菓子店・ケーキ屋の内装費用相場|坪30〜60万円・製菓厨房とショーケース・業態別シミュ

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結論:菓子店・ケーキ屋の内装費用の目安

菓子店(ケーキ屋・洋菓子・和菓子)の内装費用は、坪単価で30〜60万円が目安です(居抜き坪25〜45万円、高級・パティスリーで坪50〜70万円)。製造販売の業態のため、費用は製菓厨房(オーブン50〜100万円・ホイロ・ブラストチラー・大型冷蔵冷凍)・冷蔵ショーケース(生菓子陳列の要・対面販売)・衛生/温湿度(菓子製造業の許可・耐水性の床壁)という3本柱で決まります。本ページは、これらを費用構造で分解し、業態別・坪数別の費用、賢いコストダウンまでを公開相場をもとに整理したものです。

  • 費用を押し上げる3本柱=製菓厨房・冷蔵ショーケース・衛生/温湿度
  • オーブン(50〜100万円)・冷蔵ショーケース(〜120万円)の目安
  • 菓子製造業の許可(保健所)と区画・手洗いの基準
  • 業態別(洋菓子/和菓子/チョコ/イートイン併設)・坪数別(10/15/25坪)シミュ

この記事について

  • 運営:株式会社BPBコンサルティング(店舗内装の一括見積もりサービス「tenponaiso.com」)
  • 最終更新:2026年5月29日
  • 費用・設備・法規の情報は、各自治体・公的機関の公開資料(食品衛生法・営業施設基準を含む)、および店舗内装の公開相場をもとに編集部が整理したものです。実際の費用は業態・規模・設備の仕様によって変動します。正確な金額は必ず複数社の見積もりでご確認ください。

菓子店の内装費用は何で決まる?

結論から言うと、菓子店の内装費用は「①製菓厨房」「②冷蔵ショーケース」「③衛生・温湿度(許認可)」の3本柱で決まります。内装費の坪単価は、前の店の設備を活かせる居抜きで25〜45万円、テナント標準で35〜55万円、高級感のあるパティスリーで50〜70万円が目安です。

菓子店の坪単価(内装費/坪)0305070万円居抜き坪25〜45万円テナント標準坪35〜55万円高級・パティスリー坪50〜70万円

菓子店は、製造(厨房)と販売(ショーケース)の両方を備える「製造販売業」です。そのため、客席のデザインに凝らなくても、オーブンや冷蔵設備をそろえる製菓厨房、生菓子を陳列・冷却する冷蔵ショーケース、菓子製造業の許可に対応する衛生的な区画——という、目に見えにくい部分に費用がかかります。坪単価の数字だけでなく、「どんな菓子を、どんな設備で作り、どう売るか」が総額を左右します。たとえば同じ15坪でも、焼き菓子中心ならオーブンと包装が主役で冷蔵は控えめにできますが、生菓子主体のパティスリーなら大型の冷蔵設備と冷蔵ショーケースが乗ってきます。先に作る菓子と業態を固めることが、費用設計の出発点になります。

「内装の見た目」より「厨房とショーケース」でコストが決まる

菓子店では、坪単価や客席のデザインだけを見ても費用は読めません。どんなオーブン・冷蔵設備をそろえ、どんな冷蔵ショーケースで売るか——この厨房・販売設備の仕様が総額を大きく左右します。まずは費用の3本柱(製菓厨房・冷蔵ショーケース・衛生/温湿度)を理解することが、見積もりの妥当性を判断する出発点になります。この3つが物件で実現できるか、見積もりに適切に含まれているかを押さえれば、安すぎる見積もりに潜む「設備や保健所対応の抜け」にも気づけます。

【最重要】費用を押し上げる3本柱

菓子店が一般的な物販店より費用がかかりやすい理由は、次の3つに集約されます。いずれも製造販売業ならではのコストで、削れない・後から足しにくい部分です。

費用を押し上げる3本柱(製造販売業ならでは)① 製菓厨房オーブン50〜100万円ホイロ・ブラストチラー大型の冷蔵・冷凍庫② 冷蔵ショーケース生菓子陳列・対面販売三相200Vの電気容量販売スペースの顔③ 衛生・温湿度菓子製造業の許可・区画耐水性の床壁・手洗いチョコのテンパリング

第一の製菓厨房は、オーブンや冷蔵設備を中心に、菓子の製造に必要な機器をそろえる部分です。第二の冷蔵ショーケースは、生菓子を美しく陳列・冷却して対面販売する、菓子店の「顔」になる設備です。第三の衛生・温湿度は、菓子製造業の許可に対応する区画や耐水性の仕上げ、チョコレートのテンパリングなど温度管理に関わる部分です。この3本柱を理解すると、見積もりのどこにお金がかかっているかが見えてきます。重要なのは、これらが「製造販売業ならでは」の費用で、一般的な物販店の感覚では予算が不足しやすい点です。客席や装飾は後から調整できても、厨房・ショーケース・衛生区画は最初の設計で作り込むため、ここを正しく見積もることが資金計画の精度を決めます。

製菓厨房の主な設備

菓子店の費用の中心は厨房です。作る菓子の種類と製造量によって、必要な機器の種類・サイズ・台数が変わります。代表的な設備は次のとおりです。

製菓厨房の主な設備デッキ/コンベクションオーブン焼成の要(50〜100万円)ホイロ生地の発酵ブラストチラー急速冷却で生菓子の品質を保つ大型の冷蔵・冷凍庫材料・生地・完成品の保管ミキサー・パイシーター仕込み・生地のばし大理石/ステンレス作業台成形・デコレーション

とくにオーブンは焼成の要で、サイズや機能によって50〜100万円程度が目安です。生地を発酵させるホイロ、生菓子を急速に冷やして品質を保つブラストチラー、材料・生地・完成品を保管する大型の冷蔵・冷凍庫、仕込みに使うミキサーやパイシーター、成形・デコレーションを行う大理石やステンレスの作業台などが加わります。これらの厨房機器は内装工事とは別に計上されることが多く、新品か中古か、リースかでも初期費用が変わります。とくに開業時は、入替の少ないオーブンや作業台は中古を活用し、衛生に直結する冷蔵設備は新品で、というように機器ごとに調達方法を使い分けると、品質を保ちながら初期費用を抑えられます。厨房機器をリースにすると初期負担を平準化できますが、総支払額は現金購入より大きくなる傾向があります。厨房のレイアウトも費用と効率に直結します。仕込み・焼成・仕上げ・冷却の流れに沿って機器を配置すると、少人数でも効率よく回せ、人件費の抑制にもつながります。狭い厨房に機器を詰め込みすぎると作業性が落ちるため、製造量に見合った広さと配置を設計段階で固めましょう。

冷蔵ショーケースと販売スペース

菓子店の販売スペースの中心が、冷蔵ショーケースです。生菓子を美しく陳列しながら適切な温度で冷却するため、菓子店にとって「売上の顔」になる設備です。対面販売のカウンターとあわせて、店頭の印象と作業効率を左右します。

冷蔵ショーケースは、サイズや段数によって価格が変わり、対面販売向けのものは1台あたり数十万円から、大型で高機能なものは100万円を超えることもあります。冷却を安定させるため三相200Vの電気容量が必要になることが多く、物件の電気設備の確認が欠かせません。容量が足りないと増設工事が必要になり、費用が膨らみます。また、菓子製造業の許可では、製造室と客用スペースの区画を陳列ケース(ショーケース)で兼ねられる場合もあり、レイアウトの工夫でスペースと費用を最適化できます。照明も、菓子を美味しそうに見せる重要な要素です。冷蔵ショーケースは、生菓子の鮮度と見た目を左右する設備のため、容量と冷却性能を製造量に合わせて選ぶことが大切です。容量が不足すると繁忙期に陳列・保管が回らず、過剰だと電気代がかさみます。対面販売のレイアウトは、接客のしやすさと、お客様がケースの中を見やすいかどうかで、購買にも影響します。

設備費の目安(内装とは別枠)

内装工事とあわせて見込んでおきたいのが、オーブン・ショーケース・厨房機器の費用です。これらは内装費とは別に計上されることが多いため、合算した総額で資金計画を立てます。

主な設備費の目安(内装とは別枠)オーブン50〜100万サイズ・機能による冷蔵ショーケース〜120万対面販売・生菓子陳列厨房機器一式100〜600万規模・新品/中古による

オーブンは50〜100万円、冷蔵ショーケースは対面販売向けで〜120万円程度、厨房機器一式は規模や新品/中古の選択によって100〜600万円と幅があります。実際の事例では、内装工事500万円に対して厨房機器600万円というように、厨房・設備のほうが内装より大きくなることもあります。「内装の見積もり」だけを見ていると総額を見誤るため、最初に必要な設備を固め、それを前提に内装と物件を選ぶと、資金計画がぶれにくくなります。なお、包装資材(箱・袋・ラッピング)やレジ、ショーケース以外の什器も積み重なると一定の金額になります。とくに贈答需要を狙うなら、包装やラッピングの質が商品の価値を左右するため、ここにも予算を見込んでおきましょう。

業態別の費用

ひとくちに菓子店といっても、洋菓子・和菓子・チョコレート専門・イートイン併設など幅があり、業態によって必要な設備と坪単価が変わります。どの業態を選ぶかで、厨房の機器構成・冷蔵設備の比重・客席の有無が変わり、必要な投資も収益の見込みも変わってきます。下表は代表的な業態の傾向です。

業態 費用に効く要素 傾向
洋菓子・パティスリー オーブン・冷蔵ショーケース・冷蔵冷凍 生菓子の冷蔵・陳列が要
和菓子 蒸し器・餡炊き・冷蔵 和の設備・湿度管理
チョコレート専門 テンパリング・温度湿度管理 温度管理がシビア
焼き菓子・贈答中心 オーブン主体・包装 冷蔵は控えめ・包装重視
イートイン併設 客席・飲食店営業許可 カフェ設備が追加

洋菓子・パティスリーは生菓子の冷蔵・陳列が中心で、冷蔵ショーケースと冷蔵設備の比重が大きくなります。焼き菓子・贈答中心なら冷蔵は控えめでオーブンと包装が主役です。イートインを併設すると客席とカフェ設備が加わり、菓子製造業の許可に加えて飲食店営業許可も必要になります。自分の作る菓子と売り方に合わせて、どこに設備を集中させるかを決めることが、費用設計の出発点です。チョコレート専門なら、テンパリング(チョコを適切な温度に調整する作業)のための温度・湿度管理がシビアで、空調にも配慮が必要です。和菓子なら蒸し器や餡炊きの設備、生菓子の冷蔵が中心になります。業態によって「お金をかけるべき設備」が違うため、まず軸となる商品を決めることが、無駄のない投資につながります。

テイクアウト専門

10坪〜
  • 客席なし・物販のみ
  • 許可菓子製造業の許可
  • 強み面積・初期費用を抑えやすい
  • 要素厨房とショーケースが中心

イートイン併設

20坪〜
  • 客席カフェコーナーあり
  • 許可+飲食店営業許可
  • 強み客単価・滞在価値を高められる
  • 要素客席・カフェ設備が追加

坪数別の費用シミュレーション

坪単価(坪30〜60万円)に坪数をかけた内装費の概算が下図です。オーブン・ショーケースなどの厨房機器・什器・運転資金は含みません。狭い物件でも厨房と衛生の基本は変わらないため、坪数が小さいほど坪単価は割高になりやすい点に注意します。

坪数別・内装費の目安(坪30〜60万円)10坪 テイクアウト300〜600万円15坪 標準450〜900万円25坪 イートイン併設750〜1,500万円※内装・設備工事の概算。オーブン・ショーケースなど厨房機器・什器・運転資金は別。

坪数(タイプ) 内装費の目安 想定業態
10坪(テイクアウト) 約300〜600万円 物販中心・小規模
15坪(標準) 約450〜900万円 洋菓子・和菓子の標準店
25坪(イートイン併設) 約750〜1,500万円 カフェ併設・大型

同じ坪数でも、業態と設備で総額は変わる

表のレンジが広いのは、テイクアウト中心のシンプルな構成か、イートインや高級な造作・大型のショーケースまで作り込むかで費用が大きく変わるためです。まず業態(洋菓子/和菓子/チョコ/イートイン併設)を決め、必要な厨房・販売設備を固めてから内装の仕様を検討すると、費用がぶれにくくなります。狭い物件で無理に多機能を詰め込むより、テイクアウト中心で厨房とショーケースに集中するほうが、費用対効果が高くなることもあります。坪数と業態のバランスを、立地の需要と資金から逆算して決めましょう。

見積内訳の読み方

菓子店の内装見積もりは、おおむね次の項目に分かれます。各項目が「一式」でまとめられている場合は、内訳を確認しましょう。

項目 主な内容 確認ポイント
仮設・解体 養生、既存撤去、原状回復 居抜きは撤去範囲で変動
内装・造作 厨房・販売の床壁天井、カウンター 耐水性・清掃性の仕上げ
厨房設備 オーブン・冷蔵冷凍・作業台 機種・台数、新品/中古
冷蔵ショーケース 対面販売のショーケース サイズ・段数・電気容量
電気・給排水 三相200V、手洗い、排水 容量・保健所基準
設計・諸経費 設計監理、図面、現場管理費 含まれる範囲

オーブンや冷蔵ショーケースは内装見積もりとは別に計上されることが多いため、内装と厨房・設備を合算した総額で資金計画を立ててください。複数社を比べるときは、総額だけでなく「同じ項目が入っているか」「耐水性の仕上げや三相200Vなど菓子店に必要な工事が含まれているか」を突き合わせます。金額・仕様・含まれる範囲の3点をそろえて比較するのがコツで、比較の進め方は相見積もりの取り方ガイドで解説しています。

「菓子店の実績」と保健所基準への対応を確認

耐水性の床壁、手洗い、区画、三相200Vの電気容量は、菓子店の施工経験がないと見積もりから抜け落ちがちです。安い総額でも、保健所基準に対応していなければ、後から追加や許可の取り直しになります。金額の比較と同時に、菓子店の施工実績がある会社かどうかを確認することが、手戻りを防ぎます。見積書を見るときは、各項目に「何が・どこまで」含まれるかを業者に確認し、耐水性の仕上げや三相200V、手洗い・区画といった保健所基準に関わる工事が抜けていないかを突き合わせましょう。単純な総額比較ではなく、項目の網羅性と仕様の妥当性をそろえて見ることが、適正な比較になります。

見落としがちな追加費用

本体工事のほかに、菓子店では次のような費用が後から発生しがちです。資金計画の段階で見込んでおきましょう。菓子店は、内装そのものより厨房機器・ショーケース・包装・運転資金といった「内装以外」の比重が大きいのが特徴で、ここを見落とすと開業後に資金が回らなくなります。

  • オーブン・厨房機器の購入費:オーブン50〜100万円ほか。内装費とは別枠です。
  • 冷蔵ショーケースの購入費:対面販売向けで〜120万円程度。電気容量の工事も。
  • 電気容量の増設:オーブン・冷蔵設備のため三相200Vや容量アップが必要に。
  • 包装・備品:箱・袋・ラッピング、レジ、什器など。贈答中心なら特に。
  • 火災保険:厨房で火を使うため必須で、月4〜5万円程度が一般的です。
  • 原状回復費の積立:賃貸は退去時に原状回復が必要です。範囲を契約時に確認しましょう。
  • 運転資金:開業初期は売上が安定しないため、数ヶ月分の備えが必要です。

物件を決める前に「電気容量・給排水・搬入」を確認

オーブン・冷蔵設備に必要な電気容量(三相200V)を引けるか、手洗いや排水を保健所基準どおりに設けられるか、大型機器を運び込める搬入経路があるか——これらは契約前に確認しておくと、後からの追加工事を防げます。菓子店に向かない物件を選ぶと、電気・給排水の工事費が膨らみます。

賢いコストダウンの考え方

菓子店のコストダウンは「品質・衛生・保健所基準に関わる厨房・設備は守り、それ以外で工夫する」のが基本です。設備や衛生を削る節約は、品質低下や許可の問題につながります。コストダウンは「安い会社を探す」ことではなく、「守るべき厨房・衛生は守りつつ、調達方法や業態の絞り込みで工夫する」ことだと考えると、無理のない削減ができます。

やるべきコストダウン

  • 菓子店・飲食の居抜き物件を活用:厨房・電気・給排水・ショーケースが活かせれば大きく圧縮できる
  • 厨房機器は中古・リースも検討:オーブンなど高額機器の初期負担を抑える
  • 客席・装飾のメリハリ:厨房とショーケースは確保し、客席は業態に合わせて調整
  • 業態を絞る:作る菓子を絞り、必要な設備に投資を集中させる
  • 複数社の相見積もり:菓子店の実績がある会社を含め、同条件で比較する

削ってはいけない部分

オーブン・冷蔵設備、冷蔵ショーケースの冷却、耐水性の床壁、手洗い・区画など衛生に関わる部分、電気容量は削れません。これらは品質・衛生・許可に直結します。コストダウンは居抜き活用や機器の調達方法(中古・リース)で行い、製造販売の根幹に関わる部分は守るのが鉄則です。具体策は店舗内装のコストダウン術もあわせてご確認ください。

資金調達(融資を中心に)

菓子店は内装・オーブン・冷蔵設備・冷蔵ショーケースを合わせると、まとまった初期投資が必要です。資金調達の中心になるのは金融機関からの融資で、日本政策金融公庫の創業融資や、自治体・信用保証協会が関与する制度融資がよく使われます。審査では事業計画書の精度(立地・客層・客単価・採算)と自己資金の比率が重視されます。開業初期は売上が安定しないため、運転資金に余裕を持たせた計画が欠かせません。

補助金・助成金は対象や時期が限られ採択も不確実なため、当てにした資金計画は危険です。使えるものがあれば加点として検討する程度にとどめ、融資と自己資金で成立する計画を基本に据えてください。開業費用の全体像は店舗開業費用の内訳ガイド、菓子店に特化した流れはケーキ屋・スイーツ店の開業ガイドもあわせてご確認ください。

内装と厨房・ショーケースを含む概算をつかむ最短ルートは、実際の見積もりを取ることです。菓子店・スイーツの事例を見て、気になれば無料で複数社にまとめて相談できます。

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工期と開業フロー

菓子店の開業は、物件契約から開店まで約1.5〜3ヶ月が目安です。内装工事に加えて、厨房・冷蔵ショーケースの設備工事と、菓子製造業の許可(保健所)の取得が工程の要になります。電気容量の増設や給排水の工事が必要な物件では、さらに期間がかかることもあります。

開業フローと工期(約1.5〜3ヶ月)0123物件・コンセプト設計・保健所への事前相談内装・厨房・ショーケース工事菓子製造業の許可・消防開業準備・開店経過月数(ヶ月) ※菓子製造業の許可は設計前の保健所相談が肝心

1物件・コンセプト立地・業態・作る菓子
2設計・保健所相談区画・手洗い・レイアウト
3内装・厨房・ショーケース設備工事・搬入
4許可・消防菓子製造業の許可
5開店準備・プレオープン

工期を短縮するには、設計段階で保健所に事前相談し、区画・手洗い・電気容量などの基準を満たすレイアウトを固めることが近道です。菓子店に慣れた施工会社なら、保健所基準の見落としがなく、許可取得もスムーズに進みます。また、厨房機器・ショーケースは内装工事と並行して選定・搬入する必要があり、設置位置(電気・給排水・スペース)を内装計画と合わせておかないと、後から配置変更や追加工事が発生します。内装会社と設備の選定を早めに連携させることが、二度手間とコスト増を防ぎます。

必要な許認可・届出

菓子店の開業には、飲食店とは別の許可が必要です。菓子(ケーキ・焼き菓子・和菓子など)を製造して販売するには、保健所の「菓子製造業」の許可と、施設ごとに専任の食品衛生責任者が必要です。菓子製造業の許可には、すべての業種に共通する基準(営業施設の構造・食品取扱設備・給水及び汚物処理)に加え、菓子製造業ならではの特定基準(施設及び区画/機械器具)があります。

施設面では、製造室を壁等で他の場所と区画し(屋内で客用の場所との区画はカウンターや陳列ケースで兼ねられる場合があります)、内壁は床から1mまで耐水性材料、床も耐水性で清掃しやすい構造、作業面の照度は100ルクス以上、手指の消毒設備と流水式の手洗い設備、ねずみ・昆虫の侵入を防ぐ構造などが求められます。基準は自治体によって細部が異なるため、設計や準備を始める前に必ず管轄の保健所に相談し、設計図やレイアウト案を持参するのが定石です。イートインを併設して店内で飲食を提供する場合は飲食店営業許可も必要になり、厨房で火を使うため消防のルールにも従います。許可の運用は自治体(保健所)によって細部が異なり、近年の基準改正で作業区分の区画が腰壁やエリア分けでも認められるようになるなど、扱いが変わることもあります。最新の基準は管轄の保健所で確認するのが確実です。

菓子店に強い内装業者の選び方

菓子店の内装は、製菓厨房・冷蔵ショーケース・保健所基準(区画・耐水性・手洗い)を理解しているかで、費用も使いやすさも大きく変わります。次の観点で見極めてください。

  • 菓子店・飲食の施工実績:製菓厨房・冷蔵ショーケース・保健所対応の経験があるか。
  • 厨房動線の設計:製造から陳列・販売までの動線を効率よく設計できるか。
  • 電気・給排水の理解:オーブン・冷蔵設備の三相200Vや手洗い・排水を計画できるか。
  • 見積もりの透明性:厨房・ショーケース・電気を含めて項目を明示し、「一式」でぼかさないか。
  • 保健所基準への対応:区画・耐水性・100ルクスなどの基準を見込んだ設計ができるか。

逆に注意したいのは、菓子店の実績を示せない、保健所基準や三相200Vの話になると曖昧になる、見積もりが「一式」ばかりで内訳を出し渋る、といった会社です。菓子店は保健所基準や電気容量が抜けると、許可の取り直しや追加工事に直結するため、価格の安さだけで選ぶと結局割高になります。実績・厨房動線の提案力・見積もりの透明性を、複数社の比較のなかで見極めてください。

菓子店の内装は会社によって金額も提案も差が出やすいため、1社の見積もりだけで判断せず、複数社を同条件で比較することが、適正価格と確実な開業につながります。業者選びの基準は内装業者の選び方ガイドも参考にしてください。

菓子店の厨房・ショーケース・保健所対応に慣れた会社を見極めるには、まず施工事例を確認しましょう。条件を入力すれば、対応できる複数社へ無料でまとめて見積もりを依頼できます。

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ありがちな失敗パターンと教訓

菓子店の内装で起こりやすい典型的なつまずきと、その回避策をまとめます。いずれも業界で起こりうるシナリオで、知っておくだけで多くは防げます。菓子店の失敗は「保健所基準・電気容量の見落とし」と「設備費の過小評価」に集約されます。

  • 保健所基準を満たさず許可が下りない:区画・手洗い・耐水性の不足。設計前に保健所へ相談する。
  • 電気容量の不足:オーブン・冷蔵設備に三相200Vが足りず増設工事に。契約前に確認する。
  • 厨房・設備費を内装費に含めず資金不足:オーブン・ショーケースを見込まず予算が破綻。内装+設備で計画する。
  • ショーケース・冷蔵の容量不足:繁忙期に陳列・保管が回らない。製造量に見合う容量にする。
  • 菓子店に不慣れな業者に依頼:保健所対応が抜け追加工事に。菓子店の実績で選ぶ。
  • 1社の言い値で発注:相場観のないまま割高に。菓子店の実績がある複数社で比較する。

これらに共通するのは、「坪単価だけ」「内装の見た目だけ」で判断してしまうことです。菓子店は製菓厨房・冷蔵ショーケース・保健所基準という前提があり、製造販売を支える設計が成否を分けます。3本柱を押さえたうえで、菓子店の実績がある会社と進めることが、確実でコストの合った開業への近道です。

開業前チェックリスト

契約・着工前に確認したい項目

  • 業態(洋菓子/和菓子/チョコ/焼き菓子/イートイン併設)を決めたか
  • 必要な製菓厨房(オーブン・冷蔵冷凍・作業台)を固めたか
  • 冷蔵ショーケースのサイズ・台数と三相200Vの電気容量を確認したか
  • 菓子製造業の許可(区画・手洗い・耐水性・100ルクス)を保健所に相談したか
  • イートイン併設なら飲食店営業許可の要否を確認したか
  • オーブン・ショーケース等の設備費を内装費と合算したか
  • 火災保険・包装/備品・運転資金を見込んだか
  • 大型機器の搬入経路を確認したか
  • 菓子店の実績がある複数社から同条件で見積もりを取り、比較したか

よくある質問(FAQ)

菓子店・ケーキ屋の内装費用は坪いくらが目安ですか?

坪単価で30〜60万円が目安です。前の店の設備を活かせる居抜きで坪25〜45万円、テナント標準で坪35〜55万円、高級感のあるパティスリーで坪50〜70万円が目安です。オーブンや冷蔵ショーケースなどの厨房機器は内装費とは別枠で、合算した総額で計画します。

なぜ菓子店は一般の物販店より費用がかかるのですか?

菓子店は製造(厨房)と販売(ショーケース)を備える製造販売業だからです。オーブン・冷蔵設備をそろえる製菓厨房、生菓子を陳列・冷却する冷蔵ショーケース、菓子製造業の許可に対応する衛生的な区画という3本柱が費用を押し上げます。

オーブンや厨房機器の費用はどれくらいですか?

オーブンはサイズや機能によって50〜100万円程度が目安です。厨房機器一式は規模や新品/中古の選択によって100〜600万円と幅があります。これらは内装費とは別枠で、新品・中古・リースの選び方で初期費用が変わります。実例では内装より厨房機器のほうが大きくなることもあります。

冷蔵ショーケースの費用はどれくらいですか?

対面販売向けの冷蔵ショーケースは1台あたり数十万円から、大型で高機能なものは100万円を超えることもあります。冷却の安定のため三相200Vの電気容量が必要になることが多く、物件の電気設備の確認が欠かせません。

菓子店の開業に必要な許可は何ですか?

保健所の「菓子製造業」の許可と、施設ごとの食品衛生責任者が必要です。製造室の区画・手洗い・耐水性の床壁・作業面の照度100ルクス以上などの基準があり、自治体で細部が異なります。イートインで飲食を提供する場合は飲食店営業許可も必要です。設計前に保健所へ相談するのが確実です。

飲食店営業許可とは別に許可が要るのですか?

はい。菓子を製造して販売するには菓子製造業の許可が必要で、これは飲食店営業許可とは別の許可です。店内でドリンクやケーキを提供するイートインを併設する場合は、菓子製造業に加えて飲食店営業許可も取得します。

15坪だと内装費はいくらくらいですか?

15坪で約450〜900万円が内装費の目安です(坪30〜60万円)。これにオーブン・冷蔵ショーケースなどの厨房機器・什器が加わります。テイクアウト中心なら下限寄り、高級な造作や大型ショーケースなら上限寄りになります。

開業までどれくらいかかりますか?

物件契約から開店まで約1.5〜3ヶ月が目安です。内装に加えて、厨房・冷蔵ショーケースの設備工事と菓子製造業の許可(保健所)が必要です。電気容量の増設や給排水の工事が必要な物件では、さらに期間がかかることがあります。

費用を抑えるコツはありますか?

菓子店・飲食の居抜き物件(厨房・電気・給排水・ショーケースが残る物件)の活用、厨房機器の中古・リース、客席や装飾のグレード調整、作る菓子を絞った設備の集中が有効です。ただしオーブン・冷蔵設備、衛生・保健所基準に関わる部分は削れません。これらを削ると品質や許可に直結し、結局やり直しで高くつきます。

見積もりはどう比較すればよいですか?

同じ条件で複数社から取り、項目ごとに仕様と金額を比較します。とくに耐水性の仕上げや三相200V、手洗い・区画など保健所基準に関わる工事が含まれているかを確認し、内装と厨房・設備を合算した総額で判断します。菓子店の施工実績がある会社かも重要です。

まとめ

菓子店・ケーキ屋の内装費用は坪30〜60万円が目安ですが、本当のポイントは「製菓厨房(オーブン50〜100万円・ホイロ・ブラストチラー・大型冷蔵冷凍)・冷蔵ショーケース(生菓子陳列の要・対面販売・三相200V)・衛生/温湿度(菓子製造業の許可・耐水性の床壁)」という3本柱が費用を押し上げることです。客席のデザインは業態に合わせて調整できても、厨房・ショーケース・衛生は妥協できません。洋菓子・和菓子・チョコ・イートイン併設で、必要な設備が変わります。

損をしないコツは、菓子店の実績がある会社を含む複数社から、同条件で見積もりを取ることです。保健所基準や電気容量への対応は、経験のある会社ほど見落とさず的確に提案できます。菓子店・スイーツの事例を見て、気になれば無料でまとめて相談してみてください。

業態と必要な設備が決まったら、菓子店・スイーツの事例を確認し、複数社に無料で見積もりを依頼しましょう。費用の現実的なレンジが最短で見えてきます。

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