フードコートの内装の費用相場|坪単価・内訳・見積の注意点

📅 最終更新: 2026年3月29日
フードコートの内装費用は、1店舗(ブース)あたり坪40〜80万円共用エリア(客席・通路)を含めた全体では坪30〜70万円が全国的な目安です。大型商業施設内のフルスペックなフードコートでは坪60〜120万円以上になることも。フードコートは「複数の厨房ブースを並列するインフラ設計」と「大人数が同時利用する共用客席エリアの設計」の二層構造が特徴で、一般の飲食店とは費用構造がまったく異なります。各ブースへの個別の給排水・ガス・電気・換気の分配、共用部の空調・照明・客席什器、さらに衛生管理やゴミ処理の動線設計など、複合的な設計力が求められる業態です。本記事では坪単価の考え方からモデル予算、見積内訳、運営形態別(商業施設テナント・独立型フードホール・ゴーストキッチン併設等)の費用差、コストダウンの優先順位、届出、失敗事例、業者選びまで──フードコート開業の内装費用をこの1本で解消します。

基本フードコート 内装費用の全体像──何で決まるのか

フードコートの内装費用は、主に以下の 5つの要素 が複合的に影響します。「厨房ブース×店舗数」+「共用客席エリア」という二層構造が一般の飲食店にはない複雑さを生みます。(詳しくは厨房設備ガイドで解説しています。)

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厨房ブースの数と仕様
フードコートの核は複数の厨房ブース。各ブースに個別の給排水・ガス・電気・換気が必要で、ブース数がそのまま設備投資に比例します。
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共用客席エリアの規模と仕様
100〜500席規模の大面積な共用客席エリア。テーブル・椅子の什器、床・壁・天井の仕上げ、照明、空調──共用部の面積×グレードが大きなコスト項目です。
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各ブースへのインフラ分配
給排水の枝管、ガス配管の分岐、電気の分電盤、換気ダクトの分岐──「幹線→各ブースへの分配」というインフラ設計がフードコート最大のコスト要因です。
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換気・空調の大規模設計
複数の厨房が同時稼働する蒸気・油煙を処理する大規模な換気システム。共用客席エリアの空調も大面積をカバーする設計が必要です。
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動線設計(注文・受取・食事・返却)
複数の店舗で注文→受取→共用席で食事→トレー返却。大人数がスムーズに流れる動線設計が客の満足度とオペレーション効率を左右します。

結論として、「商業施設の既存区画に5ブースのフードコート」と「独立建物で10ブース+300席のフードホール」では費用が 5〜10倍以上 開くことも珍しくありません。まずは運営形態と規模を明確にしましょう。


表①坪単価の目安(ブース/共用部/全体)

エリア 坪単価の目安 特徴
厨房ブース(1店舗) 40〜80万円/坪 個別の厨房設備・給排水・換気。業態によって設備差大
共用客席エリア 20〜50万円/坪 テーブル・椅子、照明、空調、床・壁・天井の仕上げ
フードコート全体(平均) 30〜70万円/坪 ブース+共用部の加重平均。ブース数と共用部の比率で変動
大規模商業施設内(ハイスペック) 60〜120万円以上/坪 デベロッパーの仕様基準、共用部の高グレード仕上げ
フードコートの費用は「ブースの数」×「各ブースの業態(和食・中華・洋食で厨房仕様が異なる)」+「共用客席の面積×グレード」という計算構造です。ブース数が増えるほどインフラの幹線コストは分散されますが、個別配管・配線の工事費は積み上がります。

表②規模別モデル予算

フードコートは一般の飲食店と異なり、ブース数×共用席数の規模で予算感を把握するのが実用的です。

規模 想定面積 内装費用の目安
小規模(3〜5ブース+80〜120席) 60〜100坪 約2,500〜6,000万円
中規模(6〜10ブース+150〜250席) 100〜200坪 約5,000万〜1.5億円
大規模(10〜20ブース+300〜500席) 200〜400坪 約1億〜4億円

小規模フードコート(5ブース+100席・80坪)の費用内訳例

費目 金額目安 補足
厨房ブース造作・設備(5ブース分) 500〜1,500万円 各ブースの厨房設備、カウンター、看板。1ブース100〜300万円
インフラ分配工事(幹線→各ブース) 200〜500万円 給排水の枝管、ガス分岐、電気分電盤、換気ダクト分岐
共用客席エリアの内装 300〜800万円 テーブル・椅子(100席分)、床・壁・天井の仕上げ
換気・空調工事 200〜500万円 厨房ブース×5の排気+共用客席エリアの空調
電気・照明工事 100〜300万円 各ブースの電源、共用部の照明、サイン照明
給排水工事 100〜300万円 各ブースへの給排水分配、グリストラップ、トイレ
トレー返却・ゴミ処理スペース 30〜80万円 返却カウンター、分別ゴミ箱、バックヤード動線
設計費 80〜200万円 全体レイアウト、動線設計、インフラ設計、各ブースの設計
合計 約1,510〜4,180万円 坪単価換算で約19〜52万円
上記は小規模フードコートの参考値です。大型商業施設内のフードコートはデベロッパーの仕様基準に従う必要があり、共用部のグレードが高くなります。

実際にどんな予算帯でどんな仕上がりになるか知りたい方は、フードコートの内装デザイン事例を写真で比較するのが近道です。


深掘りなぜ費用が変動するのか──運営形態・ブース仕様・共用部・動線の影響

① 運営形態別の費用差

運営形態 坪単価の傾向 費用の特徴
商業施設テナント型 坪50〜120万円 デベロッパーの内装基準あり。共用部はデベロッパー負担の場合も
独立型フードホール 坪35〜80万円 自由度が高い。こだわりの空間演出が可能。近年急増の新業態
道の駅・SA・PA内 坪30〜60万円 地域の特産品を活かしたメニュー構成。行政との協議が必要な場合も
オフィスビル・社食型 坪30〜65万円 平日ランチ特化。限られた時間に大量オペレーション
ゴーストキッチン併設型 坪25〜55万円 デリバリー専用厨房+イートインスペース。客席を最小化

② 厨房ブースの仕様──業態で変わる設備コスト

ブースの業態 1ブースの費用目安 特徴
軽食・ドリンク(クレープ・タピオカ等) 80〜200万円 厨房設備が最小限。電気のみで稼働可能
丼・カレー・定食 100〜250万円 標準的な厨房設備。炊飯器、ガス台、フライヤー
ラーメン・麺類 150〜350万円 茹で釜の蒸気対策。排水量が多い。換気強化が必要
中華・鉄板焼き 150〜400万円 強火力のガス台、排煙設備。油煙対策が重要
寿司・刺身 150〜350万円 ネタケース、冷蔵設備。衛生基準が高い
ブースの業態ミックスがインフラ設計を左右する。中華+ラーメンのように油煙・蒸気が多い業態が複数あると換気設備が大型化。逆に軽食中心なら換気もコンパクトに。出店テナントの業態を確定させてからインフラ設計に入るのが鉄則です。

③ 共用客席エリア──面積×グレード

グレード 坪単価の目安 内容
シンプル(SA・道の駅等) 坪15〜30万円 既製品テーブル+プラスチック椅子。機能重視
スタンダード 坪25〜45万円 木目テーブル、布張り椅子。快適な滞在空間
こだわり仕様(フードホール) 坪40〜70万円 造作テーブル、素材にこだわった椅子、間接照明。世界観のある空間
商業施設ハイスペック 坪50〜80万円以上 デベロッパー指定の仕上げ。高級感のある素材

④ 動線設計──フードコートの「見えないコスト」

動線要素 設計のポイント
注文動線 各ブースの前に並ぶスペース(待ち列)を確保。隣のブースの列と干渉しない配置
受取動線 番号呼び出し or ブザー渡し。受取カウンターの幅と待機スペース
着席動線 トレーを持って客席へ移動する通路幅(最低120cm)。ベビーカー・車椅子対応も
返却動線 トレー返却口の位置。客席の出口付近に設置し、ゴミの分別も誘導
バックヤード動線 食材搬入、ゴミ搬出、各ブースへの食材配送。客に見えない裏動線の確保
動線の失敗はフードコート全体の売上を下げる。待ち列が通路をふさぐ、トレーを持った客と待ち列が交差する──動線の設計ミスはピーク時の混雑・不満・トラブルに直結。ピーク時の来客数を前提にシミュレーションしてから設計に入りましょう。

⑤ 地域差・立地タイプ

条件 費用への影響
大型商業施設(SC・モール) デベロッパーの内装基準に従う。共用部はデベ負担の場合も。B工事の費用に注意
独立建物(フードホール) 自由度が高い。築年数の古い倉庫やビルのリノベーション事例も増加
駅ナカ・駅ビル スペース制約が厳しい。工事の時間帯制限も。ただし集客力は◎
道の駅・高速SA/PA 地域の特産品を活かした構成。行政や管理会社との協議が必要

実務見積の内訳──何が含まれるかを確認する

カテゴリ 含まれる主な項目
① 仮設・解体費 養生、既存内装の撤去、廃材処分
② 厨房ブース造作・設備費 各ブースの厨房設備、カウンター、看板、間仕切り
③ インフラ分配工事費 給排水の枝管、ガス分岐、電気分電盤、換気ダクト分岐
④ 共用客席エリア工事費 テーブル・椅子、床・壁・天井仕上げ、返却カウンター
⑤ 換気・空調工事費 厨房排気×ブース数、共用部の空調
⑥ 電気・照明工事費 各ブースの電源、共用部の照明、サイン照明
⑦ 給排水工事費 各ブースへの分配、グリストラップ、トイレ
⑧ サイン・装飾工事費 各ブースの看板、フードコート全体のサイン計画
⑨ 設計費 全体レイアウト、動線設計、インフラ設計
フードコート特有の注意点:商業施設内の場合、工事は「A工事(デベロッパー負担)」「B工事(テナント発注だがデベロッパー指定業者)」「C工事(テナント自由)」に分かれます。B工事は割高になりやすいため、A・B・Cの区分と費用負担を事前に確認してください。

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注意追加費用が出る典型パターンと回避策

パターン なぜ起こるか 回避策
B工事の費用が想定の2倍 商業施設のデベロッパー指定業者の見積もりが割高 入居前にB工事の概算をデベロッパーに確認。交渉の余地も探る
テナント入替時のインフラ不足 当初と異なる業態のテナントが入り、換気や電気容量が不足 各ブースのインフラは「最も設備を使う業態」を前提に設計する
ピーク時の換気能力不足 全ブースが同時稼働した時の排気量を想定していなかった 「全ブース同時フル稼働」を前提に換気設計。余裕を持たせる
客席数の過不足 ピーク時に席が足りない or 閑散時にガラガラで印象が悪い 来客数予測に基づいた席数設計。可動式テーブルで柔軟に対応
予備費のすすめ:フードコートはインフラ分配とB工事で想定外が起きやすいため、総予算の 15〜20% を予備費として確保しましょう。

節約予算を抑えるコツ──優先順位の付け方

◎ 削りやすい箇所
  • 飲食店街・フードコートの居抜き:インフラ(給排水・ガス・換気)を流用で最大の削減
  • 共用客席の什器は既製品:造作テーブルより既製品で大幅コスト減
  • 軽食ブースの比率を増やす:厨房設備・換気がシンプルなブースで全体を抑える
  • 天井はスケルトン仕上げ:倉庫リノベのフードホールならインダストリアルスタイルに
  • 各ブースの看板はテナント負担に:ブースの内装をテナントに委ねる方式
✕ 削ると後悔する箇所
  • インフラ分配の余裕:テナント入替時に対応できない設計は長期リスク
  • 換気設備:全ブース同時稼働の排気量が不足すると油煙・臭いが充満
  • 動線設計:待ち列と着席動線の交差はピーク時の混雑=売上ロス
  • 共用部の空調:大面積の客席が暑い・寒いは致命的
  • トレー返却・ゴミ処理の動線:返却が不便だと客席が散らかり不衛生な印象に

コストダウン策の優先順位まとめ

優先度 施策 削減効果の目安
★★★ 飲食施設の居抜きを選ぶ インフラ費で数百万〜数千万円削減
★★★ 共用什器は既製品で統一 造作比で50〜70%削減
★★☆ 軽食ブースの比率を増やす ブースあたり50〜150万円削減
★★☆ ブース内装はテナント負担方式 運営者の初期投資を圧縮
★☆☆ 天井スケルトン仕上げ 天井仕上げ費をゼロに

資金融資・資金調達の基礎知識

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫の融資 飲食業の新規開業者向け融資制度 フードコート運営者としての事業計画が必要
民間銀行の融資 大規模施設向けの事業融資 中〜大規模フードコートは銀行融資が中心
自治体の制度融資 創業融資の枠組みが利用可能 小規模フードホールに
投資家・出資 大規模フードホールプロジェクトへの出資 収支計画とテナントリーシングの実績が鍵
テナントからの保証金・敷金 各ブースのテナントからの保証金 テナント誘致が先行できれば資金計画に組み込める

契約原状回復・退去時コストの注意点

  • テナント(ブース出店者)の原状回復範囲を契約で明確に:ブース内はテナント負担、共用部は運営者負担が一般的
  • 費用の目安:フードコート全体の原状回復は坪あたり8〜20万円程度が目安。インフラの撤去が高額
  • B工事の原状回復は割高に:商業施設内のB工事は入居時と同様にデベロッパー指定業者で実施するため費用が高め
  • テナント入替の柔軟性:個別ブースのテナント入替がしやすい設計にしておくと長期運営で有利

届出届出・許認可──フードコートの開業手続き

フードコートは各ブース(テナント)ごとに飲食店営業許可が必要です。運営者(フードコート全体の管理者)とテナント(各ブースの出店者)で役割分担が異なります。

運営者側で必要な対応

届出・対応 届出先 備考
防火対象物使用開始届 消防署 内装工事着工の7日前までに提出。フードコート全体として
消防計画の届出 消防署 防火管理者の選任。収容人数に応じた消防計画
建築確認(用途変更) 建築主事等 既存建物を飲食施設に用途変更する場合(200㎡超)
法人設立届 or 開業届 税務署 フードコート運営法人として

各テナント(ブース出店者)側で必要な届出

届出・許可 届出先 備考
飲食店営業許可 保健所 各ブースごとに取得が必要。厨房の構造基準を満たすこと
食品衛生責任者の設置 保健所 各ブースに1名。養成講習会(1日)で取得可能
個人事業の開業届出 or 法人設立届 税務署 各テナントとして
保健所への事前相談は「全体設計の段階」で。フードコートの場合、各ブースの厨房が個別に飲食店営業許可の基準を満たす必要があります。ブースごとの二槽シンク、手洗い、扉付き食器棚の配置を設計段階で保健所に確認しましょう。共用の洗い場で代替できるかどうかは自治体によって判断が分かれるケースもあります。

商業施設内の場合はデベロッパーの消防・衛生管理の規定にも従う必要があります。


DIYDIY──フードコートでオーナーが自分でやれる範囲

フードコートは規模が大きくインフラ工事が中心のため、DIYの範囲は限定的ですが、共用エリアの装飾やブースの演出は工夫の余地があります。

◎ DIYしやすい作業
  • 共用エリアの装飾:壁面のグラフィック、植栽、POP、季節の装飾
  • サイン・案内表示:メニューボード、案内サイン、フロアマップ
  • テーブル天板の仕上げ:既製品テーブルの天板をDIYでリメイク
  • 各ブースのメニュー看板:テナントごとに手書き看板や黒板メニューを
  • ゴミ分別の案内表示:わかりやすいピクトグラムの設置
✕ プロに任せるべき作業(ほぼ全工事)
  • インフラ分配工事すべて:給排水・ガス・電気の分配は専門業者に
  • 換気・空調工事:大規模な排気・空調設計は専門知識が必須
  • 厨房ブースの造作:保健所の構造基準に適合する施工が必要
  • 消防設備工事:スプリンクラー、火災報知、非常照明
  • 電気工事:分電盤、配線、照明は電気工事士に
フードコートのDIYは共用エリアの装飾とサイン計画に限定するのが現実的です。ただし独立型フードホールでは、倉庫リノベのインダストリアル空間×手作りの装飾が味になるケースも。DIYによるコスト削減は30〜100万円程度にとどまります。

工期工期の目安と進め方

フェーズ 目安期間 やること
事業計画・テナント誘致 3〜6か月前 コンセプト策定、出店テナントの誘致、業態ミックスの確定
設計・見積もり 1〜3か月 全体レイアウト、インフラ設計、各ブース設計、動線設計。保健所・消防署への事前相談
施工(共用部+インフラ) 2〜5か月 解体→インフラ幹線→各ブースへの分配→共用部の内装→各ブースの造作→設備搬入
テナント工事(各ブース内装) 2〜4週間 テナントによる各ブース内の厨房設備搬入・内装仕上げ
検査・開業準備 2〜4週間 消防検査、各ブースの保健所検査、全体の動作確認
トータル(計画〜開業) 約6か月〜1.5年 小規模(5ブース)なら最短4〜6か月も
テナント誘致のタイミングが工期を左右する。出店テナントの業態が確定しないとインフラ設計(各ブースの換気量・ガス容量・電気容量)が進みません。テナント誘致と設計を並行して進め、少なくとも「業態の方向性」は確定させた状態で設計をスタートしましょう。

失敗例失敗・トラブル事例3選──先人の後悔から学ぶ

事例①
テナント入替でインフラが足りない──換気・電気の容量不足

当初はカフェ+軽食中心のブース構成で設計。2年後にテナント入替でラーメン店と中華料理店が入居したところ、換気能力と電気容量が足りずフル稼働できない事態に。換気増強と電気工事の追加で約200万円。

→ 教訓:インフラ設計は「将来入る可能性がある最も設備を使う業態」を前提に余裕を持たせる。軽食ブースでも中華・ラーメンが入れるインフラ容量を確保しておくと、テナント入替がスムーズ。

事例②
待ち列と着席動線が交差──ピーク時に「通れない」とクレーム

各ブースの注文カウンターを一列に並べたが、待ち列がメイン通路を塞ぎ、トレーを持った客が通れなくなる事態が日常化。ピーク時には客の不満が爆発し「二度と来ない」の口コミも。通路拡幅+待ち列スペースの再設計で約80万円。

→ 教訓:フードコートの動線はピーク時の来客数を前提にシミュレーションする。各ブース前に最低5〜10人分の待ち列スペースを確保し、メイン通路(最低150cm、車椅子対応は180cm)と交差しない配置に。

事例③
トレー返却口が奥まった場所に──返却されず客席が散らかり放題

トレー返却口をバックヤード近くの目立たない場所に設置。客がトレーを返却せずに席を立つケースが多発し、客席が常に散らかった状態に。清掃スタッフの増員で人件費が月10万円増。返却口の移設+案内サイン追加で約25万円。

→ 教訓:トレー返却口は客席の出口(退出動線上)に設置し、目立つサインで誘導。「席を立ったらそのまま返却口へ」が自然にできる配置に。返却口の位置は清潔感=リピート率に直結する。

選び方内装業者の選び方・相見積のコツ

🏪
フードコート・飲食複合施設の施工実績(最重要)
複数ブースへのインフラ分配、動線設計、大面積の共用エリア──フードコートの施工経験がない会社では設計が難しい。
🔧
インフラ設計力
給排水・ガス・電気・換気の幹線設計と各ブースへの分配設計。テナント入替にも対応できる柔軟な設計力。
🚶
動線設計の経験
注文→受取→着席→返却の動線。ピーク時のシミュレーションに基づいた提案ができるか。
📋
商業施設のA・B・C工事への理解
商業施設内の場合、デベロッパーの内装基準とA・B・C工事の区分を理解し対応できるか。
📌 5つ目:相見積もりは最低2〜3社

同じ要件で複数社から見積もりを取り、金額だけでなくフードコートの施工実績・インフラ設計力・動線提案力も比較しましょう。(詳しくは見積もり比較ガイドで解説しています。)

店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例を写真で比較 できるため、フードコートの施工実績がある会社を見つけやすくなっています。気になる会社があれば、フードコートの内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。


準備要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)

内装会社への相談前に以下を整理しておくと、見積もりの精度が格段に上がります。このリストはそのまま印刷・スクショして初回打ち合わせに持参できます。

📝 フードコート 内装相談チェックリスト
  • 運営形態:商業施設テナント / 独立型フードホール / 道の駅・SA / オフィスビル社食
  • 物件の状態:居抜き(前テナントの業態)/ スケルトン / 新築
  • 総面積・間取り:図面があればベスト。インフラの現状(給排水・ガス・電気容量)
  • ブース数:何店舗のブースを設けるか
  • 各ブースの業態:確定 or 想定される業態(中華・ラーメン・軽食等)
  • 各ブースの面積配分:均等 or 業態によって異なるか
  • 共用客席の席数:ピーク時の来客数から逆算
  • 客席のグレード:シンプル / スタンダード / こだわり仕様
  • 動線の方針:注文→受取→着席→返却の流れの設計
  • トレー返却・ゴミ処理:返却口の位置、ゴミ分別の方針
  • バックヤードの要件:食材搬入口、ゴミ搬出口、倉庫、従業員用スペース
  • 商業施設の場合:A・B・C工事の区分、デベロッパーの内装基準
  • テナント契約の方式:賃貸 / 売上歩合 / 直営+テナント混合
  • 将来のテナント入替の可能性:インフラの余裕をどこまで持たせるか
  • 予算の上限:全体(共用部+ブース)の内装工事+設計(予備費15〜20%は別枠)
  • 開業希望時期:テナント誘致のスケジュールも含めて逆算
  • 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し

事例事例でイメージを固める

費用相場やコストダウン策を理解したら、次は「どんなフードコートにしたいか」を具体的にビジュアルで固めるステップです。

店舗内装ドットコムのフードコートの内装デザイン事例・会社一覧では、運営形態別・規模別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。

  • 大型商業施設内の開放的なフードコートの事例
  • 倉庫リノベのインダストリアルなフードホールの事例
  • 地域の特産品を活かした道の駅フードコートの事例
  • オフィスビルの社食型フードコートの事例
  • こだわりの世界観で統一したグルメフードホールの事例

FAQよくある質問

Q1. フードコートの内装費用の相場はどのくらいですか?
規模で大きく異なります。小規模(5ブース+100席)で2,500〜6,000万円、中規模(10ブース+200席)で5,000万〜1.5億円、大規模(20ブース+500席)で1億〜4億円が目安です。

Q2. 1ブースあたりの費用はどのくらいですか?
業態によります。軽食・ドリンクなら80〜200万円、丼・カレーなら100〜250万円、ラーメン・中華なら150〜400万円。厨房設備+インフラ分配の工事費込みです。

Q3. 飲食店営業許可は各ブースごとに必要ですか?
はい。原則として各ブース(テナント)ごとに飲食店営業許可が必要です。各ブースに二槽シンク・手洗い等の構造基準を満たす厨房を設ける必要があります。設計段階で保健所に相談してください。

Q4. B工事とは何ですか?
商業施設内の工事区分です。A工事はデベロッパー負担、B工事はテナント負担だがデベロッパー指定業者が施工、C工事はテナントが自由に業者を選べます。B工事は割高になりやすいため、入居前に範囲と概算を確認しましょう。

Q5. テナント入替を想定したインフラ設計のコツは?
各ブースのインフラ(換気・電気・ガス・給排水)は「将来入る可能性がある最も設備を使う業態」を前提に余裕を持たせて設計しましょう。初期投資は増えますが、テナント入替時の追加工事を回避できます。

Q6. 工期はどのくらいかかりますか?
計画から開業まで6か月〜1.5年が標準です。テナント誘致に3〜6か月、設計に1〜3か月、施工に2〜5か月。テナントの業態が確定しないとインフラ設計が進まないため、テナント誘致のスピードが全体工期を左右します。

Q7. 動線設計で最も重要なポイントは?
「待ち列と着席動線が交差しない」ことが最重要です。各ブース前に5〜10人分の待ち列スペースを確保し、メイン通路(150cm以上)から待ち列がはみ出さない配置に。トレー返却口は退出動線上に設置。

Q8. 独立型フードホールと商業施設内フードコートの違いは?
独立型は設計の自由度が高く、倉庫リノベなど個性的な空間が作れますが集客を自力で行う必要があります。商業施設内はデベロッパーの集客力がありますが、内装基準やB工事の制約があります。コスト面では独立型のほうが柔軟です。

Q9. 客席数はどう決めればいいですか?
ピーク時の来客数と平均滞在時間から逆算します。フードコートの平均滞在は20〜40分。ピーク時に100人/時が来店し滞在30分なら、常時50席が埋まる計算。立ち食いカウンターやハイテーブルで回転率を上げる手も。

Q10. 予算オーバーを防ぐ最も効果的な方法は?
飲食施設の居抜きを選ぶこと(インフラ流用で数百万〜数千万円削減)。共用什器は既製品で統一。軽食ブースの比率を増やして設備費を抑制。商業施設の場合はB工事の範囲と概算を入居前に確認。予備費は15〜20%確保。


次の一歩まずは事例を見て、相場感をつかみましょう

フードコートの内装費用は、ブース数・業態ミックス・共用部のグレード・インフラ設計で大きく変わります。後悔しないためには──

理想のフードコートを実現する3ステップ

1相場感をつかむ → 2事例でイメージを固める → 3複数社の見積もりを比較

フードコート内装の事例・会社一覧を見る

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(詳しくは業種別の費用相場一覧で解説しています。)

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