確認します。日程の見直しや提供範囲の調整を検討し、スタッフ、仕入先、予約のお客様などへの案内もそろえます。安全や必要な許可等を満たさないまま営業しないでください。
採用が間に合わなかった場合は?
営業時間や席数、メニュー・サービスの範囲を絞って始める、オープン日を見直すなど、今いる人数で回せる形にします。無理に開けると接客や安全に響きます。次の募集は早めに始め、浦添市の創業ステップの例のように開店の2〜3か月ほど前から動けるよう、逆算表に書き込みましょう。
開業前の人件費はどう扱う?
研修などで開業前から働いてもらえば、その期間の給与は開業前に支払いが発生します。研修の日数と人数から給与を見積もり、開業前の支払いとして資金計画に入れます。人を雇ったら、労働保険の保険関係成立届(成立した日の翌日から10日以内)などの手続きもあります。
個人事業主と法人、どちらで開業すべきですか?
売上の金額だけでは決まりません。利益、税負担、社会保険、共同経営、契約・資金調達、将来の計画を整理して税理士等へ相談します。物件や融資の契約名義、設立手続きの日程との関係も確認してください。
法人と個人事業主、開業前にどう判断する?
物件・融資・リースの契約名義に関わるため、契約の前に決めておくと手戻りが減ります。個人なら開業届(確定申告期限まで)、法人なら設立の登記の後に法人設立届出書(設立の日以後2か月以内)など、手続きと期限も変わります(国税庁)。利益の見込みや社会保険、資金調達の予定を整理して、税理士等に相談しましょう。
開業前に税理士・行政書士は契約すべき?
必ず契約するものではありません。税理士には事業計画や資金計画、届出と記帳の段取り、行政書士には許可申請の書類づくりなどを頼めます。自分で対応する範囲と、頼む範囲・費用を比べて決めます。期限のある手続き(開業届・青色申告・雇用の届出など)を一覧にしておくと、頼むかどうかを判断しやすくなります。
工程表はどんなツールで管理する?
紙でも表計算ソフトでも構いません。大切なのは、予定日だけでなく、担当者、先に終わらせる仕事、確定か未確定か、期限のある手続きを同じ表に書くことです。内装会社・設備業者・仕入先など関係者と共有できる形にし、決まった曜日に更新しましょう。
オープン日は何曜日が良い?
決まった正解はありません。仕入れの納品日、スタッフがそろう日、予約や来店が集まりそうな曜日を考えて、オープン日を決めます。慣れないうちに混み合うと対応しきれないこともあるため、最初の数日は人員を厚めにします。時期は、繁忙期の2〜3か月前に開店して慣れたころに繁忙期を迎える考え方もあります(浦添市の創業ステップの例)。
オープン日の集客はどう設計する?
開業前から店名・場所・営業時間を地図サービスやSNS、看板でそろえて案内し、予約や問合せが届くかを試します。オープン初日から大きく集客すると、慣れていない接客や会計で待ち時間が長くなることがあるため、プレオープンで流れを確かめてから告知を広げる方法もあります。プレオープンも営業にあたる場合があるため、必要な許可・届出の後に行うのが安全です(所在地の窓口で確認)。
開業初日にやるべきこと、避けるべきことは?
やること:オープン当日は、いつもより人を厚めに配置し、来店・会計・品切れ・機器の不具合を記録し、施工会社や機器業者の連絡先を手元に置きます。避けたいこと:必要な許可・届出が済んでいない状態での営業、検査前の設備の使用、慣れていない新メニューの初日投入など、トラブルを増やす要素です。
内装会社の紹介相談には何を準備しますか?
希望業種・地域・物件の状況・頼みたい工事・開業時期を、分かる範囲でお知らせください。図面や写真があれば相談に役立ちます。予算や物件が決まっていない項目も、候補や希望の幅を書くほど、対応できる会社が見つかりやすくなります。
個人事業の税務届出と提出期限の確認:国税庁・新たに事業を始めたときの届出など。営業許可等や法人の手続きは、それぞれ別に確認してください。
この記事の出典(確認日:2026年10月11日)を見る
- 日本政策金融公庫総合研究所「2025年度新規開業実態調査」:開業費用の分布・平均・中央値、資金調達額
- 日本政策金融公庫「創業の手引」(令和8年5月):準備期間(平均すると1年ほど)、新規開業の全体の黒字化までの平均6.4か月、許認可の例
- 日本政策金融公庫「新たに飲食業を始めるみなさまへ 創業の手引+」(令和7年9月):必要な資金の記入例、運転資金(半年程度の赤字補てん資金等)、見積書の確認
- 日本政策金融公庫「創業予定の方」:融資の手続きの流れと必要書類
- 国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査報告(令和7年度計)」:店舗の工事の平均工期
- 国税庁「No.2090 新たに事業を始めたときの届出など」(令和8年4月1日現在法令等)・国税庁「個人で事業を始めたとき/法人を設立したとき」:開業届・青色申告・法人設立届出書・給与支払事務所等の開設届の期限
- 東京消防庁「新たにテナントを使用する皆様へ」・京橋消防署「防火管理制度」:工事等計画届・使用開始届、防火管理者
- 新宿区「営業許可等の手続きについて」:事前相談・申請の時期・許可書の交付までの日数
- 愛知県警察「深夜における酒類提供飲食店営業の営業開始届出手続」・警視庁「風俗営業等業種一覧」
- 厚生労働省「労働保険の成立手続」・日本年金機構「新規適用の手続き」
- 浦添市「例えば雑貨店の創業ステップ」:開店までのタスクリスト(回線・決済・採用・開店の時期)
- 株式会社LARGO(Vakel)「よくあるご質問」・株式会社MIROK「店舗内装工事の工期はどれくらい?」:施工会社の公表している期間・支払いの例(各社の公開情報で、当サイトのご紹介とは関係ありません)
- 当サイトの相談:2026年4〜9月に届いた新規出店(スケルトン・居抜き)の相談の「物件の状況」の欄を集計(割合のみ)
準備を具体化する関連ガイド
- 出店立地・商圏の考え方
- 店舗リノベーション
- 厨房設計と機器の配置
- 接客・作業の動線設計
- 開業時の失敗を防ぐ確認点
- 業種・業態別の施工事例
- 許認可・届出と内装工事の段取り
- 内装工事の期間と逆算スケジュール
- 開業費用の内訳と払う時期
- バー開業と深夜営業の届出
東京で開業する方の会社選び
準備リストに残った不明点から、相談を始めましょう
希望する店舗と今の準備状況を共有し、内装の依頼先探しを進められます。物件や図面がそろう前は、分かっている条件と開業希望日をお知らせください。
押すと相談の入力画面(無料)に進みます。業種・地域・工事のご希望を伺い、1社ずつ対応を確認してご紹介します。ご紹介できる会社は条件と受託状況によって異なります。個別の調査・設計・工事等の費用は、依頼前に各社へご確認ください。
店舗内装ドットコム編集部。確認・更新:2026年10月11日。準備の順序は計画を整理するための参考です。必要な手続き・期間・費用・契約条件は、営業地の窓口と依頼先の最新案内で確認してください。
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