店舗内装を
業種・地域・工事のご希望を伺い、1社ずつ対応を確認してご紹介します。
店舗内装工事は、相談・現地調査から始め、設計、見積もり・契約、着工準備、施工、引き渡しの順に進めます。物件を契約してから内装会社を探す必要はありません。候補の物件で希望するお店をつくれるか、契約前から相談しておくと、予算や日程を判断しやすくなります。
このページでは、発注者が決めることと確認する資料を工程に沿って整理します。期間を知りたい方は工期・逆算スケジュールのガイドもご覧ください。
店舗内装工事の流れ|依頼から引き渡しまで7ステップ
- 1.相談・条件整理業種、希望エリア、予算、開業・改装の希望時期を伝える
- 2.現地調査物件の状態と、残す設備・新たに必要な工事を確認する
- 3.設計・プラン調整使い方、レイアウト、仕上げ、設備を図面で決める
- 4.見積もり比較・契約金額に含まれる工事、未確定の項目、日程と支払いをそろえる
- 5.着工準備建物側の承認、必要な手続き、材料・機器の手配を確認する
- 6.施工・変更確認工程に沿って工事を進め、変更は費用・日程と一緒に合意する
- 7.完成確認・引き渡し仕上がりと設備の動作を確認し、手直し・営業準備につなげる
設計と見積もり調整は行き来します。貸主・管理会社との協議や、保健所・消防署などへの事前相談も設計と並行して進めます。「前のステップがすべて終わってから次の窓口に連絡する」という進め方ではありません。
設計契約と工事契約を分ける会社もあります。例えば株式会社8mmの案内では、概算見積もり後に設計契約、詳細調整後に工事契約を行います。最初の相談で、契約のタイミングと有料になる業務を確認しましょう。
1・2.相談と現地調査|物件・予算が未定でも始められる
物件を探している
予定する業種と希望エリア、予算を共有。候補が出たら、必要な広さ・設備・工事の条件を相談します。
物件候補がある
募集図面と現況写真、内見日を共有。現地調査を相談し、契約前に費用や実現性を確かめます。
物件取得済み・改装
残す設備と変えたい部分、着工可能日を共有。改装なら休業できる日も合わせて伝えます。
初回相談で用意すると話が進みやすいもの
- お店の計画
伝えること:業種、提供するサービスやメニュー、席数・スタッフ数など。
未定なら:実現したいことと、迷っていることを伝えます。
- 物件
伝えること:所在地、面積、募集図面、写真、居抜き・スケルトン、取得状況。
未定なら:希望エリアや候補の条件を共有します。
- 予算・時期
伝えること:設計・工事・設備などをどこまで含めた予算か、希望開業日。
未定なら:予算の上限や、日程を動かせる範囲から相談します。
- 希望の内装
伝えること:参考写真と、気に入っている箇所。使いたい機器があれば型番・寸法。
写真がなくても:雰囲気や使い方を言葉で伝えます。
最初から設計図を自分で作る必要はありません。募集図面と設計図の違いを理解し、手元にある資料を共有すれば、追加で必要なものを相談できます。
現地調査では「この物件で何ができるか」を確認する
寸法や既存の仕上げだけでなく、設備の状態、排気の経路、搬入口、作業可能時間、貸主側の工事条件も確認します。居抜きでは、残っている設備が希望する営業で使えるかを調べます。
図面だけでは分からない箇所や、撤去後でないと確認できない部分もあります。調査で分かったこと・まだ分からないことを分け、未確定の工事費をいつ、何を見て確定するかを聞いておきましょう。内見や現地調査への立ち入りは、貸主・管理会社などと調整します。
今の段階から、内装会社探しを相談する
業種・エリア・物件の状況をもとに、対応できる内装・デザイン会社をお探しします。物件や予算が未定の場合も、分かっている内容からご相談いただけます。
内装会社探しを無料で相談するご相談・会社紹介は無料です。各社へ現地調査・設計などを依頼する際の費用は、依頼前にご確認ください。
店舗内装を
業種・地域・工事のご希望を伺い、1社ずつ対応を確認してご紹介します。
3.設計・プラン調整|見た目と使い勝手を図面にする
接客・作業・収納の使い方からレイアウトを決め、仕上げ材、照明、設備、家具を具体化します。写真の雰囲気だけで決めず、スタッフが実際に動く順序や、清掃・補充のしやすさまで確認します。
- 配置:客席、作業場所、収納、トイレ、出入口の位置と必要なスペース。
- 仕様:床・壁・天井の材料、色、照明器具、家具・設備の品番。
- 設備と工事のつながり:施主が購入する機器も含め、寸法・接続条件・搬入日を共有。
- 建物・営業の条件:管理規則、必要な許認可、避難や衛生面の条件を設計中に確認。
予算を超えた場合は、必要な工事、仕様を変えられる部分、後から追加できる家具などに分けて調整します。詳しくは動線・レイアウトの考え方と内装費用を抑える方法をご覧ください。
図面やデザインの利用条件も確認。他社が作成した提案図を、許可なく別会社へ渡して施工を依頼することは避けましょう。比較用に共有できる資料と、設計料・成果物の利用範囲を各社に確認します。
4.見積もり比較・契約|金額と工事範囲をセットで決める
各社に同じ要望・物件情報を伝え、総額に加えて、材料・数量・工事範囲・別途費用を比較します。「一式」の表記がある場合は、含まれる作業や数量、除外事項を確認します。表記だけで業者の良し悪しは決まりません。
- 採用する図面と仕様書、見積書の版・日付がそろっているか。
- 解体・処分、設計、設備、建物側の工事、施主支給品の設置などの担当が決まっているか。
- 未確定の金額と、その確定方法・追加変更の連絡や承認の手順が分かるか。
- 着工予定、完成確認、手直し、引き渡しの日程を確認できるか。
- 支払金額・期日・条件、保証の対象と連絡先を確認できるか。
支払いの割合や設計料は会社・契約によって異なります。一般的な比率を当てはめず、実際の提案条件で確認してください。見積書の読み方、工事契約の確認事項、支払い時期の考え方も参考になります。
5.着工準備|承認・手続き・納品を工程表に入れる
工事契約だけで、すぐ現場に入れるとは限りません。管理会社への図面提出、作業・搬入の申請、指定業者との調整、材料や機器の納期を確認します。誰が、いつまでに、何を準備するかを工程表と一緒に共有しましょう。
- 貸主・管理会社の承認、工事区分、鍵・搬入・駐車・作業時間の取り決め。
- 業種や工事内容に応じた、保健所・消防署などへの相談、申請・届出・検査の予定。
- 解体・改修前に必要な調査と、その結果に応じた工事・手続き。
- 特注品や施主支給品の発注期限、納品日、受け取り・保管・設置の担当。
- 近隣への案内、休業や部分営業をする範囲、工事中の連絡窓口。
「工事を始めるための届出」と「店舗を使い始めるための届出」は別です。東京消防庁の案内では、対象となる工事の工事等計画届は着手7日前まで、使用開始届は使用開始7日前までとされています。必要な手続き・対象・期限は出店先の管轄窓口に確認し、施工会社と役割を決めてください。
出典:東京消防庁「防火対象物の工事等計画の届け出」・「防火対象物の使用開始の届出」。上記は同庁の管轄での案内です。
保健所への図面相談は店舗内装と保健所の確認事項、ビルや商業施設の工事分担はA・B・C工事と費用の考え方で詳しく解説しています。
6.着工後の工事はどんな順序で進む?
一般的には、次のような順序を基本に、工種ごとの作業を組み合わせます。居抜き・スケルトンや既存設備の状態によって、省略・前後・並行する工程があります。実際の順序は施工会社の工程表で確認してください。
- 養生・撤去・解体:残す部分や共用部を保護し、不要な内装・設備を撤去します。
- 位置出し・設備の配管配線:壁や設備の位置を確認し、給排水・電気・空調などの経路を施工します。
- 壁・天井・床などの下地:仕上げを支える下地や、必要な補強などを施工します。
- 仕上げ・造作:床・壁・天井の仕上げ、建具、カウンターなどを施工します。
- 器具・機器・家具の設置:照明や衛生器具、厨房機器などを取り付け・接続します。
- 試運転・清掃・検査・手直し:動作や仕上がりを確認し、指摘箇所を調整します。
工事中は、変更内容だけでなく費用と日程も確認
コンセントを増やす、棚を追加する、材料を変えるといった変更でも、手配や工事への影響が出ることがあります。変更する内容、増減額、引き渡しへの影響を確認し、合意した内容を記録します。
現場への訪問は施工会社と日時・立ち入り範囲を調整してください。使い勝手に気になる点があれば担当者へ伝え、変更が難しくなる前に相談します。隠れる配管や補強など、完成後に見えない箇所の記録も依頼しておくと確認に役立ちます。
7.完成確認・引き渡し|開業できる状態まで確かめる
工事が終わったら、契約図面・仕様と現場を照らし合わせ、発注者と施工会社で完成を確認します。指摘箇所や残工事がある場合は、内容と対応する担当者、完了予定、再確認日を共有しましょう。
- 仕上がり・動作
傷、汚れ、建具の開閉、照明・給排水・空調・機器などの動作を確認します。
あわせて決めること:指摘箇所の手直しと、再確認の予定。
- 設備の使い方
取扱説明書、鍵、保証書、図面や工事記録など、契約上の引渡資料を受け取ります。
あわせて確認すること:日常の清掃・メンテナンス方法と、不具合時の窓口。
- 営業開始の条件
必要な許可・届出・検査の状況と、備品・在庫・通信・レジの準備を確認します。
あわせて決めること:研修・試運転・プレオープンの予定。
残金の支払いと引き渡しは契約条件に沿って進めます。不具合や残工事がある場合は、対応内容・完了時期・支払いの扱いを担当者と確認し、合意した内容を書面に残しましょう。
見落としを減らすには内装工事の施主検査チェックリストを活用できます。引き渡し後の準備は店舗開業の流れも合わせて確認してください。
工期を考えるときは、着工前・工事中・開業準備を分ける
「施工に4週間」と聞いても、相談から4週間後に開業できるとは限りません。設計・見積もり調整・必要な承認・機器の手配に加え、工事後の確認や営業準備も必要です。
- 着工まで:物件条件と工事範囲を確定し、契約・承認・手続き・手配を進める期間。
- 着工から引き渡し:施工に加え、動作確認・検査・手直しまでを含めた期間。
- 営業開始まで:許認可の確認、備品・在庫の搬入、研修などの準備期間。
希望開業日から逆算し、引渡日、着工可能日、仕様を決める締切を施工会社と確認します。日数の目安や計画例は店舗内装の工期・逆算スケジュールにまとめています。工事費を検討する方は、内装費用の相場と見積もりの確認方法をご覧ください。
店舗内装工事の流れに関するよくある質問
物件を契約してから内装会社に相談するのでしょうか?
候補の物件を検討している段階から相談できます。現地の状態と希望する営業内容を照らし合わせ、必要な工事・予算・日程を確認してから契約を判断する方法があります。物件未定の場合も、希望エリアや業種から相談を始められます。
最初の相談に図面や詳しい予算は必要ですか?
分かる範囲の条件から相談できます。募集図面や写真があれば共有し、予算が未定なら上限や希望する内装のイメージを伝えます。正式な設計図がなくても、必要な資料や今後の進め方を内装会社に確認できます。
設計契約と工事契約は同じですか?
設計と施工を同じ会社に依頼する場合も、設計契約を先に結び、仕様・工事費を調整してから工事契約を結ぶ場合もあります。契約する業務、費用、成果物の利用条件、解約時の扱いを確認してください。
保健所や消防署への相談は、完成後でよいですか?
営業や工事に必要な条件は設計段階で確認します。完成してから適合しない点が分かると手直しが必要になることがあります。相談・申請・届出・検査の担当と予定を、施工会社と管轄の窓口に確認してください。
営業しながら改装できますか?
工事内容によります。作業場所とお客様の動線、騒音・粉じん・臭気、設備停止、搬入時間を確認し、全休・部分休業・定休日施工などを比較します。総工期だけでなく休業日数と費用を確認しましょう。
引き渡しの翌日にオープンできますか?
必要な手続き、機器やレジの動作、備品・在庫の搬入、スタッフ研修などが整っているかによります。工事が完了しても営業準備が残ることがあるため、引渡日と開業日を分けて日程を組んでください。
希望の工事内容に対応できる内装会社を探す
新規出店・改装・移転の状況をお聞かせください。店舗内装ドットコムでは、業種・エリア・ご希望をもとに対応できる会社を確認し、ご紹介します。
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参考にした公開情報:中小機構 J-Net21「店舗内装工事とは」、店舗内装SEC「施工の流れ」。2026年9月21日確認。個別の契約・工事内容や地域に応じて進め方は異なります。
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