天ぷら専門店の移転は、ほかの飲食店の移転とは勝手が違います。多くの飲食店が厨房で調理して提供するのに対し、天ぷら専門店は職人が客の目の前で揚げる「天ぷらカウンターのライブ」であり、それを支える二つの要素——揚げ場を囲むカウンターと、高温の油の煙・熱を客席に出さない強力な排煙——が、移転の核心になるからです。とくに排煙は、移転先の物件で「ダクトを通せるか」が物件選びを左右するほど重要です。これらを旧店の原状回復と新店の内装を一つの予算表・スケジュールで段取りするのが、天ぷら移転の難しさです。本記事は、天ぷら専門店のオーナーが移転を成功させるために、天ぷらカウンターの作り直し・揚げ油の排煙・白木カウンターと和の空間・費用構造・行政手続き・業者選びまでを、できるだけ深く整理した発注者向けのガイドです。和食・割烹(天ぷらカウンターを含む)の内装費用そのもの(和の造作・カウンターの素材の考え方)は和食・割烹の内装費用ガイドもあわせてご覧ください。
移転費用の全体像を先に知りたい方へ
旧店の原状回復+新店の内装工事+二重家賃まで合算した総額の内訳と進め方は、店舗移転の費用と流れ 完全ガイドにまとめています。
30秒でわかる結論
天ぷら移転の要点
- 天ぷら移転=「天ぷらカウンター(揚げ場のライブ)」と「揚げ油の排煙」を、旧店原状回復+新店内装と一括で作り直す
- 職人が目の前で揚げるため、揚げ場を囲むカウンター(8〜10席が多い)と、高温の油の煙・熱を客席に出さない排煙が両輪
- 移転先の物件は「揚げ油の排煙ダクトを通せるか」が最重要制約。物件契約前に必ず確認する
- 費用は「旧店の原状回復」「新店の内装(天ぷらカウンター・排煙・和の造作)」「天ぷら鍋等の設備移設」の3つを1つの予算表で見る
- 移転先では飲食店営業許可の再取得が必要。天ぷらカウンター・揚げ場排煙・和の造作を読める業者を複数社で比較する
⚠️ ご注意:本記事は一般的な情報提供を目的としており、正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。記載の費用相場・客単価などはあくまで一般的な目安で、業態(高級カウンター天ぷら/カジュアル/天丼)・地域・規模・物件条件・造作の範囲によって大きく異なります。飲食店営業許可の再取得や消防への届出、ダクトの設置可否などの手続き・条件は、所管の保健所・消防署・自治体や建物・家主の運用によって異なります。具体的な費用は複数社の見積もりで、手続きは所管の保健所・消防署で、必ずご確認ください。
天ぷらの移転は「天ぷらカウンターと揚げ油の排煙の作り直し」——一般の飲食移転と別
天ぷらの移転が他の飲食店と違うのは、「天ぷらカウンター(揚げ場のライブ)」と「揚げ油の排煙」という二つの要素を同時に作り直す点です。
一般的な飲食店は厨房で調理して客席に運びます。ですが天ぷら専門店は、職人が客の目の前の揚げ場で一品ずつ揚げ、揚げたてをカウンター越しに供する「ライブ」が醍醐味です。揚げる音・油のリズム・香りも演出の一部で、これがエンターテインメント性を生み、客単価を支えます。だからこそ、揚げ場を囲むカウンターと、揚げ場から立ちのぼる高温の油の煙・熱を客席に広げない排煙が、両輪で重要になります。
一般の飲食移転
主役厨房設備・客席の作り直し
排気標準的な厨房換気
客席テーブル中心でも可
天ぷらの移転(本記事)
主役天ぷらカウンター+揚げ場
排気高温の油の煙・熱の強力な排煙
客席揚げ場を囲むカウンター中心
このため、天ぷらの移転は「揚げ場を囲む天ぷらカウンターを作り直し、揚げ油の排煙を物件に合わせて再構築し、白木カウンターと和の空間で格を整える」という、天ぷら特有の段取りが核心になります。なお、和食・割烹全般(会席・料亭)の移転は和食移転ガイド、同じくカウンターのライブが主役の鉄板焼きの移転は鉄板焼き移転ガイド、寿司店の移転は寿司移転ガイドも参考になります。
天ぷら移転の費用相場——旧店の原状回復・新店の内装を1つの予算表で
天ぷら移転の費用は、「旧店の原状回復」「新店の内装」「天ぷら鍋等の設備移設」の3つを、一つの予算表で見るのが基本です。
- ① 旧店の原状回復:賃貸契約の原状回復義務に従い、揚げ場・排煙・白木カウンター造作などを撤去してスケルトンに戻す。白木カウンターや和の造作を造り込んだ分だけ、撤去(原状回復)も高額になりやすい
- ② 新店の内装:天ぷらカウンター・揚げ場・排煙・和の造作・個室を新設。高級店ほど白木カウンターや和の空間に投資する
- ③ 天ぷら鍋等の設備移設:天ぷら鍋・厨房機器・什器・器の移設・再設置。これらを移設するか、移転を機に新設するかの判断も必要
具体的な金額は業態・規模・造作の範囲・物件で大きく変わります。本記事で固定の坪単価は示していません。和食・割烹(天ぷらカウンターを含む)の内装費用の詳しい考え方(白木カウンターの素材・和の造作・コストダウンの優先順位など)は
和食・割烹の内装費用ガイドに譲ります。
旧店・新店・設備を一つの予算表にまとめ、複数社の見積もりで実際のレンジを把握することをおすすめします。旧店と新店を別々の業者に分けると、責任の境目で抜け漏れが起きたり割高になったりするため、一括で見られる業者に相談すると安全です。
揚げ場と排煙が物件を決める——天ぷらカウンター・油の煙と居抜き判定
天ぷら移転で、物件選びと費用を最も大きく左右するのが揚げ場と排煙です。天ぷらは高温の油で揚げるため、油の煙・熱を逃がす強力な排煙設備が欠かせません。
天ぷらカウンター・揚げ場は、次のような要素で構成されます。
- 揚げ場(オープンキッチン):天ぷら鍋・こだわりの油(配合・種類)・高温の温度管理。職人が目の前で揚げる、店の主役
- 天ぷらカウンター:揚げ場を囲むカウンター(8〜10席が多い)。職人の手仕事を間近に感じる作りが価値になる
- 白木カウンター・和の空間:天然欅・檜などの白木カウンター、格子、石材、和の意匠で格をつくる
- 個室・テーブル:カウンター主役に加え、会食・接待用のテーブル・個室を併設する例も
そして、揚げ油の煙・熱を逃がす排煙が、移転先の物件選びを左右します。
排煙のダクトを通せるか:高温の油は煙・熱・においが出るため、これを逃がす強力な排煙設備(ダクト)が必須です。ダクトを設置するには躯体に穴を空ける場合が多く、家主・建物オーナーの承諾が必要なことが多いため、物件契約前に必ず確認します。また、煙・においを建物の前面から出すと近隣に迷惑がかかることもあります。とくに天ぷらカウンターは客席が揚げ場に近いため、油煙・熱が客席に届かないよう、排気・換気の設計が快適性を左右します。給気と排気のバランス、電気・ガス容量も含めて、契約前に業者と現地で確認することが重要です。方式・費用は規模・物件で異なるため、業者・メーカーに確認してください。
居抜き判定——前テナントが天ぷら/和食か、揚げ場・排煙が使えるか
居抜き(前テナントが天ぷら/和食)
流用揚げ場・排煙・カウンター造作の躯体
確認自店の業態・規模に設備が合うか
コスト抑えやすい(合えば)
スケルトン
自由度カウンター・揚げ場を理想で設計
確認排煙・和の造作を一から構築
コスト高くなりやすい
居抜きでも「天ぷらの揚げ場・排煙・カウンターに使える設備か」を見極めることが大切です。元天ぷら店・元和食店の居抜きで揚げ場や排煙が残っていても、自店の業態(高級カウンターかカジュアルか)や規模に合わなければ、結局は大きな作り直しが必要になります。「居抜きだから安い」と早合点せず、自店の揚げ場・排煙・カウンターの要件に物件が合うかを、天ぷら・和食に詳しい業者に確認してもらいましょう。旧店の原状回復については原状回復ガイドも参考になります。
見えない急所——白木カウンター・和の空間の作り直し・カウンター中心の設計と、相見積もりのB/C工事
天ぷら移転で、費用や集客を大きく左右するのに見落とされやすいのが、次の急所です。
白木カウンター・和の空間の作り直し:高級天ぷら店は、天然欅・檜などの白木カウンター、格子、壁面のタイルや錫、床の石材、備前焼の器など、
和の造作と静謐な空間が格をつくります。白木カウンターは樹種・サイズ・木目で費用が大きく変わり、和の造作は職人の技が要ります。移転は、この世界観をアップグレードする好機です。和の造作(白木カウンター・格子など)の詳しい費用は
和食・割烹の内装費用ガイドを参照してください。
カウンター中心の客席設計と職人のペース:天ぷらは揚げたてを一品ずつ、職人のペースで供するため、揚げ場を囲むカウンターが客席の中心になります。カウンター8〜10席で職人が無理なく回せる人数の設計、職人と客の距離、揚げる所作が見える配置が、ライブの価値を左右します。会食・接待・記念日の需要には個室・テーブルを併設し、用途で使い分けられるようにする例もあります。移転は、ターゲットと客単価を見直してカウンター・個室の構成を作り直す機会です。
業態で空間の重心が変わる:高級カウンター天ぷら(ディナー15,000〜25,000円程度が一つの目安)は白木カウンター・和の造作・個室に投資し、接待・会食・記念日・海外ゲストの需要を取り込みます。一方、カウンター越しに揚げたてを手頃に出すカジュアル天ぷらや、回転重視の天丼・天そば店は、空間の重心が変わります。移転を機に、狙う業態と客単価を固めてから、カウンター・客席の構成を設計するのが順序です。
さらに、ビルやテナントに入る場合は、ビルオーナーが施工業者を指定する「B工事」と、自分で発注できる「C工事」の見極めも重要です。とくに揚げ油の排煙、電気・ガス容量は、天ぷら店に欠かせない一方で費用も大きいため、どの工事区分に入るかを契約前に確認し、C工事の部分は相見積もりで適正価格を引きましょう。工事区分や見積もりの比較は見積もり比較ガイドが参考になります。
常連・予約を切らさない移転——飲食店営業許可の再取得・二重家賃スケジュール
天ぷら移転で常連客と予約を守るには、営業を切らさないスケジュール設計が欠かせません。とくに高級天ぷら店は予約・常連の比重が大きいため、移転先・告知の設計が重要です。
移転先では飲食店営業許可の再取得が必要:店舗の移転では、移転先の店舗について改めて飲食店営業許可を取得する必要があります(保健所の施設検査などを経て許可されます)。あわせて、消防への防火対象物使用開始届、深夜に酒類を提供する場合は深夜酒類提供飲食店営業の開始届出など、業態・営業時間に応じた手続きが必要になることがあります。これらの手続きは所管の保健所・消防署・警察署の運用によって異なるため、早めに確認してください。
二重家賃を抑えつつ、切れ目をなくす:旧店の営業を続けながら新店を工事し、新店の準備が整ったら切り替えるのが理想ですが、その間は旧店と新店の二重家賃が発生します。一方で、旧店を早く閉めすぎると営業の空白期間ができ、常連や予約を失うおそれがあります。工事期間・許可取得の期間を見込んで、二重家賃を最小限にしつつ営業の切れ目をつくらないスケジュールを組むことが重要です。とくに揚げ油の排煙のダクト工事は時間がかかることがあるため、余裕を持った工程を組みます。
①物件選定(排煙ダクト・電気ガス容量)ダクトを通せるか業者と現地確認
②新店の天ぷらカウンター・揚げ場・排煙の設計ライブ動線・給排気バランス
③営業許可・消防の手続き飲食店営業許可の再取得など
④旧店原状回復+新店工事・設備移設切れ目ないスケジュールで
⑤開店・常連/予約の引き継ぎ移転告知・ライブ/和の空間の発信
あわせて、予約・常連への移転告知も計画します。高級天ぷら店は予約と常連の比重が大きいため、移転先・移転時期を丁寧に告知し、カウンターのライブ感や和の空間を引き継いだことを伝えると、客単価の高い接待・会食・記念日需要を引き継ぎやすくなります。
天ぷら移転の進め方・行政手続きと「天ぷらカウンター・揚げ場排煙・和の造作を読める業者」
天ぷら移転は、行政手続きと工事を並行で進めるのが基本です。そして工事の業者選びで重要なのが、「揚げ場を囲む天ぷらカウンター」「揚げ油の排煙」「白木カウンター・和の空間」を読める、天ぷら・和食の実績がある業者を選ぶことです。
- 移転先の物件で揚げ油の排煙ダクトを通せるか(躯体貫通・近隣配慮)を、契約前に現地で見極められるか
- 揚げ場を囲む天ぷらカウンター(職人が無理なく回せる席数・距離)と、揚げ場・天ぷら鍋を設計できるか
- 油煙・熱が客席に届かない排気・換気(給排気バランス)を設計できるか
- 天然欅・檜などの白木カウンター、格子・石材など和の造作を、格に応じて設計できるか
- 旧店の原状回復と新店の内装を、一つの予算表・スケジュールで一括管理できるか
業者選びでは相見積もりが必須です。天ぷら店は揚げ油の排煙や白木カウンターなど特殊な設備・造作が多く、各社の提案も金額も差が出るため、複数社を比べてはじめて適正と相性が見えてきます。和食・割烹(天ぷらカウンターを含む)の内装費用そのものを詰めたい場合は和食・割烹の内装費用ガイド、和食・割烹全般の移転は和食移転ガイド、カウンターのライブが主役の鉄板焼きの移転は鉄板焼き移転ガイドも参考になります。
よくある質問(FAQ)
天ぷら店の移転費用はどれくらいかかりますか?
「旧店の原状回復」「新店の内装(天ぷらカウンター・揚げ場・排煙・白木カウンター・和の造作)」「天ぷら鍋等の設備移設」の3つの合計で、業態(高級カウンター天ぷら/カジュアル/天丼)・規模・造作の範囲・物件によって大きく変わります。とくに揚げ油の排煙、白木カウンターや和の造作は、造り込んだ分だけ撤去(原状回復)も高額になりやすいのが特徴です。本記事では固定の坪単価は示していません。旧店・新店・設備を一つの予算表にまとめ、複数社の見積もりで実際のレンジを把握することをおすすめします。和の造作の費用の詳しい考え方は和食・割烹の内装費用ガイドを参照してください。
移転先の物件選びで、最も注意することは何ですか?
「揚げ油の煙・熱を逃がす排煙のダクトを通せるか」です。天ぷらは高温の油で揚げるため、強力な排煙設備が必須で、ダクトを設置するには躯体に穴を空ける場合が多く、家主・建物オーナーの承諾が必要なことが多いため、物件契約前に必ず確認します。とくに天ぷらカウンターは客席が揚げ場に近いため、油煙・熱が客席に届かないよう排気・換気の設計が快適性を左右します。電気・ガス容量も含めて、契約前に業者と現地で確認することが重要です。
天ぷらカウンターは、何席くらいで設計すればいいですか?
業態・職人の人数によって変わります。高級カウンター天ぷらでは、職人が目の前で一品ずつ揚げて供するため、揚げ場を囲むカウンターが客席の中心になり、8〜10席程度が一つの目安とされます。職人が無理なく回せる人数、職人と客の距離、揚げる所作が見える配置が、ライブの価値を左右します。会食・接待・記念日の需要には個室・テーブルを併設し用途で使い分ける例もあります。移転を機に、狙う業態と客単価に合わせてカウンター・個室の構成を作り直すとよいでしょう。
揚げ場の排煙・換気は、何に注意すればいいですか?
天ぷらは高温の油で揚げるため、油の煙・熱・においを逃がす強力な排煙が欠かせません。とくにカウンター席は揚げ場に近いため、油煙・熱が客席に届かないよう、排気と給気(吸気口の位置)のバランスを設計段階で計算することが大切です。排気だけを強くすると店内が負圧になり外気が入りやすくなるため、給排気のバランスが重要です。ダクトを躯体に通せるか、煙を前面から出して近隣に迷惑がかからないかも、物件契約前に業者と確認しましょう。方式・費用は規模・物件で異なるため、業者・メーカーにご確認ください。
和食店・鉄板焼きの移転と、何が違いますか?
和食・割烹(会席・料亭)の移転は、和の造作全般と会席厨房(焼き場・揚げ場・刺身場・活魚)の作り直しが中心です。鉄板焼きはシェフが鉄板で焼くカウンターライブと鉄板の排気が核です。天ぷら専門店は、職人が目の前で揚げる天ぷらカウンターのライブと、高温の油の煙・熱を逃がす排煙という、天ぷら特有の設備が核になります。白木カウンターと和の空間で格をつくる点は和食と共通しますが、揚げ場・揚げ油の排煙の作り込みが天ぷら移転の特徴です。和食・割烹全般は和食移転ガイド、鉄板焼きは鉄板焼き移転ガイドを参照してください。
移転先で必要な手続きは何ですか?
店舗の移転では、移転先について改めて飲食店営業許可を取得する必要があります(保健所の施設検査などを経て許可されます)。あわせて、消防への防火対象物使用開始届、深夜に酒類を提供する場合は深夜酒類提供飲食店営業の開始届出など、業態・営業時間に応じた手続きが必要になることがあります。これらは所管の保健所・消防署・警察署の運用によって異なるため、工事のスケジュールと並行して早めに確認してください。
予約客や常連を切らさずに移転するには、どうすればいいですか?
高級天ぷら店は予約と常連の比重が大きいため、移転先・移転時期の告知が特に重要です。旧店の営業を続けながら新店を工事し、準備が整ったら切り替えるのが理想ですが、その間は二重家賃が発生します。一方、旧店を早く閉めすぎると営業の空白ができ常連や予約を失うため、工事期間・営業許可取得の期間を見込んで、二重家賃を最小限にしつつ営業の切れ目をつくらないスケジュールを組みます。とくに揚げ油の排煙のダクト工事は時間がかかることがあるため余裕を持った工程にし、カウンターのライブ感や和の空間を引き継いだことを丁寧に告知すると、常連を引き継ぎやすくなります。
業態(高級カウンター/カジュアル/天丼)で、移転の進め方は変わりますか?
変わります。高級カウンター天ぷら(ディナー15,000〜25,000円程度が一つの目安)は、白木カウンター・和の造作・個室に投資し、職人のライブと静謐な空間で接待・会食・記念日・海外ゲストの需要を取り込みます。一方、カウンター越しに揚げたてを手頃に出すカジュアル天ぷらや、回転重視の天丼・天そば店は、空間の重心が変わります。移転先の物件規模も予算も業態で大きく変わるため、まず狙う業態と客単価を固めてから物件・業者を検討するのが順序です。
天ぷら店の移転は、どんな業者に頼めばいいですか?
揚げ場を囲む天ぷらカウンター(職人が無理なく回せる席数・距離)、揚げ油の煙・熱を逃がす強力な排煙、天然欅・檜などの白木カウンターと和の空間の3つを、業態に合わせて設計・施工でき、旧店の原状回復と新店の内装を一つの予算表・スケジュールで一括管理できる、天ぷら・和食の実績がある業者が理想です。とくに移転先で揚げ油の排煙ダクトを通せるかを契約前に見極められることが重要です。1社だけでは判断が難しいため、複数社に相見積もりを取り、天ぷら・和食の実績と提案内容・段取り力を比較して選びましょう。
まとめ|天ぷら移転は「天ぷらカウンター」と「揚げ油の排煙」を一括で段取りする
天ぷら専門店の移転は、職人が目の前で揚げるカウンターのライブという特性ゆえに、一般の飲食移転とは別の段取りが要ります。①揚げ場を囲む天ぷらカウンター(8〜10席が多い・職人が無理なく回せる設計)の作り直し、②高温の油の煙・熱を客席に出さない強力な排煙の再構築(移転先でダクトを躯体に通せるかが物件選びの最重要制約)、③天然欅・檜などの白木カウンターと和の空間で格をつくる作り直し——これらを、旧店の原状回復・新店の内装と一つの予算表・一つのスケジュールで段取りします。和の造作の内装費用そのものは和食・割烹の内装費用ガイドへ。天ぷらカウンター・揚げ場排煙・和の造作を読める、天ぷら・和食の実績がある業者に、複数社で相見積もりを取ることが、天ぷら移転を成功させる第一歩です。費用は複数社の見積もりで、手続きは保健所・消防署に必ずご確認ください。