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内装工(内装仕上技能者)のCCUSレベル判定は、就業日数・職長経験・保有資格の3条件で決まります。国土交通省の「能力評価基準【内装仕上】」では、レベル2=就業645日(3年)+2級技能士など指定資格のいずれか、レベル3=1,075日(5年)+職長・班長645日(3年)+1級技能士など、レベル4=2,150日(10年)+職長645日+登録内装仕上工事基幹技能者などが条件です(就業日数は215日=1年換算)。国土交通省が令和7年12月に改定した「CCUSレベル別年収」の内装仕上・関東ブロックは、レベル1 標準値429万円/目標値613万円以上、レベル4 標準値639万円/目標値836万円以上。申請先は能力評価実施団体(全室協・ジェイシフ・日装連)で、令和7年3月からはCCUS登録と同時に申請できるワンストップ申請が使えます。
本記事は国土交通省の公表資料を一次出典として整理した一般的な解説で、正式な判定は各能力評価実施団体が行います。申請要件・手数料・書式は各団体の最新案内を確認してください。
自分が今どのレベルに当たり、次のレベルに何が足りないかはレベル自己判定ツールで確認できます。レベルと日当・年収の関係は内装工の日当相場ガイドと内装業の年収ガイドで扱っています。
1. CCUSの能力評価(レベル判定)とは——4段階のカード色と、内装仕上の評価実施団体
建設キャリアアップシステム(CCUS)は、技能者の資格・社会保険加入状況・現場での就業履歴を登録・蓄積し、技能と経験に応じた処遇につなげる仕組みです。能力評価制度は、CCUSに蓄積された情報を使って技能者をレベル1〜4に判定し、カードの色(ホワイト/ブルー/シルバー/ゴールド)で表します。内装仕上分野の対象は、CCUS職種コード「内装工」の内装工・内装仕上工・軽鉄工・ボード張り・床張り工・壁装(クロス)工・フローリング工・二重床工・表具師・経師で、呼称は「内装仕上技能者」です。
レベル1(ホワイト)
- 位置づけ初級技能者(見習い)
- 条件CCUS登録のみ(判定未受)
レベル2(ブルー)
- 位置づけ中堅技能者(一人前)
- 条件645日+指定資格のいずれか
レベル3(シルバー)
- 位置づけ職長として現場を仕切れる
- 条件1,075日+職長・班長645日+1級技能士等
レベル4(ゴールド)
- 位置づけ高度なマネジメント(登録基幹技能者相当)
- 条件2,150日+職長645日+基幹技能者等
判定の申請は技能者本人ではなく所属事業者(一人親方は本人)が行い、内装仕上分野の能力評価実施団体は一般社団法人全国建設室内工事業協会(全室協)、日本建設インテリア事業協同組合連合会(ジェイシフ)、日本室内装飾事業協同組合連合会(日装連)の3団体です。国土交通省のレベル判定システムは停止され、当面は各団体が受付・判定を行います。令和7年3月からはCCUS技能者登録(詳細型)と能力評価申請の同時申込(ワンストップ申請)が可能になり、要件を満たす技能者はホワイトカードを経ずにレベル2〜4のカードを受け取れます。
出典:国土交通省 CCUSポータル「能力評価制度について」/能力評価基準【内装仕上】(PDF)/能力評価制度についてのQ&A(PDF)(いずれも2026年9月閲覧)。
2. 内装仕上の能力評価基準(公式)——レベル2・3・4の就業日数・職長経験・保有資格
国土交通省が公表している「能力評価基準【内装仕上】」の要件をそのまま整理したのが次の表です。◇はいずれか1つの保有で可、●は必須。上位レベルは下位レベルの資格要件も満たす必要があり、就業日数は215日を1年として換算します。
読み落としやすい3点
①レベル3の「職長または班長645日」は職長と班長の合算で可ですが、レベル4は「職長として」645日で班長日数は算入されません。②職長としての就業日数は、職長等の特別教育を修了していることが前提です。③保有資格はCCUS上に登録済みのものだけが有効なので、技能士や技能講習の修了証は先にCCUSへ登録しておきます。各級内装仕上げ施工技能士の対象作業は、プラスチック系床仕上げ・カーペット系床仕上げ・木質系床仕上げ・鋼製下地・ボード仕上げ・カーテン・化粧フィルムの各工事作業、表装技能士は表具・壁装作業です。
出典:国土交通省「能力評価基準【内装仕上】」(PDF)。資格コードなど原文の詳細は同資料を参照。
3. レベル自己判定ツール——今のレベルと、次のレベルに足りないもの
CCUSに蓄積された就業日数(経歴証明で認められた分を含む)、職長・班長としての日数、登録済みの資格を入れると、上の公式基準に当てはめて現在のレベルの目安と、次のレベルまでに不足する条件を表示します。
保有資格(CCUSに登録済みのものだけチェック)
4. レベル別年収の目安(令和7年12月改定・内装仕上・地域ブロック別)
国土交通省は、公共工事設計労務単価が賃金として支払われた場合に考えられる年収を、CCUSのレベル別・能力評価分野別・地域ブロック別に試算した「CCUSレベル別年収」を公表しています(令和7年12月改定。公共事業労務費調査=令和6年10月調査の結果に基づき、令和7年3月の労務単価を適用、週休2日を確保した234日労働で算定)。目標値は各レベルの平均以上、標準値は下位15%程度の年収相当で、適正な賃金として目標値以上の支払いを推奨し、標準値を下回る支払い状況の事業者には労務費ダンピングの恐れがないか重点的に確認するとされています。内装仕上の値は次のとおりです(単位:万円)。
関東ブロックでは、レベル1からレベル4に上がると標準値で429万円→639万円(+210万円)、目標値で613万円→836万円以上(+223万円)と、レベル判定そのものが年収の物差しになる設計です。中部ブロックが最も高く(レベル4 目標値922万円以上)、四国ブロックは標本不足のため算定されていません。厚労省job tagの内装工の平均年収466.9万円(令和7年賃金構造基本統計調査を加工)は、この表のレベル1〜2の標準値と目標値の間に位置しており、公共工事設計労務単価ベースの賃金が末端まで行き渡っていない現状も読み取れます。
出典:国土交通省「CCUSレベル別年収の概要(令和7年12月改定)」(PDF)の各ブロック表・内装仕上の行。本資料に示す金額に法的拘束力はなく、支払いを義務付けるものではない旨が明記されています。job tagは厚生労働省 職業情報提供サイト「内装工」。
レベル3・4の技能を、元請け案件の単価に反映させる
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5. レベルが上がると何が変わるか——現場・処遇・受注への効き方
技能者本人
- 見える化資格・経験・職長歴が客観的な証明になる
- 年収の物差しレベル別年収の目標値・標準値が交渉の根拠に
- 転職・独立会社を変えても履歴がついてくる
所属事業者・一人親方
- 元請けへの説明技能者構成をレベルで示せる
- 労務費の確保標準労務費・見積での根拠づけ
- 公共・大手案件CCUS活用を求める現場に対応しやすい
注意点
- 拘束力レベル別年収は義務ではない
- 日当への直結民間工事では元請けとの契約次第
- 登録前の経験経歴証明の期限(2029年3月)に注意
民間の店舗内装では、レベルが自動的に日当に反映されるわけではありません。ただし改正建設業法のもとで「労務費に関する基準」が動き出し、レベル別年収の標準値が労務費ダンピング確認の物差しとして使われる流れにあるため、レベル判定を受けておくこと自体が、元請けや発注者との単価交渉で自分の位置を示す最短の方法になっています。日当の水準そのものは内装工の日当相場ガイドを参照してください。
6. レベル4への最短ルート——年数・職長経験・資格を同時並行で積む
資格の取り方は内装業の資格ガイド、独立後の案件の取り方は一人親方の案件獲得ガイドで解説しています。
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7. よくある質問(FAQ)
国土交通省の「能力評価基準【内装仕上】」では、就業日数2,150日(10年)、職長としての就業日数645日(3年)、レベル2・レベル3の保有資格を満たしたうえで、登録内装仕上工事基幹技能者・建設マスター・安全優良職長厚生労働大臣顕彰・1級建築施工管理技士・現代の名工のいずれかを保有することが条件です。就業日数は215日を1年として換算し、資格はCCUSに登録済みのものだけが有効です。
レベル2は就業日数645日(3年)と、2級内装仕上げ施工技能士(または1級)・2級表装技能士・足場の組立等特別教育・自由研削といし特別教育・有機溶剤作業主任者技能講習・丸のこ等取扱作業者安全教育・玉掛け技能講習のいずれか1つ。レベル3は就業日数1,075日(5年)、職長または班長として645日(3年)、レベル2の資格を満たしたうえで、1級内装仕上げ施工技能士・1級表装技能士・建設ジュニアマスター・2級または1級建築施工管理技士のいずれか1つです。
国土交通省が令和7年12月に改定した「CCUSレベル別年収」(内装仕上・関東ブロック)では、レベル1が標準値429万円・目標値613万円以上、レベル2が446万円・682万円以上、レベル3が570万円・779万円以上、レベル4が639万円・836万円以上です。目標値は各レベルの平均以上、標準値は下位15%程度の年収相当で、公共工事設計労務単価が賃金として支払われた場合を想定した試算(週休2日・234日労働)です。法的拘束力はありませんが、標準値を下回る支払い状況の事業者は労務費ダンピングの恐れがないか重点的に確認されます。
能力評価の申請は所属事業者(一人親方は本人)が行い、申請先は内装仕上の能力評価実施団体(全国建設室内工事業協会・日本建設インテリア事業協同組合連合会・日本室内装飾事業協同組合連合会)です。令和7年3月からはCCUSの技能者登録(詳細型)と能力評価申請を同時に行うワンストップ申請が可能になり、要件を満たしていれば白カードを経ずにレベル2〜4のカードを発行できます。CCUS利用開始前の経験は、所属事業者等が記入する経歴証明で就業日数と職長・班長経験を証明します(提出期限は2029年3月31日まで、証明できる期間は2024年3月31日まで)。
作成・検証の方法:本記事は国土交通省「能力評価基準【内装仕上】」「CCUSレベル別年収の概要(令和7年12月改定)」「能力評価制度についてのQ&A」およびCCUSポータルの公表内容を一次出典として整理した一般的な解説です。基準・年収表・申請手続きは改定されるため、公表後に本欄を更新します。個別の判定は能力評価実施団体の判断によります。
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