オフィスの内装を無料で一括見積もり
オフィスに対応できる会社へ、一度の入力でまとめて依頼できます。
オフィス・事務所・オフィスビル対応オフィス内装工事・内装デザインの見積もり
内装業者を一括比較
オフィスの内装工事は借主側のC工事で坪単価10〜70万円(スタンダード帯は20〜40万円)と、物件の状態・規模・デザインスタイルで大きく差が出ます。コロナ後はABW・フリーアドレスを導入する企業が急増し、縮小移転も増加。このページでは5規模帯×4スタイル×3物件タイプ×5地域に対応した費用シミュレーター・6つの内装論点・ABW導入ポイント・業者選定の9の質問など、オフィス開業/移転に必要な情報を網羅しました。
最終更新:2026年9月5日(冒頭に「30秒で結論」を追加、費用相場ページと金額の物差しを統一、施工写真を22枚に増補し出典リンクを付与、FAQ2問を追加)。本ページの金額はすべて一般的な目安レンジで、借主が行うC工事のみを基準にしています(什器とビル指定のB工事は別枠)。実際の金額はビル条件・工事区分・仕様で変動します。
30秒で結論|オフィス内装の見積もりは「数える範囲」を揃えた3社で決まる
このページは「これから見積もりを取る人」のための主頁です。金額の骨格(グレード別の坪単価・工事項目別の単価表・入居から退去までの3年トータル)はオフィス内装の費用相場、届いた見積書の判定は見積書の読み方、会社の系統の選び方は内装・デザイン会社の選び方に分けています。
いくらか:借主側の内装工事(C工事=間仕切り・仕上げ・OAフロア・電源LAN・造作)は、ミニマム坪10〜20万円/スタンダード坪20〜40万円/ハイグレード坪40〜70万円。セットアップ・居抜きの微調整なら坪0〜15万円。20坪のスタンダード帯で400〜800万円、什器・配線は別枠で1席7〜20万円が一般的な目安です。
なぜ見積が3倍違って見えるか:①数えている範囲(C工事のみ/什器込み/ビル指定のB工事込み)②物件の状態(居抜き⇄スケルトン)③会議室・受付をどこまで造るか。この3つを揃えずに相見積もりを取ると、「安い会社」ではなく「数え忘れた会社」を選ぶことになります。
見積書で比べる4点:「一式」を数量×単価に分解してあるか/仮設・産廃・諸経費(工事費の10〜15%程度)が入っているか/電気・空調・防災=B工事に化けやすい費目の扱い/有効期限と前提(資材価格・着工日)が3社で同じ日付か。
工期の目安:ビル側の図面承認とB工事見積もり(2〜4週間・着工の前提)→ 施工は居抜き・セットアップで2〜4週間/20〜30坪のスタンダードで1〜1.5ヶ月/50坪超・設計込みで2〜3ヶ月。インターネット回線は申込みから開通まで1〜2ヶ月かかるため最初に手配します。
次の一手:下の依頼テンプレ10項目で条件を1枚にまとめ、同規模のオフィス経験がある2社+別タイプ1社の計3社に同じ条件で送る。届いたら内訳の構成比で同じ項目順に並べ替えて比べる。物件が未確定なら、契約前に工事区分表(A・B・C)と原状回復条項を取り寄せる。
※ 系統の違い(設計事務所・設計施工一貫・工務店)と15項目のチェックはオフィス内装業者の選び方で解説しています。金額はいずれも一般的な目安で、ビル条件・工事区分で変動します。
一括比較で何が変わるか(数値)
- 同一要件で2〜3社を横並びにすると内装工事の合計に2〜3割の差が出るのが典型パターン。差の中身(数量・単価・範囲)を質疑してから決めるので「数え忘れた会社」を選ばずに済む
- 所要日数:依頼の入力は数分。紹介までの時間や社数は、相談内容と各社の対応状況で変わる。ビル側の図面承認とB工事見積(2〜4週間)は別に走らせる
- 費用:発注者は無料・登録不要・契約義務なし。紹介は打診→承諾を得た会社のみ(自動配信はしない)
- 比べる物差し:C工事に戻した坪単価(ミニマム10〜20/スタンダード20〜40/ハイグレード40〜70万円)と1席42〜180万円。下限を割る見積はOAフロア・配線・防災の漏れを疑う
目次
- 00.30秒で結論(金額・比べる点・次の一手)
- 01.オフィス市場概況と最新トレンド
- 02.オフィスの5タイプと特性
- 03.オフィスデザインの4スタイル
- 04.規模別 坪単価相場(5規模帯)
- 05.物件タイプ別 坪単価相場
- 06.5地域別 坪単価相場
- 07.【独自】オフィス内装費用シミュレーター
- 08.オフィス内装の6論点
- 09.ABW・フリーアドレス導入の論点
- 10.オフィスの物件選び 6つのポイント
- 11.業者選定の9の質問
- 12.オフィスの施工写真
- 12b同じ条件で見積もりを揃える
- 13.よくある失敗パターン5つと回避策
- 13b見積もり依頼の準備テンプレ10項目
- 13c見積書の内訳と構成比(600万円の読み方)
- 13d見積もりから契約までの5ステップ・相見積もりの実務
- 13e費用を抑える7つの方法
- 13f内装費の会計処理(資産計上か修繕費か)
- 14.一括見積もりの流れ(3ステップ)
- 15.よくある質問(FAQ)
- 16.見積もりを取る前に読む関連ガイド
オフィスの市場概況と最新トレンド
オフィスの内装工事は、業態・規模・デザインスタイルによって坪単価が10〜70万円と大きく異なります。スタートアップの小規模オフィス(10坪程度)ではミニマルなレイアウトで坪10-20万円、中堅企業の中規模オフィス(30-50坪)はオープンコンセプトで20-30万円、大企業の本社オフィス(100坪超)はプレミアム素材を使ったブランディング重視で40万円超まで上振れします。同じスケルトン物件でも、規模が小さいほどトイレ・給湯・エントランスという固定要素と現場管理費が少ない坪数に割り掛かり、坪単価が割高になる傾向があります(10坪台では坪15〜45万円と上に幅が広がります)。
コロナ後の働き方改革により、オフィス内装の最新トレンドは大きく変化しています。ABW(Activity Based Working)とフリーアドレスを導入する企業が急増し、オフィス縮小移転も増加。リモートワークとの併用を前提に、固定席を減らして共有スペースを増やすレイアウトが主流になりつつあります。可動式パーテーション・ガラスパーティション・オープン会議スペースの導入で、レイアウト変更柔軟性とコスト削減の両立を目指す動きも加速しています。
見積もりが数年前の記憶より高く出る理由は、材料よりも人件費です。国土交通省が公表した2026年3月適用の公共工事設計労務単価は、全国全職種の加重平均で25,834円と14年連続で上昇し、初めて25,000円を超えました(単純平均で前年度比+4.5%)。内装工事は人件費の比率が高い工事なので、「前回は坪30万円だった」を予算の基準にせず、直近の相見積もりで実勢を取り直してください(出典:国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」)。
オフィス移転では、規模・業種・働き方に応じたレイアウトと設備の設計が重要です。店舗内装ドットコムでは、オフィスの規模・業種・スタイルに応じた施工経験ある内装会社へまとめて見積もり依頼を出せます。下のシミュレーターで概算を確認し、複数社の提案を比較してください。
オフィスの5タイプと特性
オフィスは規模・業種・働き方によって5タイプに分類できます。
自社のタイプを把握することが、業者選定と予算設定の第一歩です。
① スタートアップ・少人数オフィス
創業期〜成長フェーズの小規模オフィス。坪単価10-25万円のミニマル設計が主流で、初期投資を抑えながら必要最小限の機能を確保します。渋谷・恵比寿・代官山などスタートアップ集積エリアでの出店が多く、SNS拡散やブランディングを意識したオープンスペース型が人気。物件は居抜きまたはセットアップオフィスを第一候補にすることで、初期費用を大幅に圧縮できます。業者選定は設計施工一括会社・地域密着型工務店が適合します。
② 中小企業移転
10-50名規模の中小企業のオフィス移転。坪単価15-30万円のオープンコンセプトまたはABW導入型が標準。会議室の数と間仕切り仕様がコストを大きく左右します。ガラスパーティション活用で1部屋20-40万円の節約が可能。電気容量・LAN配線・空調の追加工事費が予算オーバーの主因になりやすいため、設備工事費の精度が業者選定の鍵です。設計施工一括会社・業態特化型業者が適合します。
③ 大企業本社移転
大企業の本社・大規模事業所の移転。坪単価25-50万円のABW・プレミアム設計が主流で、ブランディング・採用力・従業員満足度の向上が目的。複数の施工会社から相見積もりを取ることで10-20%のコストダウンが見込めます。B工事(ビル指定業者工事)の比率が高くなるため、入居前にビル側と工事区分を必ず確認することが必須。大手内装会社・建築設計事務所が適合します。
④ 士業オフィス(弁護士・税理士・コンサル)
弁護士事務所・税理士事務所・コンサルティングファーム等の士業オフィス。坪単価20-50万円で、信頼感を演出するプレミアム素材と、機密保持のための個室・防音設計が論点。応接スペース・会議室の設計が重要で、クライアントの第一印象に直結します。設計デザイン会社(一級建築士事務所)が適合し、防音・遮音性能の確保が業者選定の差別化軸です。
⑤ クリエイティブオフィス(広告・デザイン・IT)
広告代理店・デザイン会社・IT・SaaS企業など、創造性を重視する業態のオフィス。坪単価25-45万円でブランディング・採用力の強化が目的。SNS拡散を意識した撮影スポット・ロゴ訴求・コミュニケーション促進型レイアウトが標準。ABW・フリーアドレス導入率が他業種より高いのも特徴です。設計デザイン会社(ブランディング重視)が適合し、空間演出力が業者選定の差別化軸となります。
オフィスデザインの4スタイル
オフィスデザインは大きく4スタイルに分類でき、坪単価レンジも明確に異なります。
自社の目的・予算に応じてスタイルを選定するのが、見積比較の前提です。
① ミニマル(機能重視)
装飾要素を抑え、業務効率を最優先するスタイル。坪単価10-20万円と最もコストを抑えられます。床はクッションフロア、壁は塗装または既存活用、天井は既存のまま、什器は既製品中心の構成。スタートアップ・短期利用・コスト重視の企業に適合します。50坪オフィスで総額500-1,000万円が目安。「機能性を確保しつつ、装飾コストを削減したい」場合の第一選択肢です。
② オープンコンセプト
可動式パーテーション・共有スペースを活用し、コミュニケーションを促進するスタイル。坪単価15-30万円のバランス型。固定壁を減らしてレイアウト変更柔軟性を確保し、ガラスパーティションで開放感と機能性を両立。50坪オフィスで総額750-1,500万円が目安。中小企業の移転で最も選ばれているスタイルで、レイアウト変更時のコスト圧縮効果が大きいのが特徴です。
③ ABW・フリーアドレス
業務内容・状況に応じて働く場所を選べるスタイル。坪単価20-35万円で、集中ブース・会議ブース・カフェスペース・スタンディングデスクなど多様な作業環境を確保。フリーアドレスはオフィス内の席選択自由、ABWはオフィス内外(カフェ・自宅・サテライト含む)を業務内容で選択。50坪オフィスで総額1,000-1,750万円が目安。コロナ後の働き方改革で導入率が急上昇しているスタイルです。
④ プレミアム(ブランディング重視)
高級素材・カスタム家具を採用したブランディング重視のスタイル。坪単価40万円以上で、企業の世界観・採用力・取引先への印象付けが目的。木材・大理石・ガラス・金属など素材の品質と職人技を要する設計が標準。50坪オフィスで総額2,000万円以上が目安。大企業本社・士業オフィス・クリエイティブ業態の旗艦オフィスに採用されることが多いスタイルです。
規模別 モデル予算(5規模帯)
スタンダード帯(坪20〜40万円)の内装工事に什器・配線(1席7〜20万円)を足した総額の目安です。小規模ほど坪単価が高く出るのは、トイレ・給湯・エントランスという固定要素が少ない坪数に割り掛かるためです。見積もりを頼む前に「自社はどの帯か」を決めておくと、届いた金額の高い・安いが判断できます。
※ ミニマム構成なら下限をさらに3割下げられ、ハイグレードなら上限が5割伸びます。セットアップ・居抜きの微調整(坪0〜15万円)は別の物差しです。必要面積は1人3.5〜4坪(公開調査の中央値3.8坪/人)が目安で、フリーアドレスで席を絞れば2.5〜3坪/人まで圧縮できます。事務所衛生基準規則の気積10m³/人(おおむね床1.2坪/人)が物理的な下限です。工事項目別の単価表と間仕切りの値段表はオフィス内装の費用相場にあります。
物件タイプ別 坪単価相場
物件の状態によって坪単価は2倍以上の差が出ます。物件選定段階でタイプを把握することが、予算管理の前提です。
スケルトン物件
内装がすべて取り払われ、コンクリート躯体と最低限の設備のみが残された物件。デザイン・レイアウトを自由に設計できる反面、電気・空調・LAN・給排水のすべてを一から工事するため費用が高くなります。借主側のC工事一式で坪単価20〜40万円が中心帯(ミニマム10〜20万円・ハイグレード40〜70万円)。築年数の古いビルでは電気容量の増設や消防設備の更新が別枠で必要になる場合があるため、内見時に分電盤と天井裏を確認します。コンセプト重視・長期入居予定の企業に適合します。
居抜き物件
前の入居者の設備が残っている物件。既存の電気・空調・LAN・パーテーション等を流用できるため、内装費を大幅に圧縮できます。微調整なら坪0〜15万円、一部改装で坪10〜20万円が目安で、スケルトンの半額以下になることも珍しくありません。前テナントと同業種・同席数ほど流用が効きます。ただし、トイレ・水回りの位置変更や消防設備の更新は追加費用になります。スタートアップ・短期利用・コスト重視の企業に適合します。
セットアップオフィス
家具・什器・LAN環境が事前にセットアップされた状態で入居できる物件。坪単価0〜15万円で最も初期費用を抑えられます(内装分は賃料に上乗せされるのが一般的で、在籍予定期間が長いほど総額で不利になり得ます)。レンタルオフィス・サービスオフィスに近いコンセプトで、即入居可能なのが最大のメリット。ただし、レイアウト変更の自由度は低く、ブランディング設計やABW導入には限界があるため、スタートアップ・地方拠点・短期プロジェクトに適合します。
5地域別 坪単価相場
職人単価・材料搬入コスト・物件相場で地域差が出ます。シミュレーターでは5地域の係数を加味した試算が可能です。
※ 上記係数を関東の坪単価レンジに掛けて目安を算出。「50坪オフィス・ABWスタイル」を出店する場合、関東では1,000-1,750万円、九州沖縄では750-1,300万円程度の目安となります。
費用シミュレーター(費用相場ページで人数×坪数×グレードから総額と1席単価)
概算は、坪単価の物差しと同じ帯で試算できる費用相場ページのシミュレーターに一本化しました。人数(×3.8坪で坪数を自動換算)・グレード3帯・物件の状態・会議室数・受付造作・47都道府県の地域係数から、内装工事(C工事)と什器・配線を分けた総額と1席単価が出て、結果は見積もり依頼文としてコピーできます。
試算した条件のまま、同じ要件で複数社に依頼できます。
オフィス内装の6論点
オフィス内装は、内装そのものよりも設備工事(電気・LAN・空調)で費用差が出ます。
下の6論点を理解した業者を選ぶことが、開業後のトラブル回避に直結します。
① B工事の範囲と指定業者問題
大型オフィスビル・高層ビルテナントでは、空調・防災・防水・給排水・分電盤などビル全体に影響する工事はB工事(テナント負担+オーナー指定業者)区分となります。指定業者料金が市場相場の1.5〜2倍になるのが代表的な落とし穴。物件契約前に工事区分表を取り寄せ、B工事範囲をできる限りC工事(テナント自由選定)に変更交渉するのが定石です。100坪超の大規模オフィスほどB工事比率が高くなる傾向にあります。
② 電気容量と分電盤
一般オフィスの電気容量は1坪あたり50-70VAが目安。1人あたりPC2台時代の電気需要に対応するため、入居前にビルの幹線容量と分電盤容量を必ず確認します。容量不足の場合、増設工事で10-30万円規模の追加コストが発生。サーバールーム・大型機器を設置する場合は更に余裕を見込む必要があります。プリンター・複合機・電気ケトル等のOA機器の同時使用にも耐える容量設計が論点です。
③ LAN配線とネットワーク
LAN配線は坪単価3-5万円が相場。10人オフィスで約8万円、20人オフィスで約24万円が目安。LAN配線が部屋やフロアをまたぐ場合は+10-20万円の追加コスト。規格はCat5e/Cat6が標準で、将来のネットワーク負荷を考慮して選定します。配線方式は床下配線(OAフロア)・天井配線(高架配線)・無線LAN(Wi-Fi)から選択。ABW・フリーアドレス導入時は柔軟性の高い無線LAN中心の設計が標準です。
④ 耐火区画と防火設備
建築基準法による防火区画の遵守が必要。200㎡超は確認申請が必要(2019年6月改正で100㎡超から緩和)。防火上主要な間仕切壁は準耐火構造とし、小屋裏または天井裏まで達している必要があります。築20年以上の物件は耐震改修が必要になる場合があり、追加で坪単価3-5万円が目安です。消防設備(スプリンクラー・自動火災報知設備)の追加・更新も論点になります。
⑤ 天井高と空調ダクト
事務効率の標準は天井高2.4m以上。既存ビルでは2.5-2.7mが多く、ABW・カフェスタイルは2.7m以上が推奨されます。配線・空調ダクトで実有効高が下がるため、図面確認だけでなく現地調査が必須。ビル共用の空調がある場合は、間仕切りに合わせた吹出口の移設・増設が主な工事になります。個別空調(パッケージエアコン)の場合は機器選定と設置位置の最適化が論点です。
⑥ 什器・オフィス家具
オフィス家具のコスト:デスク1人あたり10-20万円、椅子1脚3-15万円(長時間使用するため品質重要)、会議室什器1部屋20-50万円。新品購入・リース・中古活用の選択がコスト管理の鍵。中古オフィス家具の活用で30-50%のコスト削減が可能。可動式パーテーション(約270万円・工期1週間)の活用で固定壁工事の40%コスト削減と工期短縮を両立できます。
オフィスビル(テナントビル)の内装工事・内装デザインの見積もりで変わる4点
①工事区分表(A・B・C工事)を契約前に取り寄せ、空調・防災・電気幹線のどこまでがビル指定のB工事かを確定する。B工事の概算は正式見積で乖離しやすいので、内装会社の見積書とは別枠で積む。②管理規約の作業可能時間(夜間・休日指定)、養生ルート、搬入エレベーターの予約が仮設費と工期を動かす。見積依頼時にビル名と階数を伝え、条件を織り込んだ見積を出してもらう。③図面承認と消防手続き(間仕切り新設時の感知器・誘導灯の増移設、届出)は着工の前提で2〜4週間かかる。④原状回復条項(スケルトン戻しの範囲)を入居前に確認し、退去時の坪2〜10万円級を入退去トータルで比較する。オフィスビルの内装デザインを見積もる場合は、この4点が同じ条件で3社に伝わっているかで金額の比較可能性が決まります。
ABW・フリーアドレス導入の論点
コロナ後の働き方改革で導入率が急上昇しているABW・フリーアドレス。両者の違いと、導入時の設計論点を整理しました。
ABW vs フリーアドレス:決定的な違い
フリーアドレスは1980年代に清水建設の技術研究所が確立した日本発のスタイル(和製英語・英語ではNTO/Desk sharing/Hot-desking)。オフィス内で固定席を設けず自由に席を選べる制度です。一方ABW(Activity Based Working)はオランダのVeldhoen社が考案した方式で、オフィス内外問わず業務内容(集中/会議/ブレインスト/リラックス)に応じて働く場所を選択。ABWはオフィス・カフェ・サテライト・自宅・コワーキングなどを使い分け、生産性向上と意識改革が狙いです。
導入メリット:5つの効果
ABW・フリーアドレス導入で期待できる効果:①省スペース・省コスト(固定席削減でオフィス縮小可能)、②コミュニケーション活性化(部署横断の偶発的交流)、③働き方多様化(リモート併用前提)、④生産性向上(業務に合わせた最適環境)、⑤採用力強化(求職者・若年層への訴求)。オフィス縮小移転を進める企業の多くがABW・フリーアドレスを併用しています。
導入デメリット:3つの落とし穴
ABW・フリーアドレス導入の主な課題:①マネジメント難度上昇(部下の所在管理・育成方法の見直し必要)、②固定席を求める層への配慮(特にベテラン社員・特定業務担当者)、③収納・私物管理の課題(個人ロッカー設計の論点)。「全員でのフリーアドレス」は難しいケースが多いため、部署別・業務別の部分導入から始めるのが成功パターンです。
導入設計の5つのポイント
ABW・フリーアドレス導入時の設計論点:①ゾーニング(集中エリア/会議ブース/カフェ/スタンディング)、②個人ロッカー(私物・PC・書類の保管場所)、③電源配置(床上コンセント・モバイルバッテリーステーション)、④音響対策(吸音材・防音ブース・ファブリック家具)、⑤ITインフラ(無線LAN強化・Web会議ブース・在席状況管理ツール連携)。設計段階での部署別ヒアリングが導入成功の鍵です。
オフィスの物件選び6つのポイント
オフィス物件は賃料・契約条件・退去時の原状回復義務が事業計画に大きく影響します。契約前にチェックすべきポイントです。
① 保証金・敷金(賃料の6〜12ヶ月分)
オフィス物件の保証金・敷金は賃料の6〜12ヶ月分が標準。都心の高層ビル・ハイグレード物件では12ヶ月分以上を要求されるケースもあります。仮に月額家賃100万円の物件なら、保証金だけで600〜1,200万円。内装工事費とは別に資金計画に組み込む必要があります。退去時に償却される割合(償却率)も契約前に必ず確認してください。
② 原状回復義務とスケルトン戻し
退去時の原状回復費用は坪単価6-8万円(一般ビル)、10-12万円(大型ビル)が目安。50坪オフィスなら300-600万円規模になります。空調設備の撤去・入れ替えが必要な場合は更に高額になります。入居時の敷金で相殺できますが、初期投資計画に必ず織り込んでください。原状回復義務の範囲(スケルトン戻し vs 部分原状回復)を契約書で必ず確認します。
③ 工事区分(A/B/C工事)の確認
大型オフィスビル・高層ビルではB工事の範囲が広く、指定業者の料金が市場相場の1.5〜2倍。給排水・電気容量増設・空調機・防火区画などのB工事範囲を契約前に必ず確認し、概算金額を見積もりに織り込みます。B工事をC工事に変更する交渉も初期段階で行うのが、東京の大型ビルテナント出店の定石です。
④ ビル管理規約と工事制限
オフィスビル・複合ビルでは、ビル管理規約で工事時間(夜間・土日工事の可否)・搬入時間・看板サイズ/位置/材質が細かく規定されています。営業時間中の工事不可・夜間工事のみ可の場合は工期延長と夜間割増コストが発生。エントランス・エレベーターの利用ルールも事前確認が必要です。
⑤ 用途地域と業態の整合性
オフィス用途は多くの用途地域で出店可能ですが、商業エリアと住宅地隣接エリアでは規制が異なります。第一種・第二種低層住居専用地域は床面積制限あり。サテライトオフィス・コワーキング・撮影スタジオ等の混合業態は用途地域確認が必須。物件契約前に用途地域・近隣施設・周辺住民との関係を内装業者と確認するのが安全です。
⑥ 築年数・耐震性・省エネ性能
築年数20年以上の物件は耐震改修が必要になる場合があり、追加で坪単価3-5万円が目安。省エネ性能(断熱・空調効率)も光熱費に直結する論点です。リモートワーク併用前提のオフィスでは、稼働日数減によるエネルギーコスト最適化も検討対象。築古ビルは賃料が安い反面、補修・改修コストが上振れする傾向にあります。
業者選定の9の質問
複数社から見積もりが届いたら、下記9の質問を業者にぶつけてください。オフィスの規模・業種・働き方に精通した業者かどうかが見えてきます。
同規模オフィスの施工実績は何件ありますか?
10坪のスタートアップオフィス、50坪の中規模ABWオフィス、200坪の大企業本社など、自社の規模に近い施工実績を確認します。規模によって設計論点・コスト構造・スケジュール管理が大きく異なるため、同規模の経験が業者選定の差別化軸です。
ABW・フリーアドレス導入の経験は?
ABW・フリーアドレス導入は単なる席数削減ではなく、ゾーニング設計・個人ロッカー・電源配置・音響対策・ITインフラの総合設計が必要。導入経験の有無で設計品質が大きく変わるため、過去事例の有無を必ず確認します。
B工事の指定業者対応の経験は?
大型オフィスビル・高層ビルでは指定業者制度(B工事)が厳格で、料金が市場相場の1.5〜2倍。指定業者との交渉経験・範囲の見極め・概算金額の精度が業者選定の差別化軸です。100坪超のオフィス移転では特に重要です。
原状回復のスケルトン戻し費用も提示できますか?
オフィス物件は原状回復のスケルトン戻しが基本で、退去時の解体費が坪単価6-12万円。退去時費用も初期見積もりに含めて提示できる業者が、長期視点でのコスト管理に強い業者です。
電気容量・LAN配線の設計経験は?
オフィスは内装そのものより設備工事(電気・LAN・空調)で費用差が出ます。1坪あたり50-70VAの電気容量設計、Cat5e/Cat6規格選定、無線LANアクセスポイント配置などの設計経験を確認します。
ビル管理規約への対応経験は?
オフィスビル・複合ビルでは工事時間・搬入時間・看板規制が細かく規定されています。営業時間中の工事制限・夜間工事の段取り経験を確認します。テナントビルの場合は他テナントへの影響配慮も論点です。
什器・家具の調達コスト最適化提案は?
オフィス家具は新品購入・リース・中古活用で30-50%のコスト差が出ます。デスク・椅子・会議室什器・収納の調達コスト最適化の提案力を確認します。可動式パーテーション・ガラスパーティション活用での節約提案も差別化軸です。
FC・多店舗展開・拠点開設の経験は?
FC加盟店・チェーン展開・複数拠点同時開業・地方拠点開設の対応経験を確認します。統一品質の維持・複数物件のスケジュール管理・本部承認図面への対応経験がある業者は、多店舗展開時の業者選びの第一候補です。
物件未確定でも相談に応じてくれますか?
オフィス物件は競争率が高く、契約のタイミングが速いため、物件未確定の段階から内装業者と並走するのが定石です。物件選定段階の助言・複数物件の比較見積もり・契約タイミングへの対応力がある業者を選定するのが、オフィス移転成功の鍵です。
オフィスの施工写真|執務・会議室・エントランス別
許諾を得て当サイトに保存しているオフィスの施工写真22枚です(各社公式サイトの公開事例・出典リンク付き)。見積もりを依頼する前に、自社の規模・スタイルに近い空間を作っている会社を確認できます。






















この写真から、見積もりで何を読み取るか
執務ゾーン(ケイズコーポレーション・座波商会・イオンモール羽生・立川)は、席の密度と床(タイルカーペット/木目/OAフロアの有無)・天井(既存活用か更新か)で坪単価が決まります。既存テナントを活用した例は「既存流用の度合い」の見本で、見積書では解体範囲と流用範囲が数量で分かれているかを見ます。会議室・間仕切り(H税理士事務所の黒いパーテーション、全琉警備保障の可動間仕切り、大成不動産の木枠ガラス、座波商会の木製ルーバー)は仕様で1室あたりの金額が数倍動く費目で、m数・枚数・欄間の開閉が見積に書かれているかが判定点です。エントランス・サイン(I-PRO・赤坂・フィーリスト)は面積のわりに単価が高いゾーンで、造作壁1面+サイン+電気工事の内訳が出ているかを確認します。設備の写真(仙台市青葉区の分電盤・壁掛け空調)は「見えない半分」そのもので、分電盤の容量、壁掛け空調と天井カセットの違いは、B工事(ビル指定)かC工事(自社手配)かの分かれ目になります。写真の会社に直接頼むのではなく、同じ条件を3社に送って数量と単価の根拠を比べるのが、写真の正しい使い方です。
オフィス施工の経験がある内装会社へ、同じ条件で見積もりを揃える
条件(エリア・坪数・予算・物件の状態・希望スタイル)を入力すると、オフィス・事務所の施工経験がある内装会社へこちらから声をかけ、同じ条件で複数社の見積もりを揃えます(発注者は無料)。会社の選び方は上の「業者選定の9の質問」、見積もりの揃え方は下の「準備テンプレ10項目」を参考にしてください。
オフィス開業/移転でよくある失敗パターン5つと回避策
オフィス内装の経験が浅い業者に依頼すると、開業後に大きな追加コストが発生するケースが起こり得ます。
B工事指定業者の見積もりが市場の1.5〜2倍となるケース
大型オフィスビルにテナント入居する際、ビル指定業者のB工事見積もりが市場相場の1.5〜2倍となるケースが頻発します。空調・防災・防水・分電盤などB工事範囲が広いと、予算オーバーが起こり得る代表的な落とし穴です。指定業者制度の事前確認不足が主な原因として挙げられます。
電気容量・LAN配線で予算オーバーとなるケース
OA機器の増加に対して電気容量が不足し、入居後に分電盤増設工事が発生するケースが起こり得ます。LAN配線も部屋・フロアまたぎで追加10-20万円が発生する傾向にあり、設備工事費の見積精度の低さが予算オーバーの主因として挙げられます。
ABW導入で全員フリーアドレスが機能しないケース
働き方改革の名目で全社員フリーアドレスを導入したが、マネジメント難度上昇・固定席を求める層への配慮不足・収納の課題等で運用が機能しないケースが起こり得ます。導入設計の論点不足が主な原因として挙げられます。
退去時のスケルトン戻し費用が想定外となるケース
オフィス物件の原状回復は基本的にスケルトン戻しで、坪単価6-12万円の解体費が発生します。50坪オフィスで300-600万円規模となり、初期投資計画に含めていなかったため資金繰りが圧迫されるケースが起こり得ます。
補助金の採択前に着工して対象外となるケース
オフィス移転に補助金活用を見込んでいたが、採択結果が出る前に内装工事に着手してしまい、補助対象外となるケースが起こり得ます。スケジュール調整不足が主な原因として挙げられます。
見積もり依頼の準備テンプレ10項目|条件を揃えて3社に送る
相見積もりで一番多い失敗は「3社の見積の範囲が違って比較できない」こと。下の10項目を同じ文面で3社に送れば、届いた見積書はそのまま横並びで比べられます。費用相場そのものはオフィス内装の費用相場(坪単価・1席単価・工事項目別の単価表)で確認できます。
所在地・ビル名・階数と坪数(㎡)
同じ物件情報を3社に同じ形で渡します。㎡表記なら坪換算(÷3.3)も添え、専有部の形状が分かる平面図を添付します。
人数と席数(1人2.5〜3.5坪換算)
現在の人数と1〜2年後の増員見込み、固定席かフリーアドレスかを伝えると、席数と会議室数の前提が業者間で揃います。
物件の状態と引渡し時期
現況写真と、前テナントの残置(OAフロア・間仕切り・空調・照明)の有無を明記。居抜きは「何を残し何を撤去するか」の希望も書きます。
希望スタイルと個室数
会議室数・Web会議ブース数・応接の有無・エントランスのグレードを数で示します。本ページ上部のシミュレーターの条件をそのまま貼ると早いです。
工事区分(A・B・C工事)とビル規約
B工事(ビル指定業者)の範囲と概算、工事可能時間帯(夜間・休日のみか)、搬入経路・養生の規約をビル側から取り寄せて共有します。
電気容量・LAN・空調の現状
分電盤の容量、既設LAN・OAフロアの有無、空調の方式(ビル共用か個別か)を伝えると、追加費用の出やすい部分が最初から見積に入ります。
予算上限と「含む/含まない」の定義
上限額と、その額に什器・引越し・退去時の原状回復を含めるかを明記。定義が揃わない見積は比較できません。
希望工期・入居日・退去日
旧オフィスの退去日と新オフィスの賃料発生日を書き、予備期間をどこに置くかも共有します。工期の起算日を業者に明記してもらいます。
添付資料
図面(DXF/PDF)、現況写真、ビル規約、B工事の概算書、希望イメージ写真を同じセットで3社に送ります。
見積書の形式指定
「項目別に数量×単価で記載」「一式表記は内訳を付す」「諸経費・現場管理費は率を明記」「仮設・養生・産廃を含む」と依頼文に書いておくと、届いた3通が横並びで比較できます。
見積書が届いたら見る7点
①「一式」表記が多くないか(数量×単価に直してもらう)②仮設・養生が入っているか③諸経費・現場管理費の率が明記され説明がつくか④産廃処理・搬出が入っているか⑤工期の起算日と、夜間・休日工事の割増条件⑥支払条件(着手金・中間・完了)⑦退去時の原状回復を見据えた仕様か。3社の見積書を同じ項目順に並べ替えて比較する手順と減額の順番はオフィス内装の見積書の読み方(3社比較シート付き)にまとめています。
見積書に出てこない隠れコスト6つ
①夜間・休日工事の割増(都心テナントビルは工事時間が制限されがち)②産廃処理・搬出費③共用部・エレベーターの養生費④着工後の設計変更にかかる追加費⑤B工事の概算と正式見積の乖離⑥工期遅延で旧オフィスの賃料が重なる二重賃料。いずれも見積依頼のテンプレ⑤〜⑧で先に条件を出しておくと、後から膨らみにくくなります。
見積書の内訳と構成比|総額ではなく「どの項目に何割か」で読む
届いた見積書が高いか安いかは、総額ではなく項目ごとの構成比で判断します。オフィスの内装工事(借主が行うC工事=什器とビル指定のB工事は別枠)は、間仕切りと配線系で過半を占め、水回りがほぼ無いのが特徴です。下の構成比は一般的な目安の幅で、右の金額は20坪スタンダード帯の中央値600万円(費用相場ページの基準)に当てはめた例です。
※ 8項目の合計が100%。項目の境目(例:OAフロアを床工事に入れるか電気に入れるか)は会社ごとに違うため、3社を比べるときは同じ項目順に組み替えてから並べます。間仕切りのm単価・床の㎡単価・会議室1室の目安といった単価そのものはオフィス内装の費用相場(工事項目別の単価表)、3社の見積書を横並びにする比較シートはオフィス内装の見積書の読み方にあります。
「一式」は数量×単価に直してもらう
「内装工事一式 350万円」では、間仕切りが何mでどのグレードか分かりません。㎡・m・台数の数量と単価に分けて再提出を依頼するのが最初の一手です。応じてくれない会社は、追加工事のときも根拠が出てきにくいと考えて構いません。
仮設・産廃・諸経費が抜けた見積は「安く見える」
仮設・養生(3〜8%)と産廃処理、諸経費(10〜15%程度)を「別途」にすると、総額は1〜2割小さく見えます。安い見積を見つけたら、まずこの3つが入っているかを確認します。
設備(電気・空調・防災)の割合が低すぎる見積は追加費用が出やすい
電気・LAN・空調・防災を合わせて3割前後になるのが目安です。極端に低い見積は、分電盤の容量や感知器の移設を数えていない可能性があります。現地調査で天井裏と分電盤を一緒に見たかどうかで精度が分かります。
諸経費の率と支払条件・有効期限も見積の一部
諸経費・現場管理費は工事費の10〜15%程度、設計監理を別に立てる会社は5〜15%程度が一般的な目安です。率と算定基礎(何に掛けた%か)を確認します。支払条件は「着手時50%・完了時50%」「着手30%・中間30%・完了40%」が一般的で、完了時の割合が大きいほど手直しの交渉余地が残ります。見積の有効期限と前提(資材価格・着工予定日)は3社で同じ日付に揃えて出してもらいます。
見積もりから契約までの5ステップと、相見積もりの実務
見積もりを取ってから契約までは、条件出し→現地調査→提案・見積→比較→契約の5段階です。各段階で「何を確認すれば後から膨らまないか」を先に押さえておくと、3社の比較が短くなります。
相談・条件出し
13bの準備テンプレ10項目を同じ文面で3社に送ります。物件が未確定でも、候補物件の図面と希望条件で概算の相談はできます。
現地調査(立ち会い)
分電盤の容量、空調の方式、天井裏の余裕、搬入経路と養生範囲を業者と一緒に見ます。ここを図面だけで済ませた見積は、着工後に追加が出やすくなります。
プラン提案と見積書
レイアウト案と項目別の見積書が届きます。総額の前に、13cの構成比で「仮設・産廃・諸経費が入っているか」「設備の割合が低すぎないか」を見ます。
相見積もりの比較
3社を同じ項目順に並べ替え、範囲が違う部分(B工事・什器・原状回復の扱い)を揃えてから金額を比べます。安い理由と高い理由を各社に聞くと、仕様の差が見えてきます。
契約
工事請負契約書で、①工事範囲(図面・仕様書を添付)②金額と内訳③工期の起算日と完了条件④支払条件(着手金・中間・完了)⑤追加・変更工事の単価表と手続き、の5点が書かれているかを確認して署名します。
何社に依頼するか
1社では相場が分からず、5社を超えると比較に時間がかかります。同じ規模帯の施工経験がある2社に、設計事務所型や地域密着型など別タイプを1社加えると、提案の幅と価格の相場が同時に見えます。100坪超の移転は4〜5社でも構いません。
断り方
相見積もりの途中で断るのは通常のことで、業者側も前提にしています。「今回は他社に決めました。ご提案ありがとうございました」の1通で構いません。断った会社が次の移転や別拠点で候補になることもあるため、連絡だけは入れておきます。
値引きは「仕様の相談」として持ちかける
金額だけを下げる要求は、材料のグレードや工程を削る形で返ってきがちです。「会議室のガラス間仕切りをアルミにしたらいくら下がるか」「造作の受付カウンターを既製品に替えたら」と、仕様の代替案として相談すると、品質を保ったまま予算に合わせられます。
見積もりはどこまで無料か
現地調査から概算見積もりまでは無料の内装会社が一般的ですが、設計図面やパースの作成から有料になる会社もあります。依頼時に「どこから費用が発生するか」を確認しておくと、後のトラブルを避けられます。
予備費を工事費の5〜10%
解体後に配線の劣化が見つかる、レイアウトを一部変える、といった追加は珍しくありません。契約金額とは別に工事費の5〜10%を予備費として持ち、追加が出たら「単価表に基づく見積→承認→着手」の順で処理する取り決めを契約時にしておきます。
オフィス内装の費用を抑える7つの方法|効く順に
費用は「物件の選び方」で大半が決まり、「工事区分の交渉」「間仕切りの仕様」がそれに続きます。相見積もりで単価を叩くより、この順で見直す方が下がり幅が大きく、品質も落ちません。
居抜き・セットアップオフィスを候補に入れる
上の規模別相場のとおり、同じ規模帯でも居抜きはスケルトンの半分前後、セットアップオフィスは3分の1前後の坪単価です。既存の空調・OAフロア・照明を活かせる物件なら、内装工事そのものを小さくできます。
B工事の範囲を契約前に確認し、C工事へ振り替えを交渉する
空調・防災・分電盤がB工事(ビル指定業者・テナント負担)に入っていると、相見積もりが効きません。物件契約前に工事区分表を取り寄せ、C工事へ移せる範囲を交渉します(失敗パターン①)。
相見積もりは3社・同条件で
13bのテンプレで同じ条件を3社に送ると、届いた見積書がそのまま比較できます。価格差の理由が仕様なのか諸経費なのかが見えるので、下げどころを外しません。
間仕切りの仕様と会議室数を見直す
造作壁+ガラスの会議室と、アルミパーティションの会議室では1室あたりの費用が数倍違います。Web会議ブースや可動式パーティションで「部屋の数」自体を減らす設計も有効です。
既存設備を点検して流用する
居抜きや前テナントの残置がある物件では、OAフロア・空調機・照明・LAN配線を点検のうえ流用すると設備工事費を圧縮できます。消防設備の更新時期(10〜20年)だけは先に確認します。
什器は中古+新品の混在で
デスク・収納・会議テーブルは中古やリースでも支障が少なく、椅子だけ新品にすると満足度と費用のバランスが取れます。什器の調達提案ができる業者を選ぶと、内装と什器を合わせた総額で最適化できます。
時期・補助金・原状回復まで見据える
年度末(1〜3月)は工事が集中し、工期も価格も厳しくなります。国・自治体の補助金は採択前の着工が対象外になるため順番に注意(失敗パターン⑤)。退去時の原状回復まで見据えた仕様にすると、入居から退去までの総額が下がります。
オフィス内装費の会計処理|資産計上か、修繕費か
見積もりを取る段階で会計処理の区分を意識しておくと、見積書の項目立てが変わり、後の申告も楽になります。ここでは考え方だけを整理します(個別の判断は税理士に確認してください)。
資産計上して減価償却するもの
新しいオフィスの内装工事(間仕切り・電気設備・空調・造作)は、原則として固定資産(建物附属設備など)に計上し、耐用年数にわたって減価償却します。賃借オフィスに施した造作は、賃借期間などをもとに合理的に見積もった耐用年数で償却するのが一般的です。
修繕費として一括で経費にできるもの
壁紙の張り替えや床の補修、退去時の原状回復のように「維持・回復」を目的とする支出は修繕費として、その期の経費にできます。価値を高める工事(資本的支出)との線引きが判断の分かれ目で、金額の大きい工事ほど事前に確認しておきます。
見積書を項目別にしておく理由
見積書が「内装工事一式」だと、建物附属設備・器具備品・修繕費の区分ができません。可動式パーティションのように種類で耐用年数が異なるものもあるため、13bの依頼テンプレ⑩のとおり項目別・数量×単価で見積書をもらっておくと、会計上も扱いやすくなります。
この10項目を入力するだけで内装会社へ同条件で依頼
オフィス専用の相談フォームでは、所在地・広さ・人数・会議室・希望時期・予算など、上の依頼テンプレの主要項目をそのまま伝えられます。残りの条件は「お困りごと・その他のご希望」欄に書けます。
一括見積もりの3ステップ
所在地と、分かる条件を入力
必須は所在地(都道府県)と連絡先だけです。計画(移転・改装・新規開設)、物件の状況、広さ、人数、会議室、希望時期、予算は分かる範囲で入力します。物件未確定の段階でも構いません。
規模・業種経験ある業者からご提案
事務局がご希望をもとに候補を探し、対応できるか1社ずつ確認してからご紹介します。紹介までの時間や社数は、相談内容と各社の対応状況で変わります。
複数社のご提案を比較・選定
各社のオフィス内装経験・施工費・対応力・補助金活用提案を比較し、最適な業者と契約に進みます。希望に合わなければ辞退も可能です。
よくあるご質問
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