オフィスの内装を無料で一括見積もり
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オフィスの内装見積書は、同じ図面で3社に依頼しても総額が1.5〜3倍に開くことがあります。会社の実力差ではなく、「どこまでを数えた金額か」——B工事・什器・設計料・原状回復を含むか、「一式」で丸めているか——が揃っていないからです。総額だけを見比べて一番安い会社を選ぶと、契約後にB工事の請求と追加工事が立ち上がり、最終的に最も高くつく。これがオフィス内装の見積で最も多い典型パターンです。
本記事は、手元の見積書を「同じ範囲・同じ粒度」に揃えて読み解く手順を、費目の読み順→「一式」の解体→見積の外に隠れる3つ→坪単価・1席単価への換算(判定ツール)→3社比較シート→減額交渉の順番→追加工事で膨らませない約束、の流れで通します。読み終えるころには、どの会社の見積書も同じ物差しで測れるようになります。
30秒でわかる結論
- 判定の物差し:見積総額からB工事・什器・設計料・原状回復を外して「C工事の金額」に戻し、坪数で割る。スケルトンならミニマム坪10〜20万円・スタンダード20〜40万円・ハイグレード40〜70万円、居抜き・セットアップなら坪0〜15万円が一般的な目安(費用の正典と同じ物差し)。下限を割る見積はOAフロア・配線・防災の漏れを、上限を超える見積はB工事や什器の混入を疑う
- 見積の外に隠れる3つ:ビル指定業者が施工するB工事(防災・空調移設・給排水)、什器・ICT・引越しなどの移転費、退去時の原状回復。3つを別枠で積んで初めて「総予算」になる
- 減額の順番:範囲(B工事のC工事化・別途の整理)→仕様(欄間オープン・間仕切りの数・既存流用)→数量(口数・造作)→単価(範囲を揃えた相見積)→時期(閑散期)→支払条件。一律の値引き要求は品質と追加工事で戻ってくる
目的別の入口|このページの役割は、手元に届いた見積書を判定して3社を比べる「見積書の読み方」です。 目的が違う場合は次のページへ。
見積書が「3倍違って見える」理由——数えている範囲の4つの箱
費用の正典で示したとおり、同じ20坪・スタンダード帯のオフィスでも「どこまで数えるか」で金額は4段階に変わります。見積書の読み解きは、手元の各社の見積が①〜④のどの箱までを数えているかを判定するところから始まります。
実務でよく起きるのは、A社は①のみ、B社は②まで、C社は設計料込みで③の一部まで含む——という3枚を総額で並べて「A社が最安」と結論づける想定されるケースです。A社は什器も配線も別途なので、発注後に②③が追加請求として立ち上がり、最終的にはもっとも高くつくことがあります。見積書の表紙の総額は、この時点では比較に使えません。
「箱」を見分ける3つの見方
- 表紙・条件欄の「別途」「除く」「一式」:別途工事の列挙があればその会社は①寄り。「B工事は別途・ビル見積による」と明記されていれば、①〜②を正直に数えた見積
- 什器・家具の行の有無:デスク・チェア・収納の行があれば②。行がなければ、什器は自社調達か別見積になる
- 設計料・デザイン料・監理料の行:設計施工一括の会社は工事費に含めて「設計料0」と見せる場合と、工事費の5〜15%程度を別行で立てる場合がある。含め方が違うだけで総額は近づくが、比較のためには別行に分けてもらう
オフィス内装見積書の標準構成——12費目の読み順と「化ける」印
オフィスの内装見積は、飲食店の厨房・給排水の代わりに、間仕切り・OAフロア・電源LAN・空調防災が主役になります。費目の並び方は会社ごとに違いますが、下の12費目に仕分けると、どの会社の見積書も同じ形になります。各費目に「一式で出やすい(一式)」「B工事に化けやすい(B化)」の印を付けました。単価の目安は費用の正典の工事項目別の単価表と同じ物差しです。
読み順は「別途・除く欄→5(間仕切り)→4(床)→6・9・10(B工事に化ける3費目)→12(率)」です。上から順に読むと表紙の総額に引きずられます。まず「何が入っていないか」を確定し、次に最も金額を動かす間仕切りを読み、B工事に化ける3費目が別枠として扱われているかを見る——この順で読むと、3社の見積書は10分で同じ形に揃います。
「一式」の解体法——間仕切り・電気・空調・諸経費をどう聞くか
「一式」は悪ではありません。仮設や養生のように数量化しにくい費目は一式で立つのが普通です。問題は、金額が大きく、仕様で倍に動く費目が一式で丸められているときです。次の4つは、必ず単価×数量に開いてもらいます。
- 間仕切り一式→部屋ごとに「仕様(アルミ・スチール・ガラス)/欄間(オープン・クローズ)/m数/建具(ドアの種類と枚数)」に分解。欄間クローズ(天井まで到達)は遮音が要る部屋だけに絞ると、間仕切り費と天井裏(空調・防災)の費用が同時に下がります。部屋別の値段の目安は費用の正典の間仕切りの値段表で確認できます
- 電気一式→「回路数/コンセント口数/幹線・分電盤の増設の有無(B工事か)」に分解。口数はレイアウト図の席数×3〜4口と突き合わせます
- 空調一式→「既存機の吹出口移設台数/新設台数/能力」に分解し、ビル指定分(B工事)と内装会社施工分(C工事)を分けます
- 諸経費・現場管理費→率(%)と算定基礎。「工事費の12%」なら、その工事費にB工事や什器が含まれていないかを見ます。交渉の対象は率そのものではなく、算定基礎の適正化です
明細を求める伝え方
「安くしてほしい」ではなく、「同じ条件で3社を比べたいので、間仕切り・電気・空調は仕様と数量まで開いてください。B工事は別途で結構です」と伝えます。数量を開くのを渋る会社は、比較されると不利な単価を持っているか、そもそも図面が固まっていないかのどちらかです。前者なら候補から外す理由に、後者なら図面確定を先に進める合図になります。
見積の外に隠れる3つ——B工事・移転費・原状回復を別枠で積む
内装会社の見積書に載らない、しかし必ず払う費用が3つあります。これを別枠で積んで初めて「総予算」になり、逆にここを見ないと、最安の見積を選んだのに総額で最も高くなる典型パターンに入ります。
B工事——工事区分表と突き合わせる
A工事はビル負担、B工事は借主負担でビル指定業者が施工、C工事は借主が業者を選べる範囲です(区分の基礎はA工事・B工事・C工事の違い)。オフィスで見積の外に出るのはB工事です。防災設備の増移設、空調の吹出口移設、給排水(給湯室・手洗い)、幹線・分電盤の増設が代表格で、指定業者には競争が働かないため、同じ工事でも相場の1.5〜2倍の提示は珍しくありません。手順は3つです。①契約前に管理会社から工事区分表を取り寄せる ②内装会社の図面(間仕切り図・レイアウト図)をビル側に渡し、B工事の概算を先に出してもらう ③内装会社の見積書に「B工事別途・ビル見積による」と明記されているかを確認し、総予算にB工事枠(規模により数十万〜数百万円)を最初から積む。B工事の見積が出たら、「C工事に切り替えられる項目(LAN配線・照明器具の交換など)」をひとつずつビル側に確認するのが減額の第一手です。
移転費——什器・ICT・引越しは「内装費」の外
デスク・チェア・収納(1席5〜15万円)、電源LAN配線(1席2〜5万円)、複合機・サーバー・電話の移設、引越し、旧オフィスの原状回復。内装費と移転総額を分けて予算化しないと、内装の見積が予算内でも移転全体が赤字になります。総額の箱はオフィス移転費用の内訳(5つの箱)で整理しています。
原状回復——見積段階で「出口」を織り込む
オフィス・事業用賃貸は住宅の原状回復ガイドラインの主対象外が原則で、契約特約がすべてです。相場は坪2〜10万円級(ハイグレードビルは10万円超)で、多くは指定業者施工。ここで見積の読み方が効きます。造作を増やすほど退去時の撤去費も増えるため、内装の見積段階で「撤去しやすい仕様(置き家具でゾーニング・欄間オープン・床は既存タイルカーペットの部分張替)」を選ぶと、入居費と退去費が同時に下がります。退去側の実額と減額の正攻法はオフィス・事務所の原状回復費用で解説しています。
高いか安いかの判定——坪単価と1席単価に戻して物差しに当てる
範囲を揃えたら、判定は換算で決まります。手順は4つです。
下限を割る見積は「安い」のではなく「入っていない」可能性が高い(OAフロア・配線・防災)。上限を超える見積は、B工事や什器が混入しているか、造作の量が仕様に見合っていないかを疑います。1席単価で読む理由は、坪数より人数のほうが社内で合意しやすく、什器・配線の漏れが1席単価に必ず現れるからです。
想定されるケースで試す——30坪・10席・同じ図面の3社
スケルトン30坪・10席・スタンダード仕様の同じ図面で、3社から次の見積が届いたとします。表紙の総額はA社780万円・C社1,020万円・B社1,150万円。総額だけならA社が最安ですが、範囲を揃えると景色が変わります。
A社
- 含む範囲C工事のみ(B工事・什器・設計料は別途)
- C工事相当780万円=坪26万円
- 1席単価内装のみ78万円(什器配線を足して85〜98万円)
- 粒度「間仕切り一式 210万円」——開かせる
B社
- 含む範囲什器(10席×12万円)・配線・設計料込み、B工事別途
- C工事相当1,030万円=坪34万円
- 1席単価115万円(内装+什器)
- 粒度間仕切りは部屋別にm数・仕様(スチール・欄間クローズ全室)
C社
- 含む範囲設計監理料90万円を別行、B工事「概算120万円」を含む、什器別途
- C工事相当810万円=坪27万円
- 1席単価内装のみ81万円
- 粒度B工事の概算は「ビル見積未取得の仮置き」
C工事に戻すとA社780万円・C社810万円・B社1,030万円で、3社ともスタンダード帯に入ります。ここで分かるのは順位ではなく「差の理由」です。A社の一式210万円を開くと欄間オープンのアルミ間仕切り、B社は全室スチール・欄間クローズ——250万円の差は会社の実力差ではなく仕様差です。C社のB工事120万円はビル見積を取っていない仮置きなので、総予算では上振れリスクになります。正しい次の一手は「A社の一式を開き、B社と同じ仕様表で3社に再見積を取る」であって、「A社が最安だから決める」ではありません。
見積判定ツール(総額・坪数・席数・含まれる範囲を入れる)
見積書の総額(税抜・万円)
坪数
席数(任意・1席単価を出す)
物件の状態
この見積に含まれているもの(チェックした項目を総額から外してC工事に戻します)
OAフロア・電源LAN配線の行はありますか
※費用の正典の坪単価6系統・1席単価と同じ物差しによる機械的な判定です。B工事は物件ごとにビル見積で確定するため、本ツールでは別枠として扱います。実際の適正価格は、範囲を揃えた複数社の見積でしか出ません。
換算の落とし穴——税・㎡・契約面積
- 税抜と税込:3社の総額が税抜か税込かを揃える。一方だけ税込だと10%の差が「会社の差」に見える
- ㎡と坪:契約書が㎡表記のときは3.3で割って坪に直す(1坪≒3.3㎡)。㎡単価と坪単価を混ぜると3倍ずれる
- 契約面積と専有面積:オフィスの契約面積には共用部の按分(グロス面積)が含まれることがある。内装工事は専有部分にしか行わないため、契約面積で割ると坪単価が実態より低く見える。割る分母は内装を施す専有面積で揃える
- 諸経費の位置:費目ごとに諸経費を乗せる会社と、末尾に一括で立てる会社がある。小計で比べるときは諸経費を含めた「C工事合計」で揃える
判定が「範囲外」に出たときは、その会社が悪いのではなく、範囲か数量のどちらかが揃っていない合図です。「一式」の解体法の聞き方で開いてもらい、もう一度当ててください。
3社比較の揃え方——比較シートと要件書
判定を1社ずつ行ったら、次は横並びです。比較は「表紙の総額」ではなく、12費目を10カテゴリに仕分けし直し、別途項目を共通化したシートで行います。空欄を埋めていくと、どの社のどの行が突出しているかが総額より先に見えます。
揃えるためのルール5つ
- 同じ図面・同じ仕様書を渡す——レイアウト図・間仕切り図・仕上げ表・電源LANの口数。口頭の要望だけで依頼すると、各社が違う前提で見積を作る
- 別途にする項目を先に宣言する——B工事・什器・設計料を「別途」か「含む」かで統一。ここが揃っていない見積は比較に使えない
- 数量は発注者側で数えて渡す——間仕切りのm数・部屋数・コンセント口数。各社に数えさせると数量で差が出て、単価の比較にならない
- 有効期限と前提を同じ日付で揃える——資材価格・工期・着工日の前提が違うと、単価の差が会社の差なのか時期の差なのか分からない
- 減額案は2種類に分けて出してもらう——同じ仕様を守った減額(VE)と、グレードダウンを別々に。混ぜた「−100万円」は比較できない
依頼書(要件書)の書き方と何社に頼むかの基準は相見積もりの取り方(依頼書テンプレ・比較表・断り方)、店舗全般の見積書の項目チェックは見積書の読み方(内訳項目・一式表記・単価チェック)にまとめています。本記事は、その2本のオフィス版です。
比較シートを埋める3社をこれから集める段階なら、オフィス内装の見積もりを一括で依頼する(複数の内装業者を比較・無料)から始められます。
減額交渉の順番——範囲→仕様→数量→単価→時期→支払
減額には順番があります。単価から手を付ける(=値引き要求)と、品質・工期・追加工事で戻ってくるのがオフィス内装の典型パターンです。効く順に、範囲・仕様・数量・単価・時期・支払条件。上から順に手を付けると、最後の単価交渉に入る前に減額の大半が終わっています。
- 範囲——B工事のC工事化(LAN配線・照明器具の交換・OAフロアなど、ビルが認める範囲をひとつずつ確認)、別途項目の整理(什器は自社調達・中古の検討)。減額幅が最も大きい段階
- 仕様——欄間クローズを遮音が要る部屋だけに絞る、ガラス間仕切りを見せ場(会議室1室・エントランス)に集中させる、床は既存の部分張替、居抜きなら既存の照明・空調を流用。間仕切り費と天井裏の費用が同時に落ちる
- 数量——会議室を1室減らして可動間仕切り・フォンブースで受ける、造作家具を既製品に置き換える、コンセント口数をレイアウトの実数に合わせる
- 単価——範囲・仕様・数量を揃えたうえで、他社の単価を材料に交渉する。ここで初めて「相見積の結果」が交渉材料になる。C工事は会社間で数十%の価格差が出る領域
- 時期——期末移転が集中する1〜3月と9〜10月は見積が2〜3割高く出やすい。移転日が動かせるなら5〜7月の閑散期に発注する
- 支払条件——着手金・中間金・完了金の配分、追加工事の単価表と上限。金額そのものより「膨らまない約束」を取る段階
減額案の質を見分ける——VE提案かグレードダウンか
減額案には2種類あります。仕様の工夫で同じ機能を安く実現する提案(VE:欄間のオープン化、既製品化、施工手順の合理化)と、材料や性能を落とす提案(グレードダウン:クロスの等級、間仕切りの遮音性能、照明器具)。金額だけ見ると同じ「−100万円」でも、後者は入居後の不満と再工事で戻ってきます。減額案を出してもらうときは「変えるもの/変えないもの」を1行ずつ書いてもらい、機能が変わる項目にはグレードダウンと明記してもらうのが実務です。
やってはいけない交渉——一律の値引き要求
「全体で10%引いてほしい」は、内装会社側では「見えない場所(下地・配線ルート・養生)で回収する」か「追加工事で戻す」かのどちらかに変換されやすい要求です。減額は必ず「何を変えて、いくら下がるか」の対で行い、変えないものは変えないと約束してもらいます。値引き額の大きさより、その約束が取れているかのほうが総額を決めます。
追加工事で膨らませない約束——解体後・ビル申請・夜間割増・支払
見積を揃えて発注しても、契約後に総額が動く経路が4つあります。契約前に、それぞれの扱いを見積書か契約書に書いてもらいます。
- 解体・開口後の追加:天井裏・床下を開けて初めて分かる既存配管・配線の不良。「追加が出た場合の単価表(㎡・m単価)と報告ルール(写真+見積提示+承認後に着手)」を契約前に明文化する
- ビル申請・管理規約:工事申請の手数料、作業時間(夜間・休日指定)による割増、搬入経路・養生の指定。見積の仮設費に織り込まれているかを確認する
- 仕様変更:発注後の変更は増額だけでなく工期にも響く。変更の締切日(材料発注日)を工程表に書いてもらう
- 支払条件:着手金・中間金・完了金の配分と、完了金の支払条件(施主検査の合格)。検査項目は施主検査チェックリスト、契約書の条項は請負契約書の10条項チェックで確認できます
オフィス版・見積書チェックリスト(発注前の最終確認)
発注前に、全部「はい」になるまで戻る
- 表紙の「別途・除く」欄で、B工事・什器・設計料・原状回復の扱いが明記されている
- B工事は「ビル見積による」として別枠で概算が出ている(工事区分表と突合済み)
- 間仕切りが部屋ごとに仕様(アルミ/スチール/ガラス)・欄間・m数・建具枚数で書かれている
- OAフロア・タイルカーペットの行がある(無い場合は既存流用を確認済み)
- 電源コンセントの口数がレイアウト図の席数×3〜4口と一致している
- LAN・弱電の口数と配線ルートが書かれている
- 空調の吹出口移設・防災設備の増移設が「別途B工事」と明記されている(見積に無い=不要ではない)
- 諸経費・現場管理費の率と算定基礎が書かれている
- 設計・デザイン・監理料が別行になっている(含む場合は「0」と明記)
- 解体・処分費が数量(㎡・㎥)で出ている(居抜き)
- 仮設費にビルの作業時間制限・搬入条件が織り込まれている
- 追加工事の単価表と報告ルールが書かれている
- 見積有効期限と前提(資材価格・工期)が3社で同じ日付に揃っている
- 坪単価に戻して、物差しの帯(ミニマム/スタンダード/ハイグレード)に入っている
- 1席単価(内装+什器配線)が42〜180万円のレンジに入っている
- 減額案が「変えるもの/変えないもの」で書かれ、グレードダウンが明記されている
写真で見る「この造作は見積のどこに出るか」
見積書の費目は、空間のどこに対応しているのか。当サイト掲載の内装会社が施工したオフィスの写真で、3か所を12費目に対応づけます(写真はオフィス内装デザイン事例20選から。坪数・工期は各社の公式記載のみ)。



範囲を揃えた見積を、オフィスに強い複数社から
▶ 総合版:オフィス・事務所の内装ガイド(費用相場・レイアウト・業者選び)
よくある質問
見積書の有効期限はどのくらいですか?
1〜3ヶ月が一般的です。資材・労務が上昇している局面では短く設定されることがあります。3社の有効期限を同じ日付に揃えて比較し、期限内に発注判断まで進めてください。期限切れで再見積になると単価が上がることがあります。
見積は無料ですか。設計料だけ払って別の会社に施工を頼めますか?
概算見積は無料の会社が多い一方、図面作成を伴う詳細見積は設計料が発生する場合があります。設計施工一括の会社が作った図面を別会社の施工に使う場合、設計料の支払いと図面の著作権・利用許諾の確認が必要です。依頼の最初に「図面の扱い(他社施工に使えるか・費用)」を確認しておくと揉めません。
同じ図面を複数社に渡して見積を取るのは失礼ではありませんか?
オフィス内装で2〜3社の相見積は標準的な実務です。伝えるべきは「相見積であること」「別途項目の扱い」「決定の基準」の3点で、断るときは理由を添えます。依頼書の書き方と断り方の文例は相見積もりの取り方にまとめています。
一番安い見積を選んで失敗する典型パターンは?
①「B工事別途」を見落として発注後にビル見積が乗る ②什器・配線が入っておらず1席単価で見ると高い ③「一式」が多く、解体後の追加工事で戻る ④欄間や間仕切りの仕様が他社より低い——の4つです。総額ではなく、範囲→粒度→仕様の順で揃えてから比べれば防げます。
見積が予算を大きく超えたとき、何から削ればいいですか?
順番は範囲→仕様→数量→単価→時期です。まずB工事のC工事化と什器の別調達(中古の検討)、次に欄間のオープン化と間仕切りの数、そして造作家具の既製品化。単価の交渉は最後で、範囲・仕様・数量を揃えたうえで他社の単価を材料にします。
契約後に資材高騰を理由に増額を求められたら、応じる必要がありますか?
見積の前提日付と契約書の条項次第です。契約書に価格スライド(物価変動)条項がなければ、原則として見積金額が契約金額です。ただし見積の有効期限を過ぎてから発注した場合や、着工が大きく遅れた場合は再見積が正当なこともあります。契約前に「見積の前提日付」「材料発注日」「スライド条項の有無」を確認しておくのが防ぎ方で、資材・工事費の現在地は店舗内装の資材高騰・工事費値上がりはいつまで?で解説しています。
100坪を超える大規模案件でも同じ読み方でいいですか?
物差しは同じですが、B工事の比率が上がり、設計監理料・PM費が総工事費の数%規模で別枠に立ちます。発注方式も、設計施工一括のほかに設計と施工を分けて施工を入札で競わせる方式や、発注者側の管理を第三者に任せる方式が候補になり、B工事の査定と減額案の質を外の目で確認できるのが利点です。
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オフィスの内装見積書は、表紙の総額ではなく「どこまで数えているか」で読みます。B工事・什器・設計料・原状回復を外してC工事に戻し、坪単価と1席単価で物差しに当て、3社を同じシートに並べ、範囲→仕様→数量→単価→時期の順で減額する。この順番を守れば、10坪の移転でも数百坪の本社構築でも、見積は必ずコントロールできます。判定に迷ったら、範囲を揃えた見積を複数社から取り直すのが最短の確認方法です。
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