オフィスの
オフィスに対応できる会社を、事務局が1社ずつ確認してご紹介します。
30秒で結論|事務所・オフィスのエントランスだけの費用(実額の目安)
エントランス・受付だけを作る費用は一式50〜300万円が一般的な帯です。最小構成(正面壁1面のアクセント+切文字サイン+スポット照明+インターホン)なら28〜95万円、いま主流の無人受付型(壁1面+サイン+3層照明+受付端末の台+ソファ)で100〜200万円、来客型フル(造作壁+発光サイン+有人カウンター+待合)で200〜300万円超。セミオーダーのパッケージ商品なら設置費込み30万円前後からという市場の下限もあります(金額はすべて一般的な目安・2026年9月8日確認)。
- 要素別の実額(標準3〜6坪):ロゴサイン8〜40万円/意匠壁(ブランドウォール)0〜150万円/照明0〜50万円/受付まわり2〜60万円/待合の家具・グリーン0〜40万円。ミニマム・スタンダード・ハイグレードの3帯は早見表へ
- 金額を動かす2つの分岐:①受付方式(インターホン壁付け/無人端末+造作台/有人カウンター)②扉・袖壁・共用廊下側サインの工事区分——ビル指定業者のB工事になると相場の1.5〜2倍
- 見積の取り方:サインは「製作費」と「取付費」を分け、照明・サイン電源・電気錠の電気工事は「一式」でなく内訳で。条件を入れて概算と依頼文を作るならシミュレーター、5㎡以下なら狭い場合の解法へ
オフィス全体の内装費(坪単価・規模別の総額)はオフィス・事務所の内装工事費用相場が物差しです。エントランスはオフィス全体の内装費の5〜15%(見せ場集中率)に収めるのが定石です。
※オフィス全体の内装はオフィス・事務所の内装完全ガイド、費用の詳細は内装工事費用相場(坪単価・計算例)をご覧ください。
目的別の入口|このページの役割は、エントランス・受付の決め方と費用・工事区分の解説です。 目的が違う場合は次のページへ。
エントランス・受付の目的別ガイド
本ページはオフィスエントランス・受付づくりの総合ガイドです。知りたいテーマへ直行できます。
- 費用 → 費用シミュレーター/費用相場の早見表とモデルケース
- デザイン → スタイル別の作り方と事例/狭い場合の解法
- 実務 → サイン設計/工事区分とビルの境界
読み方の指針をひとつ。新設・移転でこれから作る方は「30秒で結論→シミュレーター→決め方3手順」の順に、いまのエントランスを改修したい方は「工事区分とビルの境界→費用のモデルケース→業者の3質問」から読むと、自分の状況に必要な判断材料が最短で揃います。
オフィスの
オフィスに対応できる会社を、事務局が1社ずつ確認してご紹介します。
30秒で結論
オフィスエントランスは、面積最小・単価最大のゾーンです。費用はサイン・意匠壁・照明・受付まわりの4点でほぼ決まり、一式の目安は50〜300万円。そして最初に共有したい発想の転換がひとつ——エントランスを「来客のための場所」と考えるのをやめた瞬間に、投資対効果が計算できるようになります。Web会議が当たり前になった今、この空間の本当の観客は、採用ページやSNSでその写真を見る候補者と、毎日ここを通る社員です。だから費用対効果は坪単価ではなく「会社の顔になる1枚の写真」で測る。写真に写る範囲へ投資を寄せ、写らない面は既存+小物で済ませる——本ページはその作り方を、シミュレーター・事例・設計則つきで解説します。
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エントランス費用シミュレーター|30秒で概算と「見せ場集中率」
4つの費用パーツと広さ・受付方式を選ぶと、一式の概算レンジと内訳、そしてオフィス全体の内装費に占める割合(見せ場集中率)まで出ます。執務ゾーンを絞ってエントランスと会議室へ寄せる「見せ場集中」は近年の定石ですが、どれくらい寄せれば良いかを数値で確かめられる道具は今までありませんでした。目安帯(全体の5〜15%)を基準に、自社の集中度を確認してみてください。
役割の再定義|「来客ゼロ時代」のエントランスは誰のためか
従来の解説は「来訪者の第一印象」を出発点にします。しかし打ち合わせの多くがWeb会議に移った今、来客数だけを根拠にした投資は稟議が通りにくくなりました。実際にエントランスが「見られている」場所を数えると、投資の意味がはっきりします。
①採用ページ・求人媒体——候補者は応募前にオフィス写真を見ます。エントランスは撮影の定番1枚目。②SNS・オフィスツアー動画——広報素材の背景として最も使われる場所。③社員の毎日——出社のたびに通る空間は、エンゲージメントと「ちゃんとした会社」感の土台。④来客・面接——数は減っても、来る人は意思決定者か候補者。つまりエントランスは露出面の多さで投資を正当化できる唯一の内装であり、「何人来るか」ではなく「どこに写るか」で設計する場所です。この視点は後述の写真逆算・見せ場集中率の土台になります。
露出面で設計するなら、撮影の実務まで工事前に決めておくと投資が無駄なく写真に載ります。①採用ページ用の「人が写る」横位置1枚(候補者はここで会社の空気を読む)②SNS用の縦位置1枚③Web会議の背景に使える固定画角——この3画角を採用・広報担当と共有し、その画角に写る壁・サイン・照明へ予算を寄せる。撮るものが決まっていれば、作るものは自然に決まります。
デザインの決め方3手順|高くつくのは「決め直し」
エントランスで最も高くつく失敗は、素材や家具から選び始めて途中で方向転換することです。面積が小さいぶん一点あたりの単価が高く、変更の連鎖(図面描き直し・資材キャンセル・工期再調整)の比率が執務エリアより重くなります。次の順で決めてください。
後戻りしない3手順
□ 1. コンセプトを1行で言語化する——「誰に・どんな第一印象を残すか」。信頼感か、先進性か、親しみやすさか。形容詞は1つに絞ります。
コンセプト1行の例——「静かな信頼(紺×石目)」「実直なものづくり(木×鉄)」「技術で尖る(黒×発光ロゴ)」「開かれた職場(白×ガラス×グリーン)」「地域と歩む(和モダン×左官)」。このレベルまで言語化できれば、デザイナーへの伝達は一度で済みます。名刺とWebサイトのトーンに合わせるのが実務の近道で、Webで見た世界観が実空間に続いていると、それだけで「ちゃんとしている会社」に見えます。
□ 2. 受付方式と動線を先に確定する——有人か、無人端末か、インターホンだけか。方式で必要な造作・配線・面積が変わるため、素材より先に決めます。来客動線(→会議室)と社員動線(→執務室)は分離し、社員側にセキュリティを設けるのが基本形です。
□ 3. 素材と照明でコンセプトを表現する——主役は壁1面・床・サイン・照明の4要素だけ。素材の種類を増やすほど費用とノイズが増えるので、主役は1つに決めます。
受付方式3型|方式が造作・配線・面積を決める
有人カウンター
来客が多い企業・接客品質を重視する企業の最上位体験。造作カウンターと待合スペースが必要で、面積を最も使う。
無人受付端末
タブレット等で担当者を直接呼び出す現在の主流。省人化と省スペースを両立。端末台の造作と電源・LANの配線計画が設計ポイント。
インターホンのみ
来客の少ない拠点の最小構成。面積ゼロで成立し、浮いた予算と面積をサイン・照明・意匠壁へ回せる——狭小オフィスの合理解。
方式は後から変えると配線と造作のやり直しになります。迷ったら「月の来客組数」で考えてください——毎日来客があるなら有人、週数組なら無人端末、月数組ならインターホンが釣り合いの目安です。
受付方式はセキュリティ設計と一体です。無人化するほど「エントランスから先へ勝手に入れない」仕組みが重要になり、執務室側の扉に電気錠・入退室管理を設けてエントランス=公開領域/執務側=管理領域の境界を明確にします。配線(電源・LAN・電気錠)は造作と同時施工が原則で、後付けは露出配線か再工事になりがち——方式決定と同時に、業者へ「配線図まで含めた提案」を求めてください。
スタイル別の作り方6型と事例
印象は「壁の素材×照明×サイン」の組み合わせでほぼ決まります。代表6型を、向く企業とあわせて整理します。
木目ナチュラル
明るい木目やルーバー+グリーン+温白色。親しみと清潔感。スタートアップ・医療福祉・BtoCと好相性。
石目ラグジュアリー
石目調タイル・大判パネルに間接照明。信頼と格。士業・金融・不動産など来客型の定番。
モノトーン・シック
黒・グレー基調に発光サイン。精悍で写真映えが強い。IT・コンサル・外資系に多い。
グリーン・植栽
壁面緑化やフレーム植栽で環境姿勢と癒しを表現。フェイクなら維持の手間なく導入できる。
和モダン
格子・左官調・間接照明。老舗・国内顧客中心のビジネスの信頼づくりに。
コーポレートカラー型
企業色とロゴを大胆に使うオンリーワン。採用・広報に直結し、小面積でも成立しやすい。
迷ったら3問で絞れます。①来客は月に何組か(多い→石目・ラグジュアリー系や有人前提/少ない→写真映え優先で自由度高く)②採用でどんな人に来てほしいか(若手クリエイティブ→ナチュラル・カラー型/専門職・堅実→シック・和モダン)③WebサイトのトーンはSNS映え系か信頼系か——実空間はWebの続きにするのが鉄則。3問に答えてから上の6型を見ると、候補は自然に1〜2型へ絞れます。
当サイト掲載事例の施工会社が施工したオフィスのエントランス・受付で、各社が公開している施工事例の写真です。写真の下に施工法人名を明記しています。写真の雰囲気から近いものを選び、そのまま業者相談に使えます。詳細はオフィス内装デザイン事例20選で見られます。
株式会社I-PRO 札幌オフィス(北海道)木目ルーバー壁+背面発光サイン/施工:タカハシアートプランニング株式会社
株式会社フィーリスト 札幌オフィス(北海道)受付から執務まで床一面の人工芝/施工:タカハシアートプランニング株式会社
AzureDaikanyamaBase(東京都)木質パネルの受付+コンクリート壁/施工:株式会社サンリット建設
有限会社大成不動産(宮崎県)ガラス+木の腰高仕切りで採光と区画/施工:カエル・デザイン・プロジェクト株式会社
Thoth Pte.Ltd. 札幌オフィス(北海道)発光サインの受付(2フロア・165席)/施工:カエル・デザイン・プロジェクト株式会社
赤坂のオフィス(東京都)石壁にロゴを浮かせた重厚な受付/施工:株式会社S plus Design's
立川市のオフィス(東京都)石目床に赤いオブジェのエントランス/施工:株式会社S plus Design's
Microsoft Base OSAKA(大阪府)木の段差を持つ受付とカフェ席/施工:株式会社サンリット建設狭いエントランスの解法|賃貸ビル1フロアの現実解
「扉を開けてすぐ執務室」——賃貸オフィスでは珍しくありません。それでも第一印象は設計できます。狭さを逆手に取る5手です。
狭小エントランス5手
□ 1面アクセントに全予算を寄せる——扉を開けた正面の壁1面だけを作り込む。面積が小さいぶん、単価の高い素材でも総額は抑えられる。
□ サインは「正面・目線の高さ」へ——小さな切文字でも、位置と照明が正しければ十分に効く(サイズの決め方は次章の視認距離則で)。
□ ミラー・ガラスで抜けを作る——鏡面やガラスパーテーションは視線が抜け、実面積より広く感じさせる。
□ 照明で奥行きを描く——天井・足元の間接照明は狭い空間ほど効果が大きい投資。ダウンライト1列でも印象が変わる。
□ 受付を「置かない」判断——インターホン壁付けにしてカウンターを省略。浮いた面積と予算を1面アクセントへ回す。
狭小の費用感:1面アクセント+サイン+照明の最小構成なら、一式レンジ(50〜300万円)の下限側で収まるケースが多く、「狭いからこそ安く、濃く」作れるのがこのゾーンの特徴です。シミュレーターで「コンパクト×インターホン」を選ぶと実感できます。
サイン設計|種類と「視認距離」でサイズを決める
サインはエントランスで最も費用対効果の高いパーツです。まず種類の特徴を押さえ、次にサイズを感覚でなく距離から決める設計則を使います。
切文字・箱文字
金属・アクリルを文字形に切り出し壁固定する定番。立体感があり、間接照明との相性が良い。目安10〜25万円。
発光サイン(LED)
側面発光・背面発光(浮き出る光)など光らせ方で印象が変わる。暗めの空間・モノトーン系で最も映える。目安18〜40万円。
アクリル・ガラスパネル
ロゴを印刷・貼付したパネルを浮かせて取付。短納期・控えめな費用で清潔な仕上がり。目安8〜20万円。
ウォールグラフィック
壁一面にロゴやメッセージを大きく描く。面積単価が読みやすく、写真の主役になれる。
一般的な設計の目安として、文字の高さ1cmにつき視認距離は約4〜5m。エントランス扉からサイン壁までが4mなら文字高10cm前後で十分読め、8m先のエレベーターホールから見せたいなら20cm級が要る——という逆算です。「大きいほど良い」ではなく、どこから読ませたいかを先に決めてサイズを割り出すと、空間に対して過不足のないロゴになります。
サイン発注の3チェック:①視線の高さと正面性(扉を開けた瞬間の視線の先にあるか)②照明とセットで見積る(サイン単体と「サイン+照らす照明」では印象がまるで違う)③ロゴのベクターデータ(ai形式等)の有無——入稿形式で製作費と精度が変わるため、デザイン部門・制作会社に先に確認を。
照明設計|3層で「格」を作る
同じ壁・同じサインでも、照明で空間の格は数段変わります。エントランスの照明は3層で考えるのが基本形です。①ダウンライト(天井埋込)で全体の明るさを確保し、②スポットライトでサインやアートなど「見せたい一点」を狙い、③間接照明(天井・足元・サイン裏)で奥行きと高級感を足す。特に間接照明は狭い空間ほど効果が大きく、壁や床を光でなぞるだけで実面積より広く上質に見えます。
色にも設計があります。執務エリアの標準は昼白色ですが、エントランスは演出の場——木目や和モダンには温かみのある電球色寄り、モノトーンには白色寄りが合い、執務ゾーンと色を切り替えることで「ここからが会社の顔」という空気の境目を作れます。調光・調色器具なら、日中の来客対応と夕方の採用面接で表情を変えることも可能です。照明は後から足すと配線が二度手間になるため、「どこを照らすか」をデザイン検討の初期に決め、電気工事と同時に施工するのが費用面でも仕上がり面でも正解です。
仕上げにまぶしさ(グレア)対策をひとつ。ダウンライトの直下に受付端末やガラスサインがあると、画面や面に照明が映り込んで操作しづらく、写真にも白飛びが出ます。光源は「見せたい面の斜め上」から当てる、端末画面は光源の真下を避ける、顔に影が落ちる位置のダウンは壁面間接で補う——この3つを図面段階で確認しておくと、完成後の「なんか使いにくい」を防げます。
工事区分とビルの境界|エントランス特有の「地雷」
エントランス改修には、他の内装にはない落とし穴があります。この空間はビルの共用部と接しているということです。室内の壁を貼り替えるのはC工事(テナント発注・テナント負担)でも、エントランス扉・扉まわりの袖壁・共用廊下側に出すサインは、ビルによってB工事(ビル指定業者での施工・テナント負担)に区分されることがあります。
着工前に確認する3点
□ 扉・袖壁・共用側サインの工事区分——賃貸借契約書の工事区分表でA/B/Cを確認。B工事に区分されると指定業者価格になり、相場より1.5〜2倍になることも珍しくありません。見積が跳ねたらまずここを疑います。
□ 共用廊下側から見えるものの制限——サインの位置・サイズ・発光の可否はビルの美観ルールで縛られることがあります。デザイン確定前に管理会社へ確認を。
□ 工事申請と承認の待ち時間——申請から承認まで2〜4週間かかるビルもあり、エントランスは共用部に近いぶん審査が丁寧になりがち。着工希望日から逆算して早めに申請します。
対策はシンプルで、「B工事をC工事に切り替えられないか」の交渉と、B区分の範囲を最小化する設計(サインを室内側の壁へ寄せる・扉は既存を活かす等)です。
よくある区分の典型例で言えば——室内側の壁・床はC工事、エントランス扉と袖壁はビルによりAまたはB、天井内の配線ルートが共用系統に触れるとB、共用廊下側のサインはBかつ美観審査つき——が典型パターンです(最終判定は必ず自ビルの区分表で)。工事区分の読み方全体はオフィス内装費用相場ガイドの工事区分の章で詳しく解説しています。
ビルのオーナーとして建物全体のエントランスや共用部を改める場合は、ビルの共用部リニューアルで、工事の規模と工期(国の統計)、テナントが入居したまま進める段取りをまとめています。
費用相場の早見表と3つのモデルケース|要素別3帯・広さ別一式
費用の骨格はシミュレーターの通り4点+家具で決まります。内訳の幅を並べると次の通りです。
要素別の費用相場早見|ミニマム/スタンダード/ハイグレードの3帯(標準3〜6坪・万円)
※意匠壁・照明・受付まわりは広さで動く(コンパクト〜3坪は×0.8、ゆとり6坪超は×1.3)。サインと家具は面積に依らない。サインは「製作費」と「取付費」を分けて見積を取ると相見積が効く。
幅だけでは決めにくいので、3つの組み方を言葉にしておきます。
ケース1|1面集中ミニマム(〜100万円):コンパクトなエントランスで、正面壁1面のアクセント+切文字サイン+スポット照明+インターホン壁付け。狭小オフィスの合理解で、写真1枚に必要な要素だけを凝縮します。「狭いからこそ安く、濃く」の実践形。
ケース2|標準・無人受付型(100〜200万円):壁1面のアクセント+発光または切文字サイン+3層照明+無人受付端末の造作台+ソファひと組。現在の主流構成で、見せ場集中率はオフィス全体1,000万円なら10〜15%——定石の帯に収まります。
ケース3|来客型フル(200〜300万円超):石目や特注建具の造作フル+発光サイン+3層照明+有人カウンター+待合セット。士業・金融など来客が意思決定者であるビジネスの投資形。300万円を超える構成は「一式の一般帯」の上に乗る演出投資と割り切り、採用・ブランド効果まで含めて判断します。
構成×広さの一式レンジ早見(シミュレーターと同体系・万円)
※上限側は「一式の一般帯(50〜300万円)」を超える演出投資。坪単価に直すとエントランスは面積が小さいぶん執務ゾーンの数倍に見えるが、オフィス全体の内装費に占める割合(見せ場集中率)5〜15%を物差しにすると判断しやすい。ビルの工事区分(B工事化)と既存下地の状態で変動する。
いずれのケースも、造作を増やすほど退去時の撤去費も増える点は共通です。賃貸なら原状回復条項を先に確認し、撤去しやすい工法(既存壁の上に貼る・置き型家具中心)も選択肢に入れてください。退去側の実額はオフィスの原状回復費用ガイドが詳しいです。
見積書チェック3点(エントランス版):①電気工事の内訳が分離されているか——照明・サイン電源・電気錠の配線が「一式」に溶けていると比較不能。②サインは「製作費」と「取付費」が分かれているか——製作は相見積が効き、取付はビル条件で動く別物。③共用部側の養生・申請費が載っているか——載っていない見積は後から追加になるだけです。この3点が揃った見積を出す会社は、ビル工事に慣れています。
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グリーン・家具の実務
グリーンは「管理が行き届いた会社」のサインです。生の観葉植物はリース+定期交換で維持を外部化でき、質感の説得力が強み。フェイクグリーンは初期費のみでメンテ不要のため、日照のないエントランスに向きます。壁面緑化(モス・人工植栽パネル)は意匠性が高いぶん上位の投資で、部分使い(ロゴまわりだけ等)がコスパの良い取り入れ方です。枯れた植物を放置するくらいなら置かない——これだけは鉄則です。
待合のソファ・チェアは「空間のトーンを決める小さな主役」であり「毎日使われる耐久消費財」。来客用でも実際は社員の打ち合わせに使われがちなので、張地は拭ける・汚れに強い素材を。1脚の良い椅子は、量販の3脚より写真の格を上げます。
依頼から完成までの流れと、よくある失敗3つ
標準的な4ステップ
□ 1. 要件整理と相談(〜1週間)——コンセプト1行・受付方式・予算帯を決めて相談。現地写真と平面図があると初回から具体的に進みます。
□ 2. 現地調査とデザイン提案(1〜3週間)——採寸・下地と配線の確認を経て、パースや素材サンプルで提案を受けます。複数社に同条件で依頼すると提案の型と概算を比較できます。
□ 3. 見積確定とビル手続き(1〜2週間+承認待ち)——工事区分の確認・工事申請・管理会社の承認。夜間休日の工事条件もここで確定します。
□ 4. 施工(数日〜2週間)——サイン交換や1面アクセントなら数日、造作カウンターや意匠壁を含む改修で1〜2週間が目安。営業しながらなら週末・夜間の分割施工で計画します。
営業しながらの「居ながら改修」には段取りのコツがあります。①工程を「音・粉塵が出る日」と「静かな日」に分けて夜間・週末へ寄せる ②来客・応募者向けに「リニューアル工事中」の仮サインを掲示(工事風景さえ広報素材になります)③粉塵養生と空調の一時停止はビル・社内双方へ事前連絡——この3点を業者と最初に決めておくと、業務を止めずに顔だけ生まれ変わらせることができます。
よくある失敗3つ
□ 家具から先に買ってしまう——ソファやカウンターを先に決めると、壁・照明の選択肢が家具に縛られます。空間(壁・床・照明)→家具の順が原則。
□ 昼の見え方だけで決める——エントランスは夕方以降の来客・面接も多い場所。照明点灯時のパースや夜間写真まで確認して決めると「昼はいいのに夜は暗い」を防げます。
□ 退去条件を確認せずに造作する——凝った造作ほど退去時の撤去費が膨らみます。原状回復条項と工事区分を先に確認してから設計へ。
受付の見積で渡す条件
□ サイン——寸法・素材・照明の方式(背面発光か面発光か)。視認距離からサイズを決める
□ カウンター——寸法・素材と、受付端末・電源・LANの配線経路
□ 待合——席数と家具の範囲(造作か既製品か、家具は見積に含むか)
□ 基本工事との切り分け——壁・照明は基本工事に含むか、受付の追加造作か。電気容量・空調など設備変更の要否も確認
業者の選び方|初回相談で聞く3つの質問
エントランスは小さな工事に見えて、ビル対応・サイン・照明・造作が絡む「密度の高い現場」です。会社の力量は、次の3問への答えでほぼ見抜けます。
初回相談の3質問
□ 「このビルの工事区分だと、どこまでがC工事でできますか?」——契約書の区分表を見せてこう聞くと、ビル工事に慣れた会社は具体的に線を引いて答えます。B工事の切替交渉の経験まで語れれば上級。
□ 「サインと照明はセットで提案してもらえますか?」——サイン単体の会社と、照明計画まで一体で設計できる会社では仕上がりの格が違います。過去事例の夜間写真を見せてもらうのが早い。
□ 「エントランスの施工事例を見せてください」——執務室の実績とエントランスの実績は別物。事例写真の「1枚目」の質が、そのままあなたのオフィスの写真の質になります。
相見積もりは同じ図面・同じ仕様書で条件を揃えるのが鉄則。当サイトでは、エントランスの施工事例から会社を探せるほか、一度の入力で、事務局が対応できる会社を1社ずつ確かめてご紹介します(相談無料・会員登録不要)。
よくある質問
狭くてもエントランスは作れますか?
作れます。扉を開けて正面の壁1面+サイン+照明の最小構成で第一印象は設計でき、費用も一式レンジの下限側で収まるケースが多いです。受付をインターホン壁付けにすれば、さらに面積と予算を圧縮できます。シミュレーターで「コンパクト」を選ぶと具体的な幅が出ます。
賃貸オフィスで壁の造作はできますか?
多くの場合可能ですが、工事区分と原状回復の条件次第です。造作した壁は退去時に撤去・復旧が原則のため、契約書を先に確認し、撤去しやすい工法(既存壁の上に貼る・置き型にする)も業者と相談してください。
エントランスだけの改修を頼めますか?
頼めます。むしろ「オフィス全体はそのまま、顔だけ変える」改修は費用対効果が高い定番メニューです。サイン交換だけ、照明追加だけの部分依頼を受ける会社も多く、小さく始めて効果を見る進め方も現実的です。
工期はどれくらいかかりますか?
サイン交換や1面アクセントなら数日、造作カウンターや意匠壁を含む標準的な改修で1〜2週間が目安です。ただしビルの工事申請の承認待ち(2〜4週間かかる場合あり)が別に必要なことが多いため、トータルでは1〜2か月前から動くのが安全です。
見積もりが想定より高いのですが、なぜですか?
まず疑うべきは工事区分です。扉・袖壁・共用側サインがB工事(ビル指定業者)に区分されていると、相場の1.5〜2倍になることがあります。区分表を確認し、C工事への切替交渉や、B区分範囲を避ける設計変更で下げられる余地がないか業者に相談してください。
受付を置かないのはありですか?
十分ありです。無人受付端末やインターホン壁付けは現在の主流で、来客の少ない企業なら体験を損ねません。浮いた面積と予算をサイン・照明・意匠壁へ回すほうが、第一印象への投資効率は高くなります。
ロゴサインの大きさはどう決めればいい?
「どこから読ませたいか」の距離から逆算します。一般的な目安は文字高1cmにつき視認距離4〜5m。扉から4mの壁なら文字高10cm前後、遠くのエレベーターホールから見せたいなら20cm級——感覚でなく距離で決めると過不足がなくなります。
グリーンは生とフェイクどちらがいい?
日照と管理体制で選びます。生はリース+定期交換で維持を外部化でき質感が強み、フェイクは初期費のみでメンテ不要のため日照のない空間向き。どちらでも「枯れた植物を置かない」ことが唯一の絶対条件です。
夜の来客が多いのですが、注意点は?
照明点灯時の見え方で設計・確認することです。昼のパースだけで決めると夜に暗く沈むことがあります。3層照明(全体+スポット+間接)と調光器具を入れ、提案時に夜間イメージのパースか、施工会社の過去事例の夜間写真を確認してください。
エントランス改修は経費として会社の何に効きますか?
最も測りやすいのは採用と広報です。採用ページ・SNS・オフィスツアー動画に写る「会社の顔」が更新されるため、候補者への訴求素材が一新されます。来客数が少ない会社でも露出面で投資を説明できるのが、このゾーンの特徴です(税務上の扱いは資産計上等が絡むため税理士へ)。
まとめ|「1枚の写真」から逆算すれば迷わない
オフィスエントランスづくりの順番は——①受付方式と動線を先に確定(造作・配線・面積が決まる)→②工事区分とビルのルールを確認(B工事の地雷を先に踏み抜かない)→③「会社の顔になる1枚」の画角を決めて予算を集中(サイン・意匠壁・照明の4点分解)→④視認距離・3層照明の設計則でサイズと明るさを決める→⑤事例を見て、同じ条件で複数社を比べる。来客のためではなく、採用ページとSNSと社員の毎日のために作る——そう決めた瞬間、この小さな空間は会社でいちばん費用対効果を説明しやすい投資になります。
関連ガイド:オフィス内装デザイン事例20選(エントランス・受付の写真)/オフィス・事務所の内装完全ガイド/内装工事費用相場(工事区分の詳細)/原状回復費用ガイド/エントランスの施工事例一覧
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