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📅 最終更新: 2026年5月27日
お茶・珈琲・紅茶販売店の内装費用は、居抜きで坪12〜35万円、スケルトンで坪20〜50万円が全国的な目安です。試飲+物販を兼ねるスタイルで坪25〜55万円、焙煎所併設型は坪30〜65万円になることも。お茶・珈琲・紅茶の販売店は「飲食店」と「物販店」の中間に位置する業態です。カフェのような客席中心ではなく、茶葉・豆・リーフを「見せて・香らせて・試してもらって・買ってもらう」空間設計が求められます。費用を左右する最大の要因は「焙煎機の有無」と「試飲カウンターの規模」の2点。自家焙煎の珈琲店は焙煎機(50〜300万円)+排煙設備が大きなコスト要因になる一方、茶葉販売のみなら什器+照明で完結する比較的シンプルな費用構造です。本記事では坪単価から業態別(日本茶専門・珈琲豆販売・紅茶専門・焙煎所併設・試飲カウンター付き等)の費用差、什器と照明のコスト、焙煎機の設備費、コストダウン戦略、届出、失敗パターン、業者選びまで──お茶・珈琲・紅茶販売店の内装費用をこの1本で解消します。
基本お茶・珈琲・紅茶販売店の内装費用──何で決まるのか
焙煎機の有無(最大のコスト分岐点)
自家焙煎の珈琲店は焙煎機(50〜300万円)+排煙ダクト+換気設備が必要。焙煎機の有無で総額が1.5〜2倍変わる。茶葉・紅茶販売のみなら焙煎設備は不要。
試飲カウンターの規模
試飲なし(物販のみ)、小さな試飲カウンター(1〜2席)、本格的な試飲スペース(5〜10席)──試飲の規模で厨房設備と給排水のコストが変わる。
什器(茶葉・豆の陳列)
茶筒、キャニスター、ガラスジャー、木箱──茶葉・豆を美しく見せる陳列什器。「香りが体験できる」開放型の什器も。
照明(商品の色味を正しく見せる)
茶葉の緑、珈琲豆の茶色、紅茶の琥珀──商品の色味を美しく見せる暖色系の照明。Ra90以上推奨。
香りの演出=最大の販促
お茶・珈琲・紅茶は「香り」が最強の販促。焙煎の香りが店外に漂う設計、試飲の香りが店内に広がる動線──「香りの空間設計」が他の物販にはない特徴。
表①坪単価の目安
| 施工タイプ | 坪単価 | 想定業態 |
|---|---|---|
| 居抜き(物販→茶葉・豆販売) | 12〜30万円/坪 | 壁・床流用+什器入替で済むケース |
| スケルトン(物販のみ) | 20〜42万円/坪 | 什器+照明中心。シンプルな構造 |
| スケルトン(試飲カウンター付き) | 25〜50万円/坪 | ミニ厨房+試飲スペース+物販 |
| スケルトン(焙煎所併設) | 30〜65万円/坪 | 焙煎機+排煙+物販+試飲。最も高額 |
表②業態別の費用相場
| 業態 | 想定坪数 | 坪単価(スケルトン) | 総額の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 日本茶専門店(物販) | 5〜12坪 | 30〜42万円 | 100〜400万円 | 茶筒の陳列什器+試飲台。和の空間演出 |
| 珈琲豆販売(焙煎なし) | 5〜10坪 | 30〜38万円 | 90〜300万円 | 豆のキャニスター陳列+グラインダー。比較的シンプル |
| 自家焙煎珈琲店(焙煎所併設) | 10〜20坪 | 30〜65万円 | 300〜900万円 | 焙煎機(50〜300万)+排煙+試飲+物販。最も高額 |
| 紅茶専門店 | 5〜12坪 | 30〜45万円 | 100〜420万円 | リーフの陳列+ティーポットの試飲スペース。英国風の空間 |
| 中国茶・台湾茶専門店 | 5〜12坪 | 30〜48万円 | 110〜450万円 | 茶器のディスプレイ+工夫茶の試飲台。アジアンテイスト |
| 複合型(茶葉+珈琲+ギフト) | 10〜20坪 | 30〜48万円 | 220〜700万円 | ギフト需要対応。包装スペース。ショーケース |
自家焙煎の有無で費用が1.5〜2倍変わる。焙煎機(50〜300万円)+排煙ダクト(20〜60万円)が上乗せ。「焙煎は外注+豆の仕入れ販売」にすれば焙煎設備がゼロになり大幅コスト削減。
業態ごとの施工事例は、お茶・珈琲・紅茶販売店の内装デザイン事例・会社一覧で確認できます。
深掘り費用が変動する5大要因
① 焙煎機+排煙──自家焙煎の場合
| 設備 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 焙煎機(小型・1〜3kg) | 50〜120万円 | 小規模自家焙煎。個人店向き |
| 焙煎機(中型・5〜15kg) | 120〜300万円 | 本格的な焙煎所。卸売も視野に |
| 排煙ダクト(焙煎用) | 20〜60万円 | 焙煎の煙+チャフ(薄皮)の排出 |
| アフターバーナー(脱臭・脱煙) | 20〜80万円 | テナントビルでは排煙の脱臭が必要な場合も |
| 焙煎室の造作 | 10〜30万円 | 防火対策、換気、チャフの飛散防止 |
焙煎機は「中古」で40〜60%削減可能。小型焙煎機は中古市場が充実。中古50〜80万円で十分な品質のものが見つかる。焙煎の排煙はテナントビルではアフターバーナー(脱臭)が必要な場合も──路面店や倉庫型なら不要でコスト減。
② 什器──茶葉・豆の「魅せ方」
| 什器タイプ | 費用目安 | 適する商品 |
|---|---|---|
| 茶筒・キャニスター陳列棚 | 1面5〜20万円 | 日本茶、紅茶のリーフ |
| 豆のガラスジャー陳列 | 1セット3〜10万円 | 珈琲豆。香りを体験できる開放型も |
| 木箱・和の陳列什器 | 1面5〜15万円 | 日本茶。和の雰囲気 |
| ギフト用ショーケース | 1台8〜25万円 | 詰め合わせギフト、高級茶葉 |
| 試飲カウンター | 10〜40万円 | ミニシンク+湯沸かし+カップ。1〜5席 |
| グラインダー台(珈琲) | 3〜10万円 | 注文に応じて豆を挽くスペース |
③ 照明──商品の色を正しく美しく
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 色温度 | 2700〜3500K(暖色〜温白色)が茶葉・珈琲豆に最適。温かみのある空間 |
| 演色性 | Ra90以上推奨。茶葉の緑・珈琲豆の茶を正確に |
| 什器内蔵LED | 棚の中からライトアップ。商品が浮かび上がる |
| スポットライト | おすすめ商品にスポットを当てて誘導 |
④ 香りの空間設計──最大の販促ツール
| 手法 | 費用への影響 |
|---|---|
| 焙煎の香りを店外に漂わせる | 排気口の位置を入口方向に設計。焙煎所併設ならではの強み |
| 試飲の香りが店内に広がる動線 | 試飲台を店舗奥ではなく入口付近に配置 |
| 開放型の陳列什器 | 蓋を開けて香りを嗅げるキャニスター。「体験型」の販売 |
| 茶香炉・アロマディフューザー | 1〜3万円で香りの演出。お茶の香りを焚く |
「香り」は無料の最強マーケティング。珈琲の焙煎香、日本茶の焙じ香、紅茶のアロマ──通行人の足を止める力がある。「香りが外に漂う設計」は看板と同じくらい集客に効果的。焙煎所併設なら排気口の方向を入口側に設計するだけで「香りの看板」になる。
⑤ ギフト需要への対応
| 設備 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 包装スペース(包装台+リボン等) | 3〜10万円 | ギフト包装の作業台。お中元・お歳暮シーズンに需要増 |
| ギフト用ディスプレイ棚 | 5〜15万円 | 詰め合わせギフトの見本を展示 |
実務見積の内訳
| カテゴリ | 含まれる主な項目 |
|---|---|
| ① 仮設・解体費 | 養生、撤去 |
| ② 什器・陳列設備費 | 茶筒棚、キャニスター、ショーケース、試飲カウンター。物販の核 |
| ③ 照明工事費 | 暖色LED、什器内蔵照明、スポットライト |
| ④ 焙煎設備費(焙煎所併設の場合) | 焙煎機、排煙ダクト、アフターバーナー、焙煎室造作 |
| ⑤ 内装仕上げ費 | 壁・床・天井 |
| ⑥ 給排水・電気費 | 試飲台のシンク、湯沸かし器。焙煎機の電源 |
| ⑦ ファサード・サイン費 | 看板、扉、外装。「香り」が漂う入口設計 |
| ⑧ 設計費 | 什器配置、動線設計、香りの空間設計 |
焙煎機が「含む」か「別途」かを確認。内装業者の見積もりに焙煎機が含まれないケースが多い。焙煎機メーカーから別途購入の場合は合算で比較。
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注意追加費用パターンと回避策
| パターン | なぜ起こるか | 回避策 |
|---|---|---|
| 焙煎の煙でビルから苦情 | アフターバーナー(脱煙)なしで焙煎 | テナントビルではアフターバーナー推奨。路面店・倉庫型なら不要 |
| 試飲台の給排水工事が想定外 | 物販のみの想定で試飲を追加 | 試飲の有無を最初に決めてから設計。後付けは割高 |
| 商品の色が照明で違って見える | 演色性の低い照明を使用 | Ra90以上、色温度2700〜3500Kを指定 |
| ギフトシーズンに包装スペースが足りない | 包装作業台を確保していなかった | 設計段階で包装スペース+在庫スペースを確保 |
予備費:焙煎所併設は15%、物販のみは10%。
節約予算を抑えるコツ
◎ 削りやすい箇所
- 物販店の居抜き(最重要):壁・床・棚を流用
- 焙煎は外注(最大のコスト削減):焙煎機+排煙がゼロに。豆は仕入れ販売
- 焙煎機は中古:新品の40〜60%
- 什器は既製品ベース:市販の棚+ガラスジャーで統一
- 路面店・倉庫型ならアフターバーナー不要
✕ 削ると後悔
- 照明(Ra90以上):商品の色が違って見える→ブランド毀損
- 焙煎の排煙(焙煎所の場合):煙の苦情は営業継続に関わる
- ファサード:「何を売っているか」が伝わる外装
- 香りの演出:最大の販促ツール
コストダウンの優先順位
| 優先度 | 施策 | 削減効果 |
|---|---|---|
| ★★★ | 焙煎は外注(豆は仕入れ販売) | 焙煎機+排煙で100〜400万円削減 |
| ★★★ | 物販店の居抜き | スケルトン比40〜60%削減 |
| ★★☆ | 焙煎機は中古 | 新品比40〜60% |
| ★★☆ | 什器は既製品ベース | 造作比50〜70%削減 |
| ★☆☆ | 路面店・倉庫型でアフターバーナー不要 | 20〜80万円削減 |
資金融資・資金調達
| 方法 | 概要 | ポイント |
|---|---|---|
| 日本政策金融公庫 | 新規開業者向け融資 | 業界経験+事業計画の精度が鍵 |
| 自治体の制度融資 | 各自治体の創業融資 | 低利率 |
| 焙煎機のリース | 高額な焙煎機を月額分散 | 50〜300万円の初期負担を軽減 |
| 自己資金 | 開業資金の核 | 物販のみなら200万〜。焙煎所併設は500万〜 |
契約原状回復・退去時コスト
- 物販店の原状回復は安い部類:坪3〜8万円
- 焙煎機・排煙ダクトの撤去:焙煎所の場合は15〜40万円追加
- 焙煎機は売却可能:中古市場が活発。状態が良ければ購入価格の30〜60%で売却
- 居抜き退去が有効:什器ごと売却可能
届出届出・許認可
| 届出 | 届出先 | 備考 |
|---|---|---|
| 食品販売業の届出 | 保健所 | 包装された茶葉・珈琲豆の販売は届出が必要 |
| 飲食店営業許可(試飲・ドリンク提供の場合) | 保健所 | 試飲スペースでドリンクを提供する場合は飲食店営業許可が追加で必要 |
| 防火対象物使用開始届 | 消防署 | 着工7日前まで |
| 個人事業の開業届出 | 税務署 | 開業後1か月以内 |
「物販のみ」と「試飲あり」で必要な許可が異なる。包装された茶葉・豆を売るだけなら食品販売業の届出(比較的簡単)。試飲スペースでドリンクを提供する場合は飲食店営業許可(厨房の構造基準が必要)も追加。試飲の有無を最初に決めてから設計を。
DIYDIY
◎ DIYしやすい
- 壁の塗装:珈琲のブラウン、日本茶のグリーン、紅茶のボルドー
- 什器の配置・装飾:茶筒の並べ方、ガラスジャーの配列
- 看板・POP:手書きの産地情報、味の説明POP
- 照明器具の設置:ペンダントライト、スポットライト
- ディスプレイ:茶器、ドリッパー、急須のディスプレイ
✕ プロに任せる
- 焙煎機の設置・排煙ダクト:専門設計+施工
- 給排水工事(試飲台)
- 電気工事:焙煎機の電源、照明配線
- 消防設備
工期工期の目安
| フェーズ | 目安 | やること |
|---|---|---|
| 物件選定・契約 | 2〜6週間 | 立地確認 |
| 施工会社選定 | 1〜2週間 | 相見積もり |
| 設計 | 1〜3週間 | 什器配置、焙煎室設計(該当の場合)、保健所相談 |
| 施工 | 2〜5週間 | 解体→設備→内装→什器搬入→照明 |
| 什器搬入・商品陳列 | 数日 | 什器設置、茶葉・豆の陳列、焙煎機設置 |
| トータル | 約1.5〜3か月 | 物販のみの居抜きなら最短2〜3週間 |
失敗例失敗・トラブル事例3選
例①焙煎の煙でテナントビルから退去勧告
テナントビル1階で自家焙煎珈琲店を開業。アフターバーナー(脱煙装置)なしで焙煎したところ煙とチャフ(薄皮)がビルの共用部に拡散。他テナントから苦情→退去勧告。脱煙装置の後付けで約50万円。
→ 教訓:テナントビルでの焙煎はアフターバーナー(脱煙・脱臭)の設置を強く推奨。路面店や倉庫型なら煙の影響は軽減されるが、それでも近隣への配慮は必要。
例②試飲台を後付けしたら給排水工事で30万円追加
当初は物販のみで開業。しかし「試飲があった方が売れる」と後から試飲台を追加。シンクの給排水工事+飲食店営業許可の取得で追加30万円+2週間の遅延。最初から計画していれば半額で済んだ。
→ 教訓:試飲の有無は最初に決める。後付けの給排水工事は割高。試飲ありなら飲食店営業許可も必要→設計段階で保健所に相談を。
例③照明が明るすぎて「コンビニみたい」──落ち着かない空間に
コスト削減で一般的な蛍光灯色(5000K)のLEDを設置。店内が白く明るすぎて「コンビニみたい」「落ち着かない」と言われ、お茶・珈琲の専門店の雰囲気が出ない。暖色LEDへの交換で約10万円。
→ 教訓:お茶・珈琲・紅茶販売店は暖色系(2700〜3500K)の照明が必須。温かみのある空間が「専門店の格」を作る。蛍光灯色は量販店の印象になりNG。
選び方内装業者の選び方
物販+飲食の複合業態の経験
試飲カウンター付き物販という「飲食と物販の中間」の設計経験があるか。
焙煎所の施工経験(焙煎併設の場合)
焙煎機の設置、排煙ダクト、アフターバーナー──焙煎所の施工は専門知識が必要。
照明+什器のデザイン力
商品を美しく見せる照明設計、茶葉・豆の陳列什器のデザイン。
見積もりの透明性
焙煎機が含まれるか別途か。什器の費用が明確か。
📌 什器+焙煎機込みの総額で最低3社
焙煎機が別途の場合は合算で比較。什器+照明+焙煎設備を含めた総額で最低3社から。
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準備要件整理チェックリスト
📝 お茶・珈琲・紅茶販売店 内装相談チェックリスト
- 物件の状態:居抜き or スケルトン
- 坪数
- 業態:日本茶 / 珈琲豆 / 紅茶 / 中国茶 / 複合型
- 焙煎機の有無(最重要):自家焙煎 or 豆の仕入れ販売
- 試飲スペースの有無:なし / 小さな試飲台 / 本格的な試飲カウンター
- ギフト販売の有無:包装スペース・ディスプレイの要否
- 什器の方針:既製品 / 造作 / 既製品+メインだけ造作
- 照明の方向性:暖色(2700〜3500K)、Ra90以上
- 香りの演出:焙煎香を外に / 試飲の香りを入口に / 茶香炉
- テナントビル or 路面店:焙煎所の場合はアフターバーナーの要否に影響
- 予算の上限:焙煎機込みの総額。予備費10〜15%は別枠
- 開業希望時期
- デザインのイメージ:参考写真3〜5枚
事例施工事例でイメージを固める
お茶・珈琲・紅茶販売店の内装デザイン事例・会社一覧で施工事例を写真で比較できます。
- 自家焙煎所併設のスペシャルティコーヒー店の事例
- 和の空間が美しい日本茶専門店の事例
- 英国風の紅茶専門店の事例
- 試飲カウンター付きの茶葉販売店の事例
- 居抜きを活用して低コストで開業した事例
FAQよくある質問
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