うなぎ屋の内装費用|坪単価・設備・コストダウン戦略を徹底解説

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📅 最終更新: 2026年5月27日
鰻屋・うなぎ専門店の内装費用は、居抜きで坪18〜45万円スケルトンで坪30〜65万円が全国的な目安です。高級老舗型では坪45〜90万円以上になることも。鰻屋の内装費用を左右する最大の要因は「炭火焼き台+排煙設備」と「和の空間演出」の2点。「串打ち三年、裂き八年、焼き一生」と言われる鰻は、炭火で焼く工程が味の核心であり、炭火の大量の煙を処理する排煙設備は焼肉以上に重要です。さらに鰻屋は「老舗感」「格式」「和の落ち着き」を空間で伝える業態──カウンター越しに職人が焼く姿を見せるライブ感、畳の小上がり、木のぬくもり──「鰻を食べる体験」を空間ごと提供するのが鰻屋の特徴です。本記事では坪単価から業態別(高級老舗・カウンター鰻・鰻重専門・ひつまぶし・鰻丼のファスト型等)の費用差、炭火焼き台と排煙のコスト、和の空間デザイン、コストダウン戦略、届出、失敗パターン、業者選びまで──鰻屋の内装費用をこの1本で解消します。

基本鰻屋の内装費用──なぜ飲食業の中でも高いのか

🔥
炭火焼き台+排煙──鰻屋の核
鰻の蒲焼きは炭火が命。備長炭の大量の煙+脂の煙を処理する強力な排煙フード+排煙ダクト+脂を含む煙の処理が鰻屋最大の設備投資。
🏠
和の空間演出──「格式」と「落ち着き」
鰻屋は客単価3,000〜10,000円の高単価業態。木のカウンター、畳の小上がり、障子、和の照明──空間の格式が客単価と客層を決める。
🐟
活き鰻の保管設備
活き鰻を仕入れる場合は生簀(活魚水槽)が必要。既に裂いた状態で仕入れる場合は大型冷蔵庫で対応。
🔪
裂き場(調理場)
鰻を裂く作業台+まな板+大量の水──「裂き場」は排水+防水の設計が必要。

表①坪単価の目安

施工タイプ 坪単価 想定業態
居抜き(鰻屋→鰻屋) 18〜40万円/坪 焼き台+排煙+生簀を流用。最大の削減
居抜き(和食→鰻屋) 22〜48万円/坪 和の内装を流用。焼き台+排煙の新設
スケルトン(カウンター鰻) 30〜55万円/坪 カウンター越しに焼く姿を見せる。ライブ感
スケルトン(座敷+個室) 35〜65万円/坪 畳の小上がり、個室。接待向け
スケルトン(高級老舗型) 45〜90万円以上/坪 数寄屋造り、坪庭、上質な素材。最高の格式

表②業態タイプ別の費用差

業態 坪単価(スケルトン) 15坪の目安 特徴
高級老舗型 45〜90万円 675〜1,350万円 数寄屋造り、坪庭、上質な素材。接待特化
カウンター鰻(ライブ型) 30〜55万円 450〜825万円 焼き台を客に見せるカウンター。ライブ感が差別化
鰻重・鰻丼の専門店(中級) 30〜50万円 420〜750万円 テーブル+カウンター。和の落ち着き。地元の人気店
ひつまぶし専門店 30〜50万円 420〜750万円 名古屋発祥。お茶漬けセットの提供。中級と同等
鰻丼ファスト型 30〜42万円 330〜630万円 回転率重視。カウンター中心。低価格帯の鰻丼
鰻屋は客単価が高いため「空間の格式」が売上に直結。3,000円の鰻丼と10,000円の鰻重では求められる空間が全く異なる。「いくらの鰻を、どんな客層に提供するか」が内装のグレードを決める
業態ごとの施工事例は、鰻屋の内装デザイン事例・会社一覧で確認できます。

深掘り鰻屋の費用が変動する5大要因

① 炭火焼き台+排煙──鰻屋の心臓部

設備 費用目安 備考
炭火焼き台(鰻専用) 15〜50万円 備長炭対応。串を並べる幅が焼き量を決める
排煙フード(大型) 20〜60万円 備長炭+鰻の脂の煙は大量。一般飲食の2〜3倍
排煙ダクト 20〜60万円 屋外排気。経路と階数で変動
脂煙の処理装置 10〜40万円 鰻の脂を含む煙はダクト内に蓄積。火災リスク→定期清掃も
タレ壺の保温台 3〜10万円 秘伝のタレを適温で保管。焼き台の横に
鰻の脂煙はダクト火災のリスクがある。備長炭で焼く鰻は大量の脂を含む煙が排煙ダクト内に蓄積→ダクト火災のリスク。排煙ダクトの定期清掃(年2〜4回)が必須。設計段階で清掃しやすいダクト経路を計画。消防署にも事前相談を。

② 活き鰻の保管──生簀 or 冷蔵

方式 費用目安 備考
生簀(活魚水槽) 30〜80万円 活き鰻を泳がせる。「活きから裂く」の鮮度感。水の循環設備
冷蔵庫(裂き済み仕入れ) 15〜40万円 裂いた状態で仕入れ。生簀不要でコスト大幅減

③ 裂き場──水+排水の作業場

設備 費用目安 備考
裂き台(専用まな板台) 3〜10万円 鰻を固定して裂くための専用台
排水設備(裂き場) 5〜15万円 血+水の排水。防水床+排水溝
蒸し器(関東風の場合) 5〜15万円 関東風は「蒸してから焼く」。関西風は蒸さない
関東風と関西風で設備が異なる。関東風は「裂き→蒸し→焼き」で蒸し器が必要。関西風は「裂き→直焼き」で蒸し器不要。どちらのスタイルかで厨房設計が変わる

④ 和の空間デザイン──「格式」が客単価を決める

造作 費用目安 効果
木のカウンター(一枚板 or 集成材) 15〜80万円 焼き場を見せるカウンター。一枚板は格式◎
畳の小上がり 坪3〜8万円 和の寛ぎ。接待向け
個室(障子・襖) 1室30〜80万円 接待・法事。高級店の差別化
照明(和の演出) 2700〜3000K(暖色) 鰻の蒲焼きの「照り」が最も美しく見える色温度
暖簾・格子・和の装飾 5〜25万円 外から「鰻屋」と伝わる和の雰囲気

⑤ 物件タイプ

タイプ 鰻屋との相性
路面店(1階) ダクト経路短く排煙有利。暖簾が通りに見える=集客◎
ビル上階 排煙ダクトが長く高額。脂煙のダクト火災リスク管理も
古民家・蔵のリノベ 「老舗感」の演出に◎。耐震補強が必要

実務見積の内訳

カテゴリ 含まれる主な項目
① 仮設・解体費 養生、撤去
② 炭火焼き台+排煙費 焼き台、排煙フード、ダクト、脂煙処理。鰻屋最大のコスト
③ 生簀 or 冷蔵設備費 活魚水槽(活き鰻の場合)or 大型冷蔵庫
④ 裂き場の造作費 裂き台、排水、防水床、蒸し器(関東風)
⑤ 内装仕上げ費 壁・床・天井。和の空間演出
⑥ 什器費 カウンター、テーブル、畳小上がり、個室
⑦ ファサード費 暖簾、格子、看板。「鰻屋」の和の外観
⑧ 設計費 厨房レイアウト、排煙設計、消防署協議
鰻屋は「焼き台+排煙」と「和の空間」の2つにコストが集中。焼き台+排煙で65〜210万円、和の空間(カウンター+畳+照明+暖簾)で50〜200万円──この2つのバランスが鰻屋の予算配分の核。

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注意追加費用パターンと回避策

パターン なぜ起こるか 回避策
脂煙でダクト火災 排煙ダクトに鰻の脂が蓄積 ダクトの定期清掃(年2〜4回)。清掃しやすいダクト設計
排煙不足で煙が店内に充満 一般飲食の排気量で設計 炭火の排煙量は一般の2〜3倍。鰻屋の施工経験ある業者に
「格式」が足りず客単価が上がらない 空間のグレードと客単価が合っていない 5,000円以上の鰻重なら和の空間演出への投資は必須
近隣に炭火の臭いが漂う 脱臭装置なし テナントビルでは脱臭装置を推奨
予備費:鰻屋は排煙で想定外が起きやすいため15〜20%

節約予算を抑えるコツ

◎ 削りやすい箇所
  • 鰻屋 or 和食の居抜き(最重要):焼き台+排煙+和の内装を流用
  • 活き鰻を裂き済みで仕入れ:生簀不要で30〜80万円削減
  • 路面店を選ぶ:ダクト経路短く排煙コスト有利
  • 畳は「畳風フロア」でも可:本畳より安く手入れも楽
  • カウンターは集成材:一枚板の1/3〜1/5の価格
✕ 削ると後悔
  • 排煙設備:炭火の煙は鰻屋の命。排煙不足は致命的
  • 脂煙の処理+ダクト清掃設計:ダクト火災のリスク
  • 和の空間(客単価5,000円以上の場合):格式が客単価を支える
  • 暖簾・外装:外から「鰻屋」と伝わるか

コストダウンの優先順位

優先度 施策 削減効果
★★★ 鰻屋 or 和食の居抜き 焼き台+排煙+和内装で40〜60%削減
★★★ 活き鰻を裂き済みで仕入れ 生簀不要で30〜80万円削減
★★☆ 路面店を選ぶ ダクト短縮で20〜60万円削減
★★☆ カウンターは集成材 一枚板比で30〜60万円削減
★☆☆ 畳は畳風フロア 本畳比で坪1〜3万円削減

資金融資・資金調達

方法 概要 ポイント
日本政策金融公庫 新規開業者向け融資 鰻の調理経験が最重視。「焼き」の技術は評価される
自治体の制度融資 各自治体の創業融資 低利率
自己資金 開業資金の核 ファスト型で400万〜。高級老舗型は1,000万以上

契約原状回復・退去時コスト

  • 鰻屋の原状回復は飲食業で高め:大型排煙ダクト+焼き台の撤去。坪8〜15万円
  • 排煙ダクトの脂汚れ:ダクト内の脂蓄積の清掃も求められる場合あり
  • 居抜き退去が最も有効:鰻屋の居抜き需要は高い

届出届出・許認可

届出 届出先 備考
飲食店営業許可 保健所 必須
食品衛生責任者 保健所 1店舗に1名
防火対象物使用開始届 消防署 着工7日前まで
個人事業の開業届出 税務署 開業後1か月以内
鰻屋は消防署への事前相談が特に重要。備長炭の大量使用+脂煙のダクト蓄積→ダクト火災のリスクが消防の審査で重視される。自動消火装置の設置を求められるケースも。設計段階で消防署に図面を持参して相談を。

DIYDIY

◎ DIYしやすい
  • 暖簾の制作・設置:鰻屋の顔
  • 和の装飾:掛け軸、花、和小物
  • メニュー・POP:筆文字のメニューが格式◎
✕ プロに任せる
  • 炭火焼き台の設置
  • 排煙ダクト+脂煙処理:火災リスクに関わる専門設計
  • 生簀の設置・給排水
  • 電気・ガス工事
  • 消防設備
  • 畳・障子の造作

工期工期の目安

フェーズ 目安 やること
物件選定・契約 2〜8週間 ダクト経路確認。路面店が有利
施工会社選定 1〜3週間 鰻屋の施工経験ある業者。相見積もり
設計 2〜4週間 焼き台+排煙設計、和の空間設計、消防署相談
施工 4〜8週間 解体→排煙→設備→内装→畳→什器→照明
検査 数日〜1週間 保健所・消防署検査
トータル 約2.5〜5か月 居抜きなら最短4〜6週間。和の造作で工期長め

失敗例失敗・トラブル事例3選

例①ダクトに脂が蓄積→ダクト火災──営業停止+修繕50万円

鰻屋を開業して1年半。排煙ダクトの清掃をしていなかったところ鰻の脂がダクト内に蓄積し、焼き台の火が引火→ダクト火災。消防の検査で営業停止+ダクト修繕で約50万円。

→ 教訓:鰻屋の排煙ダクトは年2〜4回の定期清掃が必須。設計段階で清掃しやすいダクト経路(点検口付き)を計画。脂煙の処理装置の設置も推奨。
例②客単価5,000円なのに内装が安っぽい──「鰻は美味いが空間が残念」

鰻重5,000円の店で内装はコスト最小限。「鰻は美味しいが、この空間で5,000円は高く感じる」と口コミ。カウンターの改修+照明交換+和の装飾追加で約25万円。改修後は「雰囲気も良くなった」と評価UP。

→ 教訓:鰻屋は客単価と空間の格式を合わせる。5,000円以上なら木のカウンター+暖色照明+和の装飾が最低ライン。空間の格式が「高くても納得」の体験を作る。
例③生簀が想定の2倍──活き鰻の水循環設備が高額

「活き鰻から裂く」にこだわり生簀を導入。しかし水循環+温度管理+排水の設備込みで80万円(想定40万円)。裂き済み仕入れにすれば生簀不要だった。

→ 教訓:生簀は30〜80万円と幅が大きい。「活きから裂く」は差別化になるがコスト大。裂き済み仕入れなら生簀不要で大幅コスト減。

選び方内装業者の選び方

🔥
鰻屋・炭火焼きの施工実績(最重要)
炭火焼き台の設置、脂煙の排煙設計、ダクト火災対策──鰻屋の排煙は一般飲食と全く異なる。
🏠
和の空間デザイン力
木のカウンター、畳、障子──「鰻屋の格式」を表現できるか。
🏥
消防署との協議経験
炭火+脂煙はダクト火災リスク。消防の審査対応。
📋
焼き台+排煙込みの見積もり
焼き台、排煙ダクト、脂煙処理──すべて含めた総額が出せるか。
📌 鰻屋の施工経験がある業者を軸に最低3社

一般飲食の経験だけでは鰻の脂煙の排煙設計は不十分。炭火焼きの施工実績がある業者を必ず候補に。

鰻屋の内装デザイン事例・会社一覧からチェックしてみてください。


準備要件整理チェックリスト

📝 鰻屋 内装相談チェックリスト
  • 物件の状態:居抜き or スケルトン
  • 坪数
  • 業態:高級老舗 / カウンター鰻 / 鰻重専門 / ひつまぶし / ファスト型
  • 関東風 or 関西風:蒸し器の要否に影響
  • 活き鰻 or 裂き済み仕入れ:生簀の要否
  • 客単価の設定:客単価が空間のグレードを決める
  • 座席構成:カウンター◯席 / テーブル◯席 / 小上がり◯席 / 個室◯室
  • 排煙ダクトの経路:路面店が有利
  • 脱臭装置の要否:テナントビル→推奨
  • 予算の上限:焼き台+排煙込み。予備費15〜20%は別枠
  • 開業希望時期:土用の丑の日前の開業が理想
  • デザインのイメージ:参考写真3〜5枚(和の格式のレベル)

事例施工事例でイメージを固める

鰻屋の内装デザイン事例・会社一覧で施工事例を写真で比較できます。

  • 一枚板カウンターの高級鰻屋の事例
  • 焼き場が見えるカウンター鰻の事例
  • 畳の小上がり+個室の鰻重専門店の事例
  • 古民家リノベの鰻屋の事例
  • 居抜きを活用して低コストで開業した事例

FAQよくある質問

Q1. 鰻屋の内装費用の相場は?
居抜きで坪18〜45万円、スケルトンで坪30〜65万円。15坪のカウンター鰻なら450〜825万円。高級老舗型は坪45〜90万円以上。
Q2. 排煙設備はどのくらいかかる?
焼き台(15〜50万)+排煙フード(20〜60万)+ダクト(20〜60万)+脂煙処理(10〜40万)=合計65〜210万円。一般飲食の2〜3倍。
Q3. ダクト火災のリスクとは?
鰻の脂を含む煙がダクト内に蓄積→引火→ダクト火災。年2〜4回の定期清掃が必須。設計段階で清掃しやすいダクト(点検口付き)を計画。消防署に事前相談も。
Q4. 関東風と関西風の違いは?
関東風は「裂き→蒸し→焼き」で蒸し器(5〜15万円)が必要。関西風は「裂き→直焼き」で蒸し器不要。どちらのスタイルかで厨房設計が変わる。
Q5. 費用を最も抑える方法は?
❶鰻屋 or 和食の居抜き ❷活き鰻を裂き済みで仕入れ(生簀不要)❸路面店(ダクト短い)❹カウンターは集成材 ❺畳は畳風フロア。
Q6. 工期は?
スケルトンで2.5〜5か月(和の造作で長め)。居抜きなら最短4〜6週間。
Q7. 生簀は必要?
「活きから裂く」は差別化になるが生簀30〜80万円。裂き済み仕入れなら不要。味の差は焼きの技術で補える。コスト重視なら裂き済みで開業→後から追加も。
Q8. 照明は何Kが良い?
2700〜3000K(暖色)。鰻の蒲焼きの「照り」が最も美しく見える色温度。和の空間にも合う。明るすぎるとファミレス感に。
Q9. 「鰻丼ファスト型」の特徴は?
客単価1,500〜3,000円。カウンター中心で回転率重視。和の空間は最小限。炭火焼きは守りつつ空間コストを抑えるスタイル。近年増加中の業態。
Q10. 予算オーバーを防ぐには?
❶鰻屋の居抜き ❷焼き台+排煙込みの総額で相見積もり ❸生簀の要否を最初に決める ❹客単価に合った空間のグレード ❺路面店を選ぶ ❻予備費15〜20%。


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