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オフィスの移転・改装では、席と会議室を決める段階で電源コンセント、有線LAN、Wi-Fiのアクセスポイント、通信機器の置き場を同じ図面に重ねます。家具を置いてから配線を考えると、床の開け直しや露出配線、接続口の不足が生じやすくなります。
人数だけで口数を決めず、同時に使う席、モニター、会議機器、複合機などを場所ごとに整理。既存の床下とビルの設備を現地で確認し、内装・電気・通信それぞれの担当と見積範囲を決めます。
予算は床・配線・機器と設定・回線・切替作業に分けて確認。床の工事を含むか、既存設備を再利用できるかで総額が変わります。下の見積の節では、公式に公表されたLAN構築の料金例と、そのまま内装全体の予算にできない理由も示します。
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電源とLANの必要箇所は、席・機器・使う場面から決める
同じ人数でも、固定席中心か、出社する人が席を選ぶ運用かで必要箇所が変わります。まず家具の配置図に、次の3種類を別の印で記入します。電源の口数とLANの口数は別に数え、将来増やす場所は「今工事する」「経路だけ確保する」を分けて相談しましょう。
固定席・フリーアドレス
在籍人数、最大出社人数、同時に使う席数を分けます。電動昇降デスクなら、天板を動かしても引っ張られない配線と、机の下で操作できる位置を家具担当と確認します。
会議室・個室ブース
会議用端末、画面、カメラ・マイク、持込パソコンの接続先を確認。机の配置替えと、扉を閉めた状態での通信確認も見込みます。
共用機器・受付
複合機、入退室設備、受付端末などを席の数とは別に洗い出します。既存機器を移すなら、接続方式と設定作業の担当も決めます。
コンセントが空いていても、その回路で必要な電力を使えるとは限りません。使う機器の仕様書を電気工事担当へ渡し、ビルからの割当容量、回路の分け方、増設の可否を確認します。計算方法と電気契約の確認は電気容量のガイドを参照してください。
パナソニックのOAフロア用電力配線システムでは、ゾーンごとに先行配線する考え方が示されています。掲載された機器数や負荷容量は、その配線例の条件です。全オフィス共通の口数・容量として転用せず、自社の機器で確認します。
OAフロアは有無だけでなく、床下・取出口・復旧まで確認する
OAフロアは、床面の下に配線の空間を設ける二重床です。既に設置されていても、必要なケーブルや器具が収まり、取り出せるとは限りません。貸主・管理会社と施工担当へ、現地で見られる範囲と図面を確認してもらいます。
床下に通せない場合は、壁際・天井・配線モールなども検討対象になります。見た目だけで選ばず、通行、清掃、保守、固定できる場所とビルの承認条件を比べます。天井や壁を貫通する箇所、設備と接する箇所は、必要な防火・避難等の条件を設計者と管理側へ確認してください。
パナソニックの適合表には、床の種類や器具によって使用条件が異なることが示されています。オカムラの床材解説も、床材とOAフロアの組合せ、部分撤去時の段差、下地・建物と賃貸条件の確認を挙げています。具体的な高さや工法は製品と現場に合わせて決めます。
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Wi-Fiを使う場合も、APまでの配線と給電を決める
アクセスポイント(AP)は、端末を無線LANにつなぐ機器です。利用者の端末が無線でも、APをネットワークへつなぐ経路や電源の検討は残ります。天井に設置する場合は、配線、取付、点検の方法を天井工事の前に決めます。
台数は面積だけで決めず、同時利用と間仕切りを伝える
会議が重なる時間帯、接続する端末、オンライン会議や大きなファイルの送受信などの使い方を通信担当へ伝えます。席や会議室の位置、間仕切り・収納の配置も図面に載せ、必要な現地調査と、完成後に確認する場所を相談してください。
LANケーブルで給電するPoEを使う場合は、APと給電側のスイッチが対応するか、必要な給電能力や配線条件を担当者に確認します。LAN端子があるだけで給電できると判断しないでください。
通信機器の置き場を、空いている収納だけで決めない
回線終端装置(ONU)、ルーター、スイッチなどの配置を整理します。ラックや収納には機器と配線の空間、電源、発熱への対応、施錠、点検の作業場所が必要です。メーカーの設置条件とビル側の条件を照らし、担当者が保守できる位置に決めます。
社内用と来客用のネットワークを分ける必要性、使ってよい端末、設定と日常管理の責任者も確認します。認証情報やパスワードを、一般の内装相談メモに書く必要はありません。
ヤマハの中規模オフィス向け設計例では、APへのPoE給電、業務用とゲスト用のネットワーク分離、保守・運用を含めて構成しています。特定規模と機器の参考例であり、台数・速度・設定をそのまま自社へ適用するものではありません。
内装・電気・通信の「誰がどこまで」を発注前にそろえる
依頼先を分ける場合でも、同じ配置図・機器一覧・工程表を使います。「配線工事一式」とだけ書かれていると、ケーブルを通す工事、端末への接続、機器設定、業務での動作確認のどこまで含むかが分かりません。
特に、天井にAPを付ける場所、床から机へ配線を出す場所、壁の接続口、ラックへ集まる場所は、複数の担当が接する部分です。承認した図面の版をそろえ、変更する人と、他の担当へ知らせる窓口を決めましょう。
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回線開通・内装引渡し・業務切替を別々に工程へ入れる
内装が完成した日と、電話やインターネットを業務で使える日は同じとは限りません。移転先での提供可否、建物内の設備、工事立会い、機器設定の予定を、現在の通信サービスの窓口へ早めに確認します。
営業中の改装なら、停電・通信停止が影響する部署と時間を確認します。工区を分けても共用機器や回線が止まれば、別の区画まで業務に影響します。休日工事だけで解決できると決めず、作業、設定、試験、是正の時間を確保してください。
移転では、旧拠点のサービスを終了する日と、新拠点の動作確認を終える日を照合します。電話番号、契約の移転・解約、二重契約期間などは契約先へ確認。障害時に旧環境へ戻せるか、別の仕事場や通信手段を使うかは、情報管理の条件も含めて事前に決めます。
NTT東日本グループの移転案内でも、移転先の設備状況によって工事までに時間がかかる場合があると説明されています。公開された一般案内から、自社の開通日や工期を保証することはできません。
検収は接続の確認と、実際の業務の確認を分ける
工事前に、確認する場所・機器・方法・担当・合否と是正の扱いを決めます。通信の測定値は、端末、回線、時間帯、同時利用などで変わるため、数値だけを切り離して比較しないようにします。
配線・器具
接続口と図面の番号、機器の位置、配線の固定や保護、床と建具の納まり、点検できる状態。LANの配線試験は、対象範囲と規格に応じた試験方法・記録を依頼先と合意します。
接続・設定
有線の各接続口、会議室や執務席でのWi-Fi、必要な認証、社内用・来客用の分離。電気設備の確認は担当する施工会社へ依頼します。
仕事で使う状態
実際に使うパソコンで、オンライン会議、印刷、電話、必要な業務システムを確認。想定する同時利用や、会議室の扉を閉めた状態も対象にします。
引渡しでは、竣工時の配線図、接続口・回路の表示、機器一覧、合意した試験記録、残っている是正事項、連絡先を受け取ります。設定の控えや管理権限の引継ぎは、社内IT担当と安全な方法で行ってください。レイアウト変更後も図面を更新する担当を決めておくと、次の増設で現状を確認しやすくなります。
パナソニックEWネットワークスのLAN配線案内は設計から工事・テスト・保守までを対象にしています。NTT東日本のLAN構築案内でも、施工後の接続確認と配線図面の管理を説明しています。発注する会社・契約でどこまで含むかを個別に確かめます。
見積もりは床・配線・機器・設定・回線をそろえて比較する
総額だけでなく、同じ条件を含んでいるかを確認します。新設・再利用の区分、配線本数や経路、接続口、機器と設定、測定や引継ぎ資料まで明細に対応させましょう。
NTT東日本の「おまかせLAN構築」には、事務所新設の例として税込88,000円が掲載されています。表示項目はLAN配線1本、ルーター設計・設置1台、PoEスイッチ設置1台、無線AP設計・設置2台です。これは掲載されたLAN構築の例で、オフィス全体の内装・電源・床工事を含む総額ではありません。自社で必要な工事や機器の購入費、回線・保守等がどこに含まれるかは個別の見積もりで確認してください。
出典:NTT東日本「おまかせLAN構築」モデル料金(2026年10月3日確認。条件・金額は依頼時に再確認)。当サイトの受注実績や一律の相場ではありません。
「内装一式」に床の開口・復旧が含まれるなら、通信工事側の同じ費目との重複を確認します。未確認の項目を0円として比較せず、誰の見積もりに含むかを質問として残してください。施工や運用の保証範囲も、会社ごとの契約で確認します。
配線と業務切替の条件を、相談用メモにまとめる
不明な欄は空欄のままで構いません。氏名、認証情報、IPアドレス、社内システムの詳細などは入力せず、工事に必要な条件を整理してください。メモを作るだけでは相談は送信されません。
分かる範囲を入力し、相談メモを作ってください。
選択後は端末のコピー操作を使ってください。相談フォームには自動で引き継がれないため、必要な部分をコピーしてお使いください。
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JavaScriptを使わない場合は、働き方/席と機器/物件と床/配線経路/工事分担/業務切替/検収と予算を手元のメモに書き、分かる部分から相談してください。
オフィスの電源・LAN配線でよくある質問
端末が無線でも、アクセスポイントまでの通信経路と給電の検討は必要です。複合機や会議機器などの接続も確認し、有線と無線を使う場所を同じ図面に整理してください。
床下の空間、取出口と器具の適合、既存配線の状態、図面と現物の一致を確認します。床があるだけで再利用を決めず、必要な試験・補修・交換範囲を担当者へ相談してください。
人数は出発点になりますが、機器の種類、同時使用、共用設備、将来の増席で必要条件が変わります。電源の口数、回路、使える容量を分け、機器の仕様書をもとに電気工事担当へ確認してください。
担当が分かれる場合は、同じ配置図と工程表を使い、開口・復旧、配線、機器設定、試験の範囲を明確にします。接する箇所の責任者と変更を伝える窓口を決めてください。
回線工事の予定、建物への入館と立会い、内装・家具の工程、機器設定、実端末での業務試験を照合します。開通日だけで業務開始を判断せず、旧拠点の終了日と不具合時の対応も確認します。
竣工時の配線図、接続口や回路の表示、機器一覧、合意した試験記録、是正事項と連絡先を確認します。設定・管理権限は社内IT担当へ安全に引き継ぎ、変更後の図面更新の担当も決めます。
席の計画と工事の条件から、オフィス内装を相談する
配線や機器の型式が未定でも、対象エリア、働き方、手元の図面、希望する時期から整理を始められます。内装と電気・通信の連携範囲を伝え、依頼先がどこまで扱えるかを確認しましょう。
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関連情報:オフィス内装の全体ガイド / オフィス内装会社への相談
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