オフィスの内装を無料で一括見積もり
オフィスに対応できる会社へ、一度の入力でまとめて依頼できます。
「オフィス内装 大手」や「オフィスデザイン会社 ランキング」で検索すると、奇妙なことに気づきます。記事ごとに、載っている会社がまるで違うのです。オフィス家具メーカーを並べる記事、デザイン会社を並べる記事、店舗系の内装会社を流用した記事——どれも嘘ではありません。「大手」の定義が違うだけです。そして、その定義を説明してくれる記事は、ほとんどありません。
本記事は、オフィスの内装・デザイン会社を「メーカー系」「デザイン専業」「設計施工・中堅」の3系統に整理するところから始めます。系統ごとの得意分野と代表企業を公式情報ベースで比較し、社員数別にどの系統が合うか、ランキング記事をどう読むか、相見積もりをどう組むかまで。読み終えるころには、どの比較記事を見ても「これはどの系統の話か」が分かるようになります。費用の相場と概算は姉妹記事のシミュレーターに任せ、本記事は「どの会社に声をかけるか」に集中します。
この記事の要点
- 「大手」は3系統に分かれる:什器起点のメーカー系/空間ブランディングのデザイン専業/工事起点の設計施工・中堅。比較記事ごとにリストが違うのは、この定義が違うから
- 選び方の軸は社員数:〜10人は中堅やセットアップ、31〜100人はメーカー系とデザイン専業の競合帯。系統をまたいだ2〜3社の相見積もりが最も情報量が多い
- 掲載は公式検証できた8社のみ:公式サイトで事業内容とオフィス分野を確認できた会社だけを、恣意的な順位付けなしに系統で整理して紹介
オフィスの内装・デザイン会社は「3系統」で見る
比較記事のリストが割れる理由は単純で、オフィスの空間づくりには3つの入口があるからです。什器(家具)から入る会社、デザインから入る会社、工事から入る会社。同じ「オフィス内装の大手」と呼ばれていても、成り立ちが違えば得意分野も価格の構造も違います。まず、この3系統を押さえましょう。
① メーカー系
- 正体オフィス家具メーカーの空間構築部門・グループ
- 得意什器・ICT込みのワンストップ、全国拠点
- 向く場面30人超の移転・複数拠点の標準化
- 留意点デザインの尖りは案件・担当次第
② デザイン専業
- 正体オフィスデザインを主業とする会社
- 得意空間ブランディング・採用に効く本社構築
- 向く場面成長企業の本社・ブランド重視の移転
- 留意点什器・ICTが別枠になる場合がある
③ 設計施工・中堅
- 正体内装工事起点の設計施工会社
- 得意コストと小回り・改装・部分刷新
- 向く場面〜30人規模・改装・予算重視
- 留意点デザイン提案力は会社差が大きい
30秒診断|自社に合う系統は?
Q1. 社員数(入居予定の人数)は?
Q2. 今回の主目的は?
Q3. いちばん重視するのは?
Q4. 発注の範囲は?
Q5. 物件の状態は?
3系統のポジションマップ
横軸を「什器・機能起点か、空間ブランド起点か」、縦軸を「対応しやすい規模」と置くと、3系統の守備範囲はこう描けます。
系統は「入口」です
メーカー系にもデザインの強いチームがあり、中堅にもブランディングの上手い会社があります。系統で2〜3社に絞ったら、最後は「自社と同じ規模・同じ目的のオフィス実績を図面と写真で示せるか」で判断しましょう。
系統別の代表企業8社|選定基準と一覧
掲載企業の選定基準
本記事では、①公式サイトで会社概要・事業内容とオフィス分野のサービス・実績が確認できること、②系統の分類は各社公式サイトの事業構成にもとづく本記事の整理であること、を前提に、公式サイトへ直接アクセスして検証できた会社のみを掲載しています。検証できなかった会社は、知名度があっても掲載していません。恣意的な順位付けは行わず、掲載順は系統内の順不同です。記載は2026年7月時点の各社公式サイトの公開情報にもとづく要約です。最新のサービス内容・対応可否は各社へ直接ご確認ください。
| 会社名 | 系統 | 公式サイトの位置づけ(要約) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| コクヨマーケティング | メーカー系 | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨグループの空間構築 |
| オカムラ | メーカー系 | オフィス家具・什器・空間デザイン | 家具大手の総合力と全国網 |
| イトーキ | メーカー系 | 「明日の『働く』を、デザインする。」 | 移転・リニューアル対応 |
| 内田洋行 | メーカー系 | オフィス移転・設計・リニューアル | ICTと空間の組み合わせ |
| ヴィス | デザイン専業 | 「はたらく人々を幸せに。」空間設計 | デザイナーズオフィスの代表格 |
| インターオフィス | デザイン専業 | オフィスデザイン・家具の輸入販売製作 | デザインと家具調達の両輪 |
| ユニオンテック | 設計施工・中堅 | 「人類に意義ある空間を」設計施工 | 工事起点のワンストップ |
| NOA | 設計施工・中堅 | 内装企画・設計・施工の総合建築 | オフィスと医療の実績 |
メーカー系(4社)
コクヨマーケティング
コクヨグループで、オフィス移転・レイアウト・デザインを手がける空間構築の専門会社です。公式サイトでは、移転プロジェクトの進め方からレイアウト設計、内装デザインまでを一貫して扱う体制を打ち出しています。什器・家具まで含めて一括で任せたい移転案件で、まず候補に挙がるメーカー系です。公式サイト
オカムラ
オフィス家具・店舗用什器の大手メーカーで、家具の供給力と空間デザインを組み合わせた提案を公式サイトに掲げています。全国規模の体制を持つメーカー系として、複数拠点の標準化や大規模案件に強いタイプです。公式サイト
イトーキ
「明日の『働く』を、デザインする。」を掲げるオフィス家具の大手で、公式サイトではオフィスの移転やリニューアルへの対応を打ち出しています。働き方の設計から空間・家具まで、メーカー系ならではの一気通貫が持ち味です。公式サイト
内田洋行
オフィスの移転・設計・リニューアルに対応する老舗で、公式サイトでは空間とICTを組み合わせた「働く環境づくり」を掲げています。情報システムまで含めた移転を考える企業に合うメーカー系です。公式サイト
デザイン専業(2社)
ヴィス
「はたらく人々を幸せに。」を掲げる、オフィスデザインの専業会社です。移転・空間設計・デザインを主業とし、ブランディングに効くデザイナーズオフィスの文脈で最も名前の挙がる1社。本社構築や採用強化フェーズの企業に合う系統です。公式サイト
インターオフィス
オフィスデザインと、家具の輸入・販売・製作を両輪とする会社です。デザイン設計と質の高い家具調達を同時に進められるのが公式サイトから読み取れる特徴で、空間の完成度を家具込みで追求したい案件に向きます。公式サイト
設計施工・中堅(2社)
ユニオンテック
「人類に意義ある空間を」を掲げ、オフィスの内装設計・施工を手がける会社です。工事起点の設計施工会社として、デザインからコスト・工期の実務までを一体で進めるタイプ。中小規模の移転・改装で、実勢価格を知る相見積もりの一角に適した系統です。公式サイト
NOA
内装の企画・設計・施工を手がける総合建築会社で、オフィスと医療施設の実績を公式サイトに掲げています。営業・デザイナー・職人が一体で動く体制が特徴で、中小規模オフィスの現実的な相談先です。公式サイト
8社に共通する確認ポイント
初回相談では、①自社と同じ規模帯のオフィス実績を図面・写真で示せるか、②見積もりの範囲(什器・ICT・設計費・B工事の内外)、③担当体制(設計と施工が一体か分離か、誰が現場を管理するか)、の3点を必ず確認しましょう。系統が違えば「含まれるもの」が違います——総額だけの比較は禁物です。
社員数別・合う系統の見取り図
どの系統が合うかは、社員数(=面積)でかなり決まります。オフィス面積は1人あたり2.5〜3.5坪が一般的な目安。この換算で、系統ごとの守備範囲を帯にすると次のようになります。
〜10人(25〜35坪前後)。設計施工・中堅が主戦場です。初期費用を最小にしたいなら、内装済みのセットアップオフィスという選択肢もあります——居抜き・スケルトン・セットアップの3択比較で構造を確認してから物件を選ぶと迷いません。
11〜30人(30〜105坪前後)。デザイン専業と中堅が競る帯です。この規模は会議室の数と設計が費用と使い勝手の分かれ目になるため、同規模の実績で「会議室まわりの解き方」を見比べるのが有効です。
31〜100人(80〜350坪前後)。メーカー系とデザイン専業が正面から競合する帯で、系統をまたいだ相見積もりが最も効きます。什器込み一括の提案と、デザイン起点の提案を並べると、自社の優先順位そのものが見えてきます。
100人超(250坪〜)。メーカー系の総合力が活きる規模です。同時に、設計と施工を分離する発注方式やCM方式も現実的になります——大規模の費用構造と発注方式は費用ガイドの大規模章で解説しています。坪数の概算は、同記事のシミュレーターをメーターで動かして確かめてください(10〜500坪対応)。
比較の実務|要件を1枚にまとめ、系統をまたいで相見積もり
会社選びの失敗の多くは、会社の良し悪しではなく「比較の条件が揃っていない」ことから起きます。各社の見積もりは範囲の取り方が違うため、声をかける前に自社の要件を1枚にまとめておくと、提案も見積もりも同じ土俵に乗ります。
声をかける前にまとめる要件1枚(RFPの簡易版)
- 目的——移転・増床/ブランディング/コスト改善。優先順位を1つに絞る
- 面積と人数——現状と3年後の想定人数(1人2.5〜3.5坪で換算)
- 工期——入居希望日と、旧オフィスの解約日(二重賃料の許容期間)
- 発注範囲——什器・ICT・設計費を含めるか、内装工事のみか
- デザイン度——シンプル/標準/デザイン重視のどれか
そのうえで、相見積もりは系統をまたいだ2〜3社をおすすめします。同じ系統で3社集めるより、メーカー系+デザイン専業、あるいはデザイン専業+中堅のように入口の違う会社を並べるほうが、提案の幅も価格の妥当性もはるかに多くの情報が得られるからです。見積もりが届いたら、金額の前に「範囲を揃える」——B工事・什器・設計費を仕分けて同じ土俵で比べる手順は、A・B・C工事の違い完全ガイドと費用ガイドの相見積もり実務の章で詳述しています。
費用の目安(要約)
2026年の実勢は、居抜きで坪10〜35万円、セットアップオフィスは0〜15万円(入居時の追加工事のみ)、スケルトンで坪30〜85万円(デザイン度込み)が目安です。広さ別の早見表(10〜300坪)と、坪数をメーターで動かせるシミュレーター(10〜500坪)、相場が記事によって割れる理由の解説は、オフィスの内装工事費用|坪単価と2026年実勢にすべてまとめています。会社選びと費用の把握は、この2記事でセットです。
オフィスの内装事例と相見積もり
系統の当たりがついたら、事例で目を養いましょう。当サイトの事例データベースには、オフィスの内装デザイン事例が220件超、東京・大阪から北海道・九州まで全国分で公開されています。テイストの近い事例が見つかったら、条件を一度入力するだけで、オフィス内装に対応できる複数の会社から見積もりを取れます。紹介は運営が個別に確認したうえで行うため、営業電話が乱れ飛ぶ形式ではありません。
オフィスの内装、事例を見て複数社を比較する
よくある質問
大手と中堅、どちらに頼むのが正解ですか?
規模と目的次第です。100人超の移転や複数拠点の標準化なら、什器・ICTまで一括で持てるメーカー系の総合力が活きます。〜30人の移転・改装なら、中堅の小回りとコストが強い。31〜100人はメーカー系とデザイン専業の競合帯で、系統をまたいだ相見積もりが最も有効です。「どちらが上」ではなく、自社の規模帯を主戦場にしている会社を選ぶのが正解です。
ネットのランキング記事は信用できますか?
3点で読んでください。①選定基準が明示されているか、②運営者は誰か(紹介料で収益化するモデルか、施工会社の自社メディアか)、③更新日はいつか。基準のないランキングは、順位に意味がありません。なお本記事も同じ物差しで読まれるべきです——基準は冒頭に明示した通り「公式サイトで検証できた会社のみ・順位付けなし・系統整理」で、当サイトは複数社の相見積もりを取る場を提供する立場です。
相見積もりは何社に頼むのがいいですか?
2〜3社が現実的です。それ以上は比較の手間が増える割に情報が増えません。大切なのは社数より組み合わせで、同じ系統で揃えるより、メーカー系+デザイン専業のように入口の違う会社を並べるほうが、提案の幅と価格の妥当性の両方が見えます。東京で実際に声をかける会社の候補と、内見前に始める逆算の段取りは、東京のオフィス内装・デザイン会社の選び方で解説しています。大阪で声をかける会社の候補は、大阪のオフィス内装・デザイン会社の選び方にまとめています。横浜・神奈川は、横浜・神奈川のオフィス内装・デザイン会社の選び方で地場と東京の会社の使い分けを解説しています。埼玉は埼玉のオフィス内装会社の選び方で、大宮の床不足を踏まえた「移転か・今の場所を活かすか」の考え方をまとめています。千葉は千葉のオフィス内装会社の選び方で、事務機・設計施工・デザイン・東京の会社という4ルートの使い分けを解説しています。京都は京都のオフィス内装会社の選び方で、「本社の街」で長く使うオフィスの作り方をまとめています。神戸・兵庫は神戸・兵庫のオフィス内装会社の選び方で、三宮再整備で動く市場の「待つか・いま動くか」を整理しています。声をかける前に、要件を1枚にまとめておくのを忘れずに。
メーカー系とデザイン専業は、何がどう違うのですか?
入口が違います。メーカー系は什器・家具から空間に入るため、家具・ICT込みの一括提案と全国対応の体制が強み。デザイン専業は空間のコンセプトから入るため、ブランディングや採用に効く「らしさ」のある空間づくりが強みです。どちらが上ではなく、自社が「機能と一括の安心」と「空間の世界観」のどちらを優先するかで選ぶ違いです。
費用はどのくらい見ておけばいいですか?
居抜きで坪10〜35万円、セットアップオフィスは入居時の追加工事のみで0〜15万円、スケルトンで坪30〜85万円(デザイン度込み)が2026年の目安です。相場記事によって数字が大きく違う理由と、広さ・条件別の概算は、姉妹記事の早見表とシミュレーターで確認してください。
あわせて読みたい関連ガイド
「大手はどこか」という問いは、「自社の規模と目的に、どの系統が合うか」という問いに置き換えたときに初めて答えが出ます。3系統で入口を絞り、要件を1枚にまとめ、系統をまたいだ2〜3社で相見積もりを取る。この順番なら、会社選びで大きくは外しません。本記事の系統整理と、姉妹記事の費用シミュレーターを、その最初の物差しとしてご活用ください。
