サウナ・銭湯・岩盤浴の内装費用|設備内訳・3つの費用モデルと見積の確認点

予算と設備の条件から、サウナ・銭湯の内装を無料で相談する

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サウナの内装・設備工事は、坪180万〜200万円・30坪で5,400万〜6,000万円が目安(設計・予備費まで約6,415万〜7,590万円。個室の店は1室600万〜800万円)。業態・広さ・物件の状態・設備の希望を伺い、温浴の設備と防水まで対応できる会社を、事務局が1社ずつ確認してご紹介します。

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📅 最終更新: 2026年10月13日
岩盤浴は床数、サウナは坪数、銭湯は直す範囲で決まり、既存の配管・防水を使えるかで上下します。「予算」は設計・予備費込みの額です。
岩盤浴(湿式)
1床110万〜120万円。15床(受付・更衣込みの約45坪)で工事3,525万〜3,900万円
→予算 約3,878万〜4,485万円
共用サウナ
坪180万〜200万円※。30坪で工事5,400万〜6,000万円
→予算 約6,415万〜7,590万円
個室サウナ
1室の店で工事600万〜800万円
→予算 約713万〜1,012万円
銭湯
部位の修繕121万〜500万円の例・全面改装2億〜3億円の例・新築は坪235万〜270万円
工事は会社・自治体の公表値(湿式の岩盤浴・個室サウナ・銭湯の新築は幅の真ん中から上、共用サウナは公表どおり、銭湯の修繕・改装は例)。予算=工事+設計(サウナ8〜10%、岩盤浴は単価に含む前提)+予備費(10〜15%)、消費税を足す前。乾式ベッドは公表の1台50万〜60万円(設置費は別)。物件取得費・運転資金は別。

この業種の施工デザイン事例

※共用サウナの坪180万〜200万円は、株式会社秀建の2022年7月の公表値です(サウナ機器のKOHNOの2026年1月更新の記事も同じ幅を載せています)。国土交通省の建設工事費デフレーター(2020年度基準)の「建築補修」の四半期の指数は、2022年7〜9月が109.8、2026年4〜6月が127.3で、127.3÷109.8=1.159倍です。この倍率で直すと、今の水準では坪約209万〜232万円です(参考の計算)。上の目安は公表値の坪180万〜200万円のままです。

91°SAUNA 東京都 サウナ 木×間接照明・サウナ室の段床 サウナ室。木の段床と間接照明、サウナストーブ(サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO))
91°SAUNA(東京都)。木の段床と間接照明、サウナストーブ。デザイン・施工:株式会社サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO・公式の施工事例)

更新確認:2026年10月12日(予算の目安・計算機・内装制限)|編集:店舗内装ドットコム編集部

このページは温浴の費用と見積もりを扱います。ほかの話題は次のページへ。

ほかの話題のページ(開業の手順・個室サウナ・設備・居抜き・木材・意匠・事例)を見る
床数・坪数・直したい場所の候補から相談できます
店舗内装ドットコムは、店舗の内装工事の相談窓口です。一度の入力で、事務局が候補の内装会社へ1社ずつ対応できるかを確認し、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます(相談無料・会員登録不要)。決まっていない所も、希望や候補(床数・坪数・予算のおおよその上限)を書くほど、温浴の設備と防水まで対応できる会社が見つかりやすくなります。押すと相談フォームが開き、業種に「温泉・サウナ・銭湯・スパ」が入っています。

業態と広さの候補から、温浴施設の内装を無料で相談する →

費用の早見|3つのモデルと、開業資金に含める範囲

下の4枚は工事費の目安で、予備費と物件取得費・開業準備・運転資金は含みません。設計と予備費まで入れた予算は下の計算機で出せます(設計が単価に入るかは業態で違います)。見積もりは、坪単価に設備・設計が入っているかをそろえて比べます。

まず「どの場所を、どの設備まで作るか」を揃えます。

金額の決め方(幅の取り方・税の扱い)を見る
  • 会社・メーカー・自治体などが公表している坪単価・1床あたりの概算・事業費と、それを坪数・床数に掛けた計算です。
  • 公表値に幅があるときは、その真ん中から上を目安にしています(安い側だけで予算を組むと、設備が入りきらないことがあるため)。共用サウナの坪180万〜200万円は内装と設備を含む2社の公表値をそのまま使い、銭湯の修繕・改装の金額は公表された例を並べています。
  • 成約見積もりや全国相場の集計ではありません。
  • 税込か税別かが書かれていない公表値が多いため、消費税を足す前の金額として扱い、見積書の税区分とそろえて比べます。

モデル① 個室サウナ(1室の店)

600万〜800万円

サウナ室の設置・水風呂とシャワー・内装の工事。1室の機器(サウナ室ユニットとチラー付き水風呂)だけで331万〜381万円(税抜)かかるため、公表の幅の真ん中から上を目安にします。内訳と出典へ

モデル② 共用サウナ(30坪)

5,400万〜6,000万円

サウナ室・更衣室・受付・バックヤードを含む内装と設備(坪180万〜200万円)。設計料は別で、目安(工事の8〜10%)の上側の10%を足すと5,940万〜6,600万円、設計と予備費まで入れた予算は約6,415万〜7,590万円。広さ別と出典へ

モデル③ 岩盤浴室(湿式・15床)

1,650万〜1,800万円

1床110万〜120万円(部材と浴室の設計・施工を含む概算100万〜120万円の真ん中から上)×15床。

受付・脱衣・シャワーまで含めた約45坪の施設全体では3,525万〜3,900万円。乾式・浴室の改装との比べ方へ

銭湯(直す範囲で4段)

百万円台〜億単位

部位の修繕・交換は121万〜500万円の例、設備を残して自分たちで手を入れた改装は約2,700万円の例、全面改装は2億〜3億円の例、新築は坪235万〜270万円、スーパー銭湯は億単位の試算。4段の内訳と出典へ

下の計算機で、岩盤浴の床数(湿式・乾式)、サウナの坪数、銭湯・温浴施設の新築の延床から、工事・設計・予備費の目安と予算の帯を出せます。

サウナ・銭湯・岩盤浴の内装費用の計算機:何をつくるか・数・設計の頼み方を選ぶと、工事・設計・予備費の目安(消費税を足す前)と予算の帯が出ます。最初は岩盤浴(湿式・15床)の答えが出ています。岩盤浴と新築は公表値(掲載時の金額)の幅の真ん中から上、サウナ施設は施工会社の公表値(坪180万〜200万円)で計算します。
1床の概算は浴室の設計・施工込みのため、浴室分の設計は足していません(坪単価の元にした値の1つ〔ビルイン型の試算〕も「環境整備、空間デザイン」の単価です)。受付・共用部まで別の会社に設計を頼むなら、その分は見積もりで確かめます(「別の会社にも頼む」を選ぶと工事の8〜15%を足します)。
内装工事・予備費の目安(15床・約45坪)約3,878万〜4,485万円
岩盤浴室(1床110万〜120万円×15床)
1,650万〜1,800万円
受付・更衣・シャワーなど(約30坪×坪62.5万〜70万円)
1,875万〜2,100万円
内装工事の計(約45坪)
3,525万〜3,900万円
設計単価に含む前提(1床の概算は設計込み)
予備費(工事の10〜15%)
353万〜585万円
公表の金額が税抜なら、内装工事・予備費に消費税10%を足すと約4,266万〜4,934万円
受付・更衣・シャワーなどは、女性専用の施設なら入口と待合・更衣とシャワー・岩盤浴室が3分の1ずつという一般的な割合から、岩盤浴室の2倍の広さで計算します。
予備費は、見積もりの後に分かる追加の工事への備えで、工事と設計を足した額に掛けています(物件取得費・運転資金には掛けていません)。
公表値を数に掛けた試算で、見積もりや実績ではありません。物件取得費・運転資金・家具や備品は入っていません(新築は土地・解体・外構も別)。
計算に使った単価と出典を見る

岩盤浴の湿式は、有限会社ホットマークのQ&Aの「岩盤浴部材と浴室設計・施工費用をふくめ概算として100−120万円/1床程度」の真ん中から上(110万〜120万円)と、「1床で約1坪」「女性専用の場合、1/3がエントランスと待合ラウンジ、1/3が更衣室・シャワールーム・パウダールーム、1/3が岩盤浴室」から、施設全体を岩盤浴室の3倍の広さとして計算しています。残りの内装の坪62.5万〜70万円は、同じQ&Aの参考図(50坪のビルイン・内装坪単価55万円・岩盤浴設備は別)と、同社のビルイン型の試算(環境整備・空間デザイン70万/坪)の2つの値の真ん中から上です。1床の概算に浴室の設計・施工が、ビルイン型の坪単価に空間デザインが入るため、岩盤浴は設計を既定では足していません(別の会社にも頼むときは、店舗の改装の設計・デザイン料を工事費全体の8〜15%程度とする内装会社MIRIXのコラムの率で足します)。既定の15床は同じQ&Aの「15床程の岩盤浴サロン」の例です。乾式は同じQ&Aの「ベット1台あたり石を含めて50〜60万円」(設置費用は別)の真ん中から上、既定の4台は同社の小規模型の4床の例。同社の価格には掲載時期の記載がありません。サウナは株式会社秀建のコラム「サウナ建築費用の考え方」(2022年7月・掲載当時の金額)の坪180〜200万円と「30坪程度の小規模サウナ」、設計は同じコラムの「設計料の相場は総工費の8~10%前後」。新築は、株式会社アクトパスの温浴ビジネス年頭所感(2024年1月)の「温浴施設の標準的な建築工事費…坪あたり200万円超が普通」と、施工会社の「新築の場合は坪あたり+50〜70万円」(坪230万〜270万円)を合わせた坪200万〜270万円の真ん中から上(坪235万〜270万円)、設計・監理は日帰り温泉・スーパー銭湯の設計事務所(株式会社プラス計画設計事務所)のQ&Aの「設計監理業務一式ですと概ね工事費用の4〜8%程度」。既定の延床100坪は、別府市の市営温泉の亀陽泉(建築面積約333㎡)に近い広さです。予備費は、RAWMANの飲食店の開業資金の記事(「見積もり金額の10〜15%の予備費を確保」)とKIHAKUの店舗内装の見積もりの記事(「予算の10〜15%程度を予備費として計上しておくのが一般的」)の目安から、工事と設計を足した額の10〜15%とし、乾式のベッド(機器の購入)・物件取得費・運転資金には掛けていません。温浴施設の新築に限った予備費の率は、確かめた出典(施工会社・設計事務所・専門コンサルの公表)に無いため、新築にも同じ目安を当てています。見積書で仮設・現場管理などの諸経費が別の行に出るときは、坪単価に入っているかを確かめてから比べます。どの出典も税込か税抜かを書いていないため、消費税10%を足した額も並べ、予算の帯はその上限が入る帯にしています。

この条件のまま相談できます。押すと店舗内装ドットコムの相談フォームが開き、業種「温泉・サウナ・銭湯・スパ」が入ります。物件の取得状況と所在地を選んで進むと、2つ目の画面の「依頼内容・希望詳細」に計算の条件が入り、予算の欄には、税込の目安の上限(約4,934万円)が入る帯「3000〜4999万円」を選んでおきます(送る前に直せます)。事務局が、温浴の設備と防水まで対応できる会社かを1社ずつ確かめてご紹介します。

この条件で対応できる会社を探す(無料)

公表値は掲載の時期が違い、その後に工事費は上がっています(施工会社の坪180万〜200万円は、今の水準に直すと坪約209万〜232万円=参考の計算)。今の価格は見積もりで確かめてください。

掲載後の工事費の動き(国土交通省の建設工事費デフレーター)を見る

掲載後の工事費の動き:国土交通省「建設工事費デフレーター」(2020年度平均=100、2026年9月30日付けの統計表)の「建築補修」(建築物の機能向上などを伴う改装・改修)の四半期の指数です。

  • 2022年7〜9月(秀建の掲載時期):109.8
  • 2023年10〜12月(IDEALの掲載時期):115.3
  • 2026年4〜6月:127.3(上の2つより約16%・約10%高い)

施工会社の坪180万〜200万円(2022年7月の掲載)にこの上がり幅(2022年7〜9月→2026年4〜6月で1.159倍)を当てると、坪約209万〜232万円になります(参考の計算)。

本頁の目安の金額はこの指数で補正していないため、今の価格は見積もりで確かめてください。国土交通省の統計表。

開業に必要なお金は、工事小計だけでは決まりません。

  • 工事・機器:造作、温浴設備、接続、設計・管理の重複を除いた小計。
  • 物件・開業準備:保証金、仲介、前家賃、備品、採用・研修、広告、許可申請手数料等を別に確認。
  • 資金余力:開業前と売上が安定するまでの支払い、借入返済、設備更新。改修では休業中の資金不足も確認。

消費税・対象外工事・未確定費用を一覧にし、「未定」を0円に置き換えないでください。

個室の運営・物件選びは個室サウナ開業ガイド、宿泊施設内の温浴改修はホテル・旅館の費用ページもご覧ください。

写真は共用型と個室型の2件(公式の公開事例)、図解はサウナ室の壁・浴室の防水と換気・銭湯のゾーニングの3点です。工事費は写真からではなく、費用モデルと見積書の範囲で比べます。

共用型と個室型の掲載写真を、木材・照明・水回り・休憩スペースの相談資料としてご覧ください。写真の出典表記を併記しています。

工事費、隠れた防水・配管、設備能力、許可の適合は写真だけでは分からないため、図解で確認する項目を整理します。

温浴の工事費を分ける3領域サウナ室の造作断熱・防湿・仕上げ(機種条件で設計)ストーブ型番・付属品・電源段床(ベンチ)給排気の経路浴室・水風呂浴槽・水風呂洗い場タイル・勾配防水・下地・排水の納まり床下・機械室給排水・給湯 | 冷却・ろ過・消毒 | 接続・試運転清掃・測定・保守の計画 | 電源と安全装置 | 所管確認

温浴の工事費を分ける3領域

サウナ室の造作

断熱・防湿・仕上げは機種条件で設計。段床、ストーブの型番・付属品・電源、給排気の経路を確認します。

浴室・水風呂

浴槽・水風呂、洗い場のタイル・勾配、防水・下地・排水の納まりを確認します。

床下・機械室

給排水・給湯、冷却・ろ過・消毒、接続・試運転。清掃・測定・保守の計画、電源と安全装置、所管確認を整理します。

図解:サウナ室・浴室・床下設備で工事範囲を分ける説明図。個別施設の実測図や標準仕様ではありません。
共用型サウナ|木×間接照明・屋上の外気浴

91°SAUNA

東京都/デザイン・施工:サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO)
91°SAUNA 東京都 サウナ 木×間接照明・サウナ室の段床 サウナ室。木の段床と間接照明、サウナストーブ(サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO))
91°SAUNA(東京都)サウナ室。木の段床と間接照明、サウナストーブ。出典:サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO)
ほかの写真(3枚)
91°SAUNA 東京都 サウナ 木×間接照明・サウナ室の段床 サウナ室の出入口とシャワーブース。木の壁とタイル(サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO))
91°SAUNA 東京都 サウナ 木×間接照明・サウナ室の段床 洗面カウンター。木の壁と間接照明(サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO))
91°SAUNA 東京都 サウナ 木×間接照明・サウナ室の段床 屋上の外気浴スペース。木のベンチと夜景(サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO))
共用型サウナの写真の見どころと、相談で確かめることを見る

この空間を作っている要素木の段床と間接照明で包んだサウナ室、出入口のタイルとシャワーブース、木の壁の洗面カウンター、屋上の外気浴スペース(木のベンチと夜景)。移動順路と距離は平面図で確認します。

相談で確認したいこと木の色と間接照明、屋外休憩の雰囲気を参考にできます。屋上利用を検討する場合は、貸主の承諾、荷重、防水、避難、近隣への視線・音を別に確認してください。

掲載写真の意匠と出典
担当:店舗デザイン・施工/規模:非公開/サウナ室:木の段床+間接照明/水風呂・シャワー:タイル/外気浴:屋上デッキ/業態:共用型サウナ/出典:株式会社サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO)の公式の施工事例
個室サウナ|木×黒・個室の休憩スペース

91°SAUNA private

東京都/デザイン・施工:サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO)
91°SAUNA private 東京都 サウナ 木×黒・個室サウナ 個室サウナ室。木の段床と間接照明、黒い壁(サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO))
91°SAUNA private(東京都)個室サウナ室。木の段床と間接照明、黒い壁。出典:サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO)
ほかの写真(3枚)
91°SAUNA private 東京都 サウナ 木×黒・個室サウナ 個室の休憩スペース。木の壁とチェア、洗面(サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO))
91°SAUNA private 東京都 サウナ 木×黒・個室サウナ 個室の入口まわり。黒のキッチンカウンターと木の格子(サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO))
91°SAUNA private 東京都 サウナ 木×黒・個室サウナ 個室のシャワーと洗面。タイルとガラス(サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO))
個室サウナの写真の見どころと、相談で確かめることを見る

この空間を作っている要素黒い壁に木の段床の個室サウナ室、木の壁とチェアの休憩スペース、黒のカウンターと木の格子の入口まわり、タイルとガラスのシャワー・洗面。個室ごとの設備範囲や共用部とのつながりは平面図で確認します。

相談で確認したいこと木と黒い仕上げの組合せ、休憩スペースの雰囲気を相談に使えます。予算は個室内の設備に、共用の給湯・電気・換気・受付等を加え、同じ設備を重ねて計上しないよう整理します。

掲載写真の意匠と出典
担当:店舗デザイン・施工/規模:非公開/サウナ室:木+黒/休憩:チェアと木の壁/水回り:タイル+ガラス/業態:個室プライベートサウナ/出典:株式会社サンリット建設(DESIGN STUDIO TEMPO)の公式の施工事例

図解|サウナ室の壁構造・浴室の防水と換気・銭湯のゾーニング(温浴の”写真に写らない設計”)

色は、黄=受付・脱衣、青=水回り・休憩、緑=木材・洗い場・外気浴、赤=熱源・防水・浴槽、灰=換気・機械室・スタッフです。配置と部材は確認事項を示す説明例です。

寸法・施工順序・許可適合を示す実施設計図ではありません。

図解3点(サウナ室の壁構造・浴室の防水と換気・銭湯のゾーニング)を開く
図解① サウナ室の壁構造(断熱・防湿・木材)と熱源
断熱・防湿・通気・仕上げの役割を分けた構成例。実際の層構成、防火・離隔、給排気は建物・機種・所在地の条件を照合して設計します。
躯体・壁
不燃・耐火
断熱材
熱と壁内結露への対策
防湿層(アルミ)
壁内へ入る湿気を抑える
通気層
木材の裏を乾かす
耐熱木材(内装材)
ヒノキ/レッドシダー/アスペン:ヤニ・節・香りで選ぶ
ストーブ(電気/ガス/薪)
離隔・電源・排煙を機種で確認
段床(ベンチ)
高温側は厚板・釘頭を出さない
給排気の設計
所管基準・機種仕様を照合
確認点:国の管理要領の床近くの給気・天井近くの排気を踏まえ、採用機種の説明書と所在地の条件を照合します。海外の一般図だけで給排気を反転させず、設計者が整合を確認。電源容量は室の容積と機種・同時使用から確認します。
図解② 浴室の防水・排水勾配・換気
浴室・水風呂・サウナ周辺・脱衣室で使用条件を分け、防水範囲、排水、給排気、検査の条件を確認します。
脱衣室
防湿・結露対策・ロッカー
洗い場(排水勾配)
床は滑りにくく水が溜まらない勾配
浴槽・水風呂(防水下地)
下地・使用条件から工法を選ぶ
サウナ室周辺(防水立上り)
排水・グレーチング・排水管径
排水量・清掃・点検の経路
換気(浴室・脱衣室)
給排気経路と結露対策
機械室(ボイラー・チラー・ろ過)
重量・騒音・排熱・搬入
外気浴スペース
風と温度の設計
確認点:防水材・下地・排水口・立上りと仕上げを一体で確認。養生・試験方法・時間・合否基準はメーカーと設計者の条件に合わせて記録します。機械室の重量・騒音・排熱・搬入は物件契約前に確認してください。
図解③ 銭湯のゾーニング(番台/フロント・脱衣・洗い場・浴槽・サウナ・外気浴)
入口→番台(フロント)→男女に分かれた脱衣室→洗い場→浴槽→サウナ→水風呂→外気浴。男女区画は壁で明確に、スタッフ動線は裏に。
入口・下足
暖簾・下足ロッカー
番台/フロント
両側を見渡す位置
休憩・待合
スタッフ・機械室(裏)
ボイラー・ろ過・薪
脱衣室(男)
ロッカー・洗面
洗い場(男)
カラン列
浴槽(男)
主浴槽・ジェット等
浴槽(女)
洗い場(女)
脱衣室(女)
サウナ・水風呂(男)
外気浴(男)
男女区画壁
外気浴(女)
サウナ・水風呂(女)
確認点:改装中に営業できるかは、避難・衛生・利用者動線と共通設備への影響で判断します。部分休止と全休業を分けて所管・施工者と工程を合意。増設は既存容量や配管を確認し、造作だけで済むとは見込みません。

写真で好みを伝え、図面と設備資料で施工範囲を確かめると、見積もりの比較条件が揃います。次章からは費用モデル、設備、許認可、依頼前の準備を順に確認します。

近い業態の写真や図解が見つかったら、業態・室数・物件状態を添えて相談すると見積もりの精度が上がります。

サウナ・温浴施設の施工事例と会社を見る写真と図解の条件で、温浴施設の内装を無料で相談する

写真から相談する内容

気に入った木材・照明・休憩スペースの写真に、必要な室数と水回りを添えて相談できます。掲載写真の工事額・施工期間・設備性能は、本頁の費用モデルの根拠としていません。

屋外・小規模サウナの見積もり

屋外・小規模の3つの型(バレル本体250万〜370万円・グランピング併設1,700万〜2,100万円・テント)を開く

テントと受付・脱衣

テントとストーブ、受付・脱衣の機能を持たせた小屋など最小限の設備なら、坪100万円以下に抑えられるケースもあるとする施工会社もあります(保健所の申請は要るとしています)。

テントと熱源に、受付・脱衣、清掃・給排水、排煙、避難、施設利用の手続きを分けて見積もります。

バレル・小屋型

屋外の完成品のバレルは、3〜4人用250万円・5〜6人用370万円(税抜。送料・設置・電気・基礎の工事は別)という正規代理店の掲載例があります。

本体の寸法・熱源・付属品、基礎・搬入・組立・電源・水回りが含まれるかを確認。既製品の価格だけで営業施設全体の予算は決まりません。

宿泊・グランピング併設

4人で泊まれるコテージ(1,500万〜2,100万円前後)と、4人で入れるサウナ小屋やバレル(200万円〜)で、1,700万〜2,100万円を目安とする施工会社もあります。

宿泊施設側とサウナ側の共通設備を分け、宿泊客だけか日帰り営業もするかを所管へ説明。旅館業等の適用と追加手続きを個別に確認します。

屋外・小規模の金額の出典を見る

グランピング+アウトドアサウナと最小限の設備の坪単価は株式会社秀建のコラム「サウナ建築費用の考え方」(2022年7月・掲載当時の内容)、屋外の完成品バレルの価格はHARVIAの正規代理店(山中湖)の設置費用の記事(2026年9月21日時点の掲載価格・税抜)から。

屋外のテントやバレルに置く小さなサウナ設備は、2025年11月の火災予防条例(例)などの改正で「簡易サウナ設備」の扱いが加わりました。見積もりには消火器・転倒防止・届出の準備を入れます。

2025年11月の改正(簡易サウナ設備)の要点を見る
  • 消防庁は2025年11月に火災予防条例(例)などを改正し、屋外のテントなどに置く消費熱量の小さい簡易的なサウナ設備(簡易サウナ設備)の扱いを加えました。運用は2025年11月12日付けの通知(消防予第496号)で示されています。
  • 薪を熱源とする簡易サウナ設備は、熱源を止める手動・自動の装置の代わりに消火器を置く扱いで、その消火器は常に使える状態にしておく必要があるとされています。
  • バレル型・テント型に複数のサウナ設備を置く場合は、出力によらず簡易サウナ設備として扱わないこととされています。
  • 事業のために設ける場合は、個人事業主でも設置の届出が要るとされています。
  • テント型は軽いため転倒防止に留意し、強風時は使わないことを徹底する必要があるとされています。屋上などに置く場合は、その部分が「その他多量の火気を使用する場所」に当たることに留意するよう示されています。
  • 単独で設ける場合の消防法上の用途は(15)項(その他の事業場)が基本で、公衆浴場法が適用される場合は(9)項(公衆浴場)として扱うのが適当とされています。

通知は市町村への助言として出されたもので、扱いは所在地の火災予防条例によります。

見積もりには消火器・転倒防止・届出の準備を入れ、所在地の保健所・消防署で確認してください。消防庁の通知(消防予第496号、PDF)。

予算と設備の条件から、サウナ・銭湯の内装を無料で相談する

サウナの内装・設備工事は、坪180万〜200万円・30坪で5,400万〜6,000万円が目安(設計・予備費まで約6,415万〜7,590万円。個室の店は1室600万〜800万円)。業態・広さ・物件の状態・設備の希望を伺い、温浴の設備と防水まで対応できる会社を、事務局が1社ずつ確認してご紹介します。

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サウナ・銭湯・岩盤浴の内装費用|坪単価を読む前の5つの確認

公表されている坪単価は、建築工事を除く内装の坪50万〜100万円から、内装と設備の坪180万〜200万円、温浴施設の建築工事費の坪200万円超まで、含む範囲で分かれます。このページは内装と設備を含む坪180万〜200万円を計算の既定にしています。

温浴の見積もりでは、写真に見える木材や照明だけでなく、給排水・熱源・防水・換気・衛生管理まで同じ範囲で比較することが大切です。

坪単価は対象の工事費÷その工事の面積。浴室1室と施設全体、設備を含む見積もりと本体だけの価格は分けて読みます。

1. 業態と営業方法

個室か共用か、サウナ・浴槽・岩盤浴の組合せ、宿泊客だけか日帰り客も受け入れるかを整理。名称だけで許可区分を決めません。

2. 台数と同時利用

サウナ室数、浴槽数、チラー台数、循環系統数を別々に記載。台数が同じでも必要な能力や配管距離が違います。坪数の決め方へ

3. 既存設備の状態

防水、配管、電気容量、換気経路、設備の所有者・点検記録を確認。居抜きという理由だけで流用可能とは扱いません。

4. 工事に含む範囲

建物側工事、設計・管理、機器付属品、接続・試運転がどこに入るかを確認。見積書の行数より、対象と責任範囲を揃えます。

5. 開業後と改修休業

清掃・検査・保守、光熱水費、交換費、営業を止める期間を計画。工事小計とは分けて資金繰りに反映します。

公開されている価格も、集計対象と工事範囲を見て比較する

公表されている坪単価は、どこまでの工事を含むかで3つの帯に分かれます。下の表で、含む範囲と時期をそろえて読みます。

公表している立場(時期)
坪単価
含む範囲・補足
内装会社(2023年11月)
坪50万〜100万円
建築工事を除く内装(デザイン・諸経費を含む)。50坪のスケルトンで2,500万〜5,000万円
建築設計事務所(2025年8月)
坪100万〜200万円前後
サウナの内装工事。4坪程度の小規模なサウナでも総額400万〜800万円
施工会社(2022年7月・掲載当時の金額)
坪180万〜200万円
一般的なサウナ施設の内装・設備工事。新築は坪あたり+50万〜70万円
サウナ機器の販売会社(2026年1月更新)
坪180万〜200万円程度
一般的なサウナ施設。100坪のテナントで内装・設備工事 約2億円
温浴の専門コンサル(2024年1月)
坪200万円超が普通
温浴施設の標準的な建築工事費
このページの既定
坪180万〜200万円
内装と設備(新築の建物は坪235万〜270万円)
出典(各社の公表のページ)を見る

1行目は内装会社IDEAL(運営:株式会社TRUST)の費用の説明(2023年11月掲載)、2行目は片岡英和建築研究室の記事(2025年8月公開・2026年7月更新)、3行目は株式会社秀建のコラム「サウナ建築費用の考え方」(2022年7月掲載。同社は掲載当時の内容のため現在と金額が異なる場合があると注記)、4行目はサウナ機器のKOHNO(コウノ)の開業費用のコラム(2024年10月公開・2026年1月更新)、5行目は株式会社アクトパスの温浴ビジネス年頭所感(2024年1月)です。どの会社も坪単価が税込か税別かは書いていません。

機器の公表価格で、下の側の坪単価を確かめる(1室の機器だけで331万〜381万円)を見る

機器の公表価格で、下の側の坪単価を確かめる

  • 個室サウナ1室の機器だけで、サウナ室ユニット(1〜2人用)150万〜200万円(税抜)と、チラー付き水風呂181万円(税別)の計331万〜381万円です(ユニットは家庭・プライベート向けの完成品の価格)。
  • 3室なら993万〜1,143万円で、坪50万円の予算なら約20坪分(1,000万円)が機器だけで埋まります。
  • 下の側の坪単価で組むなら、機器を別に積むかを見積書で確かめます。
集計の読み方・内訳の目安・水風呂の幅と、機器の価格の出典を見る

サウナの坪単価として公開されている数字は、集計の元になった件数が少なく、同じ集計でも最小〜最大と中央値、坪数の中央値によって見え方が大きく変わります。

公開価格を使うときは、何件の集計か、中央値か最小〜最大か、対象の坪数はどの程度か、設計・機器・防水を含むかを確認し、個室サウナや銭湯全体の全国相場として読み替えないでください。

本頁の計算も、公表値を坪数・床数に掛けたもので、全国相場ではありません。

内装会社の内訳の目安は、デザイン約10%・諸経費(施工監理・仮設・解体など)約10%・内装工事約30%・設備・機器・什器工事(電気・ガス・水道・空調・換気・サウナなど)約50%です。

個別の成約価格ではなく、税区分も個別見積もりで確認してください。

施工会社は、水風呂だけでも仕様によって数千万円から100万円以下まで差が出るとし、水道水を使うなら循環ろ過機やチラーなどが要り、水質基準を満たす地下水を使えればポンプ程度で100万円前後に収まる場合もあるとしています。

機器の価格は、サウナ室ユニットが積算資料公表価格版(2026年10月号)のサウナの掲載(2人用のセット 1,500,000円・税別)とHARVIAの正規代理店(山中湖)の設置費用の記事(1〜2人用 2,000,000円・税抜・2026年9月21日時点)、チラー付き水風呂がチラー付き水風呂Hagoromo1の発表(2024年6月)(181万円・税別)。内訳の目安は内装会社IDEAL(運営:株式会社TRUST)の費用の説明、水風呂の幅は株式会社秀建のコラム「サウナ建築費用の考え方」から。

坪単価の既定の決め方(含む範囲ごとに分けて、内装と設備の公表値)を見る

同じ「サウナ内装費」でも、公表されている坪単価は含む範囲で開きがあります。

本頁では、これらを混ぜて新しい全国平均を作らず、含む範囲ごとに分けて、内装と設備を含む2社の公表値(どちらも坪180万〜200万円)をそのまま計算の既定にしています。

見積もりでは、自分の計画に含む工事・除く工事を下の項目で整理します。

坪単価と工事範囲の確認をふまえて、温浴施設の内装を無料で相談する →

業態別の費用モデル|サウナ(個室・共用)・岩盤浴室・銭湯

モデルの目安は、個室サウナ1室の店で600万〜800万円、共用サウナ30坪で5,400万〜6,000万円、岩盤浴室(湿式15床)で1,650万〜1,800万円です。銭湯は、部位の修繕・全面改装・建て替え・スーパー銭湯の4段で桁が変わります。

モデルの金額の見方(公表値の取り方・税・確かめる項目の一覧)を見る

次の3つのモデルは、会社・メーカーなどの公表値で示しています(個室サウナと岩盤浴は公表の幅の真ん中から上、共用サウナは施工会社の公表どおり)。銭湯の4段は、公表されている例を直す範囲の順に並べたものです。

どれも掲載写真の実工事額や成約価格ではありません。工事費の目安なので、物件取得・開業準備・運転資金を含む開業総予算とは分けて考えます。

公表値が税込か税別かは書かれていないことが多いため、見積書の税区分とそろえて比べます。

モデルの下の項目の一覧は、行ごとの金額が物件・機器・工法で変わるため金額を置かず、見積もりに入っているかを確かめる項目として並べています(閉じた一覧を開くと見られます)。

面積だけで機器の能力や許可適合を判断する用途には使えません。

坪数の決め方|面積に入る部屋と、サウナ室の広さの目安

坪単価に掛ける坪数は、つくる部屋を並べてから決めます。浴室・サウナ室・水回りのように湿る部屋は、防水・排水・換気・耐熱の工事が加わるため、受付や休憩室と同じ広さでも見積もりの行が増えます。

下の脱衣室・洗い場・浴槽・サウナ室などの目安は、業界団体の公益社団法人日本サウナ・スパ協会が会員施設向けに定めた自主管理基準(2019年9月改訂)によるもので、法令ではありません。

部屋ごとの広さの目安と、多人数の施設の記入式を見る(業界団体の自主管理基準)
受付・待合・休憩乾く部屋
カウンター・家具・照明が中心。はきもの入れは入浴者数に応じて、休憩室は必要に応じて設ける。
脱衣室・洗面・パウダー男女別
ロッカー間の通路1.2m以上と洗面設備。化粧コーナーは1給水栓あたり幅60cm・奥行50cm程度が望ましい。
便所男女別
脱衣室など入浴者が使いやすい場所に男女それぞれ。受付側の便所とは別に要るかを図面で確認。
洗い場・シャワー湿る部屋
カランの数と間隔(おおむね70cm以上、90cm程度が望ましい)で幅が決まる。床は勾配(おおむね100分の1.5以上)と耐水性の材料。
浴槽・水風呂湿る部屋
浴槽の面積、縁の高さ(洗い場の床よりおおむね5cm以上、15cm以上が望ましい)、循環・ろ過の配管の経路。
サウナ室湿る部屋・耐熱
床面積5㎡以上、床の勾配と排水口、給気口は床近く・排気口は天井近く、室内を見通せる窓と非常用ブザー。
機械室・リネン庫・スタッフ裏方
ボイラー・ろ過器・チラーの置き場と点検の場所、タオル・浴衣の保管。ろ過器は浴槽ごとが望ましい。
個室サウナ・岩盤浴室別の決め方
個室は採用するストーブの適用容積から(本頁のHARVIAの例は6kWで5〜8m³)、岩盤浴室は1床あたり約1坪(ホットマークのQ&A)。
式:多人数が同時に使う施設の広さの目安(男女それぞれ。例は X=50人の場合)

  • X=毎時最大浴場利用人員(おおむね平均人員の2倍。例:50人)
  • サウナ室=X×0.28(例:14㎡。計算が5㎡に満たなくても床面積は5㎡以上)
  • 脱衣室(ロッカー室)・洗い場=それぞれX×0.83(例:41.5㎡。最低X×0.55)
  • 浴槽の面積の合計=X×0.21(例:10.5㎡。最低X×0.14)

これに受付・休憩・便所・機械室・通路を足し、坪(1坪は約3.3㎡)に直して坪単価の計算に使います。個室サウナのように少人数で使う室には、この式をそのまま当てはめません。許可の基準は自治体の条例で定められ所在地で違うため、所在地の保健所・消防署で確認してください。日本サウナ・スパ協会の自主管理基準(PDF)。

モデル① 個室サウナ(1室の店):600万〜800万円

個室サウナは1室ごとにサウナ室・水風呂・シャワーをそろえるため、部屋数が増えるほど設備の台数が増えます。1室の店の公表されている目安は次の2つです。

  • サウナ機器の販売会社:サウナ室の設置300万円〜・水風呂とシャワー100万円〜・内装工事200万円〜(計600万円〜。物件の賃貸の費用は別)
  • 建築設計事務所:4坪程度の小規模なサウナでも総額400万〜800万円が要る

このページは、この幅(400万〜800万円)の真ん中から上の、1室の店で600万〜800万円を目安にします。

機器
公表価格
補足
サウナ室ユニット(1〜2人用)
150万〜200万円(税抜)
建設資材の価格資料の2人用のセットと、正規代理店の掲載価格。設置・電気工事は別
チラー付き水風呂(1人用)
181万円(税別)
2024年6月の発表の価格
1室の機器の合計
331万〜381万円
設置・電気・給排水・防水の工事は別

1室の店の予算は、設計(別の会社に頼む場合・工事の8〜10%)と予備費(工事と設計の10〜15%)まで入れて約713万〜1,012万円です。2室以上は共用部が加わるため計算機の「サウナ施設」で出し、2室・10坪なら工事で1,800万〜2,000万円です。

2室以上の店の出し方と、個室サウナ開業ガイドの計算機との違いを見る

サウナ室ユニットの価格は、家庭・プライベート向けの完成品の公表価格です。営業で毎日長く使うのに向くかはメーカーに確かめ、営業用の仕様はこれより上がり得ます。

2室以上の店は、1室ずつの設備に、受付・脱衣・トイレ・給湯・電気・換気と外気浴の場所の共用部が加わります。

坪数が決まったら、計算機の「サウナ施設」(坪180万〜200万円)で施設全体を出します。

たとえば2室で10坪の店なら、計算機の「サウナ施設」に10坪と入れると、工事で1,800万〜2,000万円です。

1室の目安より大きく見えるのは、共用部が加わることと、施設全体の内装・設備を一般的なサウナ施設の坪単価で積むためです。

物件取得費・運転資金を含む開業資金と収支は、個室サウナ開業ガイドの計算機で確かめます。

個室サウナ開業ガイドの計算機は、設計料を施工会社の目安(総工費の8〜10%前後)の上側の10%で足し、物件取得費と運転資金まで入れた開業資金を出します。このページの計算機は、工事に設計料(8〜10%)と予備費(10〜15%)を足した、工事側の予算です。

施工会社は、延床面積が小さいほど坪単価は割高になる傾向があるとしています。

出典を見る

1ルームの目安は同社のプライベートサウナのコラム(2025年10月)、4坪程度の総額は片岡英和建築研究室の記事、機器の価格は積算資料公表価格版(2026年10月号)のサウナの掲載・HARVIAの正規代理店(山中湖)の設置費用の記事・チラー付き水風呂Hagoromo1の発表(2024年6月)、坪単価の割高の傾向は株式会社秀建のコラム「サウナ建築費用の考え方」から。

見積もりに入っているかを確かめる11項目(個室サウナ)を開く

サウナ室造作・ストーブ(室数分)

断熱・防湿・木材・段床、ストーブ本体と標準付属品、室内側の設置。ストーブを造作に含めるか別行かを確かめ、二重に足しません。

水風呂・冷却設備(室数分)

浴槽とチラーを室ごとに独立して設ける場合の浴槽造作、冷却本体、専用接続。共通給排水と衛生設備は下の別行です。

共通給排水・給湯設備

給湯機器と施設側の給排水幹線・分岐。水風呂の専用接続工事を重ねて計上しません。

浴室・周辺の防水工事

計画する湿潤部の下地・防水・端末処理。工法と施工面積が決まってから数量で見積もります。

換気・空調

サウナ・浴室・脱衣室の設備とダクト。給排気位置・量は所管基準と機種の条件を照合します。

外気浴スペース

使用許可が得られる屋外・半屋外の範囲のデッキ・チェア。屋上の構造補強は別に確認します。

受付・脱衣室・廊下の仕上げ

受付カウンターと共用部の床・壁・天井。サウナ室造作と湿潤部防水は上の行に含みます。

共通電気・照明

施設側の分電・配線・照明。ストーブ付属品と室内側設置は造作行へ。建物側の受電設備の更新は別に確認します。

ろ過・消毒等の衛生設備

水風呂に必要なろ過・消毒の設備。チラー本体に含まれる装置があれば重複を除きます。清掃・測定の継続費用は別です。

ファサード・サイン

看板・扉・外装の計画範囲。建物全体の外壁補修は含みません。

設計・行政協議

内装・設備設計と所管との協議。IDEALの内訳の目安ではデザインが全体の約10%です。許可の取得を約束する費用ではありません。

坪単価や1室の目安で比べるときは、上の11項目のどれがその金額に入っているかを見積書で確かめます。ストーブや設計・行政協議が坪単価に入っているなら、後から同じ費用を足しません。 別に確認するもの:物件取得、開業準備・運転資金、建物側の受電更新・構造補強、特殊解体、想定外の下地補修、備品・通信・予約設備など。実際に含む範囲は明細で確定します。

個室サウナの室数と広さの候補を書いて、内装を無料で相談する →

モデル② 共用サウナ(30坪):5,400万〜6,000万円

施工会社は、一般的なサウナ施設をつくる坪単価の目安を、内装・設備工事で180万〜200万円としています。

サウナ室・更衣室・受付・バックヤードを含めて30坪程度の小規模なサウナなら、5,400万〜6,000万円です。

同じ施工会社は設計料を総工費の8〜10%前後としているため、上側の10%を足すと5,940万〜6,600万円です。坪数は、サウナ室・水風呂・洗い場・脱衣・休憩と外気浴の場所を並べて決めます(坪数の決め方)。

広さ
内装・設備工事の目安
公表の書き方
30坪
5,400万〜6,000万円
サウナ室・更衣室・受付・バックヤードを含む小規模なサウナ(施工会社)
50坪
1億円前後
テナントビルに一般的なサウナ施設をつくる場合(施工会社)
60坪
1億800万〜1億2,000万円
一般的なサウナ店舗に多い広さ(施工会社)
100坪
約2億円
テナントビルに施設をつくる場合(サウナ機器の販売会社)
新築
坪あたり+50万〜70万円
建物から新しく建てる場合(施工会社)

設計(別の会社に頼む場合・工事の8〜10%)と予備費(工事と設計の10〜15%)まで入れた30坪の予算は約6,415万〜7,590万円で、計算機の「サウナ施設」(30坪)と同じです。

共用サウナの機器の価格(ストーブ115.5万〜143万円・ろ過装置の相場100万〜500万円)を見る

共用サウナの機器は、施設向けのストーブ(三相200V)が11.6〜13.8kWの主な機種で115.5万〜143万円、26.4kWで330万円です(税込の希望小売価格)。

水風呂は、水道水を使うなら循環ろ過機とチラーが要り、設備と本体で1,000万円単位になることも珍しくないとされます。

ろ過装置だけで100万〜500万円が相場とする商社もあります。設備ごとの比べ方は温浴の5大設備の設置費用で扱っています。

サウナを直す費用の例(ストーブの交換200万〜300万円・内装のリニューアル500万〜2,000万円)を見る

サウナを直す費用の例。

  • サウナ機器の販売会社は、ストーブの交換だけでも200万〜300万円かかることがあるとし、一般的な内装のリニューアルは500万〜2,000万円程度を目安としています。
  • 町の温泉施設の女湯のサウナベンチなどの修繕は、入札で落札220万円(税抜・2024年12月)でした。
  • 大型温浴施設の屋内サウナの改修で、ストーブ本体だけで300万円(税抜)という代理店の例もあります。
出典を見る

坪単価・広さ別・設計料は株式会社秀建のコラム「サウナ建築費用の考え方」、100坪とストーブの交換・内装のリニューアルはサウナ機器のKOHNO(コウノ)の開業費用のコラム、ストーブの価格はHARVIA公式の仕様比較表(税込の希望小売価格)、水風呂の設備は同社のホテルのサウナのコラム、ろ過装置はサウナの専門商社の記事、サウナベンチの修繕は庄内町の入札結果(2024年12月・PDF)(予定価格240万円・落札220万円、いずれも税抜)、大型温浴施設のストーブの例はHARVIAの正規代理店(山中湖)の設置費用の記事から。

見積もりに入っているかを確かめる11項目(共用サウナ)を開く

サウナ室の造作(室数分)

断熱・防湿・木材・段床。このモデルではストーブを含みません。

ストーブ(室数分)

本体・標準付属品・機器側設置。共通の幹線・照明は電気工事行へ。

水風呂・チラー(組数分)

浴槽・チラーと専用接続の一式。能力は水源温度・浴槽容量・利用負荷で選びます。

共通給排水・給湯

施設側の配管・給湯設備。水風呂の専用接続と重ねません。

防水

湿潤部の下地・防水・端末処理。工法と施工数量は見積時に確定。

換気・空調

換気機器・ダクト・空調の計画範囲。

外気浴

半屋外テラスの仕上げ・家具。構造補強は別に確認。

内装仕上げ・共通電気

脱衣・受付等の仕上げと施設側の電気・照明。サウナ室造作・機器側設置は別行。

衛生設備・計画内の解体

ろ過・消毒設備と計画内の解体。石綿除去等の特殊工事は別に確認。

設計・行政協議

上記工事の設計・協議を一度だけ計上。

諸経費

仮設・現場管理など。IDEALの内訳の目安では諸経費(施工監理・仮設・解体など)が全体の約10%です。解体を別の行(衛生設備・計画内の解体)に入れる見積書では、諸経費と重ねていないかを確かめます。

計算:30坪×坪180万〜200万円=5,400万〜6,000万円(設計料を上側の10%で足すと5,940万〜6,600万円)。設計・諸経費が坪単価に入っている見積もりに、設計料率をさらに掛けないでください。物件取得・開業準備・運転資金、建物側の更新・補強、家具・サイン・予約設備などは別枠で確認します。

共用サウナの広さと設備の条件から、内装を無料で相談する →

銭湯を作る・直す費用|部位の修繕から新築まで4段

銭湯は、どこまで直すか、新しく作るかで金額の桁が変わります。自治体の契約・事業費、運営する会社の話、公的な試算から、公表されている金額を4段に並べました(時期と含む範囲はカードと出典に記載)。

① 部位の修繕・機器の交換

121万〜500万円の例

市立の共同浴場の修繕(2025年度の契約)は、ミキシングバルブの取替121万円、主浴槽の排水管などの修繕275万円、貯湯槽の循環配管と給湯ポンプの更新211.2万円。

湯を沸かすボイラーの交換に500万円がかかるとされた銭湯の報道(2024年)や、洗い場のタイル張替え・天井のコケ落としと塗装・換気扇の工事で必要金額350万円とした共同温泉の公表(2025年・返礼の費用を含む)もあります。

② 全面改装

2億〜3億円の例

銭湯を引き継いで改装した運営会社(1社の話・2021年の記事)は、一般的なフルリノベーションは2億円くらいと話しています。

建物の中を全部更地にして配管を引き直し、人気の浴槽や内装まで施すと3億円コースになるとしています。

③ 建て替え・新築

坪235万〜270万円

新しく建てた市営温泉(公設の浴場)の事業費は、建築面積約333㎡の平屋で約2億4千万円(2016年)、251㎡で約1億7千万円(2010年)、454㎡で約3億4千万円(2003年)です。

温浴施設の建築工事費は坪200万円超が普通とする専門コンサル(2024年)と、新築なら坪あたり50万〜70万円が加わるとする施工会社の説明を合わせた坪200万〜270万円の、真ん中から上の坪235万〜270万円を目安にします(100坪で2億3,500万〜2億7,000万円。土地・解体・外構は別)。

設計・監理(設計事務所・工事の4〜8%)と予備費(工事と設計の10〜15%)まで入れると、100坪で約2億6,884万〜3億3,534万円です。

延床を変えて計算機で出す(「銭湯・温浴施設の新築」を選ぶ)

④ スーパー銭湯・大型温浴

億単位

中小機構の開業ガイドは、延床400坪程度のスーパー銭湯の開業資金の例を、物件取得費(土地取得・施設建設など)約1億〜5億円・内外装工事費約3,000万〜5,000万円・什器備品費約1,000万〜3,000万円としています。

初期投資4億円を5年で回収する想定の試算も載せています。

銭湯より大きい市の温泉施設(延床1,914㎡・サウナとプール付き)では、浴室・更衣室の床、排気ファン、ろ過設備などに絞った改修でも、工事だけで2億9,590万円(市の工事監査の時点の、変更後の契約金額)でした。

自治体の検討資料には、床面積2,000㎡の温浴施設を類似事例の単価(1㎡あたり50万円)で約10億円(駐車場などを含む概算事業費は約10.3億円)とした参考値もあります。

出典を見る

①は堺市の少額随意契約の公表(2025年11月分・PDF)・12月分(PDF)(布袋温泉。鉄筋コンクリート造平屋・延床795.17㎡・1971年設置=施設の概要(PDF))、ボイラーはNarakko!の記事(2024年8月)(奈良市の銭湯)、タイル張替えなどはREADYFORの公開ページ(2025年11月)(別府市の共同温泉)。②はとなりのカインズさんの記事(2021年6月)(東京浴場の運営会社の話)。③は別府市「令和8年度 別府市の概要」の市営温泉(PDF)(亀陽泉・海門寺温泉・堀田温泉。市の資料の言い方は「リニューアル」「リニューアルオープン」「開館」で、事業費の内訳の記載なし)、株式会社アクトパスの温浴ビジネス年頭所感(2024年1月)、株式会社秀建のコラム「サウナ建築費用の考え方」。④は中小機構 J-Net21「スーパー銭湯」(開業資金の例は同ページの図)、武蔵村山市の工事監査結果報告書(PDF)(工事のみ・設計と工事監理は含まない。サウナとプールのある施設であることは市の施設の案内)と彩北広域清掃組合(埼玉県)の検討資料(PDF)(表8:温浴施設 2,000㎡×1㎡50万円=10億円、駐車場・駐輪場を足して約10.3億円。税区分の注記は資料により違う)から。金額の時期はどれも当時のもので、建設工事費は2016年4〜6月から2026年4〜6月に約36%上がっています(国土交通省の建設工事費デフレーター・建築総合)。

残せる設備を残すと、桁が下がることもあります。②の運営会社は、使える設備を残して自分たちで手を入れ、改装を約2,700万円に収めたと話しています(業者の見積もりが1,000万円だった水風呂を自分たちで作った例を含む)。

一般化はできないため、残す設備の状態(ボイラー・ろ過器の年数と点検記録・配管・防水)を調べてから比べます。

今ある銭湯を引き継ぐときと、銭湯だけの決まり(入浴料金の統制額・配置の基準)を見る

新築か、今ある銭湯を引き継ぐかで、確かめることが変わります。

  • 公衆浴場法は、浴場業を譲り渡したときや、相続・合併・分割のときに、営業者の地位を承継する規定を置いています(手続きは所在地の保健所で確認)。
  • 引き継ぐなら、ボイラー・ろ過器の年数と点検の記録、水質検査の記録、配管と防水の状態を先に確かめます。
  • 休業している銭湯は設備が傷み、借りられても設備の更新に数千万円かかるという、東京都の調査報告の中の発言もあります。
  • 居抜きの進め方は温泉・サウナ・銭湯・スパの居抜き開業ガイドへ。

銭湯(一般公衆浴場)には、ほかの温浴施設に無い決まりがあります。

  • 入浴料金は物価統制令にもとづく統制額(上限)があり、大人は東京都が2026年8月1日から600円、大阪府が2025年4月1日から600円です。
  • 設置の場所の配置の基準は都道府県(保健所を設置する市・特別区)の条例で定めるとされています。
  • 温泉水を使う場合は、温泉法にもとづく温泉の利用許可が別に要るとする区の手引きもあります。
  • 投資の回収と物件の選び方に関わるため、所在地の保健所で確かめます。
制度と引き継ぎの出典を見る

承継と配置の基準は公衆浴場法(e-Gov法令検索)(第2条・第2条の2)、設備の更新の発言は東京都の委託調査の事業報告書(2018年3月・PDF)、統制額は東京都の発表(2026年7月)と大阪府の案内、温泉の利用許可は港区「公衆浴場法の手引(2号施設用)」(PDF)から。

既存の銭湯の改修は、更新する範囲で見積もりを分ける

銭湯の内装でお金がかかるのは、浴室のタイルと防水、湯気と結露を受ける天井、洗い場のカランの数と給水・給湯の配管、脱衣室の床、番台からフロントへの改修、外観、サウナと水風呂の追加です。

どれも、既存の下地・配管・熱源をどこまで使えるかで金額が変わります。意匠の比べ方と写真は温浴施設の施工事例で見られます。

現地調査の前に伝えること(築年数・点検記録・燃料・煙突・営業を続ける区画)を見る

営業中の施設の改修では、建物の築年数と前回の改修の時期、漏水や故障の有無、ボイラー・ろ過器・チラーの型番と点検記録を先に伝えると、現地調査と見積もりの範囲を決めやすくなります。

給湯の燃料を変えるか、煙突がある場合はその状態、営業を続けたい区画も添えてください。

改修の見積もりを分ける4つの範囲と、許可の手続きの扱いを見る

浴室・浴槽・防水

漏水箇所、下地、タイル、浴槽の容量、配管貫通部まで調査。工法だけの単価で全面更新額を決めません。

給湯・ろ過・衛生設備

現設備の能力・系統図・点検記録を用意。機器交換だけか、配管・電気・基礎・搬出入も必要かを分けます。

脱衣室・受付・外観

湿潤部と乾燥部を分けて数量を出し、使えるロッカー・家具・下地は状態と所有権を確認して流用。

全体改修・増設

追加するサウナ・浴槽だけでなく、給湯・排水・電気・避難計画への影響を確認。部分営業の可否と休業中の資金を並べます。

許可の手続きも工事の範囲で変わります。港区は、構造設備を変えたときは変更後10日以内に変更届を出し、大規模な増改築などで施設の同一性が失われる場合は新たに許可を申請するよう案内しています。

京都市も、構造設備の変更は規模により新規の許可が必要となる場合があるとしています。工事の範囲を決めたら、所在地の保健所・消防署で確認してください。

銭湯・温浴施設の改修や建て替えを相談する(営業中の改修も)

直したい場所(建て替えなら延床と浴槽・サウナの構成)と、営業しながら工事するか休業するかを一度入力すると、事務局が候補の会社へ1社ずつ対応できるかを確認し、対応できる会社をご紹介します。

紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます。

改修・建て替えを無料で相談する

紹介先の現地調査・見積作成・設計・工事の費用や条件は、依頼の前に紹介先へご確認ください。

モデル③ 岩盤浴室(湿式・15床)の施工費用:1,650万〜1,800万円

ここで扱う岩盤浴の金額は、岩盤浴室をつくる工事費です(施設の利用料金ではありません)。

岩盤浴の相場を調べる際は、「室内の設備工事」と「岩盤浴施設の開業費」を分けます。

ベッドを置くだけか、浴室を改装するか、専用の部屋を作るかで、金額は3段に分かれます。

① 乾式ベッドを置く

1台50万〜60万円

通常の部屋で使う乾式のベッド(石込み)。設置費用は別です。

ドーム付きの業務用ベッドでは、本体140万〜155万円(税抜。運搬・組立・取付は別)の掲載例もあります。汗をかく専門の施設には、メーカーは湿式を勧めています。

② 浴室の洗い場を改装する

3坪・4床で90万円以内の例

既存の浴室の洗い場に温水式の床パネルを敷いて岩盤浴ルームにするプランの価格例で、熱源機を含み、首都圏の営業圏内で90万円以内(圏外は100万円以内)。

2017年の発表の価格で、既存の浴室を改装する例のため、浴室の防水・換気・シャワーの工事が含まれるかは見積もりで確かめます。

③ 湿式の専用室を作る

1床110万〜120万円

室温と湿度を上げる湿式の岩盤浴は、岩盤浴部材と浴室の設計・施工を含めて1床あたり概算100万〜120万円。

1床で約1坪(通路・ベッドの間隔を含む)が要るため、15床なら約15坪で1,650万〜1,800万円(真ん中から上)、8〜10床(約8〜10坪)なら800万〜1,200万円です。

計算:15床×1床110万〜120万円=1,650万〜1,800万円(湿式)。

この金額は岩盤浴室の分だけで、受付・更衣・シャワー・トイレ・共通設備・許可手続き・開業資金は含みません(施設全体は下の積み上げ)。

公表の概算(1床100万〜120万円)は掲載時期の記載がなく、同じ会社の標準価格表が消費税5%の時期の表示のため、古い価格の可能性があります。

床まわりの見積もりの4つの層と、家庭用の金額・許可の注意を見る

床まわりの見積もりの分け方:次の4つの層に分けて、どの層が誰の工事かを確かめます。

  1. 下地と防水・排水の勾配
  2. 断熱
  3. 熱源(電気のヒーターか、温水のパネルと熱源機)
  4. 仕上げの石盤(部材と設置)

メーカーの標準価格表は、1床分のユニットに仕上げの石盤と設置工事、温度制御の機器、電気工事が含まれず、加湿・空調と断熱の工事も別に要るとしています。

家庭向けの岩盤浴の記事の金額は、営業許可の基準・毎日の清掃・耐久の条件が違うため、業務用の比較には使いません。

営業する岩盤浴は、1人用のベッドやドームでも公衆浴場の許可が要るとする自治体があります(許可と衛生)。

出典を見る

①は有限会社ホットマークのQ&A(乾式・湿式の概算と1床約1坪)と株式会社ラクトの業務用岩盤浴ベッド(プレートタイプ)・那智石タイプ(本体1,400,000円・1,550,000円、税込1,540,000円・1,705,000円)、②は株式会社ダンドルの発表(2017年3月)(広さ3坪・岩盤浴ベッド4床、営業圏内〔埼玉・東京と神奈川・千葉の一部〕900,000円以内、営業圏外1,000,000円以内、いずれも熱源機を含む)、床まわりは同社の標準価格表と、同じ発表の温水式の床パネルの説明から。

岩盤浴室の見積もりで確かめる5項目を開く

電気式ヒーター・制御機器

岩盤を温めるヒーターと温度制御の機器。温度制御の機器が本体の価格に入っているかを確かめます。設置・接続作業は施工行に分けます。

岩盤石・床材

床数分の石盤・床材。仕上げの石盤が本体に含まれるかを確かめます。銘柄による健康効果や高価格を前提にしません。

換気・加湿・断熱

湿式では室温と湿度を上げる加湿・暖房と、熱や湿気を逃がさない断熱・気密が要ります。

ホットマークは湿式の条件に暖房機と加湿器を別に使うことを挙げているので、これらが1床あたりの概算に入っているかを確かめます。仕様と換気は設計で確認。

壁・天井仕上げ・照明

室内の仕上げ・照明。汗や水で汚れるため、洗える・拭ける仕上げかを確かめます。床材と重ねません。

下地・機器設置・接続工事

上記の材料・機器を据え付ける作業。搬入・設置や電気工事が機器の価格に入らない場合があります。既存解体、施設共通の幹線・受電工事は別に確認。

岩盤浴室の見積もりで別になる物と、施設全体の広さ

15床のサロンを開く場合の積み上げ(女性専用・湿式の例):岩盤浴室を1床約1坪、施設全体をその3倍とします。

残りの内装に、同じ会社の2つの公表値(坪55万円・70万円)の真ん中から上の坪62.5万〜70万円を当てると、約45坪で3,525万〜3,900万円です(計算機で床数を変えられます)。

費目
広さ・単価
目安
岩盤浴室(湿式)
15床・約15坪×1床110万〜120万円
1,650万〜1,800万円
入口と待合・更衣とシャワーとパウダー
約30坪×坪62.5万〜70万円
1,875万〜2,100万円
施設全体の内装
約45坪
3,525万〜3,900万円
許可の申請手数料
所在地で決まる
例:港区22,000円・京都市26,400円
物件取得費・備品・広告・運転資金
物件と契約で決まる
見積もり・契約書で確かめて足す

予備費(工事の10〜15%)まで入れた、岩盤浴室15床と受付・更衣など約45坪の予算は約3,878万〜4,485万円です。1床の概算は浴室の設計・施工込みで、坪単価の元にした値の1つ(同じ会社のビルイン型の試算)も空間デザインを含む単価のため、設計は足していません(別の会社にも頼むなら工事の8〜15%を足し、約4,188万〜5,158万円)。

同じ会社のタイプ別の試算(4床で800万円前後・18床で5,000万円前後)と、公的な参考値を見る

同じ会社のタイプ別の試算では、ホテルの一室約30㎡に4床を置く小規模型で初期投資800万円前後、50坪・18床のビルイン型(エクササイズルームなども含む)で5,000万円前後としています(掲載時期の記載なし)。

公的な参考値として、自治体の検討資料は、新しく建てる温浴施設に加える岩盤浴(200㎡)を、類似事例の単価1㎡あたり50万円で1億円と試算しています(建物の新築を含む面積の単価)。

事業計画書の設備資金は、行を分けて根拠を添えます。岩盤浴室(床数×1床の単価)・水回り(シャワー・更衣・トイレ)・入口まわり(受付・待合)・設計・予備費の行に分けます。

見積書・標準価格表・自治体の手数料の資料を添えると、融資の相談で根拠を示しやすくなります。計画書の書き方と開業の手順は温泉・サウナ・銭湯・スパ開業ガイドで扱っています。

1人用のベッドでも許可が要る場合と、電気用品安全法の表示を見る

1人用のベッドでも許可の対象になることがあります。岩盤浴施設は、1人用の岩盤浴ベッドや岩盤浴ドームでも公衆浴場法が適用され、公衆浴場の許可が要るとする区の手引きがあります。

扱いは自治体で違うため、置き型のベッドで始める場合も所在地の保健所に確認します。

置き型の機器を買うときは、電気用品安全法の表示も確かめます(経済産業省は、カプセル型の岩盤浴機器を特定電気用品の「電気サウナバス」として扱った解釈を示しています)。

出典を見る

積み上げの単価は有限会社ホットマークのQ&A(参考図:50坪ビルインタイプ・女性専用岩盤浴サロン・内装坪単価55万円〔岩盤浴設備別途〕)とビルイン型(環境整備・空間デザイン70万/坪)、タイプ別の初期投資は同社の小規模型とビルイン型の試算の図、申請手数料は港区と京都市の案内(下の出典)、自治体の参考値は彩北広域清掃組合(埼玉県)の検討資料(PDF)(表の注記は「類似事例の単価を用いて算出した参考値」)、1人用の扱いは葛飾区保健所「岩盤浴施設のてびき」(PDF)、電気用品安全法は経済産業省の解釈(2008年・PDF)から。同社のモデルの売上・利益の数字は前提にもとづく試算なので載せていません。

メーカーの標準価格(1床分)と価格に入らない物・湿式の部屋の条件・広さの記入式を見る

岩盤浴の設備を販売・施工する有限会社ホットマークは、標準価格表に1床分の岩盤浴ユニットの価格と、その価格に入らない物を載せています。見積もりでは、次の物がどの行に入っているかを確かめます。

メーカーの標準価格(1床分)

JEWEL SPA MODULE(1床分のユニット)は、1000WIDEが495,000円、700WIDEが470,000円(いずれも税抜)。

単相200V、定格容量は順に600W・420W。掲載時期の記載がなく、同じ表の税込表示が税抜の5%増しのため、古い価格の可能性があります。2026年10月9日確認。

ユニットの価格に入らない物

温度コントローラー・制御盤などの温度制御機器、仕上げの石盤(部材と設置工事)、搬入・運搬と設置工事、一次側・二次側の電気工事やCD管等の設置・制御盤の設置。

同社は、ユニットだけでは岩盤浴は完成せず、加湿・空調設備と断熱工事などの環境設備が要るとしています。

同社のQ&Aにある湿式の条件と、建築・運用の勧めです。暖房機・加湿器・断熱・排水は、見積もりの別の行で確かめます。

  • 室の条件:室温38〜42℃(暖房機を別に使用)、湿度60%以上(加湿器を別に使用)、岩盤の温度45℃前後。
  • 臭いの対策:浴室内と風除室を排水できる構造にし、床・壁・天井を洗える・拭ける素材で仕上げ、吸水性の低い石盤を選ぶ。
  • 運用:電源は24時間入れたままの使用を勧め、清掃は1日1回の水洗いと週1回のしっかりした清掃。電気の契約と清掃の段取りにも反映します。
式:床数から施設全体の坪数の目安を出す(女性専用の場合。例は15床)

  • 目安(同社のQ&A):岩盤浴室は1床あたり約1坪(通路とベッドの間隔を含む)。女性専用の施設では、入口・待合ラウンジ、更衣室・シャワールーム・パウダールーム、岩盤浴室がそれぞれ3分の1というのが一般的とされています。
  • 岩盤浴室=床数×約1坪(例:15床なら約15坪)
  • 施設全体=岩盤浴室の坪数×3(例:約15坪×3=約45坪)

モデル③の金額は岩盤浴室の分だけで、残りの3分の2の内装・給排水・シャワーと、許可の手続き・開業資金は別に積み上げます。事業計画書の設備資金も、岩盤浴室・水回り・入口まわりに分けて書くと見積書と照らし合わせやすくなります。開業の手順と資金計画は温泉・サウナ・銭湯・スパ開業ガイドへ。

許可と衛生:港区と京都市の案内では、岩盤浴(施設)は「その他の公衆浴場」の例に挙げられ、公衆浴場法の許可の対象とされています。所在地の保健所・消防署で確認してください。

衛生の自主基準と、許可・価格の出典を見る

日本サウナ・スパ協会の自主管理基準(会員施設向けの自主基準で、法令ではありません)は、岩盤浴施設に洗い場・シャワー室または浴槽を設け、岩盤浴室を毎日清掃して月1回以上消毒し、浴衣類は営業者が清潔なものを用意するよう挙げています。

シャワーの給排水・防水と浴衣を置く場所も見積もりに入れます。

出典:港区の案内・京都市の案内・ホットマークの標準価格表・日本サウナ・スパ協会の自主管理基準(PDF)。

床数と方式から、岩盤浴の工事を相談する

乾式で置くか、浴室を改装するか、湿式の専用室をつくるかと、床数・物件の状態を一度入力すると、事務局が岩盤浴の施工まで対応できる会社を1社ずつ確かめてご紹介します。

紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます(相談無料・会員登録不要)。

岩盤浴の工事を無料で相談する →

業態ごとに追加で確かめること

業態ごとの確認点(6つ)を開く

個室サウナ・共用サウナ

専用設備の台数、共用部の面積、清掃と利用枠を揃えて比較。個室サウナの開業ガイドへ。

銭湯・スーパー銭湯

浴槽・ろ過・給湯の系統、老朽部の更新、飲食・休憩等の別用途を整理。新築は建築・外構を含めた範囲の確認が必要です。

岩盤浴・スパ

加熱する室、浴槽・シャワー、施術室を分けて積み上げ。営業方法に応じた許可・衛生基準を確認します。

温泉旅館・宿泊施設

泉質と機器材質、源泉設備、宿泊側と共用する設備、日帰り利用の有無を確認。宿泊施設の費用ページへ。

屋外・テント・バレル型

本体代とは別に基礎・搬入・配線・給排水・排煙・避難・使用許可を確認。設置形式だけで営業許可が不要になるわけではありません。

温浴設備を置かない施術施設

浴槽や加熱室の有無に合わせて工事範囲を見直します。ドライヘッドスパ開業ガイドも参考にしてください。

運営費と収支|工事費・開業資金・休業中の資金を分ける

都府の原価計算表では、標準的な銭湯1軒の水道・光熱・燃料・修繕の4項目だけで、東京都の推定で月約65.8万円、大阪府の推定で月約73.8万円です。工事費・開業資金・休業中の資金は分けて計画します。

売上と入金の見方(個室サウナ・共用施設)を見る

個室サウナは「部屋数×1室あたりの販売可能枠数×実際の販売率×1枠単価」、共用施設は「有料利用者数×客単価」が売上の出発点です。

同じ日・月の単位で揃え、清掃・点検時間を販売枠から引きます。割引・返金後の売上と、決済手数料を差し引いた入金額・入金日を分けて計画します。

決済手数料を入金額から差し引く場合は、同じ手数料を支出に重ねて計上しません。

銭湯の入浴料金の上限規制が適用される場合は、地域の現行額も確認してください(大人の統制額は、東京都が2026年8月1日から600円、大阪府が2025年4月1日から600円)。

開業資金と光熱水費の計算は温泉・サウナ・銭湯・スパ開業ガイドで扱っています。

光熱水費・保守の4項目を自分の数字で出す

光熱水費は、個室サウナ・銭湯・大型温浴のように業態で違い、同じ業態でも浴槽の数と容量、加温・冷却する水量、営業時間、契約料金で大きく変わります。

公的な目安として、都府が銭湯の入浴料金の上限を決めるときの原価計算表があります(標準的な銭湯1軒の1年分の推定)。

費目(1年分)
東京都(令和8年の推定)
大阪府(令和6年の推定)
用水費(東京)・水道料(大阪)
1,070,446円
1,011,805円
光熱費(東京)・電気料(大阪)
1,877,530円
2,833,971円
燃料費
3,881,145円
3,838,357円
修繕費
1,067,485円
1,174,578円
4項目の月額(計算)
約65.8万円
約73.8万円

大阪府の表は1日平均128人・年312日の営業で、水道・燃料・電気を利用者1人あたりにすると約192円です(計算)。

施工会社は、一般的な温浴施設の水道光熱費は1人あたり300円が目安と言われるとし、1日100人なら月約90万円としています。

出典を見る

東京都は東京都公衆浴場対策協議会の資料「公衆浴場入浴料金原価計算表」(PDF)(令和7年の実績から令和8年を推定)、大阪府は大阪府公衆浴場入浴料金審議会の資料(PDF)(令和5年の標準公衆浴場123施設の実績から令和6年を推定)。同じ表の収入・人件費・減価償却費は載せていません。1人300円の目安は株式会社秀建のコラム「サウナ建築費用の考え方」、統制額は東京都の発表(2026年7月)と大阪府の案内から。

自分の計画は、下の A〜D の式で出します。

自分の数字で出す:A〜D の式と小計の注意を開く

数量は設備の担当者や施工会社に、単価は契約中または契約予定の料金表で確かめ、税込か税別かをそろえてください。

A 水道・下水道

月の使用水量(浴槽の容量×換水の回数+シャワー・洗い場・清掃の水量)を、上下水道それぞれの料金表(基本料金と、使った量に応じた料金)に当てはめた額。

井戸水を使う場合は、揚水・処理の電気代を C、保守を D に入れます。

例:東京都の入浴料金の原価計算表(令和8年の推定・標準的な銭湯1軒)では、用水費が年1,070,446円=月約8.9万円。

B 給湯・加温の燃料

加温する水量と温度差・営業時間から設備の担当者が出す燃料の使用量×燃料の契約単価。電気で加温する場合は B に入れず C に入れます。

例:同じ表の燃料費は年3,881,145円=月約32.3万円。

C 電気

基本料金(契約電力・契約容量で決まる)+使用量(ストーブ・チラー・ポンプ・換気・照明の消費電力×運転時間)×(電力量料金の単価+燃料費調整額・再エネ賦課金などの単価)。

例:同じ表の光熱費(電気)は年1,877,530円=月約15.6万円。

D 保守・点検・検査

機器の点検契約、ろ過材などの消耗品、水質検査などの年額を12で割った額。

例:同じ表の修繕費は年1,067,485円=月約8.9万円(機器の点検契約は別に見積もる)。

月の光熱水費・保守=A+B+C+D(東京都の表の例では月約65.8万円)。この小計だけで利益は出せません。人件費、賃料、リネン・清掃用品、決済・予約システム、広告、保険、税、借入返済、機器更新等を別に加えます(水質検査などの検査費は D に入れたので、重ねて足しません)。給湯を電気化する場合は燃料費と電気代の二重計上にも注意。損益計算の利益と、借入元本返済を含む現金収支は分けて確認します。

改修で営業を止める場合

休業中の資金の見方(3つ)を見る

休業による影響は、休業日数×通常売上をそのまま工事費へ足すだけでは把握できません。

休業中も払う賃料・人件費・返済と、止まる光熱費などを分け、入金が減る期間の資金不足を計算します。

損益への影響を比べるなら、失う売上から回避できる変動費を引き、臨時支出を加えます。部分営業の可否は工程と安全・衛生条件を先に確認してください。

新築の建設費と、既存建物の内装工事費の違い

新築は敷地・造成・基礎・構造・屋根外壁・外構・建物設備を含む計画です。既存テナントの内装工事や岩盤浴室1室の費用と、同じ坪単価で比較できません。

新築と既存の改修を比べるときの費目の分け方を見る

統計の「建築工事費」に設備が含まれている場合、温浴設備を一式で足すと重複するおそれがあります。

  • 建築側:土地、地盤・造成、建物本体、受電・引込み、外構・駐車場。
  • 温浴側:浴室・サウナ・岩盤浴の造作、熱源・冷却・衛生設備、配管、防水、内装。
  • 共通:設計・監理、申請、仮設・管理、接続・試運転。どちらが計上するかを決める。

新築と既存改修を比較する際は、利用定員・設備能力・営業内容を揃え、未加算の費目を補ってから比較します。

新築の金額の目安は、公設の浴場の事業費や公的な試算を出典つきで銭湯の4段に載せています(土地・解体・外構は別)。

用途・工事範囲の確認できない構造別の平均坪単価は使いません。

光熱水費や改修中の休業もふまえて、温浴施設の内装を無料で相談する →

設備費を左右する5つの確認|熱源・冷却・防水・休憩・衛生

設備費は、ストーブ(施設向けの主な機種〔11.6〜13.8kW〕は1台115.5万〜143万円)、水風呂(ろ過装置100万〜500万円・設備と本体で1,000万円単位も)、防水、休憩、衛生の5つで決まります。機器の本体価格は総額の一部です。

1. サウナストーブ:本体価格と設置工事を分ける

ストーブは室の容積、断熱・ガラス面、営業時間、ロウリュの方法から選びます。床面積だけで「1室6〜12kWが必須」とは決められません。

ストーブの公表価格(施設向け115.5万〜143万円・26.4kWで330万円)と、見積もりに要る範囲を見る

電気・薪・ガスの比較では、本体のほか制御器、センサー、ストーン、安全柵、電源・配管・排煙、機器の設置・試運転を揃えます。

メーカー公表の本体価格例

メーカーの公式の仕様比較表(税込の希望小売価格)では、施設向けの三相200Vの主な機種(11.6〜13.8kW)が115.5万〜143万円、26.4kWが330万円です。

適用容積5〜8m³の単相200V・6kWは46.2万〜90.2万円です。型番ごとの価格と確認日は、下の「ストーブと水風呂の価格の出典を見る」に載せています。

見積もりに必要な範囲

これは機種ごとの公表価格で、サウナ室や設置工事の総額ではありません。

付属品・送料・業務利用条件・保証・施工範囲を販売者に確認し、ストーブが入っている坪単価の計算に同じ機器代を重ねて足さないでください。

本体価格は総額のおおむね4〜6割で、業務用では電源工事や法令対応の分だけ本体以外の割合がさらに大きくなる場合があるとする正規代理店もあります。

HARVIA公式仕様比較表で型番を合わせて確認します。薪式は保管・投入作業・排煙・灰の処理、ガス式は供給と排気、電気式は建物全体の容量を確認。燃料単価だけでは優劣を決められません。

消防・業界団体の基準で見積もりに入る部材(屋内のサウナ設備)
消防庁が示す火災予防条例(例)と、日本サウナ・スパ協会の「サウナ設備設置基準」(業界団体の自主基準で、法令ではありません。2003年8月に消防庁が火災予防技術情報第27号として消防機関へ提供)の主な項目です。ストーブ本体の価格とは別の行になり得ます。
消防・業界団体の基準で見積もりに入る部材(6つ)と確認点を開く
熱源を止める装置
温度が異常に上がったとき、直ちに熱源を止める手動と自動の装置を設けるとされています(条例(例))。設置基準では、電気式は温度ヒューズ入りの自動停止装置、ファン付きはファンが止まると熱源を切る装置。
離隔距離(出力で変わる)
対流型の電気式は、壁・椅子などとの離隔距離が定格消費電力7.5kW以下で25cm以上、7.5kW超〜15kWで50cm以上、15kW超〜30kWで100cm以上。不燃材料で仕上げた壁とも10cm以上(7.5kW超は20cm以上)、放熱器の上端から防熱板まで100cm以上(設置基準)。
防熱板・不燃の仕上げ・断熱材
対流型は天井から15cm以上離した金属か不燃材料の防熱板(放熱器の平面の寸法以上)。放熱器まわりの天井・壁・床は不燃材料で仕上げ(天井はロックウールの吸音板、壁は抗火石、床はコンクリートなど)、断熱材は厚さ25mm以上・密度24kg/m³以上のロックウール等(設置基準)。
柵・固定・温度調節器の高さ
放熱器は壁・床に固定し、人が容易に触れない囲い・柵を付けます。温度調節器と温度過昇防止器は床から天井までの高さの概ね3分の2以上の位置に。放熱器のまわりに点検・管理の空間もとります(設置基準)。
サウナ室内の電気配線
MIケーブルなど耐熱性・耐湿性のある電線を使い、金属管工事ではコンクリートやモルタルに1cm以上埋めます(同等以上の断熱措置をした箇所は別)。サウナ室は専用の分岐回路にし、漏電を感知する装置と接地工事を付けます(設置基準)。
ガス式・薪式
ガス式は燃焼制御装置をサウナ室に置かず、不燃材料で区画し防火戸を付けた機械室へ。遮断弁は二重、排ガスは排気筒で屋外へ(設置基準)。薪式は煙突の工事が要り、屋根面から60cm以上出す、可燃材料から15cm以上離すなどとされています(条例(例)が建築基準法施行令第115条を準用)。
確認点:実際の基準は市町村の火災予防条例で定められ、所在地で違います。設置基準の図に示す距離・仕上げによらずに設置する機種は、国際電気規格の試験・認証のデータを消防への届出に添える扱いとされています。採用機種の説明書と合わせて、所在地の保健所・消防署で確認してください。消防庁の資料「現行規制の整理」(PDF)・サウナ設備設置基準(PDF)。

2. 水風呂・チラー:浴槽、冷却、循環・消毒を別々に確認

チラーの必要性と能力は、水源温度、設定水温、浴槽容量、冷却に使える時間、入浴負荷、周囲の温度で決まります。

水風呂・チラーの公表価格(1人用181万円・1馬力45万円)と、見積もりの確認点を見る

「15℃以下でなければならない」「全施設で必須」という条件にはしません。

浴槽を置く計画では、利用対象と衛生基準に合う水温管理・清掃方法を設計者と所管へ確認します。

チラーの仕様は、コンプレッサの出力・消費電力・冷却能力が別々に、電源の周波数(50Hz・60Hz)ごとに表示されることがあります。比べるときは、冷却能力と周波数、推奨の浴槽の容量をそろえます。

チラーの表示の読み方の例(型番とメーカーの条件)を見る

たとえばフジキコーのFCWU-1001Aは、コンプレッサ出力0.75kWに対して、消費電力1.1/1.3kW、冷却能力2.0/2.5kW(50/60Hz)と別々に表示されています。

推奨浴槽サイズ400Lは、外気温25℃で1時間当たり約4℃の冷却を見込む同社条件です。実運転の電気代や冷却時間を、この数値だけで保証するものではありません。メーカーの標準仕様・条件。

公表価格の例では、1人用のチラー付き水風呂が181万円(税別・2024年6月)、工事の要らない1馬力のチラーが45万円(税別・推奨水量200〜400L)です。

施設の大きな水風呂は、ろ過装置100万〜500万円が相場とする商社や、業務用チラーは数百万円から数千万円に及ぶことがあるとする販売会社の説明があり、型番と能力を決めて見積もります。

  • 数量:浴槽の基数、チラーの台数、循環系統の数をそれぞれ記載。共用方式は衛生・制御・保守上の可否を確認。
  • 含む範囲:本体にポンプ・ろ過・消毒装置が入るか、浴槽造作、専用配管、電源、試運転が別かを確認。
  • 運用:換水・清掃時の停止、フィルター清掃、点検、修理時の対応と更新費を確認。
ストーブと水風呂の価格の出典を見る

HARVIAの仕様比較表では、ウォール6 ブラック ダイヤル(SW60)は6kW・適用容積5〜8m³・単相200Vで462,000円(税込)。スピリット6(SP60E)は同6kW・5〜8m³・単相200Vで902,000円(税込)です。施設向けの三相200Vでは、クラブ12(11.6kW)1,155,000円、レジェンド125(11.6kW)1,210,000円、シリンドロ プロ132(13.2kW)1,254,000円、クラブ15(13.8kW)1,320,000円、レジェンド15(13.8kW)1,430,000円、シリンドロ プロ26(26.4kW)3,300,000円です。価格は税込の希望小売価格で、2026年10月9日確認。

ストーブはHARVIA公式の仕様比較表、本体の割合は同店の業務用サウナの費用の記事、チラー付き水風呂はチラー付き水風呂Hagoromo1の発表(2024年6月)、1馬力のチラーはブロスサウナの冷エール、ろ過装置はサウナの専門商社の記事、業務用チラーは同社のチラーのコラムから。設備ごとの設置費の比べ方は温浴の5大設備の設置費用で扱っています。

3. 防水:材料名より、下地・納まり・検査条件

浴槽、洗い場、サウナ周辺、脱衣室では、水・温度・薬品への条件が異なります。

防水の見積もりに書く範囲と、仕様の選び方(4つ)を見る

メーカーの用途別仕様を選び、下地、施工面積、立上り、排水口、配管貫通部、仕上げまで設計図と明細で確認してください。

AICAも浴室用と屋上・ベランダ用で用途を分けて掲載しており、屋外向け価格や耐用年数を浴槽に転用できません。AICAの塗り床・防水関連製品。

見積もりに書く範囲

撤去、下地補修、防水層、端末・排水、保護・仕上げ、養生、検査。面積は床と壁・立上りを分けます。

仕様を選ぶ条件

常時湛水する部位か、下地の動き・温度・薬品はどうか、既存層へ施工できるか。FRP・ウレタン等の名前だけで適否を決めません。

上階・漏水対策

階下への影響、既存躯体、漏水検知・排水、補修時のアクセスを検討。一律に二重防水を指定せず、仕様の組合せと保証条件を確認。

試験と引渡し

試験の方法・水位・時間・養生期間・合否基準・記録をメーカー仕様と設計条件に合わせて決めます。「必ず72時間」や一律の寿命は設けません。

4. 外気浴・休憩スペース:設備より先に使える範囲を確認

屋上やテラスは賃貸範囲、構造・荷重、防水、避難、視線・音、手すり等を確認してから計画します。チェアを倒した寸法と通路を図面に落とし、使用可能な定員を確認。

屋外が使えない場合は室内休憩の環境を検討しますが、空調や換気は別途設計が必要です。写真だけで同じ配置が可能とは判断できません。

5. 衛生管理:機器を買う費用と運用費を分ける

冷却、ろ過、消毒は役割が違い、設備を取り付けただけで水質管理は完了しません。

衛生管理で計画すること(洗浄・検査・記録)を見る

非循環式でも衛生管理の対象外とは扱わず、浴槽・配管の洗浄、水質検査、必要な濃度測定、清掃・換水と記録、スタッフ教育を計画します。

具体的な頻度・方法は現行の管理要領・条例と所管確認へ。

木材は見た目と、熱・湿気・清掃への適性を合わせて選ぶ

ヒノキ、レッドシダー、アスペンなどは、色・木目・香り・節やヤニの状態を実物で比べます。樹種名だけで熱くならない、反らない、長寿命とは保証できません。

木材を選ぶときに確かめることを見る

設置する温度域、壁・天井・ベンチの用途、固定方法、交換しやすさ、清掃剤への適合を施工者と材料供給者に確認します。

高価格材を使うだけで将来の更新費が下がるとは限りません。

内装制限|サウナ室の壁・天井に木をどこまで使えるかと、見積もりへの影響

壁・天井に木をどこまで張れるかは、建物ごとに決まる建築基準法の内装制限と、ストーブまわりなどの消防・業界団体の基準の、主に2つで決まります。消防・業界団体の基準では、一般的にストーブまわりの天井・壁・床を不燃材料で仕上げるとされています(日本サウナ・スパ協会の設置基準・船橋市消防局の審査基準)。内装制限がかかる建物では、壁・天井の仕上げを難燃材料や準不燃材料などにすることとされ、木を張れる範囲や使える材料が変わります。

内装制限がかかるかは、一般的に、①公衆浴場などの用途で、建物の構造ごとに決まった広さ以上の建物 ②地階に公衆浴場などの居室がある建物 ③階数と延べ面積が大きい建物 ④窓などの開けられる部分が少ない大きな居室 ⑤ガス・薪のストーブやボイラーなど火を使う設備を設けた室(特定主要構造部を耐火構造とした建物は除く)で分かれるとされています(建築基準法第35条の2・施行令第128条の3の2〜第128条の5)。条文では、①③の場合は居室の壁のうち床から1.2m以下の部分が対象から外れ(天井を準不燃材料にして壁を木材で張る、条件つきの組合せも告示にあります)、②④⑤の場合は壁・天井の全面が準不燃材料などの対象とされています。

電気式のサウナストーブを⑤と同じに扱うかは、条文に電気式の書き分けが無いため、建築の窓口で確かめます。サウナ室や浴室を居室として扱うかも含め、建物の用途・規模・地域の条例と、建築・消防の窓口の運用で変わるため、木を張る範囲は、設計の前に所轄の消防署と建築の窓口(建築主事・確認検査機関)で確かめます。

見積もりでは、①サウナ室の造作(下地・断熱材・木の板張り・扉)②ストーブまわりの防熱板と不燃の仕上げ ③内装制限がかかる所の難燃・準不燃の仕上げ ④設計・申請(内装制限の判定や消防の届出の図面)の4つの行に乗ります。木を張る範囲(㎡)と、難燃・準不燃にする範囲・材料を各社でそろえると、見積もりを同じ条件で比べられます。

見積もりの4つの行と、消防の基準・届出の例を見る
①サウナ室の造作(壁・天井・扉)
壁・天井の下地と断熱材、室内側の木の板張り(樹種・厚さ・張る面積)、出入口の扉。消防の審査基準の例(船橋市消防局)では、対流型サウナ室と前室を開口部を除き1時間以上の耐火性能の壁・床で造ること、壁・天井の断熱材を不燃材料とすること、出入口の扉を常時閉鎖式の防火設備などとすることを、指導の基準にしています。同じ基準の図には、サウナ室の壁の例として、室内側の内装をスプルスなどの木材とし、不燃材料と断熱材(ロックウール・グラスウール)を組み合わせた壁が示されています(壁の層の作りはサウナの内装ガイドでも説明しています)。
②ストーブまわり
防熱板と、放熱器まわりの天井・壁・床の不燃の仕上げ(距離と材料は見積もりに入る部材)。ストーブ本体の価格とは別の行になり得ます。
③前室・更衣室・通路など
内装制限がかかるときの難燃・準不燃の仕上げ。同じ審査基準の例では、サウナ室の前室の天井・壁・床の仕上げを化粧モルタルなどの不燃材料としています。材料は品名と、基準に合う物か(国土交通大臣の認定品なら認定番号)で確かめます。
④設計・申請
内装制限がかかるかの判定、確認申請・用途変更の要否、消防の届出の図書。東京消防庁は、サウナ設備を「火を使用する設備等の設置(変更)届出書」の対象に挙げ、設置の7日前までの届出と、添付書類に設置場所の室内仕上表を挙げています(届出の後、使用を始める前に原則として検査)。

消防の基準は、所在地の火災予防条例と消防本部の運用で違います。設置基準は業界団体の自主基準で、法令ではありません。出典:船橋市消防局の審査基準「簡易サウナ設備及び一般サウナ設備」(PDF)・東京消防庁「火を使用する設備等の設置(変更)届出書」・サウナ設備設置基準(PDF)(2026年10月12日に確認)。

内装制限がかかる5つの場合と、求められる仕上げ・木で張れる組合せ(条文と告示の要点)を見る
①公衆浴場などの用途(構造ごとの広さ)
公衆浴場は、法別表第一(い)欄(四)項に類する用途として政令に挙がっています(施行令第115条の3)。その用途の部分の床面積の合計が、特定主要構造部を耐火構造とした建物や1時間準耐火の基準に合う準耐火構造の建物では3階以上の部分で1,000㎡以上、1時間準耐火の基準に合わない準耐火構造の建物などでは2階の部分で500㎡以上、それ以外の建物では200㎡以上のとき(第128条の4第1項第一号)。居室の壁(床からの高さ1.2m以下の部分を除く)と天井は難燃材料(3階以上の階に居室がある建物の天井は準不燃材料)、地上へ通じる主な廊下・階段などは準不燃材料(第128条の5第1項)。
②地階の居室
地階や地下工作物内に、公衆浴場など(法別表第一(い)欄(一)(二)(四)項の用途)の居室を設ける建物(第128条の4第1項第三号)。その居室と、地上へ通じる主な廊下・階段などの壁・天井は準不燃材料(第128条の5第3項)。
③階数と延べ面積
階数3以上で延べ面積500㎡超、階数2で1,000㎡超、階数1で3,000㎡超の建物(学校等を除く。第128条の4第2項・第3項)。居室の壁(床からの高さ1.2m以下の部分を除く)と天井は難燃材料、主な廊下・階段などは準不燃材料(第128条の5第4項)。
④窓などの開けられる部分が少ない居室
床面積50㎡を超える居室で、開けられる窓などの面積(天井にあるものと、壁のうち床から天井までの高さに応じて国土交通大臣が定める部分にあるもの)の合計が床面積の1/50未満のもの(煙を出せる給気口・排気口を設けた場合は国土交通大臣が定める方法で出す割合。天井の高さ6m超を除く。第128条の3の2)。その居室と主な廊下・階段などは準不燃材料(第128条の5第5項)。
⑤火を使う設備を設けた室
住宅以外の建物(特定主要構造部を耐火構造としたものを除く)の、調理室・浴室・乾燥室・ボイラー室・作業室などで、かまど・こんろ・ストーブ・炉・ボイラー・内燃機関など火を使う設備や器具を設けた室(第128条の4第4項)。壁・天井は準不燃材料で、第1項・第4項のような「床からの高さ1.2m以下の部分を除く」の書き方はありません(第128条の5第6項)。
告示:天井を準不燃にして壁を木で張る組合せ(①③の場合)
①と③で居室の壁・天井を難燃材料とする決まりには、これに準ずる組合せとして、天井(天井が無ければ屋根)を準不燃材料にし、壁を木材・合板・構造用パネル・パーティクルボード・繊維版(木材等)か、木材等と難燃材料で仕上げる方法が定められています。条件は、木材等の表面に炎の広がりを大きく助ける溝を設けないことと、取り付け方です。取り付け方は、厚さ10mm以上なら、壁の中で炎が広がらないよう縦材(柱・間柱など)と横材(はり・胴縁など)をそれぞれ1m以内の間隔で配置した下地に取り付けるか難燃材料の壁に直接取り付け、10mm未満なら難燃材料の壁に直接取り付けることとされています(厚さ25mm以上なら取り付け方の条件は除く)。実験で防火上の支障が無いと確かめた場合は、溝と取り付け方の条件によらないとされています(平成12年建設省告示第1439号・平成28年改正)。②④⑤の準不燃材料の決まりについての告示ではありません。

材料の性能は、火熱を加えて、不燃材料は20分間、準不燃材料は10分間、難燃材料は5分間、燃えない・防火上有害な変形などをしない・避難上有害な煙やガスを出さないもので、国土交通大臣が定めたもの又は認定を受けたものです(法第2条第九号・施行令第1条第五号・第六号・第108条の2)。どの場合も、難燃・準不燃の仕上げに準ずる「国土交通大臣が定める材料の組合せ」の仕上げも条文に並び、煙が避難に支障のある高さまで降りない部分として国土交通大臣が定めるものには当てはめないとされています(第128条の5第7項)。どれに当たるか、どの仕上げで足りるかは、建築の窓口(建築主事・確認検査機関)と設計者で確かめます。条文は建築基準法・建築基準法施行令(e-Gov法令検索)、組合せは国土交通省の告示(PDF)から(どちらも2026年10月12日に原文を確認)。

ストーブ・水風呂・防水の条件から、サウナ・銭湯の内装を無料で相談する →

見積内訳の読み方|重複と「別途」を確認する

見積書は、造作と機器・水風呂と配管・給湯と熱源・防水・換気・電気・設計と管理・開業準備の8つに分けて、重複と「別途」を確かめます。設計料は総工費の8〜10%前後とする施工会社と、設計監理の一式で工事費の4〜8%程度とする設計事務所があります。

見積書で計上先をそろえる8項目を開く

見積もりの総額を比べる前に、次の項目の計上先を揃えます。「一式」という表記自体が問題なのではなく、数量・仕様・対象外・責任者を確認できることが必要です。

造作と機器

サウナ室造作にストーブ・制御器・照明を含むか。本頁のモデル①は造作に含める書き方、モデル②は別行に分ける書き方で項目を並べています。

水風呂と共通配管

浴槽・チラー・ポンプの本体、専用接続、施設側の幹線の境界を記載。ろ過・消毒の付属装置を衛生設備行で再加算しません。

給湯・熱源

能力を給湯量・温度差・同時使用条件で確認。機器本体だけでなく燃料供給・排気・配管・基礎・搬出入を揃えます。

防水と仕上げ

下地撤去・補修、床と壁、端末処理、防水上のタイル等、試験・養生を明細化。内装仕上げ行と重ならない範囲にします。

換気・空調

部屋ごとの機器・経路・給排気口・制御・測定を確認。サウナ機種の図面と保健所・消防・建築側の条件の照合担当を決めます。

電気・照明

電源の相・電圧・容量、建物側と施設側の境界、設備配線、照明を分けます。IP等級だけで高温のサウナ室内に使えるとは判断しません。

設計・協議・管理

設計、現場管理、仮設、申請手数料、検査・試運転、引渡し資料を確認。坪単価に設計・諸経費が入っているか(IDEALの説明はデザイン・諸経費を含む)を確かめ、二重に足しません。

開業準備・未確定費用

ロッカー・家具・リネン、予約決済、通信、サイン、採用研修、前家賃、特殊解体等の対象外を一覧化。未調査の下地を0円にしません。

設計料は、坪単価に入っているかを先に確かめます。

  • 施工会社は、サウナ施設の設計料の相場を総工費の8〜10%前後としています。
  • 日帰り温泉・スーパー銭湯の設計事務所は、設計監理業務の一式で工事費のおおむね4〜8%程度としています。
  • 内装会社の内訳の目安のように、坪単価にデザイン(全体の約10%)が入っている説明なら、設計料を重ねて足しません。
  • 業種を分けない店舗の改装では、設計・デザイン料を工事費全体の8〜15%程度とする内装会社もあります(このページの計算機で、岩盤浴の設計を別の会社にも頼むときの率)。
出典を見る

設計料は株式会社秀建のコラム「サウナ建築費用の考え方」と日帰り温泉・スーパー銭湯の設計事務所(株式会社プラス計画設計事務所)のQ&A、デザインの割合は内装会社IDEAL(運営:株式会社TRUST)の費用の説明、店舗の改装全般の8〜15%は内装会社MIRIXの改装費用のコラムから。

追加工事は「発生する条件」「数量と単価を決める方法」「発注前の確認手順」を契約前に揃えます。機器直販と工事会社の分離発注では、納品破損、接続、試運転、保証の窓口も決めてください。

追加費用が出る前に確認する物件条件

追加費用は、床下・配管・防水の状態、上階や屋上の使い方、電気・給水・ガスの容量、搬入、用途と許可、解体で出やすくなります。どれも物件の契約前に調べられる項目です。

物件の契約前に調べる6つの条件を開く

床下・配管・防水の状態

図面と現地調査で配管経路・勾配・漏水跡・下地を確認。調査できない範囲は見積の前提と追加条件に残します。

上階・屋上の使用

浴槽の水・利用者・設備を含む荷重、階下対策、賃貸範囲、避難や屋上の用途を建築士・所有者へ確認。

電力・給湯・排水の容量

ストーブだけでなく、チラー・空調・給湯の同時使用を集計。契約・引込み・建物全体の設備を確認し、機器の合計kWだけで高圧受電を決めません。

搬入・交換と機械室

入口・階段・エレベーター・吊上げ・点検作業域・騒音・排熱を確認。将来の交換経路も確保します。

用途・許可・消防

現用途、計画工事、営業方法と所管の必要手続きを照合。借りられる物件と営業できる物件は同じとは限りません。

解体・特殊工事

既存材の調査、石綿等の取扱い、廃棄物、埋設物、設備撤去の範囲を確認。未調査費用を通常の解体一式に含むと推測しません。

給水・ガス・電気の「容量」も物件の条件です。物件の契約前に、設備の担当者と次の3つを確かめます。

  • 給水:浴槽やシャワーの数に見合う給水管の口径と、足りないときの本管からの引き込み
  • ガス:ボイラーやガスの機器に要る都市ガスの供給量とメーター(LPガスならボンベの置き場)
  • 電気:ストーブ・チラー・ポンプの同時使用に見合う受電の容量

容量を増やす工事は物件の条件で金額と期間が大きく変わるため、見積もりの前提に書いてもらいます。

B工事になる範囲も契約前に確かめる。

  • ビルの受電設備・幹線、防災設備(感知器やスプリンクラー)、空調につなぐ工事は、ビル側が施工者を指定するB工事になる場合があります。
  • B工事は一般に、費用はテナントの負担で施工者はビル側が指定するため、内装会社の見積もりとは別に範囲と金額を確かめます(A工事・B工事・C工事の違い)。

建て替えるなら、解体も別に見込みます。

  • 解体会社は、木造の家屋を1坪あたり32,000円から、鉄筋コンクリート造を40,000円から(1坪あたり)解体するとし、木造の銭湯もこの単価を参考にするとしています。
  • 煙突の解体があると一般の住宅よりやや割高になるケースもあり、地下の機械室・ボイラー・浄化槽、アスベスト(石綿)は別に調べて見積もるとしています。
出典を見る

解体の単価は解体会社(優伸コーポレーション)の銭湯の解体費用のページから(「から」の下限の単価)。

予備費は、このページの計算機では工事と設計を足した額の10〜15%(店舗内装の施工会社の目安)で見込みます。そのうえで「不確かな工事」「調査で確定できる時期」「仮に必要だった場合の資金」を整理し、調査後に確定した費用と予備枠を二重に計上しないよう更新してください。

給水・ガス・電気の容量とB工事の範囲を書き添えて、温浴施設の内装を無料で相談する →

コストを抑える順番|流用と仕様変更を同じ条件で比較

削る順は、まず営業に要る設備と安全・衛生を決め、使える既存設備を調べ、配管の位置と仕上げを見直します。防水や避難・通報は削りません。

削る順の5つと、地下水・既存ボイラーを使うときの注意を開く
  • まず営業に必要な設備・安全・衛生条件を確定する。台数や定員を減らす案は、売上と清掃・スタッフ体制も合わせて比較。
  • 使える既存設備を調べる。年式だけでなく所有権、図面、点検記録、能力、洗浄・補修、部品供給、保証の条件を確認。
  • 設備の位置・配管距離を検討する。短い配管だけで安さを約束せず、排水勾配、点検、機器能力と所管条件を満たす案を比べる。
  • 仕上げ・家具・演出を調整する。防水や避難・通報を削る代わりに、交換しやすい家具、仕上げ面積、照明演出の仕様を見直す。
  • 施工範囲と見積条件を揃えて比較する。設計を含む一式と機器代だけの価格を比べない。
地下水・既存ボイラーを使えるだけで、必ず安くなるわけではありません。利用可否、水質・処理、揚水・加熱の電力、保守・洗浄、更新費まで含めて比較します。中古機器も搬入・接続・点検・保証を含む総額で判断してください。

工事を分ける案では、養生・搬入・再施工が増える可能性があります。工程の章を参考に、全面休業と部分営業の工事費・資金繰り・安全条件を並べて決めます。

融資・資金調達|工事代金の支払日に間に合う計画へ

資金は、自己資金・融資・出資などの入金時期を、工事代金の支払日に合わせて組みます。日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、公式案内上の融資限度額が7,200万円です。

融資では工事・設備の見積もりだけでなく、物件費、開業準備、運転資金、返済を含む資金計画を用意します。

自己資金・融資・出資・補助金は入金時期と条件が違うため、必要資金と調達確定額を分けて確認してください。

調達の4つの方法と注意(公庫・金融機関と制度融資・出資とクラウドファンディング・補助金と助成金)を開く

日本政策金融公庫

新規開業・スタートアップ支援資金は、公式案内上の融資限度額が7,200万円です。利用要件・対象資金・審査があり、満額借りられる意味ではありません。

公衆浴場等は生活衛生関係の融資も含め、窓口で適用制度を確認。現行制度の案内。

金融機関・制度融資

設備投資と運転資金を分け、見積書、賃貸条件、事業計画、返済後の資金繰りを相談。保証・担保・手数料・実行時期は個別条件を確認します。

出資・クラウドファンディング

出資条件やリターン提供義務、手数料、入金時期、未達時の扱いを確認。達成額をそのまま工事に使える現金とみなさないでください。

補助金・助成金

所在地と計画に合う現行公募を確認。採択と交付決定は区別し、発注・契約・着工が可能になる時期を公募要領と窓口で確認します。

交付決定後の発注等が条件の制度や、精算後入金の制度があります。未確定の補助額を確定収入にしません。

見積もりの前払・中間払・引渡し払、融資実行、開業予定を同じ予定表へ載せます。工事が延びた場合の賃料・人件費・返済も確認し、完成してから資金が足りなくなることを防ぎます。

退去・譲渡の契約|温浴設備を残せるか先に確認

退去の費用は、温浴設備を残せるか・誰の所有か・どこまで戻すかで決まります。譲渡や営業の引き継ぎを前提にせず、撤去する場合の案も資金計画に置きます。

退去で問題になりやすい設備と、確かめる4つを開く

浴槽・サウナ室・給湯配管・防水は、入居時より退去時に撤去範囲が問題になりやすい設備です。原状回復は賃貸借契約と工事承諾の内容から決まるため、入居前に図面と書面で確認します。

  • 残せる物と撤去する物:浴槽、ストーブ、ろ過設備、配管、ダクト、防水・タイル、受電増強。
  • 誰の所有か:貸主設備、自社購入、リース、中古譲受の設備を区別。譲渡承諾と残債も確認。
  • 撤去・復旧方法:躯体や共用設備へ接続した部分、搬出入、廃棄、床壁の復旧を確認。
  • 譲渡する場合:買主が見つかることや営業許可の承継が可能なことを前提にしない。設備資料と所管への手続きを確認。

公衆浴場法には、浴場業を譲り渡したときや、相続・合併・分割のときに、営業者の地位を承継する規定があります(公衆浴場法(e-Gov法令検索))。

承継の手続きと、構造設備を変える場合の扱いは所在地の保健所で確かめます。

退去費は単純な坪単価ではなく、撤去物・復旧範囲・搬出条件で見積もります。次の借主へ譲渡できた場合の案と、撤去が必要な場合の案を分けて資金計画へ置いてください。

届出・許認可──温浴施設の開業手続きガイド

サウナ・銭湯・岩盤浴は公衆浴場の許可の対象になる例が多く、岩盤浴は1人用のベッドやドームでも許可が要るとする自治体があります。温泉水を使うなら温泉法の利用許可、銭湯なら統制額と配置の基準も確かめます。

サウナなどの公衆浴場を業として営むには、営業許可が必要です。ただし、宿泊施設の浴場など別の法令で衛生管理を受ける場合もあり、施設名だけで許可区分は決まりません。

物件の契約・設計を進める前に、営業方法と図面を保健所・建築窓口・消防署へ示し、必要な工事と手続きを確認しましょう。

厚生労働省の公衆浴場法概要で対象を確認できます。

最初に相談する3つの窓口

保健所・建築窓口・消防署へ持っていくものと、確かめることを開く

保健所:営業区分と衛生管理

  • 持参するもの平面図、浴槽・シャワー・サウナ室の構成、利用方法、定員、給排水・換気の計画
  • 確認事項公衆浴場等の許可区分、構造設備・男女区画・衛生管理の条件、申請と検査の時期

建築窓口・建築士:物件の適合

  • 持参するもの既存建物の図面・確認関係資料、変更する用途と範囲、設備重量・配管計画
  • 確認事項用途地域、用途変更や改修の手続き、避難・内装制限・荷重・排水などの適合

消防署:設備と管理体制

  • 持参するもの建物全体とテナントの用途・面積・階、熱源機器の仕様、避難経路
  • 確認事項消防用設備、ストーブ等の設置条件、工事・使用開始の届出、防火管理者・消防計画の要否
  • サウナ設備離隔距離、熱源を止める装置、柵・防熱板・不燃の仕上げ(見積もりに入る部材)

銭湯は一般公衆浴場、サウナ等はその他の公衆浴場に当たる例がありますが、個室・会員制・無料という条件だけで許可不要にはなりません。

岩盤浴や複合施設も、実際の設備と営業方法で確認します。

飲食を併設する場合は提供内容に応じた食品営業の手続き、燃料を貯蔵する場合は種類・量に応じた消防上の手続きを別に確認してください。

岩盤浴・温泉・銭湯で、別に確かめること

  • 岩盤浴:1人用の岩盤浴ベッドやドームでも公衆浴場の許可が要るとする区の手引きがあります(扱いは自治体で違う)。
  • 温泉水を使う:温泉法にもとづく温泉の利用許可が別に要るとする区の手引きがあります。
  • 銭湯(一般公衆浴場):入浴料金の統制額(上限)と、設置の場所の配置の基準(条例)があります(銭湯の4段)。

所在地の保健所で、営業の形と使う水を伝えて確かめます。

出典を見る

岩盤浴は葛飾区保健所「岩盤浴施設のてびき」(PDF)、温泉の利用許可は港区「公衆浴場法の手引(2号施設用)」(PDF)、配置の基準は公衆浴場法(e-Gov法令検索)から。

面積と届出期限・照明・衛生・サウナの安全・営業区分と税務の細部を開く

面積と届出期限を、一つの数字で判断しない

用途変更と改修

  • 200㎡の扱い対象となる特殊建築物への用途変更では、変更部分の床面積が200㎡を超えることなどが確認申請の判断に関わります。元の用途・工事内容も含めて建築士に判定を依頼します。
  • 面積にかかわらず確認申請の要否と、建築基準法への適合は別です。小規模でも用途・避難・構造等の確認を省けません。

消防の届出と設備

  • 提出時期工事着手前と使用開始前の届出は別です。例えば東京消防庁は、使用開始届を使用開始の7日前まで、対象工事の計画届を工事着手の7日前までと案内しています。
  • 必要な設備消防用設備は、建物全体の用途・面積・階・構造などで決まります。自動火災報知設備等の要否をテナントの200㎡だけで判断しないでください。

所在地での適用条件は、横浜市の用途変更に関する案内や東京消防庁のテナント工事・使用開始の案内を参考に、管轄窓口へ確認してください。これらの自治体の運用を全国共通の届出期限としては扱いません。

照明:条例の条件と推奨照度を分ける

国の管理要領が示す推奨照度は、浴室・脱衣室・便所で床面150〜300ルクス、受付で作業面300〜700ルクス、廊下等で床面75〜150ルクスです。

全国一律の許可最低値ではないため、適用される条例・施設区分と照らして設計します。

サウナ室は雰囲気だけで暗くせず、出入口・段差・利用者の状態を確認できる照明計画にします。

器具は設置位置の温度・湿気・水のかかり方に適合するものを選び、防水等級だけで耐熱性を判断しないでください。

衛生:設備購入と日々の管理は一組で計画する

国の管理要領では、浴槽は毎日の完全換水と清掃を基本とし、これが難しい場合も週1回以上の完全換水・清掃を求めています。

循環式だから週1回でよい、かけ流しだから衛生管理の対象外、という区分ではありません。

ろ過器・循環配管の洗浄消毒、水質の検査、消毒濃度の測定・記録は、それぞれ必要な方法と頻度を保健所に確認します。

照明・衛生の出典は厚生労働省「公衆浴場における衛生等管理要領」(2026年1月20日時点)です。

国の管理要領と自治体の条例・指導を区別し、施設の水源・浴槽方式に合う運用を決めます。

見積もりは機器本体に加え、点検・清掃を行うスペース、測定用品、検査・保守まで確認してください。

サウナの安全:通報を受けて対応できる設計へ

緊急時に連絡でき、対応する人がいて、扉を開けられることを確認します。厚生労働省の2026年4月21日付通知は、旅館業・公衆浴場業のサウナについて、緊急時の従業員への連絡と対応、扉の安全確保を周知しています。施設の条件に合わせて、通報設備・受信場所・対応担当・扉の開閉を一緒に設計し、引渡し時に動作を確認します。

営業区分と税務の手続き

一般公衆浴場では入浴料金の統制があり、水道料金の減免などの支援を受けられる場合があります。

支援の対象・申請条件は所在地と制度によって異なるため、営業区分だけで優遇の有無や金額を決めず、適用を確認したものを収支計画に入れます。

個人事業の開業届

  • 提出期限開業した年分の所得税の確定申告期限まで

法人設立届出書

  • 提出期限法人の設立の日以後2か月以内

これは税務署への届出の説明です。青色申告承認申請、給与支払事務所等の届出、地方税の届出は別の手続き・期限になるため、国税庁「事業を始めるとき」と所在地の税務窓口で確認してください。

所管に相談する前に、図面と条件をそろえる

保健所・建築窓口・消防署への事前相談では、平面図、浴槽・サウナ室・岩盤浴室の構成、利用の方法と定員、給排水と換気の計画を見せます。

店舗内装ドットコムでは、営業の形と物件の状態を一度入力すると、事務局が候補の内装会社へ1社ずつ対応できるかを確認し、対応できる会社をご紹介します。

紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます(相談無料・会員登録不要)。

図面と条件をそろえて無料で相談する →


DIY・セルフ施工の現実的な範囲

セルフで進めてよいのは、休憩の家具の配置・料金表や掲示・タオルとアメニティの準備までです。施工する人の資格と、営業後に設備を扱う人の資格は別に確かめます。

セルフでできる3つと、専門会社と条件を確かめる4つを開く

セルフ作業は、建物・設備を改造せず、避難や衛生管理を妨げない範囲から検討します。

サウナ室や給排水・熱源・電気・防水は、必要な資格・事業者の指定や登録・施工条件を確認できる専門会社と計画してください。

施工する人の資格と、営業後に設備を取り扱う人の資格・教育は別に確認します。

◎ セルフ作業の候補
  • 休憩用家具・植栽の配置:通路・出入口・消防設備をふさがず、転倒や落下を防ぐ配置にする。固定や吊下げを伴うものは建物管理者と施工会社に確認
  • 料金表・ルール掲示の作成:案内を読みやすく整え、避難表示や必要な掲示を隠さない。壁への取付け方法は下地と設備への影響を確認
  • タオル・アメニティ等の準備:清潔な保管と補充方法を決める。機器に使用する用品はメーカーが認める用途・使用方法に限る
専門会社と施工・管理の条件を確認する作業
  • 電気工事:電気設備の区分と工事内容に応じて、従事できる資格と事業者の登録・届出を確認。200Vという理由だけで第一種電気工事士に限定しない
  • 給排水工事:給水装置と排水設備で、地域の指定事業者・責任技術者等の制度や申請範囲を確認
  • ボイラー・熱源機器:機種・容量・燃料に応じた設置手続き・施工体制と、運転に必要な資格・技能講習・特別教育等を分けて確認
  • サウナ室・防水・換気・衛生設備:温浴施設での施工経験、メーカー仕様への適合、必要な許可・登録、検査と保守を担当する体制を確認。防水は使用条件に合う仕様・下地・納まりと検査方法を施工前に確認
資格と制度の確かめ先を見る

資格や制度は、経済産業省の電気工事士案内、厚生労働省の免許・技能講習・特別教育の案内で確認できます。

給排水は所在地の水道・下水道窓口へ確認してください(例:東京都水道局の給水工事案内、東京都下水道局の指定事業者案内)。

セルフ作業で減る工事代だけで判断しないことが大切です。購入費・作業時間・取付け確認・やり直しの負担も比べ、施工会社の工事と重なる箇所は着手前に範囲と責任を決めてください。設備の接続や安全設定を自己判断で変更せず、引渡し時に点検・操作方法を教わります。

工期の目安と開業までのスケジュール

温浴施設の工期は広さだけで決まらず、行政との協議・機器の納期・検査と試運転で延びます。新築や大型の温浴施設では、設計3〜6か月・確認申請等2〜3か月・工事6〜8か月を目安とする設計事務所もあります。

開業日を決める工程表の作り方を見る

開業日は、物件調査・行政との協議・機器納期・施工・検査・試運転をつないだ工程表で決めます。

規模だけで工期を固定せず、候補機器の納期と工事条件が分かるたびに、発注者・設計者・施工会社で工程を更新しましょう。

開業までの5つの工程(物件調査・設計と発注・施工と途中検査・完成と許可・試運転)と、港区・京都市の事前相談と検査の例を開く

1.物件調査と事前相談

  • 決めること既存建物の資料、給排水・電気・荷重などの条件を調べ、保健所・建築窓口・消防署へ計画を相談
  • 次へ進む条件未確認事項、追加調査と是正工事の担当・期限を整理
  • 事前相談の例港区は設計段階での事前相談(施設平面図を持参)を、京都市は構造設備の基準の事前相談と、建築審査課・消防署などとの事前の協議を案内しています。所在地の保健所・消防署で確認します

2.設計・見積もり・発注

  • 決めること機種・数量・設置条件・工事分担、納品予定日と搬入経路
  • 次へ進む条件仕様変更や納期遅延時の対応を合意し、設置可否を確認した機器を発注

3.施工と途中検査

  • 決めること解体・配管・防水・設備・仕上げの順序、養生、隠れる部分の検査と記録
  • 改修の場合営業区画と工事区画、給排水・熱源を止める日、部分休止または全休業の期間
  • 検査の例港区は、必要に応じて中間検査を、施設の完成後に完成検査を行うとしています。所在地の保健所・消防署で確認し、隠れる部分の工程と合わせて日程を決めます

4.完成・検査・許可

  • 決めること必要な行政検査と是正確認の日程。検査の順序・書類は管轄窓口と調整
  • 営業開始の条件必要な許可・届出と安全確認を終えてから利用者を受け入れる。無料体験も許可確認を省く理由にしない
  • 日数と費用の例公衆浴場の許可は、港区が申請費用22,000円で、完成検査の後に書類の不備などがなければ2週間程度で許可書を発行。京都市は申請費用26,400円で、書類審査に要する期間を30日(書類提出日を含めて数える)としています。自治体で違うため、所在地の保健所・消防署で確認します

5.試運転とスタッフ研修

  • 設備の確認温度制御・給排気・給排水・水質管理と、異常時の停止方法を施工会社・機器担当者と確認
  • 運営の確認通報が受信担当へ届き、現場へ対応できるか、緊急時に扉を開けられるかを実際に確認。清掃・測定・記録と担当交代時の引継ぎも練習
試運転と引渡し、新築・大きな改修にかかる期間(設計3〜6か月・申請2〜3か月・工事6〜8か月)を見る
試運転と引渡しを、工事の完了条件に入れましょう。施工会社が確認する項目と、営業者が日々点検する項目を分け、結果・説明書・連絡先を残します。未解決の安全項目がある状態で開業日を優先せず、営業開始日と休業期間を関係者の合意した工程へ更新してください。
新築や大きな改修は、設計と申請、追加の工事にも時間がかかります。日帰り温泉・スーパー銭湯の設計事務所は、計画の合意から設計に3〜6か月程度、確認申請などに2〜3か月、工事(監理)に6〜8か月を目安としています。改修では、工事の途中で直す箇所が新たに見つかることもあり、市の温泉施設の設備等の改修では、議会の議決を経て2回の変更契約を結び、営業の再開も遅れる見通しになりました。調べられない範囲は、見積もりの前提と追加の条件に残します。
出典を見る

期間は日帰り温泉・スーパー銭湯の設計事務所(株式会社プラス計画設計事務所)のQ&A、改修の変更契約と再開の延期は重点事務事業進行管理表(PDF)と施設の案内から。


工期と開業までの段取りから、温浴施設の内装を無料で相談する →

よくある計画の行き違い|工事前に解決したい3点

工事の前に解決したいのは、防水の範囲・物件の用途・チラーの能力の3点です。どれも契約の前に確かめられます。

工事前に解決したい3点(想定されるケース)を開く

以下は、確認漏れが起きやすい想定されるケース(典型パターン)です。特定の施設の事故・追加費用・成約実績ではありません。

防水の本体だけで契約する

防水層の価格は比較できても、下地補修・排水口・タイル復旧・試験が別だと総額を判断できません。施工対象とメーカー仕様、検査・記録を一緒に見積もります。

物件契約後に用途を相談する

予定した営業や換気経路が認められなければ、設計や契約条件の見直しが必要です。設備配置案と営業方法を用意し、所有者・建築士・所管へ先に相談します。

チラーの出力だけで選ぶ

圧縮機出力、消費電力、冷却能力は別の値です。浴槽容量、水温、利用人数、外気条件、試運転の判定条件を揃えて発注し、開業前に実負荷を確認します。

見積もりを比較するときの4つの軸

見積もりは、温浴工事の担当実績・見積の範囲と数量・施工体制と引渡し後・工程と支払いの4つの軸で比べます。4つとも、見積書と打合せの記録で確かめられます。

4つの軸の確かめ方を開く

温浴工事の担当実績

業態・規模が近い案件で、担当したのが内装だけか、設備・防水・行政協議までかを確認します。写真と見積範囲を区別してください。

見積範囲と数量

室数・浴槽・冷却系統・造作・設計・別途工事を同じ条件で比較。「一式」の内訳と増減する条件を確認します。

施工体制と引渡し後

設備・防水の専門工事を誰が設計・施工し、全体を誰が調整するか。漏水・不具合時の連絡先、点検と保証範囲も確認します。

工程と支払い

納期、調査・所管確認、試運転、支払い日、営業を止める期間を比較。早い・安いという提示だけで判断しません。

店舗内装ドットコムの相談では、出店地域、業態、物件状況、予定設備、予算の範囲を伝えると比較の条件を整理しやすくなります。

物件や設備が決まっていなくても相談は始められます。

決まっていない所も、希望や候補(床数・坪数・予算のおおよその上限)を書くほど、対応できる会社が見つかりやすくなります。

温浴施設の内装業者を選ぶポイント

温浴施設の内装業者は、近い業態で実際に担当した範囲と、設備・防水・所管の協議まで誰が調整するかで選びます。機器は型番と台数、防水は部位と試験の方法を見積書に書いてもらうと比べられます。

業者を選ぶときに確かめる6つを開く

温浴工事は内装、電気、給排水、熱源、換気、防水、衛生、建築・消防の調整が必要です。すべてを自社施工するかどうかだけでなく、設計と施工の境界、全体調整、引渡し後の責任を確認します。

  • 近い業態の事例で、会社が実際に担当した範囲と担当者を確認する。
  • 機器メーカー・設備設計・防水施工者との連携と、図面の照合方法を確認する。給排水・給湯(ボイラー)・電気の工事を自社で施工・管理するのか、専門会社と組むのかを聞き、組む場合は工程の調整と不具合のときの窓口を誰が持つかも確かめる。
  • 所管との事前協議の担当を決める。保健所・消防署・建築窓口への事前相談、図面や申請書類の用意、検査の立会いを、施工会社・設計者・行政書士・営業者の誰が受け持つかを書面に残す。過去の許可実績は、今回の許可の保証ではない。
  • 製品型番、施工数量、付属品、未計上の工事、追加発注条件を書面にする。サウナストーブ・チラー・給湯機・ろ過器などは型番と台数を見積書に書いてもらうと、電源や給排水の条件と価格を会社ごとに比べられる。
  • 防水は工法の名前だけでなく、施工する部位・下地の処理・試験の方法を示してもらう。保証は期間と範囲(対象の部位と不具合、保証書を誰が出すか)を書面で確かめる。
  • 検査・試運転の記録、竣工図、取扱説明書、清掃・保守手順、保証書を引渡し資料に含める。

紹介先や見積もりを比べる会社には同じ条件を伝え、費用差が仕様・範囲・調達・施工方法のどこから来るかを確認してください。

比較する会社の数だけで安全性や工事品質は保証されません。業者の見極め方はサウナ施設の内装業者の選び方でも扱っています。

開業準備チェックリスト

開業準備は、営業方法と所管・物件資料・数量と能力・床と配管・安全・引渡し・予算と契約の7つを順に確かめます。決まっていない項目も、希望や候補を書き出しておくほど、相談と見積もりが早く進みます。

開業準備チェックリスト(7項目)を開く
  • 営業方法と所管確認:利用対象、営業時間、個室・男女区画、宿泊・飲食等の併設。
  • 物件資料:平面図、設備図、現用途・工事履歴、所有者の承諾、賃貸範囲。
  • 数量・能力:室数、浴槽容量、冷却台数・系統、給湯量、同時使用電力。
  • 床・壁・配管:荷重、下地・防水、排水勾配、貫通部、点検・交換の経路。
  • 安全計画:避難、熱源の離隔と制御、扉、非常通報の受信・応答・対応体制。
  • 引渡しと運営:機器納期、養生・試験・試運転、水質確認、清掃手順、スタッフ研修。
  • 予算と契約:工事小計、消費税、別途・未定、開業準備、運転資金、休業中の支払い、追加工事手順。

温浴施設の施工事例・デザイン事例を見る

事例の写真は意匠の好みを伝える資料として使い、工事費は費用モデルと見積書の範囲で比べます。気になる事例は、相談のときに室数と設備を添えて伝えます。

写真は色・素材・照明の好みを共有する資料になります。掲載施設と自分の計画の室数、規模、設備、担当工事を区別して比較してください。本頁の共用型・個室型の写真も参照できます。

工事費の比較には、本頁の3つの費用モデルを使って含む範囲を整理してください。写真から許可・工期・売上・コスト削減率を推測しません。

事例の写真と条件をもとに、温浴施設の内装を無料で相談する →

よくある質問17問|費用・設備・許認可・見積もり

Q1. サウナ・銭湯の内装費用の平均的な坪単価はいくらですか?

全国で共通する平均坪単価は示せません。公表されている坪単価は、建築工事を除く内装の坪50万〜100万円から、内装と設備の坪180万〜200万円、温浴施設の建築工事費の坪200万円超まで、含む範囲で分かれます(各社の公表値と時期は坪単価の表)。このページは内装と設備を含む坪180万〜200万円を計算の既定にしていて、30坪なら5,400万〜6,000万円で、設計(別の会社に頼む場合・工事の8〜10%)と予備費(工事と設計の10〜15%)まで入れると約6,415万〜7,590万円です。見積もりでは、その坪単価に設備・設計・諸経費が入っているかを確かめてください。

Q2. 個室プライベートサウナは何坪からでも開業できますか?

一律に「何坪あれば開業できる」とは言えません。サウナ室の容積と採用機器の設置条件に加え、水風呂・脱衣・トイレ・通路・設備点検の場所を含めた計画が必要です。法令上必要な面積と施設全体の施工面積は分けて考え、所在地の条例・営業方法に合うかを保健所と建築士に図面で確認してください。室数だけで最低坪数を算出すると、避難や機器の保守に必要な場所を見落としやすくなります。

Q3. サウナストーブの電気式と薪式ではどちらがコスト面で有利ですか?

機種、建物、燃料・電力契約、営業時間、保守体制で変わります。電気式は電源容量と配線、薪式は排煙・保管・投入作業・灰の処理を含め、本体・工事・運用を比較します。初期価格や燃料代だけで、どちらが常に安い、都市型には必ず適するとは判断できません。

Q4. 水風呂にチラーは必ず必要ですか?費用はいくらですか?

全施設でチラー必須、15℃以下必須とは決められません。水源温度、設定水温、浴槽容量、冷却時間、利用負荷から必要性と能力を選び、機器本体・浴槽造作・配管電源・ろ過消毒・試運転を分けて見積もります。公表価格の例は、1人用のチラー付き水風呂が181万円(税別)、工事の要らない1馬力のチラーが45万円(税別)です。施設の水風呂は、仕様によって数千万円から100万円以下まで差が出るとする施工会社もあります(設備費の確認)。

Q5. 銭湯・サウナ施設の防水工事費用はどれくらいかかりますか?

施工面積だけでなく、既存撤去・下地・立上り・排水口・配管貫通・仕上げ・検査で変わります。見積もりは、床・壁・立上りを分けた施工面積×工法ごとの単価に、撤去・下地補修・排水口や端末の処理・試験を足して出します。浴槽と洗い場、床と壁を分けて数量と使用条件を伝え、メーカー仕様に合う工法で見積もりを確認してください。

Q6. 岩盤浴施設はサウナや銭湯より安く開業できますか?

浴槽を設けない計画では浴槽の工事を減らせる場合がありますが、開業費が一律に何%下がるとは言えません。湿式の岩盤浴室は1床あたり概算100万〜120万円(部材と浴室の設計・施工を含む)で、8〜10床なら800万〜1,200万円、15床なら1,650万〜1,800万円(真ん中から上)。受付・更衣・シャワーを含む約45坪の施設全体では3,525万〜3,900万円で、予備費(工事の10〜15%)まで入れると約3,878万〜4,485万円です。1床の概算は浴室の設計・施工込みで、坪単価の元にした値の1つ(同じ会社のビルイン型の試算)も空間デザインを含む単価のため、設計は足していません。乾式のベッドは1台50万〜60万円(設置費は別)。メーカーの1床分のユニット(税抜470,000〜495,000円)は、温度制御機器・石盤・設置・電気工事が別です(岩盤浴の3段)。

Q7. 公衆浴場営業許可はどのような基準で審査されますか?

営業方法と施設区分に応じ、浴室・脱衣室などの構造設備、換気・採光や照明、給排水、水質・清掃の管理、男女区画等を確認します。国の管理要領の推奨値と所在地の条例による許可条件は同じではないため、平面図・設備仕様・利用方法・衛生管理計画を保健所へ示し、設計の段階で確かめます。申請の費用と日数も自治体で違い、例えば港区は申請費用22,000円で、完成検査の後に不備がなければ2週間程度で許可書を発行、京都市は申請費用26,400円で、書類審査の期間を30日(書類提出日を含む)としています。建築と消防の適合は、それぞれの窓口へ別に確認します。所在地の保健所・消防署で確認してください。

Q8. レジオネラ対策設備は必ず設置しなければなりませんか?費用はいくらですか?

かけ流しでも衛生管理は必要です。必要な設備と管理方法は、水源・浴槽の方式・配管構成などで変わります。保健所と設備設計者に、換水・清掃、必要な消毒方法、水質検査、測定・記録の条件を確認してください。費用は、ろ過・消毒等の機器、配管や電源・据付工事、継続する清掃・検査・保守を分けて見積もります。冷却用のチラーだけで衛生管理が完了するわけではなく、全施設に同じ設備一式や一律金額が必要とは言えません。

Q9. 外気浴スペースを設けるには何坪必要で、費用はいくらかかりますか?

チェアを倒した寸法と通路、利用定員、避難、手すり、防水、荷重、視線・音、賃貸範囲を図面で確認して決めます。屋上・テラスは所有者の承諾と建築上の確認が必要です。デッキやチェアの代金だけでなく、下地・防水・安全設備・工事範囲を分けて見積もってください。

Q10. 内装業者を選ぶ際に最も重視すべき点は何ですか?

近い業態で実際に担当した工事範囲と、設備・防水・設計・所管協議を調整する体制を確認します。同条件の見積もりで数量・型番・対象外・追加条件・保証・保守窓口を比較してください。会社数だけで品質や安全は保証されません。温浴の内装工事を相談することもできます。

Q11. サウナ・銭湯・岩盤浴の内装工事は、どこに相談すればいいですか?

店舗内装ドットコムの相談フォームから依頼できます。入力は一度だけで、事務局が候補の会社へ1社ずつ対応できるかを確認し、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます。相談は無料で、会員登録は不要です。地域、業態、物件の状況、予定設備、予算の範囲を伝えてください。物件や設備が決まっていなくても相談は始められます。決まっていない所も、希望や候補(床数・坪数・予算のおおよその上限)を書くほど、対応できる会社が見つかりやすくなります。対応できる会社や提案内容は条件で変わるため、温浴での担当範囲と見積条件を確認して比較します。

Q12. サウナ・銭湯・岩盤浴の内装会社の紹介サービスを使う際の注意点は?

紹介先には同じ室数・設備・物件資料・工事範囲を伝え、各社の数量、仕様、別途工事、追加費用の条件、工程と保証を確認することです。未調査の内容を0円とせず、誰がいつ確認するかを明示してください。「一式」表記でも、その含む範囲が分かれば比較できます。提案を比べたうえで、依頼する会社は自由に選べます。

Q13. 店舗内装ドットコムとはどのようなサービスですか?

店舗内装ドットコムは、店舗の内装工事の相談窓口です。一度の入力で、事務局が候補の内装会社へ1社ずつ対応できるかを確認し、対応できる会社をご紹介します。紹介先と直接相談・見積もりをして、提案を比べて自由に選べます。相談は無料で、会員登録は不要です。サウナ・銭湯・岩盤浴では、温浴の設備と防水まで対応できるかを確かめるところから始めます。

Q14. サウナ室の壁はどんな構造にすべきですか?木材は何を選べばいいですか?

壁・天井は、断熱・防湿・仕上げの納まりを、使用温度・湿気・建物側の条件と採用機器の説明書に合わせて設計します。一定の層数だけで耐久性や適法性が決まるものではありません。木材はサウナ用途への適合、手が触れる場所、清掃方法、交換のしやすさを確認して選びます。壁・天井に木をどこまで張れるかは、建築基準法の内装制限と消防の基準で建物ごとに変わるため、設計の前に所轄の消防署と建築の窓口で確かめます。ストーブ周囲の離隔・防火措置は機種と消防の条件を確認してください。給排気は、国内の管理要領が示す床近くの給気・天井近くの排気を確認したうえで、採用機種の説明書と所在地の条件が両立するよう設計者が調整します。図解①も設計条件と一緒に確認してください。

Q15. 営業しながら銭湯を改装できますか?

工事範囲と営業区画を安全に分けられるかで変わります。粉じん・騒音・搬入と利用者の動線、避難経路、給排水・熱源・衛生設備への影響を調べ、保健所・消防署等への変更手続きも確認します。部分休止で進める工事と全休業が要る工事を分けて工程を合意します。サウナや水風呂を足すなら、既存の電気・給排水の容量と構造も確かめます。予算は工事費と、休業中も続く支出・手元資金を分け、売上減をそのまま工事費へ足さないでください。構造設備を変える工事は変更の手続きの対象で、規模によっては新規の許可が必要になる場合もあるとされるため、所在地の保健所・消防署で確認してください。

Q16. 銭湯やスーパー銭湯を新築で作る費用と、このページの内装費用はどう違いますか?

新築は土地・造成、基礎・構造・屋根外壁、外構、建物設備などが加わり、本頁の既存物件内の工事や岩盤浴室とは範囲が違います。公表されている例では、新しく建てた市営温泉の事業費が約1億7千万〜3億4千万円(建築面積251〜454㎡・2003〜2016年)、銭湯の全面改装が2億〜3億円(運営会社の話)、延床400坪程度のスーパー銭湯の開業資金の例が物件取得費約1億〜5億円です(中小機構)。このページは新築の建物の工事を坪235万〜270万円(100坪で2億3,500万〜2億7,000万円)で見ていて、設計・監理(工事の4〜8%)と予備費(工事と設計の10〜15%)まで入れると約2億6,884万〜3億3,534万円です。建築側の見積もりに温浴設備が入っているなら、内装側で重ねて足さないでください。

Q17. 浴室の防水はどの工法を選べばよいですか?

浴槽・洗い場等の使用条件、下地、温度・薬品、既存層、仕上げに対応したメーカー仕様から選びます。FRPやウレタンという材料名だけで適否・寿命を決めず、端末・排水口・貫通部まで確認してください。上階だから一律に二重防水、試験は必ず72時間という指定にはせず、設計者と施工者が試験・養生・合否基準・記録を決めます。

次の一歩|温浴の見積もり相談に用意するもの

相談・依頼の前に、地域と物件、業態と利用方法、室数・浴槽・床数、流用したい設備、予算の考え方を整理します。物件や設備が決まっていなくても相談は始められます。決まっていない所も、希望や候補(床数・坪数・予算のおおよその上限)を書くほど、対応できる会社が見つかりやすくなります。

業態を仮決めし、物件と所管の条件を確かめ、同じ範囲で見積もりを比較します。予算が合わない場合も、どの設備を減らすか、既存の何を使えるかが分かれば次の検討へ進めます。

相談前メモ

  • 地域・物件状況:住所または候補地域、面積・階、平面図、現用途、賃貸条件。
  • 業態・利用方法:個室/共用/銭湯/岩盤浴/併設。利用対象と営業時期。
  • 室数と設備:サウナ室、浴槽の数と容量、冷却台数、岩盤浴の床数。決まっていなければ、希望の数だけでも書きます。
  • 流用したいもの:既存機器の型番、図面、点検記録、写真、所有者の確認。
  • 予算:工事だけか開業総額か、税込・税別、対象外と未定の費目。
  • 相談したい条件:防水、給排気、電力、許可、部分休業、工期など。

資料が全部揃っていなくても相談できます。決まっていない欄も、希望や候補(床数・坪数・予算のおおよその上限)を書くほど、対応できる会社が見つかりやすくなります(確かでない数字は「候補」「上限」と添えます)。

見積書の読み方 / 温浴の施工事例を見る

数値と出典の扱い

更新確認:答えの箱と計算機の数字(設計・予備費の出典を含む)は2026年10月12日、ほかの費用の数字と出典(建設工事費の指数を含む)は2026年10月9日、許認可・衛生管理の記述は2026年9月11日です(申請費用と日数、消防の基準、業界団体の基準は2026年10月1日にも確認。内装制限の条文と告示、消防の審査基準・届出の案内、業界団体の設置基準は2026年10月12日に確認)。

費用の目安は、事業者・自治体などが公表している坪単価・1床あたりの概算・事業費・契約額と、それを坪数・床数に掛けた計算です。

公表に幅があるときは、その真ん中から上を使っています(共用サウナの坪180万〜200万円は、内装と設備を含む2社の公表値をそのまま使っています)。設計と予備費は、業態の公表(サウナは施工会社の8〜10%・新築は設計事務所の4〜8%・岩盤浴は単価に含む前提)と、店舗内装の予備費の目安(工事と設計の10〜15%)で足しています。実案件の見積もり、現地調査、所管の確認に代わるものではありません。

掲載時期と資料の使い方を見る

公表者・時期・含む範囲は、各節の「出典を見る」に記載しています。

主な坪単価の掲載時期は、内装会社が2023年11月、施工会社が2022年7月(同社は掲載当時の金額と注記)、建築設計事務所が2025年8月で、岩盤浴の会社の価格は掲載時期の記載がありません。

公的資料は許認可・衛生管理と、公設の浴場の事業費・契約額・原価計算表の説明に、メーカー・販売店の資料は特定機種の仕様・公表価格の確認に使っています。

許認可・衛生管理は、国の資料と所在地の条例・所管の確認を分けて説明しています。

日本サウナ・スパ協会の基準は業界団体の自主基準で、法令ではありません。

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