美容室(ヘアサロン)の内装業者の選び方|事例の多さでなく「シャンプー台の給排水・薬剤換気」で決まる|業者見極め診断付き

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この記事の要点

美容室(ヘアサロン)の内装業者選びは、おしゃれさや事例の多さで選ぶものではありません。美容室には、最も費用とトラブルが集中する設備があります。本質は、それを分かっている業者かを見極めることです。特定の会社をすすめる立場ではなく、店舗内装ドットコムの運営者が中立に、業者を見極める「物差し」と、業者に必ず確認すべき質問をお渡しします。

  • シャンプー台の給排水・ガス・電気を組めるか(排水1%勾配・床上げ・20号給湯器・ガスメーター・水道の口径と水圧)
  • パーマ/カラー薬剤の換気とセット面の照明を組めるか(適切な換気・演色性の高い照明Ra90以上)
  • 美容所登録・構造設備基準を満たせるか(作業室13㎡以上・水道別途・消毒設備・動線)

美容室の業者選びは「シャンプー台の給排水・薬剤換気が分かる業者か」から始まる(事例の多さでは選ばない)

美容室(ヘアサロン)の内装業者選びは、内装のおしゃれさや、施工事例の多さから入るものではありません。最初に効いてくるのは、美容室ならではの設備課題——とくにシャンプー台の給排水——を、その内装業者が分かっているかです。

美容室の内装は、飲食店やオフィスとはまったく違う、独特の設備が要ります。なかでも、シャンプー台の給排水は、美容室で最も費用とトラブルが集中する設備です。お湯と水を大量に使い、排水を適切に流す必要があり、給湯器・ガス・水道の容量も欠かせません。これらを誤ると、「床上げ工事で予算が膨らむ」「ガスメーターの容量が足りず引込みに100万円近くかかる」「水圧が足りずお湯の出が悪い」といった、致命的なトラブルにつながります。加えて、パーマやカラーの薬剤の換気、カラーの色が正確に見える照明、美容所登録の基準——これらを分かっている業者かどうかが、何より大切なのです。

美容室は「シャンプー台の給排水・薬剤換気」で決まる事例の多さやおしゃれさより、費用とトラブルが集中する設備美容室(まずシャンプー台の給排水)①シャンプー台の給排水・排水は1%の勾配で排水管へ・床上げ(中に配管)か サイドシャンプーで回避・給湯=1台に20号給湯器1台・ガス6号未満→引込み100万も・水道20mm・水圧2.0未満は 増圧ポンプ15〜20万・電気(ドライヤー等)の容量②薬剤換気・照明・パーマ/カラーの薬剤・適切な換気(壁排気・換気扇)・店内に薬剤臭をこもらせない・セット面は演色性の高い照明 (Ra90以上)・カラーの色が正確に見える・影が出にくい正面+上部配置③美容所登録・動線・作業所13㎡以上・作業面照度100ルクス以上・シャンプー台とは別に水道・消毒設備・作業所と待合を区別・セット面の間隔は90cm以上・入口→受付→セット面→ シャンプー→会計の動線・バックヤードは目に触れず一般業者は普通の店を作るが、美容室はシャンプー台の給排水が分かる業者か

一般のオフィスやお店の内装業者は「おしゃれな店」は作れますが、美容室特有のシャンプー台の給排水の計算は苦手なことが多いのです。「うちの規模だと、シャンプー台の給排水・ガス・水圧はどう考えればいいですか」と聞いて、具体的に答えられる業者かを見てください。なお、美容室は爪のネイルや、まつげのアイラッシュとも、必要な設備が違います。ネイルとの違いはネイルサロンの内装業者の選び方、まつエクとの違いはまつエク(アイラッシュ)サロンの内装業者の選び方も参考になります。

見極め①:シャンプー台の給排水・ガス・電気(1%勾配・床上げ・給湯器・水圧)

1つ目の物差しは、シャンプー台の給排水・ガス・電気です。これは、美容室の業者選びで最も重要なポイントです。

まず、排水です。シャンプーの排水は、1%の勾配を付けて、建物の排水管に結ぶ必要があります。そのため、シャンプー台の床を上げて(床上げ)、その中に排水管やお湯・水の給水管を通す工事が必要になる場合があります。床上げは費用がかかるうえ、段差が生まれます。これを避けるために、サイドシャンプー台を使い、壁の中に配管をすることで、床上げ工事を無くすという設計の工夫もあります。どちらが向くかを提案できる業者かを見てください。

シャンプー台の給排水の仕組みシャンプー台お湯・水の給水/排水が集中する設備排水は1%の勾配で建物の排水管へ結ぶ→ 床上げ(床を上げて中に給排水・給湯管を通す)or サイドシャンプー台+壁内配管で床上げを回避給湯(ガス)1台に20号給湯器1台ガス6号未満は本管引込み100万近いことも水道(口径・水圧)引込み口径20mm以上水圧2.0未満は増圧ポンプ15〜20万の追加に物件で激変1階・路面=通しやすい空中階=引込み・床上げ居抜き=配管が活きる給排水・ガス・水圧は、物件契約前に見極めるのが肝心施工後に容量不足が発覚すると、引込みや増圧ポンプで数十万〜100万円近い追加にこの給排水を分かる業者かが、美容室の業者選びの分かれ目

次に、給湯とガスです。給湯は、シャンプー1台につき20号の給湯器1台が基本です(1台に1セットにしておくと、1台が壊れても他のシャンプーが使えます)。ここで注意したいのが、ガスメーターの容量です。6号メーター以上あれば問題ありませんが、容量が足りず、配管を道路の本管から引込み直す場合は、100万円近い工事費になることもあります。そして、水道です。シャンプーに十分な水量のため、引込みの水道管は口径20mm以上、水圧は2.0以上が目安で、足りないと増圧ポンプの設置(15〜20万円の追加)が必要になります。さらに、ドライヤーやパーマ機など、電気の容量も確認が要ります。これらの給排水・ガス・電気の容量は、物件契約前に見極めることが肝心です。施工後に容量不足が発覚すると、引込みや増圧ポンプで数十万〜100万円近い追加になりかねないからです。

見極め②:パーマ/カラー薬剤の換気とセット面の照明(Ra90)

2つ目の物差しは、パーマ・カラーの薬剤の換気と、セット面の照明です。これらも、美容室で見落とせないポイントです。

まず、換気です。美容室では、パーマやカラーの薬剤を使うため、適切な換気が求められます。とはいえ、飲食店のように臭いや煙が大量に出るわけではないため、消臭装置や屋上までのダクトは不要なことが多く、壁からの排気と、店内の換気扇・トイレの換気扇で対応できるのが一般的です(20坪で20〜25万円程度が目安)。それでも、店内に薬剤の臭いがこもらないよう、換気の経路と能力を考えられる業者かを見てください。

そして、照明です。美容室の照明で大切なのが、セット面の演色性です。演色性とは、光の下で色が自然に見える度合いのことで、カラーの色が正確に見える、演色性の高い照明(Ra90以上)を選ぶことが大切です。これが低いと、セット面でお客様のカラーが正しく見えず、美容のプロとしての判断ができません。影ができにくいよう、正面と上部から光をバランスよく配置することで、カウンセリング時も仕上がり確認時も、お客様が自分を美しく感じられる環境になります。一方、シャンプーエリアは、照度を少し落とし、調光でくつろげる空間にするなど、エリアごとに照明を変えられる業者だと理想的です。

見極め③:美容所登録・構造設備基準とリピートの動線

3つ目の物差しは、美容所登録の構造設備基準を満たせるかと、リピートを生む動線です。

美容室は、店舗を保健所に「美容所」として登録(開設届と立入検査)しなければ営業できません。主な構造設備基準は、作業所の床面積が13㎡以上、作業面の照度が100ルクス以上、十分な換気、作業所と待合所を明確に区別すること、シャンプー台とは別に水道設備があること、消毒設備(消毒済みと未消毒の器具を分けて管理)などです。これらは満たせないと変更が大変なため、事前に確認が欠かせません。保健所に提出する施設平面図は、内装業者が作成したものでよく、工事前に保健所の職員と内装業者で、設備の設置場所を相談しながら作るのがおすすめです。この基準を理解し、保健所とのやり取りまで踏まえて設計できる業者かを見てください。

そして、リピートを生むのが動線です。お客様の動線は、入口→受付→待合→セット面→シャンプー→セット面→会計、という流れがスムーズで、他のお客様とのすれ違いが最小限だと、プライバシーも守れます。スタッフの動線は、移動を短くし、バックヤードへもお客様の目に触れずに行けるのが理想です。セット面の間隔は最低でも90cm以上を確保すると、圧迫感が和らぎます。シャンプーエリアは、セット面から少し離して、リラックスできる場所にするのが効果的です。

美容所登録・動線のチェック

  • 作業所13㎡以上・作業面照度100ルクス以上・換気・作業所と待合の区別という美容所基準を満たせるか
  • シャンプー台とは別の水道設備・消毒設備(消毒済/未消毒を分けて管理)を備えられるか
  • 保健所に出す平面図を内装業者が作成し、工事前に保健所と設備位置を相談できるか
  • 入口→受付→セット面→シャンプー→会計の動線がスムーズで、セット面の間隔を90cm以上取れるか

物件選びと居抜き・スケルトン(給排水・室外機・保健所相談)

物件選びは、美容室でとくに慎重さが要るところです。シャンプー台の給排水が通せるかが、費用を大きく左右するからです。

1階の路面店は、シャンプー台の給排水(排水の勾配・床上げ)が通しやすく、エアコンの室外機も地面に置きやすいため、工事の面では有利です(家賃は高めですが)。一方、ビルの空中階は、給排水の引込みや床上げ、エアコンの室外機の屋上設置(レッカーが必要なことも)、ガスや水道の容量、薬剤換気の排気経路を確認する必要があり、給排水が美容室向けでない物件だと、床上げなどで費用が上がります。物件を契約する前に、内装業者と一緒に、給排水・ガス・水圧・室外機の置き場を確認しておきましょう。工事区分は内装の工事区分A・B・Cも参考になります。

物件は、大きく居抜きとスケルトンに分かれます。居抜き物件は、前のテナントが美容室なら、シャンプー台・配管・給湯器・空調がそのまま活きて、費用を最も抑えられます(坪20〜40万円程度)。配管は高圧洗浄で使えることも多いです。ただし、レイアウトが固定されることや、配管の状態は、内装業者と一緒に下見で確認しましょう。スケルトン物件は、ゼロから自由に設計できますが、給排水を一から通すため費用が高くなり(坪25〜50万円程度)、図面設計費も工事総額の20〜30%ほどかかります。費用を抑えたいなら居抜き、自由度を取るならスケルトン、と方針を決めて物件を探すとよいでしょう。

関連記事

気に入ったテイストの事例から探したい方は、美容室の内装デザイン事例集もあわせてご覧ください。

美容室の内装業者の3タイプと見るべき力

ここまでの物差しを踏まえ、美容室の内装に関わる業者を、大きく3タイプに整理します。どれが正解という話ではなく、自分の美容室の方針(規模/世界観/発注体制)に合うタイプを選ぶことが大切です。下の表は、典型的なタイプ分けの目安です。

業者タイプ シャンプー給排水・換気 デザイン・照明 向いているケース
美容室内装に強い設計施工会社 複数席・標準的な美容室
デザイン・照明に強い設計施工会社 高級感・写真映え・コンセプト重視
設計事務所+施工会社(分離発注) ◎も可 ◎も可 個別要望が強い・規模が大きい

設計施工を一括で任せるか、設計事務所と施工を分けるか(分離発注)でも考え方が変わります。一括は窓口が一つで進めやすく、分離は要望を通しやすい一方、設計と施工の連携が課題になります。一括と分離の違いは設計施工一括と分離発注の違いで整理しています。いずれの場合も、シャンプー台の給排水と薬剤換気という美容室特有の設備を理解しているかが大前提です。加えて、実際に手を動かす施工側にも美容室の経験があるか——シャンプー台の給排水や床上げが初めてだと、図面どおりにならず、後からトラブルになることがあるため、下請けまで含めて確認しておくと安心です。施工実績で美容室を多く手がけているかは、一つの目安になります。

【30秒で診断】あなたの美容室に合う業者タイプ診断

自分の条件だと、どのタイプの業者が合うのか。規模、物件、コンセプト、メニュー、発注体制の5つに答えると、合う業者タイプと、業者に必ず確認すべき質問が出ます。会社名ではなく「見極めの物差し」を出すツールです。費用の目安を出すものではなく、業者を見極める質問を出すものです。

診断の結果には、あなたの美容室に合う「業者タイプ」と、その条件なら業者に必ず聞いておきたい「確認質問」が並びます。たとえば複数席ならシャンプー台の台数・給排水・動線の質問が、ビルの空中階なら給排水の引込みや室外機の質問が追加されます。出てきた質問は、そのまま業者との打ち合わせや見積もり依頼、そして物件契約前の現場確認のチェックリストとして使えます。気になる業者がその質問にすらすら答えられるか——それが、美容室のシャンプー台の給排水を本当に分かっているかの試金石になります。

まずは実際の美容室の内装事例を、写真で見たい方へ。

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見積もり・相見積もりの取り方(坪単価で測らない)

業者のタイプを絞ったら、複数社から見積もりを取って比べます(相見積もり)。美容室は、シャンプー台の給排水・床上げ、薬剤換気、セット面の照明、個室の数によって金額が変わります。だからこそ、各社に同じ条件(規模、セット面・シャンプー台の数、物件タイプ、坪数、メニュー)を伝え、同じ土俵で比べることが欠かせません。

坪単価で判断しないことも大切です。とくに美容室では、シャンプー台・セット面・パーマ機などの設備は、内装工事とは別工事になっていることが多いため、見積書にどこまで含まれているかを必ず確認しましょう。スケルトンで坪25〜50万円、居抜きで坪20〜40万円が一つの目安ですが、給排水や床上げ、設備で大きく動くため、延床面積×坪単価のざっくり計算では予算がぶれます。費用の考え方は店舗内装の費用の全体像も参考になります。見積書のどこを見るかは内装の見積もり・相見積もりの取り方にまとめています。安く見える見積もりほど、シャンプー台の給排水や床上げが含まれていないことがあるため、総額だけで比べないことが大切です。

「補助金が出る」を前面に出す営業に注意

補助金や助成の話を強く押してくる業者には注意してください。制度は要件・時期・採否が変わり、当てにして計画を組むと崩れます。業者選びで見るべきは、補助金の有無ではなく、シャンプー台の給排水や薬剤換気という美容室特有の設備をきちんと設計・施工できるか、見積もりの中身が明確かどうかです。

条件に合う業者の見つけ方(物件前の給排水・水圧・保健所)

「結局、どの会社に頼めばいいのか」を知りたい方も多いはずです。ただ、会社名のリストを眺めても、その会社がシャンプー台の給排水を組めるか、薬剤換気を分かっているかは、外からは分かりません。大切なのは、ここまでの物差しに合う業者と出会うことです。

店舗内装ドットコムは、内装業者を売らない中立の立場で、店舗オーナー(無料)と内装業者をつなぐマッチングのサービスです。条件を入力いただくと、美容室の設計に対応できる業者を無料でご紹介します。費用は店舗オーナーには一切かからず、成功報酬(3〜10%程度)は業者側のみのお支払いです。自動で大量のメールが届くような仕組みではなく、ご要望をうかがってから、合う業者を手作業でおつなぎします。

とくに美容室で見落とせないのが、物件を決める前の確認です。その物件で、シャンプー台の給排水(排水の勾配・床上げ)が通せるか、給湯器・ガスメーターの容量は足りるか、水道の口径・水圧は十分か、エアコンの室外機はどこに置くか——を、物件契約前に内装業者と一緒に現場で確認することを強くおすすめします。あわせて、美容所登録の基準(13㎡・水道別途・消毒設備)を満たせるかを、平面図を持って保健所に事前相談しておくと安心です。給排水やガスは、施工後に容量不足が発覚すると、引込みや増圧ポンプで大きな追加費用になるためです。ご相談の前に、規模(セット面・シャンプー台の数)、メニュー、物件タイプ、坪数——を整理しておくと、業者も具体的な提案がしやすくなります。まだ物件が決まっていなくても、上の診断ツールの結果を持って相談いただければ、物件選びから一緒に詰めていけます。

美容室の業者選び・共通の要点

方針や物件が違っても、美容室の業者選びで共通して押さえたい要点があります。下のチェックを、業者との打ち合わせや見積もり比較、物件の現場確認のときに使ってください。

押さえておきたい共通の要点

  • シャンプーの排水を1%勾配で排水管に結べるか、床上げかサイドシャンプー+壁内配管かを提案できるか
  • 給湯(1台に20号給湯器1台)・ガスメーターの容量・水道の口径(20mm以上)と水圧(2.0以上)を確認できるか
  • パーマ/カラー薬剤の換気を組み、セット面に演色性の高い照明(Ra90以上)を配置できるか
  • 美容所基準(作業所13㎡以上・水道別途・消毒設備・作業所と待合の区別)を満たせるか
  • 入口→受付→セット面→シャンプー→会計の動線がスムーズで、セット面間隔90cm以上を取れるか
  • 物件契約前に、給排水・ガス・水圧・室外機・保健所基準を、業者と一緒に現場で確認したか

こんな業者選びは避ける

逆に、次のような選び方は後悔につながりやすいものです。一つでも当てはまりそうなら、立ち止まって確認しましょう。

避けたい業者選びのパターン

  • おしゃれさや事例の多さだけで選び、シャンプー台の給排水・薬剤換気の経験を確認せずに決める
  • シャンプー台の給排水(勾配・床上げ・給湯器・水圧)を確認せず、施工後に追加費用やお湯の不足を招く
  • ガスメーターや水道の容量を契約前に確認せず、引込みや増圧ポンプで大きな追加費用が発生する
  • セット面の照明の演色性を軽視し、カラーの色が正しく見えない空間にしてしまう
  • 美容所の基準(13㎡・水道別途・消毒設備)を満たせない物件を、保健所に相談せず契約する
  • 1社だけの見積もりで即決し、坪単価のざっくり比較で契約する。補助金の話だけで業者を信用する

よくある質問とまとめ

美容室の内装は、一般の内装業者でも対応できますか?

おしゃれな内装は対応できる業者もいますが、美容室の核は、シャンプー台の給排水・ガス・水圧、そして薬剤の換気という、飲食店やオフィスとは違う設備設計です。これらを誤ると、床上げで予算が膨らんだり、ガスや水圧が足りずお湯の出が悪くなったり、施工後に大きな追加費用が発生したりします。美容室の設計・施工に慣れた業者を選ぶのが安全です。施工実績で美容室を多く手がけているかが、一つの目安になります。

シャンプー台の給排水で、注意することは何ですか?

排水は1%の勾配で建物の排水管に結ぶ必要があり、そのために床上げ(床を上げて中に配管)が要ることがあります。サイドシャンプー台+壁内配管で床上げを無くす工夫もあります。給湯はシャンプー1台に20号給湯器1台が基本で、ガスメーターが6号未満だと本管引込みで100万円近い追加に、水道は口径20mm・水圧2.0未満だと増圧ポンプ(15〜20万円)が必要になることがあります。物件契約前に確認しましょう。

美容室の開業に、保健所への届出は必要ですか?

必要です。店舗を「美容所」として保健所に登録(開設届と立入検査)しなければ営業できません。構造設備基準(作業所13㎡以上・作業面照度100ルクス以上・換気・作業所と待合の区別・シャンプー台とは別の水道設備・消毒設備など)を満たす必要があります。保健所に出す平面図は内装業者が作成したものでよく、工事前に保健所と設備位置を相談しながら作るのがおすすめです。

セット面の照明は、何に気をつければいいですか?

カラーの色が正確に見える、演色性の高い照明(Ra90以上)を選ぶことが大切です。これが低いと、お客様のカラーが正しく見えず、美容のプロとしての判断ができません。影ができにくいよう、正面と上部から光をバランスよく配置します。一方、シャンプーエリアは照度を落として調光でリラックス空間にするなど、エリアごとに照明を変えると効果的です。

居抜きとスケルトン、どちらがいいですか?

費用を抑えたいなら、前のテナントが美容室だった居抜き物件がおすすめです。シャンプー台・配管・給湯器・空調が活きて、坪20〜40万円程度に抑えられます(配管は高圧洗浄で使えることも多いです)。自由度を取るならスケルトンですが、給排水を一から通すため坪25〜50万円程度+図面設計費(工事総額の20〜30%)がかかります。方針を決めて物件を探すとよいでしょう。

業者選びや紹介に費用はかかりますか?

店舗内装ドットコムのご利用は、店舗オーナーには無料です。成功報酬(3〜10%程度)は業者側のみのお支払いで、オーナーに費用は発生しません。

まとめると、美容室(ヘアサロン)の内装業者選びは、おしゃれさや事例の多さではなく、最も費用とトラブルが集中する、①シャンプー台の給排水・ガス・電気(排水1%勾配・床上げかサイドシャンプー・20号給湯器・ガスメーター・水道の口径20mm/水圧2.0・増圧ポンプ)、②パーマ/カラー薬剤の換気とセット面の演色性の高い照明(Ra90以上)、③美容所登録・構造設備基準(作業室13㎡以上・水道別途・消毒設備)と動線——この3つを設計できる業者を見極めることが大切です。とくにシャンプー台の給排水は、物件契約前に見極めないと、後から大きな追加費用になりかねません。会社名のリストではなく、この物差しと、業者に確認すべき質問を手にして臨めば、後悔のない一社に出会えます。条件に合う業者を無料でご紹介することもできますので、気軽にご相談ください。

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読み終えたら、美容室の内装を
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