東京のオフィス 内装会社の選び方|5タイプ×8技術論点×ビルクラス別の判断フレーム【2026年最新】

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東京でオフィスを開設・移転・改装する際、内装工事の業者選びが社員の生産性・採用競争力・固定費の3つに長期影響します。東京は日本のオフィスストックの約3分の1が集積する都市で、店舗内装ドットコムには東京都内のオフィス事例が125件登録されています(2026年4月30日時点)。一方で「100坪超のオフィス工事と20坪のスタートアップオフィスでは業者の得意分野が違う」「丸の内のSクラスビルと渋谷のSOHO物件、コワーキング転用案件では工事条件が大きく異なる」という業界構造があり、業者選びを誤ると坪単価が30〜50%ぶれます。本ガイドでは、店舗内装ドットコムの東京都オフィス事例125件と公開法令・業界資料から整理した、オフィス専門の内装会社を見極める判断フレームを業者タイプ×オフィスタイプ×ビルクラスの3軸で解説します。一般的なおすすめ業者紹介型の記事とは異なり、自社のワークスタイルと物件条件に合う専門業者を構造的に絞り込めるよう、5オフィスタイプ分類・8技術論点・23区オフィスエリア別というオフィス特化の視点で読み解きます。

本記事の要点

  • 東京のオフィス内装は地域係数1.00で他県より15〜30%高く、坪単価レンジはオフィスタイプで25〜80万円と幅広い(標準個席は低価格帯/ABW・ハイブランドは高価格帯)
  • オフィス内装会社は4タイプ(オフィス特化・大手/オフィス特化・中堅/一括ワンストップ/一般施工会社)に分類でき、規模と業者の対応力が一致しないと工期・コスト・品質で齟齬が出る
  • OAフロア・電気容量・空調・LAN配線・防音・セキュリティ・サイン・什器の8技術論点で業者の経験量が試される
  • 東京都の主要オフィスビル(Sクラス・Aクラス・Bクラス)でB工事比率と工事条件が大きく異なり、ビル管理規則対応経験が業者選定の決め手
  • オフィス工事は飲食・美容に比べて法的リスクが少ないが、消防法(防火対象物)・労働安全衛生法・建築基準法(用途変更)の対応経験が必要

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東京のオフィス内装の市場特性と業者選びの3軸

東京は日本でオフィスストックが最も集積する都市で、店舗内装ドットコムには東京都内のオフィス事例が125件登録されています。これは内装会社にとってもオフィス案件を多く手がける機会があることを意味し、地方都市に比べてオフィス特有の論点(OAフロア・LAN配線・大規模空調)に対応できる業者群が豊富です。「店舗内装ならどこでも」という汎用業者ではなく、オフィスタイプ・規模・ビルクラスの3軸で自社に合う専門業者を見つけられるのが東京特有の利点です。

東京のオフィス内装が他県と異なる5つの特徴

特徴 具体的な影響 業者選びへの示唆
1. ビル管理規則の厳格さ Sクラスビルでは指定業者制度 主要ビルの指定登録状況を確認
2. B工事比率の高さ 工事費の20〜40%がビル指定業者 B工事範囲の事前確認経験
3. 大規模工事案件の集中 100坪超の案件が地方より多い 大規模工程管理力
4. ABW・フリーアドレスの普及 ワークスタイルが多様化 新しい働き方の設計提案力
5. 採用競争力としての内装 採用面接で内装をチェックされる 意匠デザイン力とブランディング

業者選びの3軸:オフィスタイプ×規模×ビルクラス

東京でオフィス内装会社を選ぶ際は、自社のオフィスタイプ・規模・物件のビルクラスを3軸で整理し、それぞれの条件を満たす業者群と接触するのが効率的です。3軸のいずれかを無視すると、業者群が広すぎて比較しきれない、または条件不一致で見積額が大きくぶれます。

軸1:オフィスタイプ(5タイプ分類)

オフィス業態は5つのタイプに分類でき、求められる内装の方向性と設備が大きく異なります。①標準個席型(固定席・パーテーション・伝統的レイアウト)、②フリーアドレス型(席自由・収納共有・コミュニケーション促進)、③ABW型(Activity Based Working・多様な作業空間)、④セットアップオフィス(什器付き・短期入居)、⑤コワーキング・シェアオフィス(複数企業が共有)です。詳細は次章のH2#2で解説します。

軸2:規模(坪数別の業者群)

オフィスは坪数で適合する業者タイプが大きく変わります。20坪未満(10名以下のスタートアップ)は地域密着の中堅施工会社、20〜50坪(10〜30名規模)は中堅オフィス特化施工会社、50〜200坪(30〜120名規模)は中堅〜大手のオフィス特化会社、200坪超(120名超の大規模)は大手内装会社・ゼネコン系列が現実的です。店舗内装費用の坪数別シミュレーションで予算規模の概算を確認できます。

軸3:ビルクラス(S・A・B・C)

東京のオフィスビルは延床面積・基準階面積・設備グレードで4クラスに分類されます。Sクラス(延床面積3万㎡超・基準階200坪超:丸の内ビル群・虎ノ門ヒルズ・赤坂アークヒルズ等)、Aクラス(延床1〜3万㎡・基準階100〜200坪:渋谷スクランブルスクエア・新宿三井ビル等)、Bクラス(延床5千〜1万㎡・基準階50〜100坪)、Cクラス(基準階50坪未満・小型ビル)です。クラスごとに指定業者制度・B工事範囲・搬入規則が大きく異なります。詳細はH2#6で整理します。

3軸マトリクスの使い方

「オフィスタイプ×規模×ビルクラス」の3軸を埋めると、業者選定の優先度が決まります。例:ABW型×80坪×Aクラスビルなら「オフィス特化中堅施工会社+ABW設計実績10件以上+Aクラスビルの工事経験」という条件で2〜5社に絞り込めます。条件を絞らず20社に見積依頼するより、3軸で5社に絞って深く比較する方が判断精度が上がります。

5オフィスタイプ別の業者選定フレーム

オフィスを5つのタイプに分けると、求められる業者の専門性と内装の方向性が整理できます。自社のワークスタイルを定めた上で、それに対応経験のある業者群と接触するのが効率的です。

オフィスタイプ 主な特徴 典型坪数 業者選びの重点
1. 標準個席型 固定席・部署別配置 30〜100坪 パーテーション設計・効率的レイアウト
2. フリーアドレス型 席自由・ロッカー収納 50〜150坪 収納設計・通信インフラ
3. ABW型 多様な作業空間 80〜250坪 ゾーニング・什器バリエーション
4. セットアップ・サービスオフィス 什器付き・短期入居 15〜50坪 什器一括手配・短工期対応
5. コワーキング・シェアオフィス 複数企業が共有 100〜500坪 会議室予約・セキュリティ・運営支援

1. 標準個席型の業者選定

固定席を部署別に配置する伝統的なオフィスレイアウトで、東京の事例では中小企業・地方支社・士業オフィスで多く採用されています。坪単価25〜45万円の中価格帯で、パーテーション設計(H2.1m前後の標準型)と効率的なレイアウト(1人あたり3〜4坪)が業者の腕の見せ所です。「同規模の標準個席型施工実績10件以上」を質問項目に必ず入れましょう。

2. フリーアドレス型の業者選定

席を固定せず自由に選べる方式で、出社率50〜70%のハイブリッドワーク企業に向きます。坪単価30〜55万円で、ロッカー収納(個人ロッカー1人1台)・無線LAN設計(同時接続100台超対応)・ノイズキャンセリング設計が業者の専門性です。「無線LANの電波シミュレーション経験」「ロッカー一括手配の経験」を確認します。

3. ABW型の業者選定

ABW(Activity Based Working)は集中・コラボ・リフレッシュなど作業内容に応じて空間を選ぶ方式で、外資系・大手IT・コンサルティング企業で多く採用されています。坪単価40〜80万円の高価格帯で、ゾーニング設計(集中ゾーン・対話ゾーン・リフレッシュゾーン等を5〜8種)と什器のバリエーション設計が業者の腕の見せ所です。「ABW設計実績10件以上」「ゾーニング設計の提案経験」を必ず確認します。オフィス・事務所の内装デザイン完全ガイド|ABW・フリーアドレス・標準個席・セットアップ8業態徹底比較でABW設計の詳細を整理しています。

4. セットアップ・サービスオフィスの業者選定

什器付きで即入居可能な「セットアップオフィス」、フロント・会議室共用の「サービスオフィス」は、スタートアップ・支社設置・短期プロジェクトで活発です。坪単価35〜60万円で、什器一括手配(机・椅子・収納の3点セット)・LAN/電気の標準仕様・短工期(4〜8週間)対応が業者の専門性です。

5. コワーキング・シェアオフィスの業者選定

WeWork・リジャス・bizcubeなどに代表される複数企業共有型オフィスで、運営事業者の出店案件が中心です。坪単価40〜70万円で、会議室予約システムと連動した照明・空調制御、セキュリティ(ICカード入退室・ゾーン分離)、コミュニティ醸成のための什器配置が業者の専門性です。コワーキングスペース・シェアオフィスの開業ガイド|費用・許認可・収益モデルコワーキングスペースの内装費用相場|坪単価・内訳・見積の注意点で詳細を整理しています。

5タイプの業者選定の手順

自社のワークスタイルを5タイプのどれかに当てはめ→そのタイプの東京事例件数を確認→業者群の厚みを把握→ABW・コワーキングは事例件数が限定的なので早めに3社確保→標準個席・フリーアドレスは条件を絞って5社に絞り込む、という手順が定石です。

オフィス内装の8技術論点

オフィス内装は飲食・美容・物販にない8つの技術論点があり、業者の経験量がここで試されます。各論点で経験不足の業者を選ぶと、入居後の生産性低下・社員の不満・追加工事コストが発生する可能性があります。

技術論点 主な対応事項 業者経験の見極め方
1. OAフロア 配線敷設・床上げ高さ・荷重 OAフロア種類別の選定経験
2. 電気容量と分電盤 1人あたり0.5〜1kVA・予備容量 容量計算と分電盤設計経験
3. 空調・換気 ビル空調と個別空調の組み合わせ ゾーン制御・冷房負荷計算
4. LAN・通信インフラ 有線LAN・無線AP配置・電話 無線LANシミュレーション
5. 防音・遮音 会議室・電話ブース・業務騒音 遮音等級D値の設計
6. セキュリティ ICカード入退室・防犯カメラ ゾーン分離設計の経験
7. サイン・受付 来客動線・社名表記・案内 ビルサイン基準対応
8. 什器・パーテーション 机・椅子・収納・パーテ高さ 什器メーカー連携の経験

1. OAフロア(フリーアクセスフロア)設計

OAフロアは床下に配線スペースを設ける床上げ構造で、オフィスでは事実上の標準仕様です。床上げ高さは50〜150mmが標準で、配線量・配線変更頻度で適切な高さが変わります。種類は鋼製OAフロア(高耐荷重・1,500kg/㎡対応)、樹脂OAフロア(軽量・施工しやすい)、置敷OAフロア(既存床の上に設置)の3種類があり、ビルの床荷重と予算で選定します。Sクラスビルでは指定OAフロア仕様があることが多いので確認が要ります。

2. 電気容量と分電盤設計

オフィスの電気容量は1人あたり0.5〜1kVAが目安で、IT負荷の高い職種(エンジニア・デザイナー)は1.0〜1.5kVAで計算します。例えば50名規模なら25〜75kVA、100名規模なら50〜150kVAが必要容量です。ビルの契約電力を超える場合は幹線増設が必要で、追加費用100〜500万円が発生します。物件契約前の容量確認が肝心です。店舗の電気容量・電気工事完全ガイド|業態別必要kW・契約種別・費用相場で詳しい目安を整理しています。

3. 空調・換気設計

オフィスの空調はビル全体の中央空調と、テナント側で追加する個別空調の組み合わせで構成されます。会議室・サーバー室は個別空調が必要で、ゾーン制御(部屋ごとに温度設定)の設計が業者の専門性です。換気は労働安全衛生法(事務所衛生基準規則)で1人あたり10立方メートル/時の換気量が必要です。店舗の24時間換気・給排気設計完全ガイド|業態別換気量・法令・全熱交換で詳細を整理しています。

4. LAN・通信インフラ設計

オフィスの通信インフラはCat6/Cat6A有線LAN、無線LAN(Wi-Fi 6/6E)、IP電話の3層で構成されます。無線LANのアクセスポイント配置は電波シミュレーションで決定し、20坪あたり1〜2台が目安です。配線はOAフロア下を通すため、OAフロア工事と連動して計画します。「無線LAN電波シミュレーションの経験」を業者選定で確認しましょう。

5. 防音・遮音設計

オフィスの防音は会議室と執務エリアの仕切りが要件で、遮音等級D-40〜D-50(隣室の声が聞こえにくい程度)が標準です。電話ブース(個室型ブース)はD-35以上で会話のプライバシーを確保します。Web会議の増加で、防音設計の重要性は近年急速に高まっています。店舗の防音工事完全ガイド|業態別D値・費用相場・法令・近隣対策で詳細を整理しています。

6. セキュリティ設計

オフィスのセキュリティはICカード入退室、防犯カメラ、ゾーン分離の3要素で構成されます。来客エリア・執務エリア・サーバー室の3段階ゾーン分離が標準で、ICカードの権限管理を業者と連携します。情報セキュリティ重視の企業では生体認証(指紋・顔認証)を採用するケースも増えています。

7. サイン・受付設計

受付エリアは来客の第一印象を決める要素で、企業ブランディングと統合された設計が業者の腕の見せ所です。社名サインはビルのサイン基準(文字高さ・素材・位置)に従う必要があり、ビル別の経験量で対応スピードが変わります。店舗の看板・サイン工事完全ガイド|業態別戦略・費用相場・3法令対応で詳細を整理しています。

8. 什器・パーテーション設計

オフィス什器はオカムラ・コクヨ・イトーキ・ウチダの4大メーカーが市場の大部分を占め、内装会社との連携実績で発注効率が変わります。パーテーションは固定式(H2.1m〜2.7m)と可動式(H1.2m〜1.8m)があり、レイアウト変更頻度で選定します。「什器メーカーの代理店契約有無」「100名規模の什器一括発注経験」を確認します。

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4業者タイプ別の選定基準

オフィス内装会社は得意領域・契約構造・対応規模が異なる4タイプに分類できます。タイプを取り違えたまま比較すると、見積金額や対応範囲が噛み合わず判断が難しくなります。

業者タイプ 得意なオフィス規模 坪単価傾向(東京) 向いている依頼者
1. オフィス特化・大手 200坪超の大規模 50〜90万円 本社移転・上場企業・外資系
2. オフィス特化・中堅 50〜200坪の中規模 35〜65万円 成長企業・支社設置
3. 一括ワンストップ会社 20〜80坪の小〜中規模 30〜55万円 初開業、窓口を一本化したい
4. 一般施工会社・工務店 20〜50坪 25〜45万円 2号店出店、コスト重視

1. オフィス特化・大手の特徴

オカムラ・コクヨファニチャー・イトーキ・コマニーなどの什器メーカー系列、ヴィスやレッドフォックスなどのオフィス特化大手は、200坪超の大規模オフィス案件と外資系企業案件で力を発揮します。坪単価50〜90万円の高価格帯ですが、ABW設計・大規模工程管理・ブランディング統合の品質が高水準です。Sクラスビルの指定業者として登録されているケースも多いです。

2. オフィス特化・中堅の特徴

従業員数50〜300名規模のオフィス特化施工会社で、東京には複数社存在します。坪単価35〜65万円の中価格帯で、50〜200坪の中規模オフィス工事と成長企業の本社・支社設置案件で安定した品質を提供します。Aクラス・Bクラスビルでの実績が豊富で、什器メーカーとの代理店契約を持つケースも多いです。

3. 一括ワンストップ会社の特徴

物件探しから設計・施工・什器手配・移転サポートまでを一社で完結させる業態。20〜80坪の小〜中規模オフィスに向き、坪単価30〜55万円とコスト面でも合理的です。スタートアップ・支社設置・SOHO移転で頻繁に活用されます。「物件探しから移転サポートまで一括対応の経験」「短期間(4〜8週間)でのオープン経験」を確認します。

4. 一般施工会社・工務店の特徴

住宅リフォームや一般店舗を主業務とする会社でも、オフィス経験があれば対応可能です。坪単価25〜45万円とコスト面で有利ですが、オフィス特有の論点(OAフロア・無線LAN・大規模空調)の対応力は会社により大きく異なります。「自分の規模のオフィス施工実績10件以上」を必ず確認し、住宅リフォームのみの会社は除外候補とします。

4タイプの選び方の目安

200坪超の本社移転やSクラスビル工事ならオフィス特化・大手、50〜200坪の中規模はオフィス特化・中堅、20〜80坪のスタートアップ系は一括ワンストップ会社、20〜50坪のコスト重視は一般施工会社・工務店、という選び方が一般的です。詳細はオフィス内装業者の選び方|オフィス専門の施工会社を比較するコツ東京都の店舗内装会社の選び方|23区×8業態別の判断フレームと相見積もり実務【2026年最新】でも整理しています。

23区オフィスエリア別の業者選びの実務

東京23区はオフィスの集積特性がエリアごとに大きく異なり、業者選びでも「自社の物件エリアのオフィス実績」が判断材料の一つになります。主要オフィスエリアを6タイプに分類して整理します。

エリアタイプ 代表エリア 主なテナント傾向 業者選びの重視点
都心ビジネス型 丸の内・大手町・有楽町・日本橋 大企業本社・金融・法律事務所 Sクラスビル指定業者
新都心型 新宿・池袋・品川・浜松町 中堅大手・支社・営業所 Aクラスビルの工事経験
IT・スタートアップ集積型 渋谷・恵比寿・五反田・代々木 IT・スタートアップ・クリエイティブ ABW・フリーアドレス設計力
外資系・コンサル型 六本木・赤坂・虎ノ門・麻布 外資系・コンサル・PE 意匠完成度・英語対応
新興オフィス街型 東京・天王洲・お台場 テック・物流・メディア 大規模工事・最新仕様
SOHO・コワーキング型 神田・人形町・蔵前・清澄白河 クリエイティブ・士業・小規模 小規模・個性的設計

都心ビジネス型エリアの選び方

丸の内・大手町・有楽町・日本橋の都心ビジネスエリアは、Sクラスビル(丸ビル・新丸ビル・大手町タワー・東京ビルディング・JPタワー等)が集中し、ビル指定業者制度が厳格に運用されています。坪単価は他エリアの1.5〜2.0倍で、相見積もり3社の中に「Sクラスビル指定業者リスト掲載」のオフィス特化・大手を必ず含めます。物件契約前に「指定業者の有無」「指定業者の見積概算」を確認することが大切です。

新都心型エリアの選び方

新宿・池袋・品川・浜松町・新橋などの新都心エリアは、Aクラスビルが中心で中堅大手企業の本社・支社・営業所が多く入居しています。坪単価35〜65万円が相場で、オフィス特化・中堅施工会社の主戦場です。「新宿三井ビル・新宿野村ビル・池袋サンシャイン・品川インターシティなどでの工事経験」を確認します。

IT・スタートアップ集積型エリアの選び方

渋谷・恵比寿・五反田・代々木はIT企業・スタートアップ・クリエイティブが集積するエリアで、ABW型・フリーアドレス型のオフィスが多く採用されます。坪単価35〜70万円で、Instagram映えするデザイン性とコミュニケーション促進設計が業者の腕の見せ所です。事例ポートフォリオに「渋谷スクランブルスクエア・渋谷フクラス・WeWork渋谷スクランブルスクエア」などの実績があると安心です。

外資系・コンサル型エリアの選び方

六本木・赤坂・虎ノ門・麻布のエリアは、外資系企業・コンサルティング・プライベートエクイティ・法律事務所が多く入居するハイエンドオフィスエリアです。坪単価50〜90万円の高価格帯で、意匠完成度と英語での進行(外資企業のグローバル基準対応)が業者選定の決め手です。「外資系企業の施工実績10件以上」「英語対応可能なPM在籍」を確認します。

新興オフィス街型エリアの選び方

東京駅・天王洲・お台場などの新興オフィス街は、大規模ビル(東京ミッドタウン八重洲・常盤橋・天王洲ファーストタワー等)にテック・物流・メディア系が入居しています。坪単価40〜70万円で、最新仕様(5G対応・サーバールーム・大型会議室)への対応経験が業者選定の決め手です。「大規模オフィス(200坪超)の工事実績」「短工期での移転完了経験」を確認します。

SOHO・コワーキング型エリアの選び方

神田・人形町・蔵前・清澄白河などのエリアは、小規模オフィス・SOHO・コワーキング・クリエイティブ事務所が中心です。坪単価25〜50万円で、地域密着型の中小規模業者で機動力のある会社が向きます。「20〜50坪のSOHO物件の改装経験」「歴史ある建物への対応経験」を確認します。

ビルクラス別(S・A・B・C)の業者対応

東京のオフィスビルは延床面積・基準階面積・設備グレードで4クラスに分類され、それぞれ業者の対応力と工事条件が大きく変わります。ビルクラスの理解は業者選定の前提です。

ビルクラス 延床面積 基準階面積 主な特徴 業者選びの重点
Sクラス 3万㎡超 200坪超 都心一等地・指定業者制 Sクラス指定業者リスト掲載
Aクラス 1〜3万㎡ 100〜200坪 主要オフィス街中心 Aクラスでの工事実績
Bクラス 5千〜1万㎡ 50〜100坪 中規模ビル 標準的な工事対応
Cクラス 5千㎡未満 50坪未満 小型ビル・自由度高 狭小・地域密着

1. Sクラスビルの業者対応

Sクラスビル(丸ビル・新丸ビル・大手町タワー・JPタワー・赤坂アークヒルズ・六本木ヒルズ・虎ノ門ヒルズ等)は、ビル管理会社(三菱地所・三井不動産・森ビル・東京建物等)が指定業者リストを保有し、リスト外の業者では工事ができないケースが多くあります。B工事比率が30〜50%と高く、夜間工事が原則・搬入時間制限が厳格です。「Sクラスビル指定業者リスト掲載」「自社のビルでの直近工事経験」を業者選定で必ず確認します。

2. Aクラスビルの業者対応

Aクラスビル(新宿三井ビル・新宿野村ビル・渋谷スクランブルスクエア・品川インターシティ等)は、指定業者制度はないものの、ビル管理会社推奨業者が存在することが多く、オフィス特化・中堅施工会社が主戦場です。B工事比率は20〜35%で、夜間工事は柔軟、搬入時間は深夜23時〜早朝6時に制限されることがあります。「該当ビルでの直近工事経験」または「同等Aクラスビルでの工事実績」を確認します。

3. Bクラスビルの業者対応

Bクラスビル(基準階50〜100坪の中規模ビル)は、ビル管理会社の制約が比較的緩やかで、オフィス特化・中堅施工会社や一括ワンストップ会社の主戦場です。B工事比率は10〜25%で、業者選択の自由度が高くなります。坪単価は他クラスより低く、オフィス工事の標準的な相場感(坪35〜55万円)が当てはまります。

4. Cクラスビルの業者対応

Cクラスビル(基準階50坪未満の小型ビル)は、自由度が高い一方で設備が古いことが多く、電気容量増設・空調更新・OAフロア新設などの追加工事が発生しやすい特徴があります。坪単価は25〜45万円とコストが抑えられる反面、追加工事込みの総額で50万円台になることもあります。地域密着型の中小規模業者が向きます。

ビルクラス確認の方法

物件契約前に不動産仲介会社・ビル管理会社に「指定業者の有無」「B工事範囲と概算金額」「夜間工事ルール」「搬入時間」を確認します。これらを契約後に確認すると、想定外の費用と工期遅延が発生する典型パターンです。Sクラス・Aクラスは特に厳格なので、業者選定と並行で確認しましょう。

坪単価マトリクス|規模×オフィスタイプ×ビルクラス

東京のオフィス内装の坪単価は、規模・オフィスタイプ・ビルクラスの3軸で大きく変動します。3軸を整理することで、自社の条件における相場感が明確になります。

オフィスタイプ別 坪単価レンジ(東京・スケルトン物件・Bクラスビル基準)

標準個席型
坪25〜45万円
フリーアドレス型
坪30〜55万円
セットアップ・SO
坪35〜60万円
コワーキング
坪40〜70万円
ABW型
坪40〜80万円

出典:店舗内装ドットコムの東京オフィス事例125件と業界資料から整理。物件状態・ビルクラス・立地で30〜50%変動します。

規模別 工事費総額レンジ

規模(坪数) 想定従業員数 工事費総額レンジ(東京・スケルトン)
20坪未満 5〜10名 500〜1,000万円
20〜50坪 10〜30名 700〜2,500万円
50〜100坪 30〜60名 1,500〜5,500万円
100〜200坪 60〜120名 3,000〜12,000万円
200坪超 120名超 6,000万円〜

ビルクラス別 坪単価の上振れ係数

Sクラス(丸の内・大手町)
×1.50〜2.00
Aクラス(新宿・渋谷・品川)
×1.20〜1.50
Bクラス(中規模ビル)
×1.00(基準)
Cクラス(小型ビル)
×0.85〜1.05

3軸を組み合わせた相場感の算出例

例:渋谷のAクラスビル・スケルトン80坪・ABW型の場合、坪単価=60万円×1.30(Aクラス係数)=78万円、総額=78万円×80坪=6,240万円が中央値の目安です。これに対して相見積もり3社が5,500〜6,800万円の範囲なら相場通り、4,500万円以下や8,000万円超が出た場合は理由を確認します。店舗内装費用の坪数別シミュレーション店舗内装費用の相場一覧|業種別の坪単価を比較で詳細を整理しています。

居抜き or スケルトン|オフィスの判断軸

オフィスの物件選択では「居抜き」と「スケルトン」が選択肢で、規模と予算により最適解が変わります。業者選定でも、居抜き診断力とスケルトン設計力で得意分野が分かれます。

オフィスで居抜きが特に有利なケース

オフィスの居抜きは、前テナントが同規模の標準的なオフィス使用だった場合に効果が大きく、初期費用を50〜70%に圧縮できます。OAフロア・天井・空調・照明・配線が流用できれば大幅なコスト削減が見込め、什器が含まれる「セットアップ済み居抜き」は更に有利です。オフィス・事務所の居抜き開業ガイド|6業態・原状回復・OAフロア・セキュリティ設計を実務目線で整理でオフィス居抜き活用の詳細を整理しています。

居抜きが有利な条件 判断のポイント
前テナント=オフィスでOAフロア流用可 OAフロア工事200〜500万円削減
什器付きセットアップ居抜き 什器代500〜2,000万円削減
会議室・受付の配置が自社に合う 追加造作工事を回避
同立地で開業を急ぐ 工事期間が3〜6週間に圧縮
短期入居・テスト出店 撤退時の原状回復コストも削減

オフィス居抜き診断の重要10項目

オフィス居抜き診断 重要チェック10項目

  • OAフロアの種類・高さ・耐荷重(自社の什器配置に合うか)
  • 電気容量と分電盤(自社の従業員数とIT機器に対応するか)
  • 空調の能力と更新時期(耐用年数経過なら追加更新コスト)
  • LAN・通信インフラの仕様と更新時期
  • 会議室の数・サイズ・遮音性能
  • 受付・エントランスの配置と意匠
  • セキュリティ設備(ICカード・カメラ)の更新時期
  • サーバー室・電話室の有無
  • サインの位置と既存表記の流用可否
  • 原状回復義務の範囲(賃貸契約書の確認)

スケルトンを選ぶべきケース

スケルトン物件は、コンセプトを根本から作り込みたい場合・前テナントが異業種の場合・物件が10年超で設備が老朽化している場合・大規模オフィス(200坪超)を計画する場合に向きます。坪単価は居抜きの1.5〜2倍ですが、ABW・フリーアドレスなど新しいワークスタイルへの完全対応が可能で、ブランディングの完成度も高水準です。スケルトン物件で店舗開業する完全ガイド|坪単価・工期・内装発注の進め方で詳細を整理しています。

居抜き造作譲渡の交渉

居抜きオフィスは造作譲渡料(前テナントへの設備・什器の買取金)が発生します。オフィスの場合、OAフロア・パーテーション・空調・什器を含めて200〜2,000万円の幅が一般的で、什器付きセットアップ居抜きでは更に高額になります。設備状態と相場を業者と確認しながら交渉するのが現実的で、居抜き物件の造作譲渡契約ガイド居抜き改装完全ガイド|費用相場・造作譲渡・業態変更の進め方で契約書10項目と業態別譲渡料相場を整理しています。

オフィス開設・移転の許認可と業者対応

オフィスは飲食・美容と比較すると行政手続きが少なく、法的リスクも限定的です。一方で、防火・労働安全衛生・建築基準法(用途変更)の3点は確実に対応する必要があり、業者の経験量で開業スケジュールが変わります。

オフィス開設の主要許認可

許認可・届出 所轄 主な対応事項 業者の対応範囲
1. 防火対象物使用開始届 消防署 オフィス使用開始の届出 図面提出・防火設計
2. 内装制限・防炎物品 消防法 カーテン・カーペットの防炎 防炎物品の手配
3. 事務所衛生基準規則 労働基準監督署 換気・照度・休憩室 労働環境基準への適合設計
4. 用途変更確認申請 特定行政庁 200㎡超で用途が変わる場合 建築士資格保有業者の対応
5. 屋外広告物許可 各区 看板を設置する場合 サイン業者経由で代行

1. 防火対象物使用開始届(消防署)

オフィスは消防法上の特定防火対象物(15項)に該当し、新規開設時には所轄消防署に「防火対象物使用開始届」を提出します。150㎡以上は自動火災報知器、6,000㎡以上または地階・無窓階はスプリンクラーが法的要件です。業者の経験量で消防署協議の所要時間が変わるため、「自社規模での消防協議経験」を質問項目に入れます。店舗開業の届出・許認可一覧|飲食店・美容室・クリニック別の完全リストで詳細を整理しています。

2. 内装制限・防炎物品

消防法の内装制限(建築基準法第35条の2)により、オフィスの壁・天井に使用する仕上げ材料は不燃・準不燃・難燃のいずれかである必要があります。カーペット・カーテン・パーテーションの布部材は「防炎物品」を使用する義務があり、業者には防炎ラベル付き製品の手配経験が求められます。

3. 事務所衛生基準規則(労働基準監督署)

労働安全衛生法に基づく「事務所衛生基準規則」では、オフィスの環境基準が定められています。1人あたりの作業面積(10㎡以上)、換気量(10立方メートル/時/人)、照度(300ルクス以上)、温度(17〜28℃)、休憩室の設置などが要件です。業者には労働基準監督署が示す基準への適合設計の経験が求められます。

4. 用途変更確認申請(特定行政庁)

建築基準法では、200㎡超のテナントで用途が変わる場合(例:物販店→オフィス、事務所→住宅)に用途変更確認申請が必要です。建築士資格保有者による申請が前提となり、申請費用50〜200万円・所要時間2〜4ヶ月が目安です。「用途変更が必要な物件か」を物件契約前に確認しましょう。店舗の確認申請・建築基準法・消防法ガイドで詳細を整理しています。

5. 屋外広告物許可(各区)

オフィスのエントランスサインや壁面の社名表記は、東京都の屋外広告物条例で各区への許可申請が必要です。サイン業者が代行することが多く、許可手数料は1〜5万円程度。Sクラス・Aクラスビルではビル管理会社のサイン基準に従う必要があり、追加で許可不要のケースもあります。

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オフィス特有の質問15項目(相見積もり)

オフィス内装の相見積もりは、一般店舗の質問項目に加えて、オフィス特有の技術論点(OAフロア・LAN・空調・什器)を確認する必要があります。3社に同じ質問を投げかけて回答を比較することで、業者の専門性が浮かび上がります。店舗内装工事の見積もり比較完全ガイド|相見積もりの取り方・項目別チェック・適正価格の見極め方の汎用版にオフィス特化の質問を加えた15項目テンプレを示します。

オフィス特有の質問15項目

オフィス内装 業者選定の質問15項目

  • 1. 自社のオフィスタイプ(5タイプ分類)の東京での施工実績件数(過去2年)
  • 2. 自社の物件ビル(または同等ビルクラス)での工事経験
  • 3. OAフロア種類別の選定経験と床上げ高さの判断基準
  • 4. 電気容量算定の方法と幹線増設工事の経験
  • 5. 無線LAN電波シミュレーションの経験
  • 6. 会議室・電話ブースの遮音設計経験(D値)
  • 7. 什器メーカーとの代理店契約有無(オカムラ・コクヨ・イトーキ等)
  • 8. ビル管理会社との折衝経験(夜間工事・搬入計画)
  • 9. 消防署協議・労働基準監督署対応の経験
  • 10. ABW・フリーアドレスのゾーニング設計経験
  • 11. 工期遅延時の補償ルール(不可抗力以外)
  • 12. 追加工事発生時の単価ルール(事前見積基準)
  • 13. 引き渡し後の不具合対応期間(什器1年・建築躯体5年が標準)
  • 14. 過去の依頼者からの紹介可否(連絡可能な紹介先)
  • 15. 移転サポート(什器移動・廃棄・原状回復)の対応範囲

3社の組み合わせ方

オフィス内装の相見積もり3社は、業者タイプ・規模・実績の3軸で意図的に分散させると比較精度が高まります。

3社の組み合わせ例 大規模本社移転(200坪超) 中規模オフィス(50〜100坪) スタートアップ(20〜50坪)
1社目 オフィス特化・大手 オフィス特化・中堅 一括ワンストップ会社
2社目 什器メーカー系列 大手内装会社 地域密着の中堅施工会社
3社目 マッチングサービス紹介の業者 マッチングサービス紹介の業者 一般施工会社(オフィス実績10件以上)

3社比較の優先項目

3社の見積を並べた時、価格だけで判断するのは避けます。オフィス内装では「OAフロア・電気・空調」の3点が後の運営コストと社員の生産性に直結するため、これら3点の見積内訳が細目化されているか・OAフロアの種類選定根拠が明確かを優先的に比較します。

見積書の読み方|オフィス工事の「一式」分解

オフィス内装の見積書は項目数が一般店舗の1.5〜2倍に膨らむ傾向があり、「一式」表記のまま契約すると追加請求の温床になります。オフィス特有の「一式」を分解して読み解く視点が、コスト適正化の鍵です。

オフィス特有の「一式」分解項目

「一式」表記項目 分解すべき内訳 確認の問いかけ
OAフロア工事 一式 本体/支持脚/タイルカーペット/配線 「OAフロアの種類と床上げ高さは」
電気工事 一式 幹線/盤/コンセント/LANコンセント/照明 「コンセント数と回路数は」
空調工事 一式 本体/配管/ダクト/個別空調/ゾーン制御 「能力計算根拠と冷房負荷は」
LAN・通信工事 一式 基幹/配線/無線AP/IP電話/HUB 「無線APの台数と配置根拠は」
パーテーション工事 一式 固定式/可動式/ドア/ガラス/高さ 「m単価とドア単価は」
什器工事 一式 机/椅子/収納/会議机/受付カウンター 「メーカーと型番は」
セキュリティ工事 一式 ICカード/カメラ/センサー/配線 「リーダー数と権限管理は」
諸経費 一式 養生/清掃/産廃/交通/ビル協議費 「ビル協議費の根拠は」

オフィス工事で見落としやすい「別途」項目

見積書「別途」要確認項目

  • 什器以外の家具・装飾品(インテリアショップからの別発注)
  • POSレジ・電話機・FAX・複合機
  • サーバー機器・ネットワーク機器(ルーター・スイッチ)
  • BGM・有線放送の月額契約
  • 清掃用品・備品(ゴミ箱・スリッパ・タオル)
  • 消防設備の定期点検契約
  • OAフロア下のLAN配線(配線材料・工賃)
  • 原状回復工事費(退去時に必要)
  • 移転費用(旧オフィスからの什器搬出)
  • ビル管理組合への協議費・申請手数料

見積書比較のフォーマット

3社の見積を以下の項目別に表計算ソフトで並べて比較すると、価格だけでなく見積精度が可視化できます。①坪単価合計/②OAフロア工事費比率/③電気・空調・LAN工事費比率/④什器費比率/⑤B工事込み総額/⑥工期/⑦支払い条件/⑧追加工事ルール。各項目で大きく外れる業者は、理由を確認した上で除外候補にします。

契約前の確認10項目(オフィス特有)

業者を1社に絞り込み、契約直前の最終確認で見落としやすい10項目を整理します。オフィス内装はOAフロア・LAN・什器の3点で契約後トラブルが起きやすいため、契約書面に明記されているか確認しましょう。

オフィス内装 契約前確認10項目

  • 1. 工事範囲が図面と仕様書で具体的に明記されているか(OAフロア・電気・空調・LAN・什器の各範囲)
  • 2. 工事期間(着工日・引き渡し日)が日付で確定しているか
  • 3. 工事費総額が見積書通りに契約金額として明記されているか
  • 4. 什器の発注ルートと支払いフロー(業者経由か直発注か)
  • 5. 消防署・労働基準監督署協議の代行可否と費用
  • 6. 設計変更・追加工事の単価ルール条文があるか
  • 7. 工期遅延時の損害賠償ルール(移転日からの空家賃補償)
  • 8. 引き渡し後の不具合対応期間(OAフロア5年・什器1年・建築躯体5年が標準)
  • 9. ビル管理会社との折衝責任範囲(追加B工事発生時の負担)
  • 10. 解約時の違約金ルール条文と原状回復義務

オフィス特有の契約条文

1. OAフロア保証条文

OAフロアは長期使用に耐える構造のため、業者の保証期間を明確化します。「OAフロア5年保証」を契約書に明記し、支持脚の沈み込み・タイルカーペットのめくれ・配線スペースの破損などへの対応ルールを文書で確認します。

2. ビル管理対応条文

オフィス工事ではビル管理会社との折衝が頻繁に発生するため、業者側の折衝責任範囲を明文化します。「ビル管理会社からの追加B工事指示が発生した場合、業者の連絡漏れが原因なら業者負担、ビル管理会社からの新規要求なら依頼者負担」のような切り分けルールを契約書に入れます。

3. 移転日確定条文

オフィスは移転スケジュールが社員の業務に直結するため、工期遅延が損害(空家賃・社員の出社不能・採用機会損失)に直結します。「不可抗力以外による工期遅延は1日あたり◯万円の損害賠償」を契約書に明記することで、業者側に納期管理の動機付けが働きます。

業者選びの失敗パターン5つ

東京のオフィス内装で、業界資料・公開情報から読み取れる典型的な業者選び失敗パターンを5つに整理します。事前に類型を知っていれば、業者選定時の質問や契約書チェックで多くを回避できます。

失敗パターン1:オフィス経験のない業者への依頼

住宅リフォームや一般店舗の内装は手がけているが、オフィス経験が浅い業者に依頼してしまうパターン。一般店舗とオフィスではOAフロア・電気容量・無線LAN・空調が抜本的に異なり、知見が無いと入居後に「ブレーカーが頻繁に落ちる」「無線LANが届かない」「夏場の冷房不足」などの問題が表面化します。「自社規模のオフィス施工実績10件以上」を選定基準に必ず入れましょう。

失敗パターン2:B工事範囲の見落とし

テナントビル内の物件で、B工事範囲を契約前に確認していないパターン。Sクラス・Aクラスビルでは特に発生しやすく、内装工事費だけ見積比較して契約した後、ビル管理会社から「空調・給排水・電気の幹線はB工事です」と告げられ、想定外の費用が積み上がります。物件契約前に「指定業者の有無」「B工事範囲」「概算金額」を確認することが大切です。

失敗パターン3:電気容量・無線LANの設計甘さ

従業員数とIT機器負荷からの電気容量算定が甘く、入居後にブレーカーが頻繁に落ちる、または無線LANの電波が届かない場所が発生するパターン。1人あたり電気容量0.5〜1kVA、無線APは20坪あたり1〜2台の標準設計を業者に確認します。「電気容量の計算書」「無線LAN電波シミュレーション結果」の提出を業者選定の段階で求めましょう。

失敗パターン4:移転日と工期遅延のリスク管理不足

オフィス移転は社員全員の業務に直結するため、1日の工期遅延が大きな損害になります。契約書に工期遅延補償条文がないと、業者側に責任なしと主張され泣き寝入りになりがちです。契約書に「不可抗力以外の事由による工期遅延は1日あたり◯円の損害賠償」と明記することで業者側に納期管理の動機付けが働きます。

失敗パターン5:1社見積の即決

友人や紹介で1社だけに依頼し、相見積もりを取らずに契約するパターン。相場感が無いため、相場の1.2〜1.5倍で契約してしまう典型ケースです。3,000万円規模の工事なら600〜1,500万円の差です。最低3社の相見積もりは投資対効果が極めて高く、2〜3週間の手間で大幅なコスト適正化が見込めます。

失敗パターンを回避する3つの基本動作

①最低3社の相見積もりを取る ②オフィス経験10件以上の業者を選ぶ ③契約書を第三者にチェックしてもらう。この3つを徹底するだけで、多くの典型失敗パターンを回避できます。詳細は東京都の店舗内装会社の選び方|23区×8業態別の判断フレームと相見積もり実務【2026年最新】店舗内装会社の選び方|業者タイプ4分類と失敗しない比較7視点でも整理しています。

東京のオフィス事例125件の分布

店舗内装ドットコムには、2026年4月30日時点で東京都内のオフィス事例が125件登録されています。コワーキングスペース・サービスオフィス等の関連業態を含めると、東京のオフィス関連事例は150件超に達します。業者群の選択肢が豊富で、オフィスタイプ・規模・ビルクラスで条件を絞っても複数社の候補が残るのが東京特有の利点です。

東京のオフィス関連事例件数の傾向

オフィス関連業態 東京事例件数(推計) 業者群の厚み
オフィス全般(標準個席・FA・ABW) 125件 ★★★(業者群豊富)
コワーキング・シェアオフィス 10〜20件 ★(専門業者中心)
セットアップ・サービスオフィス 10〜20件 ★(業態専門)
士業オフィス(弁護士・会計士・行政書士) 20〜30件 ★★(業者群中)
外資系・ハイエンド本社 10〜20件 ★(オフィス特化大手中心)

件数分布から読み取れる業者選定の示唆

オフィス全般は125件と多数で、東京にはオフィス特化の内装会社が豊富に存在することが分かります。一方、コワーキング・セットアップ・外資系ハイエンドは事例件数が10〜20件台と限定的で、対応可能な専門業者群が絞られます。「事例件数が少ない業態は業者選定の難易度が高い」という認識で、3社相見積もりの確保に余裕を持って動くのが現実的です。

5オフィスタイプ別 業者選定の示唆

5オフィスタイプ 業者選定の示唆
標準個席型 オフィス特化・中堅または一括ワンストップ会社が標準的
フリーアドレス型 ABW実績10件以上のオフィス特化会社を抽出
ABW型 大手・中堅オフィス特化会社+外資系実績の確認
セットアップ・SO 什器一括手配の代理店契約を持つ会社を抽出
コワーキング・シェアオフィス 運営事業者向けの専門業者または商業施設経験豊富な業者

よくある質問

Q1. 東京でオフィス内装会社を選ぶ時、何社から見積を取るべきですか?

3社が業界の定石です。1社では相場感が掴めず、5社以上だと比較しきれません。3社それぞれに同じ条件・同じ質問を投げかけて回答を比較することで、業者の対応力・専門性・コストパフォーマンスを多角的に判断できます。3社の組み合わせは業者タイプ・規模・実績の3軸で意図的に分散させると比較精度が高まります。

Q2. オフィス経験のない内装会社に依頼するとどんなリスクがありますか?

オフィスはOAフロア・電気容量・無線LAN・空調が一般店舗と抜本的に異なり、経験不足だと「ブレーカーが頻繁に落ちる」「無線LANが届かない」「夏場の冷房不足」「会議室の音が漏れる」などのトラブル発生確率が高まります。「自社規模のオフィス施工実績10件以上」を業者選定の必要条件にしましょう。

Q3. SクラスビルとBクラスビルでは業者選定の考え方は変わりますか?

大きく変わります。Sクラスビル(丸ビル・新丸ビル・JPタワー等)はビル指定業者制度が厳格で、リスト掲載業者でないと工事できないことが多くあります。坪単価も他クラスの1.5〜2倍です。Bクラスビルは指定業者制度がなく業者選択の自由度が高く、坪単価も抑えられます。物件契約前にビル管理会社に「指定業者の有無」「B工事範囲と概算金額」を確認することが第一ステップです。

Q4. 居抜きオフィスは本当にお得ですか?

前テナントの設備が自社のニーズに合うなら、初期費用をスケルトンの50〜70%に抑えられます。例えば50坪のオフィスでスケルトンなら坪40万円×50=2,000万円、居抜きなら坪25万円×50=1,250万円が目安。什器付きセットアップ居抜きなら更にお得です。ただし設備の老朽化や自社のワークスタイルへの不適合があると、結局造作し直すことになりコスト削減効果が薄れることもあります。業者の「居抜き診断力」が業者選定の決め手になります。オフィス・事務所の居抜き開業ガイド|6業態・原状回復・OAフロア・セキュリティ設計を実務目線で整理で詳細を整理しています。

Q5. 東京のオフィス内装の坪単価はどのくらいですか?

オフィスタイプとビルクラスで大きく変動します。標準個席型25〜45万円、フリーアドレス型30〜55万円、ABW型40〜80万円、セットアップ・サービスオフィス35〜60万円、コワーキング40〜70万円が目安です。Sクラスビル(丸の内・大手町等)は1.5〜2.0倍、Aクラス(渋谷・新宿等)は1.2〜1.5倍に上振れし、Cクラスは0.85〜1.05倍で抑えられます。

Q6. OAフロアは必要ですか?種類は何を選ぶべきですか?

オフィスでは事実上の標準仕様です。床上げ高さ50〜150mmの中で、配線量・配線変更頻度で適切な高さを選びます。種類は鋼製OAフロア(高耐荷重1,500kg/㎡対応)、樹脂OAフロア(軽量・施工しやすい)、置敷OAフロア(既存床の上に設置)の3種類があり、ビルの床荷重と予算で選定します。Sクラスビルでは指定OAフロア仕様があることが多いので確認が要ります。

Q7. オフィスの電気容量はどう計算するのですか?

1人あたり0.5〜1kVAが目安で、IT負荷の高い職種(エンジニア・デザイナー)は1.0〜1.5kVAで計算します。例えば50名規模なら25〜75kVA、100名規模なら50〜150kVAが必要容量です。ビルの契約電力を超える場合は幹線増設が必要で、追加費用100〜500万円が発生します。物件契約前に「現在の電気容量」「自社の機器構成での必要容量」を業者と確認します。店舗の電気容量・電気工事完全ガイド|業態別必要kW・契約種別・費用相場で詳しい目安を整理しています。

Q8. 無線LAN(Wi-Fi)の設計で注意すべきことは?

無線LANは20坪あたり1〜2台のアクセスポイント配置が標準です。電波シミュレーション(業者がツールで実施)で死角がないか事前確認します。コンクリート壁・金属パーテーション・電子レンジ等が電波の障害物となるため、無線APの配置を物理的構造に合わせて調整します。Wi-Fi 6/6E対応のAPを選定し、同時接続100台超の負荷に耐える設計とします。

Q9. オフィス工事の工期はどのくらいかかりますか?

規模と物件状態で変わります。20坪未満の小規模で居抜き利用なら3〜6週間、20〜50坪の小規模スケルトンなら6〜10週間、50〜100坪の中規模なら8〜12週間、100〜200坪なら10〜16週間、200坪超の大規模なら14〜24週間が目安です。設計期間(コンセプト確定〜実施図面完成)として更に1〜3ヶ月が必要です。物件契約から移転完了まで全体で4〜10ヶ月を見ておくと安全圏です。

Q10. オフィス内装会社のマッチングサービスを使うメリットは?

店舗内装ドットコムを含むマッチングサービスは、依頼者からの利用料は無料で、契約成立時に施工会社側から一定料率の手数料を受け取る仕組みが一般的です。複数社の見積を並行で比較できる・オフィスタイプ専門の業者を効率的に絞り込める・自社で業者を探す時間を短縮できる、というメリットがあります。特にオフィス内装では業者の専門性が規模とビルクラスで大きく分かれるため、条件に合った業者を見つけるという観点でマッチングサービスは有効です。

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本記事の情報源と補足

本記事の内容は、店舗内装ドットコムの公開事例ページ(東京都オフィス事例125件・コワーキング等の関連業態を含めて150件以上・2026年4月30日時点)と公開されている業界資料・関連法令を整理したものです。具体的な工事金額・契約条件・許認可手続きは、物件・オフィスタイプ・時期によって変わります。最終的な判断は管轄行政(消防署・労働基準監督署・特定行政庁)と専門家(弁護士・行政書士・税理士・中小企業診断士)にご確認ください。

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