とんかつ屋の内装の費用相場|坪単価・内訳・見積の注意点

📅 最終更新: 2026年3月29日
とんかつ店の内装費用は、居抜きで坪20〜50万円スケルトンで坪35〜75万円が全国的な目安です。高級とんかつ専門店やカウンター揚げたて提供の業態では坪50〜100万円以上になることも。とんかつ店は「大量の油を扱うフライヤー周りの安全設備」と「油煙・油臭を処理する強力な換気・排煙設計」が費用を大きく左右します。業務用フライヤーの設置、油煙を排出する大型フード・ダクト、グリストラップ(油脂分離装置)、火災予防の自動消火装置──揚げ物業態特有の設備が一般の飲食店より費用を押し上げる要因です。本記事では坪単価の考え方からモデル予算、見積内訳、業態別(大衆とんかつ・高級専門店・カウンター揚げたて・とんかつチェーン等)の費用差、コストダウンの優先順位、届出、失敗事例、業者選びまで──とんかつ店開業の内装費用をこの1本で解消します。

基本とんかつ店 内装費用の全体像──何で決まるのか

とんかつ店の内装費用は、主に以下の 5つの要素 が複合的に影響します。揚げ物業態共通の「油煙・油脂対策」に加え、とんかつならではの「揚げたてのシズル感を演出する空間」がこの業態のコスト要因です。

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フライヤー・揚げ場の設備
とんかつの核は業務用フライヤー。大量の油を使い高温で調理するため、フライヤー本体に加え油切り台、油の保管・交換スペース、床の防滑・防油処理が必要です。
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換気・排煙設備(油煙対策)
揚げ物の油煙は一般飲食店の1.5〜2倍の排気量が必要。大型の排煙フード、油煙フィルター、ダクト──油煙が客席に流れない気流設計が重要です。
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防火・安全設備
大量の油を高温で扱う業態のため、排煙フードの自動消火装置、消火器、防火区画──消防署との事前協議が重要です。
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客席の雰囲気と提供スタイル
カウンターで揚げたてを提供する高級スタイルか、テーブル席中心の大衆食堂スタイルか──提供スタイルが内装の方向性と費用を決めます。
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グリストラップ・排水設備
揚げ物の油脂が排水に流れ込むため、大型のグリストラップ(油脂分離装置)が必須。排水管の油脂詰まり対策も重要なコスト要因です。

結論として、「居抜きのカジュアルなとんかつ食堂」と「スケルトンからつくるカウンター揚げたての高級とんかつ専門店」では費用が 3〜5倍 開くことも珍しくありません。まずは業態のポジションを明確にしましょう。(詳しくは業種別の費用相場一覧で解説しています。)


表①坪単価の目安(居抜き/スケルトン/高級仕様)

施工タイプ 坪単価の目安 特徴・想定業態
居抜き物件 20〜50万円/坪 前テナントの厨房・換気を活用。大衆とんかつ食堂
標準スケルトン 35〜75万円/坪 フライヤー・換気・客席を新設。とんかつ専門店
高級仕様/カウンター揚げたて 50〜100万円以上/坪 目の前で揚げるカウンター。上質な木材・和の空間
とんかつ店の坪単価は「揚げ場の配置(厨房内 or カウンター前)」と「換気設備の規模」で大きく変わります。カウンター揚げたて方式はフライヤーを客席側に配置するため、油煙対策・安全対策の設備投資が厨房内完結型より高額になります。

表②坪数別モデル予算(10坪〜25坪)

とんかつ店は10坪のカウンター専門店から、25坪以上のテーブル席+座敷の大型店まで幅広い規模で展開されます。

坪数 費用目安 想定される店舗規模
10坪 約300〜600万円 カウンター中心の専門店。揚げたて提供
15坪 約450〜900万円 カウンター+テーブル席。標準的なとんかつ店
20坪 約600〜1,300万円 テーブル席+小上がり。ランチ+ディナー営業
25坪 約750〜1,700万円 大型店。テーブル+座敷+個室。宴会にも対応

15坪モデルの費用内訳例(関東圏・スケルトン・とんかつ専門店)

費目 金額目安 補足
厨房設備工事 80〜200万円 業務用フライヤー、油切り台、コンロ、冷蔵庫、シンク
換気・排煙工事 50〜130万円 大型排煙フード、油煙フィルター、排煙ダクト。排気量1.5〜2倍
内装仕上げ工事 50〜180万円 壁・床・天井。和の雰囲気、木材、清潔感のある素材
給排水工事 30〜80万円 厨房の給排水、グリストラップ(大型)、トイレ、手洗い
客席造作 30〜100万円 カウンター、テーブル・椅子、小上がり
電気・照明工事 20〜50万円 厨房照明、客席照明(和の演出)、看板電源
防火設備 10〜30万円 排煙フードの自動消火装置、消火器
ファサード・サイン工事 15〜50万円 看板、暖簾、扉。「とんかつ専門店」の訴求
設計費 15〜40万円 レイアウト設計、換気設計、保健所・消防署協議
合計 約300〜860万円 坪単価換算で約20〜57万円
上記はとんかつ専門店の参考値です。カウンター揚げたて方式の高級店は換気+カウンター造作で大幅に上振れします。

実際にどんな予算帯でどんな仕上がりになるか知りたい方は、とんかつ店の内装デザイン事例を写真で比較するのが近道です。


深掘りなぜ費用が変動するのか──業態・換気・揚げ場・客席の影響

① 業態タイプ別の費用差

業態タイプ 坪単価の傾向 費用の特徴
大衆とんかつ食堂 坪25〜50万円 テーブル席中心。厨房完結型。ランチ回転重視
とんかつ専門店(標準) 坪35〜65万円 和の空間。テーブル+カウンター。ブランド豚メニュー
カウンター揚げたて高級店 坪50〜100万円 目の前で揚げるライブ感。上質な木材カウンター。コース提供
とんかつチェーン店 坪30〜55万円 FC本部の仕様に準拠。効率的なオペレーション設計
とんかつ+定食の複合店 坪25〜55万円 とんかつ以外のメニューも提供。汎用的な厨房設計

② フライヤー・揚げ場の設備──とんかつの「心臓部」

設備 費用目安 備考
業務用ガスフライヤー(卓上型) 10〜30万円 油量7〜15L。小規模店向け
業務用ガスフライヤー(据置型) 25〜60万円 油量15〜30L。標準〜大型店向け。高出力バーナー
電気フライヤー 15〜40万円 ガス配管不要。火力はガスより弱いが安全性◎
油切り台・ドレイン台 3〜10万円 揚げたてを切り分ける作業スペース
オイルフィルター(油ろ過機) 10〜30万円 油の寿命を延ばしコスト削減。大型店には必須
パン粉付け台・下準備スペース 3〜10万円 衣付け作業のスペース。動線上に配置
フライヤーの「配置」がコストと体験を分ける。厨房内に完結させるか、カウンター越しに客席から見える位置に配置するかで費用が大きく変わります。カウンター揚げたて方式はフライヤー上の排煙フードを客席側に設置するため、油煙が客席に流れない気流設計+安全対策(油はね防止ガード等)の追加投資が必要です。

③ 換気・排煙──揚げ物業態の「最大の設備投資」

設備 費用目安 備考
排煙フード(大型) 30〜80万円 フライヤー上の排煙フード。油煙を捕集
排煙ダクト 20〜60万円 フードから屋外へ排出。経路の長さ・階数で変動
油煙フィルター(グリスフィルター) 3〜10万円 フード内に設置。油脂分をキャッチ。定期清掃必要
脱臭装置 10〜40万円 揚げ油の臭いを脱臭。テナントビルでは設置推奨
揚げ物の油煙は「換気量が命」。一般飲食店の1.5〜2倍の排気量が必要です。排気量が不足すると油煙が客席に充満し「服に油の臭いがつく」とクレームに。換気設計はとんかつ店の内装で最も投資すべきポイントです。

④ グリストラップ・排水──油脂の処理

設備 費用目安 備考
グリストラップ(大型) 10〜30万円 揚げ物業態は油脂量が多いため大型が必須
排水管の強化 5〜15万円 油脂詰まり対策。太口径+点検口の設置
廃油処理スペース 3〜10万円 使用済み油の一時保管場所。廃油回収業者との連携

⑤ 客席の雰囲気──「和」の空間づくり

スタイル 費用感 内容
大衆食堂スタイル 坪15〜30万円 シンプルなテーブル+椅子。壁はメニュー短冊で演出
和の専門店スタイル 坪25〜50万円 木材×白壁×和照明。暖簾、格子戸など和の要素
高級カウンター 坪40〜70万円 一枚板 or 無垢材のカウンター。揚げ場が見える配置

⑥ 地域差・物件タイプ

条件 費用への影響
オフィス街 ランチのとんかつ定食需要が高い。回転率重視の設計
繁華街・駅前 ディナー+ランチの二毛作。ブランド豚で差別化
住宅街・商店街 テイクアウト需要も。地域密着の定食屋ポジション
テナントビル上階 排煙ダクトの経路と脱臭装置に注意。油臭の近隣配慮

実務見積の内訳──何が含まれるかを確認する

カテゴリ 含まれる主な項目
① 仮設・解体費 養生、既存内装の撤去、廃材処分
② 厨房設備工事費 フライヤー、コンロ、油切り台、冷蔵庫、シンク
③ 換気・排煙工事費 排煙フード、排煙ダクト、油煙フィルター、脱臭装置
④ 内装仕上げ工事費 壁(木材、塗装)、床(防滑・防油タイル)、天井
⑤ 給排水工事費 厨房の給排水、グリストラップ(大型)、トイレ、手洗い
⑥ 客席造作費 カウンター、テーブル・椅子、小上がり
⑦ 電気・照明工事費 厨房照明、客席照明、看板電源
⑧ 防火設備費 自動消火装置、消火器
⑨ ファサード・サイン工事費 看板、暖簾、扉
⑩ 設計費 レイアウト設計、換気設計、保健所・消防署協議
とんかつ店特有の注意点:「フライヤー」「オイルフィルター」は厨房機器メーカーから直接購入するケースが多く、内装会社の見積もりとは別途になることが一般的です。見積もり比較時は厨房機器が含まれるか別途かを必ず確認してください。

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注意追加費用が出る典型パターンと回避策

パターン なぜ起こるか 回避策
油煙が客席に充満 排煙フードの排気量不足 or 気流設計の不備 一般飲食店の1.5〜2倍の排気量を確保。気流シミュレーションを
グリストラップ容量不足で排水詰まり 揚げ物業態は油脂量が多く標準サイズでは不足 大型のグリストラップ選定。定期清掃のオペレーションも設計
油臭が近隣テナントに拡散 脱臭装置未設置 or 排気口位置が不適切 脱臭装置の設置推奨。排気口は他テナントの吸気口から離す
床が油で滑る→従業員がケガ 厨房床材の選定ミス 防滑・防油タイル or 防滑シート。排水溝も設計
予備費のすすめ:とんかつ店は換気・グリストラップ・防火設備で想定外が起きやすいため、総予算の 10〜15% を予備費として確保しましょう。

節約予算を抑えるコツ──優先順位の付け方

◎ 削りやすい箇所
  • 揚げ物・飲食店の居抜き:フライヤー・換気・グリストラップ流用で最大の削減
  • 客席はシンプルな和の食堂スタイル:造作カウンターより既製品テーブル+木ベンチ
  • 壁は塗装+木板で部分アクセント:全面木材施工より部分使いでコスパ◎
  • 厨房機器は中古品:フライヤーは中古市場が充実
  • 看板は暖簾+木製看板:とんかつ店は素朴な看板が逆に「本格感」
✕ 削ると後悔する箇所
  • 換気・排煙設備:油煙充満は客離れ+近隣トラブルの直接原因
  • グリストラップの容量:排水詰まりは営業停止リスク
  • 防火設備(自動消火装置):大量の油を使う業態では安全の最低ライン
  • 厨房床材の防滑・防油:従業員の安全に直結
  • 脱臭装置(テナントビル):油臭は近隣クレームの原因

コストダウン策の優先順位まとめ

優先度 施策 削減効果の目安
★★★ 揚げ物・飲食店の居抜きを選ぶ 換気+グリストラップで30〜50%削減も
★★★ 厨房機器は中古品を活用 新品比で40〜60%削減
★★☆ 客席は既製品テーブル+椅子 造作比で50〜70%削減
★★☆ 壁は塗装+木板で部分アクセント 全面木材比で30〜50%削減
★☆☆ 看板は暖簾+木製看板 看板費を30〜50%削減

資金融資・助成金・補助金の基礎知識

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫の融資 飲食業の新規開業者向け融資制度 飲食業での勤務経験が重視。事業計画書の精度が鍵
自治体の制度融資 各自治体の金融機関連携融資 創業融資の枠組みが利用可能
小規模事業者持続化補助金 販路開拓等の経費の一部を補助 内装費が対象になるかは年度・類型による
厨房機器のリース フライヤー、冷蔵庫等をリースで導入 初期費用を月額に分散
自己資金 開業資金の核 大衆食堂なら400万円台〜。高級カウンター店は1,000万円以上

契約原状回復・退去時コストの注意点

  • 原状回復の範囲は賃貸借契約書で決まる:「スケルトン返し」か「現状返し」かで費用が大きく異なる
  • 油臭の脱臭処理:壁・天井に染み付いた油の臭いの脱臭が退去時に求められるケースも
  • 費用の目安:飲食店の原状回復は坪あたり5〜15万円程度。ダクト撤去が高額になることも
  • 「居抜き退去」で大幅削減:揚げ物業態の居抜き需要は高い。フライヤー+換気設備は特に価値あり

届出届出・許認可──とんかつ店の開業手続き

とんかつ店は飲食店に共通する飲食店営業許可が必須です。大量の油を使う業態のため消防署との事前協議も特に重要です。

必須の届出・許可

届出・許可 届出先 備考
飲食店営業許可 保健所 必須。厨房の構造基準(二槽シンク、手洗い等)を満たすことが条件
食品衛生責任者の設置 保健所 1店舗に1名。養成講習会(1日)で取得可能
防火対象物使用開始届 消防署 内装工事着工の7日前までに提出
個人事業の開業届出 or 法人設立届 税務署 開業後1か月以内に提出

条件によって追加で必要な届出

条件 必要な届出・資格 届出先
酒類を提供する場合 深夜酒類提供飲食店営業届出(深夜0時以降に酒類提供の場合) 警察署
収容人数30名以上 防火管理者の選任 消防署
テイクアウト・弁当販売 菓子製造業許可等(メニューによる) 保健所
消防署への事前相談は「必須」。大量の油を使う揚げ物業態は火災リスクが高いため、排煙フードの自動消火装置の設置や防火区画について消防署と事前に協議しましょう。設計段階で消防署に図面を持って相談するのがベストです。

保健所への事前相談も忘れずに。厨房の構造基準、手洗いの設置位置、グリストラップの仕様など、保健所の指導を受けることで営業許可の取得がスムーズになります。


DIYDIY──とんかつ店で自分でやれる範囲

とんかつ店は厨房設備・換気設備が中心のためプロに任せる範囲が広いですが、客席の「和」の雰囲気づくりはDIY向きです。

◎ DIYしやすい作業
  • 壁の塗装(白壁・漆喰風):和の雰囲気を出す白壁はDIYで十分
  • 木板のアクセントウォール:腰壁に木板を張るだけで「和の食堂感」
  • メニュー短冊・木札の制作:手書きの短冊をずらりと並べる定食屋の定番演出
  • 暖簾の設置:とんかつ店のシンボル。既製品 or オーダーの暖簾を掛ける
  • 待合のベンチ・椅子の配置:市販の和風家具を配置
✕ プロに任せるべき作業
  • フライヤーの設置・ガス配管:ガスフライヤーの接続は資格者のみ
  • 排煙フード・排煙ダクト:油煙の排気設計は専門技術が必要
  • 自動消火装置:消防設備は専門業者の施工
  • グリストラップの設置:排水工事は専門業者に
  • 厨房の電気・ガス配管:資格が必要な工事
  • 厨房床の防滑・防油タイル:安全に直結する施工
とんかつ店のDIYで最も効果的なのは壁の白塗装+木板の腰壁+メニュー短冊の3点セット。この3つをDIYするだけで15〜40万円程度の削減が見込め、「昔ながらの本格とんかつ屋」の空気感が生まれます。

工期工期の目安と進め方

フェーズ 目安期間 やること
相談・要件整理 1〜2週間 コンセプト・メニュー・提供スタイルを整理。施工会社の選定・相見積もり
設計・プランニング 1〜3週間 レイアウト設計、換気設計、見積もり確定。保健所・消防署への事前相談
施工 3〜6週間 解体→給排水→ガス→電気→換気→内装仕上げ→厨房設備搬入→照明→クリーニング
備品搬入・最終確認 数日 食器・備品搬入、厨房の動作確認、保健所の検査
トータル 約1.5〜3か月 居抜きなら最短3〜4週間で開業も
排煙ダクトの経路が工期のボトルネックになることも。テナントビルの上階では排煙ダクトを屋上まで通す工事が必要で、ビルオーナーとの調整に時間がかかるケースがあります。物件契約前にダクト経路の確認をしておきましょう。

失敗例失敗・トラブル事例3選──先人の後悔から学ぶ

事例①
「コートに油の臭いがついた」──換気不足で口コミ低評価

一般飲食店と同じ排気量で換気を設計したところ、ランチのピーク時にフライヤーの油煙が客席に充満。「コートに油の臭いがついた」「髪が油臭い」と口コミに書かれ、特に女性客が激減。排煙フードの増強と気流改善で約60万円の追加出費。

→ 教訓:揚げ物業態の排気量は一般飲食店の1.5〜2倍を確保。フライヤーの真上に十分なサイズの排煙フードを設置し、客席側に油煙が流れない気流設計を。カウンター揚げたて方式はエアカーテンの併用も検討。

事例②
グリストラップが2か月で満杯──排水が逆流し営業停止

標準サイズのグリストラップを設置したが、とんかつ店の大量の油脂でわずか2か月で容量オーバー。排水が逆流し厨房が水浸しで営業停止に。グリストラップの大型化工事で約20万円+営業停止のロス。

→ 教訓:揚げ物業態は一般飲食店より1〜2サイズ大きいグリストラップを選定。週1〜2回の清掃をオペレーションに組み込む。廃油の回収頻度も事前に計画しておくこと。

事例③
カウンター揚げたてが「油はね」で苦情──安全対策の甘さ

カウンター揚げたての高級とんかつ店を開業。フライヤーと客席の距離が近すぎ、揚げ調理時の微細な油はねが客の衣服に。「服に油が飛んだ」と苦情が続出。油はね防止ガラスの追加設置で約15万円。

→ 教訓:カウンター揚げたて方式はフライヤーと客席の間に油はね防止の強化ガラスパネル(ガード)を必ず設置。高さ30〜50cmでも効果大。「見えるけど油は飛ばない」設計がカウンター揚げたての基本。

選び方内装業者の選び方・相見積のコツ

🍳
揚げ物業態・とんかつ店の施工実績
フライヤー周りの換気設計、グリストラップの選定、防火設備──揚げ物業態の施工経験があるか。
🌬️
換気・排煙設計の提案力
油煙が客席に流れない気流設計、排気量の算定、脱臭装置の提案──換気がとんかつ店の生命線。
🔥
消防法への理解
自動消火装置の設計、防火区画、消防署との協議──揚げ物業態ならではの防火対応。
📋
見積もりの透明性
厨房機器、換気設備、内装仕上げの費用が明確に分離されているか。
📌 5つ目:相見積もりは最低2〜3社

同じ条件で複数社から見積もりを取り、金額だけでなく揚げ物業態の施工実績・換気設計力・防火対応も比較しましょう。(詳しくは見積もり比較ガイドで解説しています。)

店舗内装ドットコムでは 7,000件超の内装事例を写真で比較 できるため、とんかつ・揚げ物業態の施工実績がある会社を見つけやすくなっています。気になる会社があれば、とんかつ店の内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。


準備要件整理チェックリスト(そのまま相談に使える)

内装会社への相談前に以下を整理しておくと、見積もりの精度が格段に上がります。このリストはそのまま印刷・スクショして初回打ち合わせに持参できます。

📝 とんかつ店 内装相談チェックリスト
  • 物件の状態:居抜き(前テナントの業態も記載)or スケルトン
  • 坪数・間取り:図面があればベスト。ガスの引込み、排煙ダクトの経路も確認
  • 業態タイプ:大衆食堂 / とんかつ専門店 / カウンター揚げたて高級店 / チェーン(FC)
  • 提供スタイル:厨房完結型 / カウンター揚げたて / テイクアウト併設
  • フライヤーの仕様:ガス式 or 電気式 / 台数 / 油量(サイズ)
  • フライヤーの配置:厨房内 / カウンター前(客席から見える位置)
  • 座席タイプ:カウンター / テーブル+椅子 / 小上がり / 座敷 / 個室
  • 想定座席数:◯席
  • 客席の雰囲気:大衆食堂風 / 和の専門店 / 高級カウンター
  • テイクアウト・弁当の有無:包装スペース、受渡しカウンターの要否
  • 酒類の提供:ビール / 日本酒 / なし
  • 脱臭装置の設置:テナントビルでは設置推奨
  • 近隣テナントの状況:油臭の近隣対策の必要性
  • 予算の上限:内装工事+設計の合計(厨房機器別途の場合も。予備費10〜15%は別枠)
  • 開業希望時期:排煙ダクトの工事期間も含めて逆算
  • デザインのイメージ:参考写真を3〜5枚用意
  • 賃貸借契約の原状回復条件:スケルトン返し or 現状返し

事例事例でイメージを固める

費用相場やコストダウン策を理解したら、次は「どんなとんかつ店にしたいか」を具体的にビジュアルで固めるステップです。

店舗内装ドットコムのとんかつ店の内装デザイン事例・会社一覧では、業態別・規模別にさまざまな施工事例を写真で比較できます。

  • カウンター揚げたてが映える高級とんかつ専門店の事例
  • 木と白壁で温かみのある和のとんかつ店の事例
  • 昔ながらの大衆食堂スタイルのとんかつ店の事例
  • テイクアウト窓口を併設した街のとんかつ店の事例
  • 居抜きを活用しコストを抑えた開業事例

FAQよくある質問

Q1. とんかつ店の内装費用の相場はどのくらいですか?
居抜きで坪20〜50万円、スケルトンで坪35〜75万円が目安です。15坪の標準的なとんかつ専門店なら300〜860万円前後。カウンター揚げたての高級店はさらに上振れします。

Q2. フライヤーの費用はどのくらいですか?
業務用ガスフライヤーは卓上型で10〜30万円、据置型で25〜60万円が目安。電気フライヤーは15〜40万円。とんかつ専門店ならガスの据置型が主流です。中古品なら新品の40〜60%で入手可能。

Q3. 換気・排煙でどのくらいの費用がかかりますか?
排煙フード(30〜80万円)+排煙ダクト(20〜60万円)+油煙フィルター(3〜10万円)で合計50〜150万円が目安。脱臭装置を加えると+10〜40万円。換気はとんかつ店の内装で最も投資すべきポイントです。

Q4. カウンター揚げたて方式にする場合の注意点は?
フライヤーと客席の間に油はね防止のガラスガード(高さ30〜50cm)が必須。排煙フードは客席側に油煙が流れない設計に。エアカーテンの併用も効果的。「見えるけど油は飛ばない・臭くない」がカウンター揚げたての理想形です。

Q5. グリストラップはどのくらいの大きさが必要ですか?
揚げ物業態は一般飲食店より1〜2サイズ大きいグリストラップが必要です。費用は10〜30万円。週1〜2回の清掃をオペレーションに組み込むことも重要。容量不足だと排水逆流で営業停止リスクがあります。

Q6. 工期はどのくらいかかりますか?
スケルトンで1.5〜3か月、居抜きなら最短3〜4週間が目安。排煙ダクトの経路がビル上階を通す場合はビルオーナーとの調整で時間がかかることも。物件契約前にダクト経路を確認しましょう。

Q7. テイクアウト・弁当を併設するメリットは?
とんかつ弁当・カツサンドは持ち帰り需要が高く、ピーク外の売上を補完できます。受渡しカウンター+包装スペースの追加費用は10〜30万円程度。ただしメニューによっては追加の営業許可が必要な場合もあるため保健所に確認を。

Q8. オイルフィルター(油ろ過機)は必要ですか?
大型店には強く推奨。油の寿命を2〜3倍に延ばせるため、油のコスト削減効果が大きいです。費用は10〜30万円ですが、油代の節約で半年〜1年で元が取れるケースも。

Q9. とんかつ店に「和の雰囲気」は必要ですか?
必須ではありませんが、とんかつは「和食」のイメージが強く、木材・白壁・暖簾の組み合わせは「本格感」と「安心感」を与えます。全面木材にしなくても、壁の一部に木板+暖簾+和照明で十分な和の空気感が出せます。

Q10. 予算オーバーを防ぐ最も効果的な方法は?
揚げ物・飲食店の居抜きを選ぶこと(フライヤー+換気+グリストラップの流用で30〜50%削減)。厨房機器は中古品。客席は既製品テーブル+木のベンチ。換気・排煙・グリストラップ・防火設備は削らない。予備費は10〜15%確保。


次の一歩まずは事例を見て、相場感をつかみましょう

とんかつ店の内装費用は、揚げ場の配置・換気設備・客席の雰囲気で大きく変わります。後悔しないためには──

理想のとんかつ店を実現する3ステップ

1相場感をつかむ → 2事例でイメージを固める → 3複数社の見積もりを比較

とんかつ店内装の事例・会社一覧を見る

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とんかつ屋の事例一覧を見る →


(詳しくは照明設計ガイドで解説しています。)

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