カレー屋の
カレー屋に対応できる会社を、事務局が1社ずつ確認してご紹介します。
カレー屋の内装工事は、スケルトン(設備のない区画)で坪60万〜80万円、居抜きで坪30万〜55万円が目安です(当サイトの飲食店の内装費用相場と同じ帯)。10坪のスケルトンなら内装工事600万〜800万円、厨房機器・家具・設計・予備費まで入れた総額は約876万〜1,308万円(居抜きなら約443万〜908万円)です(消費税を足す前)。前の店と同じ業態で厨房設備や配管をそのまま使えれば、坪15万〜30万円まで下がることもあります(施工会社1社の公表)。インド・ネパール系でタンドール窯を入れる店では、窯の本体と受け入れ工事(排気フード・防火・床)はこの総額に入れていません。見積もりで別に確かめましょう(タンドールの章)。業務用ガスレンジ・寸胴鍋(カレー仕込み)・タンドール窯(インド系)・スパイス用換気・排煙ダクト・防火が費用を大きく左右します。本記事では業態別の設備・見積の内訳・コストダウン優先順位・許認可・失敗パターン・業者選びまで網羅。
この業種の施工デザイン事例
- 千葉のテイクアウトカレー店新装工事施工:be FUND株式会社|公式の事例


A. 店舗内装ドットコム(tenponaiso.com)の利用が選択肢の一つです。一度の入力で、事務局が候補の内装会社に1社ずつ対応できるかを確かめ、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます(相談無料・会員登録不要)。カレー屋は業務用ガスレンジ・寸胴鍋・タンドール窯(インド系)・スパイス用換気・排煙ダクト・防火など専門要件が多いため、施工実績がある業者を3社以上比較するのが安全です。
目次
- カレー屋の内装費シミュレーター
- カレー屋内装費用の全体像──何で決まるのか
- 坪単価の目安(居抜き/スケルトン/デザイン重視)
- 坪数別モデル予算(5坪〜20坪)
- 相場が割れる正体──カレー屋は「4つの別業態」の集合体
- スパイスの染みる店──臭気対策は二正面で設計する
- タンドールの物理学──480℃の窯を受け入れる工事
- なぜ費用が変動するのか──設備・臭気対策・地域の影響
- 見積の内訳──何が含まれるかを確認する
- 追加費用が出る典型パターンと回避策
- 予算を抑えるコツ──優先順位の付け方
- 開業資金の全体設計(融資・自己資金)
- 原状回復・退去時コストの注意点
- 保健所・消防の届出と確認ポイント
- DIY──カレー屋で自分でやれる範囲
- 工期の目安と進め方(週単位)
- ありがちな失敗パターン3選──典型シナリオから学ぶ
- カレー屋の内装の見積もり相談先の選び方
- 内装業者の選び方・相見積のコツ
- 要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)
- 施工事例でイメージを固める
- よくある質問
- まずは事例を見て、相場感をつかみましょう
公開事例で見る費用感──施工会社のカレー屋
工事費の実額は各社が公開していないため載せていません。写真は施工会社の公開事例(各社公式サイトの公開事例・出典明記)です。白壁×木のテーブル席型と、フードコートのカウンター型で、席数・回転・厨房の見せ方が変わります。
カレー屋の事例一覧はこちら。
カレー屋の内装費シミュレーター
坪数・物件の状態・業態(欧風/スパイス/インネパ/スープ)・タンドール窯の有無(ガス/炭)を選ぶと、総額の目安と臭気対策の注意点が出ます。
このボタンから相談フォームへ進み、物件の取得状況と所在地を選んで次へ進むと、2つ目の画面の「依頼内容・希望詳細」に計算の条件が、予算の欄に総額(税込)の上限が入る帯が入っています(送る前に直せます)。
計算に使った金額と出典を見る
工事の坪単価は、当サイトの飲食店の内装費用相場と同じ帯です(スケルトン 坪60万〜80万円・居抜き 坪30万〜55万円・同じ業態の居抜き 坪15万〜30万円)。カレー屋の名が入る公表は含む範囲がそろわないため、業態で分けていません(下の坪単価の目安)。厨房機器と家具・什器・備品は RAWMAN の規模別の内訳(スケルトン:10坪 厨房100万〜150万円・家具50万〜100万円、20坪 200万〜400万円・100万〜200万円、30坪以上 300万〜600万円・200万〜400万円/居抜き:10坪 50万〜100万円・30万〜80万円、20坪 100万〜200万円・80万〜150万円、30坪以上 200万〜400万円・150万〜300万円)を使い、間の坪数は直線でつなぎ、10坪より小さい店は10坪の目安です。設計は工事費の10〜15%(RAWMAN)、予備費は内装工事と設計を足した額の10〜15%(RAWMAN・KIHAKU)。費目ごとに万円で丸めて足し、税込は合計の1.1倍です。タンドール窯の本体と受け入れ工事は金額に入れていません。公表されている坪単価と費目の目安を当てはめた試算で、見積もりではありません。
カレー屋内装費用の全体像──何で決まるのか
カレー屋・カレー専門店の内装費用は、主に以下の 5つの要素 が複合的に影響します。カレー業態はイタリアンや中華と比べると厨房設備がシンプルな一方、臭気対策(換気・排気)と客席の回転効率が費用のカギを握ります。(詳しくは厨房設備ガイドで解説しています。)
結論として、「居抜きカウンターのスパイスカレー専門店」と「スケルトンからつくるデザイン重視のカレーダイニング」では費用が 3倍以上 開くことも珍しくありません。まずは業態コンセプトと物件条件を整理するところからスタートしましょう。(詳しくは業種別の費用相場一覧で解説しています。)
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坪単価の目安(居抜き/スケルトン/デザイン重視)
カレー屋内装の坪単価は、物件の状態で次の3つに分けて考えます。カレー屋の名が入る公表は含む範囲がそろわないため(例は下の「帯の出典を見る」)、当サイトの飲食店の内装費用相場と同じ帯にそろえています。
スケルトン
- 坪単価の目安60万〜80万円/坪
- 特徴・想定業態内装・設備を新設。テーブル席もある標準的なカレー専門店全般
居抜き(設備を一部使う)
- 坪単価の目安30万〜55万円/坪
- 特徴・想定業態前テナントの厨房設備・排気を活用。カウンター中心のスパイスカレー店、テイクアウト併用店向き
同じ業態の居抜き(そのまま使う)
- 坪単価の目安15万〜30万円/坪(1社の公表)
- 特徴・想定業態前の店と同じ業態で、設備をそのまま使う場合
帯の出典を見る
スケルトンと居抜きの公表の幅は、匠工房(テナント工房)(スケルトン 40〜80・居抜き 20〜60)、エスケイ(40〜80・20〜50)、ALLMAKE(スケルトン 40〜80)、KTXアーキラボ(40〜70・15〜40)、RAWMAN(業態別のスケルトン 30〜100・異業種からの転用 20〜50・同業種の居抜き 15〜30)。単位はいずれも万円/坪で、税込か税抜かの記載はありません。5社の下限の中央値は坪40万円、上限の中央値は坪80万円で、予算が足りなくならないよう、その真ん中から上(スケルトン 坪60万〜80万円)を目安にしています。居抜きは4社の公表(坪15万〜60万円)の真ん中あたり(坪30万〜55万円)、同じ業態の居抜きは RAWMAN の坪15万〜30万円です。各社の URL は飲食店の内装費用相場の「出典を見る」にあります。カレー屋の名が入る公表の例:IDEAL「カレー屋の内装工事費用の相場は、坪単価20万円~50万円程度」(デザイン・施工監理費、諸経費、設備・機器・什器工事費まで含む表つき・IDEAL の記事)、テナント工房「内装工事費の目安は、坪単価30万円〜」(天井や壁・床などの内装工事・テナント工房の記事)。
坪数別モデル予算(5坪〜20坪)
坪数ごとの内装費用の目安を整理しました。カレー屋はカウンター中心の小規模店も多いため、5坪から掲載しています。金額は厨房機器・家具・設計・予備費まで入れた総額(消費税を足す前)です。
5坪
- スケルトン約513万〜779万円
- 居抜き約262万〜543万円
- 想定される店舗規模カウンターのみの小規模店(5〜8席)、テイクアウト併用
8坪
- スケルトン約731万〜1,096万円
- 居抜き約370万〜762万円
- 想定される店舗規模カウンター+小テーブルのスパイスカレー店(8〜14席)
12坪
- スケルトン約1,051万〜1,590万円
- 居抜き約536万〜1,087万円
- 想定される店舗規模カウンター+テーブル席の標準的なカレー店(14〜20席)
20坪
- スケルトン約1,752万〜2,716万円
- 居抜き約906万〜1,805万円
- 想定される店舗規模テーブル席中心、ファミリー対応も可能な規模(20〜35席)
計算のしかたを見る
総額=内装工事(スケルトン 坪60万〜80万円・居抜き 坪30万〜55万円×坪数)+厨房機器と家具・什器・備品(RAWMAN の規模別の内訳:10坪でスケルトン 100万〜150万円・50万〜100万円、居抜き 50万〜100万円・30万〜80万円。間の坪数は直線でつなぎ、10坪より小さい店は10坪の目安)+設計(工事費の10〜15%・RAWMAN)+予備費(内装工事と設計を足した額の10〜15%・RAWMAN・KIHAKU)。費目ごとに万円で丸めて足しています。飲食店の内装費用相場の坪数別の総額と同じ式です。
8坪モデルの費用内訳例(スケルトン)
8坪のスケルトン物件でカウンター中心のスパイスカレー店を開業する場合の費用例です。
内装工事(坪60万〜80万円)
- 金額目安480万〜640万円
- 補足客席と厨房の内装・設備の工事
厨房機器(新品の目安)
- 金額目安100万〜150万円
- 補足新品・10坪の目安(中古の活用で下がる)
家具・什器・備品
- 金額目安50万〜100万円
- 補足椅子・テーブル・什器など
設計・デザイン
- 金額目安48万〜96万円
- 補足図面作成・素材選定・現場監理(工事費の10〜15%)
予備費
- 金額目安53万〜110万円
- 補足工事と設計の10〜15%
合計
- 金額目安約731万〜1,096万円
- 補足消費税を足す前(税込 約804万〜1,206万円)
実際にどんな予算帯でどんな仕上がりになるか知りたい方は、カレー屋の内装デザイン事例を写真で比較するのが近道です。
相場が割れる正体──カレー屋は「4つの別業態」の集合体
カレー屋の坪単価の公表が大きく割れる理由の一つは、欧風カレー・スパイスカレー・インド/ネパール系・スープカレーで費用構造が別業態だからです。欧風は洋食系のフル厨房、スパイスカレーは間借り出身の小箱・中古機器文化、インネパはタンドールという特殊設備、スープカレーは寸胴とスープストックの冷蔵容量。とくにスパイスカレーは「間借りで検証→5〜10坪の小箱で独立」という開業経路が主流で、初期投資を絞って味と行列で勝負する設計が定石です。開業手順の全体像はカレー屋開業ガイドを参照してください。
スパイスの染みる店──臭気対策は二正面で設計する
カレー屋の内装で最大の固有問題は臭気です。しかも戦線は二つあります。ひとつ目は営業中——スパイスの焙煎・テンパリングは飲食の中でも強い臭気を出すため、排気の向き(隣戸・上階・住宅への配慮)が物件契約前の確認事項になります。においはビルの入居審査項目にもなり、近隣クレームは営業継続リスクそのものです。ふたつ目は退去時——壁紙と下地に染みたスパイス臭とターメリックの黄染み(油×色素)は、クロス張替えだけでは臭いが残り、下地処理・防臭シーラーまで請求が及ぶことがあります。つまりカレー屋の原状回復は他業態より重くなりがちです。対策は開業時の先行投資に集約されます——厨房まわりを拭ける不燃仕上げにし、排気を一段強めに設計するほど、営業中のクレームと退去時の請求の両方が軽くなります。原状回復の範囲は契約書の特約次第なので、居抜き物件ガイドで退去条文の読み方も確認してください。
タンドールの物理学──480℃の窯を受け入れる工事
インド・ネパール系を開くならタンドール窯の設計が費用の分水嶺です。タンドールは480〜500℃を長時間焚きっぱなしにする壷窯で、本体(小型は外径600mmから)を買えば終わりではなく、①上部の排気フード ②可燃物との離隔・不燃仕上げ ③重量と高熱に耐える床——の受け入れ三点セットが図面に乗ります。熱源は老舗窯メーカーの実売比でガス78台:炭50台:電気2台。ガス式はガス容量の増設可否を契約前に確認、炭式は消防への届出・灰処理・一酸化炭素対策が加わります。本体数十万円級でも受け入れ工事で同額級が乗る——シミュレーターでは、本体と受け入れ工事は総額に入れず、見積もりで確かめる注意として出します。ちなみに南インドは本来タンドールを使いません。日本で「インド料理=ナンとタンドール」になったのは1968年に国産窯を作った職人の営業がきっかけという史実があり、つまりタンドールは必須ではなく業態選択です。ナン抜きのビリヤニ・ミールス業態なら、この投資を丸ごと回避できます。
なぜ費用が変動するのか──設備・臭気対策・地域の影響
同じ坪数のカレー屋でも内装費用が大きく変わる理由を、4つの切り口で解説します。
① 厨房設備の規模(業態で大きく異なる)
カレー屋の厨房は業態コンセプトによって必要な設備がまったく異なります。
スパイスカレー専門店
- 主な厨房設備業務用コンロ(高火力)、寸胴鍋、炊飯器、スパイス保管棚
- 厨房設備費の目安50〜120万円
インドカレー・ネパールカレー
- 主な厨房設備上記+タンドール窯、ナン焼き設備
- 厨房設備費の目安100〜250万円
スープカレー専門店
- 主な厨房設備大型寸胴、スープ用コンロ(低火力長時間)、トッピング用フライヤー
- 厨房設備費の目安60〜150万円
テイクアウト・デリバリー専門
- 主な厨房設備最小限の加熱設備、包装資材の保管スペース
- 厨房設備費の目安30〜80万円
② 換気・排気・臭気対策(カレー最大の特徴)
カレー業態で最も注意すべきはスパイスの臭気対策です。カレーの香りは他の飲食業態と比べて壁・天井・布製品に残りやすく、換気設備が不十分だと以下の問題が発生します。
- 近隣からのクレーム:特にビル内や住宅密集地では排気の臭い対策が必須
- 店内の臭気蓄積:客席にスパイス臭が染みつくと、来店頻度が下がるリスクがある
- 衣服への臭い移り:お客様の服に臭いが移ることへのクレームも起こりうる
排気ダクト・フード
- 費用目安50〜150万円
- 備考物件の階数・排気経路で大幅に変動
脱臭装置(活性炭フィルター等)
- 費用目安10〜50万円
- 備考ビル内や住宅密集地では設置を求められることも
給気ファン(排気とのバランス)
- 費用目安5〜20万円
- 備考排気を強化すると給気が不足しドアが開きにくくなる。バランス設計が必要
客席の換気強化
- 費用目安10〜30万円
- 備考客席側にも換気扇を追加し、空気の流れをつくる
③ 客席デザインの幅
- カウンター中心のミニマル店:仕上げを最小限にし、回転率重視。費用を抑えやすい
- カフェ風カレー店:ナチュラルな木+白壁。女性客・一人客をターゲットに
- エスニック・インド風:タイルやモザイク、鮮やかな配色、造作の装飾。デザインコストが上がる
- モダンカレーダイニング:コンクリート+間接照明のスタイリッシュ路線。素材と照明に投資
④ 地域差・搬入条件
都市部(東京・大阪など)
- 費用への影響人件費・資材費が高め。臭気対策が厳しく求められるエリアが多い
地方・郊外エリア
- 費用への影響人件費は抑えやすい。ロードサイド型は駐車場整備の費用も考慮
ビル上階・地下
- 費用への影響排気ダクトの延長費用が増加。臭気対策の脱臭装置が必要になるケースが多い
商業施設・フードコート
- 費用への影響内装制限が厳しいが、排気・給排水は施設側で整備済みのことも多く設備費を抑えられる場合がある
見積の内訳──何が含まれるかを確認する
カレー屋の見積書を読み解くとき、以下の 9カテゴリ を意識すると比較しやすくなります。
① 仮設・解体費
- 含まれる主な項目養生、既存内装の撤去、廃材処分
② 造作工事費
- 含まれる主な項目カウンター、棚・収納、スパイスディスプレイ、ファサード(看板・入口)
③ 仕上げ工事費
- 含まれる主な項目床材(タイル・モルタル等)、壁材(塗装・タイル等)、天井
④ 電気設備工事費
- 含まれる主な項目配線、分電盤、照明器具、コンセント
⑤ 給排水・衛生設備費
- 含まれる主な項目厨房配管、手洗い、トイレ、グリストラップ
⑥ ガス設備工事費
- 含まれる主な項目業務用コンロ・タンドール窯の接続、ガス管引き込み・増設
⑦ 空調・換気・排気・脱臭工事費
- 含まれる主な項目エアコン、排気ダクト・フード、脱臭装置、給気ファン
⑧ 設計・デザイン費
- 含まれる主な項目図面作成、素材選定、現場監理
⑨ 諸経費
- 含まれる主な項目現場管理費、産廃処分費、交通費、保険料
▶ 臭気対策の費用も含めて無料で相談すると、事務局が対応できる会社を1社ずつ確かめてご紹介します。同じ要件で見積もりを取ると、項目を比べやすくなります。
追加費用が出る典型パターンと回避策
カレー屋の内装工事で「想定外の出費」が発生しやすいパターンを整理します。カレー業態ならではの落とし穴に注意しましょう。
臭気クレームで脱臭装置を後付け
- なぜ起こるか開業後に近隣からスパイス臭のクレームが入り、脱臭装置の設置を求められる
- 回避策ビル内・住宅密集地では設計段階から脱臭装置を見積もりに含める。管理会社・近隣への事前説明も有効
ガス容量の不足
- なぜ起こるか大型寸胴で長時間煮込む+タンドール窯の同時使用でガス容量が足りず、本管からの引き直しが必要に
- 回避策使用予定の機器リストを作成し、ガス会社に容量を確認。特にタンドール窯はガス消費量が大きい
排気ルートの変更
- なぜ起こるか物件契約後に排気ダクトのルートがビル規約でNGと判明し、屋上経由に変更。工事費が大幅増
- 回避策物件契約前に施工会社と排気ルートを現地確認。ビルオーナーの承認も事前に取得
壁・天井への臭い染み込み対策の追加
- なぜ起こるか通常の壁紙だとスパイス臭が染みつき、短期間で張り替えが必要に
- 回避策厨房側はもちろん、客席側もクロスではなく塗装やタイルなど清掃しやすい仕上げ材を選ぶ
予算を抑えるコツ──優先順位の付け方
カレー屋は飲食店のなかでは比較的低コストで開業しやすい業態です。ただし「安さ」だけを追求すると、臭気対策や厨房の使い勝手で後悔するケースも。メリハリのある予算配分が重要です。
- 厨房機器の中古活用:業務用コンロ、冷蔵庫、炊飯器は中古の流通が豊富。新品比30〜50%削減も
- 客席をカウンター中心にする:造作がシンプルで済み、テーブル席より工事費を抑えやすい
- 天井スケルトン仕上げ:天井を抜いて配管むき出しにするスタイルは、スパイスカレー店に多い人気デザイン
- 壁の塗装仕上げ:タイルや石材より安価で、カレー屋の雰囲気にも合う。DIYも可能
- 同じ飲食店からの居抜き:排気ダクト・グリストラップ・ガス設備を流用できるとメリット大
- 換気・排気・脱臭設備:ケチると近隣クレーム+店内の臭気問題に直結。カレー屋の生命線
- 壁・天井の仕上げ材(臭気対策面):臭いが染みつきにくい素材を選ばないと短期間で劣化・張替えに
- 厨房の火力まわり:カレーは長時間煮込む業態。コンロの火力とガス容量は妥協しない
- ファサード(店構え):カレー屋は「入りやすさ」が集客の鍵。外から見て何の店かわかる看板・入口デザインは投資すべき
コストダウン策の優先順位まとめ
★★★
- 施策飲食店の居抜き物件を選ぶ
- 削減効果の目安スケルトン比で30〜50%削減も。排気ダクト・グリストラップの流用が大きい
★★★
- 施策相見積もりで適正価格を把握
- 削減効果の目安1社だけだと10〜20%割高になるリスクあり
★★☆
- 施策カウンター中心のコンパクトレイアウト
- 削減効果の目安造作工事費を大幅削減。席数を確保しつつ工事費を抑えられる
★★☆
- 施策厨房機器の中古活用
- 削減効果の目安機器費を30〜50%削減
★☆☆
- 施策天井スケルトン+壁塗装仕上げ
- 削減効果の目安仕上げ工事費を20〜40%削減
開業資金の全体設計(融資・自己資金)
内装費のほかに物件取得費・厨房機器・運転資金が必要です。資金調達の考え方と日本政策金融公庫の使い方は店舗開業の資金調達・融資ガイドへ。カレーは客単価が上げにくい商売なので、席数×回転×客単価で売上上限を先に置き、内装費は回収年数から逆算してください。
原状回復・退去時コストの注意点
カレー屋の内装費用を考えるとき、見落とされがちなのが 退去時の「原状回復費用」 です。カレー業態で特に注意すべきは臭いの問題です。
カレー屋の原状回復で注意すべき点
- 原状回復の範囲は賃貸借契約書で決まる:「スケルトン返し」か「現状返し」かで費用が大きく異なる
- 費用の目安:カレー屋の原状回復は坪あたり3〜10万円程度が一般的な目安。ただし排気ダクトの撤去が絡むとさらに高額に
- 臭いの残存リスク:スパイスの臭いは壁・天井・ダクト内に染みつきやすい。退去時に「臭いの除去」を求められるケースも。クロスの張替え・ダクト内清掃の費用が追加されることがある
- 「居抜き退去」で大幅削減:次のテナントに設備ごと引き渡せれば原状回復費をカットできる。同じ飲食店(特にカレー・エスニック系)への引渡しなら可能性が高い
- 造作譲渡料の可能性:排気ダクトやグリストラップ、タンドール窯などは次のテナントに有償で譲渡できるケースも
造作譲渡で何を受け取り、誰に払うか(対象物・支払先・譲渡価格の決め方)、リース品の確かめ方、引渡し後の故障や原状回復の分け方は、居抜き改装ガイドの「造作譲渡と工事契約」の章にまとめています。
保健所・消防の届出と確認ポイント
カレー屋の開業には 保健所の「飲食店営業許可」 が必要です。また火を使う設備がある場合は消防署への届出も求められます。
保健所:飲食店営業許可の主な基準
厨房と客席の区画
- 概要調理場と客席を仕切りやスイングドアで区分。カウンター越しに調理する場合も基準あり
手洗い設備
- 概要厨房内に従業員専用の手洗い器を設置。自動水栓やレバー式など再汚染防止構造が必要
床・壁の材質
- 概要厨房は清掃しやすい不浸透性の材料。排水勾配の確保も必要
換気設備
- 概要厨房に十分な換気能力を確保。カレー屋は臭気対策の面でも重要
グリストラップ
- 概要油脂を含む排水を流す飲食店はほぼ設置必須
トイレ
- 概要客席とは別に手洗い付きトイレを設置。厨房からの直接アクセスがない配置
消防署:防火に関する届出
- 防火対象物使用開始届:使い始める7日前までに消防署へ(東京消防庁の案内・所在地の消防署で確認)
- 火を使用する設備等の届出:業務用コンロ、タンドール窯など火気使用設備の届出
- 内装制限:厨房(火気使用室)の壁・天井は準不燃材料以上の使用が必要
- 消防設備:消火器、自動火災報知設備、誘導灯など。タンドール窯を使う場合は追加の確認が必要なことも
届出の全体フロー
DIY──カレー屋で自分でやれる範囲
カレー屋は小規模開業が多い業態のため、DIYでコストを抑えたいオーナーも多いでしょう。飲食店のため制約はありますが、カフェと同様にDIYの余地がある業態です。
- 壁の塗装:客席エリアの壁塗装はDIYの定番。カレー屋では塗り壁風が臭気対策にもなる
- 棚・ディスプレイの取付:スパイスの飾り棚、メニューボード、装飾品の設置
- 看板・サインの制作:手書き黒板、入口まわりの装飾
- 家具の塗装・リメイク:中古のテーブル・椅子を塗装して統一感を出す
- 引渡し後の清掃・最終仕上げ
- ガス工事:資格が必要。特にタンドール窯のガス接続は専門業者必須
- 電気工事:電気工事士の資格が必須
- 給排水・グリストラップ工事:保健所基準に直結
- 排気ダクト・脱臭装置の設置:消防基準に関わる専門工事
- 厨房の防水・床工事:不浸透性基準を満たす施工が必要
工期の目安と進め方(週単位)
カレー屋の内装工期は厨房設備がシンプルなぶん、イタリアンなどの重飲食より短めになる傾向があります。
相談・要件整理
- 目安期間1〜2週間
- やることコンセプト・メニュー構成・席数を整理。施工会社の選定・相見積もり依頼
設計・デザイン
- 目安期間2〜3週間
- やること図面作成、素材選定、保健所・消防への事前相談、見積もり確定
施工
- 目安期間2〜5週間
- やること解体→設備工事(排気・ガス・給排水・電気)→造作→仕上げ→機器設置→クリーニング
DIY期間(実施する場合)
- 目安期間数日〜1週間
- やること壁の塗装、装飾、看板の設置など
検査・引渡し
- 目安期間約1週間
- やること施主検査、手直し、保健所の現地検査、営業許可証の交付
トータル
- 目安期間約1.5〜3か月
- やること居抜きのカウンター店なら最短1.5か月程度も。タンドール窯設置ありならやや長め
ありがちな失敗パターン3選──典型シナリオから学ぶ
カレー屋の内装でよくある失敗パターンを紹介します。※いずれも業界で起こりうる典型シナリオとして再構成した想定ケースです。カレー業態ならではのリスクを事前に把握しておきましょう。
臭気対策を軽視し、開業1か月でビル管理会社から改善命令
排気ダクトはあるものの脱臭装置を設置せずに開業。スパイスの臭いが共用部やビル上階に充満し、開業1か月でビル管理会社から「臭気対策の改善命令」が。急きょ活性炭フィルター付き脱臭装置を後付けし、追加費用が発生した。
壁をクロス仕上げにしたら、半年で黄ばみ+スパイス臭が取れず張替え
コスト重視で客席の壁を一般的なクロス(壁紙)で仕上げ。半年でクロスにスパイスのターメリック色が染みつき、黄ばみと臭いが取れない状態に。全面張替えに加えて下地処理の費用も発生した。
カウンター席だけの設計にしたら、ファミリー客を取りこぼし
回転率重視でカウンター席のみ10席の設計にしたところ、ランチタイムのファミリー客や2〜3人グループの来店を取りこぼし。ピーク時に満席でも客単価が伸びず、売上が目標に届かなかった。
カレー屋の内装の見積もり相談先の選び方
相談先を選ぶときは、次の4点を見ます。
- カレー屋の施工実績:業務用ガスレンジ・寸胴鍋・タンドール窯(インド系)・スパイス用換気・排煙ダクト・防火など、業態特有の設備・要件に対応できる業者か。
- 連絡頻度のコントロール:連絡の手段や時間帯を自分で決められるか、会員登録が必要かを確かめる。
- 対応エリアの広さ:地方の出店でも対応できる会社に当たれるか。
- 料金体系:依頼者側に費用が発生しない、無料で使えるサービスを選ぶ。
店舗内装ドットコムでは、業態や物件の状態などを一度入力していただくと、事務局が候補の内装会社に1社ずつ対応できるかを確かめ、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます(相談無料・会員登録不要)。見積もりがそろったら、本記事の坪単価相場・見積内訳・チェックリストと照合すると、カレー屋に強い業者を絞り込みやすくなります。
店舗内装ドットコムに無料で相談する
一度の入力 → 事務局が候補の会社へ1社ずつ対応できるかを確認 → 対応できる会社をご紹介 → 紹介先と直接相談・見積もり → 提案を比べて自由に選ぶ(相談無料・会員登録不要)
内装業者の選び方・相見積のコツ
カレー屋の内装会社選びで後悔しないために、以下の 5つのチェックポイント を押さえましょう。
同じ条件で複数社から見積もりを取り、金額だけでなく臭気対策の提案内容・対応の質も比較しましょう。カレー屋の換気設計は会社によって提案の差が出やすいポイントです。(詳しくは見積もり比較ガイドで解説しています。)
店舗内装ドットコムでは、各社が公開している内装事例を写真で比べられます。気になる会社があれば、カレー屋の内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。
カレー屋施工実績の内装業者を比較するなら
店舗内装ドットコムなら、一度の入力で、事務局がカレー屋の施工に対応できる会社を1社ずつ確かめてご紹介します(相談無料・会員登録不要)。
要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)
内装会社への相談前に以下を整理しておくと、見積もりの精度が格段に上がります。このリストはそのまま印刷・スクショして初回打ち合わせに持参できます。
- 物件の状態:居抜き or スケルトン(居抜きの場合、前テナントの業態も記載)
- 坪数・間取り:図面があればベスト
- 業態コンセプト:スパイスカレー?インドカレー?スープカレー?テイクアウト比率は?
- 客席数・席タイプ:カウンター・テーブルの内訳。ファミリー対応の必要性
- タンドール窯の有無:ナン焼き設備を入れるかどうか(ガス容量・消防届出に影響)
- 臭気対策の要件:ビル内出店か、路面店か。近隣に住宅があるか(脱臭装置の要否に影響)
- 厨房機器リスト:コンロの口数、寸胴鍋のサイズ、炊飯器、冷蔵庫など
- 予算の上限:内装工事+厨房設備+設計の合計(予備費10〜15%は別枠で確保)
- 開業希望時期:工期を逆算するために必須
- デザインのイメージ:参考写真を3〜5枚用意
- DIYしたい箇所:壁の塗装、装飾など(施工会社との作業分担を明確に)
- 保健所・消防署への事前相談:済 or 未済
- 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し
- 排気ダクトのルート:ビルオーナーに確認済みか
施工事例でイメージを固める
費用相場やコストダウン策を理解したら、次は「どんなカレー屋にしたいか」を具体的にビジュアルで固めるステップです。
店舗内装ドットコムのカレー屋の内装デザイン事例・会社一覧では、テイスト別・規模別・予算帯別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。
- カウンター中心のコンパクトなスパイスカレー店の事例
- インド・ネパール料理店のエスニックな内装事例
- スープカレー専門店の温かみのあるデザイン事例
- 居抜き活用でコストを抑えたリニューアル事例
- テイクアウト対応のファサード(入口・看板)デザイン事例
気になる事例があれば、その施工会社の情報もそのまま確認できるので、次のアクションにつなげやすい構成です。
内装の世界観(インド風・スープカレー・モダンスパイス)と事例はカレー店の内装ガイドへ。
よくある質問
Q. タンドール窯の設置には何が必要ですか?
A. 本体のほかに、上部排気フード・可燃物との離隔と不燃仕上げ・床の重量/耐熱確認の三点セットが必要です。ガス式はガス容量の増設確認、炭式は消防への届出・灰処理・CO対策が加わります。本体数十万円級でも受け入れ工事で同額級が乗ります。
Q. カレー屋の原状回復は高くなりますか?
A. 重くなりがちです。壁紙・下地に染みたスパイス臭とターメリックの黄染みは、クロス張替えだけでは済まず下地処理・防臭シーラーまで及ぶことがあります。開業時に拭ける不燃仕上げ+強めの排気へ先行投資すると退去時の請求が軽くなります。
Q. スパイスカレー店は何坪から開業できますか?
A. 5〜10坪の小箱が主流です。間借りで検証してから独立する経路が文化として定着しており、中古厨房機器の活用で初期投資を絞り、味と行列で勝負する設計が定石です。
まずは事例を見て、相場感をつかみましょう
カレー屋の内装費用は、物件の状態・業態コンセプト・臭気対策の組み合わせで大きく変わります。後悔しないためには──
1相場感をつかむ → 2事例でイメージを固める → 3複数社の見積もりを比較
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