内装業界の多角化戦略|リフォーム・原状回復・設計への展開

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住宅リフォームへの参入

店舗・オフィス内装が主力の会社がBtoC住宅リフォーム市場に参入するケースが増えています。LGSの建て込みやボード貼り、クロス施工の技術はそのまま活かせるため、技術的なハードルは低いです。ただしBtoCマーケティングはBtoBとは全く異なり、MEO対策、Googleの口コミ、チラシのポスティングが集客の主軸になります。MEO対策ガイドで地域密着の集客方法を確認してください。

原状回復工事への参入

テナント退去時の原状回復工事は、内装会社にとって最も参入しやすい領域です。解体+クロス張替え+床張替えが主な工事内容で、既存の技術で対応可能。利益率も35〜50%と高く、繁忙期の3〜4月は案件が集中するため、計画的に受注すれば大きな収益源になります。不動産管理会社や賃貸仲介業者との関係を構築し、「原状回復ならウチに」と第一想起される存在を目指しましょう。


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原状回復工事への参入方法

原状回復工事は内装会社の多角化において最も成功率が高い領域の一つです。しかし、単に工事ができるだけでは受注につながりません。不動産管理会社との関係構築と、迅速な対応力が求められます。

ステップ 内容 所要期間 具体的なアクション
①ターゲットの特定 地域の不動産管理会社をリストアップ 1〜2週間 管理物件数が50件以上の管理会社を優先
②挨拶回りと提案 ポートフォリオを持参して訪問営業 1〜3ヶ月 「原状回復のお見積りを無料で対応します」と提案
③見積もりの即日対応 現地調査から当日〜翌日で見積もり提出 ── 管理会社は「早く・安く・きれいに」を求めている
④繁忙期(3〜4月)の体制構築 職人の事前確保、資材の先行手配 1〜2ヶ月前 退去集中時期に対応できる体制を整える
⑤リピート受注の仕組み化 施工完了後のフォロー、定期訪問 継続 年間契約の提案。「原状回復は全てウチに」のポジション確立

原状回復工事のポイントは「スピード」です。管理会社は退去から次の入居者の入居までの空室期間を最小化したいため、見積もりの即日対応と短工期の実現が受注の決め手になります。営業方法ガイドで不動産会社への営業スクリプトを確認してください。


設計・デザイン機能の内製化

内装工事だけでなく設計・デザインも自社で対応できれば、案件の上流から関われるため利益率が大幅に向上します。施工のみの場合の利益率25〜35%に対し、設計+施工の場合は35〜50%を確保できる傾向があります。

内製化の方法 初期投資 メリット デメリット
デザイナーを正社員で採用 月給25〜40万円 常に社内でデザイン対応可能。ブランド統一が容易 固定費の増加。案件がない時も給与が発生
フリーランスデザイナーと業務委託 案件ごとに10〜30万円 必要な時だけ依頼できる。固定費が増えない デザイナーの確保が不安定。自社のノウハウが蓄積されにくい
3D CADソフトの導入 10〜50万円(ソフト代)+学習コスト パースやCGを自社で作成可能。提案の質が向上 学習に3〜6ヶ月。操作スキルの習得が必要
社長自身がデザインスキルを習得 通信講座5〜20万円 外注コストゼロ。施工知識とデザインの両方を活かせる 学習時間の確保が難しい

まずはフリーランスデザイナーとの業務委託から始め、案件数が増えてきたら正社員採用を検討するのが段階的なアプローチです。BtoB案件(店舗・オフィス)ではパースやCGが提案の成否を左右するため、設計機能の内製化は受注率の向上にも直結します。Instagram活用で施工事例+デザイン提案の見せ方を確認してください。


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BtoB店舗内装からBtoC住宅リフォームへの展開戦略

店舗・オフィス内装(BtoB)と住宅リフォーム(BtoC)は、必要な技術は共通していても、マーケティング・営業・価格設定が全く異なります。BtoBの実績をそのままBtoCに展開しても、集客は成功しません。

項目 BtoB(店舗・オフィス) BtoC(住宅リフォーム)
集客方法 マッチングサイト、不動産会社紹介、設計事務所連携 MEO、チラシ、Googleの口コミ、Instagramの施工事例
意思決定プロセス 提案書→相見積もり→プレゼン→発注 HP・口コミ確認→問い合わせ→現地調査→即決
単価帯 300〜3,000万円 30〜300万円
重視されるポイント 実績、提案力、工期管理 価格、口コミ、近所の評判、人柄
営業スタイル 提案型(企画書・プレゼン) 反響型(問い合わせ対応)
リピート率 高(多店舗展開・定期改装) 低(10〜20年に1回)

BtoC展開のポイントは、HPとGoogleビジネスプロフィールを住宅リフォーム向けに最適化することです。BtoBの施工事例だけでは住宅オーナーには響きません。「6畳の壁紙張替え:5〜8万円」「トイレリフォーム:20〜40万円」のように、住宅オーナーが検索するキーワードと価格帯に合わせた情報発信が必要です。HP集客ガイドMEO対策ガイドで具体的な方法を確認してください。


多角化で失敗する3つのパターン

失敗パターン 具体例 対策
①本業がおろそかになる 新事業に注力するあまり、主力の店舗内装の品質が低下。既存顧客からのクレーム増加 新事業に投入する人員とコストの上限を決める。本業の利益率が低下したら新事業を見直す
②人材の分散 少ない人員を複数事業に分散し、どの事業も中途半端になる 新事業は既存社員の兼務ではなく、専任担当を1名決める。または外注で対応
③中途半端な投資 設計事務所を開設したが、CADソフトだけ買ってデザイナーを雇わなかった 新事業に参入する前に、必要なリソース(人材・設備・資金)を全て洗い出し、確保してから開始する

多角化の鉄則:まず1つの新事業を軌道に乗せてから、次の事業に展開する。同時に2つ以上の新事業を始めると、どちらも中途半端になるリスクが高まります。内装会社に最もおすすめなのは「原状回復工事」からの参入です。技術的ハードルが低く、利益率も高く、既存の営業ネットワーク(不動産会社)を活用できるためです。


多角化の成功事例2選

※以下は一般的な業界事例をもとにした想定ケースです。
モデルケース①:原状回復工事で閑散期の売上を確保、年商1.5倍に(従業員6名規模の想定)

想定するのは、店舗内装が主力で年商5,000万円規模の設計事務所です。閑散期(7〜8月)の売上が繁忙期の3分の1まで落ち込むのが課題でした。不動産管理会社5社に営業し、原状回復工事の受注を開始。初年度は年間15件(平均単価80万円)を受注し、約1,200万円の売上を追加。原状回復の利益率は40%と、店舗内装(30%)より高く、利益面でも大きく貢献。年商は5,000万円から7,500万円に成長しました。「閑散期にも安定した仕事があるという安心感は、精神的にも大きい」(業界関係者の声として)と社長は語ります。

モデルケース②:設計機能の内製化で客単価40%アップ(従業員8名規模の想定)

想定するのは、飲食店の内装施工を得意とする年商8,000万円規模の会社です。設計は外部のデザイナーに依頼していましたが、フリーランスデザイナーを業務委託で確保し、パース作成を自社で行う体制に移行。「デザイン+施工」のワンストップサービスを打ち出したところ、設計料(案件の5〜8%)が追加収益になるだけでなく、施工案件の受注率も向上。客単価は平均400万円から560万円に40%アップし、年商は8,000万円から1億2,000万円に成長しました。マッチングサイト比較集客方法ガイドも合わせてご活用ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 多角化はどのタイミングで始めるべきですか?
本業(内装工事)の年商が3,000万円以上で利益率25%以上を安定して確保できている状態が、多角化を検討するタイミングの目安です。本業が不安定な段階で新事業を始めると、どちらも共倒れになるリスクがあります。まず本業の利益率を改善し、経営基盤を安定させてから新事業に挑戦しましょう。本業の改善方法は利益率ガイドや下請け脱却ガイドで詳しく解説しています。
Q. 原状回復工事の単価相場はどれくらいですか?
原状回復工事の単価は物件の広さと状態によって異なりますが、ワンルーム(20〜30㎡)で8〜15万円、1LDK(40〜50㎡)で15〜30万円、事務所(50〜100㎡)で30〜80万円が目安です。主な工事内容はクロス張替え、床のクリーニングまたは張替え、ハウスクリーニング、設備の補修です。管理会社との取引が安定すると、月5〜10件の継続受注が見込める領域です。
Q. 住宅リフォーム市場に参入するメリットは何ですか?
3つあります。①景気変動の影響を受けにくい(住宅の老朽化は景気に関係なく進む)。②リピート率が低い代わりに、口コミによる紹介が期待できる。③小規模案件(30〜100万円)が多いため、少人数でも回せる。店舗内装の技術(LGS、ボード貼り、クロス施工、造作)はそのまま活かせるため、技術的なハードルは低いです。ただし集客方法がBtoBとは全く異なるため、MEO対策やチラシなどBtoCマーケティングの知識が必要になります。
Q. 設計機能を内製化するには何が必要ですか?
最低限必要なのは①3Dパース作成ソフト(SketchUp等、無料版あり)または2D CADソフト(月額5,000〜3万円)②デザインスキルを持つ人材(正社員、フリーランス、または社長自身が習得)の2つです。パース作成を外注する場合は1枚3〜10万円が相場ですが、自社で作成できれば費用はソフト代のみ。まずはフリーランスデザイナーに案件単位で依頼し、案件数が月3件以上になったら正社員採用を検討するのが段階的なアプローチです。
Q. 定額メンテナンスサービスとは何ですか?
施工完了後に、月額1〜5万円で定期的なメンテナンス(クロスの補修、塗装のタッチアップ、設備の点検等)を提供するサブスクリプション型のサービスです。ストック収益(毎月安定した収入)が得られるため、景気変動に左右されにくい経営基盤を構築できます。契約先が30件×月額3万円=月額90万円、年間1,080万円の安定収益に。飲食チェーンやクリニックなど、複数店舗を持つBtoB顧客に特に需要があります。
Q. 多角化と本業のバランスをどう取ればいいですか?
「本業70%:新事業30%」のバランスを初期の目安にしてください。売上・人員・時間の全てにおいて、本業に70%以上のリソースを確保した状態で新事業に挑戦します。新事業の売上が全体の30%を安定して超えてきたら、人員や設備の追加投資を検討しましょう。くれぐれも新事業に夢中になって本業の品質が落ちないよう注意してください。既存顧客からの信頼を失うと、回復に数年かかります。
Q. フランチャイズ加盟による多角化はどうですか?
リフォーム系のFCに加盟して住宅リフォーム事業を始める方法もあります。FCのメリットはブランド力と集客力を活用できること、マニュアルがあるため参入のハードルが低いことです。一方、加盟金(100〜500万円)やロイヤリティ(売上の3〜8%)のコストがかかり、自由度が制限されるデメリットもあります。FCの加盟条件は各FC本部にご確認ください。自社ブランドでの参入と比較検討し、投資対効果で判断しましょう。

見積もり比較ガイド開業費用ガイド業者の選び方年収・売上ガイドも合わせてご活用ください。

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Q. 多角化のための資金はどう確保すればいいですか?
本業の粗利からの内部留保と、日本政策金融公庫などの公的融資の組み合わせが基本線です。重要なのは初期投資を抑えた入り口を選ぶこと。原状回復なら既存顧客の退去案件1〜2件から、住宅リフォームなら水回り単品からなど、小さく始めて回収を確認しながら広げれば、大きな借入をせずに検証できます。回収シナリオが描けない投資は金額を縮小するのが堅実です。
Q. 新分野の実績がゼロの状態で、最初の案件はどうやって取ればいいですか?
最短ルートは既存顧客への案内です。店舗の顧客なら退去時の原状回復、経営者個人の自宅リフォームなど、信頼関係がある相手から始めれば実績ゼロでも受注できます。外部から取る場合は、マッチングサイトや紹介の場で「隣接分野の施工実績」(店舗内装の事例)を提示し、施工品質への信頼で新分野の実績不足を補完する打ち出し方が有効です。
Q. 多角化すると、職人や協力業者の手配はどう変わりますか?
扱う工種が広がるほど自社職人だけでは回らなくなるため、分野ごとに協力業者を2〜3社ずつ複線化しておく必要があります。1社依存だと繁忙期に案件を断る事態になりがちです。また、店舗内装と住宅リフォームでは繁忙期がずれることを利用して発注時期を平準化すると、職人の稼働も安定します。新分野の初案件は、経験のある協力業者と組んで品質を担保するのが安全です。
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