しゃぶしゃぶ・すき焼き・鍋店の内装の費用相場|坪単価・内訳・見積の注意点

📅 最終更新: 2026年4月3日
しゃぶしゃぶ・すき焼き・鍋店の内装費用は、居抜きで坪25〜50万円スケルトンで坪45〜90万円が全国的な目安です。接待対応の高級しゃぶしゃぶや全室個室の和空間では坪70〜120万円以上になることも。鍋業態は「各テーブルへのガス・IH配管(インフラ)」と「個室化・半個室化の度合い」で費用が大きく変わるのが最大の特徴です。客席の全テーブルに熱源を配するため、ガス配管・電気配線・換気設備が一般の飲食店より大幅に増加します。本記事では坪単価の考え方からモデル予算、見積内訳、業態別(しゃぶしゃぶ・すき焼き・もつ鍋・水炊き・一人鍋等)の費用差、コストダウンの優先順位、届出、失敗事例、業者選びまで──鍋業態開業の内装費用をこの1本で解消します。

基本しゃぶしゃぶ・すき焼き・鍋 内装費用の全体像──何で決まるのか

鍋業態の内装費用は、主に以下の 5つの要素 が複合的に影響します。一般の飲食店と異なり、「客席の全テーブルに熱源を配るインフラ」と「鍋の蒸気を処理する換気」がこの業態固有のコスト要因です。

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物件の状態
居抜き(前テナントの設備を活用)か、スケルトン(ゼロから施工)かで工事費が根本的に変わります。焼肉店や鍋業態からの居抜きならテーブル下のガス配管を流用できる可能性も。
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各テーブルの熱源(ガス/IH)
全テーブルにガスコンロ or IHヒーターを設置するため、テーブル数分のガス配管 or 電気配線が必要。焼肉店と同様、客席インフラが費用を大きく押し上げます。
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個室化・半個室化の度合い
鍋は「囲んで食べる」会食メニュー。接待・宴会ニーズが高く個室の需要大。完全個室・半個室・掘りごたつの造作が費用に直結します。
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換気・排煙設備
全テーブルで鍋を煮る蒸気が発生します。焼肉ほどの油煙はないものの、客席エリア全体で大量の蒸気を処理する換気設計が重要です。
和の空間演出のグレード
しゃぶしゃぶ・すき焼きは「和食」のイメージが強い業態。無垢材、障子、格子、坪庭──和の素材と照明のグレードが空間の品格と客単価を決めます。

結論として、「居抜きのカジュアル鍋居酒屋」と「スケルトンからつくる全室個室の高級しゃぶしゃぶ」では費用が 3〜5倍 開くことも珍しくありません。まずは業態と物件条件を整理しましょう。(詳しくは業種別の費用相場一覧で解説しています。)


表①坪単価の目安(居抜き/スケルトン/高級仕様)

施工タイプ 坪単価の目安 特徴・想定業態
居抜き物件 25〜50万円/坪 前テナントのガス配管・換気を活用。鍋居酒屋、もつ鍋専門店
標準スケルトン 45〜90万円/坪 テーブル熱源・換気・客席を新設。しゃぶしゃぶ、水炊き専門店
高級仕様/全室個室 70〜120万円以上/坪 完全個室、無垢材、障子、坪庭。接待対応の高級しゃぶしゃぶ・すき焼き
鍋業態の坪単価は「テーブル熱源のインフラ」と「個室化の度合い」で大きく変わります。ガス配管は1テーブルあたり3〜8万円、IHヒーターは機器+配線で2〜6万円。個室の壁・扉の造作は1室20〜60万円が加算されます。

表②坪数別モデル予算(12坪〜35坪)

鍋業態は個室や掘りごたつの造作で1席あたりの面積が広くなりやすい。12坪でも20〜30席は確保できますが、個室化すると座席数は減ります。

坪数 費用目安 想定される店舗規模
12坪 約400〜800万円 カウンター+テーブル。一人鍋、カジュアル鍋居酒屋
18坪 約600〜1,300万円 テーブル席+半個室。しゃぶしゃぶ専門店の標準サイズ
25坪 約900〜1,800万円 複数の個室+テーブル席。宴会対応、もつ鍋・水炊き専門店
35坪 約1,200〜2,800万円 全室個室+大宴会場。高級しゃぶしゃぶ・すき焼き

18坪モデルの費用内訳例(関東圏・スケルトン・しゃぶしゃぶ専門店)

費目 金額目安 補足
厨房設備工事 80〜200万円 冷蔵庫、ガス台、シンク、食材のスライサー、製氷機
テーブル熱源工事 40〜120万円 ガス配管 or IH配線×テーブル数。鍋業態固有のインフラ
客席造作(個室・掘りごたつ) 80〜250万円 掘りごたつの掘削+畳、半個室の間仕切り、障子・格子
給排水工事 30〜80万円 厨房の給排水、トイレ、手洗い
換気・空調工事 40〜100万円 客席全体の蒸気排出、厨房換気、エアコン
内装仕上げ工事 60〜200万円 床材、壁材(和の仕上げ)、天井、受付カウンター
電気・照明工事 25〜60万円 間接照明(和の演出)、ダウンライト、看板電源
ファサード・サイン工事 15〜50万円 看板、暖簾、扉。和の風格 or モダン
設計費 20〜50万円 レイアウト設計、ガス配管設計、保健所協議
合計 約390〜1,110万円 坪単価換算で約22〜62万円
上記はしゃぶしゃぶ専門店の参考値です。高級すき焼きの全室個室なら客席造作が大幅に上振れし、カジュアルなもつ鍋居酒屋なら安価に。

実際にどんな予算帯でどんな仕上がりになるか知りたい方は、鍋・しゃぶしゃぶ店の内装デザイン事例を写真で比較するのが近道です。


深掘りなぜ費用が変動するのか──業態・熱源・個室・換気の影響

① 業態タイプ別の費用差──最大の変動要因

業態タイプ 坪単価の傾向 費用の特徴
しゃぶしゃぶ専門店 坪40〜85万円 個室ニーズ高。食べ放題型とコース型で客席設計が異なる
すき焼き専門店 坪45〜100万円 和の上質空間。仲居が調理する本格店は客席の広さが必要
もつ鍋専門店 坪30〜60万円 カジュアルな居酒屋スタイル。博多風の活気ある空間
水炊き専門店 坪35〜70万円 落ち着いた和の空間。個室+コースが主流
一人鍋・鍋居酒屋 坪25〜50万円 カウンター中心。IH×一人鍋。回転率重視
高級しゃぶしゃぶ・すき焼き(接待対応) 坪60〜120万円 全室個室、無垢材、障子、坪庭。銅鍋や鉄鍋の演出

② テーブル熱源──ガスかIHか

熱源 費用目安(1テーブルあたり) 特徴
ガスコンロ(埋め込み型) 3〜8万円 火力◎。ガス配管工事が必要。すき焼きの火の演出に向く
IHヒーター(埋め込み型) 2〜6万円 安全性◎、温度制御◎。電気配線工事。しゃぶしゃぶに最適
カセットコンロ(卓上置き) 0.3〜1万円 インフラ工事不要。鍋居酒屋に。ただし見た目と安全性△
ガスかIHかは「客単価とオペレーション」で決める。高級すき焼き店は火の演出ができるガスが定番。しゃぶしゃぶの食べ放題はIHの温度制御が◎(煮立ちすぎを防ぐ)。カジュアルな鍋居酒屋はカセットコンロでインフラ工事を回避する手も。

注意:ガス配管は消防法の規制が厳しく、ビルの構造によっては引き込みが困難な場合も。物件契約前にガスの引き込み可否を確認しましょう。

③ 個室・半個室・掘りごたつ──鍋業態の「集客装置」

客席タイプ 費用目安(1席あたりの追加) 特徴
テーブル席(オープン) 基本費用のみ 最もローコスト。カジュアル鍋、一人鍋向き
掘りごたつ 1席あたり2〜5万円追加 床の掘削+畳 or フローリング。鍋業態の定番。和の居心地◎
半個室(パーティション/格子) 1室5〜15万円追加 格子や障子で視線を遮断。プライバシーと開放感の両立
完全個室 1室20〜60万円追加 壁+扉で完全に仕切る。接待・家族の特別な食事に
鍋業態は「個室」が予約の決め手になる。忘年会・新年会・接待・家族の祝い事──鍋の利用シーンは「グループでの会食」が中心。個室・半個室の有無が予約数と客単価を左右します。少なくとも半個室(格子・障子の仕切り)は全席に確保するのが鍋業態の成功法則です。

④ 換気設備──鍋の蒸気処理

換気方式 費用目安 特徴
天井換気(全体換気) 30〜80万円 客席全体の蒸気を天井から排出。一般的な鍋店に
テーブル上部の局所排気 1テーブル5〜15万円追加 焼肉店のような各テーブル上のフードは不要だが、個室は局所換気が必要
個室ごとの個別換気 1室5〜15万円追加 個室は蒸気がこもりやすい。個別の換気ダクトで快適性を確保
鍋業態は焼肉ほどの油煙はありませんが、全テーブルで同時に鍋を煮る蒸気量は相当です。特に個室は蒸気がこもりやすいため、個室ごとの換気設計が重要。「窓が曇る」「壁紙が湿気で剥がれる」といったトラブルは換気不足が原因です。

⑤ 地域差・物件タイプ

条件 費用への影響
繁華街・駅前ビル 宴会需要◎。ガス引き込みの可否は物件ごとに要確認
住宅街・商店街の路面店 ファミリー鍋に向く。1階は換気の自由度が高い
ビル上階 ガス配管の制約に注意。IHなら対応しやすい
ロードサイド 食べ放題チェーンに多い。大箱×駐車場の組み合わせ

実務見積の内訳──何が含まれるかを確認する

カテゴリ 含まれる主な項目
① 仮設・解体費 養生、既存内装の撤去、廃材処分
② 厨房設備工事費 冷蔵庫、ガス台、シンク、スライサー、製氷機
③ テーブル熱源工事費 ガス配管 or IH配線×テーブル数。鍋業態固有
④ 客席造作費 掘りごたつ、個室の壁・扉、障子・格子、畳
⑤ 給排水工事費 厨房の給排水、トイレ、手洗い
⑥ 換気・空調工事費 客席の蒸気排出、個室の個別換気、厨房換気、エアコン
⑦ 内装仕上げ工事費 床・壁・天井の仕上げ。和の素材(木、障子、塗り壁等)
⑧ 電気・照明工事費 間接照明、ダウンライト、看板電源
⑨ ファサード・サイン工事費 看板、暖簾、扉、外壁仕上げ
⑩ 設計費 レイアウト設計、ガス配管設計、保健所協議
鍋業態特有の注意点:「テーブル熱源工事(ガス配管 or IH配線)」が見積もりに含まれるか別途かは要確認。また個室の壁・扉の造作費と換気ダクトの費用は個室数で大幅に変動するため、個室数を確定させてから見積もりを取るのが精度を上げるコツです。(詳しくは見積もり比較ガイドで解説しています。)

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注意追加費用が出る典型パターンと回避策

パターン なぜ起こるか 回避策
ガス配管がビルの制約で引けない ビル上階でガスの追加配管が不可と判明。設計変更でIHに切替え 物件契約前にガスの引き込み可否を確認。IH対応も視野に
個室の蒸気がこもって不快 個室ごとの換気を設計せず、蒸気で窓が曇り壁紙が剥がれる 個室には個別の換気ダクトを設計。蒸気量を前提にした排気設計
掘りごたつの床下から湿気 掘りごたつの掘削部の防湿処理が不十分で床下にカビ 掘りごたつの掘削部には防湿シート+換気口を設ける
宴会場の増設が後からできない 壁で仕切った個室を宴会時に連結できず大人数に対応不可 可動式間仕切り(スライドウォール)で個室を連結可能に設計
予備費のすすめ:鍋業態はガス配管・個室造作・換気で想定外が起きやすいため、総予算の 10〜15% を予備費として確保しましょう。

節約予算を抑えるコツ──優先順位の付け方

◎ 削りやすい箇所
  • 焼肉店・鍋業態の居抜き:テーブル下のガス配管・換気を流用で最大の削減効果
  • カセットコンロで熱源工事ゼロ:カジュアル鍋居酒屋なら有効。インフラ費を全額カット
  • 半個室(格子・障子)で完全個室を減らす:壁+扉の造作を抑えつつプライバシー確保
  • 壁は塗装+木の腰板:和の雰囲気を安価に演出
  • IHヒーターで統一:ガス配管より電気配線のほうが工事費が安いケースも
✕ 削ると後悔する箇所
  • 個室・半個室の確保:宴会・接待需要を取り逃すと売上に直結
  • 換気設備:蒸気がこもる個室は「不快」でリピートされない
  • 掘りごたつの快適さ:足元が窮屈な掘りごたつは長時間の宴会に不向き
  • 照明の演出:和の間接照明は鍋の「特別感」を演出する重要投資
  • 暖簾・看板:「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」と一目でわかるファサードは集客の基本

コストダウン策の優先順位まとめ

優先度 施策 削減効果の目安
★★★ 焼肉店・鍋業態の居抜きを選ぶ ガス配管・換気で数百万円削減
★★★ カセットコンロで熱源工事ゼロ テーブル熱源工事40〜120万円を回避
★★☆ 半個室(格子・障子)で対応 完全個室比で1室10〜45万円削減
★★☆ 厨房機器は中古品を活用 新品比で40〜60%削減
★☆☆ 天井はスケルトン仕上げ 天井仕上げ費をゼロに

資金融資・助成金・補助金の基礎知識

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫の融資 飲食業の新規開業者向け融資制度 飲食業での勤務経験が重視。事業計画書の精度が鍵
自治体の制度融資 各自治体の金融機関連携融資 創業融資の枠組みが利用可能
小規模事業者持続化補助金 販路開拓等の経費の一部を補助 内装費が対象になるかは年度・類型による
厨房機器のリース 冷蔵庫、IHヒーター等をリースで導入 初期費用を月額に分散
自己資金 開業資金の核 カジュアル鍋居酒屋なら500万円台〜。高級しゃぶしゃぶは1,500万円以上を見込む

契約原状回復・退去時コストの注意点

  • 原状回復の範囲は賃貸借契約書で決まる:「スケルトン返し」か「現状返し」かで費用が大きく異なる
  • 費用の目安:飲食店の原状回復は坪あたり5〜12万円程度が目安。ガス配管の撤去、掘りごたつの埋め戻しが主な費用
  • 厨房機器の売却:冷蔵庫、IHヒーター等は中古市場で売却可能
  • 「居抜き退去」で大幅削減:鍋業態・焼肉業態への居抜き需要は高い。ガス配管は特に価値がある

届出届出・許認可──鍋店の開業手続き

しゃぶしゃぶ・すき焼き・鍋店は飲食店に共通する飲食店営業許可が必須です。ガスを客席に配管する場合はガス事業者との協議も重要になります。

必須の届出・許可

届出・許可 届出先 備考
飲食店営業許可 保健所 必須。厨房の構造基準(二槽シンク、手洗い等)を満たすことが条件
食品衛生責任者の設置 保健所 1店舗に1名。養成講習会(1日)で取得可能
防火対象物使用開始届 消防署 内装工事着工の7日前までに提出
個人事業の開業届出 or 法人設立届 税務署 開業後1か月以内に提出

条件によって追加で必要な届出

条件 必要な届出・資格 届出先
酒類を提供する場合 深夜酒類提供飲食店営業届出(深夜0時以降に酒類提供の場合) 警察署
収容人数30名以上 防火管理者の選任 消防署
客席にガスを配管する場合 ガス事業者との協議・工事 都市ガス or LPガス事業者
保健所への事前相談は「必須」。飲食店営業許可の構造基準を満たさなければ許可が下りません。設計段階で保健所に事前相談し、基準適合を確認しましょう。

ガス配管はガス事業者との事前協議も重要。客席へのガス配管は安全基準があり、配管のルート・接続方法・安全装置についてガス事業者の確認・工事が必要です。


DIYDIY──鍋店で自分でやれる範囲

鍋業態は和の空間づくりとDIYの相性が良い一方、ガス配管・換気など設備系はすべてプロに任せる必要があります。

◎ DIYしやすい作業
  • 壁の塗装(漆喰風・土壁風):和の雰囲気をDIYで演出。コスパ◎
  • 腰板の設置:杉板やヒノキ板を腰高に張るだけで和の風格
  • 暖簾の発注・設置:オーダー暖簾は1〜3万円。店の顔
  • メニュー板・装飾:木製の手書きメニュー板、季節の装飾
  • テーブル天板の仕上げ:無垢材の天板にオイル仕上げ
✕ プロに任せるべき作業
  • ガス配管工事:テーブルへのガス配管は安全基準が厳格。資格者のみ
  • IHの電気配線:200V電源の配線は電気工事士に
  • 換気・空調工事:客席全体の蒸気処理は専門設計が必要
  • 掘りごたつの掘削:床の構造に関わる工事はプロに
  • 個室の壁・扉の造作:精度と防音性能が必要
  • 厨房設備の設置:ガス台、シンク、換気フードは専門業者に
鍋店のDIYで最も効果的なのは壁の塗装+腰板+暖簾・看板の3点セット。この3つをDIYするだけで20〜60万円程度の削減が見込め、和の手作り感が店の個性になります。

工期工期の目安と進め方

フェーズ 目安期間 やること
相談・要件整理 1〜2週間 コンセプト・メニュー・熱源方式・個室数を整理。施工会社の選定・相見積もり
設計・プランニング 1〜3週間 レイアウト設計、ガス配管 or IH設計、個室設計、見積もり確定。保健所・ガス事業者に相談
施工 3〜8週間 解体→給排水→ガス配管→電気→掘りごたつ掘削→内装仕上げ→個室造作→厨房設備搬入→照明→クリーニング
備品搬入・最終確認 数日 鍋・食器・備品搬入、ガス・IHの動作確認、保健所の検査
トータル 約1.5〜3.5か月 居抜き+カセットコンロなら最短3〜4週間で開業も
ガス配管工事はガス事業者との日程調整が必要。施工会社の工事とガス事業者の配管工事のスケジュールを合わせる必要があるため、早い段階でガス事業者に連絡しましょう。IHの場合は電気工事のみで済むためスケジュールがシンプルです。

失敗例失敗・トラブル事例3選──先人の後悔から学ぶ

事例①
個室の換気不足──「蒸気で前が見えない」と口コミ低評価

全8室の個室を設けたが、個室ごとの換気ダクトを設計しなかった。4名で鍋を囲むと蒸気が充満し「窓も壁も水滴だらけ」「メガネが曇って前が見えない」とSNSで低評価が拡散。個室ごとの換気設備追加で約80万円。

→ 教訓:鍋の個室は全室に個別の換気ダクトが必要。全体換気だけでは個室の蒸気は処理しきれない。「個室数×換気ダクト」を設計段階で組み込むのが鍋業態の鉄則。

事例②
掘りごたつの足元が狭すぎ──「足が伸ばせない」で宴会客が減少

コスト削減で掘りごたつの掘削深さを浅くした(30cm)。大人が足を伸ばせず、2時間の宴会が「足が痛い」「窮屈」と不評。掘り直し工事で約25万円×4か所=約100万円。

→ 教訓:掘りごたつの掘削深さは最低40cm、理想は45〜50cm。宴会で2〜3時間座る鍋業態では足元の快適さが「もう一回来たい」に直結。掘りごたつの掘削費をケチると長期的に売上を失う。

事例③
個室が連結できず20名の忘年会を断る──可動間仕切りなし

4名個室×5室を固定壁で設計。忘年会シーズンに「20名の宴会をしたい」という予約が多数入るも、個室を連結できず全て断る結果に。稼ぎ時の12月に売上が伸びず、後から可動間仕切りに改修して約60万円。

→ 教訓:鍋業態の個室は可動式間仕切り(スライドウォール)で連結可能にするのが鉄則。4名個室×2を連結して8名宴会、×3で12名──柔軟に対応できる設計が忘年会・新年会シーズンの売上を最大化する。

選び方内装業者の選び方・相見積のコツ

🍲
鍋・焼肉業態の施工実績
テーブルへのガス配管、個室設計、掘りごたつの造作──鍋業態の施工経験があるか。
🌬️
換気設計の提案力
個室ごとの換気ダクト、客席全体の蒸気処理──鍋の蒸気量を前提にした換気設計ができるか。
📋
見積もりの透明性
テーブル熱源工事、個室造作、換気ダクトの費用が明確に分離されているか。
🪵
和の空間づくりの提案力
障子、格子、掘りごたつ、間接照明──鍋業態ならではの和の空間を提案できるか。
📌 5つ目:相見積もりは最低2〜3社

同じ条件で複数社から見積もりを取り、金額だけでなく鍋業態の施工実績・換気設計・個室の提案力も比較しましょう。

店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例を写真で比較 できるため、鍋業態の施工実績がある会社を見つけやすくなっています。気になる会社があれば、鍋・しゃぶしゃぶ店の内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。


準備要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)

内装会社への相談前に以下を整理しておくと、見積もりの精度が格段に上がります。このリストはそのまま印刷・スクショして初回打ち合わせに持参できます。

📝 しゃぶしゃぶ・すき焼き・鍋 内装相談チェックリスト
  • 物件の状態:居抜き(前テナントの業態も記載)or スケルトン
  • 坪数・間取り:図面があればベスト。ガスの引込み状況も確認
  • 業態タイプ:しゃぶしゃぶ / すき焼き / もつ鍋 / 水炊き / 一人鍋 / 複合
  • テーブルの熱源:ガス(埋め込み)/ IH(埋め込み)/ カセットコンロ
  • テーブル数:何テーブル分の熱源工事が必要か
  • 座席タイプ:テーブル(椅子)/ 掘りごたつ / 座敷 / カウンター
  • 個室の方針:なし / 半個室(格子・障子)/ 完全個室 / 可動間仕切り
  • 個室数と定員:4名個室×◯室、8名宴会場×◯室 等
  • 掘りごたつの掘削深さ:40cm以上推奨。足元の快適さ
  • 宴会対応:個室の連結(可動間仕切り)、大宴会場の要否
  • メニュー構成:食べ放題 / コース / 単品。天ぷら・刺身等のサイドメニュー
  • 酒類の提供:日本酒・ビール等の提供有無
  • 客席の雰囲気:カジュアル / 和モダン / 上質な和 / 高級割烹
  • 予算の上限:内装工事+設計の合計(厨房機器別途の場合も。予備費10〜15%は別枠)
  • 開業希望時期:忘年会シーズン(11〜12月)前の開業を狙うか
  • デザインのイメージ:参考写真を3〜5枚用意
  • 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し

事例事例でイメージを固める

費用相場やコストダウン策を理解したら、次は「どんな鍋店にしたいか」を具体的にビジュアルで固めるステップです。

店舗内装ドットコムの鍋・しゃぶしゃぶ店の内装デザイン事例・会社一覧では、業態別・規模別・予算帯別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。

  • 全室個室の上質な和空間で魅せる高級しゃぶしゃぶの事例
  • 博多の活気を再現したもつ鍋専門店の事例
  • カウンター×一人鍋で回転率を追求した新業態の事例
  • 掘りごたつ×可動間仕切りで宴会対応を最大化した事例
  • 居抜きを活用しコストを抑えたカジュアル鍋居酒屋の事例

FAQよくある質問

Q1. しゃぶしゃぶ・すき焼き店の内装費用の相場はどのくらいですか?
居抜きで坪25〜50万円、スケルトンで坪45〜90万円が目安です。18坪のしゃぶしゃぶ専門店なら390〜1,110万円前後。テーブル熱源の方式と個室化の度合いで大きく変動します。

Q2. テーブルの熱源はガスとIHどちらがいいですか?
高級すき焼き店は火の演出ができるガスが定番。しゃぶしゃぶの食べ放題は温度制御に優れたIHが◎。カジュアル鍋居酒屋はカセットコンロでインフラ工事を回避する手も。ビル上階はガス配管の制約があるのでIHが無難です。

Q3. 個室は何室くらい必要ですか?
鍋業態は宴会・接待ニーズが高く、個室の有無が予約数を左右します。少なくとも半個室(格子・障子の仕切り)は全席に確保するのがおすすめ。可動間仕切りで連結できる設計なら宴会対応も柔軟にできます。

Q4. 掘りごたつの費用はどのくらいですか?
掘削+仕上げで1席あたり2〜5万円の追加。4名の掘りごたつ1か所なら8〜20万円程度。掘削深さは足の快適さのために最低40cm、理想は45〜50cmを確保しましょう。

Q5. 換気で特に気をつけるポイントは?
個室ごとに個別の換気ダクトが必要です。全体換気だけでは個室の蒸気は処理しきれず「窓が曇る」「壁紙が剥がれる」原因に。設計段階で「個室数×換気ダクト」を組み込みましょう。

Q6. 忘年会シーズンに間に合わせるにはいつから動けばいい?
11月オープンを目指すなら、7〜8月には物件決定・設計着手が必要です。スケルトンの場合は施工に3〜8週間かかるため、逆算して動きましょう。鍋業態の最大の商戦期は11〜2月です。

Q7. 焼肉店の居抜きは鍋店に転用できますか?
非常に相性が良いです。テーブル下のガス配管や換気ダクトをそのまま活用でき、コストダウン効果が最も大きい居抜きパターンのひとつ。排煙ダクトの仕様変更(焼肉用→鍋用は排気量を抑えられる)で済むケースも。

Q8. 一人鍋(カウンター型)の開業費用はどのくらいですか?
居抜き+IH+カウンターのみなら12坪で400〜600万円程度で開業可能です。IHヒーター×カウンター席は一人客の回転率が高く、近年注目の業態です。

Q9. すき焼きで「仲居さんが調理する」スタイルの設計ポイントは?
仲居が鍋の横に立って調理するスペース(1人あたり幅60〜80cm)を確保する必要があります。テーブルの片側を仲居用に空け、通路幅は90cm以上。個室の広さも仲居の動線を含めて設計しましょう。

Q10. 予算オーバーを防ぐ最も効果的な方法は?
焼肉店・鍋業態の居抜きを選ぶこと(ガス配管・換気の流用で数百万円削減)。カセットコンロで熱源工事をゼロにする手もあり。完全個室より半個室(格子・障子)で造作費を抑えつつプライバシーを確保。予備費は10〜15%。


次の一歩まずは事例を見て、相場感をつかみましょう

鍋業態の内装費用は、テーブル熱源・個室化・換気設備で大きく変わります。後悔しないためには──

理想の鍋店を実現する3ステップ

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(詳しくは厨房設備ガイドで解説しています。)

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