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民泊・一棟貸し・ゲストハウスの開業と改装
民泊の内装は、泊まりたくなる雰囲気と、宿として使いやすい間取りを一緒に考えることが大切です。寝室を増やす、水回りを直す、家具を入れ替える――どこまで工事をするかで、費用も依頼する会社も変わります。
この記事では、町家と都市型宿泊施設のデザイン事例、公開されている改装費、物件別の確認事項を紹介。内装会社に相談する前の、希望と予算の整理に使えます。
民泊・ゲストハウスの内装会社を無料相談物件検討中・予算未定でも相談できます。相談・会社紹介は無料。調査・設計・工事等の業務内容と費用は、依頼する会社へご確認ください。
民泊の内装計画は「宿の使い方」と「改装範囲」から
まず、誰が何人で泊まり、室内でどう過ごすかを決めます。希望する定員やベッド数は、そのまま設置できるとは限りません。建物と営業の条件を確認しながら、家具を含む配置図で検討しましょう。
- 一室を貸す
- ベッドを置いた後に、荷物を広げる場所、食事・作業をする場所、出入口までの通路が確保できるか。既存の水回りを使えるかも確認します。
- 戸建て・一棟を貸す
- 家族やグループが一緒に過ごす居間と、休む寝室をどう分けるか。浴室・トイレ・洗面の数と位置、階段、各階の空調を確認します。
- 複数組が泊まる
- 個室・相部屋と共用部の範囲を明確に。夜間の会話やシャワーの音、施錠、荷物の保管、清掃の動線まで計画します。
部屋の見栄えを整える家具・照明中心の依頼か、間取りや設備を変える設計・工事かを分けると、会社の得意分野と予算を比較しやすくなります。
民泊の内装費用|公開事例と見積もりの見方
同じ「一棟の民泊」でも、住宅の設備を残す改装と、浴室・配管・間取りまで変える改装では工事が違います。坪数に単価を掛ける前に、既存設備を使う範囲と、新たにつくる範囲を整理してください。
民泊 宿roji|東京都北区・42㎡の戸建て改装
ututu designの掲載事例では、13坪(42㎡)・居抜き物件の改装で、設計・施工費の掲載額は税込300万円。2024年3月竣工の事例です。
賃貸の制約がある中、照明や置き家具などを組み合わせて和モダンの空間をつくっています。掲載上の担当範囲は「内装デザイン設計」で、金額の詳細な内訳までは示されていません。水回りの全面更新や物件取得費まで含む金額としては扱わず、自分の見積もりと範囲を照合する参考にしてください。
出典:ututu design掲載「民泊 宿roji」(店舗設計施工.com)。一件の公開事例であり、現在の全国相場や本サービスの見積額ではありません。
費用が変わりやすい6つの項目
- 調査・設計
- 既存図面の有無、現地調査、配置・内装の設計、建築・消防等の協議、申請関連業務。誰がどこまで担当するかを確認。
- 解体・補修・間仕切り
- 壁や床の撤去、下地・傷んだ部分の補修、寝室の分割、建具。解体後に判明する補修の扱いも確認。
- 水回り・給排水・給湯
- キッチン、浴室、洗面、トイレ、洗濯機置場。機器の交換と位置の移動を分け、配管工事の範囲を明記。
- 電気・空調・防災
- 照明、コンセント、空調・換気、消防用設備等。建物側で必要な対応が別途になっていないかを確認。
- 仕上げ・造作
- 床・壁・天井、収納、ヘッドボードなど。材料、数量、施工場所をそろえて比較。
- 家具・家電・備品
- ベッド、寝具、カーテン、テーブル、冷蔵庫、洗濯機等。購入だけでなく、搬入・組立・設置・梱包材処分の費用も確認。
予算を抑えるなら、使える設備の継続利用、既製品と造作の使い分け、改装する部屋の絞り込みを相談します。漏水や設備の不具合、必要な安全対策を後回しにして、装飾だけに予算を使い切らないようにしましょう。
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内装予算と採算は、開業までの総額で考える
資金計画では、工事見積もりの合計に家具代だけを足して終わらせず、次の4つの枠を確認します。未見積もりの項目は「0円」にせず、金額を確認する項目として残してください。
- ① 工事と設計
- 調査・設計・施工・必要な手続き等。税の扱い、別途工事、未確定の補修費を確認。
- ② 宿泊の準備
- 家具・家電・リネン・備品、鍵・通信、清掃、撮影、予約受付の準備。
- ③ 物件と開業待ちの費用
- 物件取得・賃貸に関する支出、工事中の賃料、管理費等。開業まで支出が続く期間を反映。
- ④ 開業後に残す資金
- 予約が少ない時期の支出、修繕・交換、想定外の工事への備え。運営計画と合わせて確保。
内装への投資を、宿泊売上とどう比較する?
売上は、販売する客室・棟の単位をそろえ、宿泊単価と実際に販売できた泊数で見込みます。そこから予約販売手数料、清掃・リネン、水道光熱、管理・賃料、修繕等の費用を見込み、手元に残る資金を確認します。
内装を変えたら必ず単価や予約が増えるとは限りません。改装案を比較する際は、単価・予約が想定ほど伸びない場合も置き、必要な改修と追加の演出を分けましょう。清掃回数も宿泊日数と同じではなく、滞在日数と清掃方法で変わります。
営業できる日数と実際に予約が入る日数を区別し、運営会社・会計の専門家等とも確認して投資額を決めてください。
内装デザイン事例① 西七条の宿|町家の素材を生かす
クサノユカリ建築設計室が手がけた、京都の古い町家を再生した宿泊施設です。木・畳・左官の色や質感をそろえ、部屋ごとに落ち着いた表情をつくっています。

参考にしたいのは、古さを残す部分と整える部分の組み合わせ
古い建物の雰囲気を生かす場合も、全体を古風な家具で埋める必要はありません。既存の形や素材の魅力を見ながら、床・壁・建具・照明の更新範囲を相談すると、宿の個性と使いやすさを両立しやすくなります。
玄関・居室・食事スペースの写真4枚を見る




設計:クサノユカリ建築設計室。設計者の公式事例を見る。
内装デザイン事例② 久茂地天使館|滞在する部屋ごとに表情をつくる
那覇市の宿泊施設。コンセプションの公式事例では、1フロアに間取りの異なる3部屋を設け、部屋別にアクセントカラーを変えています。食事・就寝・身支度をする場所を、木や照明のデザインでつなぐ考え方が参考になります。

参考にしたいのは、滞在中に使う場所の統一感
寝室だけを整えるのではなく、キッチンや洗面まわりまで色・素材・照明を合わせると、室内の印象がつながります。一方、家具の大きさや設備の位置は、自分の物件と定員に合わせて決めましょう。
ダイニング・寝室・建具の写真3枚を見る



2019年竣工・354㎡。インテリア設計デザイン・特注照明計画・家具デザイン:コンセプション/内装施工:南正コーポレーション。コンセプションの公式事例を見る。
物件別|内装工事の前に確認したいこと
マンション・アパートの一室
所有者の承諾と管理規約、利用可能な用途、工事できる時間や範囲を確認します。給排水・換気・空調のルート、共用部に触れる工事の有無、上下左右への音の伝わり方も、室内の見た目だけではわかりません。
住宅として使える設備があっても、宿泊に使う条件を満たすかは別に確認が必要です。契約前に資料をそろえ、建築・消防・営業手続きの確認と内装の概算相談を並行して進めましょう。
戸建て・古民家・町家
既存図面や修繕履歴を確認し、雨漏り、床の傾き、配管、断熱、耐震性など、建物の調査を相談します。古い梁や建具を残す希望がある場合は、利用できる状態と修繕・安全面の対応を見て判断します。
「古民家らしさを残す案」と「宿として更新する設備」を分けて提案してもらうと、費用の優先順位をつけやすくなります。建物の用途変更や工事に伴う手続きの要否も、建築士と所在地の担当部署へ確認してください。
個室・ドミトリーを設けるゲストハウス
定員だけを先に増やさず、必要な客室面積、避難経路、トイレ・シャワー・洗面、収納を含めて検討します。相部屋では、個人の灯り・電源・施錠できる荷物置場と、周囲に配慮して移動できる通路がポイントです。
共用ラウンジを設けるなら、寝室への音、利用時間、清掃、外部利用者を入れるかまで決めます。飲食の提供等を組み合わせる場合は、その営業に必要な設備・手続きも合わせて相談しましょう。
営業の制度は、物件と運営方法に合わせて確認
「民泊」「ゲストハウス」という呼び名だけで制度が決まるわけではありません。主な方法には、住宅宿泊事業の届出、旅館業法の許可、特区民泊の認定があります。
- 住宅宿泊事業
- 年間の宿泊提供日数は180日以内。条例で実施期間が制限される場合があります。対象となる住宅や管理の条件を確認します。
- 旅館業
- 営業内容に応じた許可が必要。客室・設備・立地等の条件を、保健所や建築担当部署へ確認します。
- 特区民泊
- 実施地域で認定を受ける制度。対象地域、滞在日数、施設等の条件を自治体へ確認します。
予定する営業方法と物件資料を持って事前相談し、その回答を設計条件と見積もりに反映します。「この制度なら安く工事できる」と先に決めつけないことが大切です。
制度の確認:観光庁「はじめに『民泊』とは・3つの制度比較」。所在地の条例・手続きも確認してください。
消防と安全設備は、間取りを固める前に相談
必要な消防用設備等は、家主の居住状況、宿泊室の面積、建物全体の用途・規模・階数などで変わります。住宅用火災警報器と宿泊施設に必要な設備を同じものと考えず、図面を用意して管轄消防署へ確認します。
設計者・設備の担当者と、必要な設備、その設置場所、届出・検査等の工程を確認しましょう。家具で避難経路を狭めないことや、適用される防炎物品・内装材料の条件も、購入前に整理します。
参考:消防庁「民泊における消防法令上の取り扱い等」。住宅宿泊事業法に基づく安全確保の措置も別途確認が必要です。
宿泊客が過ごしやすい内装デザインのポイント
雰囲気は「どんな滞在をしてほしいか」から決める
和モダンなら畳・木・柔らかな灯り、都市での長期滞在なら食事や仕事をしやすい家具など、宿の使い方と内装を結び付けます。好みの写真を集める際は「この色が好き」「荷物が置けそう」「家族で食事できる」と理由を添えると、設計者に伝わりやすくなります。
- 寝る
- ベッドや布団の位置、遮光、空調の風、枕元の灯り・電源。人数分の寝具を置いた後の通路も確認。
- 食べる・仕事をする
- 滞在人数に合う席、テーブルの大きさ、照明、充電場所。使う家電や調理器具を含めて収納を決めます。
- 身支度をする
- 洗面と鏡の灯り、衣類・タオルを置く場所、ドライヤーの使用場所、浴室からの移動と着替え。
- 荷物を置く
- スーツケースを開く面積、上着や靴の置場。入口や避難経路に荷物があふれない配置を考えます。
音の対策は、発生源と伝わる経路から考える
窓だけでなく、壁・床・扉・設備・共用部からの音も確認します。寝室に近い洗濯機や深夜の出入りなど、配置の変更で対策できるかを相談し、必要なら遮音・防振の工事を検討します。隣室や近隣への配慮も運営ルールと一緒に決めましょう。
清掃と交換のしやすさを、仕様選びに入れる
床材の清掃方法、家具下の掃除、寝具交換のスペース、濡れる場所の仕上げを確認します。リネン・消耗品・清掃道具は宿泊客の収納と分け、スタッフが出し入れしやすい場所を計画。清掃を委託する予定なら、仕様を決める前に運用担当者の意見を聞くと役立ちます。
予約ページで伝えたい写真を、完成時の確認に使う
寝室の全景、荷物を置く場所、食事スペース、キッチン、浴室・洗面、トイレ、入口など、宿泊前に知りたい場所が伝わるように撮影します。家具を搬入した状態で、照明・通路・収納も確認してください。写真の印象と実際の広さ・設備に差が出ない紹介を心がけましょう。
内装相談から開業までの進め方
- 物件と営業方法を確認する。所在地、図面、建物・契約の条件、希望する宿泊形態を整理し、関係窓口へ事前相談。
- 現地調査と改装案を相談する。残せる設備、不具合、希望する間取りを確認。調査の業務内容と費用も事前に確認。
- 工事範囲をそろえて見積もりを比べる。工事・設計・家具・手続きを分け、別途費用と未確定の項目を一覧にする。
- 契約・設計・手続きと工事を進める。必要な申請・承認等の順序、発注、工事、検査を工程表で確認。追加工事は内容と金額を確認して判断。
- 家具・備品を整え、運用を確認する。清掃、鍵、案内、設備の操作を確認し、必要な許可・届出等を整えたうえで営業開始。
開業日は施工日数だけで決めず、事前確認、手続き、設備の納期、検査、家具搬入、販売準備を含めて相談してください。
民泊・ゲストハウスの内装業者を選ぶ基準
写真の好みだけでなく、自分と近い物件で、どの範囲を担当した会社かを確認します。内装工事、設計、家具のコーディネート、運営支援は、それぞれ担当範囲が異なります。
- 物件と改装範囲が近い実績
- 一室の家具提案なのか、古い戸建ての改修なのか、ゲストハウスの新装なのか。規模・担当工事を聞きます。
- 設計・設備・手続きの担当
- 建築士や設備の専門家との連携、行政との確認範囲、申請等を誰が行うかを明確にします。
- 予算内に収める提案
- 既存利用、修理、交換を分けた案があるか。仕様を下げる場合も、使い勝手・耐久性への影響を聞きます。
- 運営を踏まえた配置
- 荷物、清掃、リネン、鍵、補修・交換まで考えられているかを確認します。
- 見積もりと引渡し後の対応
- 別途項目、追加費用の承認方法、工期・支払条件、保証・修繕窓口を比較します。
最初の相談で伝えたい6項目
- 所在地と物件の状況:検討中・契約済み、賃貸・所有。
- 面積・階数・室数と、わかる範囲の図面・写真。
- 予定する宿泊形態、定員、客層。未定の部分もそのまま伝える。
- 直したい場所、残したい設備、好みの事例写真。
- 予算の上限と、家具・家電・設計費等を含むか。
- 開業希望時期と、営業中なら工事できる範囲・期間。
物件に合う改装案を、内装会社に相談する
「水回りを残したい」「一棟貸し向けに間取りを変えたい」「家具まで含めて相談したい」など、希望する範囲から会社探しを進められます。
民泊の設計・内装会社を無料で相談する相談・会社紹介は無料。物件や営業の条件が未確認の場合は、その状況もお伝えください。
ゲストハウス・一棟貸しなど施設のタイプを選んで相談したい場合は、専門サイトで宿泊施設の改装・開業の相談先を探すこともできます。
民泊・ゲストハウスの内装でよくある質問
民泊の内装費用は、いくらから考えればよいですか?
家具の入れ替え中心か、水回りや間取りまで変えるかで大きく違います。本文では42㎡の戸建て改装・掲載額税込300万円の公開例を紹介していますが、すべての民泊の相場ではありません。既存図面・写真と希望する工事範囲を伝え、家具・設備・設計等の別途費用を含めて見積もりを比較してください。
マンションの一室でも民泊にできますか?
管理規約、所有者の承諾、建物と営業の条件によります。内装を整える前に、物件資料を持って所在地の担当窓口・消防署等へ相談してください。共用部に関わる工事や搬入の条件も確認します。
内装をおしゃれにすれば、宿泊単価を上げられますか?
内装は宿の魅力を伝える要素ですが、単価や予約は立地、需要、定員、設備、販売・運営等にも左右されます。単価上昇を前提に投資額を決めず、宿泊客に必要な設備と追加の演出を分けて検討しましょう。
古民家は雰囲気を残したまま改装できますか?
残せる部分と補修・更新が必要な部分を調査して判断します。梁や建具の希望を伝え、雨漏り、耐震性、断熱、水回りなど建物の状態を踏まえた提案を相談してください。
DIYでできる範囲はありますか?
家具の組立や小物選びなどを施主が担当する方法はあります。工事の承諾範囲、仕上げに求められる条件、専門資格が必要な作業などを確認し、設計・工事の担当者と分担を決めます。DIY分の納期や保証の扱いもすり合わせましょう。
家具・家電まで含めて相談できますか?
対応する会社に相談できます。提案・購入・搬入・組立・設置まで含むか、施主が購入する場合は寸法や納期を誰が確認するかを明確にしてください。
スマートロックを付ければ無人で運営できますか?
鍵の受け渡しと、必要な管理・本人確認・緊急対応等の体制は別に考えます。営業の制度に応じた条件を確認し、入口の照明や案内、鍵の不具合時の対応も計画してください。
将来、住宅や賃貸に戻す可能性があります。
原状回復の条件と将来の用途を先に伝えましょう。造作の撤去、設備の移設、家具の転用などを見込み、現在の宿泊計画と両立する方法を設計者に相談します。
理想の雰囲気を、物件と予算に合う計画へ
気になる事例が見つかったら、取り入れたい点と改装したい場所を整理しましょう。工事範囲・家具・設備をそろえて比較すると、自分の計画に合う提案を選びやすくなります。
民泊・ゲストハウスの内装を無料相談相談・会社紹介は無料。調査・設計・工事の契約条件は、依頼する会社へご確認ください。
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