キャバクラの内装|費用相場・レイアウトと風営法の基準・VIP個室と照明のつくり方・業者の選び方【シミュレーター付き】

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  • キャバクラの内装費は居抜きで坪40〜100万円、スケルトンで坪70〜200万円が目安。カジュアル店か高級店かのグレードで同じ坪数でも総額が2倍以上変わります。上のシミュレーターで、坪数から置けるボックス数と概算費用を同時に逆算できます
  • 設計を縛る風営法の構造基準は4つ。客室の面積(1室のみなら下限なし・VIP個室を作ると全室16.5㎡以上)、高さ約1mの見通し、個室に鍵を付けない、照度5ルクスを下回らない照明。この4つを図面段階で外すと施工やり直しになります
  • 費用の頂点は「工事」ではなく特注照明枠・特注建具などの意匠什器。相見積もりではこの項目と照明の含み方を最初に確認するのが鉄則です

キャバクラの内装は、飲食店とも一般のバーとも設計の考え方が根本から違います。厨房は最小限でよい代わりに、ソファ・照明・特注の造作物へ集中投資し、しかも風営法の構造基準という「図面を縛るルール」を最初から織り込む必要があります。本ページでは、キャバクラの内装づくりを費用相場・レイアウト設計・照明計画・素材選び・居抜き活用・業者選びまで、内装と費用の軸に絞って解説します。

順序としては、まずシミュレーターで自分の坪数の「置けるボックス数と概算」をつかみ、そのあと費用構造と設計基準を押さえるのが近道です。なお、営業許可の申請手続きそのものには深入りせず、内装設計に直結する構造基準だけを扱います。手続きの全体像は店舗の許認可・行政手続き総合ガイドを参照し、個別の適否判断は管轄警察署や行政書士等の専門家にご確認ください。

30秒・無料:レイアウト×概算シミュレーター

「この坪数で、ボックスは何席置けるのか。VIP個室を作っても大丈夫なのか。総額はいくらか」——キャバクラの物件検討で最初に知りたいこの3点を、坪数・席のゆとり・VIP個室数・物件状態の4つを選ぶだけで同時に逆算します。

ポイントは、単なる費用計算機ではなくレイアウトと法規チェックが入っていることです。VIP個室を1室でも追加すると客室の面積基準が変わる(後述)ため、坪数によっては「そのVIP、置けません」という判定が出ます。まずは自分の構想に近い条件で動かしてみてください。

シミュレーターの概算はあくまで出発点。金額と提案は会社によって大きく違います。

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費用の頂点は「意匠什器」——キャバクラ内装の費用構造

一般の飲食店では、費用の最大費目は厨房設備や造作工事です。ところがキャバクラでは順位が入れ替わり、特注照明枠・特注建具・オーダー家具といった「意匠什器」が費用構造の頂点に来るのが典型パターンです。エントランスやVIPの見せ場に使うシャンデリアの枠、店の顔になる特注扉——いずれもメーカーが量産していない一点物で、工務店や家具屋のオーダーメイド製作になるため単価が高くなります。

費用の頂点は「工事」ではなく特注造作意匠什器電気工事+照明器具造作・仕上げ・什器(ソファ等)給排水・給排気・防災・設計管理特注照明枠・建具など量産品のない造作物が最大費目になりやすい

なぜこうなるかと言えば、キャバクラが売っているのは料理ではなく非日常の空間だからです。量産建材で作れる範囲の内装では料金に見合う「格」が出ず、既製品の外側——特注造作の世界で勝負することになります。公開されている実務情報を整理すると、費目の重さはおおむね「意匠什器>電気工事+照明器具>造作工事>仕上げ工事>ソファ・テーブルなどの什器>給排水>給排気・防災>設計・管理費」の順に並びます。

実務上の含意は明確で、相見積もりを取ったら最初に見るべきは坪単価の合計ではなく、意匠什器と照明の2項目がどう含まれているかです。この2項目だけで総額の4割前後を占めることがあり、ここを「別途」にした安い見積もりと、込みにした見積もりを並べて比べると判断を誤ります。詳しい費目の内訳レンジと3業態(ホストクラブ・キャバクラ・ラウンジ)の比較はホストクラブ・キャバクラ・ラウンジの内装費用相場で解説しています。

💡 厨房は「飲食店の3分の1」で足りる

キャバクラの調理は乾き物・簡単なフード程度が中心のため、厨房はIHコンロ・家庭用レンジフード・冷蔵庫・製氷機で成立するケースが多く、給排水・給排気の工事規模は一般飲食店より大幅に軽くなります。逆に言えば、本格厨房やダクトは持っていても活かせない設備です。この非対称性が、後述する「飲食店居抜きの罠」につながります。

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図面を縛る風営法の構造基準4つ(面積・見通し・鍵・照度)

キャバクラは風営法上の「接待を伴う飲食店(社交飲食店)」に当たり、営業には風俗営業1号許可が必要です。ここで扱うのは申請手続きではなく、内装の図面そのものを縛る構造基準です。施工後に基準を外していたことが分かると全面的なやり直しになるため、設計の初期段階で織り込みます。以下は風営法施行規則第7条と警察庁の解釈運用基準に基づく整理ですが、個別の適否判断は必ず管轄警察署・専門家に確認してください。

基準1:客室の面積——「1室ならフリー、2室なら全室16.5㎡」

客室の床面積は洋室で1室16.5㎡以上(和室は9.5㎡以上)と定められていますが、条文にはただし書きがあり、客室が1室のみの場合はこの面積基準が適用されません。つまりメインフロアだけの店なら広さは自由です。ところがVIP個室を1室作った瞬間に客室が2室になり、VIP個室にもメインフロアにも16.5㎡以上が要求されます。

VIP個室を作った瞬間に発動する面積基準A:客室1室のみメインフロアだけ(広さは自由)面積の下限なしB:VIP個室を1室追加メイン16.5㎡以上VIP16.5㎡以上全客室に16.5㎡ルール発動洋室16.5㎡・和室9.5㎡(風営法施行規則第7条)客室1室のみなら適用なし(ただし書き)。面積は内のり計算。

これが小規模店のVIP計画を縛る最大の制約です。例えば15坪(約49.6㎡)の店でVIP個室を1室作ると、バックヤードを除いた客席のうち16.5㎡をVIPに、さらに16.5㎡以上をメインに確保する必要があり、成立ぎりぎりのラインになります。なお面積は壁の内側(内のり)で計算し、カウンターの内側・調理室・トイレ・廊下・更衣室は客室に含まれません。上のシミュレーターのVIP判定は、この単室例外のロジックをそのまま実装したものです。

基準2:見通し——高さ約1mが仕切りの上限ライン

客室の内部には「見通しを妨げる設備」を置けません。解釈運用基準では、おおむね高さ1m以上の仕切り・ついたて・カーテン・背の高い椅子などがこれに当たるとされています。ソファの背もたれ、ボックス間のパーテーション、グラス棚、大型の観葉植物——キャバクラで使いたくなる家具の多くがこの1mラインの制約を受けます。床置きだけでなく、天井から吊るす装飾や照明も見通しを妨げれば対象になり得ます。

客室内は「高さ約1m」が見通しの基準線おおむね1mラインソファ背もたれOK(1m未満)高い間仕切りNGになりうる背の高いグラス棚NGになりうる仕切り・カーテン・背の高い椅子等が対象(警察庁の解釈運用基準)

基準3:鍵——VIP個室に施錠設備は付けられない

客室の出入口には施錠設備を設けられません(店舗の外に直接つながる出入口は除く)。VIP個室であってもドアに鍵は付けられない、と覚えておけば設計で迷いません。「特別感のある個室=鍵付き」という一般的なイメージは、この業態では通用しません。

基準4:照度——5ルクスを下回らない構造・設備

営業所内の照度が5ルクス以下にならないよう維持できる構造・設備が求められます。詳しくは次章で扱いますが、これは照明計画の思想そのものを反転させる基準です。なお参考として、深夜にダンスや音楽で遊興させるナイトクラブ業態は別枠の特定遊興飲食店営業(客室33㎡以上・10ルクス基準)、接待をしないガールズバー等の深夜営業は深夜酒類提供飲食店の届出と、業態によって適用される枠組みが変わります。接待に当たるかどうかは営業実態で判断されるため、業態設計の段階で専門家に相談するのが安全です。ナイトクラブ寄りの構想ならクラブ・ラウンジの内装費用ガイドも参考にしてください。

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レイアウト設計——1ボックスの面積方程式と収容数の逆算

キャバクラの客席はソファ+ローテーブルの「ボックス席」が基本単位です。レイアウトで最初にやるべきは、1ボックスが物理的に何㎡を占有するかを固定し、そこから収容数を逆算することです。

1ボックスに必要な面積の内訳ソファ W1,600〜1,800奥行き 600〜700mmローテーブル W900〜1,100スツール側の着座帯専有面積の目安2.3〜3.2㎡+通路の按分詰め型 2.3㎡標準 2.7㎡ゆったり 3.2㎡この専有面積で客席の正味面積を割ると、置けるボックス数が逆算できる

標準的な構成は、幅1,600〜1,800mm・奥行き600〜700mmのソファに、幅900〜1,100mmのローテーブル、向かいにキャストが座るスツール帯。これで1ボックスの専有面積は詰め型で約2.3㎡、標準で約2.7㎡、ゆったり型(大型ソファ)で約3.2㎡が目安です。通路はメイン900〜1,200mm・サブ600〜750mmを確保すると、キャストのドリンク運びとボーイの巡回動線が交錯しません。

収容数の逆算では、坪数がそのまま客席になるわけではない点に注意します。厨房・トイレ・更衣室(待機場所)・エントランスとレジ・通路を除いた客席の正味は、中規模店で全体の5割前後。しかもトイレや厨房の面積は店の大きさに比例して増えるわけではないため、15坪未満の小箱ほど客席有効率が下がり(約44%)、25坪超の店では上がる(約52%)という非対称があります。小さい店ほど1坪の重みが増す、と言い換えられます。20坪・標準ゆとりなら、正味約32㎡÷2.7㎡でボックス約11席が物理上限の目安です。

レイアウト検討の順番

  • 坪数から客席正味面積を出す(小箱ほど有効率が下がる前提で)
  • VIP個室の有無を先に決める(1室でも作るなら全客室16.5㎡ルールが発動)
  • 残り面積を1ボックス専有面積で割って席数を確定する
  • ソファ・パーテーションの高さを1m未満に収めつつゾーニングする

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照明計画——「暗さの下限」を設計する

一般の店舗の照明設計は「十分に明るいか」を確認する作業です。キャバクラだけは逆で、「暗くしすぎていないか」——つまり暗さの下限を設計します。雰囲気を出すために全体を絞りつつ、営業中に5ルクスの下限を割らない状態を維持し続ける必要があるからです。

設計思想が反転する:「暗さの下限」一般の店舗「十分に明るいか」を設計する☀️キャバクラ「暗くしすぎないか」を設計する下限 5ルクス営業中も維持する義務調光を絞りすぎて下限を割らないよう、調光システムの下限固定などで「落とせない暗さ」を設計段階から作り込むのが実務。

実務で効くのは、調光システムの下限を物理的・設定的に固定しておくことです。営業中にスタッフが雰囲気優先でスライダーを最小まで絞れてしまう設計だと、意図せず基準を割るリスクが残ります。設計段階で「これ以上は落とせない暗さ」を作り込んでおけば、運用に依存せず基準を守れます。

その上で、キャバクラの照明の主役は「暗さの中の煌めき」です。全体照度は低く抑え、テーブル面とキャストの顔に光が届くようスポットと間接照明を配置します。肌がきれいに見える電球色〜温白色(2700〜3500K程度)を基調に、シャンデリアやLEDラインで光のアクセントを作るのが定石です。照明は電気工事と器具代を合わせて費用構造の2番手に来る重要費目でもあるため、器具のグレードと調光の仕組みは見積もり段階で必ず仕様を確認してください。照明計画の基礎は店舗照明デザインガイドにまとめています。

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ソファ・テーブル・素材——寸法と防炎のルール

ソファはキャバクラの主役家具です。寸法の目安は座面高400mm前後・座面奥行き550〜600mm。座面が深く沈み込むソファは高級に見えますが、着座姿勢が崩れて接客時の目線が合いにくくなるため、見た目と接客動作のバランスで選びます。背もたれは前述の見通し基準があるため、高さ1m未満に収めるのが前提です。

素材選びでは2つの数字を覚えておくと見積もりが読めます。テーブルはガラス仕様がメラミン仕様の約1.5倍の価格になるとされ、ソファは張地の交換だけなら新調の3分の1程度に抑えられるケースがあるという点です。後者は居抜きで前店のソファを引き継ぐときの強力な選択肢になります(詳細は居抜きの章で)。

💡 カーテン・カーペットは「防炎ラベル付き」しか使えない

キャバレー・ナイトクラブ等の用途は消防法上の防炎規制の対象で、カーテン・布製ブラインド・じゅうたん類(2㎡超)などは防炎性能基準を満たした防炎物品の使用が義務付けられています。つまり気に入った布や絨毯を自由に持ち込めるわけではなく、防炎ラベル付きの製品から選ぶか防炎加工を施す必要があります。豪華な布使いをしたい業態ほど効いてくる制約なので、素材選定の最初に業者へ伝えておくと手戻りがありません。

色彩は黒・ダークブラウン・深い赤などをベースに、ゴールドやシルバーをアクセントに使うと高級感が出しやすい定番構成です。ただし黒一色は圧迫感が出るため、間接照明の光だまりや明るいトーンの差し色で抜けを作ります。レザー系の張地は高級感と清掃性を両立しやすく、水商売の実用にも合います。

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エントランス・VIP個室・トイレ——格を決める3つの場所

限られた予算で「格」を最大化するなら、投資を集中すべき場所は3つです。第一にエントランス。お客は入店の数秒で店の価格帯を判断するため、特注扉・照明の見せ場・香りまで含めた第一印象への投資は客単価に直結します。第二にVIP個室。面積16.5㎡以上・鍵なしという制約の中で、防音性のある壁・専用の照明演出・ワンランク上のソファで「同じ店の中の別世界」を作ります。VIP個室の造作・設備グレードアップは1室あたり120〜250万円程度を見込むのが目安です。

第三がトイレです。意外に思われがちですが、高級店ほどトイレの清潔感と設え(自動水栓・アメニティ・照明)に投資します。お客が一人になる唯一の空間であり、ここが安っぽいと店全体の格の演出が崩れるためです。

客単価が内装グレードを決める客単価 →ガールズバー等3千〜5千円キャバクラ5千〜2万円高級クラブ・ラウンジ1万〜5万円超単価が上がるほど「格」への投資が必要になり、坪単価レンジも上がる。

投資水準の物差しは客単価です。ガールズバー等の3千〜5千円帯、キャバクラの5千〜2万円帯、高級クラブ・ラウンジの1万〜5万円超帯——それぞれの料金に見合う空間の格が求められ、料金と内装が釣り合わない店はお客の期待を裏切ります。自店の客単価帯を先に決め、そこから内装グレードを逆算するのが正しい順序です。

エントランス・VIP・照明の見せ方は会社ごとの得意分野が出ます。複数社の提案を並べて比べるのが近道です。

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費用相場の早見表(グレード×坪数)

キャバクラの内装費は居抜きで坪40〜100万円、スケルトンで坪70〜200万円がレンジの目安です。幅が広いのは、カジュアル店と高級店で使う素材・造作の密度がまるで違うからで、グレードを分けて見ると自分の位置がつかめます。

グレード スケルトン(坪単価) 居抜き・夜業態(坪単価) 20坪の総額目安
カジュアル(詰め型) 70〜100万円 40〜65万円 800〜2,000万円
スタンダード 90〜140万円 55〜85万円 1,100〜2,800万円
ラグジュアリー 130〜200万円 80〜120万円 1,600〜4,000万円

このほかVIP個室の造作加算(1室120〜250万円程度)、立地によっては防音工事、デザイン設計費(総工費の5〜20%または坪3〜10万円程度が公開情報の目安)が乗ります。音響・カラオケ機器は購入ではなく月額リースにする選択肢も一般的です。費目ごとの内訳レンジ、ホストクラブ・ラウンジとの比較、坪数別のモデル予算まで踏み込んだ詳細はホストクラブ・キャバクラ・ラウンジの内装費用相場で解説しています。全業種横断の相場観は店舗内装の費用相場ガイドをどうぞ。

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居抜きの活かし方——「前が何の店か」で価値が変わる

居抜きは費用を大きく下げる王道ですが、キャバクラの場合は「居抜きかどうか」より「前が何の店だったか」で価値が決まります。

「前が何の店か」で居抜きの価値が変わる前が夜業態(キャバ・ラウンジ・スナック)ソファは張地交換で新調の約1/3、照明・配置も流用余地大相性:◎前がバー・カラオケカウンター・防音は活きるが、ボックス席の造作追加が必要相性:○前が一般の飲食店厨房・ダクトが過剰資産。撤去費で割高になりやすい相性:△(撤去費に注意)

最も相性が良いのは前も夜業態(キャバクラ・ラウンジ・スナック)のケースです。ボックス席の配置・照明のインフラ・軽い厨房がそのまま活き、ソファは張地交換だけで新調の3分の1程度に化粧直しできる可能性があります。バーやカラオケからの転用も、カウンターや防音が活きるため悪くありません。

注意すべきは一般の飲食店からの転用です。一見「設備が揃ったお得な居抜き」に見えますが、キャバクラに本格厨房と太い排気ダクトは不要で、これらは使えない過剰資産どころか撤去・処分費のかかる負債になります。同じ夜業態からの居抜きより総額が高くつく逆転も珍しくありません。シミュレーターで「居抜き(前が飲食店)」の単価を夜業態居抜きより高く設定しているのは、この構造を反映したものです。

💡 製氷機・コールドテーブルは「動くか」を疑う

居抜き譲渡に含まれる冷媒系の機器(製氷機・コールドテーブル等)は、前店の閉店から電気契約が切れて数ヶ月止まっていたケースが多く、再稼働時に不調・故障が発覚しがちです。譲渡リストに載っていても「動く前提」で資金計画を組まず、内見時に通電確認するか、故障時の入れ替え費を予備費に積んでおきましょう。居抜き契約全般の注意点は居抜きのメリット・デメリットガイドにまとめています。

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工期と進め方——特注品の先行発注がカギ

工事自体の目安は、居抜きで2〜4週間、スケルトンで1〜2ヶ月(20坪級)です。ただしキャバクラには他業態にない時間の罠があります。費用の頂点である特注照明枠・特注建具・オーダー家具の製作に4〜8週間かかることです。

工期の目安と「特注品の先行発注」設計・図面特注家具・照明 製作4〜8週間解体・造作・設備仕上げ・搬入・調整図面確定と同時に特注品を発注しないと「家具待ち」が発生全体の目安居抜き:2〜4週間 スケルトン:1〜2ヶ月(20坪級)別途、営業開始前の許可手続き期間を見込む

特注品の発注が図面確定と同時に走らないと、内装工事が終わったのに主役の家具と照明が届かず開店できない、という「家具待ち」が発生します。スケジュール表には工事とは別の行で特注品の製作期間を引き、図面確定日=発注日になるよう業者と握っておきましょう。また営業開始には許可手続きの期間が別途かかります(地域・案件により異なるため、逆算スケジュールは早めに専門家と確認を)。

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内装業者の選び方

キャバクラの内装は、飲食店が得意な会社なら誰でも作れるものではありません。見極めの観点は4つです。

キャバクラに強い業者を見極める4つの質問

  • 夜業態(キャバクラ・ラウンジ・クラブ)の施工実績があるか——ボックス造作・演出照明・防音の経験値が違います
  • 風営法の構造基準(面積・見通し1m・鍵・照度)を理解した図面が描けるか——「行政書士と連携しています」と即答できる会社は安心度が高い
  • 見積もりで意匠什器・照明器具・ソファの含み方が明示されているか——この3項目の扱いで総額が数百万円単位で変わります
  • 特注品の製作期間を含めた工程表を出せるか——工事だけの工程表しか出ない会社は家具待ちのリスクがあります

相見積もりは最低でも複数社から取り、金額の合計ではなく内訳の含み方で比べてください。同じ要望でも会社によって提案も金額も大きく違うのがこの業態です。業者選び全般の判断軸は内装業者の選び方ガイドで詳しく解説しています。

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よくある質問

キャバクラの内装費用はいくらかかりますか?

居抜きで坪40〜100万円、スケルトンで坪70〜200万円が目安です。20坪ならおおむね800万〜4,000万円と、グレードで大きく開きます。カジュアル・スタンダード・ラグジュアリーのどの帯を狙うかを先に決め、上のシミュレーターで坪数と物件状態を入れて概算をつかんでください。

居抜きとスケルトンはどちらが得ですか?

前が夜業態の居抜きなら大幅に安くなる可能性が高い一方、前が一般の飲食店だと厨房・ダクトの撤去費で逆に割高になることがあります。「居抜きだから安い」ではなく「前業態との相性」で判断してください。冷媒系機器の故障リスクも内見時に確認を。

VIP個室は作った方がいいですか?

客単価を上げる有効な投資ですが、1室でも作ると全客室に16.5㎡以上の面積基準が発動します。15坪前後の小規模店では成立しないことがあるため、まず坪数との両立をシミュレーターで確認し、その上で1室120〜250万円程度の造作加算を予算に織り込んでください。

風営法で内装が制限されるのは本当ですか?

本当です。図面に直結するのは、客室面積(2室以上なら各16.5㎡以上)・高さ約1mを超える仕切り等の禁止・客室出入口の施錠禁止・照度5ルクスを下回らない維持の4点です。施工後の手直しは高くつくため、設計段階で織り込み、適否は管轄警察署・専門家に確認してください。

照明はどのように計画すればいいですか?

全体は暗く、テーブル面とキャストの顔にスポットと間接照明で光を届けるのが基本です。肌がきれいに見える電球色〜温白色を基調にし、調光は5ルクスの下限を割れないよう下限固定の仕組みを入れておくと運用が安定します。

工期はどのくらい見ればいいですか?

工事は居抜き2〜4週間・スケルトン1〜2ヶ月(20坪級)が目安ですが、特注家具・照明の製作4〜8週間が並走します。図面確定と同時に特注品を発注しないと「工事完了後の家具待ち」が起きるため、工程表は特注品込みで確認してください。営業開始には許可手続きの期間も別途必要です。

ガールズバーやスナックでも同じ基準ですか?

接待をしない深夜営業(ガールズバー等)は深夜酒類提供飲食店の届出、深夜にダンス・音楽で遊興させるナイトクラブは特定遊興飲食店営業と、業態によって枠組みと基準が変わります。接待に当たるかは営業実態での判断になるため、業態設計の段階で専門家に相談するのが安全です。

内装業者はどう探せばいいですか?

夜業態の施工実績・風営法基準を反映した図面力・意匠什器と照明の見積もり明示・特注品込みの工程表、の4点で見極めてください。店舗内装ドットコムなら無料で条件に合う複数社から提案を受けられ、公開事例7,000件超で仕上がりのイメージも確認できます。

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まとめ——次の一歩

キャバクラの内装づくりの要点は3つに集約されます。第一に、費用の頂点は特注の意匠什器と照明であり、見積もり比較はこの2項目の含み方から見ること。第二に、風営法の構造基準4つ(面積の単室例外・1m見通し・鍵・照度の下限)を図面段階で織り込むこと。第三に、居抜きは「前が何の店か」で価値が逆転すること。この3つを押さえれば、坪単価の数字に振り回されずに計画を進められます。

次の一歩は、シミュレーターの概算を持って複数社の提案を並べることです。同じ坪数・同じ予算でも、エントランスの見せ方も照明の設計も会社ごとにまったく違う絵が出てきます。

フォーム入力は3分。発注者は無料で、条件に合う複数社から提案が届きます。

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この記事について(運営者情報)

本記事は、店舗内装ドットコム(株式会社BPBコンサルティング運営)が、当サイトに公開されている施工事例と、公的資料・法令(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律〈風営法〉および同施行規則の構造・設備基準——客室床面積16.5m²以上〈和風の客室は9.5m²以上・客室が1室のみの場合を除く〉、見通しを妨げる設備の制限、照度・施錠設備に関する基準——、消防法、日本政策金融公庫総合研究所「新規開業実態調査」)を整理して作成・更新しています。最終更新:2026年7月7日。

作成・検証の方法:記載レンジは、公開されている複数の施工会社・専門メディアの提示額を横断照合し、重なり合う帯を採用したうえで、法令・公的調査の数値と突合して作成しています。金額は一般的な目安であり、正確な費用は現地調査を経た見積もりでのみ確定します。風営法の許可要件・数値基準の運用は営業種別・所轄警察署で異なるため、図面段階での事前確認をおすすめします。

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