ジュースバーの
ジュースバーに対応できる会社を、事務局が1社ずつ確認してご紹介します。
スムージー専門店を検討している方へ
- スムージー屋開業ガイド|費用・3坪の設計・冷凍と電気容量・許可:冷凍容積から坪数を逆算する方法、単相100Vの契約アンペア、ボトル販売で必要になる清涼飲料水製造業の区画、冬の22℃問題まで、スムージー専門店だけを掘り下げています。開業費用シミュレーター付き。
本記事の金額・割合は、内装・設計の会社とメーカーの公表、日本政策金融公庫・J-Net21・アットホームなどの公表の値で、出典は各所に記しています。個別の物件の状況や地域・時期で変わるため、見積もりと現地の確認で確かめてください。許認可や法令の具体的な取扱いは、管轄の保健所・自治体・専門家(行政書士など)でご確認ください。
3行サマリー
- ジュースバー居抜きで流用価値が高いのは「3槽シンク・野菜洗浄動線・コールドディスプレイ・業務用フリーザー」の4点です。前店がカフェ・フルーツパーラーなど近い業態で、これらとブレンダー・ジューサー・冷凍庫まで使える状態なら、スケルトンから作るより内装と設備の費用と工期を抑えやすい業態です(使えるかは、設備の状態を現地で確かめます)。
- 業態はコールドプレス専門/フレッシュスタンド/スムージー・ボウル/アサイー・スーパーフード/テイクアウト特化の5類型で、主役の機械(ジューサーかブレンダーか)と、冷蔵・冷凍のどちらを多く使うかが違います。10坪の内装工事は、本格的な厨房が要らないカフェの目安で同業種の居抜きなら150万〜300万円・スケルトンなら300万〜500万円です(内装・設計の会社 RAWMAN の公表)。
- 運営で気をつけたいのは原材料(野菜・果物)の廃棄(ロス)と夏冬の需要の差です。近い業種の喫茶店(日本政策金融公庫の調べ・法人35社の平均)では原材料などの費用が売上の約28%で、廃棄が増えるほどこの割合が上がります。仕入ルート・冷凍の在庫・通年のメニューの3点を、物件選びの段階から組み込みます。
目次
- ジュースバー居抜きで本当に価値がある4設備
- 5業態と居抜き適合性(コールドプレス/スタンド/ボウル/アサイー/テイクアウト)
- 向く人・向かない人の判定
- 前テナント業種別の流用率マトリクス
- ジューサー選定:コールドプレス/ハイスピードブレンダー/遠心分離式
- 野菜・果物の洗浄・下処理動線と3槽シンク設計
- 冷蔵・冷凍・ウォークインの容量設計とコールドチェーン
- カウンター・客席設計とテイクアウト/イートイン比率
- 原材料ロス率と仕入戦略(市場・青果卸・契約農家)
- 許認可と法令:飲食店営業・食品表示・景表法・薬機法・有機JAS
- 坪単価と初期投資レンジ(5業態別)
- 契約前チェックリスト15項目
- よくある失敗7パターンと回避策
- 居抜き開業ステップ(保健所事前相談から開業届まで)
- よくある質問
ジュースバーの
ジュースバーに対応できる会社を、事務局が1社ずつ確認してご紹介します。
3分でわかる|ジュースバー居抜き開業の4業態×コールドプレス・坪単価・業者見極め
🍓 結論:ジュースバー業態は「4業態×コールドプレス×3槽シンク×コールドチェーン」で決まる
ジュースバーは他飲食と本質的に異なり、コールドプレスジューサーなど業務用の機械の投資(価格は見積もりで確かめる)と3槽シンク+野菜洗浄動線(HACCP対応)、ウォークイン冷蔵庫のコールドチェーン維持、薬機法・景表法対応(健康効果謳い禁止)が物件選定と業態運営を根本的に決定します。収益モデルはテイクアウト主体の「1日来客×客単価」型です。コールドプレス専門店/スムージー・フレッシュジュース店/アサイー・スーパーフード/クラフトジュース・テイクアウト型の4業態で必要設備・坪数・客単価が大きく異なります。
📊 ジュースバー業界 4業態マトリクス
- ジュースバー居抜きで価値が出るのは「コールドプレスジューサー・3槽シンク・ウォークイン冷蔵庫・フリーザー」の四位一体。新しく買うと、冷やす機器だけでもメーカーの標準価格(税抜)で縦型冷蔵庫 1,098,000円・縦型冷凍庫 1,271,000円(ホシザキ・幅625mm)かかるため、使える状態で残る物件ほど費用を抑えやすくなります
- 月の収支は、近い業種の喫茶店(日本政策金融公庫の調べ・法人35社)で売上高経常利益率(減価償却前)が平均3.4%、黒字かつ自己資本プラスの20社で8.1%。10坪なら月の売上の目安 約157.8万円に対し、月の利益は約5.4万〜12.8万円で、初期費用の回収は年単位です。居抜きで初期費用を抑えるほど回収は早まります(業態・広さごとの試算は4業態シミュレーター)
- ジュースバーの物件選定は「コールドプレス設置・3槽シンク動線・コールドチェーン・薬機法対応」の4要件で見ます。原材料の廃棄(ロス)は仕入れの量と回数・冷凍の使い方で変わるため、開業後は廃棄の量を毎日記録して確かめます
- 失敗の典型パターンには「業務用ジューサーの過大投資・原材料ロス管理の失敗・コールドチェーン断絶・薬機法/景表法違反の表示」があります(詳しくは後半の失敗7パターン)
- 業者選びではジューサーの置き場所と電源・3槽シンク・冷蔵設備の3点を、見積もりの前に図面で確かめ合えるかが要です
📊 坪単価早見表(居抜き・スケルトン別。カフェの公表)
※ 出典:内装・設計の会社 RAWMAN「飲食店の内装の費用相場」(2026年2月15日更新・税の記載なし)のカフェ・喫茶店の目安。ジュースバーは本格的な厨房設備が要らない点でカフェに近いため、この目安を使っています。RAWMAN の10坪の例の合計(内装工事・厨房設備・家具や備品)は居抜き 230万〜480万円・スケルトン 450万〜750万円で、スケルトンは居抜きの「2〜3倍かかることも珍しくありません」としています。業態ごとの機器と月の収支は、本記事中盤の4業態シミュレーターで試算できます。記事に出てくる会社・メーカーは金額と仕様の出典で、当サイトの紹介先を示すものではありません。
✅ ジュースバー業者見極めチェック5ポイント
- ジュースバー4業態×坪数の類似事例:自店業態(コールドプレス/スムージー/アサイー/クラフトジュース)に近い施工の公開事例が、会社の公式の事例ページにあるか
- コールドプレスジューサー設置設計:使う機種の仕様書(電源・電流・寸法)に合わせた電源と置き場所・洗浄動線を図面に落とせるか(例:業務用ジューサー ロボクープ J-100 は単相100V・13.5A、業務用ブレンダー ブレンテック STEALTH885 は単相100V・14.5A=国内で扱うエフ・エム・アイの仕様)
- 3槽シンク+野菜洗浄動線設計:野菜・果物を洗う流しと器具を洗う流しを分けた配置(洗浄設備は「使用目的に応じた大きさ及び数」が基準=厚生労働省)と、洗う→すすぐ→切るの順に進む下処理の場所
- ウォークイン冷蔵庫の容量設計:仕入れの間隔と1日に使う量から容量を決め、野菜・果物は10℃前後で保存(厚生労働省の大量調理施設衛生管理マニュアル)、温度計を備える
- 見積もり内訳の透明性:内装・コールドプレスジューサー・3槽シンク・ウォークイン冷蔵庫・カウンター造作の分離見積もり、「一式」表記の少ない業者
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ジュースバー居抜きで本当に価値があるのは「3槽シンク・野菜洗浄動線・コールドディスプレイ・フリーザー」の4点
ジュースバー居抜きの経済合理性は、カフェ・サンドイッチ・フルーツパーラーなどの軽飲食物件で共通する設備がどれだけ引き継げるかに左右されます。特に保健所の施設基準に関わる洗浄設備(3槽シンクなら洗い・すすぎ・器具洗いを分けやすい)と野菜・果物の洗浄動線、商品陳列のコールドディスプレイ、冷凍果物とアサイーを扱う業務用フリーザーが使える状態で残る物件は、新しく買う分を減らせます(例:メーカーの標準価格〔税抜〕で三槽シンク 257,000円=タニコー、テーブル形冷凍庫 821,000円・製氷機 516,000円=ホシザキ)。
覚えておきたいポイント
ジュースバーは厨房面積こそ小さいものの、野菜・果物の洗浄・保管・搾汁・提供までのコールドチェーンが短時間で回る必要があり、動線設計の制約が強い業態です。居抜きでこのチェーンがそのまま機能する物件は、開業後のオペレーションの立ち上がり速度に直結する価値があります。
一方で、居酒屋・ラーメン店跡のような強排気・高熱源前提の厨房は、ジュースバーの低温・衛生重視の運営と相性が悪く、排気ダクトの撤去や床下の配管のやり直しが要ると、居抜きでも工事の範囲が広がります。内装・設計の会社 RAWMANの公表でも、居抜きの坪単価は同業種 坪15万〜30万円に対し、異業種からの転用は坪20万〜50万円と上の端が高くなっています。前店業態の選別が初期投資を大きく動かします。
ジュースバー居抜きは冷蔵・冷凍設備と野菜洗浄動線の整合性が鍵です。ジュースバー・軽飲食の施工実績がある会社を含めた複数社の相見積もりで、流用範囲と改修範囲を具体化してください。
コールドプレス・フレッシュスタンド・スムージー・アサイー・テイクアウトの5業態と居抜き適合性
ジュースバーは業態ごとに、主役の機械・客席の作り方・冷蔵と冷凍の容量が大きく異なります。1杯の価格は使う果物・野菜の原価と量から決めるため、業態とメニューを先に決めてから、居抜き物件が合うかを見ます。
コールドプレス専門
- 低速・低熱の油圧圧搾機で搾汁
- 注文ごとに出すか、瓶に詰めて売るかで要る許可が変わる(許認可の章)
- 酵素・栄養保持を訴求、健康意識層向け
- 野菜・果物を多く冷やす冷蔵と、見せるショーケースが要る
- 機器投資が重く、居抜き適合物件は限定的
フレッシュジュース・スタンド
- 注文後に絞り提供、遠心分離式も使用
- テイクアウト主体
- 駅ナカ・モール・オフィス街立地
- イートインの席は置かないか少なめ
- 小さな店舗の区画でも始めやすい
スムージー・ボウル
- 冷凍フルーツ+野菜+プロテイン粉等
- フィットネス層
- ハイスピードブレンダーが主機器
- イートインの席を置くなら客席の造作も見込む
- ヨガ・ジム隣接立地と相性が良い
アサイー・スーパーフード
- アサイーボウル、スーパーフードパウダー
- イートイン中心
- 冷凍庫容量が大きく、什器投資重め
- カフェ寄りの設え
- SNS映え訴求で集客、立地自由度高い
テイクアウト特化・キオスク型
- 小さな区画、イートインなし
- 駅・スーパー併設
- 回転重視(提供の速さが売上を決める)
- 初期投資を抑えやすく、副業・2号店向き
- 居抜きで再現しやすい業態
向く人・向かない人の判定
ジュースバーは客単価と坪効率のバランスが取れた業態ですが、原材料ロス率と季節変動の大きさから、仕入・在庫設計のスキルが成否を分けます。以下のチェック項目で自分の適性を客観的に確認してください。
向いている人
- カフェ・ベーカリー・レストランなどで働いた経験があり、野菜・果物の目利きと仕込みのサイクルを理解している
- 業態(コールドプレス/スタンド/スムージー/アサイー/テイクアウト)を明確に決めており、客単価と客席設計の整合が取れている
- 青果市場・青果卸・契約農家のいずれかで仕入ルートの当てがあり、季節ごとの価格変動を吸収できる商品構成を設計できる
- 前店がカフェ・軽飲食・フルーツパーラー・ベーカリーで、3槽シンク・コールドディスプレイ・フリーザーがまとめて引き継げる物件を見つけた
- 黒字になるまでの運転資金(家賃・人件費・原材料費)を準備できており、夏冬の需要変動を吸収できる(日本政策金融公庫の創業の手引では、黒字化にかかった期間は平均6.4か月)
向かない人
- 飲食業未経験で、野菜・果物の保管温度・酸化・カット後の劣化時間の管理経験がない
- 居抜き物件ありきで業態を決めようとしている(ラーメン跡・焼肉跡での起業など、改修費が居抜き圧縮効果を相殺してしまう)
- 仕入ルートが未確定で、スーパーの小売価格を前提に原価を試算している(仕入れ先が決まると原価の見込みが変わる)
- 「デトックス」「ダイエット効果」など景品表示法・薬機法で制限される訴求を広告の軸にしたい
- 運転資金に余裕が無く、冬場の売上の落ち込みに耐えられない(J-Net21は、運転資金は必要な額の2〜3か月分があると安心としています)
判定のコツ
ジュースバーは「業態特定・仕入ルート・前店業態・運転資金・訴求軸」の5つが同時に揃って初めて安定収益化が見込める業態です。一つでも弱いと開業後の追加投資や売上下方修正に直結します。居抜き物件選びは、この5つがすべて自業態に合うかを同時に評価する順序で進めるのが合理的です。
前テナント業種別の流用率マトリクス
ジュースバー居抜きの流用率は、前店の業態が軽飲食・常温洗浄・カウンター提供の特性をどれだけ持つかで決まります。同業・近接業態(カフェ・フルーツパーラー・サンドイッチ)ほど流用率が高く、重飲食・強火厨房は適合性が大きく下がります。
前テナント別のジュースバー向け流用の目安(設備ごとに見る)
どれだけ流用できるかは、機器の年式と動くか・配置・電源の容量で変わるため、設備ごとに現地で確かめます。金額では、内装・設計の会社 RAWMANが居抜きの坪単価を同業種 坪15万〜30万円・異業種からの転用 坪20万〜50万円としています。
流用率が高い物件ほど開業までの工期が短くなり、運転資金の温存にもつながります。ジュースバー・軽飲食の施工実績がある会社を含めた複数社で、引継げる設備と新設範囲の内訳を提示してもらいましょう。
コールドプレス・ハイスピードブレンダー・遠心分離式ジューサーの選定
ジュースバーの中核機器は搾汁・粉砕装置です。業態ごとに必要な機種が異なり、機種選定が商品設計と原価率に直結します。前店からの流用可否と新規導入コストを、業態と照らし合わせて評価する工程が必要です。
コールドプレス(油圧圧搾)
価格は見積もりで確かめる
- 低速・低熱で酵素保持
- 搾汁歩留まり高い
- 1杯にかかる時間は、デモ機で自分のメニューを搾って測る
- HUROM・Goodnature等
- コールドプレス専門業態の中核機器
ハイスピードブレンダー
電源の例 単相100V・14.5A
- 高速粉砕、スムージー・ボウル向け
- 例:ブレンテック STEALTH885 は容器2.2L・幅220×奥行235×高さ440mm
- 業態の主機器(スムージー系)
- Vitamix・Blendtec等
- 台数分の専用の回路(コンセント)を用意する
遠心分離式ジューサー
電源の例 単相100V・13.5A
- 高速回転で搾汁、熱が若干入る
- 処理量の例:1時間あたり80kg以上(リンゴ・ニンジンなど・ロボクープ J-100)
- スタンド業態の主力機
- 歩留りの例:ニンジン約48%・リンゴ約70%(J-100・食材の水分で差が出る)
- 清掃頻度が高く衛生管理要
機種選定の優先順位
居抜きで前店からジューサー類が引き継げる場合でも、自業態の提供速度と単価構造に合っているかを最優先で確認してください。例えばコールドプレス機が残っていても、スタンド業態で1杯に時間をかけるとオペレーションが回らず、逆にスタンド向け高速機でコールドプレスを謳うと訴求と実態の乖離が景品表示法上のリスクになります。
仕様の出典:国内で扱う株式会社エフ・エム・アイの製品ページ(ロボクープ J-100・処理量と歩留り・ブレンテック STEALTH885。2026年10月11日に確認)。どちらも価格の表示は無く、見積もりで確かめます。
野菜・果物の洗浄・下処理動線と3槽シンク設計
ジュースバーは生鮮食材を毎日まとまった量で洗浄・カットする業態で、動線設計が衛生と作業効率を同時に左右します。保健所検査でも重点項目となるため、居抜き物件選定時から最優先で確認する必要があります。
3槽シンクの役割分担
飲食店営業の施設基準は、洗浄設備を「使用目的に応じた大きさ及び数」備えることとしています(厚生労働省「営業許可業種の解説」)。新宿区の手引きの設置例は、共用による汚染を防ぐため食材用シンクと器具洗浄用シンクを分けた2槽です。3槽シンクなら「野菜の洗い/すすぎ/器具洗い」を分けやすくなります。シンクの本体は、タニコーのカタログで三槽(間口1,500mm)257,000円・二槽(間口1,200mm)196,000円(税抜・工事は別)。槽の数と配置は管轄の保健所で確かめます。
動線の基本は「入荷→冷蔵保管→洗浄→カット→搾汁/粉砕→提供→片付け」の一方通行で、加熱調理がない業態ゆえに交差汚染の発生源が限定されることが衛生管理上の強みです。しかし一方通行が崩れると、洗浄後の野菜と未洗浄の野菜が同じ作業台で扱われ、食中毒リスクが跳ね上がります。
機器の大きさと電源の例(メーカーの仕様。レイアウトの下書きに)
出典:タニコー総合カタログ・ホシザキ・エフ・エム・アイの製品情報(2026年10月11日に確認)。置く場所の寸法に加えて、扉の開き・作業の通路・搬入の経路も図面で確かめます。
野菜・果物は、流水で3回以上洗う→中性洗剤で洗う→流水ですすぐ→必要に応じて殺菌→流水ですすぐ→水切り→専用のまな板・包丁で切るの順に進めます(厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」の野菜・果物の手順。給食など大量に調理する施設向けですが、下処理の場所を並べる順の目安になります)。
居抜き時の落とし穴
前店がカフェやサンドイッチ店でも、シンクの数や配置が下処理の流れに合わない/野菜洗浄専用水栓がない/カット台と搾汁機の距離が遠いといった問題が散見されます。内見時にメジャーを持参し、シンク槽数・長さ・カット台寸法・搾汁機の想定設置位置までの動線距離を実測することで、改修費用の見積精度が上がります。
冷蔵・冷凍・ウォークインの容量設計とコールドチェーン維持
ジュースバーの運営継続性はコールドチェーン、すなわち入荷から提供までの温度管理に支えられています。特にアサイー・スーパーフード系は冷凍保管が商品品質の生命線で、容量不足は欠品・廃棄ロスに直結します。
冷蔵庫(野菜・果物は10℃前後)
- 野菜・果物の保管(仕入れの間隔に合わせる)
- 容量の例:テーブル形 165L・縦型 384L(ホシザキ)
- 葉物野菜は湿度管理が重要
- 冷蔵・冷凍の設備には温度計を備える(新宿区の手引き)
- 前店の冷蔵庫流用時は温度ムラ確認
冷凍庫(冷凍食品は-15℃以下)
- アサイーパック・冷凍果物・氷
- 容量の例:テーブル形 165L・縦型 384L(ホシザキ)
- アサイー系は冷凍の容量を多めに見込む
- 置き場所に合わせてテーブル形か縦型を選ぶ
- 標準価格(税抜):テーブル形 821,000円・縦型 1,271,000円(ホシザキ)
ウォークインクーラー
- 大量に仕入れる店舗向け
- 新設は広さと設置条件で見積もり、内装造作も必要
- 居抜き流用できれば大幅コスト圧縮
- 電気容量(単相200V or 三相)確認
- ドア開閉頻度で保冷力が大きく変動
コールドチェーン投資の判断軸
小さな店は冷蔵庫と冷凍庫の組み合わせから考え、仕入れの量が増えたらウォークインを検討します(縦型の冷蔵庫・冷凍庫を足すのと、見積もりで比べます)。居抜き物件にウォークインがある場合は、パネルの断熱材劣化・庫内温度の実測(内見時に温度計を庫内に置いて確かめる)で実用性を評価してください。保存の温度は、厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」の原材料の保存温度(生鮮果実・野菜 10℃前後、冷凍食品 -15℃以下)を目安にしています。容量と価格はホシザキの製品情報、温度計は新宿区の手引きの施設基準によります。
カウンター・客席設計とテイクアウト/イートイン比率
ジュースバーはテイクアウト比率が業態の収益構造を規定します。スタンド業態はテイクアウトが中心、コールドプレス・アサイー業態はイートインの席を置く店もあり、カウンター・客席設計の重点が真逆になります。
テイクアウト重視型
- レジ前カウンター主体、客席は少なめ
- 提供の速さが売上を決める
- 駅・モール立地、回転重視
- ゴミ箱動線・カップ置場設計が重要
- 小さな店舗面積でも成立しやすい
イートイン重視型
- 客席を置き、滞在が長め
- Wi-Fi・電源・雑誌で滞在促進
- カフェ寄りの空間設計
- 席の分の売上が要る(喫茶店の1客席当たり売上高は年1,926千円=日本政策金融公庫・35社の平均)
- 店舗面積は席の数で決まる
居抜き時の判断
前店がカフェ(イートイン型)でスタンド業態に転用する場合、客席を減らしカウンター・ショーケースを前面化する改修が要ります。逆にテイクアウト前店でイートイン型を始める場合は、配線・空調・照明のやり直しまで工事が広がることがあり、業態と前店構造の整合性を最初に確認してください。
原材料ロス率と仕入戦略(市場・青果卸・契約農家)
ジュースバーの収益を大きく動かすのは野菜・果物の原材料ロス(廃棄)で、業態・季節・仕入ルートによって大きく変わります。日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査」では、近い業種の喫茶店(法人35社・2025年度)の原材料などの費用は売上の約28%(売上高総利益率71.9%の残り。黒字かつ自己資本プラスの20社は約25%)で、廃棄が増えるほどこの割合が上がります。ロス率管理は仕入設計・メニュー設計・保管設計の三位一体で臨む必要があります。
仕入ルート別の向き・気をつけること(ロスと原価の割合は自分の店の記録で見る)
ロス率圧縮の基本3策
第一に冷凍加工の活用で、バナナ・ベリー類・マンゴーは冷凍品を業務用に混ぜて使うと、使い切れずに捨てる量を減らせます。第二に仕入サイクルの短周期化で、少量をこまめに仕入れると鮮度が落ちる前に使い切れます(喫茶店の在庫は売上の0.3か月分〔商品回転期間・35社の平均=日本政策金融公庫〕と、在庫を多く持たない業種です)。第三にメニュー連動設計で、当日余った野菜・果物を翌日のプレミックスに活用できるレシピ構成を組みます。どれだけ減ったかは、廃棄の量(重さか金額)を毎日記録し、仕入れ額に対する割合で確かめます。
仕入・保管・メニューの整合性は店舗設計段階から組み込む必要があります。冷蔵・冷凍容量の設計や洗浄動線の寸法を早期確定するため、ジュースバー・軽飲食の施工実績がある会社と相談する段取りを推奨します。
許認可と法令:飲食店営業・食品表示・景表法・薬機法・有機JAS
ジュースバーは飲食店営業許可に加えて、食品表示法・景品表示法・薬機法・有機JAS法など複数の法令が交差する業態で、特に広告表現の管理が開業後のリスクを左右します。
開業時の主な許認可
- 飲食店営業許可(保健所。ジュースを瓶などに詰めて保存・販売する形なら、清涼飲料水製造業の許可が要る場合がある)
- 食品衛生責任者(1名選任・講習受講)
- 防火管理者(建物全体の収容人員が30人以上のとき。テナントごとではなく建物全体で判断)
- HACCP考え方適用(2021年義務化)
- 深夜における酒類提供飲食店営業の届出(深夜0〜6時に酒類を出して営業するとき。主食を常に出す店を除く)
出典:東京都保健医療局「新たな営業許可制度について」・神戸市「要許可業種の詳細」・東京消防庁「主な防火・防災管理関係義務一覧表」・警視庁「深夜における酒類提供飲食店営業の届出」(2026年10月9日に確認)。要否は管轄の保健所・消防署・警察署で確かめてください。
容器に詰めて売る商品の表示義務
- 食品表示法に基づく栄養成分表示
- アレルゲン表示(表示が義務の特定原材料は9品目。2026年4月にカシューナッツが加わった)
- 原料原産地表示(重量の割合がいちばん高い原材料)
- 賞味期限・消費期限の適正表示
- 容器包装リサイクル法の義務
表示の義務は、容器包装された加工食品が対象とされています。その場で作って出す飲み物でも、アレルギーの問い合わせに答えられるよう原材料を記録しておきます。出典:消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」・「アレルギー表示とは」・原料原産地表示のチラシ(2026年10月11日に確認)。
広告・訴求で注意
- 景表法:「デトックス」「毒素排出」は優良誤認リスク
- 薬機法:「ダイエット効果」「治療」等は医薬品的効能
- 健康増進法:具体的な効能表示の禁止
- 有機JAS法:認証なしでの「オーガニック」表示NG
- 順位や「一番」をうたう表示には、客観的な調査と根拠が必要
広告表現の管理は開業後の最大リスク
SNSマーケティングが一般化した現在、インフルエンサー起用・ステマ規制(2023年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反=消費者庁)への対応・景品表示法違反による措置命令は実店舗運営者にとっても重いリスクです。「#痩せた」「#美肌に」等のハッシュタグ運用も、店舗公式発信として景表法の対象となります。開業前に広告運用ルールを文書化し、スタッフ教育に組み込む運営設計を推奨します。
ジュースバー居抜き 4業態シミュレーター|内装費・月商・営業利益・回収期間
業態・坪数・物件の状態・家賃の地域を選ぶと、4業態(コールドプレス専門店・スムージー/フレッシュ・アサイー/スーパーフード・クラフトジュース/テイクアウト)の初期費用と月の収支の目安が出ます。金額は、内装・設計の会社の公表(RAWMAN・MIRIX・KIHAKU)、メーカーの標準価格(ホシザキ・タニコー)、日本政策金融公庫の喫茶店の経営指標、アットホームの飲食店可の貸店舗の募集賃料から計算しています(出典は計算機のすぐ下)。広さと物件の状態で内装工事、設計の頼み方で設計の行、業態で冷やす機器、地域で家賃が変わります。上の段は開業までのお金、下の段は開いた後の毎月の目安です。
🍓 ジュースバー居抜き 4業態シミュレーター
開いた時点で、コールドプレス専門店を10坪・同業種の居抜き・設計は別の会社・東京9エリアの家賃で開く例が入っています。候補の物件の家賃や見積もりが分かったら書き換えてください(空にして離れると既定値に戻ります)。
初期費用の合計(予備費込み・税抜)
—
月の売上の目安
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家賃(月額・募集賃料)
—
月の利益の目安(減価償却前)
—
月の売上と利益は、日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査」の喫茶店(法人35社)の平均から出した目安で、ジュースバーの数字ではありません(売上の見込みの欄に自分の数字を入れると置き換わります)。
初期費用を利益で回収する期間(初期費用の上限で)
—
3年の利益の累計
—
読み方:初期費用の合計は、開業までに内装・設計・設備にかかるお金の幅(予備費込み・消費税を足す前)で、物件を借りるお金と運転資金は別です。月の利益は、近い業種の喫茶店の売上高経常利益率(減価償却前)で見た目安で、家賃・人件費(法人の店主の報酬を含む)・水道光熱などの経費を引いた後の額です。回収の期間が長いときは、居抜きで内装を抑える・機器を使える物件を選ぶ・売上の見込みを上げる、のどれが効くかを欄を変えて比べます。
計算の出典と前提(タップで開く)
内装工事の坪単価:RAWMAN「飲食店の内装の費用相場」(2026年2月15日更新・税の記載なし)のカフェ・喫茶店の目安。同業種の居抜き 坪15万〜30万円・異業種からの転用 坪20万〜50万円・スケルトン 坪30万〜50万円。居酒屋なども含めた飲食店全体の目安はスケルトン 坪50万〜100万円・居抜き 坪35万〜60万円(Lovation・2026年4月)で、厨房の重い業態を含むため計算には使っていません。
設計:別の会社に頼むとき、内装工事の8〜15%(内装工事の会社 MIRIX「設計・デザイン料は、工事費全体の8%~15%程度が目安」・税の記載なし)。設計と施工を同じ会社に頼むときは、工事の見積もりに入る前提で足していません。
什器と備品:RAWMAN の10坪の小規模店舗の例(居抜き 30万〜80万円・スケルトン 50万〜100万円)を広さに比例。予備費:工事と設計の和の10〜15%(店舗設計の会社 RAWMAN が飲食店の内装の記事で勧める「見積もり金額の10〜15%の予備費を確保」・KIHAKU「予算の10〜15%程度を予備費として計上しておくのが一般的」。下の端は10%、上の端は15%)。機器・什器と備品は工事と別の買い物なので掛けていません。
機器:メーカーの標準価格(税抜)=製氷機 IM-25P 516,000円・テーブル形冷蔵庫 RT-120MTCJ 590,000円・テーブル形冷凍庫 FT-120MTCJ 821,000円・小形冷蔵ショーケース SSB-63DTL 213,000円・縦型冷蔵庫 HR-63BT 1,098,000円・縦型冷凍庫 HF-63BT 1,271,000円(ホシザキ)、三槽シンク TA-3S-150 257,000円(タニコー・本体価格)。どれも定価で、販売価格・搬入・据付・工事は含みません。業態ごとに足した機器は計算の例です(コールドプレス専門店=縦型冷蔵庫とショーケース、スムージー=テーブル形冷凍庫、アサイー=縦型冷凍庫、テイクアウト=ショーケース)。
月の売上と利益:日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査」2025年度(2026年8月公表)の喫茶店(法人35社・うち黒字かつ自己資本プラス20社)。店舗面積3.3㎡当たり売上高 年1,893千円(平均)、売上高経常利益率(償却前)平均3.4%・黒字かつ自己資本プラス8.1%、売上高総利益率71.9%・人件費29.8%・諸経費34.1%(どれも35社の平均で、足し引きしても利益の割合とは一致しません)。公庫が融資した法人だけの調査で、人件費には役員(店主)の報酬が入り、売上高は原則として消費税を含みます。ジュースバーの区分は無いため、近い喫茶店の値を使っています。
家賃:アットホーム「50坪以下の貸店舗の募集動向 2025年度下期」(2026年5月11日)の飲食店可の募集賃料(共益費込み・税抜の中央値・駅徒歩10分以内・5〜50坪)。成約した額ではなく、郊外の駅は含みません。
合計と予算の帯:合計は内装工事・設計・予備費・什器と備品・機器(入れた機械の見積もりを含む)の和で、消費税を足す前(税の記載が無い値は税抜として扱う)です。相談フォームの「ご予算」は、合計の上の端に消費税の10%を足した額が入る帯で始まります。掲載した会社・メーカーは金額と仕様の出典で、当サイトの紹介先を示すものではありません。
シミュレーション結果をもとに実際の見積もりを取りたい方へ
一度の入力で、事務局が候補の内装会社に1社ずつ対応できるかを確かめ、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます(相談無料・会員登録不要)。
坪単価と初期投資レンジ(5業態別)
ジュースバーの初期投資は、業態(機器)・店舗面積・立地(家賃)・居抜きの状態で決まります。内装工事の坪単価は、本格的な厨房が要らないカフェの目安(RAWMAN:同業種の居抜き 坪15万〜30万円・異業種からの転用 坪20万〜50万円・スケルトン 坪30万〜50万円)を全業態で使い、業態の違いは機器(メーカーの標準価格)で見ます。下の「10坪・同業種の居抜き」の額は、計算機を開いた時点と同じ式(内装工事・設計〔別の会社に頼む〕・予備費・什器と備品・機器の合計。消費税を足す前)です。
テイクアウト・キオスク型(小さな区画)
5坪の公的な例 店舗設備工事 285万円
内装工事130万円(坪26万円)
厨房設備80万円(とんかつ店の例)
開業資金の合計597万円(物件取得・運転資金を含む)
特徴初期投資を抑えやすい
フレッシュスタンド(テイクアウト中心)
機器の例 157.6万円(税抜)
計算に入れた機器製氷機・テーブル形冷蔵庫・三槽シンク・ショーケース
搾る機械業務用ジューサー(見積もり)
10坪・同業種の居抜き約366万〜635万円
特徴居抜き効果が出やすい
スムージー・ボウル型
機器の例 218.4万円(税抜)
計算に入れた機器基本の3つ+テーブル形冷凍庫
混ぜる機械業務用ブレンダー(見積もり)
10坪・同業種の居抜き約426万〜695万円
特徴客席設計の自由度要
アサイー・スーパーフード
機器の例 263.4万円(税抜)
計算に入れた機器基本の3つ+縦型冷凍庫
混ぜる機械業務用ブレンダー(見積もり)
10坪・同業種の居抜き約471万〜740万円
特徴冷凍の容量を多めに・什器投資重
コールドプレス専門
機器の例 267.4万円(税抜)
計算に入れた機器基本の3つ+縦型冷蔵庫・ショーケース
搾る機械コールドプレス機(見積もり)
10坪・同業種の居抜き約475万〜744万円
特徴機器が最重・立地選別要
居抜き・スケルトンの選択とグレード設計は、初期投資だけでなく月次固定費・回収年数にも直結します。ジュースバー・軽飲食の施工実績がある会社を含めて複数社で見積を取り、設計内訳を比較してください。
契約前チェックリスト15項目
居抜き物件の契約は返却不能な費用(保証金・造作譲渡料)の発生を伴います。以下15項目を契約前に確認することで、想定外の追加投資と開業後トラブルを予防できます。
造作譲渡で何を受け取り、誰に払うか(対象物・支払先・譲渡価格の決め方)、リース品の確かめ方、引渡し後の故障や原状回復の分け方は、居抜き改装ガイドの「造作譲渡と工事契約」の章にまとめています。
物件・建物・法的条件の確認(5項目)
- 建物の用途地域でお店を開けるか(住居専用の用途地域では、お店の種類や広さに制限がある。例:第二種低層住居専用地域は150㎡までの一定のお店=国土交通省 近畿地方整備局。物件の用途地域は市区町村の窓口で確かめる)
- 賃貸借契約書の使用目的欄に「飲食店」「軽飲食」が含まれているか、オーナー承諾の範囲
- 造作譲渡の範囲と所有権が契約書で明文化されているか(口頭合意のみは紛争リスク)
- 保証金の返還条件・償却率・解約時の原状回復範囲(スケルトン戻し義務の有無)
- 前店の退去理由(経営不振/契約満了/オーナー都合/立退き)と近隣トラブル履歴
厨房設備・機器の流用可否(5項目)
- 3槽シンクの有無、シンク長さ・深さ・給排水口径が保健所基準を満たすか
- 冷蔵・冷凍庫の温度の実測(温度計を庫内に置き、冷凍食品の保存の目安 -15℃以下・野菜と果物の10℃前後〔厚生労働省のマニュアル〕を保てるか)
- 給水・給湯・排水の配管径・水圧(食器洗浄機・業務用シンクの同時使用可否)
- 電気容量(単相200V/三相200V)と分電盤の空き回路数、契約アンペアの追加余地
- 排気・換気設備(ジュースバーは過剰だが、前店の強排気跡は撤去判断要)
許可・運営・競合の下調べ(5項目)
- 所轄保健所で事前相談を実施し、契約前に許可取得見込みを確認
- 消防署との事前協議(避難経路・消火器・誘導灯・自動火災報知設備)
- 歩いて行ける範囲の競合(カフェ・ジュースバー・スムージー店)の数と客層
- 通行量調査(朝・昼・夕・時間帯別)とターゲット客層の動線との整合
- 周辺オフィス・商業施設・学校等の固定客層の規模と属性
物件選定マトリクス|コールドプレス×3槽シンク×コールドチェーンの独自視点
ジュースバーの物件選定は、他飲食と本質的に異なる軸で評価します。「駅前/路面店」の立地軸より、「コールドプレスジューサー設置スペース」「3槽シンク+野菜洗浄動線」「ウォークイン冷蔵庫のコールドチェーン維持」の3要件が物件選定の要です。ジュースバーはテイクアウト主体+HACCP対応業態のため、調理機器・前処理・低温保管の3点を統合的に設計する力が業者選定の核となります。
物件特性 × コールドプレス × 3槽シンク × コールドチェーン × 推奨業態マトリクス
家賃の目安:東京9エリアの50坪以下の貸店舗の募集賃料(共益費込み・税抜の中央値・駅徒歩10分以内)は、飲食店可 30,227円/坪、フロア別では1階 25,889円/坪・1階以外 22,001円/坪です(アットホーム・2025年度下期)。地域ごとの値は計算機で選べます。上の◎○は設備の置きやすさの見方で、家賃の高さではありません。
コールドプレスジューサーの設置は機種の仕様と見積もりで決める
ジュースバー業態のコールドプレスジューサーは他の飲食店に無い機材で、機種によって価格も電源も置き場所も大きく変わります。要件:
- 業務用コールドプレスジューサー:価格は見積もり:機種ごとの搾る量と時間を、デモで自分のメニューを搾って確かめる
- 電源:機種の仕様書で電圧・電流を確かめ、分電盤の容量と専用の回路を用意する(例:業務用ジューサー J-100 は単相100V・13.5A・1.0kW、業務用ブレンダー STEALTH885 は単相100V・14.5A・1.2kW=エフ・エム・アイ)
- 設置寸法:機種の外形寸法と搬入経路・設置スペース(例:J-100 は幅262×奥行566×高さ628mm)
- 洗浄動線(CIP対応):清掃時の水・洗剤排水・乾燥スペース
- 遠心分離式ジューサーとの併用:用途別の機種選定(コールドプレスは高品質、遠心分離は高速)
設備一式の額は機種で大きく変わるため、見積もりで確かめます。前テナントがジュースバー・カフェ系でも、搾汁機は機種の互換性が低く、そのまま使えるとは限りません。
3槽シンク+野菜洗浄動線はHACCPの衛生管理の土台
ジュースバー業態の3槽シンクは、食品衛生管理の土台です。要件:(1)シンク:洗浄設備の基準は「使用目的に応じた大きさ及び数」(厚生労働省)。本体はタニコーのカタログで三槽(間口1,500×奥行600mm)257,000円(税抜)、(2)野菜・果物の前処理スペース:泥落とし・カット作業台、(3)洗浄水の排水経路:泥水の固形物分離、(4)殺菌に使う次亜塩素酸ナトリウムの保管:厚生労働省のマニュアルは200mg/Lで5分間または100mg/Lで10分間とし、使った後は流水で十分すすぐ、(5)調理場の動線(一方向):汚染ゾーン→清潔ゾーン→提供の一方向設計。施設が基準に合わないと許可にならないため、図面の段階で管轄の保健所に相談します(文京区は図面を持っての事前相談を案内)。前テナントが青果系・カフェ系の場合、3槽シンクの流用可能性が高くなります。
ウォークイン冷蔵庫のコールドチェーン維持が品質の核
ジュースバー業態のウォークイン冷蔵庫は、仕入れの量が多い店で果物・野菜の品質を保つための設備です:
- 容量設計:仕入れの間隔と1日に使う量で決める
- 温度:野菜・果物は10℃前後で保存(厚生労働省のマニュアルの保存温度)
- エアー流量設計:均一冷却・結露防止
- 業務用ウォークイン冷蔵庫:広さと設置条件で見積もり(パネルを組み立てる型もある)
- コールドチェーン断絶対策:仕入れ→搬入→保管→使用の温度履歴管理
ウォークインを置かずに縦型の冷蔵庫(例:HR-63BT 384L・標準価格 税抜1,098,000円=ホシザキ)で足りるかも、仕入れの量で比べます。温度の管理は、廃棄(ロス)の量と品質に直結します。
薬機法・景表法対応(健康効果謳い禁止)が業態の独自法令
ジュースバー業態の法令対応は、健康食品・健康飲料を扱うため厳格です:
- 薬機法(旧薬事法):「デトックス効果」「免疫アップ」「ダイエット効果」「美肌効果」など医薬品的効能の表示禁止
- 景品表示法:「世界一」「最強」「奇跡の」等の誇大広告禁止、客観的根拠の必要性
- 食品表示法:原材料・アレルゲン・栄養成分の正確な表示
- 有機JAS:オーガニック謳いの場合は有機JAS認証が必要
- SNS投稿・店内POPの表現:「むくみ解消」「便秘解消」等もNG
これらの法令違反は消費者庁からの行政指導・課徴金のリスクがあり、業態運営の前提となります。健康・美容効果の表現は「飲んだ後のスッキリ感」程度の主観的表現にとどめます。
ジュースバー居抜き 失敗7パターン|影響度マトリクス
※ 各カードの「響く所」は、その失敗が主に何に響くかを示します(金額や順位の目安ではありません)。ジュースバーは業務用ジューサー投資・原材料ロス管理・コールドチェーン・薬機法/景表法対応の4点が他の飲食店と異なるリスクのため、契約前に確かめます。
よくある失敗7パターンと回避策
ジュースバー居抜き開業で起こりやすい失敗の典型パターンを、原因と回避策のセットで整理します。物件選定・設計・運営の3層にまたがるため、全体像で捉えることが重要です。
失敗1:前店の排気ダクトをそのまま残してしまう
前店がラーメン・焼肉店で強排気ダクトが残った状態で営業を始めると、油脂臭が新築商品に移る・客席に流れる問題が発生します。回避策は契約前にダクトの撤去の費用を見積もりに明示させ、原状回復との切り分けを書面で合意しておくことです。
失敗2:冷蔵容量を見誤り、繁忙期に欠品連発
夏場の繁忙期は冷蔵・冷凍の需要が増えます。前店の冷蔵庫容量を基準に判断すると、営業を始めてから容量不足が分かり、冷蔵庫の買い足し(例:テーブル形冷蔵庫 RT-120MTCJ はメーカーの標準価格で税抜590,000円=ホシザキ)が発生します。回避策は繁忙期の売上の見込みから容量を逆算して余裕を持たせ、余剰を冬場の冷凍在庫で活用する運営を最初から組むことです。
失敗3:シンクの数と配置が合わず保健所検査で差戻し
前店がカフェでも、シンクの数や配置が保健所の基準に合わない物件は、追加の設備と工事を求められ、開業が遅れます(洗浄設備は「使用目的に応じた大きさ及び数」が基準。文京区の案内では、申請は工事完成予定日の10日前まで、施設検査から許可書の交付まで1週間程度)。回避策は契約前に保健所の事前相談で図面を見せ、現状設備で許可が出る見込みかを確認することです。
失敗4:「デトックス」訴求で景表法措置命令
メニュー・SNS・店頭看板で「デトックス」「毒素排出」「ダイエット効果」を訴求すると、景品表示法の優良誤認・薬機法の医薬品的効能標榜に該当する可能性があり、措置命令・課徴金納付命令・営業停止処分のリスクがあります。回避策は広告審査ルールを開業前に文書化し、スタッフ・外注ライター・インフルエンサー全員に共有することです。
失敗5:仕入ルート未確定で原価率が想定を超える
スーパー・小売店での仕入を前提に原価試算すると、実際の原価の割合が見込みより大きく上振れし、営業赤字に陥ります(日本政策金融公庫の調べでは、近い業種の喫茶店の原材料などの費用は売上の約28%)。回避策は開業前に青果市場・青果卸・契約農家のうち2つ以上のルートを確保し、月間仕入量のコミット交渉で単価を圧縮することです。
失敗6:冬場の売上落ち込みで運転資金が枯渇
ジュースバーは冬に売上が落ち込みやすい業態です。運転資金に余裕が無いと、開業後の冬に資金が足りなくなります。日本政策金融公庫の創業の手引では黒字化にかかった期間は平均6.4か月、J-Net21は運転資金の2〜3か月分があると安心としています。回避策は開業の時期が冬をまたぐ分も見込んで運転資金を確保し、冬場向けのホットドリンク・スープ・焼き菓子をメニューに組み込み季節変動を平準化することです。
失敗7:サブリース契約・造作譲渡代金未回収トラブル
前店オーナーが賃貸借契約の転貸・譲渡をオーナーに無断で行った場合、原契約上は無効となり、強制退去・立退料ゼロのリスクがあります。造作譲渡料も、支払先が原賃借人なのか転貸人なのかで回収可否が変わります。回避策は物件オーナー・原賃借人・自分の3者立会い契約と、不動産の契約に詳しい弁護士による契約書チェック(費用は事前に見積もりを取る)を最低限入れることです。
チェックリストで赤信号が多い物件は、開業後の追加投資が積み上がります。ジュースバー・軽飲食の施工実績がある会社に、現地同行で評価してもらうのが確実な進め方です。
居抜き開業ステップ(保健所事前相談から開業届まで)
ジュースバー居抜きの開業は保健所事前相談から逆算した工程管理が成否を分けます。一般的な8ステップです。期間は物件探しと工事で大きく変わり、内装工事は契約後1週間前後で始まり1か月前後で終わるのが通常とされています(J-Net21・飲食店)。スケルトンからなら工期は1.5〜2か月程度が一般的です(RAWMAN)。
保健所事前相談は物件契約前に必ず
保健所での事前相談は無料で受けられ、図面・機器配置・シンク数・給排水位置を見せて「現状設備で飲食店営業許可が出せるか」を担当者が判断してくれます。この工程を契約前に行うことで、契約後に「実は許可が下りない」というリスクを遮断できます。担当者への相談履歴は日付・担当者名・回答内容を記録しておき、後の許可申請時に参照できる形にしておきましょう。
よくある質問
Qジュースバーの居抜きで最も注意すべきポイントは何ですか?
A3槽シンク・冷蔵/冷凍容量・野菜洗浄動線・給排水配管の4点です。前店がカフェ・フルーツパーラー・サンドイッチ店なら、シンク・冷蔵・カウンターを使える可能性があり、初期投資を抑えやすくなります。内装・設計の会社 RAWMAN の公表でも、居抜きの坪単価は同業種 坪15万〜30万円、異業種からの転用 坪20万〜50万円です。逆にラーメン・焼肉・寿司等の重飲食跡からの転用は、厨房の全面改修が要ることがあるため、改修費用を現実的に見積もります。
Qジュースバーとスムージー・アサイーボウル店の違いは設備面でどこに出ますか?
Aジュース主体の業態は搾汁機(コールドプレス・遠心分離式)と冷蔵容量が重く、スムージー・アサイー系はハイスピードブレンダーと冷凍容量が重くなる傾向です。例えば冷やす機器をメーカーの標準価格(税抜)で比べると、縦型冷蔵庫 HR-63BT(384L)は1,098,000円、縦型冷凍庫 HF-63BT(384L)は1,271,000円で、冷凍を多く使う業態ほど機器の額が上がります(ホシザキ)。業態ごとの機器の額は計算機で確かめられます。
Qコールドプレス専門で開業するのに適した前店業態はありますか?
A同業のコールドプレス専門店の跡なら、搾汁機のほか冷蔵・シンク・カウンターも使える可能性が高く、次に高級カフェ・フルーツパーラーの跡が候補です(使えるかは、機器の状態を現地で確かめます)。コールドプレス機自体が特殊な油圧圧搾で既存カフェの搾汁機がそのまま使える例は少ないため、前店の搾汁機は流用よりも機種更新の判断が一般的です。
Q坪単価はどのくらいを見込めばよいですか?
Aジュースバーに近い、本格的な厨房が要らないカフェの目安では、同業種の居抜き 坪15万〜30万円・異業種からの転用 坪20万〜50万円・スケルトン 坪30万〜50万円です(内装・設計の会社 RAWMAN の公表)。RAWMAN はスケルトンの費用が居抜きの2〜3倍かかることも珍しくないとしています。業態の違いは主に機器に出るため、計算機で業態ごとに確かめてください。
Q原材料のロス率はどう管理すればよいですか?
Aロス率は業態・季節・仕入れ方で大きく変わるため、開業後に廃棄の量(重さか金額)を毎日記録して、仕入れ額に対する割合で見ます。減らす手は、冷凍品の併用(バナナ・ベリー・マンゴー等)、少量をこまめに仕入れて鮮度が落ちる前に使い切ること、当日余った食材を翌日のプレミックスに回すレシピの3つです。原価の目安は、日本政策金融公庫の調べで近い業種の喫茶店の原材料などの費用が売上の約28%(法人35社の平均)です。仕入ルートは青果市場・青果卸・契約農家の2つ以上の併用が安定します。
QHACCP対応は何をすればよいですか?
Aジュースバーは小規模事業者として「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」で対応可能です。業界団体が作成し厚生労働省が内容を確かめた業種別の手引書を参考に、衛生管理計画(温度管理・手洗い・洗浄・消毒・動線など)を作り、実施の記録をつけて、手引書で推奨された期間保存します。自分の業種に当たる手引書が見つからない場合は、原材料や製造の工程が似ていて危害要因が共通する業種の手引書を参考にし、必要に応じて保健所の助言を得るよう厚生労働省は案内しています(厚生労働省「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」)。
Q飲食店営業許可以外に必要な許可はありますか?
A店で作ってその場やカップで出すジュースは、飲食店営業の許可で出せるとされています。東京都は、飲食店営業の施設で作った食品を包装して売る場合も、店で調理して出す食品の持ち帰りの範囲なら別の製造業の許可は要らないとしています(東京都保健医療局)。一方、ジュースを瓶などに詰めて保存・販売する(清涼飲料水を製造する)形なら、清涼飲料水製造業の許可が要るとされています(神戸市の業種の説明)。どちらに当たるかは管轄の保健所が判断します。深夜(午前0時〜6時)に酒類を出して営業するなら、主食を常に出す店を除き、営業開始の10日前までに警察署を経由して深夜における酒類提供飲食店営業の届出をするとされています(警視庁)。業態を決める初めの段階で、管轄の保健所と警察署に事前に相談してください。
Q広告・訴求で「デトックス」「ダイエット効果」は使えますか?
A景品表示法の優良誤認・薬機法の医薬品的効能標榜に該当する可能性が高く、推奨しません。具体的には「毒素排出」「痩せる」「病気が治る」「ホルモンバランスを整える」等の直接的な効能訴求は措置命令・課徴金対象です。「すっきり」「爽快」「朝の一杯に」等の体感表現や、栄養成分を客観的に示す表現への置換が安全です。広告審査ルールは開業前に文書化することを推奨します。
Q冬場の売上落ち込みへの対策は何が有効ですか?
Aホットドリンク(ホットスムージー・温ジュース・スープ)、焼き菓子・ベーカリー商品、ホットサンド等の通年商品のメニュー構成が定番です。客単価を下げずに客数を維持する設計で、冬場の売上の落ち込みを小さくできれば、通年の運営は安定します。ロイヤル顧客向けのサブスク・回数券、法人向けデリバリー(ホット対応)も冬場補填の選択肢です。
Q居抜き物件の契約で弁護士チェックは本当に必要ですか?
A造作譲渡料が高額な場合・サブリース(転貸)契約の場合・原賃借人と物件オーナーが別人の場合は、契約書の法的有効性チェックを強く推奨します。費用は事務所によって違うため事前に見積もりを取り、後の立退料トラブル・造作返還トラブル・保証金返還トラブルを予防する保険費用と考えると費用対効果が高い投資です。店舗賃貸・造作譲渡を扱う専門の弁護士・行政書士に相談してください。
最終確認のお願い:坪単価・投資レンジ・機器費用は目安であり、見積金額を保証するものではありません。具体的な費用は物件現地調査と複数社の見積比較でご判断ください。許認可・法令の適用可否は所轄自治体の窓口(保健所・消費生活課・産業廃棄物部門)、専門的な判断は弁護士・行政書士・建築士・食品衛生責任者講習機関・HACCP認証機関にご相談ください。景品表示法・薬機法・食品表示法は改正頻度が高く、広告表現や商品表示の判断は個別事案ごとに専門家の助言を得てください。
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