エステ・脱毛・ネイルサロンの移転|施術個室と水回りと施術機器を作り直す——旧店原状回復+新店内装を一括で進める費用・段取り・業者の選び方

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エステ・脱毛・ネイルサロンの移転は、ベッドや道具を新しい場所に運ぶ引っ越しではなく、旧店を原状回復し、新店で施術個室と水回りと施術機器を作り直す二重工事です。エステ・脱毛・ネイルには美容室や医療と決定的に違う特徴があります。核となるのは施術個室と施術ベッドのプライバシーと、業態で全く違う水回り(シャワー・シャンプー台・足湯)、そして施術機器の電源容量で、美容室のシャンプー台とも美容クリニックの医療基準とも違います。このガイドは、エステ移転の総額・施術個室と水回りと施術機器・リラクゼーションの世界観・居抜き・行政手続き・施術個室と水回りを読めるサロン系業者の選び方を、退店(廃業)と開店を一つにつないで整理します。

30秒でわかる結論

  • 移転の正体:旧店の原状回復(個室・水回り・施術機器の戻し)+新店の内装(施術個室・ベッド・水回り・施術機器電源・パウダールーム)=二重工事
  • 施術個室と多様な水回りが核:完全個室/半個室/カーテン仕切りが客単価を左右。水回りは手洗いのみ/シャンプー台・足湯(20〜60万)/シャワー(60〜150万)と業態で全く違う
  • 施術機器の電源容量:脱毛機・エステ機器のワット数から電源工事を設計。機器は別調達で高額(脱毛機1台100〜500万)。非医療ゆえ医療基準は不要(美容クリニックと真逆)
  • 世界観がリピート率を左右:非日常・癒し・照明・BGM・清潔感が再来店に直結。業態(ネイル最安〜エステ最高)で全く違う
  • 許認可は軽い:エステ・脱毛・ネイル単体は届出不要。まつエク(アイラッシュ)併設のみ美容師免許+美容所開設届。移転=廃業届+開業届

エステの移転は「施術個室と水回りと施術機器の作り直し」——美容室のhairとも医療とも別の非医療サロン軸

移転は「旧店の原状回復」と「新店の内装」の二つ

エステ移転は、旧店を契約どおりの状態に戻す原状回復と、新店をゼロまたは居抜きから立ち上げる内装が並行します。世の中の情報は、退店側だけの原状回復・解体の解説か、開業側だけのサロン(エステ・脱毛・ネイル)の内装の解説のどちらか一方に偏りがちですが、それでは移転の半分しか見えません。エステは施術個室と水回りと施術機器が工事の土台なので、両側を合わせて初めて総額と工事の重さが見えてきます。なお髪を扱う美容室・サロンの移転はシャンプー台とセット面が核で、エステ・脱毛・ネイルとは作るものが違います。

施術個室/ベッド(完全個室/半個室)+多様な水回りが核=美容室のシャンプー台と違う

エステ・脱毛・ネイルは美容室や医療と決定的に違います。核となるのは施術個室と施術ベッドで、完全個室・半個室・カーテン仕切りのどれにするかが客単価とリピート率を左右します(完全個室は客単価を上げますが、空調の分岐で1台15〜30万円のコスト増になります)。さらに美容室がシャンプー台中心なのに対し、エステ・脱毛・ネイルは水回りが業態で全く違います手洗いのみ(ネイル・まつエク向き)/シャンプー台・足湯(給排水20〜60万円)/シャワールーム(給排水+防水60〜150万円・エステで多い)/バスルーム(150〜300万円・ハイエンド)と幅広く、水回りは施術の前後にお客様が直接使うため印象に残ります。美容室が「シャンプー台とセット面」、ジムが「床補強」で間取りが決まったのに対し、エステ・脱毛・ネイルは施術個室の仕様と水回りで売場が決まります。移転は、個室の数と仕様、水回りのグレードをコンセプトに合わせて作り直す好機です。

原状回復への影響は、個室や水回りの戻しでこれだけ変わります(公開相場の目安)。

什器撤去中心
坪2〜3万円
個室・水回りの戻しあり
坪3〜6万円
シャワー・バスルームの戻し
坪6〜10万円

エステを”美容室のように設備を移す”で見ると外す

美容室はシャンプー台とセット面、ジムは床補強が核ですが、エステ・脱毛・ネイルは施術個室と多様な水回りと施術機器が核です。完全個室か半個室か、水回りがシャワーか足湯か手洗いかで費用が大きく変わり、機器には電源容量が要ります。美容室やジムの感覚で見積もると合いません。

エステ移転の費用相場——旧店の原状回復・新店の内装を1つの予算表で見る

エステ移転の総額は「旧店をいくらで畳むか」と「新店の内装をいくらでつくるか」の合算です。なお脱毛機・エステ機器などの施術機器は内装と別調達で高額です(脱毛機1台100〜500万円)。まず3つの要素を押さえます。

坪2〜10万円
旧店の原状回復(水回りの戻しで上がる)
坪15〜65万円
新店の内装(居抜き〜こだわり)
別調達
施術機器(脱毛機等・別調達で高額)

旧店の原状回復費用

内訳は、施術ベッド・什器の撤去(搬出)/施術個室(間仕切り)の撤去/水回り(シャワー・シャンプー台・足湯)の撤去/施術機器の撤去/内装(床・壁・天井)の撤去や修繕/原状確認の立会いです。原状回復の範囲はスケルトン戻しか居抜き退去かで変わりますが、シャワールームやバスルームを作り込んでいた場合は、その撤去(給排水・防水の戻し)で坪6〜10万円程度まで上がります。一方でネイルのように水回りが手洗い程度なら原状回復は軽く済みます。水回りの撤去は給排水工事の費用も参考になります。

新店の内装費用

新店の主役は施術個室と水回りです。施術個室(完全個室/半個室/カーテン・空調分岐15〜30万円)施術ベッド水回り(手洗いのみ/シャンプー台・足湯20〜60万/シャワー60〜150万/バスルーム150〜300万)施術機器の電源工事パウダールーム、照明/BGMが必要です。坪単価は居抜き15〜40万・スケルトン30〜65万円が目安で、10坪・個室2室のエステサロンなら設計費込みで300〜660万円前後、業態でネイルが最も安く、まつエク・リラク・脱毛・エステの順に高くなります。施術機器は内装と別調達で高額です。設計やグレード別の坪単価はサロンの内装ガイドが参考になります。

移転総額の考え方とシミュレーション

総額=旧店の原状回復+新店の内装+施術機器(別調達)+付帯(引越・施術機器移設・造作譲渡)です。下のシミュレーターは内装工事分の概算で、旧店の規模と原状回復の区分、新店の規模と内装グレード、施術個室数、水回りグレード、施術機器量を入れるとレンジが出ます(施術機器本体は別調達)。個室数・水回りグレード・施術機器量で上がるのが分かります。

旧店の坪数:坪 / 新店の坪数:

施術個室数:室 / 施術機器量:

新店の内装グレード: / 水回り:

旧店の原状回復:

旧店の原状回復
新店の内装(施術機器は別)
概算の移転総額(機器・付帯は別途)

規模別の目安は次のとおりです(標準グレード・個室2室・シャンプー台/足湯・標準施術機器量・公開されている坪単価の目安で機械的に計算した内装工事の概算。施術機器本体・付帯費用は含みません)。

規模(旧店/新店) 旧店の原状回復 移転総額の目安(新店内装込み)
10坪/10坪 約30〜60万円 約410〜830万円
15坪/15坪 約45〜90万円 約550〜1,060万円
20坪/20坪 約60〜120万円 約690〜1,290万円
30坪/30坪 約90〜180万円 約970〜1,750万円

新店を元サロンの居抜きにできれば総額は下限側、こだわりグレードや個室数・シャワー・施術機器量の増で上限側に振れます。これに施術機器(別調達・高額)が加わります。新店グレード・個室数・水回りグレード・施術機器量別の内訳は上のシミュレーターで確認できます。

見落としやすい付帯費用と敷金の扱い

総額には工事費以外の付帯も乗ります。旧店からの引越し・施術機器の移設・新店の施術機器(別調達)・新店の保証金や敷金・顧客への移転告知などです。新店を居抜きにする場合は造作譲渡(前借主や所有者に内装・設備の利用料として支払う費用)も関わります。施術ベッドは多く出回っており、レンタルや中古を活用すれば抑えられます。さらに水回りの給排水・防水や換気の増設といった費用が乗ることがあります。旧店の敷金(保証金)は償却として解約時に差し引かれる契約が一般的ですが、シャワー・バスルームの戻しで原状回復が膨らむこともあるので注意します。新店契約でフリーレント(賃料無料期間)を取れれば、その期間を個室・水回りの工事に充てることで実質的な二重家賃を圧縮できます。

施術個室と水回りと施術機器が売場を決める——居抜きは元サロンか・個室/水回り/電源が使えるか

エステ移転で総額と物件選びを最も大きく動かすのが、施術個室と水回りと施術機器です。個室は間取りを、水回りは給排水を、施術機器は電源容量を縛るため、これらが新物件で成立するかがそのまま物件の可否を決めます。

施術個室(客単価)と多様な水回り(給排水+防水)

施術個室は、完全個室・半個室・カーテン仕切りのどれにするかで客単価とリピート率が変わり、完全個室は他のお客様の視線を気にせずリラックスでき、カウンセリングで要望を引き出しやすくなります。水回りは業態で全く違い、手洗いのみ(ネイル・まつエク・少額)/シャンプー台・足湯(給排水20〜60万)/シャワールーム(給排水+防水60〜150万・エステで多い)/バスルーム(150〜300万・ハイエンド)と幅があります。シャワーやバスルームは給排水の引き込みと防水工事が要るため、移転先選びでは、想定する水回りの給排水を引けるかを確認します。

施術機器の電源容量(脱毛機・エステ機器)と非医療

もう一つの核が施術機器の電源容量です。脱毛機・痩身機器・美顔器などは電源容量に余裕がないと機器の使用に支障が出るため、機器の型番・ワット数から電源工事を設計します(施術機器は別調達で高額・脱毛機1台100〜500万円)。特に老朽化した物件では配線や水道管の取り回しに見落としがないよう注意します。ここが美容クリニックと決定的に違うのは、エステ・脱毛・ネイルは非医療(医師不要・医療法の構造設備基準は不要)で、光脱毛も医療行為でない範囲なら診察室の面積や換気の医療基準が要らない点です。下の比較で新店の作り方を整理します。

スケルトンで作る

坪30〜65万円
施術個室完全個室/半個室を新設
水回りシャワー・足湯を給排水から新設
施術機器電源容量を新設
向くケース理想の個室・世界観を作りたい

元サロン居抜き

坪15〜25万円
施術個室既設を活かし再構成
水回り既設を確認・活用
施術機器電源既設容量を確認
向くケースコスト抑制・個室と水回りが合えば

施術機器の電源容量・水回りの給排水・個室の動線を満たさない物件は内装前に判明させる

施術機器の電源容量、シャワー・足湯の給排水、個室を設けられる広さと動線は、内装の設計に入る前に確認すべき物件の前提です。契約してから「電源容量が足りず機器が動かない」「給排水が引けずシャワーを作れない」「個室の動線が取れない」と判明すると、計画が大きく狂います。内見・契約の段階で、施術機器の電源と水回りの給排水を業者に確認してください。

見えない急所——換気(粉塵)・マンション管理規約・電気容量と、相見積もりのB/C工事

エステ移転で見落とされがちなのが、換気とマンション物件の管理規約です。特にネイルは粉塵やアセトン臭が出るため空気清浄機・換気扇が要り、エステも施術の発熱や薬剤の換気が要ります。さらにサロンはマンション物件で開業するケースが多いため、管理規約(改装の可否・原状回復条件)の確認が欠かせません。だから比較すべきは「換気と管理規約と電源を読める業者か」です。

換気(粉塵/アセトン)・マンション管理規約・電気容量

換気は、ネイルの粉塵・アセトン臭やエステの薬剤・発熱に対応する空気清浄機・換気扇・換気経路が要ります。マンション物件は事業用でも改装を行える物件が多くなく、オーナーの了承(管理規約)と原状回復条件を契約前に確認します(原状回復が可能なら改装を許可されるケースもあります)。電気は施術機器・照明・空調の合計に耐える容量が要ります。これらは施術の品質と清潔感を支えるもので、サロンの施工実績がない業者だと換気や電源で詰まることがあります。

A・B・C工事の基本(エステでの例)

A工事は躯体・共用部・防災設備など建物側(貸主負担)、B工事は専有部でも給排水竪管・電気本管容量・換気など建物に関わる部分(ビル指定業者)、C工事は専有部の施術個室・ベッド・水回り・施術機器電源・パウダールーム・内装(自由に選定可)です。移転での相見積もりの効きは次のとおりです。

工事区分 業者を選べるか 相見積もりの役割
A工事 選べない(貸主手配) 基本は対象外
B工事 選べない(指定業者) 給排水竪管・電気本管・換気の金額の妥当性を検証して交渉
C工事 選べる(自由選定) 個室・水回り・施術機器電源込みでサロン系業者を競わせる

工事区分の詳細はA工事・B工事・C工事の違いで確認できます。マンション物件では管理規約とあわせて指定業者制度(B工事)に注意します。

旧店は個室・水回り撤去の数量検証用、新店は個室・水回り・施術機器電源設計込みの業者選定用

旧店の原状回復は共用設備のB工事が混じり業者を選べない部分があり、水回りの戻しで重くなりうるため、相見積もりは指定業者の金額が妥当かを検証する用途です。新店の個室・水回り・施術機器電源・パウダールームはC工事=自由選定なので、複数のサロン系業者を競わせ、給排水・電源容量・換気・個室動線まで含めて選ぶ主戦場になります。

美容室専門の業者に頼むと施術ベッド/個室/施術機器電源のノウハウがずれる

エステ・脱毛・ネイルは施術個室・施術ベッド・多様な水回り・施術機器の電源容量という固有のノウハウが要ります。髪を扱う美容室を専門とする業者に頼むと、シャンプー台は得意でも施術個室の動線や施術機器の電源、シャワーの防水で詰まることがあります。エステ・脱毛・ネイルの施工実績がある業者かを、見積もり段階で確認してください。

顧客・予約を切らさない移転——段取りと二重家賃スケジュール

移転で資金を最も無駄にするのが、旧店と新店の家賃が重なる二重家賃です。エステは新店の個室・水回り・施術機器電源で工期がかかり、旧店も水回りの戻しで時間がかかるうえ、施術機器の納期もあるため、両側を設計しないと重複が膨らみます。あわせて顧客の予約を新店へ移行するタイミングも絡みます。

旧店の家賃(明渡しまで)新店の家賃(契約から)二重家賃が発生する期間新店 契約・着工旧店 明渡し

工期の非対称と、新店竣工からの逆算

新店は個室・水回り・施術機器電源で工期がかかり、旧店もシャワー・個室の戻しで数日〜2週間ほどかかります。旧店を先に畳めば二重家賃はほぼ回避できますが施術の空白で顧客が離れやすく、新店を先に作れば施術の空白は最小ですが二重家賃が発生します。理想は、新店の竣工日を起点にオープン→数日〜2週間で旧店の原状回復→明渡し、と重ねる形で、賃貸借契約の解約予告(3〜6ヶ月前が一般的)はこの逆算カレンダーの出発点になります。水回り・個室の工事は仕様次第で工期が変わり、施術機器の納期(1〜2か月)もあるので、見積もりと納期が固まってから予告を出すのが安全です。あわせて顧客の予約を新店へスムーズに移す告知も組み込みます。

逆算の流れと、押さえるチェックリストは次のとおりです。

1解約予告予告期限の確認
2新店 契約・着工個室・水回り・電源
3新店 竣工・オープン機器搬入・予約移行
4旧店 原状回復水回りの戻し
5旧店 明渡し立会い
  • 移転先の電源容量が想定する施術機器(脱毛機・エステ機器)に耐えるかを確認した
  • 移転先でシャワー・足湯の給排水が引けるか、個室の動線と換気が取れるかを確認した
  • 解約予告の期限を賃貸借契約書で確認した(マンション物件は管理規約も)
  • 施術機器の納期(1〜2か月)を踏まえてオープン日を逆算した
  • 旧店家賃と新店家賃の重複期間を最小化できているか試算した

エステ移転の進め方・行政手続きと「施術個室と水回りと施術機器を読めるサロン系業者」

移転は、旧店の契約確認から新店の開店、旧店の明渡しまでが一本の流れです。全体像を押さえると、相見積もりと工程の重ね方を判断しやすくなります。

1契約確認・解約予告予告期限・電源/給排水
2現地調査・相見積もり旧店と新店の両方
3新店 設計・着工個室・水回り
4届出・機器搬入開業届・施術機器
5新店 竣工・オープン予約移行・告知
6旧店 原状回復・明渡し水回りの戻し

届出は「旧店の廃業」+「新店の開業」——まつエク併設のみ美容所開設届

移転は同じ屋号でも、行政上は「旧店を廃業し、新店を新規開業する」扱いになります。エステ・脱毛・ネイル単体の運営自体には、飲食店営業許可や診療所開設届のような保健所の届出や特別な許可が基本的に不要です(光脱毛は医療行為でない範囲)。ただしまつげエクステ(アイラッシュ)を併設する場合は美容師免許と美容所開設届(保健所への構造設備の確認)が必要で、移転すると新店で取り直しになります。期限のあるものもあるので、漏れと遅れに注意してチェックリストで管理します。

旧店の廃業で必要な手続き

  • 税務署へ廃業届(個人事業の場合)/法人は別途手続き
  • テナントの解約予告(3〜6ヶ月前が一般的)と原状回復(個室・水回り・施術機器の戻し)
  • 施術機器・施術ベッドのリース契約の精算/機器の売却・移設
  • (まつエクを併設していた場合)美容所の廃止・変更の手続き
  • 電気・ガス・水道などライフラインの解約
  • 顧客への移転告知/予約の引き継ぎ

新店の開業で必要な手続き

  • 税務署へ開業届(新店で営業開始後)
  • (まつエク=アイラッシュを併設する場合のみ)美容師免許の確認・美容所開設届(保健所への構造設備の確認)
  • 収容人数や面積によっては防火管理者の選任・消防検査
  • 施術機器の電源容量・水回りの給排水・換気が計画どおりか確認
  • マンション物件は管理規約(改装可否・原状回復条件)の確認
  • 顧客の予約システム・電話の移転手続き

エステ・脱毛・ネイル単体は保健所の届出が不要なため手続きは軽いですが、まつエク併設のときだけ美容所開設届を見落とさないようにします。退店側の手続き全般は閉店・撤退の手続きも参考になります。

「施術個室と水回りと施術機器を読めるサロン系業者」の評価軸

移転では旧店の解体業者と新店の内装業者を別々に頼みがちです。だが旧店の個室・水回りの撤去と新店の個室・水回り・施術機器電源を1社(サロン系)が握ると、給排水・電源容量・換気・個室動線のズレと、施術機器の搬入計画の抜けを一気通貫で防げます。次の観点で複数社を比較します。

  • エステ・脱毛・ネイルの内装実績があるか
  • 施術個室・ベッド・水回り・施術機器の電源容量を扱えるか
  • 換気(ネイルの粉塵)・マンションの管理規約を読めるか
  • 旧店の原状回復と新店の内装の工程を重ねて管理できるか
  • 旧店の原状回復から新店の内装までを一括で見積もれるか

複数のサロン系業者に「旧店の原状回復から新店の内装まで」をまとめて見積依頼すると、各社の総額・工程・個室や水回り・世界観の提案・責任分界点の考え方が横並びで比較でき、価格の安さでなく「施術個室と水回りと施術機器を読んで作り込む能力」で選べます。新店の設備設計はサロンの内装ガイド、水回りの給排水は給排水工事の費用ガイドも参考になります。

個室・水回りと施術機器を分けると給排水と電源と動線がずれる

個室・水回りを担う業者と施術機器の業者を別に動かすと、水回りの給排水と施術機器の電源、個室の動線が噛み合わないことがあります。さらに旧店の水回り・配線の図面が新店の業者に渡らず、給排水や電源を一から検討し直すロスも起きやすくなります。

よくある質問

エステは原状回復が高いですか?

水回り次第です。施術ベッド・什器の撤去や手洗い程度なら軽いですが、シャワールームやバスルームを作り込んでいた場合は、給排水・防水の戻しで坪6〜10万円程度まで上がります。ネイルのように水回りが手洗い中心なら原状回復は軽く済みます。シャワー・バスルームの戻しで敷金を超えることもあるので注意してください。

水回りはどこまで必要ですか?

業態とコンセプト次第です。ネイル・まつエクは手洗いのみで足りることが多く、エステはシャンプー台・足湯(給排水20〜60万)やシャワールーム(給排水+防水60〜150万)を設けるケースが多く、ハイエンドはバスルーム(150〜300万)まで入ります。水回りは施術の前後にお客様が直接使うため印象に残るので、コンセプトに合わせて選びます。

施術機器は移転先で使えますか?

電源容量次第です。脱毛機・痩身機器・美顔器などは電源容量に余裕がないと使用に支障が出るため、機器の型番・ワット数から電源工事を設計します。施術機器は別調達で高額(脱毛機1台100〜500万)なので、移転先の電源容量と搬入経路を内見段階で確認してください。

医療基準は要りますか?

要りません。エステ・脱毛・ネイルは非医療(医師不要)で、光脱毛も医療行為でない範囲なら、美容クリニックのような医療法の構造設備基準(診察室の面積・換気)は不要です。ここが医療機関である美容クリニックと真逆の点で、エステは機器の電源容量と換気が急所になります。

許認可は要りますか?

エステ・脱毛・ネイル単体の運営自体には、保健所の届出や特別な許可が基本的に不要です。ただし、まつげエクステ(アイラッシュ)を併設する場合は美容師免許と美容所開設届(保健所への構造設備の確認)が必要で、移転すると新店で取り直しになります。

個室は新店に作れますか?

作れます。完全個室・半個室・カーテン仕切りのどれにするかで客単価とリピート率が変わります。完全個室はお客様が視線を気にせずリラックスでき、カウンセリングで要望を引き出しやすくなりますが、空調の分岐で1室あたり15〜30万円のコスト増になります。同時施術の最大人数と予算のバランスで決めます。

居抜きは使えますか?

前店が元サロンなら、施術個室・水回り・施術機器の電源を活かせて大きく安くなります(坪15〜25万円)。ただし前店の個室レイアウトが自店のコンセプトに合うか、水回りや電源容量が合うかを確認します。異業種の居抜きだと個室も水回りも一からになり利点が薄れます。

エステ・脱毛・ネイルサロンの移転は、施術個室と水回りと施術機器を新店で作り直すことで総額が決まります。美容室や医療と違い施術個室の仕様と業態ごとの水回りと施術機器の電源が要で、非医療ゆえ医療基準は不要なので、旧店の原状回復と新店の内装を別々に頼まず、まず移転先が施術機器の電源容量と水回りの給排水と個室の動線を満たせるかを確認したうえで、施術個室と水回りと施術機器を読めるサロン系の業者にまとめて相見積もりを出すところから始めるのが、最も無駄の少ない進め方です。

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