パン屋の内装デザイン実例24選|業態別の費用相場・製造厨房(オーブン・ホイロ)と陳列・業者の選び方【厨房費用シミュレーター付】

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業態・厨房グレードから、製造厨房・陳列・できたて演出設備が主役の開業総額の目安がわかります。

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万円

製造厨房・陳列・できたて演出設備・内装/付帯・物件取得・運転資金の合計概算

製造厨房・陳列・できたて演出設備が主役(業態×グレード)
小麦粉などの原材料の仕入れ、人件費は内装費とは別に用意:小麦粉(日清・鳥越など)・バター・イーストなどの原材料の仕入れや、スタッフの人件費などは、別途必要です(この試算は内装・設備・物件・運転資金の目安で、これらは含みません)。厨房機器は中古・リースの活用でコストを抑えられることがあります。

坪数別の早見表(現在の条件・

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パン屋の費用は業態と厨房グレード、内装/陳列グレード、物件で大きく変わります。複数社を比べて選ぶのが失敗しないコツです。

この試算の前提と注意事項
製造厨房・陳列・できたて演出設備は、オーブン・ホイロ(発酵器)・ミキサー・冷蔵発酵庫などの製造厨房、トレー什器・ショーケース・焼きたて演出などの陳列、レジ・イートイン客席、排気・換気・厨房付帯を含みます。内装・付帯は床・壁・天井・サイン・照明などの坪単価、物件取得・運転資金とあわせ、当サイト掲載の相場と業界資料を参考に47都道府県の地域係数を反映した概算です。パン屋は業態(製造小売・ベーカリーカフェ・ベイクオフ)や厨房グレード、内装/陳列の充実度で費用が変わります。とくに製造厨房は機器が多く熱源が強く、製造スペース・動線・排気が重要です。パンの製造販売には菓子製造業許可、イートイン併設には飲食店営業許可が必要で、製造厨房と飲食調理厨房を区画するのが基本です(要件は保健所・専門家にご確認ください)。小麦粉などの原材料の仕入れ・人件費は内装費とは別に必要です。実際の金額を保証するものではありません。

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パン屋・ベーカリーの内装が他の飲食店と違うのは、売場より製造厨房(オーブン・ホイロ・ミキサー)が主役で、面積も費用も厨房側に大きく寄ることです。さらに「何を売るか」で保健所の許可と製造室の作り方が変わり、陳列と照明がそのまま売上を左右します。このページは費用相場とシミュレーター、業態別の作り方、製造厨房の設備、陳列・照明のデザイン、許可、業者の選び方までを1ページに整理した総合ガイドです。まずは実例写真と30秒の結論、シミュレーターからどうぞ。

▲ 写真で選ぶならデザイン実例24選へ。費用が先なら下のシミュレーターへ。

30秒で結論

  • パン屋の費用は業態で厨房とイートインの重さが変わる。製造厨房(オーブン・ホイロ・ミキサー)と陳列が主役で、製造小売はフル厨房が大きい。下のシミュレーターで業態・厨房グレードを切り替えると、内装+製造厨房設備の概算がすぐ出ます
  • 製造厨房は機器が多く熱源が強い・新品約600万(中古/リースで半額以下も)、パンはインテリアの一部で陳列が売上直結。費用は「業態 × 厨房/内装グレード × 坪数 × 内装/陳列グレード × 物件」で決まります
  • 電源・ガス・排気の確認が重要。菓子製造業許可が必須・イートインは飲食店営業許可と厨房2区画(要件は保健所・専門家に確認)。小麦粉等の原材料仕入れ・人件費は内装費とは別に用意します
  • 費用も仕上がりも会社で大きく変わります。店舗内装ドットコムなら、パン屋や厨房・排気・陳列に強い会社から無料で複数社の見積もりを取れます(しつこい営業なし)

・許可の線引きは2021年6月の食品衛生法改正で変わりました菓子製造業許可だけでサンドイッチの製造や「飲み物を添える簡易イートイン」まで可能に——ただし内装(製造室の区画)への要求は変わらないため、許可の章で正確な分岐を確認してください

厨房費用シミュレーター|坪数×業態×厨房グレードで概算

「自分のパン屋、内装と厨房にいくらかかる?」を最初につかみましょう。パン屋は一般のカフェや菓子店と違い、オーブン・ホイロ・ミキサーなどの製造厨房が費用の主役。業態(製造小売/ベーカリーカフェ/ベイクオフ)で厨房とイートインの重さが変わり、厨房グレードで設備費が大きく動きます。

坪数・業態・厨房グレードを選ぶと、製造室の面積目安・内装工事費・製造厨房設備の目安と、設備が概算全体に占める割合まで、その場で表示します。まずは自分の構想に近い条件で動かし、業態やグレードによる差を確かめてください。

坪数×業態×厨房グレード→内装費+設備 逆算シミュレーター

概算を計算する

※金額は概算です。実額は業態(製造小売・ベーカリーカフェ・ベイクオフ)、厨房グレード、内装/陳列、物件の状態で変わるため、最終的には複数社の見積もりで確定してください。費用の内訳はパン屋の内装費用ページもどうぞ。

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費用を決める「2つの軸」(業態×厨房/内装グレード)

パン屋の内装は「どんなデザインにするか」から考え始めがちですが、費用を本当に動かしているのはその前段です。「業態」と「厨房/内装グレード」の2軸で、費用と設計の大枠はほぼ決まります。シミュレーターも、この2軸を入力させて金額の段差を見せる仕組みです。

費用を決める「2つの軸」坪単価より先に、この2軸で総額が決まる軸1:業態(製造小売/カフェ併設/ベイクオフ)厨房とイートインの重さが変わる軸2:厨房/内装グレード(主役)製造厨房・陳列で大きく変動

軸1:業態(製造小売/カフェ併設/ベイクオフ)

製造小売ベーカリー(店内製造販売・フル厨房)か、ベーカリーカフェ(イートイン併設)か、ベイクオフ・小規模(冷凍生地焼成・軽厨房)かで、内装が根本的に変わります。製造小売はフル厨房・テイクアウト中心、ベーカリーカフェは厨房に加えイートイン客席が乗り、ベイクオフ・小規模は軽厨房でコンパクト。業態によって、フル厨房が主役か、イートインが乗るか、軽厨房かという費用の前提が変わります。

軸2:厨房/内装グレード(主役)

パン屋で費用を大きく動かすのが、製造厨房と内装/陳列のグレードです。パンは厨房機器が多く、熱源が強く、製造スペースが重要。オーブン・ホイロ(発酵器)・ミキサー・冷蔵発酵庫などを、標準か本格(石窯・大型オーブン・冷蔵発酵庫充実)かで、費用が大きく変わります。あわせて、パンは「インテリアの一部」と言われ、陳列の見せ方が売上に直結するため、陳列什器・ショーケース・できたて演出・内装を上質にするほど費用が上がります。この業態に合った厨房と陳列の質が費用の中心です。

パン屋は「業態×厨房/内装グレード」

一般のカフェは客席・ドリンク設備が主役ですが、パン屋は業態で決まる製造厨房・陳列・できたて演出が圧倒的に主役。だから費用は「業態 × 厨房/内装グレード × 坪数 × 内装/陳列グレード × 物件」で決まります。坪単価だけ見ても、製造厨房(オーブン・ホイロ)や陳列、排気・電源・ガスが抜け落ちると見積もりがずれます。

まずは業態と厨房/内装グレードの条件を入れて、複数社の見積もりで費用配分を見比べてみましょう。

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パン屋の内装デザイン事例パン屋の内装デザイン事例パン屋の内装デザイン事例

写真のような実際の施工事例を一覧で見られます → パン屋の内装事例68件を写真で見る

費用相場・坪単価

パン屋の費用は「製造厨房・陳列・できたて演出設備・内装/付帯・物件取得・運転資金」の合計です。業態で厨房とイートインの重さが変わるのが特徴。まずは費目の全体像と坪単価をつかみましょう。

費用は4つ、製造厨房が主役パン屋は業態・厨房で構造が変わる製造厨房・陳列・できたて演出設備主役。厨房+陳列+レジ+排気内装・付帯床・壁・天井・サイン・照明物件取得保証金・礼金運転資金家賃(小麦粉等の仕入れは別)

製造厨房・陳列・できたて演出設備はオーブン/ホイロ/ミキサー/冷蔵発酵・陳列/トレー什器/ショーケース・レジ/イートイン・排気/換気で主役の費目、内装・付帯は床・壁・天井・サイン・照明、物件取得は保証金・礼金、運転資金は開業後の家賃の余力です。なお、小麦粉(日清・鳥越など)・バター・イーストなどの原材料の仕入れや、スタッフの人件費は、内装費とは別に必要です。

坪単価と規模の目安

パン屋の内装は、スケルトンで坪40万円程度〜が目安。たとえば20坪規模では、内装工事約600万円+厨房設備約500万円で、坪あたり55万円前後になる例もあります。厨房機器が多く熱源が強いため、設備の比重が大きいのが特徴です。厨房を新品でそろえると約600万円(オーブン12〜300万・ホイロ5〜100万・ミキサー(ニーダー)7〜100万・冷蔵冷凍10〜100万・ガスコンロ6万・作業台/パンラック等)が一例で、中古やリースの活用で半額以下に抑えられることもあります。業態別では、製造小売はフル厨房で設備が大きく、ベーカリーカフェはイートイン客席が加わり、ベイクオフ・小規模は軽厨房でコンパクト。坪単価は厨房グレードと内装/陳列の充実度で大きく変わるため、坪単価だけで判断しないことが大切です。居抜き物件で、同じパン屋・飲食系の厨房・排気を活かせれば、大幅にコストを抑えられることもあります。

🥖 業態で厨房とイートインの重さが変わる

パン屋・ベーカリーの内装費用は、一般のカフェとは構造が大きく異なり、製造厨房という設備が費用の中心になります。内装工事費用は、スケルトン物件で坪40万円程度〜が目安で、たとえば20坪規模なら内装工事約600万円に加え、厨房設備が約500万円かかり、坪あたり55万円前後になる例もあります。最大の特徴は、製造厨房です。パン屋は、厨房機器が多く、熱源が強く、製造スペースが重要という独自のポイントがあります。パンを焼くオーブン(デッキオーブン・コンベクションオーブン、本格的には石窯・大型オーブン)、生地を発酵させるホイロ(発酵器)、生地をこねるミキサー(ニーダー)、冷蔵・冷凍・冷蔵発酵庫、作業台など、多くの設備が必要です。これらを新品でそろえると約600万円(オーブン12〜300万円、ホイロ5〜100万円、ミキサー7〜100万円、冷蔵冷凍庫10〜100万円など)が一例ですが、中古のデッキオーブンやスパイラルミキサーを専門業者から購入したり、リースを活用したりすることで、初期費用を半額以下に抑えられる場合もあります。次に重要なのが、陳列です。「パンはインテリアの一部」と言われ、ただ並べるのではなく、パンの色や形を考え、思わず引き寄せられるようにスペースをデザインすることが、売上に直結します。トレー+トングのセルフ方式、対面販売、ショーケース、焼きたての香りや演出、照明・POPの工夫が、購買を後押しします。業態別では、製造小売ベーカリーはフル厨房でテイクアウト中心、ベーカリーカフェはイートイン客席が加わり(製造厨房と飲食調理厨房の2区画が必要)、ベイクオフ・小規模は冷凍生地を焼成するなど軽厨房でコンパクトです。なお、パンの製造販売には菓子製造業許可が必須で、イートイン併設には飲食店営業許可も必要です。小麦粉などの原材料の仕入れは、内装費とは別に必要になります。上のシミュレーターは、この製造厨房設備を主役に、設備が概算全体の何%を占めるかも表示します。

パン屋の費用はここが特徴

  • 製造厨房(オーブン・ホイロ・ミキサー)が最重・熱源強い
  • 陳列の見せ方が売上に直結(パンはインテリアの一部)
  • 業態で厨房・イートインの重さが変わる
  • 小麦粉等の原材料仕入れ・人件費は内装費とは別

※費用の内訳はパン屋の内装費用ページ、デザインはパン屋の内装デザインガイドもどうぞ。

まずは複数社の見積もりを取って、相場と費用配分を見比べてみましょう。

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坪単価の内訳や見積書の読み方をさらに詳しく知りたい方は、パン屋の内装費用相場(坪単価・内訳の詳細版)もあわせてどうぞ。

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業態別の違い(製造小売/ベーカリーカフェ/ベイクオフ・小規模)

パン屋は業態で厨房・イートイン・陳列の中心が変わります。シミュレーターと同じ業態で、それぞれの内装の要点を見ていきましょう。

神奈川県のベーカリーの内装デザイン事例ベーカリー(製造小売)の実例(神奈川県)——クリックで事例詳細へ

面積配分の目安も業態で変わります。製造小売の標準的なパン屋は厨房(製造室)が全体の5〜6割を占めるのが普通で、売場は「絞って濃く」が基本。ベーカリーカフェは客席を作る分、製造室を圧縮するか総面積を広げるかの二択になり、ベイクオフ(冷凍生地焼成)型は製造室を大幅に小さくできる代わりに「焼きたての見せ場」で個性を出します。売場の広さから入らず、厨房から逆算する——これがパン屋のレイアウトの鉄則です。

業態で厨房・イートインが変わる製造規模と客席で分岐製造小売ベーカリーフル厨房・テイクアウト中心・焼きたて陳列ベーカリーカフェ(イートイン併設)厨房+客席・ドリンク・厨房2区画ベイクオフ・小規模軽厨房(オーブン中心)・コンパクト

製造小売ベーカリー

店内で生地から一貫して製造し、焼きたてのパンを販売する、定番の業態です。オーブン・ホイロ・ミキサー・冷蔵発酵庫などのフル厨房と、焼きたてを魅力的に見せる陳列が中心。製造スペースをしっかり確保し、製造の動線(こねる→発酵→成形→焼成→陳列)を効率よく設計することが大切です。テイクアウト中心で、地域に根ざした「街のパン屋さん」から、こだわりのブーランジェリーまで幅広く展開できます。製造設備への投資は大きいですが、自家製の焼きたてという価値が、強みになります。

ベーカリーカフェ(イートイン併設)

パンの製造・販売に加え、店内で焼きたてを楽しめる、イートインを併設した業態です。製造厨房に加え、客席・ドリンク(コーヒーマシンなど)の設備が必要。とくに、パンの製造厨房(菓子製造業)と、飲食を調理・提供する厨房(飲食店営業)を区画するのが基本で、飲食店営業許可も必要になります。焼きたてをその場で味わえる体験と、ドリンク・モーニングなどで客単価を高められるのが魅力。滞在型の空間づくりと、製造・販売・飲食の動線設計が、ベーカリーカフェのポイントです。

ベイクオフ・小規模

冷凍生地を店内で焼成(ベイクオフ)するなど、製造設備を抑えた、小規模な業態です。フル厨房を持たず、オーブン中心の軽厨房で、比較的コンパクトに、初期費用を抑えて開業できます。冷凍生地を仕入れて焼くことで、技術や手間を抑えつつ、焼きたてを提供できるのが特徴。小さなスペースや、テナント・複合施設の一角でも開業しやすい業態です。製造規模は小さめでも、焼きたての香りと、見やすい陳列で、しっかり集客できます。手軽さとコンパクトさが、ベイクオフ・小規模の強みです。

どの業態でも共通するのは、まず「どの業態か」を固めること、それに合った厨房・陳列・イートインを決めること、そして製造の動線を効率よく設計することです。業態を途中で変えると厨房も区画もやり直しになるため、初期設計の精度がそのまま費用に直結します。

業態に合った厨房・陳列・動線は、パン屋・飲食店の実績がある会社に相談するのが近道です。

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製造厨房(オーブン・ホイロ・ミキサー)

パン屋最重の設備が、製造厨房です。熱源が強く、製造スペース・動線が要となる厨房を押さえましょう。

製造厨房(オーブン・ホイロ)パン屋最重・熱源が強いオーブン(デッキ/石窯)ホイロ(発酵器)ミキサー・作業台冷蔵・冷凍・発酵庫厨房機器が多く熱源・電源・ガス・重量が大新品で約600万・中古/リースで半額以下も

パン屋最重・熱源が強い

パン屋の内装で最も重要で、費用も大きいのが、製造厨房です。パンづくりには、多くの専門設備が必要です。パンを焼くオーブン(デッキオーブン・コンベクションオーブン、本格的には石窯・大型オーブン)、生地を発酵させるホイロ(発酵器)、生地をこねるミキサー(ニーダー・スパイラルミキサー)、生地や材料を冷やす冷蔵・冷凍・冷蔵発酵庫、成形や作業を行う作業台、焼き上がったパンを置くパンラックなどです。これらを新品でそろえると約600万円(オーブン12〜300万円、ホイロ5〜100万円、ミキサー7〜100万円、冷蔵冷凍庫10〜100万円など)が一例ですが、中古のデッキオーブンやスパイラルミキサーを専門業者から購入したり、リースを活用したりすることで、初期費用を半額以下に抑えられることもあります(リースは総支払額が高くなる場合があるため比較検討を)。製造厨房は、機器が多く、熱源が強く、重量があるため、電源(電気容量)・ガス・排気・床の強度などの設備計画が重要。さらに、こねる→発酵→成形→焼成→陳列という製造の動線を、効率よく設計することが、作業効率と品質を左右します。製造厨房は、パン屋の品質と生産量を支える心臓部。業態と製造量に応じて、厨房のグレードと設備を計画しましょう。シミュレーターで「厨房グレード 本格」を選ぶと、石窯・大型オーブン・冷蔵発酵庫を含めた費用感が分かります。

製造厨房のポイント

  • オーブン・ホイロ・ミキサー・冷蔵発酵庫・作業台
  • 新品で約600万・中古/リースで半額以下も
  • 熱源・電源・ガス・排気・床の強度が重要
  • こねる→発酵→成形→焼成→陳列の動線設計

🔥 製造厨房がパン屋の費用と品質を決める

パン屋・ベーカリーの内装において、製造厨房は費用の中心であり、店の品質と生産量を支える心臓部です。パンづくりには、一般の飲食店以上に多く、かつ専門的な厨房設備が必要になります。代表的なものとして、パンを焼くオーブン(手軽なコンベクションオーブンから、業務用のデッキオーブン、本格的な石窯や大型オーブンまで)、生地を発酵させる温度・湿度を管理するホイロ(発酵器)、大量の生地を効率よくこねるミキサー(ニーダー、スパイラルミキサーなど)、生地や材料を適切な温度で保管・発酵させる冷蔵庫・冷凍庫・冷蔵発酵庫(ドウコンディショナー)、成形やパン作りの作業を行う作業台、焼き上がったパンを冷ます・置くパンラックなどがあります。これらの厨房設備を新品でそろえると、合計で約600万円程度(オーブンで12〜300万円、ホイロで5〜100万円、ミキサーで7〜100万円、冷蔵冷凍庫で10〜100万円など、グレードにより大きく幅があります)が一つの目安です。ただし、中古のデッキオーブンやスパイラルミキサーを専門の業者から購入することで新品価格の半額以下に抑えられたり、リース契約を活用して初期投資を抑えたりする方法もあります(リースは月々の負担を抑えられる一方、総支払額は割高になる場合があるため、比較検討が大切です)。製造厨房は、これだけ多くの機器を備え、オーブンなどの熱源が強く、機器の重量もあるため、十分な電源(電気容量)、ガス、オーブンの熱や蒸気を排出する排気・換気、機器を支える床の強度といった、設備インフラの計画が非常に重要です。加えて、「こねる→発酵させる→成形する→焼く→陳列する」という製造の一連の流れ(動線)を、無駄なく効率的に設計することが、日々の作業効率とパンの品質、ひいてはお店の生産性を大きく左右します。上のシミュレーターで、厨房グレード(標準・本格)による費用の違いを確認できます。

製造厨房の計画は、パン屋・飲食店の厨房実績がある会社に相談するのが最も確実です。

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電気容量——パン屋は「カフェの倍」を見込む

デッキオーブンは1台で10〜20kW級、そこにホイロ・ミキサー・冷凍冷蔵・空調が重なるため、パン屋の電気容量は同じ坪数のカフェの倍以上になることが珍しくありません。業務用オーブンの多くは三相200V電源が前提で、居抜きでも受電容量と三相の引込み有無が足りなければ増設工事(数十万円〜と週単位の日数)が発生します。導入予定の機器リストのkW合計を出し、内見時に分電盤と受電容量を確認する——ガスオーブン派も同様に、ガスメーター容量と給排気をセットで見てください。

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パン屋の内装デザイン実例24選と陳列・できたて演出

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写真をタップすると、各事例の詳細ページが開きます。もっと見たい方は パン屋の内装事例一覧(68件) から探せます。

もっと見たい方はパン屋の内装事例一覧(68件)へ。気になる事例の雰囲気を、そのまま見積もり依頼の要望として伝えられます。

照明と素材——「美味しそう」は電球色、「信頼」は清潔感が作る

パンを最も美味しく見せる照明は電球色(色温度2700〜3000K前後)です。温かみのある光が焼き色を引き立て、白すぎる昼光色は焼き色を青白く沈ませます。陳列棚にはスポットやペンダントでパンに光を「当てる」設計を——照明は内装費の中で費用対効果が最も高い項目です。もうひとつの武器が清潔感。水拭きできる壁材・継ぎ目の少ない床材は掃除のしやすさがそのまま「信頼できる店」の印象になり、食品業態では清潔感がデザイン性と同じ重みを持ちます。ファサードはクリアガラスで外からパンが見える構えが基本——「中の焼きたてが見える」こと自体が最強の看板です。

10秒でわかる:セルフ式か、対面式かQ1 品数は30種類以上?YESNOQ2 回転で稼ぐ?Q2 客単価で稼ぐ?YESYESセルフ式島陳列で回遊・通路広め・トレーとトング補充動線とカバー等の衛生対策をセットで対面式ショーケースが主役・照明を仕込む高単価・ケーキ併売・接客で売る店に※迷ったら:品数と人員体制で決めるのが実務的。詳しくは下の比較表へ

販売方式 向く店 内装・什器のポイント 注意点
セルフ式(トレー+トング) 品数が多い標準的なパン屋 島陳列で回遊動線・通路は大人2人がすれ違える幅・レジ前の滞留スペース 衛生管理(カバー・個包装)と補充動線の設計
対面式(ショーケース) 高単価・少数精鋭・ケーキ併売 ショーケースが主役。照明を仕込み、接客カウンターと一体設計 接客人員が必要・回転は落ちる

売上に直結するのが、陳列・できたて演出です。「パンはインテリアの一部」という売場づくりを押さえましょう。

陳列・できたて演出パンはインテリアの一部トレー+トング(セルフ)対面・ショーケース焼きたての香り・演出照明・POP色・形・スペースをデザインし引き寄せる陳列陳列の見せ方が売上に直結する

パンはインテリアの一部

パン屋の売場づくりでは、陳列・できたて演出が、売上に直結します。ベーカリーのメインは、パンという商品。覚えておきたいのは、パンはただ売るべき商品ではなく、「インテリアの一部」であるということです。お客様がお店に入ったとき、思わずパンに引き寄せられるような内装にすることが大切。ただパンを並べるのではなく、パンの色や形を考え、スペースをデザインしていきます。陳列の方式には、お客様がトレーとトングを持って自分で選ぶセルフ方式、スタッフが対面で渡す対面方式、ショーケースに並べる方式などがあり、業態や扱うパンに応じて選びます。誘目性・視認性の高い場所や、光の差す場所に置かれたパンは目に留まりやすく、売れ行きもよくなります。棚の高さによって取りやすさが変わり、商品を置く位置で売れ行きも変わります。さらに、焼きたての香りや、オーブンが見えるオープンな造り、温かみのある照明、おしゃれなPOP(黒地の紙に手書きなど)が、「おいしそう」「買いたい」という気持ちを高めます。陳列・できたて演出は、パンの魅力を最大限に引き出し、お客様の購買を後押しする、ベーカリーの売上の要。色・形・スペース・光・香りをデザインした売場づくりを計画しましょう。

陳列・できたて演出で押さえる点

  • セルフ(トレー+トング)・対面・ショーケースの方式
  • 誘目性・視認性の高い場所、光の差す場所に置く
  • 棚の高さ・置く位置で取りやすさ・売れ行きが変わる
  • 焼きたての香り・オープンな造り・照明・POP

陳列・できたて演出の計画も、パン屋の実績がある会社に相談すると売上が高まります。

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イートイン・カフェ併設

客単価を高めるのが、イートイン・カフェ併設です。ただし厨房の区画と許可が要る点を押さえましょう。

東京都のパン屋・ベーカリー・カフェの内装デザイン事例ベーカリーカフェの実例(東京都)——クリックで事例詳細へイートイン・カフェ併設焼きたてをその場でイートイン客席ドリンク・コーヒー製造厨房と飲食調理を区画飲食店営業許可併設は客単価を高めるが厨房2区画が必要

焼きたてをその場で

イートイン・カフェ併設は、パンの販売に加え、店内で焼きたてを楽しんでもらう業態です。焼きたてのパンを、コーヒーなどのドリンクとともにその場で味わえる体験は、お客様の満足を高め、客単価アップにつながります。モーニングやランチ、カフェ利用など、利用シーンも広がります。イートインを設ける場合に必要なのが、客席(テーブル・椅子)と、ドリンクを提供する設備(コーヒーマシンなど)。そして重要なのが、厨房の区画です。パン屋は「菓子製造業」にあたり、パンを製造する厨房を区画する必要があります。イートインを行う場合は、パンを製造する厨房と、飲食を調理・提供する厨房(イートイン用)の、2つに分けることがほとんどです。あわせて、パンの製造販売の菓子製造業許可に加え、イートインには飲食店営業許可も必要になります(要件は保健所・専門家にご確認ください)。イートイン・カフェ併設は、客単価と滞在価値を高める一方、客席スペース・ドリンク設備・厨房の区画・許可という、追加の設計が必要。製造小売だけでいくか、イートインを併設するかは、立地・客層・投資を踏まえて判断しましょう。

イートイン・カフェ併設のポイント

  • 客席・ドリンク(コーヒーマシン等)の設備が必要
  • 製造厨房と飲食調理厨房の2つに区画するのが基本
  • 菓子製造業許可に加え飲食店営業許可も必要
  • 客単価・滞在価値を高めるが追加の設計が要る

イートイン併設の計画も、パン屋・カフェの実績がある会社に相談すると安心です。

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粉・原材料の保管・バックヤード

製造を支える裏方が、粉・原材料の保管とバックヤードです。見落としがちな保管スペースを押さえましょう。

原材料の保管・排気/換気製造を支える裏方小麦粉・原材料の保管冷蔵・冷凍の在庫オーブンの排気・換気電源・ガスの容量熱源が強く排気・電源・ガスの計画が重要

製造を支える保管

パン屋は、製造に使う原材料の保管スペースが欠かせません。パンの主原料である小麦粉(日清製粉・鳥越製粉など)は、量を使うため、まとまった保管場所が必要です。あわせて、バター・マーガリン・イースト(酵母)・砂糖・塩・牛乳・卵などの副材料、フィリングやトッピングの材料も保管します。とくに、バターや生地、要冷蔵の材料は、冷蔵・冷凍での保管が必要で、製造厨房の冷蔵・冷凍庫とあわせて、在庫を保管するスペースを確保します。粉ものは、湿気や虫を避けて適切に保管する必要があり、保管環境にも配慮します。これら原材料の保管に加え、包装資材(袋・箱・トレー)、清掃用品などの備品、スタッフの休憩・更衣スペースなど、バックヤードの機能も必要です。限られた店舗面積の中で、製造スペース・売場・イートイン(併設の場合)と、これらの保管・バックヤードのバランスをとることが、効率的なレイアウトのポイント。なお、開業時の小麦粉などの原材料の仕入れ費用は、内装費とは別に、運転資金として準備が必要です。原材料の保管とバックヤードは、日々の安定した製造を支える、大切な裏方です。

粉・原材料の保管・バックヤードで押さえる点

  • 小麦粉(量を使う)・副材料のまとまった保管場所
  • バター・要冷蔵材料の冷蔵・冷凍保管
  • 粉ものは湿気・虫を避けた保管環境
  • 包装資材・備品・スタッフのバックヤード

保管・バックヤードを含む効率的なレイアウトも、パン屋の実績がある会社に相談すると確実です。

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排気・換気・電源・ガス

製造厨房を支えるインフラが、排気・換気・電源・ガスです。熱源が強いパン屋ならではの設備計画を押さえましょう。

熱源が強いパン屋の設備

パン屋は、オーブンをはじめ熱源が強い厨房機器を多く使うため、排気・換気・電源・ガスといった設備インフラの計画が、とくに重要です。まず、排気・換気。オーブンの熱や蒸気、厨房の熱気・湿気を、しっかり排出する排気・換気設備が必要です。これが不十分だと、厨房内が高温多湿になり、作業環境が悪化し、パンの品質にも影響します。次に、電源(電気容量)。オーブン・ミキサー・冷蔵冷凍庫・ホイロなど、多くの電気機器を同時に使うため、店舗全体で十分な電気容量を確保する必要があります。とくに大型オーブンや電気オーブンは、大きな電力(動力電源・三相200Vなど)を必要とすることが多く、物件の電気容量が足りない場合は、増設が必要になることも。そして、ガス。ガスオーブンやガスコンロを使う場合は、十分なガス供給が必要です。これら排気・換気・電源・ガスは、製造厨房の機器を選ぶ前提条件であり、物件選びの段階で、容量や引き込みが対応できるかを確認することが重要。これらのインフラが、安定した製造と、良い作業環境を支えます。物件の電気容量・ガス・排気の条件は、設備計画とあわせて、早めに確認しましょう。

排気・換気・電源・ガスのポイント

  • オーブンの熱・蒸気を排出する排気・換気
  • 多くの電気機器に十分な電気容量(増設も)
  • 大型・電気オーブンは動力電源(三相200V等)も
  • ガスオーブン・コンロには十分なガス供給

排気・換気・電源・ガスは、表からは見えませんが、熱源の強いパン屋の製造を支える、重要なインフラ。物件選びの段階で、これらの条件が、目指す厨房に対応できるかを確認しておくことが、後の追加工事を防ぎます。

排気・換気・電源・ガスの計画も、パン屋の厨房実績がある会社に相談すると安心です。

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物件・居抜き・立地

パン屋の費用は物件で大きく変わります。とくに「パン屋・飲食系の居抜きか」と「電源・ガス・排気が対応できる物件か」が効きます。

居抜きか、スケルトンか

前テナントがパン屋や飲食系だった居抜きなら、厨房・排気・電源・ガスの設備を流用でき、費用を大きく抑えられることがあります。とくに、パン屋の居抜きで、オーブンの排気や、動力電源・ガスの引き込みが残っていれば、大きなメリット。ただし、残っている設備(オーブン等)が自分の業態・製造量に合うか、菓子製造業許可の基準を満たせる厨房かは要確認です。スケルトンは自由度が高い反面、厨房・排気・電源・ガス・内装をゼロから作るため費用がかかります。パン屋ならではの物件選びの確認点は、まず電源(電気容量)・ガス・排気が、目指す厨房(とくに大型・電気オーブン)に対応できるか。次に、製造スペース・売場・イートイン(併設の場合)をとれる広さと、菓子製造業の許可基準を満たせる厨房を区画できるか。あわせて、重い厨房機器を支える床の強度や、原材料の搬入経路も確認しましょう。

物件・契約前に確認すること

  • パン屋・飲食系の居抜きなら厨房・排気・電源・ガスを流用できるか
  • 電源(電気容量)・ガス・排気が目指す厨房に対応できるか
  • 菓子製造業の許可基準を満たせる厨房を区画できるか
  • 床の強度・原材料の搬入経路、退去時の原状回復の条件

立地と商圏

パン屋は、業態によって向く立地が変わります。製造小売ベーカリーは、住宅街や駅前、商店街など、日常的に人が通り、地域に根ざせる立地が有利。「街のパン屋さん」として、近隣の常連客を獲得します。ベーカリーカフェは、ある程度の広さがとれ、滞在してもらえる立地(駅前・ロードサイド・商業施設など)が向きます。ベイクオフ・小規模は、駅ナカ・商業施設・テナントの一角など、人通りが多くコンパクトに出店できる立地も。いずれも、焼きたての香りで通行人を引きつけられる、視認性・誘目性の高い立地が効果的です。客層とコンセプト、賃料、そして電源・ガス・排気の条件を踏まえて立地を選びましょう。パン屋は地域密着型のため、商圏内の人口・動線も大切です。

🏠 「パン屋・飲食系の居抜き」と「電源・ガス・排気が対応できる物件」が鍵

パン屋の物件選びでは、製造厨房という大きな設備があることを踏まえると、前テナントがパン屋や飲食系だった居抜き物件を活かせるかどうかが、費用を大きく左右します。とくに、パン屋の居抜きで、オーブンの排気ダクト、動力電源(三相200Vなど)、ガスの引き込みといった、設置に費用と工事がかかるインフラや、厨房設備そのものが残っていれば、初期費用を大幅に抑えられる可能性があります。ただし、残っているオーブンなどの設備が、自分の業態・製造量・つくりたいパンに合うか、そして菓子製造業の許可基準を満たせる厨房かは、慎重に確認する必要があります。スケルトン物件からの場合は、自由度が高い反面、厨房・排気・電源・ガス・内装をゼロから揃えるため費用がかかります。パン屋ならではの物件選びの最重要ポイントは、電源(電気容量)・ガス・排気が、目指す厨房に対応できるかどうかです。とくに大型のオーブンや電気オーブンは、大きな電力(動力電源)を必要とするため、物件の電気容量が足りないと増設工事が必要になり、対応できない物件もあります。ガスオーブンならガスの容量、すべての厨房でオーブンの熱・蒸気を出す排気・換気も重要です。加えて、製造スペース・売場・イートイン(併設する場合)を確保できる広さと、菓子製造業の許可基準を満たす厨房(イートイン併設なら製造厨房と飲食調理厨房の2区画)を設けられるレイアウトか、重い厨房機器を支える床の強度、原材料の搬入経路も確認しましょう。立地は、製造小売なら住宅街・駅前・商店街など地域密着、ベーカリーカフェなら滞在できる立地、ベイクオフ・小規模なら駅ナカ・商業施設など、業態と客層に合わせて選びます。焼きたての香りで引きつけられる、視認性の高い立地が効果的です。

物件がパン屋に合うか・電源やガスが足りるかの見極めは、実績のある会社の現地チェックが確実です。

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採算とランニングコスト(客単価・ロス・回転)

パン屋は、客単価・ロス・回転が採算を左右します。業態別の収益の考え方を押さえましょう。

製造小売

  • 収益点数・客数
  • 製造効率・ロス

ベーカリーカフェ

  • 収益客単価・滞在
  • イートイン・ドリンク

ベイクオフ

  • 収益点数・回転
  • 低コスト運営

採算とロスの考え方

パン屋の収益は、業態で変わります。製造小売ベーカリーは、1点あたりの単価は数百円と低めなので、点数(買い上げ点数)×客数が収益の中心。多くのお客様に、たくさんのパンを買ってもらうことが大切です。とくにパンは日持ちしないため、売れ残りの廃棄(ロス)をいかに減らすかが、採算を大きく左右します。製造量と販売量のバランス、時間帯ごとの焼き上げ、値引き・販促の工夫が、ロス削減の鍵。製造の効率(人件費・材料費の管理)も重要です。ベーカリーカフェは、イートインとドリンクで客単価を高め、滞在価値で勝負。ベイクオフ・小規模は、低コストな運営で、点数と回転を確保します。いずれも、原材料費(小麦粉・バター等)・人件費・家賃が主なランニングコスト。とくに、パンの単価が低い分、製造効率とロス管理が利益を左右します。内装・設備の初期投資と、原材料・人件費を含む運営費の両方を見据えた事業計画が大切。これらの原材料の仕入れ・人件費は、内装費とは別に必要です。

パン屋の採算の考え方

  • 製造小売は点数×客数が中心、単価は数百円
  • 日持ちしないパンはロス(廃棄)削減が採算の鍵
  • ★小麦粉等の原材料仕入れ・人件費は内装費とは別
  • 製造効率と材料費・人件費の管理が利益を左右

業態に合った採算設計は、複数社の見積もりと事業計画づくりで見極めるのが確実です。

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内装業者の選び方

パン屋の内装は、製造厨房(オーブン・ホイロ)・排気・陳列・動線に精通した会社を選ぶのが近道です。一般の物販やカフェ中心の会社だと、製造厨房や排気・電源で提案が弱いことがあります。

会社のタイプで選ぶ

設計事務所

  • 強み世界観・陳列
  • 向きこだわりベーカリー

飲食店/厨房系施工

  • 強み厨房・排気・動線
  • 向き製造小売・カフェ併設

店舗系施工

  • 強み陳列・内装・コンパクト
  • 向きベイクオフ・小規模

いずれの場合も、パン屋・ベーカリー(できれば近い業態)の実績と、製造厨房(オーブン・ホイロ)・排気・電源・陳列・動線への提案力があるかが第一条件です。

見るべき3つのチェック

業者選びの3チェック

  • パン屋・ベーカリー(できれば近い業態)の施工実績があるか
  • 製造厨房・排気/電源・陳列・動線を提案できるか
  • 見積もりの内訳(厨房・陳列・排気・内装・物件)が明朗か

とくに製造厨房(オーブン・ホイロ)と排気・電源・ガス、製造の動線は、経験差が大きく出る領域です。1社で決めず、複数社から相見積もりを取り、実績・提案・金額を比べて選ぶと失敗が減ります。中古機器の活用など、コストを抑える提案ができる会社も心強いです。

パン屋や厨房・排気・陳列に強い会社を複数社、無料で比べてみましょう。

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菓子製造業許可・開業の流れ・よくある失敗

2021年改正後の「正しい分岐」——何を売るかで許可と内装が決まる

パン屋の許可は2021年6月1日の食品衛生法改正で線引きが変わりました。現在の基本は「食パン・菓子パンの製造販売菓子製造業許可」。改正で、菓子製造業許可のままサンドイッチ等の調理パンの製造も、購入したパンに飲み物を添える簡易イートインも、冷凍販売も可能になりました。一方、その場で調理して提供する本格的なカフェ営業をするなら飲食店営業許可が必要です。どちらの許可かで製造室の区画(間仕切りで区切られた専用室)や手洗い設備の位置が変わるため、内装の図面を引く前に確定させるのが正しい順番です。

やりたいこと 必要な許可(2021年改正後) 内装への影響
食パン・菓子パンの製造販売 菓子製造業許可 間仕切りで区画された製造室・専用手洗い・住居と分離
サンドイッチ等の調理パンも作る 菓子製造業許可で可(改正で拡大) 製造室内の作業区分。自治体により追加要件
買ったパン+飲み物の簡易イートイン 菓子製造業許可で可(改正で拡大) 客席区画・客用手洗い。提供範囲は保健所に確認
調理して提供する本格カフェ併設 飲食店営業許可(併設取得) 厨房の区画・シンク数・客席側の基準が加わる
ジャム・乳製品など併売 別途の製造業許可等 品目ごとに保健所へ確認

注意点は2つ。第一に、運用は自治体・保健所で差があり、簡易イートインで出せる範囲などは管轄保健所への事前相談が必須です。第二に、改正から時間が経った今も改正前の情報(「サンドには必ず飲食店営業許可」等)が広く残っています。着工前に図面を持って保健所の事前相談に行く——これが最も安い保険です(本記事は内装計画の観点からの整理で、申請手続きの詳細は保健所・専門家にご確認ください)。

物件決定から開業までは、業態の確定・許可確認・設計・厨房/排気/陳列・内装・許可申請の順で進みます。製造厨房と、菓子製造業許可が、パン屋のコツです。

開業までの流れ物件・業態・許可設計・見積厨房・排気・陳列内装・照明許可・原材料手配開業

物件を契約したら家賃が発生し始めます。パン屋はまず業態(製造小売・ベーカリーカフェ・ベイクオフ)を固め、必要な許可を確認し、設計・見積もりへ進みます。厨房・排気・陳列を施工し、内装・照明を整え、許可申請と原材料の手配を行って開業します。とくに重要なのが許可です。パンの製造販売には、食品衛生法に基づく菓子製造業許可が必須で、厨房を区画する必要があります。イートインを併設する場合は、飲食店営業許可も必要で、製造厨房と飲食調理厨房の2つに分けるのが基本。さらに、クッキーやマドレーヌなどの焼き菓子も売る場合も、菓子製造業許可の範囲です。許可の要件は、厨房の構造・設備など内装の設計に関わるため、設計の段階から保健所に相談するのが確実。要件は地域・最新の法令によって異なるため、必ず管轄の保健所や専門家に確認しましょう。

よくある失敗

このパターンに注意

  • 電源・ガス・排気が足りず、目指すオーブンを入れられない
  • 製造の動線が悪く、作業効率が上がらない
  • 菓子製造業の許可基準を満たさず、厨房をやり直す
  • イートインで厨房の区画・飲食店営業許可を見落とす
  • 陳列が魅力的でなく、パンの良さが伝わらない
  • 原材料の仕入れ・ロスを軽視し、資金繰り・利益が苦しくなる

いずれも、業態と厨房・排気・陳列を設計初期に固めること、電源・ガス・排気を物件選びで確認すること、設計段階から保健所に相談すること、製造の動線を効率よく設計すること、坪単価ではなく設備込みの総額で予算を組むこと、原材料・人件費を別に確保すること、相見積もりによる費用の見える化で防げます。パン屋は焼きたての品質・香り・陳列で選ばれるので、ここを外さない計画が大切です。

工程・厨房・許可・スケジュールも、複数社に出してもらうと現実的な計画が立ちます。

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よくある質問とまとめ

パン屋の内装費用はいくらかかりますか?

スケルトンで坪40万円程度〜が目安です。たとえば20坪規模なら、内装工事約600万円+厨房設備約500万円で、坪あたり55万円前後になる例もあります。厨房機器が多く熱源が強いため、設備の比重が大きいのが特徴。厨房を新品でそろえると約600万円(オーブン・ホイロ・ミキサー・冷蔵冷凍庫など)が一例で、中古・リースで半額以下に抑えられることも。業態(製造小売・ベーカリーカフェ・ベイクオフ)と厨房/内装グレードで大きく変わります。上のシミュレーターで業態・厨房グレードを入れて確認してください。

パン屋で一番費用がかかるのは何ですか?

製造厨房です。パンを焼くオーブン(デッキ・コンベクション、本格的には石窯・大型)、生地を発酵させるホイロ、生地をこねるミキサー、冷蔵・冷凍・冷蔵発酵庫、作業台など、多くの専門設備が必要で、新品で約600万円が一例。熱源が強く重量もあるため、電源・ガス・排気・床の強度といった設備インフラも重要です。次に、陳列・できたて演出(「パンはインテリアの一部」)、イートイン(併設の場合)、排気・換気も費用に効きます。上のシミュレーターで業態・グレードによる違いを確認できます。

パン屋の開業に必要な許可は何ですか?

パンの製造販売には、食品衛生法に基づく菓子製造業許可が必須です。クッキーやマドレーヌなどの焼き菓子を売る場合も、この許可の範囲です。さらに、イートイン(店内飲食)を併設する場合は、飲食店営業許可も必要になります。この場合、パンを製造する厨房(菓子製造業)と、飲食を調理・提供する厨房(飲食店営業)を区画するのが基本です。許可の要件は、厨房の構造・設備など内装の設計に関わるため、設計の段階から保健所に相談するのが確実。要件は地域・最新の法令によって異なるため、必ず管轄の保健所や専門家に確認してください。

厨房設備は中古やリースで安くできますか?

はい、抑えられる場合があります。中古のデッキオーブンやスパイラルミキサーを専門の業者から購入することで、新品価格の半額以下に抑えられることがあります。また、厨房機器をリース契約で導入すれば、初期投資を抑えられます(ただしリースは、月々の負担は軽くなる一方、総支払額は割高になる場合があるため、比較検討が大切です)。新品で約600万円が一例の厨房設備を、中古・リースの組み合わせで賢く抑えるのは、初期費用を圧縮する有効な方法。どの設備を新品・中古・リースにするか、内装会社や機器業者と相談して決めるとよいでしょう。上のシミュレーターは設備を含む目安です。

「パンはインテリアの一部」とはどういう意味ですか?

パンを、単なる商品としてではなく、店の内装・空間を彩る要素として捉える、という意味です。ベーカリーのメインはパンという商品ですが、お客様がお店に入ったとき、思わずパンに引き寄せられるような内装にすることが大切。ただパンを並べるのではなく、パンの色や形を考え、置く位置や見せ方、スペースをデザインしていきます。誘目性・視認性の高い場所や、光の差す場所に置かれたパンは目に留まりやすく、売れ行きもよくなります。焼きたての香りや、温かみのある照明、おしゃれなPOPも、パンの魅力を引き立てます。陳列の見せ方が売上に直結するのが、パン屋の特徴です。

居抜き物件で開業すると安くなりますか?

前テナントがパン屋や飲食系だった居抜きなら、厨房・排気・動力電源・ガスの設備を流用でき、費用を大きく抑えられることがあります。とくに、オーブンの排気や動力電源・ガスの引き込みは、設置に費用がかかるため、それが残る物件は大きなメリットです。ただし、残っている設備(オーブン等)が自分の業態・製造量に合うか、菓子製造業の許可基準を満たせる厨房かは、契約前に必ず確認しましょう。条件が合わないと、かえって費用がかかることもあります。とくに電源・ガス・排気が、目指すオーブンに対応できるかの確認が重要です。

見積もりや相談は無料ですか?

店舗内装ドットコムでは、相談・見積もりは無料です。47都道府県・製造小売やベーカリーカフェ・ベイクオフ、製造厨房(オーブン・ホイロ)・排気・陳列・動線に対応する会社が見つかり、しつこい営業もありません。

まとめ|パン屋の内装は「厨房・許可・見せ方」の順で固める

進め方の正解は、①作るパンと売り方(サンドの有無・イートインの有無)を決めて必要な許可を確定する → ②その製造設備(オーブン・ホイロ・電気容量)が入る物件を選ぶ → ③製造室の区画と給排水を図面に落とす → ④陳列・照明・ファサードで「美味しそう」を設計する → ⑤パン屋の施工実績がある会社2〜3社の相見積もりで配分を比べる、の順番です。見た目から入ると、許可と設備で必ず手戻りします。

まずは複数社の見積もりを無料で取り、相場・プラン・相性を見比べてみましょう。

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飲食店全体の話はこちら:飲食店の内装ガイド(15業種の費用比較・営業許可・居抜き・業者選び)に、業種比較・保健所・居抜き・契約実務を集約しています。


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