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このガイドは、個人宅にカラオケ防音室を作る話ではなく、カラオケ店・ライブハウスを運営する事業者が、店舗を別の物件へ移転するときの内装と段取りの話です。カラオケ・ライブハウスの移転は、機材を新しい場所に運ぶ引っ越しではなく、旧店を原状回復し、新店で防音室と音響と多室(またはステージ)を作り直す二重工事です。カラオケ・ライブハウスにはジムや飲食店と決定的に違う特徴があります。核となるのは防音D値(遮音性能の等級)と、音響(残響・吸音・音響検査)、多数の防音個室またはステージ、そして飲食併設の許認可です。このガイドは、カラオケ・ライブハウス移転の総額・防音D値と音響と多室・照明・ステージ・居抜き・行政手続き・防音D値を読める防音系業者の選び方を、旧店の廃業と新店の開業を一つにつないで整理します。
30秒でわかる結論
- 移転の正体:旧店の原状回復(防音室・音響の戻し)+新店の内装(防音室・音響・多室/ステージ)=二重工事
- 防音D値が核:部屋の遮音性能はD値という等級で評価。隣接するカラオケルーム同士のクロストーク対策、外部への音漏れと外部からの騒音の両面、固体伝搬音への浮遮音層が要る
- 音響と多室:響きすぎはハウリングの原因。残響を適切にし吸音・音響検査。多数の防音個室をクロストークを抑えて並べる。ライブはステージ・楽屋・観客スペース
- 照明・ステージ・飲食併設:ステージ照明・ミラーボールで演出。ドリンク/フードのバーカウンターを併設する店が多い
- 許認可が複数:飲食併設なら飲食店営業許可(保健所)、深夜0時以降の酒類提供は深夜酒類の届出(警察署)、接待を伴うなら風営法。移転=廃業届+開業+許認可
移転費用の全体像を先に知りたい方へ
旧店の原状回復+新店の内装工事+二重家賃まで合算した総額の内訳と進め方は、店舗移転の費用と流れ 完全ガイドにまとめています。
カラオケ・ライブハウスの移転は「防音D値と音響と多室の作り直し」——ジム/飲食と別の娯楽防音軸
移転は「旧店の原状回復」と「新店の内装」の二つ
カラオケ・ライブハウスの移転は、旧店を契約どおりの状態に戻す原状回復と、新店をゼロまたは居抜きから立ち上げる内装が並行します。世の中の情報は、退店側だけの原状回復・解体の解説か、開店側だけのカラオケの内装の解説のどちらか一方に偏りがちですが、それでは移転の半分しか見えません。カラオケ・ライブハウスは防音室と音響が工事の土台なので、両側を合わせて初めて総額と工事の重さが見えてきます。同じく防音が要るジムの移転とも、歌唱・演奏の大音量を扱うカラオケ・ライブハウスは防音の質が別物です。
防音D値(個室間クロストーク・外部への音漏れ・浮遮音層・固体伝搬音)=遮音性能の等級で建物が選べるか決まる
カラオケ・ライブハウスはジムや飲食と決定的に違います。核となるのは防音で、部屋の遮音性能はD値という等級で評価されます。具体的には、いくつかのカラオケルームが隣接する場合、隣の部屋に影響しない遮音設計(クロストーク対策)が必要で、クロストークの性能が悪いとお互い競争でボリュームをあげ、近隣のトラブルに発展します。遮音は室外へ漏れる音と室外から侵入する音の両面から考え、壁・床・天井に入射した音が物体内を伝搬し隣室に放射する固体伝搬音があるため、遮音・防振構造(浮遮音層)が必要です。ジムが落下音・有酸素マシンの振動を抑える床補強・防振だったのに対し、カラオケ・ライブハウスは歌唱・演奏の大音量を防音D値と浮遮音層で抑えるのが核です。ライブハウスは低音・固体伝搬音が大きいため防振材や空気層を厚くし、地下の方が工事費を抑えられます。物件選びは、目標の防音D値を満たせる構造かが入口です。
原状回復への影響は、浮遮音層や防音工事の戻しでこれだけ変わります(公開相場の目安。カラオケは浮遮音層・防音工事の戻しで重い)。
カラオケを”ジムのように床を補強して移す”で見ると外す
ジムは落下音・マシンの振動を抑える床補強が核ですが、カラオケ・ライブハウスは歌唱・演奏の大音量を抑える防音D値と浮遮音層、音響、多室が核です。隣接する個室のクロストーク、固体伝搬音、残響の調整が要ります。ジムや飲食の感覚で見積もると合いません。
カラオケ・ライブハウス移転の費用相場——旧店の原状回復・新店の内装を1つの予算表で見る
カラオケ・ライブハウス移転の総額は「旧店をいくらで畳むか」と「新店の内装をいくらでつくるか」の合算です。なおカラオケシステムやPA機材は内装と別調達です。まず3つの要素を押さえます。
旧店の原状回復費用
内訳は、機材・什器の撤去(搬出)/防音室(浮遮音層・防音扉)の解体/音響・ステージの撤去/照明の撤去/バーカウンターの撤去/内装(床・壁・天井)の撤去や修繕/原状確認の立会いです。原状回復の範囲はスケルトン戻しか居抜き退去かで変わりますが、浮遮音層・防音工事を作り込んでいた場合は、その戻しで原状回復が坪5〜9万円程度まで重くなりやすいです。防音工事は材料の替えが効かず、解体にも手間がかかります。
新店の内装費用
新店の主役は防音室と音響です。防音室(防音D値・浮遮音層・防音扉)、音響(吸音・残響調整)、多数の防音個室(クロストーク対策)またはステージ、照明(ステージ照明・ミラーボール)、飲食設備(バーカウンター・給排水)が必要です。坪単価は防音工事が大部分を占めるため他業種より高めで、店舗タイプと防音グレードで大きく変わります。カラオケシステム・PA機材は内装と別調達です。設計やグレード別の坪単価はカラオケの内装ガイド、ライブハウスはライブハウスの内装ガイドが参考になります。
移転総額の考え方とシミュレーション
総額=旧店の原状回復+新店の内装+カラオケシステム・PA(別調達)+付帯(引越・機材移設・造作譲渡)です。下のシミュレーターは内装工事分の概算で、旧店の規模と原状回復の区分、新店の規模と店舗タイプ、部屋数、防音グレードの有無を入れるとレンジが出ます(システム本体は別調達)。店舗タイプ・部屋数・防音グレードの有無で上がるのが分かります。
旧店の坪数:坪 / 新店の坪数:坪
新店の店舗タイプ: / 部屋数:室
防音グレード:
旧店の原状回復:
規模別の目安は次のとおりです(カラオケ標準・部屋数5室・防音標準・公開されている坪単価の目安で機械的に計算した内装工事の概算。システム本体・付帯費用は含みません)。
| 規模(旧店/新店) | 旧店の原状回復 | 移転総額の目安(新店内装込み) |
|---|---|---|
| 20坪/20坪 | 約60〜100万円 | 約1,060〜2,100万円 |
| 40坪/40坪 | 約120〜200万円 | 約1,720〜3,200万円 |
| 60坪/60坪 | 約180〜300万円 | 約2,380〜4,300万円 |
| 100坪/100坪 | 約300〜500万円 | 約3,700〜6,500万円 |
新店を元カラオケ・ライブハウスの居抜きにできれば総額は下限側、高防音グレードや部屋数の増で上限側に振れます。これにカラオケシステム・PA(別調達)が加わります。新店の店舗タイプ・部屋数・防音グレードの有無別の内訳は上のシミュレーターで確認できます。
見落としやすい付帯費用と敷金の扱い
総額には工事費以外の付帯も乗ります。旧店からの引越し・機材の移設・新店のカラオケシステムやPA(別調達)・新店の保証金や敷金・顧客への移転告知などです。新店を居抜きにする場合は造作譲渡(前借主や所有者に内装・設備の利用料として支払う費用)も関わります。カラオケシステムは中古やリースで初期コストを抑える方法もあります。さらに防音工事・音響/照明の電気容量の増設といった費用が乗ることがあります。旧店の敷金(保証金)は償却として解約時に差し引かれる契約が一般的ですが、浮遮音層・防音工事の戻しで原状回復が膨らむこともあるので注意します。新店契約でフリーレント(賃料無料期間)を取れれば、その期間を防音室・音響の工事に充てることで実質的な二重家賃を圧縮できます。
防音D値と音響と多室が施設を決める——居抜きは元カラオケ/ライブハウスか・防音室/音響/ステージが使えるか
カラオケ・ライブハウス移転で総額と物件選びを最も大きく動かすのが、防音D値と音響と多室です。防音D値は近隣トラブルを、音響は快適さを、多室は収容を縛るため、これらが新物件で成立するかがそのまま物件の可否を決めます。
防音D値(遮音性能の等級・クロストーク・浮遮音層・固体伝搬音・地下が有利)と目標D値の設計
防音D値は、部屋の遮音性能の等級で、外部の状況や隣室の使用条件により必要な性能が変わります。隣接するカラオケルーム同士のクロストーク対策、室外へ漏れる音と室外から侵入する音の両面、固体伝搬音への浮遮音層を設計します。対策の必要な面積が広かったり開口部が多いと費用が高くなるため、地下にあるライブハウスやスタジオの方が工事費は抑えられます。だから移転先選びでは、目標の防音D値を満たせる構造(RC・地下が有利)か、近隣との距離が取れるかを、内装より先に確認します。これを満たさない物件では、近隣トラブルや音漏れが避けられません。
音響(残響・吸音・ハウリング対策・音響検査)+多数の防音個室またはステージ
もう一つの核が音響と多室です。響きすぎると歌いづらくマイクのハウリングの原因になるため、残響時間を適切にし、吸音や音響調整で快適に歌える・演奏できる空間にし、開業後に音響検査と機材稼動テストを繰り返します。カラオケボックスなら多数の防音個室をクロストークを抑えて並べ、受付・通路の動線を、ライブハウスならステージ・舞台袖の機材置き場・楽屋・観客スペースを設計します。下の比較で新店の作り方を整理します。
スケルトンで作る
元カラオケ/ライブハウス居抜き
防音D値・浮遮音層・近隣との距離を満たさない物件は内装前に判明させる
目標の防音D値、固体伝搬音への浮遮音層、近隣との距離は、内装の設計に入る前に確認すべき物件の前提です。契約してから「防音D値が足りず近隣からクレームが出る」「固体伝搬音が抑えられない」「クロストークで隣室の音が漏れる」と判明すると、開業後の改修になりコストがかさみます。内見・契約の段階で、目標D値と構造を業者に確認してください。
見えない急所——照明・ステージ・飲食併設・電気容量と、相見積もりのB/C工事
カラオケ・ライブハウス移転で見落とされがちなのが、照明とステージと飲食併設です。照明は演出を、ステージはライブを、飲食は収益を左右します。だから比較すべきは「照明とステージと飲食動線を読める業者か」です。
照明(ステージ照明・ミラーボール)・ステージ・飲食併設・電気容量
照明は、ステージ照明・ミラーボール・演出照明で雰囲気を作ります。ライブハウスはステージ・舞台袖の機材置き場・楽屋・観客スペースを整え、PA・照明機材を配置します。飲食併設では、ドリンクやフードを提供するバーカウンター・給排水・換気を設けます。音響・照明・カラオケシステムの電気容量も確保します。これらは娯楽施設の体験と収益を支えるもので、防音・音響の施工実績がない業者だと照明やステージ、飲食動線で詰まることがあります。
A・B・C工事の基本(カラオケ・ライブハウスでの例)
A工事は躯体・共用部・防災設備など建物側(貸主負担)、B工事は専有部でも電気本管容量・空調・換気・防音に関わる共用部など建物に関わる部分(ビル指定業者)、C工事は専有部の防音室・音響・多室・ステージ・照明・飲食設備(自由に選定可)です。移転での相見積もりの効きは次のとおりです。
| 工事区分 | 業者を選べるか | 相見積もりの役割 |
|---|---|---|
| A工事 | 選べない(貸主手配) | 基本は対象外 |
| B工事 | 選べない(指定業者) | 電気本管・空調・防音に関わる共用部の金額の妥当性を検証して交渉 |
| C工事 | 選べる(自由選定) | 防音室・音響・多室・ステージ込みで防音系業者を競わせる |
工事区分の詳細はA工事・B工事・C工事の違いで確認できます。音響・照明の電気容量を増やす幹線工事はB工事に関わることが多いので注意します。
旧店は防音室・音響撤去の数量検証用、新店は防音D値・音響・多室設計込みの業者選定用
旧店の原状回復は共用設備のB工事が混じり業者を選べない部分があり、浮遮音層・防音工事の戻しで重くなりやすいため、相見積もりは指定業者の金額が妥当かを検証する用途です。新店の防音室・音響・多室はC工事=自由選定なので、複数の防音系業者を競わせ、防音D値・音響・クロストーク・ステージまで含めて選ぶ主戦場になります。
一般内装業者に頼むと防音D値・音響・クロストークのノウハウがずれる
カラオケ・ライブハウスは防音D値、固体伝搬音への浮遮音層、隣接個室のクロストーク、音響という固有のノウハウが要ります。一般の内装業者に頼むと、目標D値を満たせなかったり、クロストークや音響、ハウリングで詰まることがあります。カラオケ・ライブハウスの施工実績があり、防音D値を踏まえて設計できる業者かを、見積もり段階で確認してください。
営業・顧客を切らさない移転——段取りと二重家賃スケジュール
移転で資金を最も無駄にするのが、旧店と新店の家賃が重なる二重家賃です。カラオケ・ライブハウスは新店の防音室・音響・多室で工期がかかり、旧店も浮遮音層・防音工事の戻しで時間がかかるうえ、カラオケシステム・PAの搬入や音響検査もあるため、両側を設計しないと重複が膨らみます。あわせて顧客への移転告知も絡みます。
工期の非対称と、新店竣工からの逆算
新店は防音室・音響・多室で工期がかかり、旧店も浮遮音層・防音工事の戻しで1〜数週間ほどかかります。旧店を先に畳めば二重家賃はほぼ回避できますが営業の空白で顧客が離れやすく、新店を先に作れば営業の空白は最小ですが二重家賃が発生します。理想は、新店の竣工日を起点にシステム・PAの搬入と音響検査→開店→旧店の原状回復→明渡し、と重ねる形で、賃貸借契約の解約予告(3〜6ヶ月前が一般的)はこの逆算カレンダーの出発点になります。防音室・音響の工事は規模次第で工期が変わり、カラオケシステム・PAの搬入と音響検査・機材稼動テスト、飲食併設の許認可もあるので、見積もりと許認可のスケジュールが固まってから予告を出すのが安全です。あわせて顧客への移転告知も組み込みます。
逆算の流れと、押さえるチェックリストは次のとおりです。
- 移転先が目標の防音D値を満たせる構造(RC・地下が有利)かを確認した
- 移転先で固体伝搬音への浮遮音層・近隣との距離・クロストーク対策が取れるかを確認した
- 解約予告の期限を賃貸借契約書で確認した
- カラオケシステム・PAの搬入と音響検査・飲食併設の許認可を踏まえて開店日を逆算した
- 旧店家賃と新店家賃の重複期間を最小化できているか試算した
カラオケ・ライブハウス移転の進め方・行政手続きと「防音D値と音響を読める防音系業者」
移転は、旧店の契約確認から新店の開店、旧店の明渡しまでが一本の流れです。全体像を押さえると、相見積もりと工程の重ね方を判断しやすくなります。
届出は「旧店の廃業」+「新店の開業」——飲食併設なら飲食店営業許可+深夜酒類+風営法
移転は同じ屋号でも、行政上は「旧店を廃業し、新店を新規に開業する」扱いになります。カラオケ・ライブハウスは飲食を提供するなら飲食店営業許可(保健所)、深夜0時以降に酒類を提供するなら深夜における酒類提供飲食店営業の届出(警察署)、接待を伴うなら風営法の許可(警察署)が要ります。業態(カラオケボックス・ライブハウス・接待の有無・深夜営業の有無)で許認可が変わるため、漏れと遅れに注意してチェックリストで管理します。
旧店の廃業で必要な手続き
- 飲食店営業の廃業届(保健所・飲食併設の場合)/深夜における酒類提供飲食店営業の廃止届(警察署・深夜営業の場合)
- 風俗営業の廃止届(接待を伴う場合)/税務署へ廃業届(個人)・法人は別途
- テナントの解約予告(3〜6ヶ月前が一般的)と原状回復(浮遮音層・防音工事の戻し)
- カラオケシステム・PA機材のリース契約の精算/機材の売却・移設
- 電気・ガス・水道などライフラインの解約
- 顧客への移転告知・予約や問い合わせ先の変更
新店の開業で必要な手続き
- 飲食店営業許可(保健所・飲食併設の場合)
- 深夜0時以降に酒類を提供する場合は深夜における酒類提供飲食店営業の届出(警察署)
- 接待を伴う場合は風営法の許可(警察署)
- 防音D値・音響・多室が計画どおりか確認(必要に応じて音響検査)
- 税務署へ開業届
- カラオケシステム・PAの搬入と音響調整/顧客への開店案内
業態と深夜営業・接待の有無で許認可が変わります。退店側の手続き全般は閉店・撤退の手続きも参考になります。
「防音D値と音響を読める防音系業者」の評価軸
移転では旧店の解体業者と新店の内装業者を別々に頼みがちです。だが旧店の防音室・音響の撤去と新店の防音室・音響・多室を1社(防音系)が握ると、防音D値・音響・クロストーク・ステージのズレと、カラオケシステム・PA機材の搬入計画の抜けを一気通貫で防げます。次の観点で複数社を比較します。
- カラオケ・ライブハウスの内装実績があるか
- 防音D値・浮遮音層・固体伝搬音を扱えるか
- 音響・残響・クロストーク・多室・ステージを読めるか
- 旧店の原状回復と新店の内装の工程を重ねて管理できるか
- 旧店の原状回復から新店の内装までを一括で見積もれるか
複数の防音系業者に「旧店の原状回復から新店の内装まで」をまとめて見積依頼すると、各社の総額・工程・防音D値や音響・多室の提案・責任分界点の考え方が横並びで比較でき、価格の安さでなく「防音D値と音響を読んで作り込む能力」で選べます。新店の設計はカラオケの内装ガイドやライブハウスの内装ガイドも参考になります。
防音室・音響と内装を分けると防音D値と音響がずれる
防音室・音響を担う業者と内装の業者を別に動かすと、目標の防音D値と音響、クロストーク対策が噛み合わないことがあります。さらに旧店の防音室・音響の図面が新店の業者に渡らず、防音D値や音響を一から検討し直すロスも起きやすくなります。
よくある質問
設備次第です。什器撤去中心なら軽いですが、浮遮音層・防音工事を作り込んでいた場合は、その戻しで坪5〜9万円程度まで上がります。防音工事は材料の替えが効かず解体にも手間がかかり、敷金を超えることもあるので注意してください。
部屋の遮音性能はD値という等級で評価され、外部の状況や隣室の使用条件で必要な性能が変わります。隣接するカラオケルーム同士のクロストーク対策、室外へ漏れる音と室外から侵入する音の両面、固体伝搬音への浮遮音層が要ります。地下にあるライブハウスやスタジオの方が工事費は抑えられます。
響きすぎると歌いづらくハウリングの原因になるため、残響時間を適切にし、吸音や音響調整で快適に歌える・演奏できる空間にします。スピーカー・PA機材を音響設計に合わせて配置し、開業後に音響検査と機材稼動テストを繰り返します。
カラオケボックスなら多数の防音個室をクロストークを抑えて並べ、受付・通路の動線を設計します。ライブハウスならステージ・舞台袖の機材置き場・楽屋・観客スペースを確保します。部屋数が増えるほど防音個室の造作と音響、クロストーク対策の費用が増えます。
使えます。業務用カラオケシステムやPA機材は内装と別調達で、移設できます。ただし電気容量と搬入経路を確認し、新店で音響調整します。システムは中古やリースで初期コストを抑える方法もあります。
業態によります。飲食を提供するなら飲食店営業許可(保健所)、深夜0時以降に酒類を提供するなら深夜における酒類提供飲食店営業の届出(警察署)、接待を伴うなら風営法の許可(警察署)が要ります。業態と深夜営業・接待の有無で許認可が変わります。
前店が元カラオケ・ライブハウスなら、防音室・音響・ステージが整っていることが多く、必要最低限の改修で開店でき大きく安くなります(坪20〜45万円)。ただし前店の防音D値・部屋数・店舗タイプが自店に合うかを確認します。異業種の居抜きだと防音を一から作ることになり利点が薄れます。
カラオケ・ライブハウスの移転は、防音D値と音響と多室を新店で作り直すことで総額が決まります。ジムや飲食と違い、隣接個室のクロストークを抑える防音D値と浮遮音層、残響を整える音響、多数の防音個室やステージが要なので、旧店の原状回復と新店の内装を別々に頼まず、まず移転先が目標の防音D値を満たせる構造かを確認したうえで、防音D値と音響を読める防音系の業者にまとめて相見積もりを出すところから始めるのが、最も無駄の少ない進め方です。
