インテリアショップの
インテリアショップに対応できる会社を、事務局が1社ずつ確認してご紹介します。
インテリアショップの内装は、テイストから決めると失敗しやすい業態です。先に決めるのは「何を売るか(最大サイズ・点数・持ち帰りか配送か)」「どう見せるか(ルームセット/ライフスタイル提案/ショールーム/在庫を見せる倉庫型)」「物件で何を確認するか(搬入・床荷重・天井高・電気・換気・許可)」の3つ。ここが決まると什器と動線がほぼ決まり、テイストは最後に選ぶだけになります。
- インテリアショップに多い8つのテイストを「合う商品/素材と色/照明の色味」の3軸で比べ、候補を2〜3案に絞れる
- 家具専門・ライフスタイル雑貨・照明/ファブリック・ヴィンテージ・キッズ/ベビー・アウトレット・複合・キッチン/ダイニングの8業態を「売場の型/陳列と動線/照明と素材/物件・許可で見る点」の4軸で確認できる
- 内装費を「何を含む見積か」でそろえて2〜3社を比べる準備と、相談時に伝える条件を書き出せる
費用の物差しは、業種横断の公開集計(約2,900件、2026年9月15日確認。出典と読み方は店舗内装の費用相場ガイド)で、スケルトンの内装工事が坪27.9〜80.0万円(中央値50.0万円・データの中央50%)、居抜き・リフォームが坪20.0〜58.8万円(中央値34.8万円)です。什器・照明器具・看板・POS・配送用の車両や倉庫は別途になることが多く、税の扱いも会社で異なるため、見積では「含む・別途・税」をそろえて比べてください。
- インテリアショップの内装は「商品→見せ方→物件→テイスト」の順に決める
- 8つのテイストを「合う商品・素材と色・照明の色味」で比べる
- 自店に合う型を絞る5つの問い
- 家具専門店/ライフスタイル雑貨店
- 照明・ファブリック専門/ヴィンテージ・アンティーク家具
- キッズ・ベビーインテリア/アウトレット・量販系
- 複合ライフスタイル店/キッチン・ダイニング雑貨
- 内装費の考え方|金額より「何を含む見積か」で比べる
- 工期・展示替え・メンテナンスの見通し
- インテリアショップの内装でよくある失敗5つと防ぎ方
- 開業・費用・設計の関連ガイド
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|商品と見せ方から逆算し、物件の条件をそろえて相談する
1. インテリアショップの内装は「商品→見せ方→物件→テイスト」の順に決める
同じ30坪でも、扱う商品の大きさと見せ方が違えば、必要な什器・通路・搬入経路・許可が変わります。テイストから入ると、あとから「ソファが搬入できない」「ペンダント照明を吊る天井高がない」「石天板のテーブルを置く床が不安」「配送の受け渡し場所がない」といった、内装では取り戻しにくい問題が起きやすくなります。
①商品:最大サイズ・点数・受け渡し方法を書き出す
- 最大サイズと重さ:いちばん大きく重い商品(ソファ・ダイニングテーブル・収納家具・大型ラグ)が入口・通路・エレベーターを通り、床に置けるか。搬入経路と床荷重の確認はここから始まります。
- 点数と回転:展示を少なく見せる店(ショールーム型・ヴィンテージ)は余白とスポット照明が主役、在庫を見せて持ち帰らせる店(アウトレット・量販・雑貨中心)は棚の量とバックヤードが主役になります。
- 持ち帰りか配送か:配送・組立が多い店は受け渡し・梱包・伝票の場所と、店頭在庫と倉庫在庫の分け方を決めます。雑貨中心なら包装台とレジの位置が要点です。
②見せ方:ルームセット/ライフスタイル提案/ショールーム/倉庫型
- ルームセット:リビング・ダイニング・寝室などの部屋を再現して組み合わせを提案。1セットあたりの面積と、季節ごとの組み替えを前提にした可動の壁・照明が必要です。
- ライフスタイル提案:家具と雑貨・植物・ファブリックを混ぜて見せる。壁面棚+島什器+提案台の回遊型で、雑貨のレジ・包装をどこに置くかが要点。
- ショールーム型:オーダー家具・ソファ・照明など、見本と生地・素材サンプルで選んでもらう。サンプル壁と相談席、見本の照明計画を先に決めます。
- 倉庫型・アウトレット:在庫をそのまま見せる。高い棚・広い通路・大きな搬入口と、値札が読める明るさを優先します。
③物件:内装で取り戻せない条件を契約前に確認する
物件契約前チェック(内見時に貸主・管理会社・施工会社と確認)
- 搬入経路:入口の幅・高さ、通路の曲がり、エレベーターの内寸と積載、階段搬入の可否を最大サイズの商品で確認
- 床荷重:建物の床は用途ごとの積載荷重で設計されている(建築基準法施行令第85条では「百貨店又は店舗の売場」の床の構造計算用が2,900N/㎡=約300kg/㎡)。石天板・大型収納・大量在庫を置く場合や、住宅・事務所用途の建物を転用する場合は設計者・管理会社に確認
- 天井高と下地:ペンダント照明の展示、壁面の大型棚、ルームセットの間仕切りが成立する天井高と、天井・壁の下地
- 電気容量と回路:展示する照明器具を同時に点灯する回路数、スポットライトの増設、ショールームの調光(電気容量ガイド)
- 換気:家具を販売する店舗の売場は、シックハウス対策の換気回数の区分で住宅の居室と同じ扱い(建築基準法施行令第20条の8)。機械換気の能力を図面で確認
- 配送・駐車:配送車の停車位置、荷さばき場所、大型商品の受け渡し動線。商業施設なら搬入口と工事区分(B工事)も(テナント契約ガイド)
- 許可の可否:中古家具・カフェ併設・食品・電気製品の輸入販売を予定するなら、その物件と業態で成立するか(→FAQ)
内見のその場で分かるのは、搬入経路の寸法・天井高・既存のダクトレールや棚下地の有無くらいです。床荷重、契約電気容量と増設の可否、換気設備の能力、工事区分は図面・管理会社・貸主への照会が必要なので、「誰に・何を聞くか」を内見時に書き出しておきます。施工会社の同行を頼めれば、照会先の切り分けまでその場で相談できます。
2. 8つのテイストを「合う商品・素材と色・照明の色味」で比べる
テイストは扱う商品に合わせて選ぶものです。インテリアショップに多い8つを同じ3軸で並べました。まず2〜3案に絞り、次章の5つの問いで1案にします。
テイストの見た目を、公開されている事例で確かめる
写真は各事例ページ(施工会社の公式サイト掲載写真に出典を付けて紹介)で見られます。テイスト名だけで決めず、次の「見る場所」を自店の商品に置き換えて確認してください。
- 余白で見せる家具専門店:LOUCA(大阪府)。白い左官のアーチ状ファサードと、コンクリート床の広い展示にソファ・チェアを間隔をあけて置く見せ方。
- ショールーム型(オーダーソファ):blocco AOYAMA(東京都)。生地サンプルを格子状に並べた壁と、その前に置いた見本のソファ、ガラス越しに見える展示。
- アンティーク:sfs ANTIQUE(東京都目黒区)。アーチ窓と暖色の照明で夜も商品が見えるファサード、店先にアンティークの椅子を出す見せ方。
- キッズ・ベビー:STOKKE(東京都)。ガラス張りの角地に、白い展示台と明るい木の床、ダクトレールのスポットで商品を照らす構成。
- アウトレット・商業施設内:Riverp 小倉店(福岡県)。木のスリット壁をアイキャッチにした施設内の区画で、ソファを主役に見せる例。
- 複合(ファブリック+カフェ):友安製作所Café(東京都浅草橋)。生地のロールを壁一面に並べ、カフェ席と同じ空間で見せる例。
テイストを絞る手順
①扱う商品に合うテイストを3つまで選ぶ → ②同じ商品を扱う店を3〜5店見学し、展示の間隔・通路幅・照明の当て方を写真で残す → ③自店の坪数と物件条件(搬入・床・天井高・電気)で成立するかを施工会社に聞く。照度や色温度の具体値は店舗照明の設計ガイドを参照してください。
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インテリアショップに対応できる会社を、事務局が1社ずつ確認してご紹介します。
3. 自店に合う型を絞る5つの問い
次の5つに答えると、業態・見せ方・許可の要否が一枚に整理できます。施工会社2〜3社に同じ紙を渡せば、提案と見積を同じ条件で比べられます。
家具/生活雑貨/照明・ファブリック/ヴィンテージ/キッズ・ベビー/アウトレット/複合/キッチン・ダイニング。1つに絞ると見せ方の型が決まります。
大きく重い商品が搬入経路・床荷重・展示の間隔を、多い商品が棚の量と通路幅を決めます。
配送が多いなら受け渡し・梱包・倉庫の場所を、持ち帰りが多いならレジ・包装台・駐車場を先に決めます。
ルームセットや季節提案を頻繁に替えるなら、可動の間仕切り・複数箇所の電源・移動しやすい什器を最初から設計に入れます。
3〜5年先に扱う可能性のあるものまで書き出し、必要な許可と物件の条件を先に確認します(→FAQ)。
5つの答えと候補物件の条件(坪数・居抜きかスケルトンか・天井高・電気容量・搬入経路)がそろえば、施工会社への相談は「この条件で何ができるか」の具体的な話から始められます。
4. 家具専門店/ライフスタイル雑貨店
ここから8業態を2つずつ、「売場の型」「陳列と動線」「照明と素材」「物件・許可で見る点」の4軸で確認します。気になる業態だけ目次から読んでも通じる構成です。
4-1. 家具専門店
- 売場の型:ソファ・テーブル・収納のカテゴリ別の展示、ルームセット1〜3か所、生地・素材サンプルの壁、相談席、配送受付。店頭に置く在庫は最小限にして倉庫と分けます(事例:LOUCA)。
- 陳列と動線:入口から主役の展示が見え、通路は商品を運ぶ幅を確保。座って試せる余白を取り、値札と素材・サイズ・納期の表示を商品ごとに置きます。
- 照明と素材:全体照明+展示ごとのスポットで木目や生地の質感を出し、演色性の高い光源を選ぶ。床は重い商品を動かしても傷みにくい材。
- 物件・許可で見る点:搬入経路と床荷重、配送車の停車位置、相談席の電源。中古家具を扱うなら古物商許可(→FAQ)。
4-2. ライフスタイル雑貨店
- 売場の型:壁面棚+中央の島什器+提案台+レジ横の包装台。家具は数点をコーディネートの軸として置き、雑貨で回遊させます。
- 陳列と動線:入口正面に季節の提案台、そこから壁面をたどって奥へ、島什器を回ってレジへ。カテゴリごとに棚をまとめます。
- 照明と素材:むらのない全体照明に提案台と壁面のスポット。床は歩きやすく汚れに強い材(フロアタイル・塩ビ系)。
- 物件・許可で見る点:壁面棚の下地と天井の器具取付、レジまわりの電源。食品を扱う場合は、常温で長期保存できる包装食品だけなら届出不要、要冷蔵品を扱うなら保健所へ届出(→FAQ)。
5. 照明・ファブリック専門/ヴィンテージ・アンティーク家具
5-1. 照明・ファブリック専門店
- 売場の型:照明は点灯した状態で見せる展示(天井のダクトレールとペンダントの吊り位置)、ファブリックは生地ロールの壁とカット・採寸の作業台、相談席(事例:友安製作所Café)。
- 陳列と動線:照明は高さと明るさの違いが比べられる並び、生地は色相順に。カーテンは実寸の見本を吊れる高さを確保します。
- 照明と素材:商品の光を見せるため、全体照明は落とし、調光できる回路にする。壁は光の色が分かる無彩色に。
- 物件・許可で見る点:同時点灯する器具数に見合う回路と契約容量、天井高。照明器具を海外から輸入して販売する場合は、電気用品安全法の事業届出と基準適合確認・PSE表示が必要で、販売のみでも表示の確認義務があります(→FAQ)。
5-2. ヴィンテージ・アンティーク家具
- 売場の型:1点ずつ独立して見せる展示、来歴カード、修復の作業場所(行う場合)、買取カウンター。回転の遅い商品は在庫置き場を分けます(事例:sfs ANTIQUE)。
- 陳列と動線:ギャラリーのように余白を取り、値札に産地・年代・状態・修復歴を添える。夜も外から商品が見えるファサードと照明が集客に効きます。
- 照明と素材:暖色のスポットで1点ずつ照らし、全体照明は控えめに。古材・スチール・モルタルなど経年感のある素材と相性がよい。
- 物件・許可で見る点:中古品の売買には古物商許可(主たる営業所を管轄する警察署に申請)。買取を行うなら本人確認と一時保管の動線、修復をするなら塗装の換気と溶剤の保管場所。
6. キッズ・ベビーインテリア/アウトレット・量販系
6-1. キッズ・ベビーインテリア
- 売場の型:ベビーカー・チェア・ベッドなど大型品の展示台、試乗・試座のスペース、授乳・おむつ替えへの配慮、相談席(事例:STOKKE)。
- 陳列と動線:ベビーカーで回れる通路幅、角のない什器、子どもの手の高さに割れ物を置かない配置。
- 照明と素材:明るく均一な光と、床は転倒時に硬すぎない材。清掃しやすい仕上げ。
- 物件・許可で見る点:段差のない入口とベビーカーで入れる幅(国土交通省の建築設計標準では小規模店舗でも出入口の有効幅80cm以上・通路90cm以上を配慮事項として示しています)、トイレの位置。
6-2. アウトレット・量販系
- 売場の型:在庫をそのまま見せる高い棚と広い通路、大きな搬入口とバックヤード、複数レジ、配送受付(事例:Riverp 小倉店)。
- 陳列と動線:主通路から各カテゴリへ入り、値札・POP・サインが遠くから読める。ワゴンやカートが通る幅を確保します。
- 照明と素材:白め・明るめの均一な光。床と什器はメンテナンスと補充のしやすさを優先。
- 物件・許可で見る点:搬入口と車両の停車場所、床荷重、バックヤードの広さ。収容人員が30人以上になる物販店舗は防火管理者の選任が必要です(消防法施行令第1条の2)。
7. 複合ライフスタイル店/キッチン・ダイニング雑貨
7-1. 複合ライフスタイル店(カフェ・ワークショップ併設)
- 売場の型:家具・雑貨の売場+客席+厨房または作業スペース。売場と客席の区画、飲食の匂い・湿気が商品に移らない換気を先に決めます。
- 陳列と動線:入口→売場→カフェ→もう一度売場→レジと、飲食後に売場へ戻る動線。客席の家具・食器を商品として値札付きで使う見せ方も有効です。
- 照明と素材:売場は明るめ、客席は暖色で落ち着きを、と色味を分ける。厨房まわりの床・壁は掃除しやすい仕上げに。
- 物件・許可で見る点:飲食店営業許可(保健所)と食品衛生責任者、給排水・換気ダクト・電気容量・グリストラップの可否。厨房分の工事は物販だけの店より大きく増えます(カフェ開業ガイド)。
7-2. キッチン・ダイニング雑貨
- 売場の型:食器・調理道具・テーブルリネンのカテゴリ棚と、ダイニングテーブルを使ったコーディネートの提案台、ギフトの包装台。
- 陳列と動線:割れ物は手に取れる高さで、重ねすぎない。提案台で「使う場面」を見せ、周辺の棚で単品を選べる配置に。
- 照明と素材:食器の白と釉薬の色が正しく見える演色性の高い光源。提案台にスポット。
- 物件・許可で見る点:食品(調味料・茶・菓子)を扱う場合は包装と保存方法で届出の要否が変わる。ギフトが多いなら包装台をレジと分けます。
8. 内装費の考え方|金額より「何を含む見積か」で比べる
インテリアショップの内装費は、厨房や給排水がない分、飲食店より抑えやすい一方で、展示用の照明・什器・ファサードと、搬入・配送のための設備(搬入口・倉庫・駐車)の比重が大きくなります。業種横断の公開集計(約2,900件、2026年9月15日確認)では、スケルトンの内装工事が坪27.9〜80.0万円(中央値50.0万円)、居抜き・リフォームが坪20.0〜58.8万円(中央値34.8万円)で、いずれもデータの中央50%が入る範囲です。設備工事や設計費を含む案件が多く、インテリアショップだけの集計ではないため、この幅を自店の上限や下限にはしません。出典と読み方は店舗内装の費用相場ガイド、費目ごとの考え方はインテリアショップの内装費用ガイドにあります。幅のどこに落ち着くかは、次の3点でほぼ決まります。
8-1. 費用を動かす3つの要因
- 物件の状態:小売の居抜きで床・壁・天井・照明レールを残せると工事は小さくなります。前が飲食店なら厨房の撤去や床の補修が増え、住宅や事務所からの転用は床荷重・換気・搬入の確認が先です(居抜き改装ガイド)。
- 展示什器と造作の比率:展示台・サンプル壁・相談カウンターを造作にするか既製品にするかで差が出ます。可動のものを主役にし、固定は壁面と受付・レジに絞ると費用と展示替えの両方に効きます(造作家具工事ガイド)。
- 照明とファサード:展示ごとのスポットの数、調光、ショールームの間接照明、ショーウィンドウと看板。商品の見え方と入店率に直結するため、削るより「どこに集中させるか」を決める項目です(看板製作費用ガイド)。
8-2. 3つの予算の組み方(どれが自店に近いか)
A:居抜きを生かす最小構成
- 床・壁・天井・照明レールは既存を清掃・部分補修し、アクセント壁を1面
- 展示台・棚は既製品と可動什器、受付とレジも既製品
- 看板・ファサードと展示用スポットに費用を集中。雑貨中心・小規模の初出店向き
B:スケルトンの標準構成
- 床・壁・天井を新設し、ダクトレールと展示用回路を計画的に配置
- 造作の壁面棚・サンプル壁・相談カウンターと、可動の展示台の組み合わせ
- 家具専門・ライフスタイル・照明ファブリックの多くはこの構成。見積の中心になる型
C:ショールーム・造作に投資する構成
- 左官・タイル・木パネルなどの仕上げ、ルームセットの造作間仕切り、オーダーの展示什器
- 間接照明・調光まで含めた照明計画、ショーウィンドウ、相談席の設備
- オーダー家具のショールーム、ブランドの世界観を優先する店向き
見積を比べるときに分けて書いてもらう項目
①内装仕上げ(床・壁・天井)②展示什器(既製/造作を分ける)③照明(器具の数と種類、調光)④電気・空調・換気・給排水⑤看板・ファサード⑥設計費・諸経費⑦税(税込か税別か)。さらに「什器・照明器具・看板・POS・配送用設備・商品仕入れが内装工事費に含まれるか別途か」を各社でそろえると、金額の差の理由が読めます。読み方は見積書の読み方ガイド、依頼の手順は相見積もりガイドにまとめています。
内装費とは別に、保証金・工事期間中の家賃・初回仕入れ(家具は1点あたりの単価が大きく在庫負担が重い)・配送体制・運転資金が必要です。資金全体の組み方はインテリアショップ開業ガイドを参照してください。
9. 工期・展示替え・メンテナンスの見通し
- 工期:居抜きで既製品中心なら短く、スケルトンで造作とルームセットが多いほど長くなります。商業施設では施設側の図面審査と工事時間の制限が加わるため、契約前に施設の工事スケジュールを確認します。許可の手続き(古物商許可の標準処理期間は40日、飲食店営業許可は保健所の施設検査)も工程に入れておくと開業日がぶれません。
- 展示替え:ルームセットや季節提案は組み替えが前提です。可動の間仕切り、複数箇所の電源、展示台のキャスターを最初から設計に入れると、入替の手間が減ります。
- メンテナンス:展示品の傷み(試座・試用による消耗)、床の補修、照明の交換、看板の点検・更新が主な項目です。開業時の見積で「あとから足す想定の什器・照明」を分けておくと、運転資金の計画に組み込めます。
10. インテリアショップの内装でよくある失敗5つと防ぎ方
失敗1:搬入経路を確認せず、主力商品が入らない
内見で入口幅・通路の曲がり・エレベーター内寸を最大サイズの商品で確認し、階段搬入の可否と費用も施工会社に聞きます。搬入できないサイズは仕入れ計画側で調整します。
失敗2:展示を詰め込みすぎて、商品の大きさが伝わらない
家具は周囲の余白と座って試せる間隔があって初めて選べます。品揃え予定の一覧から展示点数を逆算し、在庫は倉庫に分けます。
失敗3:照明の色味と演色性が雑で、木目や生地の色が店と自宅で違う
全体照明+展示ごとのスポット、演色性の高い光源、テイストに合う色味、できれば調光を仕様に入れます。照明を商品として売る店は全体照明を落とし、商品の光を主役にします。具体値は店舗照明の設計ガイドへ。
失敗4:配送・組立の受け渡し場所がなく、売場が作業場になる
配送受付・梱包・伝票の場所と、配送車の停車位置を平面に入れます。店頭在庫と倉庫在庫を分け、売場に段ボールを置かない運用を最初から決めます。
失敗5:あとから扱う商品で許可や表示が必要になり、やり直す
中古家具(古物商許可)、カフェ併設(飲食店営業許可)、要冷蔵の食品(届出)、輸入の照明器具(電気用品安全法の届出・PSE表示)は、3〜5年以内に扱う可能性まで書き出し、物件選びの段階で確認します(→FAQ)。
11. 開業・費用・設計の関連ガイド
この記事は内装デザインの判断に絞っています。次に読むガイドを役割ごとに分けました。
- インテリアショップ開業ガイド:開業資金・資格と許可・仕入れ。内装以外の開業準備はこちら。
- インテリアショップの内装費用ガイド:業態別の大型家具展示・ルームセット・ショールームの費用の考え方と業者の選び方。
- 店舗照明の設計ガイド:照度(JIS)・色温度・器具の値段。テイストを決めたあとの照明仕様に。
- 居抜き改装ガイド:前テナントの内装・設備を何を残して何を替えるか。
- 見積書の読み方ガイド/相見積もりの取り方ガイド:届いた見積の照合と、2〜3社への依頼手順。
- 店舗テナント賃貸借契約ガイド:保証金・原状回復・工事区分(B工事)・解約予告。
そのほかの関連ガイド(業態別の内装、設備の各論、費用シミュレーション):
アパレルショップの内装デザイン完全ガイド
雑貨屋開業ガイド
ジュエリー・アクセサリーショップ開業ガイド
花屋開業ガイド
眼鏡屋開業ガイド
店舗内装工事の費用相場ガイド
店舗内装費用 坪数別シミュレーション
業種別 内装費用シミュレーター
店舗の床材選び完全ガイド
間接照明の完全ガイド
店舗の電気容量・電気工事ガイド
店舗の看板・サイン工事ガイド
店舗のトイレUD完全ガイド
店舗の造作家具工事完全ガイド
業態変更の改装ガイド
東京の物販店 内装会社の選び方
東京都の店舗内装会社の選び方
この記事で参照した一次情報(2026年9月15日確認)
床荷重・換気:建築基準法施行令(e-Gov法令検索)第85条(積載荷重:百貨店又は店舗の売場 床用2,900N/㎡)、第20条の8(家具その他これに類する物品の販売業を営む店舗の売場を住宅等の居室と同じ換気回数の区分とする)/古物商許可:古物営業法(e-Gov法令検索)、標準処理期間40日の例:岐阜県警察「古物商・古物市場主の許可申請」/食品の許可・届出:厚生労働省「食品等事業者の皆さまへ(営業届出制度)」/電気製品の輸入販売:経済産業省「電気用品安全法 届出・手続の流れ」/消防:東京消防庁「新たにテナントを使用する皆様へ」、消防法施行令(e-Gov法令検索)/通路幅・出入口:国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(令和3年3月)」。手続きの窓口・様式・期限は自治体で異なるため、所管の保健所・警察署・消防署・経済産業局で最新の案内を確認してください。
インテリアショップ内装の目的別ガイド
12. よくある質問(FAQ)
物件選びと打ち合わせの前に確認されることが多い6つの疑問に答えます。
インテリアショップの開業に資格や許可は必要ですか?
小さなスペースでも開業できますか?
雑貨屋とインテリアショップの違いは何ですか?
ルームセットは何か所くらい作ればいいですか?
居抜き物件をインテリアショップにするとき、気をつける点は?
SNSで拡散されやすい内装にするには?
13. まとめ|商品と見せ方から逆算し、物件の条件をそろえて相談する
- 順番は「商品(最大サイズ・点数・受け渡し)→見せ方(ルームセット/提案/ショールーム/倉庫型)→物件(搬入・床荷重・天井高・電気・換気・許可)→テイスト」
- 展示は余白と試せる間隔があって初めて選べる。在庫は倉庫に分け、什器は動かすものと固定するものを分ける
- 照明は全体+展示ごとのスポット、演色性の高い光源、テイストに合う色味。照明を売る店は商品の光を主役に
- 許可・表示は取扱予定の商品で決まる(中古・食品・カフェ・輸入の電気製品)。3〜5年先の商品まで先に確認する
- 見積は「含む・別途・税」をそろえて2〜3社を比べる
相談前に書き出しておくと話が早い条件(未定のままでも相談できます)
- 坪数と物件の状態(居抜き/スケルトン、前テナントの業種、天井高、搬入経路、電気容量が分かれば)
- 主な商品と最大サイズ・重さ、想定する展示点数と在庫の置き方、価格帯の幅
- 見せ方(ルームセット/提案/ショールーム/倉庫型)と、配送・持ち帰りの比率
- 什器の希望(既製品中心か造作か、可動の比率)とテイスト候補2〜3案
- 予定している許可・表示(中古・食品・カフェ・輸入の電気製品)と開業希望時期
相談フォームで必ず聞かれるのは、業種・物件の取得状況(まだ探していない段階も選べます)・所在地(未定も選べます)の3つで、会員登録は不要です。上の条件は分かる範囲で伝えれば十分で、未定の項目は未定のままで進められます。ここまで決まっていれば、施工会社との打ち合わせは「仕様と範囲のすり合わせ」から始められます。
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