カフェ内装の費用相場・業態別の違い・業者の選び方【開業費用シミュレーター付き】

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「うちのカフェ、内装にいくらかかる?」を最初につかみましょう。業態・居抜き/スケルトン・坪数・焙煎機や厨房の有無を選ぶと、内装費を主役に開業総額の目安が、47都道府県の地域係数つきで出ます。焙煎機や厨房を「あり」にすると総額が段差で跳ねます。これはカフェならではの動き方で、「どこにお金がかかるのか」を入力しながら体感できます。

金額はあくまで概算ですが、業態によって総額の幅がコーヒースタンドの約1,100万円から、本格的なロースタリーの約5,500万円まで大きく開くことが分かります。まずは自分の構想に近い条件で動かし、内訳のどこが重いのかを確かめてください。条件を変えながら何度でも試せます。

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業態・厨房や焙煎機の有無・規模から、内装費を主役に開業総額の目安がわかります。

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内装・設備・物件・運転資金の合計概算

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内装はカフェ開業費用の大きな部分で、業態や造作のこだわり、会社によって数百万円の差が出ます。複数社を比べて選ぶのが失敗しないコツです。

この試算の前提と注意事項
内装費は当サイト掲載の相場(カフェ:居抜き坪20〜50万円/スケルトン坪40〜90万円)、設備・運転資金は業界資料を参考に、47都道府県の地域係数を反映して算出した概算です。焙煎機(ガス火力12kW超)や350kW超の厨房は消防協議が必要になり、什器のグレードや中古活用、物件取得費・運転資金で金額は変動します。2021年からカフェも飲食店営業許可が必要です。実際の金額を保証するものではありません。カフェ開業の流れはカフェ開業ガイドもあわせてご覧ください。

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カフェ内装の費用を決める「2つの軸」

カフェの内装は「おしゃれにしたい」から考え始めがちですが、費用を本当に動かしているのは色や素材ではありません。「どこまで設備を持つか」と「どんなビジネスモデルか」の2軸で、費用と設計の大枠はほぼ決まります。シミュレーターも、この2軸を入力させて金額の段差を見せる仕組みです。

費用を動かす2つの軸色や素材より先に、この2軸を決める軸1:設備の重さドリンク中心 → 焙煎・製パン → フード厨房→ 費用が段差で跳ねる(焙煎機・厨房)軸2:ビジネスモデル回転型(セルフ)⇔ 滞在型(フル・ブック)→ 内装の正解が逆になる※この2軸で費用と設計の大枠がほぼ決まる

軸1:設備の重さ(焙煎・厨房をどこまで持つか)

ドリンク中心なのか、自家焙煎をやるのか、製パン・製菓やフードまで出すのか。これによって必要な厨房・排気・電気容量が変わり、内装費が連続ではなく「段差」で跳ね上がります。とくに焙煎機は、排気ダクト・防火・電気/ガスの工事が一気に乗るため、カフェ内装で最大のコスト段差になります。

軸2:ビジネスモデル(回転型か滞在型か)

セルフやスタンドのように席を詰めて高回転で稼ぐのか、フルサービスやブックカフェのように長居と客単価で稼ぐのか。これによって内装の「正解」が逆になります。回転型は機能と動線が命で、過剰な造作はむしろ回収を圧迫します。滞在型は居心地への投資がそのまま客単価に乗ってきます。たとえば同じ15坪でも、ドリンク中心の回転型カフェと、焙煎機を備えた滞在型ロースタリーでは、内装・設備費が倍以上変わることも珍しくありません。

この2軸を最初に決めると、「自分のカフェはどこにお金をかけるべきか」が見えてきます。色や素材・スタイルの話は、その後で考えるのが失敗しない順番です。以降の章は、この2軸を具体的な費用・設備・法規・採算に落とし込んでいきます。

まずは2軸を入れて、複数社の見積もりで費用配分を見比べてみましょう。

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費用相場と内訳・坪単価(居抜き/スケルトン/新築)

カフェの開業費用は「内装工事・設備什器・物件取得・運転資金」の合計です。中でも内装工事費は全体の大きな割合を占め、開業資金の半分前後を充てるケースも多い費目です。まずは4つの費目の全体像をつかみましょう。

開業費は4つの合計内装・設備・物件・運転資金の合算内装工事費坪単価×坪数。相見積もりが効く主戦場設備・什器コーヒー機器・焙煎機・厨房・椅子机物件取得費保証金・礼金・仲介。立地で変動運転資金家賃・人件費の数か月分

内装工事費は壁・床・天井・造作・電気・給排水・空調などの工事費です。設備什器はコーヒーマシンや焙煎機、厨房機器、椅子・テーブル・カウンターなど。物件取得費は保証金・礼金・仲介手数料で、立地で大きく動きます。運転資金は開業後しばらくの家賃・人件費・仕入れをまかなう数か月分の余力です。

坪単価の目安(物件状態で大きく変わる)

物件の状態によって坪単価はまったく変わります。コンセプトやこだわり具合で内装工事のウェイトが変化するため、ディテールにこだわるほど上振れします。物件状態別の目安は次のとおりです。

居抜き

坪20〜50万
  • 15坪の内装費約300〜750万
  • 前提前が飲食で設備流用可

スケルトン

坪40〜90万
  • 15坪の内装費約600〜1,350万
  • 前提ゼロから自由設計

新築

坪75〜130万
  • 15坪の内装費約1,100〜1,950万
  • 前提建物本体は別途

※設備・什器(コーヒー機器・焙煎機・厨房・椅子机)や看板・外構は坪単価に含まない別予算です。実際の事例と費用感はカフェの事例ページでも確認できます。

坪数別の目安と「狭いほど割高」

小規模なら10坪前後(スタンドや小さな喫茶)、標準的なカフェで15〜20坪、フードや焙煎を伴うと20〜30坪と広がります。一般に面積が狭いほど坪単価は高くなる傾向があります。狭い店舗ほど水回りやガス配管など設備工事に工夫が必要で、特殊な施工になりやすいためです。坪単価は必ず「その店の坪数」とセットで見るのが大切です。

居抜きは「前が何だったか」で激変する

居抜きは前のカフェ・飲食店の厨房や給排水・排気を流用でき、内装費を大きく抑えられます。ただし効果は前テナントの業態次第です。前が飲食以外(物販・事務所など)だと配管やダクトを新設することになり、結局スケルトンに近い金額になります。残置物が多い物件でも、解体する部分が大きくなるとスケルトンと同等かそれ以上になることもあります。

費用を抑える3つのコツ

  • 設備の使える居抜きを選ぶ(厨房・給排水・排気の流用で数百万円単位の差)
  • 什器は中古・リースも検討(ただし使用年数・状態・保証を確認)
  • 最低でも複数社から相見積もりを取り、内訳を比べる(同じ要望でも金額も提案も大きく違う)

💡 内装費は「相見積もり」で最も差が出る費目

内装工事は開業費用の中でも大きく、頼む会社によって数百万円の差が出ることがあります。店舗内装ドットコムは、店舗オーナーと内装会社をつなぐマッチングです。発注者の利用は完全無料、しつこい営業もなく、47都道府県・カフェに対応する会社が見つかります。

まずは複数社の見積もりを取って、相場と内訳を見比べてみましょう。

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業態別の内装の違い(14業態)

カフェの内装は「業態の中身」で設計が決まります。同じ坪数でも、必要な設備・厨房・席の作り方・坪単価がまったく違います。シミュレーターと同じ4グループで、業態ごとの要点を見ていきましょう。

業態で費用が変わる内装の坪単価と開業総額を動かす主因① ドリンク中心・喫茶系坪35〜70万/回転と機能で勝つセルフ・フルサービス・喫茶・スタンド② コーヒー特化焙煎機の有無が最大の段差スペシャルティ・自家焙煎ロースタリー③ フード・スイーツ併設厨房・製パン製菓で総額が上がるベーカリー・パティスリー・フード④ 夜・体験・特殊造作・動物・改修で内装が個性化カフェバー・ブック・猫犬・映え・古民家※総額の幅: スタンド 約1,000万〜ロースタリー 約5,000万

ドリンク中心・喫茶系

飲み物が主役で、設備は比較的軽め。回転と居心地のどちらに振るかで設計が変わります。

セルフ式カフェ

注文〜受取〜返却が一方通行になるカウンター動線と高回転が主役。席は詰めつつ滞留しすぎない配置にし、内装はシンプルな機能重視で坪単価を抑えます。掃除のしやすさや混雑時の列の作り方も設計の一部です。

フルサービスカフェ

接客とゆとりのある席配置で、落ち着いた照明と素材が滞在価値になります。軽食かフードかで厨房の規模が変わり、費用に直結します。テーブル間隔や椅子の座り心地が客単価と滞在時間を左右します。

喫茶店・純喫茶

サイフォンやネルドリップのカウンター、レトロな造作・什器・照明が世界観の中心。古材・タイル・真鍮など素材にこだわるほど坪単価が上がりますが、その世界観自体が集客力になります。

コーヒースタンド・テイクアウト

席を最小化し、立地と受取動線に全振りする業態。小坪・低投資で出せますが、視認性とファサード(外観)が集客の命になります。狭い面積を生かす什器配置が鍵です。

コーヒー特化

抽出や焙煎の設備が主役。焙煎機を持つかどうかで費用が大きく変わります。

スペシャルティコーヒー店

エスプレッソマシン・グラインダー・抽出カウンターが主役で、豆の物販棚や明るくクリーンな内装が映えます。カウンターでの対話を楽しむ設計が、ファンづくりにつながります。

自家焙煎ロースタリーカフェ

焙煎機の排気ダクト・防火・電気/ガス容量が、カフェで最大のコスト段差です。煙と匂いの対策と消防協議が前提となり、開業総額がはっきり跳ねます。焙煎機を見せる設計は強い差別化になりますが、設備計画を最初に固める必要があります。

フード・スイーツ併設

調理設備が費用の中心。販売・製造・客席の動線分離が論点になります。

ベーカリーカフェ

製パン厨房(複数オーブン・ミキサー・発酵やホイロ・粉の換気)が費用の中心。販売とイートインの動線を分けるレイアウトや、焼きたてが見える設計も論点です。

スイーツ・パティスリーカフェ

製菓厨房と冷蔵・冷凍ショーケースが主役で、ケーキの陳列・保冷と、製造から提供への動線・温度管理が要点になります。ショーケースは集客の顔にもなります。

フードメインのカフェ

火力のある厨房・グリストラップ・排煙ダクトが必要。席数と厨房比率のバランスで、坪単価と総額が大きく動きます。提供スピードを支える厨房〜ホールの動線が回転を決めます。

夜・体験・特殊

造作や動物、既存建物の改修など、内装が大きく個性化するグループです。

カフェバー(夜アルコール)

酒類提供(保健所に加え、深夜営業なら届出に注意)、調光できる夜の内装、グラス什器が要点。昼はカフェ、夜はバーと、時間帯で席の使い分けを設計します。

ブックカフェ

壁一面の書架造作、長時間滞在の座り心地と電源、静かな照明が中心。回転ではなく滞在単価で成り立つよう、席種を使い分けて設計します。

猫・犬カフェ

第一種動物取扱業の登録、強めの換気・消臭、防音、防水・耐傷の床、動物と客の区画分離が主役で、通常のカフェとは別物の設計になります。衛生と安全の基準を満たすことが前提です。

コンセプト・映えカフェ

写真映えする一角(照明・素材・グリーン・サイン)が広告費の代わりになります。造作・装飾に振るぶん内装グレードが上がりますが、その一枚がSNSで広がれば集客につながります。

古民家・リノベカフェ

既存建物の改修で、耐震・断熱・解体・設備更新が費用を左右。元の良さを残しつつ、用途や消防の法規に適合させるのが腕の見せどころです。想定外の補修が出やすいので、調査と予備費が大切です。

どの業態でも共通するのは、設備をどこまで持つか(焙煎・厨房)を最初に決めること、席数と回転の前提を固めること、清潔と動線を設計初期に作り込むことです。これらは完成後の修正が難しく、初期設計の精度がそのまま採算に直結します。

業態に合った内装は、飲食・カフェの実績がある会社に相談するのが近道です。

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焙煎機・厨房・排気の設備とコスト

カフェ内装で費用が「段差」で跳ねる最大の要因が、焙煎機と厨房まわりです。ここをどこまで持つかを設計初期に決めることが、総額を左右します。

焙煎機・厨房で費用が段差で跳ねるカフェ内装の「隠れた主因」はここ焙煎機(自家焙煎)排気ダクト・防火区画・電気/ガス容量煙と匂いの対策+消防協議が必須。最大の段差厨房(フード・製パン・製菓)火力・グリストラップ・排煙・給排水ドリンクだけか調理まで出すかで坪数が決まるドリンク中心抽出カウンター・製氷・冷蔵が中心設備が軽く、内装はデザインと動線に集中できる※どこまで設備を持つかを設計初期に決めるのが失敗しないコツ

焙煎機(自家焙煎)

自家焙煎を行うなら、焙煎の煙と匂いを外に出す排気ダクト、火を扱う防火、十分な電気・ガス容量が必要です。小型の焙煎機はガスの火力が一定以下(おおむね12kW以下)であれば火気使用設備に当たらず手続きが軽くなりますが、本格的な大型機になると火気使用設備として扱われ、ファイヤーダンパーの設置や消防との協議が必要になります。煙突や排気口の位置、近隣への匂い対策も含め、内装費・設備費の両方で開業総額が大きく上がります。

🔥 焙煎機はカフェ内装で最大のコスト段差

排気ダクトが長くなると排気抵抗で焙煎に影響が出るため、ダクトを短く・まっすぐ通せる物件が望ましい点に注意。ビルの上階で屋上まで排気を通す場合は、足場とダクトの工事だけで100万円以上かかることもあります。焙煎をやるなら、物件探しと排気・設備計画を同時に進めるのが鉄則です。

厨房(フード・製パン・製菓)

調理を行うほど、火力のある厨房、油を分離するグリストラップ、排煙ダクト、給排水が必要になります。グリストラップは法律で明確な一律基準があるわけではありませんが、建築基準法施行令や各自治体の下水道条例で実質的に設置が求められるため、管轄の下水道課や保健所に確認します。製パンはオーブンの電源とフードの容量、製菓は冷蔵・冷凍の電源と温度管理が要点です。ドリンク中心なら抽出カウンター・製氷機・冷蔵が中心で設備は軽く、内装はデザインと動線に集中できます。

電気・ガス・給排水と、見落としやすい製氷・冷蔵

エスプレッソマシンや焙煎機、オーブンは消費電力が大きく、物件の電気容量が足りないと増設工事が必要になります。とくにエスプレッソマシンは機種によって単相200Vや三相200V(動力)が必要で、電力会社との契約区分(従量電灯か低圧電力か)の見直しが要ることもあります。ガスの号数や給排水の位置も、調理規模に見合っているかを契約前に確認します。あわせて見落としやすいのが製氷機と冷蔵・冷凍です。ドリンク中心でも氷の使用量は多く、製氷機の能力・設置スペース・排水が要ります。ショーケースや業務用冷蔵庫は発熱するため、空調と電源の余裕も見ておきましょう。これらは物件を借りてから不足が分かると高額な追加工事になりがちなので、内見の段階で設備会社に同行してもらうのが安全です。

焙煎・厨房の要件は、飲食設備に強い会社に最初から相談すると失敗しません。

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内装スタイル・デザインの選び方

カフェは「内装=集客」の業種です。どんなに美味しいコーヒーでも、空間の雰囲気が合わなければリピートにつながりません。スタイルは見た目の好みではなく、ターゲットと客単価から逆算して選ぶのが失敗しないコツです。

代表的な内装スタイルターゲットと客単価から逆算して選ぶナチュラル木・植物・自然光。幅広い客層インダストリアル鉄・コンクリ・配管見せ。男性人気レトロ・喫茶古材・タイル・真鍮。世界観で勝つ北欧・韓国風白基調・淡色。映え・若年女性選び方の軸素材を増やすほど坪単価は上がる。映え一角は集客の起点に

代表的なスタイルと向き不向き

木と植物・自然光のナチュラルは幅広い客層に好かれ、無垢材や観葉植物で居心地を作ります。大きな窓からの自然光を生かし、夜は電球色で陰影を作ると、一日を通して心地よい変化が生まれます。鉄・コンクリート・配管を見せるインダストリアルはクールで、ビジネス街や男性・若年層に向きます。冷たい石材や金属の中に、一部だけ木やファブリックを混ぜる「質感のコントラスト」で、無機質になりすぎないのがコツです。

古材・タイル・真鍮のレトロ・喫茶は世界観そのものが価値で、純喫茶や昭和レトロを狙う店に向きます。白基調・淡色の北欧・韓国風は写真映えしやすくSNS発信と相性が良い分、清潔感の維持が前提になります。スタイルは一つに絞り切らず、ターゲットの感性に合う素材を組み合わせて統一感を出すのがポイントです。

内装を決める5つの要素

この5つで空間が決まる

  • レイアウト:動線と席配置
  • 照明:明るさだけでなく色温度と陰影
  • カラー:基調色の統一
  • 素材:木・タイル・金属などの質感
  • 装飾:グリーン・アート・サイン

とくに照明と装飾は、工事費を大きく増やさずに雰囲気を底上げできる要素です。

イメージを業者と正確に共有する

「明るい雰囲気」という言葉一つでも、人によって想像する明るさは違います。完成後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、PinterestやInstagram、既存のカフェから理想に近い写真を5〜10枚集め、それぞれ「どこが好きなのか」を言葉にして1枚にまとめ、業者と共有しましょう。言葉と写真の両方で伝えると、認識のズレが大きく減ります。

⚠️ 木材の落とし穴(デザインと法規の接点)

全面を凝るより、入口・カウンター・主役の壁など「写真に写る一角」に投資を集中させると費用対効果が高くなります。ただし飲食店は床から1.2mを超える壁・天井に防火材料を使う「内装制限」があり、好きな木の壁が制限に触れて使えないことが起こります。木材を多用したい場合は、設計の初期段階で業者や消防に確認しておきましょう。

好みのスタイルを実現できる会社かは、過去の事例を見比べるのが一番です。

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坪数・席数とレイアウト・動線

カフェのレイアウトは「席数」と「厨房・カウンターの面積」のせめぎ合いです。席を増やせば売上の上限は上がりますが、提供動線が詰まると回転が落ち、スタッフが疲弊します。最初に席数と厨房比率の前提を決めることが、後悔しないレイアウトの起点です。

席数の目安

一般に客席は1席あたり0.8〜1.2坪が目安(通路やゆとりを含む)。15坪なら厨房・カウンターを除いて10〜18席程度が現実的なレンジです。回転重視のセルフは詰めぎみ、長居型のフルサービスやブックカフェはゆったりめに取ります。2人席を基本に、つなげて4人にできる可変レイアウトにすると、来店人数の波に対応しやすくなります。

席種の使い分け

席種は使い分けると、坪効率と居心地を両立できます。ターゲットごとに席を配分し、電源やWi-Fiを用意する席と、回転を意識して長居しにくくする席を分けるのが有効です。

席種 向くお客様 ねらい
窓際カウンター 一人客・ノマド 回転・電源席
テーブル席 グループ 汎用・人数可変
奥のソファ席 長居の常連 滞在単価

動線とテラス・トイレ

「お客様の動線(入口→注文/着席→受取→会計)」と「スタッフの動線(厨房⇄ホール)」を交差させないのが基本です。通路幅は車椅子やベビーカーも考えると60〜90cm以上を確保します。テラス席を設けるなら出入口の動線と天候・近隣への配慮を、トイレは清潔さが店の印象を左右するため内装グレードに見合った仕上げを意識します。これらをレイアウトの初期に組み込むと、後からの手戻りを防げます。

坪数に合った席数とレイアウトは、複数社に図面を引いてもらうと差が見えます。

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採算:回転型 vs 滞在型

2軸のうち「ビジネスモデル」を採算の視点から掘り下げます。カフェの内装の正解は、席数×回転×客単価のどれで稼ぐかで逆になります。

回転型か滞在型かで内装が逆席数×回転×客単価のバランスで決める回転型滞在型セルフ・スタンド→ 席を詰めて高回転→ 機能・動線が命フルサービス・ブック→ 長居・客単価で稼ぐ→ 居心地に投資過剰な造作は回収を圧迫内装投資が単価に乗る

売上の基本式は「席数 × 回転数 × 客単価 × 営業日数」です。どちらのモデルを狙うかで、内装の投資先が変わります。

回転型

  • 稼ぎ方席数×高回転
  • 投資先機能・動線
  • セルフ・スタンド

滞在型

  • 稼ぎ方長居×客単価
  • 投資先居心地・素材
  • フルサービス・ブックカフェ

回転型は機能性と動線が命で、過剰な造作はむしろ回収を圧迫します。滞在型は居心地への投資がそのまま客単価に乗ります。自分のモデルを決めずに「とりあえずおしゃれに」と造作を盛ると、回収できない内装になりがちです。

FL比率と家賃という固定費

内装に過大投資して借入の返済が重くなると、開業直後の資金繰りを圧迫します。次の固定費の目安に照らして、無理のない内装予算を逆算しましょう。

採算の固定費の目安

  • FL比率(原価+人件費):売上の60%前後
  • 家賃:売上の10%前後

たとえば客単価800円・1日2回転・25席・月26日営業と仮定すると、月商は約104万円です。ここから原価・人件費・家賃を引いた利益で内装の借入を返すと考えると、無理のない内装予算が逆算できます。テイクアウトやモバイルオーダーの比率を上げられれば、席数の上限に縛られずに売上を伸ばせるため、受け渡しカウンターの設計も採算に効いてきます。シミュレーターで出た総額を、想定の月商と照らして無理がないか確かめましょう。

採算から逆算した内装は、相見積もりで費用配分を比べると見えてきます。

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飲食店営業許可・保健所・消防・内装制限

カフェは飲食店なので、内装の自由度は法規の中で決まります。設計初期に押さえないと、検査が通らず開業が遅れます。デザイン・費用・法規が交わる「接点」でつまずかないよう、要点を整理します。

営業許可・保健所・消防の要件設計の初期に固めないと開業が遅れる■ 飲食店営業許可(保健所)2槽シンク・手洗い・更衣・トイレの基準HACCPに沿った衛生管理(食品衛生法)■ 消防(防火対象物)収容人数で消防計画・誘導灯・消火器内装制限(壁・天井の不燃化)の確認■ 設備の届出・協議グリストラップ(油脂分離)・排煙・換気自家焙煎は消防、深夜の酒類提供は届出保健所・消防への事前相談は実務上ほぼ必須

飲食店営業許可(2021年の改正に注意)

⚠️ 2021年の法改正:喫茶店営業許可は廃止

2021年6月の食品衛生法改正で「喫茶店営業許可」が廃止され「飲食店営業許可」に統合されました。ドリンクや軽食だけのカフェでも飲食店営業許可が必要です。これを知らずに簡易な設備で計画すると、保健所の検査でつまずきます。

主な設備基準は次のとおりです。物件契約・着工前に図面を持って保健所へ事前相談するのが安全です。

飲食店営業許可の主な設備基準

  • 2槽以上のシンク(1槽あたり幅45×奥行36×深さ18cm以上/食洗機を別置きで1槽可の場合あり)
  • スタッフ専用の手洗い(客席用とは別)
  • 客席と厨房を分けるカウンター(カウンター内の床は耐水性)・扉付きの戸棚
  • 客が厨房を通らずに行けるトイレ(専用手洗い付き)
  • 食品衛生責任者を各店舗に1名配置

消防・内装制限(木の壁の落とし穴)

飲食店は特殊建築物にあたり、火災時の被害を抑えるための内装制限があります。デザインで木材を多用したい場合、この制限に触れることがあるため、設計初期に確認が必要です。

消防・内装制限で押さえる点

  • 床1.2m超の壁・天井は防火材料(不燃・準不燃・難燃)/床は対象外
  • 避難経路(廊下・階段・通路)はより厳しい準不燃以上
  • 厨房は離隔距離(上方100cm・側方前後15cm)、入力合計350kW以上は所轄消防へ届出
  • カーテン・じゅうたんは防炎品、収容人数に応じ消火器・誘導灯・消防計画

受動喫煙対策(改正健康増進法)

2020年4月に全面施行された改正健康増進法により、客席のある飲食店は原則として屋内禁煙です。店内で喫煙できるようにするには、要件を満たした喫煙専用室や加熱式たばこ専用喫煙室を別に設け、基準を満たす標識の掲示と、区画・換気の工事が必要になります。喫煙対応を考えるなら、レイアウトと換気設計の初期段階で組み込んでおきましょう。客席面積が小さい既存の小規模店向けの経過措置もあるため、自店が対象になるかは保健所に確認します。

その他の設備と届出

油を扱う厨房には、油脂を分離するグリストラップが実質的に必要です(明確な一律基準はありませんが、建築基準法施行令や自治体の下水道条例で求められるため、下水道課・保健所に確認します)。深夜0時以降に酒類を主に提供するカフェバーは、警察署(公安委員会)への深夜酒類提供の届出が必要です。猫・犬カフェは、第一種動物取扱業の登録と動物取扱責任者の選任、施設検査が必要で、店内で飲食を出すなら飲食店営業許可も別に取得します。これらは完成後の手直しが難しいため、法規に慣れた内装会社なら、検査でつまずかない設計に最初から落とし込んでくれます。

法規対応に慣れた会社なら、検査でつまずかない設計にしてくれます。

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物件選び・居抜き vs スケルトン

カフェの初期費用と売上の両方を最も左右するのが物件です。内装と同じくらい、物件選びに時間をかける価値があります。まずは居抜きとスケルトンの違いから整理しましょう。

居抜き

坪20〜50万
  • 強み厨房・給排水・排気を流用
  • 注意前業態次第・造作譲渡あり
  • 向き費用と工期を抑えたい

スケルトン

坪40〜90万
  • 強みゼロから自由設計
  • 注意費用は高い・工期も長い
  • 向きコンセプトを優先

長く使われた設備は点検が必要です。希望の立地に良い居抜きがあれば活用し、なければスケルトンでコンセプトを優先する、という判断になります。

視認性・立地・家賃

カフェは通りすがりの入店も多く、視認性(外から店が見えるか)と人通り、入りやすいファサードが売上を左右します。一方で一等地は家賃が高く、固定費として利益を圧迫します。家賃と席数・想定客単価のバランスで、身の丈に合った立地を選びましょう。なお、居抜きはその立地で前の店が撤退した可能性もあるため、競合や立地条件も調べておくと安心です。

契約前に必ず確認すること

  • 保証金・礼金・仲介手数料などの初期費用
  • 電気・ガス・給排水の容量が業態(焙煎・厨房)に足りるか
  • 排気を外に出せるか(ダクト経路・排出口)
  • 退去時の原状回復(スケルトン戻し義務)の条件

設備の容量不足や排気の不可は、借りた後では取り返しがつきません。内見の段階で内装会社に同行してもらうと、こうした見落としを防げます。

居抜きが使えるかの見極めは、内装会社の現地チェックが確実です。

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内装業者の選び方

カフェの内装は、飲食・カフェの施工に慣れた会社を選ぶのが近道です。住宅や物販が中心の会社だと、厨房・排気・保健所・消防まわりで思わぬ手戻りが出ることがあります。

会社のタイプで選ぶ

設計事務所

  • 強みデザイン・世界観
  • 向き作り込みたい

施工会社

  • 強み費用・工期
  • 向きコスト重視

ワンストップ

  • 強み窓口一本化
  • 向き手間を減らす

いずれの場合も、カフェ・飲食の実績があるかが第一条件です。

見るべき3つのチェック

業者選びの3チェック

  • 同じ業態(スタンド・ロースタリー・ベーカリー等)の施工実績があるか
  • 焙煎の排気・厨房・保健所・消防への対応力があるか
  • 見積もりの内訳が明朗で、設備の含み方など追加条件が明確か

打ち合わせでの提案力やレスポンスの速さ、保証やアフター対応も、長く付き合ううえで効いてきます。1社だけで決めず、最低でも複数社から相見積もりを取り、実績・対応・金額を比べて選ぶと失敗が減ります。

カフェに強い会社を複数社、無料で比べてみましょう。

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開業までの流れと工期・よくある失敗

物件決定から開業までは、設計・事前相談・工事・許可の順で進みます。検査や許可に日数がかかるため、スケジュールは余裕をもって組みます。

物件決定から開業までの流れ① 物件・コンセプト・設計業態と席数・図面を確定② 保健所・消防 事前相談図面で確認(実務上ほぼ必須)③ 内装工事焙煎・厨房の排気/防火を含む④ 営業許可・各種届出飲食店営業許可・防火・酒類等⑤ 開業※検査・許可に日数が要る。スケジュールは余裕をもって

物件を契約したら家賃が発生し始めるため、契約日・工事期間・開業日の関係を最初に押さえます。工期の目安は、設備の整った居抜きの小規模店で数週間、スケルトンや焙煎・厨房を伴う場合は1〜数か月です。設計と保健所・消防の事前相談に時間をかけ、工事に入ってからの設計変更を避けるのが、工期と費用を守るコツです。

よくある失敗

このパターンに注意

  • 焙煎・厨房の設備要件を後から足して工事が膨らむ
  • 保健所・消防の事前相談を飛ばし検査でつまずいて開業が遅れる
  • おしゃれさを優先して動線が悪く回転が落ちる
  • 席を詰めすぎて居心地が下がりリピートが減る
  • 電気・ガスの容量不足が後から発覚する
  • 内装制限で使いたい木材が使えず手戻り
  • 「居抜き=安い」と思ったら前テナントの業態が違い結局高くついた

いずれも初期設計と事前相談、そして相見積もりによる費用の見える化で防げます。古い建物や居抜きでは解体後に不具合が出ることもあるため、総予算の1割程度を予備費として見ておくと安心です。

工程とスケジュールも、複数社に出してもらうと現実的な計画が立ちます。

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よくある質問(FAQ)

カフェの内装は最低いくらから可能ですか?

条件次第ですが、設備の整った居抜きの小規模店なら数百万円から可能なケースもあります。スケルトンや焙煎・厨房を伴うと総額は上がります。上のシミュレーターで業態・坪数・物件状態を入れると、開業総額の概算が出ます。

ドリンクだけのカフェでも飲食店営業許可は要りますか?

必要です。2021年の法改正で喫茶店営業許可は飲食店営業許可に統合されました。ドリンクや軽食だけでも、2槽以上のシンクやスタッフ専用手洗いなど、飲食店営業の設備基準を満たす必要があります。

自家焙煎をやりたいのですが内装で何が変わりますか?

焙煎の排気ダクト・防火・電気/ガス容量が必要になります。小型機なら手続きは軽めですが、本格的な大型機は火気使用設備として消防協議の対象になり、費用も工期も上がります。排気を屋外に出せる物件かどうかも問われるため、導入は物件選びと同時に検討します。

居抜きとスケルトン、どちらが得ですか?

前が飲食で設備が使えるなら居抜きが有利です。前が飲食以外だと配管やダクトを新設するため、結局スケルトンに近くなります。物件ごとに内装会社へ現地チェックを依頼して判断するのが確実です。

工期はどのくらいかかりますか?

居抜きの小規模店で数週間、スケルトンや焙煎・厨房を伴う場合は1〜数か月が目安です。設計・事前相談に時間をかけ、工事中の変更を避けるとスケジュールを守りやすくなります。

見積もりや相談は無料ですか?

店舗内装ドットコムでは、相談・見積もりは無料です。47都道府県・カフェに対応する会社が見つかり、しつこい営業もありません。

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まとめ

30秒で結論

  • 内装の坪単価は居抜きで坪20〜50万円、スケルトンで坪40〜90万円が目安。焙煎機や厨房の有無で費用が段差で変わります。上のシミュレーターで47都道府県×業態の開業総額がすぐ出ます
  • カフェ内装は色や素材より先に「設備の重さ×ビジネスモデル」の2軸を決めるのが成功のコツ。回転型は機能、滞在型は居心地に投資します
  • ドリンクだけでも飲食店営業許可が必要、木の壁は内装制限に注意など、デザイン×費用×法規の接点でつまずかないよう、設計初期に保健所・消防へ事前相談を
  • 費用も仕上がりも会社で大きく変わります。店舗内装ドットコムなら、カフェ・飲食に対応する会社から無料で複数社の見積もりを取れます(しつこい営業なし)

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