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サウナに対応できる会社へ、一度の入力でまとめて依頼できます。
この業種の施工デザイン事例
サウナ・銭湯・岩盤浴の内装費は、内装の坪単価より「温浴設備の積み上げ」で決まります。サウナストーブ・水風呂チラー・ボイラーと給排水・防水・換気・レジオネラ対策という5つのインフラを専門設計する必要があり、同じ坪数でも設備構成で数百万円単位で動きます。さらに公衆浴場法の営業許可(一般公衆浴場か、その他の公衆浴場か)で構造設備基準と手続きが変わります。このページはその順番——業態→設備の積み上げ→坪単価(結果値)→総額、法規→防水・換気・木材→意匠——で、費用相場、見積内訳、サウナ室の構造、各社公式サイトの公開事例写真、図解、業者の選び方まで一気通貫でまとめました。
- 費用:内装の坪単価は居抜きで40〜90万円、スケルトンで70〜180万円(温浴設備込みの結果値)。個室サウナ3室・20坪スケルトンのモデルで約1,500〜3,680万円、銭湯50〜150坪で約5,000万〜2億円、岩盤浴30〜80坪で約1,500万〜6,000万円が帯。ストーブ(60〜350万)・チラー(60〜500万)・防水(坪5〜15万)・換気が主役。→ 業態別の費用表へ
- 実案件と図解:内装会社が公式に公開したサウナ施設(共用型・個室型)の写真8枚と、サウナ室の壁構造/浴室の防水・排水・換気/銭湯のゾーニングの図解3点。→ 写真と図解へ
- 次の一手:業態タイプを決める → 公衆浴場法の区分を保健所で事前相談 → 設備を積み上げて総額を出す → 温浴の施工実績がある複数社に同条件で見積もり。→ 許認可の章へ

公開日:2024年6月1日|更新日:2026年9月2日|編集:店舗内装ドットコム編集部(運営:株式会社BPBコンサルティング)|掲載事例の選定基準:当サイト内装会社が公式サイトで公開しているサウナ・温浴施設の実案件のみ。写真は各社の掲載写真を法人名を明記して掲載し、坪数・工期は公式に記載がある場合のみ表記します。費用は当サイトの見積比較と公開情報の重なり合う帯を採用した目安で、設備構成・物件条件・地域で上下します。法令は公衆浴場法・同施行条例(自治体)、消防法、建築基準法、日本サウナ・スパ協会のサウナ設備設置基準と突合していますが、岩盤浴や個室サウナの許可区分は自治体で判断が分かれるため、設計着工前の保健所相談をおすすめします。
目次
- 業態×坪数→設備の積み上げ→総額の逆算早見(坪単価は”結果値”として読む)
- 写真と図解で見るサウナ・銭湯の内装(各社公式サイトの公開事例2件・図解3点)
- 基本サウナ・銭湯・岩盤浴の内装費用──全体像と5つの基本知識
- 表①業態タイプ別・坪単価と総費用の比較
- 表②業態別費用相場と収益構造の比較
- 深掘り費用を左右する5大要因の詳細解説
- 実務見積内訳の読み方──何が含まれているか確認する
- 注意追加費用が発生する典型パターンと回避策
- 節約コストダウンの優先順位──削れる箇所・削れない箇所
- 資金融資・資金調達の選択肢と注意点
- 契約原状回復・退去時コストの注意点
- 届出届出・許認可──温浴施設の開業手続きガイド
- DIYDIY・セルフ施工の現実的な範囲
- 工期工期の目安と開業までのスケジュール
- 失敗例よくある失敗パターン3選──典型パターンから学ぶ教訓
- 比較サウナ・銭湯・岩盤浴の見積もりで重視すべき4点
- 選び方温浴施設の内装業者を選ぶポイント
- 準備開業準備チェックリスト
- 事例温浴施設の施工事例・デザイン事例を見る
- FAQよくある質問10問
- 次の一歩サウナ・銭湯・岩盤浴の開業を検討している方へ
このページの役割
サウナ・銭湯・岩盤浴の内装工事の費用(坪単価・設備の積み上げ・サウナ室の壁構造・公衆浴場法)を扱う費用ページです。8業態のデザイン・木材6種の比較・サウナ室の断面図・各社公式サイトの公開事例8枚は温泉・サウナ・銭湯・スパの内装デザイン、木材・設備の選び方はサウナの内装ガイド、個室サウナの開業は個室サウナ開業ガイド、施工事例は温泉・サウナ・銭湯・スパの事例一覧へ。
30秒で結論:業態×坪数→設備の積み上げ→総額の逆算早見
温浴施設の費用は「業態×規模×立地」の3軸で決まり、同じサウナ施設でも個室プライベートサウナ(15〜30坪)と大型スーパー銭湯(300坪以上)では投資額が桁で違います。坪単価は、ストーブ・チラー・ボイラー・防水・換気まで含めた総額を面積で割り戻した結果値なので、まず業態を決め、必要な設備を積み上げて総額を出し、最後に坪単価で妥当性を確かめる順番で読みます。
この式が示すのは、見積もりを「坪いくら」で比べても温浴施設では判断を誤るということです。次章で写真と図解を見てから、費用の全体像、業態別の表、5大要因(ストーブ・チラー・防水・換気・法規)、見積内訳の読み方へ進みます。
設備別の実額まとめ──5つの温浴設備が総額を決める
温浴施設の見積もりは、内装仕上げより次の5設備で決まります。金額は本ページの各表(個室サウナ3室のモデル内訳・ストーブ・チラー・防水・ろ過)と同じ目安で、施設規模・機種・館の規定で上下します。
サウナ室の造作
- 3室分450〜900万円
- 中身断熱壁・耐熱木材・ストーブ・ロウリュ
サウナストーブ(電気式)
- 本体30〜80万円
- 追加工事200V電源引込:30〜80万円
水風呂チラー(小型)
- 本体40〜80万円
- 設置工事20〜40万円
浴室の防水(FRP)
- 工法FRP防水(ガラス繊維強化プラスチック)
- 要点最も耐久性が高い。温浴施設の標準仕様
循環ろ過装置
- 内容浴槽水を循環・ろ過して清潔を維持
- 関連給排水・ボイラー工事 200〜500万円
このページの役割
サウナ・銭湯・岩盤浴の内装費用(坪単価・設備別の実額・見積内訳)を扱う費用ページです。個室サウナの開業手順・許認可・収支計画は個室サウナ開業ガイド、ホテル・旅館の大浴場・温泉設備の改修費はホテル・旅館の内装工事費用相場へ。
写真と図解で見るサウナ・銭湯の内装(各社公式サイトの公開事例2件・図解3点)
写真は公式サイトで確認できる内装会社が公式サイトで公開しているサウナ施設の実案件(共用型と個室型)を法人名を明記して掲載し、図解は当サイト編集部が本頁の基準・費用の目安から作成したものです。温浴は「写真に写らない断熱・防水・配管・換気」が費用と安全の中心なので、写真の後に図解で確認します。
91°SAUNA

この空間を作っている要素木の段床と間接照明で包んだサウナ室、出入口のタイルとシャワーブース、木の壁の洗面カウンター、屋上の外気浴スペース(木のベンチと夜景)。サウナ室→シャワー→外気浴が一直線に続く動線です。
効いている一手「外気浴を屋上に置く」判断。都市型テナントでは外気浴の場所が体験価値を左右し、屋上や半屋外テラスに投資すると"ととのい"の導線が完成します。サウナ室は木と光だけで構成し、装飾を足していません。
サウナ室:木の段床+間接照明/水風呂・シャワー:タイル/外気浴:屋上デッキ/業態:共用型サウナ
出典:サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO) 掲載写真
91°SAUNA private

この空間を作っている要素黒い壁に木の段床の個室サウナ室、木の壁とチェアの休憩スペース、黒のカウンターと木の格子の入口まわり、タイルとガラスのシャワー・洗面。1室の中でサウナ→水→休憩が完結します。
効いている一手「1室で完結させる」判断。個室サウナはサウナ室・水風呂(シャワー)・休憩・洗面を1室に収める設計で、室数×1室あたりの設備(ストーブ・チラー・防水・換気)が総額になります。黒と木の2色に絞ってプライベート感を出しています。
サウナ室:木+黒/休憩:チェアと木の壁/水回り:タイル+ガラス/業態:個室プライベートサウナ
出典:サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO) 掲載写真
図解|サウナ室の壁構造・浴室の防水と換気・銭湯のゾーニング(温浴の”写真に写らない設計”)
色は、黄=受付・脱衣、青=水回り・休憩、緑=木材・洗い場・外気浴、赤=熱源・防水・浴槽、紫=換気、灰=機械室・スタッフです。坪数と仕様は典型的な帯で、実際は業態と設備から逆算してください。
3つの図解に共通するのは、「断熱・防湿・防水・換気・熱源」という写真に写らない設計を先に固定し、木材と照明の意匠はその上に載せていることです。次章からは、この順番で費用と法規の数字に翻訳していきます。
近い業態の写真や図解が見つかったら、業態・室数・物件状態を添えて相談すると見積もりの精度が上がります。
A. 店舗内装ドットコム(tenponaiso.com)の利用が選択肢の一つです。無料・公開事例7,000件超・全国47都道府県対応で、フォーム入力後に対応可能な内装会社から直接見積もり・提案が届きます。会員登録不要・しつこい営業なし。サウナ・銭湯はサウナストーブ(薪/ガス/電気)・大型浴槽・ボイラー・水風呂チラー・換気設計・防水防腐・公衆浴場法など専門要件が多いため、施工実績がある業者を3社以上比較するのが安全です。
※本記事に記載の費用事例・施工シミュレーションはすべて「モデルケース」「想定シミュレーション」です。特定の施設名・地名・個人名は一切使用していません。実際の費用は物件条件・設備仕様・施工業者・時期によって異なります。
8枚の写真から費用について何を読むか
公式公開の温浴事例が2案件(共用型と個室型)に限られるため、写真は8枚が上限です。読み方だけ添えます。①サウナ室の段床と間接照明=耐熱木材と断熱壁に電気工事(照明回路・200Vのストーブ電源)が乗る「1室150〜300万円」の中身 ②出入口とシャワーブース=水がかかる区画の防水(FRP 坪8〜15万円)とタイル・排水勾配 ③洗面カウンター=給排水の位置で決まる造作 ④屋上の外気浴=屋外デッキ50〜150万円の帯と防水・避難経路 ⑤個室サウナ室=個室型は室数分のストーブ電源とチラーが乗るため、室数×設備で総額が決まる ⑥個室の休憩スペース=チェア・洗面は什器と給排水 ⑦入口のキッチンカウンター=受付・物販の造作 ⑧個室のシャワーと洗面=室ごとの防水・給湯の分岐。写真に写らない断熱・防水・配管・換気が費用と安全の中心で、仕上げの木材は「見える半分」です。
坪単価が「坪70〜180万円」と「坪180〜200万円」に割れる正体
公開情報を横に並べると、サウナ施設の坪単価は大きく2つの帯に分かれます。本ページの帯(居抜き40〜90万/スケルトン70〜180万円)は内装工事費+温浴設備(ストーブ・チラー・防水・ろ過・換気)を積み上げた金額で、設計料・家具什器・外構・水源工事は別枠です。一方、建築系の公開情報にある「坪180〜200万円(30坪で5,400〜6,000万円級)」は設計料・什器・弱電・給湯まで含めた施設としての総工費で、新築なら坪50〜70万円がさらに乗ります。同じ施設でも数える範囲で1.5〜2倍違うため、他媒体の数字と見積もりを比べる前に「何を含む金額か」を揃えてください。水風呂ひとつでも、上水を冷やすチラー方式なら本ページの60〜120万円〜、井水・地下水が使える立地ならポンプ程度で済み、逆に大量の水を冷やす大型施設では数千万円級まで幅が出ます。
個室サウナに絞った公開値との突合:個室サウナ専業メーカーの公開情報では、内装工事費が坪180〜300万円(防水・排水・給排気を含み、個室数に比例して増える帯)、サウナ設備費が200〜500万円(電気ストーブ30〜80万・薪20〜50万、チラー付き水風呂50〜150万、シャワー20〜50万)、物件取得費200〜500万円で、開業総額は個室2〜3室で1,000〜1,500万円、4〜6室で2,000〜3,000万円と紹介されています。本ページの個室3室20坪モデル(約1,500〜3,680万円)とは、内装費に設備を含めるか・物件取得費を含めるかの違いで一致します。内装会社系の公開値では設計10%・内装30%・設備50%・諸経費10%という構成比が示されており、温浴は「設備が半分」の業態です。
屋外・小規模サウナの費用帯──テント・バレル・小屋型
店舗型と別の物差しで動く帯です。金額は公開情報の一般的な目安で、設置場所の造成・給排水・保健所の許可区分は別途かかります。
テントサウナ+受付小屋
- 構成テント・薪ストーブ・脱衣と受付の小屋
- 注意公衆浴場法の許可申請は営業形態に応じて必須
バレルサウナ(4人用)
- 構成樽型本体+ストーブ+基礎・電源
- 加算水風呂・外気浴デッキ(50〜150万円)
グランピング+サウナ小屋
- 構成4人宿泊のコテージ1,500〜2,100万+サウナ200万〜
- 要点宿泊側は旅館業法・サウナ側は公衆浴場法の二重管理
基本サウナ・銭湯・岩盤浴の内装費用──全体像と5つの基本知識
サウナ室1室を1から造作するだけで200〜500万円かかるケースが珍しくありません。飲食店の坪単価が平均30〜80万円であるのに対し、温浴施設は居抜きで40〜90万円、スケルトンで70〜180万円と全業種トップクラスの設備投資が求められます。なぜここまで費用が膨らむのか──その答えは「インフラの複雑さ」にあります。給排水・熱源・防水・換気・衛生管理という5つのインフラをすべて専門設計・施工しなければならないのが温浴施設です。開業を検討する方が最初に押さえるべき5つの基本知識を以下にまとめます。(見積もり比較の基本ガイドもあわせてご確認ください。)
坪単価は「結果値」──設備積み上げと人工単価で読む
サウナ・銭湯の坪単価は、内装そのものの単価ではなく、温浴設備まで含めた総額を面積で割り戻した「結果値」です。総額の大半を温浴設備(ストーブ・水風呂チラー・ボイラー・循環ろ過・防水)が占めるため、同じ坪数でも設備構成が違えば数百万円単位でぶれます。だからこそ、まず必要な設備を積み上げて総額を出し、それを坪数で割って坪単価を逆算する──この順番で読むと、見積もりの妥当性を正確に判断できます。
もう一つの物差しが人工単価です。内装工事では1人工(職人1人が1日働く人件費)がおおむね2万円前後とされ、部分的な造作や手直しの妥当性は「何人工か」で読むほうが実態に合います。坪単価で全体感を、設備の積み上げと人工単価で細部を確認すると、費用の精度が上がります。
運営:株式会社BPBコンサルティング(店舗内装の一括見積もりサービス「店舗内装ドットコム/tenponaiso.com」)。最終更新:2026年9月6日(18本の表をカード表示に変更し、設備別の実額まとめ・断面図解を追加)。本ページの費用・坪単価・法規の情報は、厚生労働省・各自治体などの公的機関の公開資料、および温浴施設を手がける専門事業者が公表する公開相場をもとに編集部が整理したものです。2026年は資材費・人件費の上昇が続き、内装・建築の工事費は数年前より高止まりしています(国土交通省建設工事費デフレーターでも上昇傾向が確認できます)。サウナはもともと坪単価が高い業態のため影響を受けやすく、実額は施設タイプ・設備・物件・館の規定で大きく変わります。正確な金額は必ず複数社の見積もりでご確認ください。
表①業態タイプ別・坪単価と総費用の比較
温浴施設の費用を理解するには、まず「どの業態タイプで開業するか」を確定させることが最優先です。個室サウナ・サウナ専門施設・銭湯・岩盤浴・スーパー銭湯という5つの主要タイプでは、坪単価に2〜5倍の差が生じます。また居抜き活用の有無で同タイプでも総費用が大きく変わります。
個室プライベートサウナ(1〜5室)
- 想定規模15〜30坪
- 居抜き坪単価40〜70万円
- スケルトン坪単価70〜140万円
- 総費用の目安約1,000万〜5,000万円
サウナ専門施設(共用型)
- 想定規模30〜80坪
- 居抜き坪単価50〜80万円
- スケルトン坪単価80〜160万円
- 総費用の目安約3,000万〜1億円
銭湯(公衆浴場)
- 想定規模50〜150坪
- 居抜き坪単価50〜90万円
- スケルトン坪単価80〜180万円
- 総費用の目安約5,000万〜2億円
岩盤浴専門施設
- 想定規模30〜80坪
- 居抜き坪単価30〜60万円
- スケルトン坪単価50〜110万円
- 総費用の目安約1,500万〜6,000万円
スーパー銭湯・複合温浴
- 想定規模200〜500坪以上
- 居抜き坪単価(ほぼ新設)
- スケルトン坪単価120〜250万円
- 総費用の目安約2億〜10億円以上
テントサウナ・アウトドアサウナ
- 想定規模(屋外設営)
- 居抜き坪単価—
- スケルトン坪単価坪5〜20万円
- 総費用の目安約200万〜800万円
モデルケース:個室サウナ3室(20坪・スケルトン)の費用シミュレーション
以下は想定シミュレーションです。特定の施設・地域・業者を指すものではありません。
サウナ室造作費(3室分)
- 金額の目安450〜900万円
- 補足断熱壁・耐熱木材・ストーブ・ロウリュ設備。1室150〜300万円
水風呂・チラーユニット(3基)
- 金額の目安300〜750万円
- 補足チラー1基80〜250万円+水風呂造作50〜100万円
給排水・ボイラー工事
- 金額の目安200〜500万円
- 補足給湯ボイラー・配管・排水。温浴施設の心臓部
防水工事(浴室・サウナ室周辺)
- 金額の目安100〜300万円
- 補足FRP防水またはウレタン防水。ビル上階は+100万円以上
換気・空調工事
- 金額の目安80〜200万円
- 補足サウナ排気・浴室換気・脱衣室結露対策
外気浴スペース
- 金額の目安50〜200万円
- 補足屋外または半屋外テラス・デッキ・チェア設置
内装仕上げ工事(受付・脱衣室・廊下)
- 金額の目安100〜250万円
- 補足床・壁・天井仕上げ。受付カウンター造作
電気・照明工事
- 金額の目安60〜150万円
- 補足耐熱照明・間接照明・200V電源引き込み・非常照明
レジオネラ対策設備(循環ろ過・塩素滅菌)
- 金額の目安50〜150万円
- 補足公衆浴場法の衛生基準対応。必須設備
ファサード・サイン工事
- 金額の目安30〜80万円
- 補足看板・扉・外壁仕上げ
設計費・保健所対応費
- 金額の目安80〜200万円
- 補足設備設計・法令適合設計・保健所・消防署との協議費用
合計(想定シミュレーション)
- 金額の目安約1,500〜3,680万円
- 補足坪単価換算で約75〜184万円
モデルケース②:共用型サウナ30坪(スケルトン)の見積書を1枚で
個室型の次に多い「サウナ室2室+水風呂2基+外気浴+脱衣・受付」の共用型を、本ページの各設備カードの中央値で積み上げました。テナント30坪・水回りゾーン約12坪・脱衣受付約8坪・外気浴は半屋外テラスの想定です。
サウナ室の造作(2室)
- 1室150〜300万円×2断熱壁・耐熱木材・段床
- 分岐ロウリュ演出の造作で上限側
ストーブ(ロウリュ対応・大型×2)
- 1基130〜300万円×2本体+大容量200V引込
- 分岐薪・ガスなら煙突・配管が乗る
水風呂(中型チラー×2+浴槽造作)
- チラー1基140〜280万円×2約420万円
- 浴槽造作2基約100万円
給排水・ボイラー
- 帯200〜500万円
- 分岐井水・地下水が使えれば下限側
防水(浴室・サウナ周辺+脱衣)
- 水回り12坪×坪8〜15万円約140万円
- 脱衣8坪×坪3〜6万円約36万円
換気・空調
- 帯80〜200万円
- 中身サウナ排気・浴室換気・結露対策
外気浴(半屋外テラス)
- 帯80〜200万円
- 分岐屋上改修なら150〜400万円
内装仕上(受付・脱衣・廊下)+電気
- 内装仕上 100〜250万円約175万円
- 電気・耐熱照明 60〜150万円約105万円
レジオネラ対策+仮設・解体
- ろ過・塩素滅菌 50〜150万円約100万円
- 仮設・解体約120万円
工事費 小計
- 設計料(総工費の8〜10%)約250万円
- 諸経費(約5%)約150万円
合計(設計料・諸経費込み)
- 坪単価換算約103万円/坪=共用型スケルトン帯(80〜160万)の中央
- 別枠家具什器・弱電・サイン・物件取得費・運転資金
建築系の「坪180〜200万円」との差を埋めると
この3,100万円に家具什器・音響映像などの弱電・外構・給湯の増強・サインを足し、仕上げのグレードを上げると坪150〜200万円の帯に入ります。逆に、水源に井水が使える・外気浴を既存の屋外に置く・サウナ室を1室にする、の3つで坪80万円台まで下がります。見積もりを比べるときは「この11項目のどこが抜けているか」で読んでください。
銭湯(既存の公衆浴場)の改修範囲別の目安──「どこまで直すか」で桁が決まる
新規開業ではなく既存の銭湯を直す場合の桁です。本ページの設備帯を、男女2系統・浴槽2〜4・浴室20〜40坪の銭湯規模に当てはめた一般的な目安で、築年数・地下水の有無・ボイラーの燃料で大きく動きます。
浴室の防水・タイル・浴槽の全面改修
- 中身FRP防水(坪8〜15万)+タイル張替+浴槽造作
- 特徴漏水が出てからでは階下・地盤への影響で上振れ
ろ過・衛生設備の更新
- 中身循環ろ過100〜300万円×男女2系統+塩素・UV
- 特徴レジオネラ対策は削れない
ボイラー・給湯の更新
- 中身給排水・ボイラー200〜500万円の帯を銭湯規模に拡大
- 特徴重油→ガス・薪の燃料転換で燃料費と工事費が変わる
脱衣室・番台・ロビーの改装
- 中身内装仕上100〜250万円×男女2
- 特徴写真に写る部分。集客に効くが優先度は設備の後
外観・煙突・サイン
- 中身ファサード・煙突の補修・サイン
- 特徴煙突は法規と安全で別途調査
全面リニューアル
- 中身浴室+設備+脱衣+外観
- 特徴新装(坪50〜180万)と同じ物差しへ
岩盤浴室1室の実額内訳──10〜12坪・8〜10床のモデル
「岩盤浴 相場」で知りたい実額を、公開情報の設備内訳と本ページの坪単価帯(居抜き30〜60/スケルトン50〜110万円)で突き合わせました。
床暖ヒーター(電気式)
- 温水式なら100万円〜(高性能はさらに上)
- 注意電気容量・温水配管の計画が先
岩盤石(ブラックシリカ・溶岩石)
- 高級素材(黄土・トルマリン等)100万円以上
- 要点床数×石の厚みで数量が決まる
換気・加湿・断熱
- 中身湿度と熱を調節する専用換気・防湿断熱
- 要点結露対策を怠ると内装が傷む
内装仕上・照明
- 中身壁・天井・間接照明の意匠
- 要点演出に寄せるほど上限側
施工費(設備設置・下地)
- 中身ヒーター・石・配管の設置工事
- 要点既存改修なら解体が加わる
1室 合計
- 坪単価換算(12坪)約25〜60万円/坪=居抜き帯と整合
- 専門施設(30〜80坪)約1,500〜6,000万円(本ページの帯)
※設備内訳は公開されている一般的な目安。スケルトンからの新設は、これに浴室・シャワー・脱衣室の設備が乗るため坪50〜110万円の帯へ移ります。
業態8種の対応表──自分の施設は、このページのどの帯を読めばよいか
温浴は業態で坪単価が2〜5倍動くため、まず「どの表のどの帯」を読むかを決めます。数値は各表のカードにまとめてあり、ここでは読む場所だけを示します(数値の二重掲載はしません)。
① 個室プライベートサウナ
- 読む帯表①の個室カード(居抜き40〜70万・スケルトン70〜140万/坪)+個室サウナ3室20坪のモデル
- 関連個室サウナ開業ガイド(許認可・物件)
② サウナ専門施設(共用型)
- 読む帯表①のサウナ専門カード+共用型30坪の見積書モデル
- 効く設備大型ストーブ×2・チラー×2・外気浴
③ 銭湯(既存公衆浴場の改修)
- 読む帯表①の銭湯カード+「改修範囲別の目安」(防水・ろ過・ボイラーの3系統)
- 新築なら「建設費と内装費の切り分け」の小規模銭湯モデル
④ スーパー銭湯・大型温浴
- 読む帯表①のスーパー銭湯カード+建設費モデル(延床×構造別坪単価)
- 要点浴室・サウナ・岩盤浴・飲食・休憩のゾーン別に坪単価が違う
⑤ 岩盤浴
- 読む帯表①の岩盤浴カード+岩盤浴室1室(10〜12坪・8〜10床)の実額内訳
- 効く設備床暖ヒーター・鉱石・換気
⑥ 温泉旅館の大浴場・露天
- 読む帯このページの防水・ろ過・ボイラーの単価+ホテル・旅館の費用ページの大浴場全面改修(2,000万〜1億円)
- 要点泉質対策(腐食・スケール)が配管更新周期を決める
⑦ スパ・複合リラクゼーション
- 読む帯浴室系は銭湯〜スーパー銭湯の帯、施術室・休憩は内装仕上の帯で別積み
- 要点浴場部分だけが公衆浴場法の対象になる
⑧ ドライヘッドスパ・岩盤浴なし個室
- 読む帯浴槽・サウナを持たないため本ページの帯より大幅に低く、内装仕上+施術ベッドの積み上げで読む
- 関連ドライヘッドスパ開業ガイド(無資格・個室設計)
表②業態別費用相場と収益構造の比較
温浴施設は業態によって収益モデルが大きく異なります。BtoC集客の個室サウナと、地域住民に長く愛される銭湯、女性客メインの岩盤浴、ファミリー向けスーパー銭湯では、客単価・滞在時間・ランニングコストがまるで違います。内装投資と収益計画を一体で考えるためのデータとして活用してください。(店舗改装費用の基本ガイドも参考にどうぞ。)
個室プライベートサウナ
- 主なターゲットカップル・友人グループ(BtoC)
- 客単価目安2,000〜6,000円/時間/室
- 内装費の傾向コンパクトだが坪単価高
- ランニングコスト傾向中(水道・電気)
サウナ専門施設(共用)
- 主なターゲットサウナ愛好者・ビジネス層
- 客単価目安1,000〜3,000円/回
- 内装費の傾向体験演出に投資大
- ランニングコスト傾向高(ボイラー・水道大)
銭湯(公衆浴場)
- 主なターゲット地域住民(BtoC・日常利用)
- 客単価目安500〜1,000円/回
- 内装費の傾向構造設備費が最大
- ランニングコスト傾向最高(ボイラー・水道費巨大)
岩盤浴専門施設
- 主なターゲット女性・ファミリー(BtoC)
- 客単価目安1,000〜2,500円/回
- 内装費の傾向天然石・ヒーター投資大
- ランニングコスト傾向中(電気・ガス)
スーパー銭湯(複合型)
- 主なターゲットファミリー・シニア(BtoC広域)
- 客単価目安800〜1,800円/回
- 内装費の傾向総合最大投資
- ランニングコスト傾向最高(月数百万規模)
ランニングコストの現実──月次試算(想定シミュレーション)
水道代
- 個室サウナ(3室)10〜30万円/月
- 銭湯(中規模)80〜150万円/月
- スーパー銭湯(大型)150〜250万円/月
燃料費(ガス・重油等)
- 個室サウナ(3室)10〜30万円/月
- 銭湯(中規模)60〜100万円/月
- スーパー銭湯(大型)100〜150万円/月
電気代
- 個室サウナ(3室)5〜20万円/月
- 銭湯(中規模)30〜60万円/月
- スーパー銭湯(大型)60〜120万円/月
設備メンテナンス費
- 個室サウナ(3室)3〜10万円/月
- 銭湯(中規模)10〜30万円/月
- スーパー銭湯(大型)30〜80万円/月
月次ランニングコスト合計
- 個室サウナ(3室)28〜90万円
- 銭湯(中規模)180〜340万円
- スーパー銭湯(大型)340〜600万円以上
建設費(新築)と内装費(改装)の切り分け──「銭湯を作る費用」「スーパー銭湯の建設費用」の読み方
「銭湯 作る 費用」「スーパー銭湯 建設費用」で調べると桁の違う数字が並びますが、それは建設費(躯体・設備・外構を含む新築総額)と内装費(既存建物の改装)が混ざっているからです。このページの坪単価(居抜き40〜90万円・スケルトン70〜180万円)は内装費です。建設費は建物側の坪単価に温浴設備を足して読みます。
建物側の坪単価(統計)
- 出所建築着工統計(e-Stat)の構造別平均:木造約125万・鉄骨造約161万・RC造約176万(費用ページの建設費章と同じ値)
- 注意用途を問わない構造別平均。温浴は設備比率が高く上振れる
小規模銭湯の新築モデル
- 計算延床100坪×鉄骨造 坪161万=約1.6億円 + 温浴設備・防水・内装(スケルトン坪70〜180万×浴室系60坪=4,000万〜1.1億円)
- 別途土地・外構・ボイラー熱源・井戸/温泉掘削・設計料
郊外型スーパー銭湯の新築モデル
- 計算延床800坪×RC造 坪176万=約14億円 + 温浴設備・内装(浴室・サウナ・岩盤浴・飲食・休憩の各ゾーン)で総額は建物本体の1.3〜1.6倍が典型パターン
- 読み方建設費は「延床×構造別坪単価」、内装費は「ゾーン別坪単価×面積」の二段で見積もる
上のモデルは統計値と本ページの坪単価を掛けた試算で、固有の計画では変動します。新築か改装かで迷う段階なら、まず既存建物の防水・配管・ボイラーの残寿命を診断し、「改装費+休業損失」が新築の何割に達するかで判断してください。
深掘り費用を左右する5大要因の詳細解説
① サウナストーブの種類別費用──熱源選びが設計の起点
サウナ室のコアとなるサウナストーブは、熱源の種類によって導入費用・工事内容・ランニングコストが大きく異なります。電気式・薪式・ガス式・ロウリュ対応仕様の4パターンを比較します。
電気式(スタンダード)
- ストーブ本体費用30〜80万円
- 追加工事費200V電源引込:30〜80万円
- 合計導入費用目安60〜160万円
- 特徴・適合業態導入容易。個室サウナに最適。温度制御が簡単
電気式(ロウリュ対応・大型)
- ストーブ本体費用80〜200万円
- 追加工事費大容量電源引込:50〜100万円
- 合計導入費用目安130〜300万円
- 特徴・適合業態ロウリュ演出可能。共用サウナ室向け
薪式(木材燃焼)
- ストーブ本体費用50〜150万円
- 追加工事費煙突工事:80〜200万円+消防法対応
- 合計導入費用目安130〜350万円
- 特徴・適合業態本格体験。煙突と消防規制が難関。アウトドア系
ガス式(都市ガス・LPG)
- ストーブ本体費用80〜200万円
- 追加工事費ガス配管工事:50〜150万円
- 合計導入費用目安130〜350万円
- 特徴・適合業態大型施設向き。長時間稼働のランニングコスト有利
オートロウリュ設備(追加)
- ストーブ本体費用20〜80万円
- 追加工事費制御システム:10〜30万円
- 合計導入費用目安30〜110万円(追加分)
- 特徴・適合業態自動でアロマ水をサウナ石に注水。演出効果大
② 水風呂チラーユニット──「ととのい」体験を左右する設備
水風呂の水温を15℃以下(冷たいサウナ施設では10〜12℃)に維持するためのチラーユニット(冷却装置)は、近年のサウナブームにより需要が急増しています。BtoCの顧客が「ととのう」体験を実現するためには、チラーなしの水風呂は致命的な弱点になります。
小型チラー(1〜2人用水風呂)
- 本体費用40〜80万円
- 設置工事費20〜40万円
- 合計費用目安60〜120万円
- 対応規模個室サウナ用
中型チラー(3〜8人用水風呂)
- 本体費用100〜200万円
- 設置工事費40〜80万円
- 合計費用目安140〜280万円
- 対応規模共用サウナ・小規模銭湯
大型チラー(10人以上・大型水風呂)
- 本体費用180〜350万円以上
- 設置工事費80〜150万円以上
- 合計費用目安260〜500万円以上
- 対応規模スーパー銭湯・複合温浴
超低温仕様(10℃以下対応)
- 本体費用+50〜150万円(割増)
- 設置工事費+20〜50万円
- 合計費用目安上記に追加
- 対応規模プレミアムサウナ施設
③ 防水工事の特殊性──温浴施設で最も重要な工程
温浴施設の防水工事は、一般建築の防水工事と別次元の専門性が必要です。常時大量の水・熱気・蒸気にさらされる環境では、防水層の選定・施工精度・保証内容が開業後のリスクを直接左右します。
浴室床・浴槽周辺
- 推奨工法FRP防水(ガラス繊維強化プラスチック)
- 費用目安(想定)坪8〜15万円
- 備考最も耐久性が高い。温浴施設の標準仕様
浴室壁面・サウナ室周辺
- 推奨工法ウレタン防水+タイル仕上げ
- 費用目安(想定)坪5〜10万円
- 備考柔軟性があり下地の動きに追従
脱衣室・廊下(湿気対策)
- 推奨工法防湿シート+防水塗料
- 費用目安(想定)坪3〜6万円
- 備考湿気が内装材を傷める前に処理
ビル上階(床スラブ下への漏水防止)
- 推奨工法二重防水(FRP+シート防水)
- 費用目安(想定)坪12〜20万円以上
- 備考階下への漏水リスク最大化。過剰なくらいでOK
水張り試験(防水テスト)
- 推奨工法72時間水張り試験
- 費用目安(想定)10〜30万円
- 備考竣工前の必須検査。ビル上階は事実上の義務
防水工事は「やり直しが最も高額な工事」です。漏水が発覚した場合、タイルや仕上げ材をすべて撤去して防水層をやり直す必要があり、再施工費は新設時の1.5〜3倍になることも。開業後に漏水して階下テナントへの賠償責任が発生した事例も多数あります。防水グレードを下げるコストダウンは絶対に避けてください。
④ 外気浴スペース設計──差別化の最前線
「ととのい文化」の定着により、外気浴スペース(休憩・冷却エリア)は現代のサウナ施設における最大の差別化ポイントとなっています。屋外デッキや半屋外テラスを設けることで、顧客の滞在時間延長とリピート率向上が期待できます。
屋外デッキ(木製)
- 費用目安50〜150万円
- 特徴チェア・ハンモック配置。ウッドデッキ施工
半屋外テラス(屋根あり)
- 費用目安80〜200万円
- 特徴雨天でも利用可能。開放感を保ちながら実用性高
屋上エリア改修
- 費用目安150〜400万円以上
- 特徴防水改修+手すり設置+植栽。景観が強みに
インドアととのい室(空調管理)
- 費用目安50〜120万円
- 特徴外気浴が困難な立地向け。冷却空調で代替
⑤ レジオネラ対策設備──法令で義務付けられた衛生管理設備
公衆浴場ではレジオネラ菌の繁殖防止が法令上の義務です。循環式浴槽・シャワーヘッド・ジェットバスなどは特に菌が繁殖しやすく、適切な対策設備の設置と定期水質検査が必要です。設計段階からレジオネラ対策を組み込まないと、後から追加工事が発生します。
循環ろ過装置
- 費用目安100〜300万円
- 内容浴槽水を循環・ろ過して清潔を維持
塩素滅菌装置(自動注入)
- 費用目安30〜80万円
- 内容塩素濃度を自動管理。手動管理より安全性が高い
紫外線(UV)殺菌装置
- 費用目安20〜60万円
- 内容塩素と組み合わせて高い殺菌効果を発揮
定期水質検査費(年間)
- 費用目安10〜30万円/年
- 内容法定の水質検査。記録の保存が義務
浴室防水の工法別単価・寿命・工期──温浴は「常時湛水」で工法が絞られる
温浴施設の防水は、屋上やベランダと違って浴槽・洗い場が常に水を抱えるため、選べる工法が最初から絞られます。以下は主要工法の単価と寿命の目安(複数社の公開価格の幅・2026年9月8日確認)で、浴室では下地補修・立上り・ドレン処理が別途乗ります。
FRP防水
- 寿命10〜15年(トップコート再塗装で延命)
- 向き浴室・浴槽・水風呂の主流。硬く耐薬品性が高い
- 注意動きの大きい下地には不向き。硬化が早く工期は短い
ウレタン塗膜防水
- 寿命10〜12年
- 向き屋上・ベランダ・複雑な形状。常時水が溜まる浴槽には不適
- 注意脱衣室床・機械室など「濡れるが溜まらない」場所まで
シート防水(塩ビ・ゴム)
- 寿命10〜20年
- 向き広く平らな屋上。凹凸の多い浴室には不向き
- 注意ジョイント処理の技術差が寿命差になる
アスファルト防水
- 寿命15〜20年級(工法別で最長帯)
- 向き大型施設の屋上・大浴場下の躯体側。重量と工期が乗る
- 注意改修では既存撤去と臭気・熱の養生が別途
浴槽・洗い場の防水をやり直す改修は、防水本体より「タイル・下地の撤去復旧」と「その間の休業日数」が総額を決めます。工法別の休業日数の目安は、FRPで数日〜1週間、アスファルトで1〜2週間が典型パターンです。
サウナ室の木材──樹種で決まる耐熱・香り・更新周期(価格は相対で読む)
スプルース/アスペン
- 特徴白木で熱伝導が低く、ヤニが少ない(アスペン)。汎用の壁・天井材
- 更新ベンチは汗と熱で先に傷むため、壁より短い周期で交換
ヒノキ/ヒバ
- 特徴香りと耐水・耐久。和の演出に強いが節・ヤニの管理が必要
- 更新高温部の黒ずみは研磨で戻る。無垢厚材なら再研磨で延命
サーモウッド/ケロ(枯れ松)
- 特徴熱処理で寸法安定・耐腐朽。ケロは希少材で本場感の演出用
- 更新寸法安定で目地の開きが少なく、更新周期は最長帯
樹種の単価差より効くのは「ベンチ材の厚みと交換設計」で、ベンチだけ外して交換できる納まりにしておくと、10年総コストで樹種のグレード差を吸収できます。壁内の断熱・防湿層と低温炭化対策は樹種に関係なく必須です。
実務見積内訳の読み方──何が含まれているか確認する
温浴施設の見積もりは、一般店舗と比べて設備工事の比率が圧倒的に高く、見積書の読み解きが複雑です。「ボイラーはメーカー直接購入か施工会社経由か」「防水の保証年数は何年か」「チラーは含まれるか別途か」など、確認すべき項目が多数あります。以下の内訳カテゴリで見積もりを精査してください。
① 仮設・解体費
- 含まれる主な項目養生・既存内装の撤去・廃材処分・アスベスト調査
- 確認すべきポイントアスベスト含有建材がある場合の処分費は別途高額
② サウナ室・岩盤浴室造作費
- 含まれる主な項目断熱壁・耐熱木材・ストーブ・天然石・ヒーター
- 確認すべきポイントストーブ本体込みか、別途発注かを明確に
③ 浴室・水風呂工事費
- 含まれる主な項目浴槽造作・チラー・洗い場・シャワー
- 確認すべきポイントチラーの型番と冷却能力(kW)を確認
④ 給排水・ボイラー工事費
- 含まれる主な項目給湯ボイラー・配管・排水設備・循環ろ過装置
- 確認すべきポイント最大コスト項目。ボイラーの能力(号数)と燃料種別を確認
⑤ 防水工事費
- 含まれる主な項目浴室・サウナ室・脱衣室の防水処理
- 確認すべきポイント防水工法・保証年数・水張り試験の有無を確認
⑥ 換気・空調工事費
- 含まれる主な項目サウナ排気・浴室換気・脱衣室結露対策・外気浴設備
- 確認すべきポイント換気量(㎥/h)の設計値を確認
⑦ 電気・照明工事費
- 含まれる主な項目耐熱照明・間接照明・非常照明・電源(200V)引込
- 確認すべきポイントサウナ用耐熱照明はIP等級(IP65以上推奨)を確認
⑧ レジオネラ対策設備費
- 含まれる主な項目循環ろ過・塩素滅菌・UV殺菌
- 確認すべきポイント公衆浴場法の衛生基準を満たす仕様かを確認
⑨ 内装仕上げ工事費
- 含まれる主な項目脱衣室・受付・休憩スペースの床・壁・天井仕上げ
- 確認すべきポイント水回り素材(タイル・石・防水加工材)のグレード確認
⑩ 設計費・法令対応費
- 含まれる主な項目設備設計・法令適合設計・保健所消防署との協議
- 確認すべきポイント設計費は総工費の5〜10%が目安。別途か含むか確認
見積内訳に入らない「設計料」──総工費の8〜10%が目安
上の内訳は工事の費用ですが、温浴施設ではそれとは別に設計料がかかります。断熱・防水・水処理・換気・電気など専門性が高いため、設計事務所や専門業者に設計を依頼するのが一般的で、設計料の相場は総工費のおおむね8〜10%前後とされます。総額の大きいサウナでは、設計料だけで数百万円規模になることもあります。設計料は工事を発注するかどうかに関わらず発生し、施工会社の見積もりに含まれる場合と別建ての場合があります。見積もりを比較するときは、設計料が含まれているのか別途いくらかかるのかを必ず確認しましょう。設計と施工を分けるか一体で頼むかでも費用と進め方が変わります。
注意追加費用が発生する典型パターンと回避策
温浴施設は、開業後に「こんな費用が追加でかかるとは思わなかった」という声が多い業種の一つです。設備の複雑さと法令対応の厳しさから、設計段階で想定していなかった追加費用が発生しやすい構造があります。以下の典型パターンを事前に把握し、予算計画に組み込んでください。
防水不良で漏水→階下賠償
- 発生原因防水グレード不足・施工不良
- 追加費用の目安100〜500万円以上
- 回避策最高グレードの防水工法を選択。水張り試験を実施
電気容量不足でストーブ稼働不能
- 発生原因物件の電気容量を事前確認せず
- 追加費用の目安30〜200万円(引込工事)
- 回避策契約前に電気設備の容量確認。電力会社への申請期間も考慮
ボイラー室スペース不足
- 発生原因ボイラー選定前に設計を確定
- 追加費用の目安50〜200万円(再設計・追加工事)
- 回避策ボイラーの仕様を設計初期に確定し、設置スペースと排気経路を確保
保健所検査での構造基準不適合
- 発生原因換気・採光・脱衣室面積が基準未達
- 追加費用の目安50〜300万円(改修工事)
- 回避策設計段階で保健所に事前相談。温浴施設の実績がある業者を選ぶ
レジオネラ対策設備の後付け
- 発生原因設計時に衛生管理設備を見落とし
- 追加費用の目安100〜300万円
- 回避策設計段階で循環ろ過・塩素滅菌装置を組み込む
アスベスト含有建材の除去費用
- 発生原因既存ビルの天井・断熱材にアスベスト含有
- 追加費用の目安50〜500万円以上
- 回避策着工前にアスベスト調査(事前調査義務あり)を実施
電気容量不足は「引込工事」で済まないことがある──大規模では高圧受電・キュービクル
上の表で触れた電気容量の不足は、小規模なら引込工事の増設で対応できますが、規模が大きくなると話が変わります。電気式サウナストーブ・水風呂のチラー・ボイラー補機・空調換気が重なると消費電力が大きくなり、目安として契約電力が50kWを超えると、低圧から高圧への契約切り替えと、受電設備のキュービクル(高圧受変電設備)の設置が必要になります。キュービクルは設置費が数百万円規模になるうえ、設置スペースや定期点検・保安の費用も継続して発生します。複数室のサウナや大型施設を検討している場合は、見積もり段階で「低圧で足りるか、高圧受電が必要か」を電気の専門家に確認してください。物件の既存受電設備や引き込み容量を把握しておくことが、後からの数百万円の想定外を防ぎます。
節約コストダウンの優先順位──削れる箇所・削れない箇所
温浴施設のコストダウンは、「削れる箇所」と「削ると後で高くつく箇所」の区別が極めて重要です。水・熱・蒸気を扱う設備は品質に比例した投資が必要で、安易なコストダウンが後から数倍の損失を招きます。一方で、体験価値に直結しない部分は賢く削減できます。
- 温浴施設の居抜き物件を選ぶ:給排水・防水・ボイラーを流用。最大の削減策
- 岩盤浴をメインにする:浴槽不要。給排水がシンプルで初期投資を大幅削減
- サウナストーブは電気式(スタンダード):煙突工事(80〜200万円)が不要
- 休憩スペースは既製品で構成:リクライニングチェア・ハンモックを購入して配置
- 脱衣室・受付は機能重視でシンプルに:過剰な装飾より清潔感が重要
- 外気浴スペースは段階的に整備:開業後にDIY的に充実させていく
- 防水工事のグレード:漏水は賠償・営業停止・再施工費の三重苦
- 水風呂チラー:冷えない水風呂はBtoCの顧客満足に直結。集客に影響
- 換気設備の能力:湿気・カビ・臭いは最悪のクレーム原因
- サウナ室の断熱材の厚さ:断熱不足は電気代・燃料費の永続的な増加
- レジオネラ対策設備:法令義務。後付けは2倍の費用がかかる
- 給排水・ボイラーの能力:湯量不足・温度不安定は致命的な品質問題
コストダウン優先順位まとめ
★★★(最優先)
- コストダウン施策温浴施設の居抜き物件を活用する
- 削減効果の目安給排水・防水・ボイラーで500万〜数千万円削減
★★★(最優先)
- コストダウン施策3社以上の相見積もりで適正価格を把握する
- 削減効果の目安同条件で100〜500万円の差が出るケースも
★★☆
- コストダウン施策サウナストーブを電気式スタンダードに絞る
- 削減効果の目安煙突工事・ガス配管工事を回避で80〜200万円削減
★★☆
- コストダウン施策岩盤浴業態を選ぶ(浴槽なし設計)
- 削減効果の目安大浴場・ボイラー費を大幅削減。内装費30〜50%減
★☆☆
- コストダウン施策休憩スペース・受付を既製品・シンプル仕上げに
- 削減効果の目安造作家具比で50〜70%削減
★☆☆
- コストダウン施策設備は段階的導入(開業後に追加整備)
- 削減効果の目安初期投資を抑え収益で回収後に拡張
最大のコストダウンレバーは「水源」──水道水か地下水かで水回りが数千万円変わる
前述の水風呂チラー・循環ろ過は、実は「どんな水を使うか」で必要規模が大きく変わります。水道水で運用する場合これらの水処理設備が一式必要になり、規模によっては水回りだけで数千万円規模に達します。一方、水質基準を満たす地下水(井戸水)が使える立地なら、ポンプ程度の設備で済み、水回りが100万円前後に収まるケースもあります。つまり物件の「水源」は、坪単価以上に総額を左右する変数です。物件選びの段階で地下水の利用可否や水質、井戸の有無を確認できると、コストダウンの効果が桁違いになります。井戸水が使えない場合でも、水風呂の容量・温度・掛け流しと循環の方式を見直せば設備規模を最適化できます。安い坪単価を探すより、水源を見極めるほうが総額への影響はずっと大きい、と覚えておいてください。
資金融資・資金調達の選択肢と注意点
温浴施設の開業資金は業態によって数千万〜数億円規模になります。自己資金だけでは賄えないケースがほとんどで、融資・クラウドファンディングを組み合わせた資金調達が現実的です。融資審査では収支計画(ランニングコスト含む)の精度が最重要ポイントになります。(開業資金の全体ガイドも参考にどうぞ。)
日本政策金融公庫(創業融資)
- 概要新規開業者向けの政府系融資
- 目安金額上限4,800万円(一般枠)
- 温浴施設での活用ポイント温浴業界の経験・事業計画の精度が審査に直結
民間銀行の事業融資
- 概要大規模施設向けの銀行融資
- 目安金額数千万〜数億円
- 温浴施設での活用ポイント既存事業者向け。担保・保証人が必要なケース多
自治体の制度融資・創業支援
- 概要都道府県・市区町村の融資制度
- 目安金額上限500万〜3,000万円
- 温浴施設での活用ポイント個室サウナ・岩盤浴の小規模開業に活用しやすい
クラウドファンディング
- 概要一般から資金を募る
- 目安金額数百万〜数千万円
- 温浴施設での活用ポイントサウナブームで相性抜群。開業前からファンを獲得
投資家・ファンドからの出資
- 概要エクイティ調達
- 目安金額数千万〜数億円
- 温浴施設での活用ポイント大規模スーパー銭湯・複合温浴。事業計画と差別化戦略が鍵
補助金・助成金は「制度名の確認」から(金額の断定はしない)
温浴施設の改装で候補に挙がる制度は、中小企業庁系(小規模事業者持続化補助金・省力化投資関連)、省エネ改修関連(ボイラー・熱源の高効率化)、観光庁の宿泊・観光施設向け事業、自治体の公衆浴場設備改善補助などです。年度ごとに名称・対象経費・公募期間が変わり、交付決定前の着工は対象外が一般的なので、必ず最新の公募要領で確認してください。一次窓口:中小企業庁「補助金等公募案内」/観光庁(2026年9月8日確認)。
契約原状回復・退去時コストの注意点
温浴施設の退去コストは、設備の規模と賃貸契約の条件によって大きく異なります。大型の浴槽・ボイラー・防水層の撤去は一般テナントと桁違いの費用がかかることを、契約前に必ず把握してください。
- 原状回復の範囲は賃貸借契約書で確定する:「スケルトン返し」か「現状返し」かで退去費用が数百万〜数千万円変わります。契約前に弁護士・不動産専門家に確認を
- 退去費用の目安:温浴施設の原状回復は坪あたり15〜50万円程度。浴槽の撤去・防水層の復旧・配管の撤去・ボイラー撤去が主な高額項目
- ボイラー・チラーの中古売却:程度良好なボイラーやチラーは中古市場で売却可能。退去コストの一部を相殺できることも
- 「居抜き退去」で退去コストを大幅削減:温浴施設から温浴施設への居抜き需要は高く、設備一式を次のテナントに譲渡する形で大幅にコストを削減できるケースがあります
- 水道・ガス・電気の解約手続き:大型設備の解約・メーター撤去には手続き期間が必要。退去スケジュールに余裕を持たせる
届出届出・許認可──温浴施設の開業手続きガイド
温浴施設は公衆浴場法に基づく営業許可が必要な業態であり、飲食店開業と比べて格段に厳しい法令対応が求められます。許可の取得には構造設備基準と衛生基準の両方を満たす必要があり、設計段階から保健所への事前相談が事実上の義務です。
業態別の許認可・届出一覧
銭湯(一般公衆浴場)
- 法令上の分類一般公衆浴場(公衆浴場法)
- 必要な許可・届出公衆浴場営業許可
- 届出先都道府県・保健所
サウナ専門施設(共用型)
- 法令上の分類その他の公衆浴場
- 必要な許可・届出公衆浴場営業許可
- 届出先保健所
個室プライベートサウナ
- 法令上の分類その他の公衆浴場(自治体による)
- 必要な許可・届出公衆浴場営業許可
- 届出先保健所
岩盤浴専門施設
- 法令上の分類その他の公衆浴場(自治体による判断)
- 必要な許可・届出公衆浴場営業許可 or 届出
- 届出先保健所(要事前確認)
スーパー銭湯・複合温浴
- 法令上の分類その他の公衆浴場
- 必要な許可・届出公衆浴場営業許可+飲食店営業許可等
- 届出先保健所・消防署
全業態共通の届出一覧
公衆浴場営業許可申請
- 届出先保健所
- タイミング・備考構造設備基準・衛生基準を満たすことが条件。立入検査あり
防火対象物使用開始届
- 届出先消防署
- タイミング・備考工事着工7日前までに提出。必須
消防計画の届出・防火管理者選任
- 届出先消防署
- タイミング・備考開業前に防火管理者を選任し消防計画を提出
建築確認申請(用途変更)
- 届出先建築主事・指定確認検査機関
- タイミング・備考用途変更が発生する場合(200㎡超)は建築確認が必要
危険物取扱い届出(ボイラー燃料)
- 届出先消防署
- タイミング・備考重油等の貯蔵量が規定量を超える場合
飲食店営業許可
- 届出先保健所
- タイミング・備考施設内で飲食を提供する場合
個人事業開業届出 or 法人設立届
- 届出先税務署
- タイミング・備考開業後1か月以内
公衆浴場営業許可の主な構造設備基準
換気設備
- 基準の概要浴室・サウナ室・脱衣室に十分な換気が確保されること
採光・照度
- 基準の概要浴室・脱衣室に適切な採光または照明(浴室50ルクス以上が目安)
脱衣室の面積・設備
- 基準の概要利用者数に応じた面積の脱衣室。ロッカー・鍵の設置
衛生管理(レジオネラ対策)
- 基準の概要浴槽水の水質管理。循環ろ過・塩素濃度管理・定期水質検査
排水設備
- 基準の概要浴室・浴槽の排水が適切に処理されること
男女区画
- 基準の概要男女の浴室を壁等で明確に区画(一般公衆浴場の場合)
距離制限(一般公衆浴場のみ)
- 基準の概要既存銭湯からの距離制限あり(自治体によって異なる)
照明の推奨値(業種要件)
サウナ室
- 推奨照度30〜80ルクス(薄暗い雰囲気)
- 推奨色温度2,700〜3,000K(電球色)
- Ra値(演色性)Ra80以上(IP65以上の耐熱照明使用)
浴室・水風呂エリア
- 推奨照度100〜200ルクス
- 推奨色温度3,000〜4,000K
- Ra値(演色性)Ra80以上(防水IP65以上必須)
脱衣室・ロッカーエリア
- 推奨照度200〜500ルクス
- 推奨色温度3,000〜4,000K
- Ra値(演色性)Ra85以上(視認性・清潔感重視)
外気浴・ととのいスペース
- 推奨照度50〜150ルクス(落ち着いた空間)
- 推奨色温度2,700〜3,000K(電球色)
- Ra値(演色性)Ra80以上
受付・エントランス
- 推奨照度300〜500ルクス
- 推奨色温度3,000〜3,500K
- Ra値(演色性)Ra85以上
公衆浴場法の分類で、ランニングと採算が変わる
許認可は手続きだけでなく、毎月の採算にも直結します。昔ながらの銭湯は「一般公衆浴場」にあたり、入浴料金が物価統制令で統制される代わりに、水道料金の減免や固定資産税などの優遇、補助の対象になることがあります。一方、サウナやスーパー銭湯・健康ランドなどは「その他の公衆浴場」で、水道や税の優遇はないものの、入浴料金を自由に設定できます。
つまり、銭湯型は料金を抑えても水道減免などのコスト優遇で採算を取り、サウナ・スーパー銭湯型は料金設定の自由度で採算をつくる、という構造の違いがあります。燃料費・水道代・光熱費といったランニングが重い業態だからこそ、自分の施設がどちらの分類で、どの優遇・制約を受けるのかを早い段階で確認しておくと、料金設計と資金計画の精度が上がります。
数値で確認する法規と衛生基準(条番号・要領名つき)
公衆浴場法 第2条
- 基準公衆浴場の経営は都道府県知事(保健所設置市は市長)の許可。「一般公衆浴場」と「その他の公衆浴場(サウナ・スーパー銭湯等)」の区分と構造設備基準は各都道府県の施行条例
- 費用への影響脱衣室・浴室の面積・換気・照度は条例の数値が設計条件になる(着工前に保健所と図面協議)
公衆浴場における衛生等管理要領(厚生労働省)
- 基準浴槽水の遊離残留塩素は0.4mg/L以上(1.0mg/L以下が望ましい)、レジオネラ属菌は10CFU/100mL未満。循環式は1週間に1回以上の完全換水・消毒、非循環式は毎日換水。ろ過器は浴槽水を1時間あたり浴槽容量以上処理できる能力
- 費用への影響ろ過・塩素注入・配管洗浄の設備は削れない項目(表①のレジオネラ対策)
消防法施行令 別表第一(9)項イ
- 基準蒸気浴場・熱気浴場(サウナ)は(9)項イ。自動火災報知設備は延べ面積200㎡以上(第21条)、消火器・誘導灯は面積にかかわらず設置。サウナストーブ周りは火気設備として市町村火災予防条例の離隔距離
- 費用への影響200㎡を境に設備費が段差で増える。個室サウナは境界に注意
建築基準法(用途・内装制限)
- 基準公衆浴場は特殊建築物。事務所等からの用途変更は200㎡超で確認申請(法第6条第1項第1号)。サウナ室・浴室の壁天井は内装制限と低温炭化対策を同時に設計
- 費用への影響用途変更+避難規定の是正工事が総額に乗る
数値は全国共通の法令・要領の値で、都道府県条例は上乗せされます。条例の面積・換気・照度の数値は「都道府県名+公衆浴場法施行条例」で最新条文を確認してください。
DIYDIY・セルフ施工の現実的な範囲
温浴施設は「水・熱・蒸気・電気・法令」の5つが絡み合う専門性の高い業態です。DIYできる範囲は非常に限られており、設備工事を素人が行うことは安全上・法令上の問題から不可能です。現実的なセルフ作業の範囲を明確にしましょう。
- 休憩スペースの家具配置:既製品のチェア・ハンモックの設置・配置換え
- 外気浴スペースの演出:チェアの配置・植栽・照明ランタン等の設置
- 装飾・POPデザイン:壁への装飾、サウナルール掲示、料金表の作成
- 看板プレートの設置:A型看板・プレート看板などの設置
- 備品の準備・管理:バスタオル・アメニティ・ロウリュ用アロマの準備
- サウナ室の造作・設備設置:断熱・耐熱施工・ストーブ設置は専門技術必須
- 給排水工事:配管工事は給排水設備工事士の資格が必要
- ボイラー設置・調整:ボイラー技士資格が必要。無資格設置は法律違反
- 防水工事:温浴施設の防水は専門施工者でなければ許可が通らない
- 電気工事(200V電源含む):電気工事士(第一種)の資格が必要
- 換気・空調ダクト工事:空調設備施工管理の専門知識が必要
- レジオネラ対策設備の設置:循環ろ過・滅菌装置は保健所検査の対象
工期工期の目安と開業までのスケジュール
温浴施設は一般店舗と比べて工期が長く、設備機器の調達・法令手続き・試運転に十分な期間を確保することが重要です。特に海外製サウナストーブや特注チラーは発注から納品まで2〜4か月かかるケースがあり、設計初期での機器選定が全体スケジュールを左右します。
構想・業態決定・物件探し
- 期間の目安1〜3か月
- 主なタスク業態・コンセプト確定、立地選定、資金計画、FS(事業可能性調査)
保健所・消防署への事前相談
- 期間の目安1〜2か月(並行)
- 主なタスク設計図面を持参して事前確認。許可取得の要件を事前に確定
設計・見積もり・業者選定
- 期間の目安1〜3か月
- 主なタスク設備設計・防水設計・法令適合設計。ボイラー・ストーブ・チラーの選定・発注
施工(解体〜試運転)
- 期間の目安2〜6か月
- 主なタスク解体→防水→給排水→ボイラー→サウナ室造作→浴室→内装仕上げ→設備試運転
検査・許認可取得
- 期間の目安2週間〜1か月
- 主なタスク消防検査→保健所立入検査→公衆浴場営業許可取得
試運転・スタッフ研修
- 期間の目安1〜2週間
- 主なタスク水質管理・衛生管理・接客の研修。ソフトオープン検討
トータル(計画〜開業)
- 期間の目安約5か月〜1.5年
- 主なタスク個室サウナ最短4〜6か月。銭湯・スーパー銭湯は1年以上が標準
失敗例よくある失敗パターン3選──典型パターンから学ぶ教訓
以下はいずれも「よくある失敗パターン」を想定したモデルケースです。特定の施設・個人を指すものではありません。
ビル2階の約20坪テナントに個室サウナ3室を開業したモデルケース。初期費用を抑えるために防水工事を価格だけで選んだ業者に発注し、FRP防水ではなくウレタン塗膜防水のみで施工した。開業から3か月後、水風呂の底部から浸水が発生し、階下のテナントの天井から漏水。天井材・電気設備の損傷による賠償費用として約180万円を支払い、さらに防水層の再施工(タイル撤去→防水やり直し→再施工)で約250万円の追加費用が発生した。施工期間中は営業停止を余儀なくされ、売上損失も生じた。
個室サウナ5室の開業を計画したモデルケース。コスト削減のため設計は自分で行い、施工だけ業者に依頼。施工が進んだ段階で保健所に許可申請を提出したところ、「脱衣室の面積が公衆浴場法の基準を満たしていない」「換気量が不足している」という2点の指摘を受けた。脱衣室の拡張とダクト増設のために既存内装の一部を解体・再工事することになり、追加費用が約300万円発生。さらに工期が3か月延長し、家賃と融資の返済が先行する苦しい状況に追い込まれた。
予算圧縮のために水風呂にチラーを設置せず「冷水供給のみ」で開業したモデルケース。冬季は問題なかったが、夏場になると水道水の温度が上昇し、水風呂の水温が25〜28℃になる日が続出。「ぬるすぎてととのえない」「サウナの意味がない」というレビューがSNS・口コミに投稿され、リピーターの獲得に苦戦。後からチラーを追加設置したところ、既存の配管との接続工事が複雑になり、新規設置時の約1.5倍のコスト(チラー購入費+追加工事費で計200万円)が発生した。
比較サウナ・銭湯・岩盤浴の見積もりで重視すべき4点
- サウナ・銭湯の施工実績:サウナストーブ(薪/ガス/電気)・大型浴槽・ボイラー・水風呂チラー・換気設計・防水防腐・公衆浴場法など、業態特有の設備・要件に対応できる業者か。
- 連絡頻度のコントロール:しつこい営業がない/会員登録不要のサービスを選ぶと精神的負担が少ない。
- 対応エリアの広さ:地方の出店でも対応できる業者が登録されているか。
- 料金体系:依頼者側に費用が発生しない、無料で使えるサービスを選ぶ。
店舗内装ドットコムは上記4点を満たすマッチングサービスで、サウナ・銭湯の施工実績が豊富な内装会社から提案を受けられます。フォーム入力後に運営事務局が条件を整理し、対応可能な内装会社から店舗オーナーへ直接連絡が届く仕組みのため、検討の出だしを軽くしながら比較検討のスピードを上げられます。同一条件で3社以上から見積もりを取り、本記事の坪単価相場・見積内訳・チェックリストと照合することで、サウナ・銭湯に強い業者を効率的に絞り込めます。
選び方温浴施設の内装業者を選ぶポイント
温浴施設の施工業者選びは、一般の店舗内装工事と比べて専門性の確認が極めて重要です。防水工事・給排水設備・ボイラー設置・サウナ室造作・保健所対応と、複数の専門分野をカバーできる業者を選ぶことが成功の鍵です。(内装業者の選び方ガイドも参考にどうぞ。)
準備開業準備チェックリスト
温浴施設の開業準備は一般店舗と比べて確認事項が多く、抜け漏れが後から大きなコスト・遅延につながります。以下のチェックリストを開業準備の確認に活用してください。(店舗開業チェックリストの完全版も参考にどうぞ。)
- 業態タイプと規模の確定(個室サウナ・銭湯・岩盤浴・複合型)
- 事業計画書の作成(月次収支試算・ランニングコスト含む)
- 資金調達方法の決定(日本政策金融公庫・銀行融資・クラウドファンディング等)
- 物件の電気容量確認(サウナストーブ用200V電源の可否)
- 物件の床荷重確認(浴槽・水の重量に耐えられるか)
- アスベスト事前調査の実施(既存ビルの場合は義務)
- 保健所への事前相談(設計着工前に図面を持参)
- 消防署への事前相談(薪式ストーブ・ボイラー燃料の場合)
- サウナストーブ・チラーの機種選定と発注(納期2〜4か月を考慮)
- ボイラーの仕様確定(燃料種別・能力・設置スペース確認)
- 防水工法の確定と施工業者の技術確認
- レジオネラ対策設備の設計への組み込み
- 外気浴スペースの設計(屋外デッキ・テラスの計画)
- 水質管理・衛生管理マニュアルの作成
- スタッフ採用・衛生管理研修の計画
- 公衆浴場営業許可申請書類の準備
- SNS・予約サイトの事前開設(クラウドファンディング活用も検討)
事例温浴施設の施工事例・デザイン事例を見る
実際の施工事例とデザインを写真で確認することが、内装計画の最も効果的な参考になります。店舗内装ドットコムでは、個室サウナ・銭湯・岩盤浴・複合温浴施設の施工事例を多数掲載しています。
- サウナ・銭湯・岩盤浴の内装デザイン事例一覧
- 見積もり比較の基本ガイド──相見積もりで失敗しないために
- 店舗改装費用の全体ガイド
- 居抜き物件のメリット・デメリット徹底解説
- 開業資金の全体ガイド──資金調達から収支計画まで
- 店舗の照明設計ガイド
- 店舗設備費用の基本ガイド
- 内装業者の選び方・比較のポイント
- 店舗開業チェックリスト完全版
- 複数の内装会社に一括で相談する(無料)
【モデルAケース:個室サウナ3室・都市型テナント・スケルトン】都市部のビル1階テナント(18坪)でプライベートサウナ3室を開業する想定。電気式サウナストーブ(ロウリュ対応)、チラー付き水風呂3基、防水工事(FRP二重防水)、外気浴スペース(半屋外テラス)を完備。総内装費は約2,200万円(設備込み)、工期は着工から約5か月。公衆浴場営業許可を取得し、1室60分3,500円設定で営業を開始。週末は予約で埋まり、平日の稼働率向上を課題としているシミュレーションです。
【モデルBケース:銭湯承継・居抜きリノベーション・大型改装】廃業した銭湯を承継し、既存の浴槽・ボイラー・防水を活用しながら、サウナ室(電気式ストーブ)・水風呂チラー・外気浴スペースを新設するリノベーション想定。既存設備の流用で総工費を約40%削減(スケルトン比)し、約6,000万円の投資で60坪規模の温浴施設を開業。保健所との事前協議を重ね、許可取得まで7か月を要したシミュレーションです。
地域・施設タイプ別の代表的な施工事例です(施工:各内装会社)。
FAQよくある質問10問
Q. 銭湯やスーパー銭湯を新築で作る費用と、このページの内装費用はどう違いますか?
このページの坪単価(居抜き40〜90万円・スケルトン70〜180万円)は既存建物の内装費です。新築は建物側の坪単価(統計の構造別平均で坪125〜176万円)に温浴設備と内装を足すため、小規模銭湯で約2〜3億円〜、郊外型スーパー銭湯で10億円台〜が試算の桁になります。詳しくは本文の「建設費と内装費の切り分け」をご覧ください。
Q. 浴室の防水はどの工法を選べばよいですか?
常時水が溜まる浴槽・洗い場はFRP防水(㎡4,000〜8,000円・寿命10〜15年)が主流で、ウレタン塗膜は湛水部には不適です。大型施設の躯体側はアスファルト防水(寿命15〜20年級)も候補になります。総額は防水本体より、タイル・下地の撤去復旧と休業日数で決まります。
次の一歩サウナ・銭湯・岩盤浴の開業を検討している方へ
温浴施設は全業種の中でも設備投資が大きく、設計・法令・設備の専門知識が求められる業態です。しかしその分、正しい業者選びと計画立案ができれば、安定した収益と強いリピーター基盤を構築できるビジネスでもあります。
① 業態タイプを確定する(個室サウナ・銭湯・岩盤浴・複合型のどれで開業するか)
② 管轄の保健所に事前相談する(構造設備基準の確認。物件探し前から動き始めるのがベスト)
③ 温浴施設の実績がある内装業者から複数の提案・見積もりを取る(価格と品質を比較)
店舗内装ドットコムでは、サウナ・銭湯・岩盤浴施設の設計・施工経験が豊富な複数の内装会社から、同じ要件で見積もりと提案を受けることができます。料金は無料。予算規模・業態・希望する仕様を入力するだけで、専門業者からの提案が届きます。
読み終えたら、サウナの内装を
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