内装会社の営業方法|新規案件を安定して獲得する戦略

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フォローで最も重要なのは「しつこくならない」バランスです。毎日連絡するのは逆効果ですが、1回も連絡しないのは機会損失です。上記のスケジュール(直後→3日後→1週間後→2週間後)を目安に、適度な間隔でフォローしてください。フォロー時に「他社の見積もりと比較してわかりにくい点はありませんか?」と聞くと、発注者が比較検討で迷っているポイントが明確になり、そこに対する回答で差別化できます。

見積もりの提出方法も成約率に影響します。メール添付のPDFだけでなく、対面での説明(またはオンライン会議での画面共有)を行うと、見積もりの内訳を丁寧に説明でき、発注者の信頼を獲得しやすくなります。「一式」表記ではなく内訳を細かく記載し、「なぜこの金額になるのか」を透明に説明できる見積もりが、価格競争に巻き込まれない秘訣です。

見積もりで差別化するもう一つのテクニックは「松竹梅の3プラン提示」です。発注者の予算に合わせて「ベーシックプラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」の3パターンを提示すると、発注者は「どの会社に頼むか」ではなく「どのプランにするか」という思考に切り替わります。これにより競合との価格比較から脱却しやすくなります。3プランの見積もりは作成に手間がかかりますが、成約率は単一プラン提示に比べて1.5〜2倍に向上する傾向があります。各プランの違いは「素材のグレード」「造作什器の有無」「デザイン提案の有無」で分けるのが一般的です。


BtoBBtoB案件とBtoC案件——営業戦略の違い

内装会社の営業はBtoB(店舗・オフィス・商業施設)とBtoC(住宅リフォーム)で戦略がまったく異なります。自社の得意領域に合わせた営業戦略を組み立てることが、効率的な受注につながります。

項目 BtoB案件(店舗・オフィス) BtoC案件(住宅リフォーム)
平均単価 300万〜3,000万円 30万〜500万円
リードタイム 1〜3か月 1〜4週間
意思決定者 経営者・店舗開発担当者 個人(夫婦・家族)
重視されるポイント 提案力・施工実績・デザイン力 価格・施工品質・対応の丁寧さ
有効な営業チャネル マッチングサイト・HP・提携営業 MEO・チラシ・口コミ・紹介
粗利益率の目安 25〜40% 25〜45%

BtoB案件は提案力が勝負を分けます。発注者(店舗オーナー)は「自分の店をこの会社に任せて大丈夫か」を判断するために、施工事例・デザイン提案・見積もりの透明性を重視します。初回提案時に「3Dパースによるイメージ提案」を行うと成約率が大幅に向上します。3Dパースの作成は外注で1件3万〜10万円ですが、成約率の向上を考えれば十分にペイする投資です。近年は3Dパースソフト(SketchUp、Vectorworks等)を内製化する会社も増えており、初期の学習コストをかければ外注費をゼロにできます。

一方BtoC案件は「信頼感」と「価格」が重視されるため、Googleマップの口コミ評価と地域でのブランディングが重要です。BtoC案件の営業では「施工後のアフターフォロー」が次の案件を生む最大のチャネルです。施工完了後に定期的な点検を提案し、その際に「お知り合いで内装をお考えの方がいらっしゃればご紹介ください」とお声がけする——この「紹介の仕組み化」がBtoC営業の核になります。紹介による成約率は60〜80%と、他のどのチャネルよりも高いため、既存顧客との関係維持は最優先の営業活動です。下請け脱却ガイドで元請け化の方法も確認してください。


体制成功する内装会社の営業体制——モデルケース

「営業担当がいない」「社長が現場と営業を兼任している」——多くの内装会社が抱えるこの課題を解決するには、「営業の仕組み化」が不可欠です。人に依存する営業から、仕組みで回る営業へ転換するためのモデルケースを紹介します。ポイントは「営業活動」と「営業の仕組みづくり」を分けて考えることです。営業活動(見積もり作成・商談・フォロー)は日常業務として行いつつ、仕組みづくり(HP改善・MEO更新・マッチングサイト登録)は月に数時間ずつ進めていくのが現実的なアプローチです。

モデルケース①:社長1人+職人2〜3人の小規模会社

営業に割ける時間が限られるため、プル型営業に特化するのが最適です。ホームページに施工事例を30件以上掲載し、Googleビジネスプロフィールを月4回以上更新。加えてマッチングサイトに登録して案件紹介を受ける体制を構築します。想定シミュレーションとして、HP経由で月2件・MEO経由で月2件・マッチングサイト経由で月3件の問い合わせがあり、成約率30%で月2件受注——年間売上3,000万〜5,000万円が目安です。この体制なら営業に割く時間は週3〜5時間で済みます。重要なのは「施工事例の写真を撮り続ける」習慣です。新規施工のたびにビフォー・アフター写真をスマホで撮影し、HP・Googleビジネスプロフィール・Instagramに同時投稿する——この「ワンソース・マルチユース」を続けるだけで、3つのプル型チャネルが同時に強化されていきます。年商目安と利益率ガイドで規模別の経営指標も確認してください。

モデルケース②:営業1人+現場管理1人+職人5人の中規模会社

営業担当を1名配置できる場合は、プル型+プッシュ型のハイブリッド戦略が可能です。プル型(HP・MEO・マッチングサイト)で月5〜10件の問い合わせを獲得しつつ、営業担当が不動産仲介会社・開業支援会社への提携営業を行います。提携先から月2〜3件の紹介が安定すれば、年間受注件数30〜40件、年間売上8,000万〜1.5億円が見込める想定シミュレーションです。営業担当は「見積もり提出→フォロー→成約」のプロセスを標準化し、CRM(顧客管理ツール)で案件の進捗を管理してください。CRMは無料ツール(HubSpot無料版、Googleスプレッドシート等)でも十分機能します。

モデルケース③:年商1億円超を目指す成長フェーズの会社

年商1億円を超えるには、月間受注件数5〜8件を安定させる必要があります。プル型3チャネル(HP・MEO・マッチングサイト)に加え、Instagram運用・提携営業・紹介プログラムの6チャネルを同時運用する体制が求められます。営業専任1名+マーケティング兼任1名を配置し、「問い合わせ→初回商談→見積もり→フォロー→成約→施工→口コミ依頼→紹介依頼」の一連のフローをマニュアル化します。見込み客データベースを蓄積し、過去に見送りになった案件にも半年後に再アプローチする「リサイクル営業」を行うと、新規獲得コストゼロで受注が得られるケースがあります。想定シミュレーションとして、6チャネルから月15〜20件の問い合わせがあり、成約率25%で月4〜5件受注——年間売上1.2億〜2億円が見込めます。


失敗例営業で実際にあったトラブル事例

事例①見積もり提出後のフォローを怠り失注

発注者から「他社と比較検討中」と言われた後、1か月間フォローしなかった想定シミュレーション。競合が丁寧にフォローし、3Dパースによる追加提案を行った結果、価格は自社より高かったにもかかわらず競合に発注された。失注額は約800万円。「見積もりを出して待つ」だけでは、提案力のある競合に負ける。

→ 教訓:見積もり提出後は「直後→3日後→1週間後→2週間後」のスケジュールでフォローする。類似の施工事例や追加提案を送り、競合との差別化を図る。フォローの仕組みをテンプレート化しておくと漏れを防げる。
事例②ホームページの施工事例が少なく問い合わせゼロ

ホームページを制作費50万円で外注したが、施工事例が3件しか掲載されておらず、半年間で問い合わせがゼロだったモデルケース。競合のホームページは施工事例30件以上・口コミ付きで、検索順位も上位。ホームページの「見た目」ではなく「コンテンツの質と量」が問い合わせを生む。

→ 教訓:施工事例は最低10件、理想は30件以上を掲載する。新規施工のたびにビフォー・アフター写真を撮影し、施工事例ページを追加する習慣をつける。写真はスマホでOK。月1件ペースで追加するだけで半年後には大きな差がつく。
事例③下請け依存で利益率が低迷

元請けゼネコンからの下請け案件に売上の80%を依存していたが、ゼネコンのコスト削減方針で単価を20%引き下げられた想定シミュレーション。粗利益率が12%まで低下し、従業員の賞与カットを余儀なくされた。元請け1社への依存度が高いと、交渉力を失い利益率をコントロールできなくなる。下請け比率が80%を超えると経営の自由度が著しく低下し、元請けの方針変更に振り回される構造的なリスクを抱え続けることになる。

→ 教訓:1社への依存度は売上の30%以下に抑える。元請け案件を増やすためにHP・MEO・マッチングサイトの3チャネルでプル型営業の仕組みを構築する。元請け比率を50%以上に引き上げることで、粗利益率25〜40%の健全な経営を実現できる。

準備営業力強化のためのチェックリスト

以下は内装会社の営業体制を強化するためのチェックリストです。現状の営業方法を棚卸しし、改善できるポイントを特定してください。

以下は内装会社の営業体制を強化するためのチェックリストです。現状の営業方法を棚卸しし、改善できるポイントを特定してください。プル型チャネル(HP・MEO・マッチングサイト・SNS)の仕組みが構築されているか、プッシュ型チャネル(飛び込み・テレアポ・DM)のターゲティングが適切か、見積もり提出後のフォロー体制が整っているかの3点を重点的に確認しましょう。

  • 自社ホームページに施工事例を10件以上掲載しているか
  • 施工事例にビフォー・アフター写真・坪数・工期・概算費用を記載しているか
  • Googleビジネスプロフィールに正確なNAP情報を登録しているか
  • Googleビジネスプロフィールに月4枚以上の写真を投稿しているか
  • 施工完了後にお客様にGoogle口コミをお願いする仕組みがあるか
  • マッチングサイトに登録し、案件紹介を受ける体制を構築しているか
  • Instagramで週2〜3回の施工事例投稿を行っているか
  • 見積もり提出後のフォロースケジュールを標準化しているか
  • 提携先(不動産仲介・開業支援・税理士等)との関係を構築しているか
  • BtoB案件とBtoC案件の営業戦略を分けて運用しているか
  • 案件の進捗をCRM(顧客管理ツール)で管理しているか
  • 見積もり比較ガイドで発注者目線の比較ポイントを理解しているか

FAQよくある質問

Q1. 営業担当がいなくても新規案件を獲得できますか?
はい、プル型営業(ホームページ・MEO・マッチングサイト)の仕組みを構築すれば、営業担当がいなくても新規案件を獲得できます。ホームページに施工事例を30件以上掲載し、Googleビジネスプロフィールを月4回以上更新、マッチングサイトに登録——この3つの仕組みがあれば、見込み客が自ら問い合わせてくる「待ちの営業」が実現します。社長1人+職人数名の小規模会社でも、週3〜5時間の作業で月5〜7件の問い合わせを安定させているモデルケースがあります。仕組みの構築には3〜6か月かかりますが、一度機能し始めれば営業コストをかけずに安定した案件獲得が可能になります。最初の一歩としてGoogleビジネスプロフィールの開設から始めるのがおすすめです。
Q2. マッチングサイトの手数料は高くないですか?
マッチングサイトの手数料は成約金額の5〜15%が一般的です。店舗内装ドットコムは基本10%(案件内容により異なる場合があります)。「手数料が高い」と感じるかもしれませんが、自社で同じ案件を獲得するための広告費・営業人件費・時間コストと比較してください。広告で1件の成約を獲得するコストは20万〜50万円、営業担当の人件費は月30万〜50万円です。成約報酬型のマッチングサイトは「受注できた時だけ費用が発生する」ため、リスクが非常に低い営業チャネルです。特に営業体制が整っていない小規模会社にとっては最もコスパの良い方法です。また、マッチングサイト経由の案件は発注者が複数社を比較検討する前提のため、提案力を磨く実践の場としても活用できます。競合他社との比較に勝つ経験は、直接案件の営業にも確実に活きてきます。
Q3. ホームページの施工事例は何件くらい必要ですか?
最低10件、理想は30件以上です。施工事例の数が10件未満のホームページは「実績が少ない会社」と見なされ、問い合わせ率が低くなる傾向があります。30件以上あると「幅広い業種に対応できる実績豊富な会社」という印象を与えられます。施工事例は「量」だけでなく「質」も重要で、ビフォー・アフター写真・坪数・工期・概算費用・デザインのこだわりポイントを記載してください。特に発注者が重視するのは「自分の業種と似た施工事例があるか」です。飲食店・美容室・オフィス・クリニックなど業種カテゴリーで分類しておくと、検索性が向上します。
Q4. 飛び込み営業は効果がありますか?
闇雲な飛び込み営業の成約率は1〜3%と低く、効率的とは言えません。ただし「ターゲットを絞った飛び込み」は有効です。最も効果的なのは、開店準備中の物件(足場が組まれている・工事看板が出ている)への訪問です。まだ内装会社を決めていない段階のオーナーに直接アプローチできるため、競合より先に関係を構築できます。また不動産仲介会社やテナントビルの管理会社への訪問も効果的で、テナント契約が決まった段階で紹介してもらう「パイプライン」を作ることができます。飛び込み営業は週1〜2回に限定し、それ以外の時間をプル型営業の仕組みづくりに充てるのが最適なバランスです。飛び込み時には名刺と施工事例パンフレット(A4判2〜4ページ)を必ず持参し、「すぐに依頼がなくても比較検討時の候補に入れてもらう」ことを目標にしてください。名刺交換後にLINEやメールで施工事例を送るフォローも効果的です。
Q5. 見積もりの成約率を上げるコツは?
成約率を上げるポイントは「レスポンスの速さ」「見積もりの透明性」「フォローの仕組み」の3つです。初回レスポンスは24時間以内、理想は2時間以内に行ってください。レスポンスが早い会社ほど「対応が丁寧」という印象を与えられます。見積もりは「一式」表記を避け、内訳を細かく記載して「なぜこの金額になるのか」を説明しましょう。提出後は「直後→3日後→1週間後→2週間後」のスケジュールでフォローを行い、類似の施工事例や追加提案を送ることで競合との差別化を図ります。この3つを実践するだけで、成約率は20〜30%向上する傾向があります。加えて、見積もり提出時に「なぜこの素材を選んだか」「なぜこの工法が最適か」を丁寧に説明すると、専門知識への信頼が生まれ、多少価格が高くても「この会社に任せたい」と思ってもらえます。
Q6. MEO対策の効果はどのくらいで出ますか?
MEO対策の効果が出るまでには3〜6か月の継続が必要です。Googleビジネスプロフィールの情報を正確に入力し、月4〜8枚の施工写真を投稿し、口コミを増やしていくことで、徐々に検索順位が向上します。口コミの数と評価が最も大きな影響因子のため、施工完了後にお客様にGoogleの口コミをお願いする仕組みを作ることが最優先です。口コミが10件を超えるあたりから問い合わせが増え始める傾向があります。MEO対策は「即効性」はありませんが、一度上位表示されると安定して問い合わせが入り続けるため、長期的なコスパは非常に高い営業チャネルです。
Q7. Instagramはどのくらいの頻度で投稿すべきですか?
週2〜3回の投稿が理想です。内装会社のInstagramで最も反応が良いコンテンツは「施工のビフォー・アフター写真」「工事中のタイムラプス動画」「デザインのこだわりポイント解説」の3種類です。投稿の際は「#店舗内装」「#内装デザイン」「#地域名+内装」などのハッシュタグを10〜15個付け、プロフィールに問い合わせ先を明記してください。毎日投稿する必要はありませんが、1か月以上間隔が空くと「活動していない会社」という印象を与えてしまいます。施工現場で撮影した写真をストックしておき、週2回のペースで投稿するルーティンを作りましょう。
Q8. 下請けから元請けに転換するにはどうすればいいですか?
下請けから元請けへの転換は、自社で直接発注者(エンドユーザー)を獲得する仕組みを構築することで実現します。具体的なステップは、①ホームページに施工事例を充実させる、②Googleビジネスプロフィールを開設してMEO対策を行う、③マッチングサイトに登録して案件紹介を受ける、④Instagramで施工事例を発信する——この4つを並行して進めてください。元請け比率を現在の20%から50%に引き上げるだけで、粗利益率は大幅に改善します。下請け(粗利12%)と元請け(粗利30%)では同じ売上でも利益に2〜3倍の差が生まれます。転換には6か月〜1年程度かかりますが、一度仕組みができれば安定した元請け案件の獲得が可能になります。転換期は下請け案件を急に断るのではなく、元請け案件の比率を徐々に高めていくグラデーション型の移行が安全です。下請け比率を毎月5%ずつ減らし、1年で元請け比率50%を目指す計画が現実的なスケジュールです。

次の一歩まずは「3つの仕組み」を始めましょう

内装会社の営業で最も重要なのは「仕組み化」です。個人の営業力に依存するのではなく、ホームページ・MEO・マッチングサイトの3つのプル型チャネルを仕組みとして構築し、見込み客が自ら問い合わせてくる体制を作ってください。この3つが機能すれば、営業担当がいなくても月5〜10件の問い合わせが安定して入るようになります。

まずは今日からできることとして、①Googleビジネスプロフィールに施工写真を1枚投稿する、②ホームページの施工事例を1件追加する、③店舗内装ドットコムに受注企業登録する——この3つを実行してください。小さな一歩の積み重ねが、半年後の安定受注につながります。営業の仕組みは一度構築すれば継続的に見込み客を生み出してくれます。「紹介頼み」「下請け待ち」から脱却し、自社の力で案件を獲得できる体制を作ることが、内装会社の持続的な成長の基盤です。集客方法の全体ガイドコストダウンの方法も合わせて読むと、営業力強化と利益率改善の両面から経営を改善できます。

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