小売店の内装費用|坪単価・設備・コストダウン戦略を徹底解説

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📅 最終更新: 2026年7月30日

小売店の内装費用は、居抜きで坪12〜45万円スケルトンで坪25〜70万円が全国的な目安です。飲食店と比べて厨房・給排水・換気設備がない分10〜30%安いのが一般的ですが、商品を「魅せる」ための什器・照明・ディスプレイへの投資が小売店特有のコスト構造です。小売店の内装費用を左右する最大の要因は「什器+照明=商品の見え方」「ファサード(外装)=通行人の入店率」の2点。アパレル・雑貨・食品・コスメ・家電・書店・花屋・ドラッグストア──小売の業態ごとに什器の仕様と照明の設計がまったく異なり、同じ20坪でも業態によって300万円以上の差が出ることも珍しくありません。本記事では坪単価の考え方から業態別(アパレル・雑貨・食品・コスメ等)の費用相場、什器と照明のコスト構造、物件タイプ別の注意点、コストダウンの優先順位、届出、失敗パターン、業者選びまで──小売店の内装費用をこの1本で解消します。

基本小売店の内装費用──飲食店とどう違うのか

小売店の内装費用は、飲食店との比較で理解するのが分かりやすいです。飲食店にあって小売店にないコストと、小売店特有のコストを整理します。

什器・家具の発注方法(新品・中古・リース・特注の費用内訳と業態別の目安)は店舗の什器・家具発注完全ガイドで詳しく解説しています。

飲食店より安くなる要素
厨房設備が不要(コンロ・冷蔵庫・シンク等)、給排水工事が最小限、換気・排煙設備が不要 or 小規模、グリストラップ不要──設備面のコストが大幅に低い。
⚠️
小売店特有のコスト要因
什器(棚・ラック・ショーケース・陳列台)、商品を美しく見せる照明設計、試着室・フィッティングルーム(アパレル)、レジカウンター・POS周り、ファサード(外装・ウィンドウディスプレイ)──「商品を売る空間」としての設計が費用の中心。

結論として、小売店は飲食店より設備工事が安い分、什器・照明・ファサードの比率が高いのが費用構造の特徴。「内装仕上げ+什器+照明+ファサード」で全体の70〜85%を占めるのが小売店の典型的なコスト配分です。


表①物件タイプ別の坪単価

物件タイプ 坪単価の目安 特徴
居抜き物件(同業種) 12〜35万円/坪 前テナントの什器・照明をそのまま活用。最大のコスト削減
居抜き物件(異業種) 18〜45万円/坪 壁・床・天井は流用可能。什器は業態に合わせて新設・改修
スケルトン物件(標準仕様) 25〜55万円/坪 ゼロから施工。什器・照明・ファサードを自由に設計
スケルトン物件(高級仕様) 45〜70万円以上/坪 素材にこだわり。高級什器、特注照明。ハイブランド・セレクトショップ

表②業態別の内装費用相場──小売の業態で大きく変わる

以下は15坪・スケルトンの場合の目安です。同じ「小売店」でも業態で費用構造が大きく異なります。

業態 坪単価(スケルトン) 15坪の費用目安 費用の特徴
アパレル(カジュアル) 30〜55万円 375〜825万円 什器+照明+試着室。ファサードの重要度が高い
アパレル(ハイブランド・セレクト) 40〜70万円以上 600〜1,050万円以上 素材・照明のグレード。ブランド空間の演出
雑貨屋・インテリアショップ 30〜50万円 330〜750万円 多品種の陳列什器。ディスプレイの自由度が重要
食品小売(パン屋・菓子店等) 30〜65万円 450〜975万円 ショーケース(冷蔵)+厨房設備。飲食店に近い費用構造
コスメ・化粧品店 30〜60万円 420〜900万円 照明が最重要(色の再現性)。テスターカウンター
花屋・植物店 30〜50万円 300〜750万円 給排水(花の水替え)+冷蔵ショーケース。床の防水
眼鏡店・宝飾店 35〜70万円 525〜1,050万円 ショーケース(ガラス・照明付き)。セキュリティ設備
コンビニ・ドラッグストア 30〜45万円 300〜675万円 効率的な什器配置。冷蔵・冷凍ケース。FC基準あり
リユースショップ・買取店 30〜40万円 225〜600万円 買取カウンター+防犯設備。什器はシンプルでOK
書店・ブックカフェ 30〜50万円 300〜750万円 大量の書棚の重量に耐える床。照明は読みやすさ重視
食品小売(パン屋・菓子店等)は飲食店に近い費用構造。厨房設備+冷蔵ショーケースが必要なため、一般の物販より15〜30%高くなります。逆にリユースショップや雑貨屋は什器がシンプルで最も安い部類です。
業態ごとのさらに詳しい費用は、店舗内装ドットコムの小売店の内装デザイン事例・会社一覧で施工写真とあわせて確認できます。

深掘り小売店の内装費用が変動する5大要因

① 什器──小売店の「心臓部」

什器の種類 費用目安(1台/1セット) 主な業態
壁面棚(スチール・木製) 3〜15万円 雑貨、書店、アパレル、コンビニ
アイランド什器(中央陳列台) 5〜20万円 アパレル、雑貨、コスメ
ハンガーラック 1〜8万円 アパレル
ガラスショーケース(照明付き) 10〜50万円 宝飾、眼鏡、コスメ、菓子
冷蔵ショーケース 20〜80万円 パン屋、菓子店、花屋、コンビニ
レジカウンター 5〜30万円 全業態
試着室(フィッティングルーム) 5〜25万円 アパレル
造作什器(特注) 既製品の1.5〜3倍 ハイブランド、セレクトショップ
什器は「既製品 vs 造作」で費用が1.5〜3倍変わる。カジュアルなアパレルや雑貨なら既製品什器で十分ですが、ハイブランドやセレクトショップは造作什器(オーダーメイド)が求められます。「全部造作」ではなく「メインの什器だけ造作+残りは既製品」の組み合わせが最もコスパが高い方法です。

② 照明──商品の「見え方」を決める投資

照明のタイプ 費用目安 効果
スポットライト(ダクトレール+LED) 1台0.5〜2万円 商品に光を当てる。最も基本的な小売照明
什器内蔵LED照明 1什器あたり1〜5万円 ショーケースの中から商品を照らす。高級感◎
間接照明 1か所3〜10万円 空間の雰囲気づくり。壁面のアクセント照明
ウィンドウディスプレイ照明 5〜20万円 通行人の目を引く。夜間の集客効果大
全体照明(ベースライト) 坪0.5〜2万円 店内全体の明るさ。コンビニは明るく、アパレルは暗め
照明は「売上に直結する」投資。小売店の照明は単なる「明るさ」ではなく、商品の色味を正しく見せる(演色性)+商品に注目を集める(スポットライト)+空間の雰囲気をつくる(間接照明)の3つの役割があります。照明をケチると「商品が良く見えない=売れない」に直結するため、小売店で最も削ってはいけない費用項目です。

③ ファサード(外装)──「入店率」を決める投資

ファサードの要素 費用目安 効果
看板(サイン) 10〜50万円 店名の認知。「何の店か」が伝わるか
ウィンドウディスプレイ 5〜30万円 通行人の足を止める。季節ごとの入れ替えも
扉・エントランスの仕上げ 10〜40万円 入りやすさ。開放感。ガラス扉 or オープンファサード
外壁の塗装・仕上げ 10〜30万円 ブランドイメージの第一印象
小売店は「ファサードが命」。通行人が「入ってみよう」と思うかどうかはファサードの3秒で決まります。看板で「何の店か」が伝わり、ウィンドウで「中を覗きたい」と思わせ、エントランスで「入りやすい」と感じさせる──この3ステップがファサード設計の基本です。

④ 物件タイプ別の注意点

物件タイプ 費用への影響
路面店(1階) ファサードの自由度◎。通行人からの視認性が高い。小売に最適。外装工事費がかかる
ビルの上階 家賃は安いが通行人からの視認性が低い。看板・案内サインへの投資が重要
商業施設・SC内 集客力◎だがB工事が発生。デベロッパーの内装基準に準拠する必要あり
ロードサイド 駐車場付きで大箱可能。看板の視認性が命。坪単価は安い傾向
地下 家賃が安いが、通行人の誘導が課題。階段入口のサイン設計が重要

⑤ エリアによる費用差

エリア スケルトンの坪単価 特徴
東京(銀座・表参道・渋谷) 35〜80万円 最高水準。ブランド空間が求められる
東京(その他23区) 30〜60万円 エリアの客層に合ったデザイン
大阪・名古屋 30〜55万円 東京の80〜90%。コスパ重視の文化
福岡・札幌・仙台 30〜50万円 東京の70〜80%。地元業者が強い
地方都市・郊外 30〜40万円 東京の55〜70%。ロードサイド大箱も

実務見積の内訳──小売店の費用配分

費用項目 全体に占める割合 内容
什器・陳列設備費 25〜40% 棚、ラック、ショーケース、カウンター。小売店最大のコスト項目
内装仕上げ工事費 20〜30% 壁・床・天井の仕上げ。素材のグレードで変動
電気・照明工事費 15〜25% 商品を照らすスポットライト、什器内蔵照明、間接照明、ベースライト
ファサード・サイン工事費 10〜15% 看板、ウィンドウ、扉、外壁。小売店は飲食店より割合が高い傾向
設備工事費(電気・空調等) 5〜15% コンセント、空調、防犯カメラ。飲食店より少額
設計費 5〜10% レイアウト設計、什器配置、動線設計、照明設計
小売店は「什器+照明+ファサード」で全体の50〜80%。飲食店が「厨房+換気」で50%を占めるのに対し、小売店は「商品を売る空間」への投資が中心。見積もりを比較するときは什器が「含まれるか別途か」を必ず確認してください。什器を別途で購入する場合は、内装見積もりとは別に什器メーカーの見積もりが必要です。

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注意追加費用が出る典型パターンと回避策

パターン なぜ起こるか 回避策
什器が見積もりに含まれていなかった 内装会社の見積もりは「箱」だけ。什器は別途 什器込みか別途かを最初に確認。別途なら什器業者にも見積もりを
照明の色温度が商品に合わない 全体照明のみで商品の色味が正しく見えない 業態に合った色温度を設計段階で指定(アパレル3000K、食品3500K等)
ファサードのインパクトが弱い 内装にお金をかけすぎてファサードを削った結果、入店率が低い 小売店はファサードに全体の10〜15%を配分。「入口で稼ぐ」意識を
商業施設のB工事が高額 大型SC内のB工事がC工事の1.5〜2倍 出店前にB工事の概算を確認。路面店ならB工事なし
商品の重量で什器・床が想定外 書籍・ワインなど重い商品の重量を想定していない 陳列する商品の重量を計算し、什器の耐荷重+床の強度を確認
予備費のすすめ:小売店は什器の仕様変更やファサードの追加で想定外が起きやすいため、総予算の 10〜15% を予備費として確保しましょう。

節約小売店の内装費用を抑える7つの方法

優先度 方法 削減効果 解説
★★★ 同業種の居抜きを選ぶ 40〜60%削減 什器・照明・ファサードの流用で最大のコスト削減
★★★ 什器は「既製品+一部造作」の組み合わせ 30〜50%削減 メインの什器だけ造作、残りは既製品。全部造作の半額以下に
★★☆ 壁は塗装+一面だけアクセント 30〜50%削減 全面タイルや天然木ではなく、塗装ベース+アクセントウォール
★★☆ 照明はダクトレール+スポットライト 20〜40%削減 ダウンライト埋込より施工が簡単。配置の自由度も◎
★★☆ 相見積もりを最低3社から取る 10〜20%削減 同じ要件で複数社に依頼。什器込みの総額で比較
★☆☆ 天井はスケルトン仕上げ 天井費ゼロ アパレル・雑貨はスケルトン天井がおしゃれに見えるケースも
★☆☆ ウィンドウディスプレイは季節ごとにDIY 年間10〜30万円 業者に毎回依頼するより自分でディスプレイ変更がコスパ◎
「削る」と「削ってはいけない」の線引き。照明とファサードは小売店の売上に直結するため削るべきではありません。コスト削減は「物件選び(居抜き)」と「什器の既製品活用」と「壁の仕上げグレード」で行い、照明とファサードには十分に投資するのが成功の鉄則です。

資金融資・助成金・補助金

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫の融資 新規開業者向けの最もメジャーな融資制度 小売業での勤務経験が重視。事業計画書の精度が鍵
都道府県・市区町村の制度融資 自治体と金融機関の連携融資。低利率 各自治体の「創業融資」を確認
小規模事業者持続化補助金 販路開拓等の経費の一部を補助 内装費が対象になるかは年度・類型による
什器のリース 什器・ショーケースをリースで導入 初期費用を月額に分散。冷蔵ショーケースは特に効果大
自己資金 開業資金の核 融資審査では自己資金比率30%以上が有利

契約原状回復・退去時コストの注意点

  • 小売店の原状回復は飲食店より安い傾向:厨房・換気の撤去がない分、坪あたり3〜10万円程度が目安
  • 什器の撤去費用:大型什器(書棚、冷蔵ショーケース等)の搬出は5〜20万円
  • 「居抜き退去」で大幅削減:什器をそのまま次テナントに売却できれば原状回復費ゼロも
  • 商業施設のB工事撤去は割高:施設指定業者による撤去は費用が高め

届出届出・許認可──小売店の開業手続き

全小売業種共通の届出

届出 届出先 備考
防火対象物使用開始届 消防署 内装工事着工の7日前までに提出。全業種共通
個人事業の開業届出 or 法人設立届 税務署 開業後1か月以内に提出

業態によって追加で必要な届出

業態 必要な届出・許可 届出先
食品を販売する場合 食品販売業の届出 or 菓子製造業許可等 保健所
酒類を販売する場合 一般酒類小売業免許 税務署
古物(中古品)を扱う場合 古物商許可 警察署(公安委員会)
医薬品を販売する場合 薬局開設許可 or 店舗販売業の許可 保健所
花火・火薬を扱う場合 火薬類販売営業許可 都道府県知事
一般的な物販(アパレル・雑貨・家電等)は「営業許可」が不要。飲食店や美容室と違い、多くの物販業態は保健所の営業許可なしで開業できます。ただし食品、酒、中古品、医薬品を扱う場合は業態固有の許可が必要。設計段階で「何を売るか」を明確にし、必要な届出を確認しましょう。

DIYDIY──小売店は「DIYとの相性が最も良い」業態

小売店は飲食店と違い、電気・ガス・給排水の設備工事が少ないためDIYできる範囲が広いのが大きな特徴です。

◎ DIYしやすい作業(小売店は多い!)
  • 壁の塗装:白壁、アクセントカラー。商品が映える背景をDIYで
  • 什器の組み立て・配置:市販の棚・ラックの組立。レイアウト変更も自分で
  • ディスプレイ・装飾:商品のディスプレイ、季節の装飾、POP
  • ウィンドウディスプレイ:季節ごとの入れ替えをDIYで。業者に毎回依頼するより大幅コスト減
  • 看板・POP・サイン:手書きの看板、黒板POP、プライスカード
  • 照明器具の取り付け:ダクトレールへのスポットライト設置(配線はプロに)
  • 床材の簡易施工:クッションフロアやタイルカーペットの貼り替え
✕ プロに任せるべき作業
  • 電気工事(配線・ブレーカー):電気工事士の資格が必要
  • ダクトレールの設置工事:天井への配線はプロに
  • 消防設備:非常照明、誘導灯
  • 冷蔵ショーケースの設置:電源工事+重量物の設置
  • ファサードの構造的な工事:扉の交換、外壁の大規模改修
小売店はDIYの効果が全業態で最も大きい。壁塗装+什器組立+ディスプレイ+POP──これらをすべてDIYすれば30〜80万円の削減も可能。特に雑貨屋やアパレルは「手づくり感のある空間」がブランド価値になるため、DIYがそのまま世界観づくりになります。

工期工期の目安──小売店は飲食店より短い

フェーズ 目安期間 やること
物件選定・契約 2〜8週間 立地、物件タイプ、B工事の確認(SC内の場合)
施工会社の選定・見積もり 1〜2週間 要件整理、相見積もり(最低3社)、業者決定
設計・プランニング 1〜3週間 レイアウト設計、什器配置、照明設計、消防署への事前相談
施工 2〜5週間 解体→電気→内装仕上げ→什器搬入→照明→ファサード→クリーニング
什器搬入・ディスプレイ 数日〜1週間 商品の搬入、ディスプレイ、動作確認
トータル 約1.5〜3か月 居抜きなら最短2〜3週間で開業も
小売店は飲食店より工期が短い。厨房・換気の設備工事がない分、施工期間が飲食店の60〜70%程度。居抜き+DIYなら最短2〜3週間で開業した事例も。物件契約後の家賃ロスを最小限にできるのが小売店の利点です。

失敗例失敗・トラブル事例3選

例①
照明を全体照明だけにしたら「商品が映えない」──売上が伸びない

アパレルショップを開業。コスト削減で天井のベースライト(蛍光灯色)のみにしたところ、服の色味がくすんで見え、「実物と写真が違う」「試着室が暗い」とクレーム。商品の魅力が伝わらず売上が伸び悩む。スポットライト+試着室の照明追加で約20万円。

→ 教訓:小売店は「ベースライト+スポットライト+什器内蔵照明」の3層構造が基本。色温度は業態に合わせて選定(アパレルは2700〜3000K、食品は3500K前後)。照明は小売店で最も削ってはいけないコスト。

例②
ファサードを後回しにして「何の店か分からない」──通行人が素通り

雑貨屋を開業。内装にお金をかけすぎてファサードの予算が残らず、看板は簡素な文字シートのみ、ウィンドウディスプレイもなし。「何の店か分からない」「入りにくい」と通行人が素通り。ファサードの改修で約30万円。改修後は来店数が2倍に。

→ 教訓:小売店はファサードに全体予算の10〜15%を配分する。看板で「何の店か」が伝わり、ウィンドウで「中を覗きたい」と思わせ、エントランスで「入りやすい」と感じさせる──この3ステップが命。

例③
什器が見積もり「別途」だった──総額が予算を200万円オーバー

セレクトショップを開業。内装業者の見積もり450万円で予算内と判断して契約。しかし什器(棚・ラック・ショーケース・レジカウンター)はすべて「別途」で、什器業者に別途見積もりを取ったら250万円。総額700万円で予算を200万円オーバー。

→ 教訓:小売店の見積もりは「什器が含まれるか別途か」を最初に確認するのが鉄則。什器別途の場合は内装見積もり+什器見積もりの合計で予算と比較。什器込みの総額で相見積もりを取りましょう。

選び方内装業者の選び方

🏪
同業種の施工実績(最重要)
アパレル、雑貨、食品──業態ごとに什器・照明・動線が異なる。同業種の施工写真を確認。
💡
照明設計の提案力
商品の色味を活かす色温度、スポットライトの配置──照明が売上を左右する小売店では最重要。
🪟
ファサードの設計力
看板、ウィンドウディスプレイ、エントランス──入店率を上げるファサード提案ができるか。
📋
什器込みの見積もりが出せるか
什器の調達まで含めた総額見積もりが出せるか。什器メーカーとの連携力も重要。
📌 5つ目:相見積もりは「什器込みの総額」で最低3社

什器別途の見積もりでは正確な比較ができません。什器込みの総額で最低3社から見積もりを取り、金額+施工実績+照明提案力を総合的に比較しましょう。

店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例を写真で比較 できるため、小売業態の施工実績がある会社を見つけやすくなっています。気になる会社があれば、小売店の内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。


準備要件整理チェックリスト

📝 小売店 内装相談チェックリスト
  • 物件の状態:居抜き(前テナントの業態も記載)or スケルトン
  • 坪数・間取り:図面があればベスト
  • 物件タイプ:路面店 / ビル上階 / 商業施設内 / ロードサイド
  • 業態:アパレル / 雑貨 / 食品 / コスメ / 書店 / 花屋 / リユース / その他
  • 什器の方針:既製品 / 造作(オーダーメイド)/ 既製品+一部造作
  • 冷蔵ショーケースの有無:食品・花屋は必須。台数とサイズ
  • 試着室の要否(アパレル):個数、サイズ、鏡・照明の仕様
  • ウィンドウディスプレイの要否:路面店は特に重要
  • 防犯設備:防犯カメラ、防犯タグ、セキュリティゲート(宝飾・高単価商品)
  • レジカウンターの仕様:POS、キャッシュレス端末、包装スペース
  • ストックルーム(バックヤード)の面積:在庫量に応じた保管スペース
  • 予算の上限:内装工事+什器+設計の合計(予備費10〜15%は別枠)
  • 開業希望時期
  • デザインのイメージ:参考写真を3〜5枚用意
  • 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し

事例施工事例でイメージを固める

店舗内装ドットコムの小売店の内装デザイン事例・会社一覧では、業態別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。

  • 什器と照明にこだわったアパレル・セレクトショップの事例
  • DIY感のある温かい雰囲気の雑貨屋の事例
  • 冷蔵ショーケースが映える食品小売・菓子店の事例
  • ウィンドウディスプレイが目を引く路面店の事例
  • 居抜きを活用して低コストで開業した事例

FAQよくある質問

Q1. 小売店の内装費用は飲食店と比べてどうですか?
飲食店より10〜30%安いのが一般的です。厨房・換気・給排水が不要(または最小限)な分、設備工事費が低い。ただし什器・照明・ファサードの比率が高く、ハイブランドのアパレルは飲食店並みの費用になることも。

Q2. 什器は既製品と造作、どちらがいい?
コスパで言えば「メインの什器だけ造作+残りは既製品」が最強。全部造作にすると既製品の1.5〜3倍のコスト。カジュアルなアパレル・雑貨なら既製品で十分。ハイブランドは造作が必要ですが、それでも全什器造作は避けられるケースが多い。

Q3. 照明で最も注意すべきポイントは?
「演色性(Ra)」と「色温度(K)」の2つ。演色性はRa90以上を推奨(商品の色が自然に見える)。色温度はアパレルなら2700〜3000K(暖かみ)、食品なら3500K前後(美味しそうに見える)、コスメは4000K前後(色の正確さ)が目安。

Q4. 小売店に営業許可は必要ですか?
一般的な物販(アパレル・雑貨・家電等)は保健所の営業許可は不要です。ただし食品販売は保健所への届出or許可、酒類販売は税務署の免許、中古品は古物商許可(警察署)が必要。「何を売るか」で必要な届出が変わります。

Q5. 工期はどのくらいかかりますか?
スケルトンで1.5〜3か月、居抜きなら最短2〜3週間。飲食店より工期が短いのが小売店の利点。厨房・換気の設備工事がない分、施工期間は飲食店の60〜70%程度です。

Q6. DIYでどのくらいコスト削減できますか?
壁塗装+什器組立+ディスプレイ+POPをすべてDIYすれば30〜80万円の削減が可能。小売店はDIYとの相性が全業態で最も良い。雑貨屋やアパレルでは「手づくり感」がそのままブランド価値になるケースも多い。

Q7. ファサードの予算はどのくらい見ればいい?
全体予算の10〜15%が目安。15坪・500万円の内装なら50〜75万円。路面店は看板+ウィンドウ+扉で35〜120万円。ファサードは「入店率」に直結するため、削ると後悔するポイントです。

Q8. 見積もりで什器が「別途」の場合、どうすればいい?
什器メーカーまたは什器専門の業者に別途見積もりを取ります。内装見積もり+什器見積もりの合計が「本当の総額」。相見積もりは什器込みの総額で比較するのが鉄則。内装業者に什器調達も含めた一括見積もりが出せるか聞いてみましょう。

Q9. 路面店とビル上階、どちらがいい?
小売店は「通行人の目に触れること」が命のため、路面店が圧倒的に有利。ファサード+ウィンドウの効果が最大化されます。ビル上階は家賃が安い反面、看板・案内サインへの投資が必要。ECの発送拠点を兼ねるなら上階もアリ。

Q10. 予算オーバーを防ぐ最も効果的な方法は?
❶同業種の居抜きを選ぶ(什器流用で最大の削減)、❷什器は「既製品+一部造作」の組み合わせ、❸什器込みの総額で相見積もり(「別途」トラップを防ぐ)、❹照明とファサードは削らない、❺予備費10〜15%確保。物件選びと什器の方針で費用の7割が決まります。



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