ラーメン屋の内装工事費用相場|居抜き坪15〜35万円・スケルトン30〜70万円と排気ダクト50万円〜【シミュレーター付き】

無料で見積もり相談条件を入力する +

ラーメンの内装を無料で一括見積もり

¥0ご利用無料
店舗内装専門サイト
全国対応業種問わず
全国47都道府県・7,000件以上の事例から比較

ラーメンに対応できる会社へ、一度の入力でまとめて依頼できます。

記事の業種を自動入力(変更できます)

登録不要・入力は数分・しつこい営業なし

↓ 記事を読む

ラーメン屋の内装費用を調べると「坪30〜70万円」という答えが返ってきます。ところが同じ15坪・同じデザインでも、総額が300万円変わることがある——その差を作っているのは、壁紙でもカウンターでもなく、天井裏の排気ダクトと、床の中の水と油の処理です。ラーメンは飲食業態の中でも蒸気と油煙が特に多く、費用の重心が「見えない場所」に寄った業態です。

本ページは、坪単価の即答から始めて、ダクトの値段が「太さではなく長さ(階数)」で決まる仕組み、グリストラップの法的な位置づけ、契約前に見るべき物件のインフラ上限、厨房設備の値段表(熱源は新品・板金は中古の使い分け)、カウンター×回転の投資逆算まで、ラーメン開業の「お金と図面」を1ページに通しました。

30秒でわかる結論

  • 内装工事費の目安:ラーメン居抜き坪15〜35万円・他飲食居抜き坪20〜45万円・スケルトン坪30〜70万円(つけ麺・製麺室ありや高級仕様は上振れ)
  • 費用の変動源は「蒸気と油の始末」:排気ダクト50〜250万円(階数・経路で決まる)+グリストラップ5〜80万円+防水・塗床坪4〜8万円
  • 厨房設備は別枠で200〜700万円級——熱源系(ゆで麺機・レンジ)は新品、シンク・作業台は中古が実務の定石
  • 総額は契約前の物件のインフラ上限(排気経路・ガス口径・電気容量・給排水・臭気)でほぼ決まる。「重飲食可」の確認が坪単価より先
  • 正確な金額は現地を見た見積もりだけ。下のシミュレーター(階数でダクト費が変わる)で概算→同一条件で2〜3社比較が最短ルート
この記事の目次 開く +

【早見表】ラーメン屋の内装費用──業態×物件別の坪単価と総額

最初に結論の数字です。以下は内装工事費(造作・仕上げ・設備工事。厨房機器・券売機は別枠=厨房設備の値段表の章で詳述)の一般的な目安で、各カードの下段は15坪の場合の工事費目安です。

あっさり系・町ラーメン

坪30〜50万
  • 性格標準的な排気・シンプル内装
  • 15坪目安450〜750万円

こってり系(豚骨・家系)

坪35〜60万
  • 性格強力排気+臭気対策が加算
  • 15坪目安525〜900万円

つけ麺・自家製麺

坪40〜70万
  • 性格製麺室の区画・機器が加算
  • 15坪目安600〜1,050万円

高級・デザイナーズ

坪50〜80万
  • 性格素材・照明で世界観
  • 15坪目安750〜1,200万円

ラーメン店の居抜き

坪15〜35万
  • 性格ダクト・グリスト流用で最安
  • 15坪目安225〜525万円

他飲食の居抜き

坪20〜45万
  • 性格排気の増強要否が分岐点
  • 15坪目安300〜675万円

この表の読み方

幅の主因は業態のグレードではなく、排気・給排水・防水という「重飲食インフラ」をどこまで作るかです。同じスケルトンでも、既にダクト経路とグリストラップがあるビルなら下限側に、2階・地下でゼロから通すなら上限側に寄ります(仕組みは費用の半分は「蒸気と油の始末」の章物件のインフラ上限が総額を先に決の章)。金額はいずれも一般的な目安です。

目安をつかんだら、実際の金額は複数社の見積もりで確かめるのが確実です。

ラーメン店の内装事例を見る複数社に無料で見積もり

公開事例で見る費用感──施工会社のラーメン店

工事費の実額は各社が公開していないため載せていません。写真は施工会社の公開事例(各社公式サイトの公開事例・出典明記)で、木のカウンターを軸にした「回転と居心地」の両立例です。

新潟県のラーメン店の内装(木のカウンター・施工:株式会社サライデザインルーム)
新潟県のラーメン店(施工:株式会社サライデザインルーム)出典:当サイト事例ページ
滋賀県のラーメン店の内装(木のカウンター・施工:株式会社サライデザインルーム)
滋賀県のラーメン店(施工:株式会社サライデザインルーム)出典:当サイト事例ページ

カウンター素材の選び方・排気ダクトの設計はラーメン店の内装ガイドへ。

写真で見る「費用の重心」──公式公開のラーメン店5店

本ページで掲載できる写真は、各社が公式サイトで公開している事例に限られます(現時点で5店3社)。工事費・坪数は非公開のため、読み取りは本ページの相場帯に基づく目安です。写真は「きれいか」ではなく、ダクトの経路・厨房の見せ方・カウンター動線・券売機の位置で見ると、自分の図面に持ち帰れます。

担担麺専門店 京担の内装(兵庫県・ラーメン店・黒い壁と赤いスツールのカウンター席)
カウンター一本の小箱|担担麺専門店 京担(兵庫県・施工:株式会社アン・シェル)出典:公式事例ページ

読み取り:黒い壁と木のカウンター、赤いスツール。席はカウンターだけに絞り、厨房を客席に見せる構成。小坪数のラーメン店は「カウンター動線=回転」で、券売機と合わせて内装で買える回転の典型です(→カウンターと回転の章)。

築地えび金 新宿歌舞伎町店の内装(東京都・ラーメン店・歌舞伎の壁画と赤い天井、モザイクタイルのカウンター)
世界観型・繁華街|築地えび金新宿歌舞伎町店(東京都・施工:株式会社Design Atelier 円舞)出典:公式事例ページ

読み取り:歌舞伎の壁画と赤の天井、タイルのカウンターで「一目でわかる店」を作る繁華街型。仕上げの費用は上振れ側ですが、費用の半分を決めるのは見えないダクトと床の処理で、そこは同じ(→蒸気と油の章)。

だるま屋の内装(京都府・ラーメン店・木の内装とだるまの装飾、テーブルとスツール)
木×テーブル席|だるま屋(京都府・施工:株式会社Design Atelier 円舞)出典:公式事例ページ

読み取り:木を主役に、だるまの装飾で個性を出したテーブル席型。テーブル席が多い店は回転より客単価・滞在で売るので、席数と厨房の提供能力のバランスを先に決めます(→席数×回転の章)。

らーめん むくげ 長崎屋小樽店の内装(北海道・ラーメン店・緑の壁とボックス席、木の柱と提灯)
商業施設内・ボックス席|らーめん むくげ 長崎屋小樽店(北海道・施工:株式会社タカハシアートプランニング)出典:公式事例ページ

読み取り:商業施設内のラーメン店。緑の壁と木のボックス席で滞在型に寄せています。館内は排気が館のダクトに接続できるかで費用が大きく動くため、契約前のインフラ確認が先です(→物件のインフラ上限の章)。

しらん(えび天しおらーめん)の内装(北海道・ラーメン店・カウンター上の露出ダクトと券売機の案内、メニュー掲示)
フードコート型・露出ダクト|えび天しおらーめん、大通うどん、ごまそば しらん(北海道・施工:株式会社タカハシアートプランニング)出典:公式事例ページ

読み取り:カウンター上を走る露出ダクトが、ラーメン店の費用の重心そのもの。券売機の案内とメニュー掲示で注文を前倒しにする提供速度の設計も見えます(→ダクトの章/カウンターと回転の章)。

写真は各社の公式サイトで公開されている事例(出典明記・公式ページへのリンク付き)。地域・会社別に探すならラーメン店の内装事例一覧(106件)へ。

30秒・無料:ラーメン屋の内装費用シミュレーター(階数・ダクト対応)

「自分の店ならいくらか」を最初につかみましょう。業態・物件の状態・坪数に加えて、ラーメン店の費用を現実に動かす2つの変数——店舗の階数(排気ダクトの長さ)券売機の有無——を選ぶと、内装工事費の概算に、うちダクト・排気の費用帯、厨房設備の別枠目安まで一度に表示します。

※金額は一般的な目安レンジに地域係数を掛けた概算です。物件の状態、既存インフラ(ダクト・グリストラップ・ガス容量)、仕様グレードで実際の金額は変動します。正確な金額は現地調査後の見積もりでご確認ください。

費用の半分は「蒸気と油の始末」──ダクト・グリスト・防水床

ラーメンの厨房では、ゆで麺機から大量の蒸気が、寸胴から強い油煙が、一日中上がり続けます。この「蒸気と油の始末」こそがラーメン店の内装費の心臓部で、見える意匠より先に予算を確保すべき場所です。

費用の半分は「蒸気と油の始末」に消える① 排気ダクト 50〜250万円値段は太さでなく「長さ(階数)」で決まる寸胴・ゆで麺機② 防水・塗床/タイル 坪4〜8万円+FRP壁 坪2〜5万円グリスト③ グリストラップ 5〜80万円(床置き〜埋設)建設省告示1597号(阻集器)+下水道の水質基準+自治体条例の三層見える意匠(客席・カウンター)は費用の3割程度。残りは天井裏のダクトと、床の中の水と油の処理に埋まっている

① 排気ダクト──値段は太さではなく「長さ」で決まる

強力なフードと排気ファンはもちろんですが、費用を大きく動かすのはダクトの経路の長さです。1階路面で外壁からすぐ排気できるなら50〜120万円程度。ところが2階以上や地下、あるいはビルの規定で屋上まで立ち上げる場合、ダクトは階数分だけ長くなり、100〜250万円の帯に跳ねます。つまりダクトの値段は、工事会社ではなく物件を契約した瞬間にほぼ確定している——これがラーメン店の物件選びが他業態より費用に直結する理由です。こってり系(豚骨・家系)はさらに臭気の問題が乗るため、排気の出口の向き(隣家・通行人)まで契約前に確認してください。

② グリストラップ──「任意」ではない、三層の根拠

油脂を含む排水を受けるグリストラップ(グリース阻集器)は、しばしば「法律上は曖昧」と言われますが、実務では設置一択です。根拠は三層あります。①建築基準法の関係規定(建設省告示第1597号)が「油脂等が配管の機能を著しく妨げるおそれがある場合は有効な位置に阻集器を設ける」と定め、②下水道側には動植物油脂(ノルマルヘキサン抽出物質)30mg/L以下級の水質基準があり、③さらに自治体条例が上乗せします——東京都は下水道条例施行規程で全飲食店に設置を求めています(出典:建設省告示第1597号・下水道法・各自治体下水道条例。基準・運用は自治体で異なります)。費用は小型の床置き型で5〜20万円、床に埋設する新設なら床工事込みで30〜80万円。スープと油を大量に扱うラーメン店は、容量を小さくケチると清掃頻度と詰まりで倍返しになります。

③ 防水・床壁──油と湯気に毎日さらされる面

厨房の床は、耐油・防滑の塗床か磁器質タイルで坪4〜8万円、壁は清掃性の高いFRPパネルやタイルで坪2〜5万円が目安です。ここを住宅用の安い床材で済ませると、油と熱で数年を待たず浮き・剥がれが出て、営業しながらの張り替えという最悪の工事になります。「見えない場所ほど良い材料」が、ラーメン店の内装の鉄則です。

蒸気と天井──内装が3年で傷む最大要因

茹で麺機の蒸気は天井で結露する──天井材の序列茹で麺機天井面で冷えて結露 → カビ・剥落営業中ずっと蒸気を吐き続ける=飲食で最悪の条件不可: ビニルクロス/ジプトーン蒸気で剥離/事務所居抜きの定番天井は保健所NGが多い次善: 防水石膏ボード+防水塗装コスト優先の選択肢。塗装の更新前提定番: ケイカル板6mm+塗装不燃・厨房天井の実務標準。ただし防水ではない=塗装必須上位: 化粧ケイカル・防カビ専用天井材清掃性と更新周期で回収する投資
蒸気→天井結露→カビ・剥落。天井材は「不可・次善・定番・上位」で選ぶ

茹で麺機は営業中ずっと蒸気を吐き続けます。蒸気を含んだ暖気は天井面で冷やされて結露し、カビ→塗装浮き→ボード剥落の順で天井が死んでいく——ラーメン店は飲食の中でこの条件が最悪の業態です。だから天井材の選定は美観ではなく耐久投資。ビニルクロスは不燃品でも蒸気で継ぎ目から剥がれ、事務所ビル居抜きに多いジプトーン(化粧石膏ボード)は厨房では保健所に認められないことが多い定番の罠です。実務の標準はケイカル板6mm+塗装仕上げ(不燃材料)。ただし注意——ケイカル板は石膏ボードより濡れに強いだけで防水ではありません。素地のままだと濡れ跡が残るため塗装が前提です。予算があれば化粧ケイカルや防カビ専用天井材が清掃性で回収できます。

造作譲渡料の相場・値引き交渉・リース品の罠・原状回復義務の帰属は居抜き改装ガイド「造作譲渡の章」にまとめています。

もうひとつ、蒸気・排気とセットで見落とされるのが給気です。強力排気に給気が追いつかないと、排気能力が出ない・扉が異様に重い・隙間風で客席が寒いという三重苦になります。給気口や給気ファンは排気とワンセットで設計し、茹で麺機の直上には(油のレンジフードとは別に)蒸気を受けるフードを立てるのが理想形です。

物件のインフラ上限が総額を先に決める──「重飲食可」チェック

ラーメン店は不動産の世界で「重飲食」に分類され、そもそも入居できる物件が限られます。そして入居できる物件の中でも、インフラの上限(排気・ガス・電気・給排水)が総額の骨格を先に決めます。工事会社の見積もりを取る前に、物件側に「見積もり」を取らせる——という順番が正解です。

契約前の「インフラ上限」5チェック──総額はここで決まる① 排気経路:ダクトを屋上まで通せるか(階数=ダクトの長さ)既存ダクトの有無・径・立ち上げ経路。2階以上・地下は費用が跳ねる② ガス:口径と容量(寸胴+ゆで麺機の同時使用に耐えるか)増径は道路からの引込み工事になると数十万〜百万円級③ 給排水:口径・水圧・グリストラップの有無と容量ゆで麺機は常時給水。埋設グリスト新設は床工事ごと30〜80万円④ 電気容量:冷機・製氷・券売機・空調の合計に足りるか分電盤増設・幹線引替えはコストインパクト大⑤ 臭気・近隣:排気の出口が隣家・通行人に向いていないか豚骨系は特に。脱臭装置の後付けは高くつく——出口の位置で解決が先

使い方

内見のとき、この5項目を不動産会社と管理会社に文字で質問してください(「重飲食可か」「既存ダクトの径と経路」「ガスの口径」「電気容量」「グリストラップの有無・容量」「排気の出口の位置」)。回答がそろわない物件は、見積もりを取っても後から追加費用が出ます。逆に5項目がそろった物件なら、工事費は早見表の下限側で読めます。内装会社に内見へ同行してもらえるなら、それが最も確実です。

厨房設備の値段表──「熱源は新品・板金は中古」が実務の定石

内装工事費とは別枠で、ラーメン店の厨房設備は合計200〜700万円級になります。個別の目安と、費用を賢く配分する実務ルールを開きます。

ゆで麺機

40〜150万円
  • 変数釜数・ガス/電気

スープレンジ・寸胴レンジ

20〜60万円
  • 変数口数・火力

冷凍冷蔵庫・コールドテーブル

40〜80万円
  • 変数容量・台数

製氷機・2槽シンク・作業台

30〜70万円
  • 変数中古活用の主戦場

券売機

50〜150万円
  • 変数リース月額1〜3万円も

製麺機(自家製麺)

80〜300万円
  • 変数+製麺室の区画造作

配分の定石は「熱源は新品・板金は中古」です。ゆで麺機とレンジは故障が営業停止に直結し、燃焼効率の劣化がガス代に跳ね返るため新品(またはメーカー整備品)を。一方、シンク・作業台・棚などのステンレス板金製品は壊れる部品がほぼなく、中古で新品の3〜5割です。冷機(冷蔵庫・製氷機)は中間で、年式と保証を見て判断——設置年が古い中古冷機は電気代の差で数年で逆転されます。厨房のレイアウト設計そのものは業務用厨房の設計・工事費用ガイドで詳述しています。

カウンターと回転の設計──ラーメン店は「提供60秒」の建築

ラーメン店の客席は、居心地ではなく回転のためにあります。設計の基準値を並べます。

席数は1坪あたり1.5席前後が目安で、主役はカウンター。厨房から最短で丼を置ける奥行(45〜60cm)と、着丼・食事・下げ膳が交錯しない動線が、坪単価のどんな節約より売上に効きます。テーブル席は2〜4人組を拾うための最小限にとどめるのが定石で、カウンター比率の高い店ほど1人客の回転が速くなります。

券売機(50〜150万円・リースなら月1〜3万円)は初期費用に見えて、実はレイアウト部材です。入口すぐ・列が外に伸びる位置・雨に濡れない庇——この3条件を図面段階で確保しないと、後から置き場所がなくなります。食券制は注文と会計の人手を消し、ピーク回転をさらに上げるため、10坪クラスの小箱ほど投資対効果が高い設備です。

居抜きvsスケルトン──引き継ぐべきは「重飲食3点セット」

ラーメン店の居抜き判断は、椅子やテーブルの状態ではなく、天井裏と床の中で決まります。

ラーメン居抜きの価値=「重飲食3点セット」の引き継ぎ① 排気ダクト50〜250万円分経路・立ち上げが済み。確認:風量が自店の火力に足りるか・清掃歴② グリストラップ30〜80万円分埋設済みなら床工事が丸ごと不要。確認:容量・腐食・臭い③ 防水床・区画坪4〜8万円分塗床・タイル・排水勾配が生きていれば大差。確認:浮き・割れ・勾配この3点が生きているラーメン居抜き=坪15〜35万円が現実になる逆に3点が死んでいる居抜きは「解体費つきスケルトン」——造作譲渡料を払う価値はない椅子やテーブルの美しさではなく、天井裏と床の中で居抜きの値段は決まる

前店がラーメン店・中華・焼肉など重飲食だった居抜きは、①排気ダクト ②グリストラップ ③防水床の「3点セット」が引き継げる可能性があり、これが生きていれば坪15〜35万円という早見表下限が現実になります。確認のポイントは、①ダクトは自店の火力に風量が足りるか・ファンの年式・清掃歴 ②グリストは容量と腐食 ③床は浮き・割れ・排水勾配。一方、カフェや物販の居抜きは内装がきれいでも3点セットがゼロなので、「解体費つきスケルトン」に近い費用構造になります——見た目の綺麗さに造作譲渡料を払わないでください。

造作譲渡料の相場観・リース残債の確認・契約の急所は居抜き物件で開業する完全ガイドスケルトンvs居抜きの判断ガイドを参照してください。スケルトンから作る場合の進め方はスケルトン開業ガイドにまとめています。

坪数と総額──8坪・10坪・15坪・20坪モデル

スケルトンからの標準的な工事費(あっさり〜こってり帯・厨房機器別)を坪数別に整理します。小さい店ほど坪単価が高く出るのは、ダクト・グリスト・トイレという固定インフラが少ない坪数に割り掛かるためです。

8坪(席数10〜12)

280〜480万
  • 性格カウンター1本の最小構成

10坪(席数13〜15)

330〜580万
  • 性格個人店の主戦場

15坪(席数20〜23)

450〜900万
  • 性格テーブル2〜3卓が可能

20坪(席数27〜30)

600〜1,200万
  • 性格家族客・2オペ前提の設計

坪単価という指標の扱い方は坪単価ガイド、20坪クラスの他業態比較は20坪飲食店の内装費用ガイドも参照してください。

見積内訳の10カテゴリとチェックリスト

相見積もりは、各社バラバラの項目を次の10カテゴリへ仕分けし直すと横並びになります。ラーメン店で特徴的なのは、排気+水回り+ガスの「蒸気と油の始末」系で4割前後を占めることです。

見積内訳10カテゴリ(スケルトン改装時の構成比の目安)仮設・養生・解体5〜9%排気ダクト・フード12〜25%給排水・グリスト8〜15%ガス工事4〜8%電気・照明7〜12%厨房区画・防水床壁8〜13%内装仕上(客席側)8〜13%カウンター・造作7〜12%空調6〜10%サイン・ファサード4〜8%排気+水回り+ガスで4割前後——「蒸気と油の始末」が最大勢力。厨房機器・券売機は別枠

ラーメン店の見積書チェックリスト

  • 排気ダクトの経路(外壁直か屋上立ち上げか)と風量が明記されているか——「換気工事一式」は比較不能
  • グリストラップの型式・容量と、床置きか埋設かが書かれているか
  • 厨房の床(塗床/タイル)と壁(FRP/タイル)の仕様・面積が図面と一致しているか
  • ガスの口径増径・引込み工事の要否が確認済みか(別途になりやすい筆頭)
  • 厨房機器・券売機が「含み」か「別枠」か、最初のページで確認したか
  • フード消火装置・防火ダンパーなど消防関連が見積もりに入っているか
  • 解体後の追加費用の扱い(単価表・報告ルール)が契約前に明文化されているか

見積もりの取り方・比べ方の全体像は見積もり比較の完全ガイドを参照してください。

保健所・消防・排水──許認可の実務

保健所:飲食店営業許可の基準

営業許可の施設基準で実務的に確認されるのは、①洗浄シンク(2槽が一般的)②給湯設備 ③従業員用手洗い ④厨房と客席の区画 ⑤清掃しやすい床・壁、あたりです。ラーメン店固有の論点は、ゆで麺機・寸胴・シンクの配置がそのまま審査対象の図面になること。図面確定前の保健所事前相談を工程に入れるのが手戻りゼロの順序です(基準の細部は自治体で異なります)。

消防:火力の大きい店ほど見られる

強い火力を長時間使うラーメン店は、消防の確認事項が多い業態です。厨房フードのグリスフィルター、ダクト内の防火ダンパー、規模・建物条件によってはフード用の簡易消火装置、消火器・自動火災報知・防炎物品——特に雑居ビルや地下・上階では要求が上がります。ダクト経路は消防的にも審査対象になるため、排気計画と消防手続きはセットで進めてください(出典:消防法。運用は所轄で異なります)。

排水:グリストラップの水質基準(費用の半分は「蒸気と油の始末」の章の続き)

下水道へ流せる水質には動植物油脂30mg/L以下級の基準があり、清掃を怠ったグリストラップからの油流出は、下水管の閉塞事故として自治体から指導対象になります。バスケットのごみは毎日、油脂・汚泥は週1回程度の清掃が推奨され、汲み取った汚泥は産業廃棄物として許可業者に処理を委託します。設置して終わりでなく「運用込みの設備」として予算化(清掃委託は月数千円〜)してください。

深夜営業の届出は?──ラーメン店は原則不要

深夜0時以降の営業でも、酒類の提供がメインでないラーメン店は「深夜酒類提供飲食店営業」の届出が原則不要です(バー・居酒屋と違う点)。ただし深夜もビールや餃子で「飲ませる」業態設計に寄せるなら話が変わるため、酒の比重を上げる計画がある場合は所轄警察署に確認を。

席数×回転×客単価──投資上限の逆算

「いくらかかるか」を積み上げたら、「いくらまでかけてよいか」で締めます。ラーメンは昼ピークの回転で稼ぐ商売です。

月間売上の概算式

月間売上 = 席数 × 満席率 × 1日の回転 × 客単価 × 月間営業日数。例えば10坪15席・満席率75%・1日4回転(昼2.5+夜1.5)・客単価1,000円・月26日営業なら、15×0.75×4×1,000×26 = 月間売上約117万円。客単価900〜1,100円というラーメンの水準では、回転数がそのまま売上の天井になります——カウンター動線と券売機(カウンターと回転の設計の章)が「内装で買える回転」です。

この月間売上見込みに対し、内装+設備の初期投資を月間売上の6〜10ヶ月分以内に収めるのがひとつの経験則です。月間売上117万円なら700万〜1,170万円が上限帯——10坪スケルトン(工事330〜580万円+設備200〜400万円)はぎりぎり枠内、こだわりの詰め込みすぎは簡単に突き抜けます。公的データも小さく始める合理性を裏付けます。日本政策金融公庫総合研究所の「新規開業実態調査」(直近調査)では開業費用の中央値は500万円台500万円未満での開業が4割超(出典:日本公庫総研「新規開業実態調査」)——ラーメン居抜き+中古板金という組み合わせは、まさにこのゾーンの戦い方です。開業全体の段取りはラーメン屋開業ガイドで扱っています。

コストダウンの正攻法と、DIYの線引き

正攻法:削る順番を間違えない

効果が大きい順に、①物件で勝つ——3点セット(ダクト・グリスト・防水床)が生きたラーメン居抜きを選ぶことが、どんな値引き交渉より大きい ②板金の中古化——シンク・作業台・棚は中古で3〜5割 ③客席側の仕上げを絞る——ラーメン店の客は壁紙ではなく丼を見ています。カウンター天板と照明に絞って投資し、壁は塗装で十分 ④券売機はリースで初期を平準化。削ってはいけないのは、排気の風量・グリストの容量・防水の品質——ここを削った店は、開業後に営業を止めて直すことになります。

DIYの線引き

やってよい:客席側の壁塗装、棚・装飾の取付、外看板まわりの小物。実際、ラーメン店の「味のある」内壁は塗装DIYと相性が良い領域です。プロ必須:ガス(資格必須)、電気(資格必須)、排気ダクト、給排水・防水、厨房区画の下地。とくにダクトとガスの素人工事は火災に直結します——厨房まわりは1ミリも触らない、が線引きです。

工期とスケジュール

ラーメン屋開業の流れと工期の目安① 物件探し(重飲食可+インフラ上限5チェック)〜2ヶ月② 会社選び・現地調査・相見積もり(2〜3社)1〜1.5ヶ月③ 厨房計画の先行確定→ダクト製作発注・保健所/消防 事前相談④ 施工:居抜き2〜5週間/スケルトン6〜10週間⑤ 保健所検査→営業許可→機器搬入・試作→開業ボトルネックはダクト製作とガス引込み。厨房計画を最初に固めると工期と費用が安定する

施工は居抜きで2〜5週間、スケルトンで6〜10週間が目安です。ラーメン店特有のボトルネックは2つ。①排気ダクトの製作——経路確定後の板金製作に時間がかかるため、厨房計画を最初に固めてダクトを先行発注すると工程が安定します ②ガスの引込み・増径——ガス会社の工事は申込みから数週間かかることがあり、容量不足が判明した時点で即申込みが鉄則です。スープの試作・味の調整期間(1〜2週間)も工事完了後に確保して、開業日から逆算してください。

内装業者の選び方と施工事例の見方

ラーメン店の内装は「排気・ダクト計画」「厨房レイアウト」「重飲食物件の経験」という3つの専門性で会社の実力差が出ます。デザインの得意な会社と、蒸気と油を捌ける会社は、必ずしも同じではありません。

会社選定の確認ポイント

  • ラーメン店(または中華・焼肉など重飲食)の施工実績があるか──厨房とダクトの写真で確認
  • 「ダクトの経路と風量」を内見段階で語れるか──ここに即答できる会社は工程も読める
  • 保健所・消防の検査を通した経験が豊富か(フード消火・防火ダンパーの扱い)
  • 厨房機器の手配・中古活用まで相談に乗れるか(工事と機器の取り合いが最も揉める場所)
  • 解体後の追加費用の扱い(単価表・報告ルール)を契約前に明文化できるか

実際の空気感は写真が一番速い判断材料です。たとえば兵庫県の松坂牛ラーメンの内装デザイン事例愛知県のラーメンの内装デザイン事例のように、公開されている施工事例でカウンター・厨房・ファサードの作り方を見比べてから相談に進むと、要望が具体的に伝わります。

見積もりは同一要件で2〜3社が基本です。要件書には、坪数・物件状態(居抜き/スケルトン)・階数と排気経路・業態(あっさり/こってり/自家製麺)・券売機の有無を明記して前提をそろえてください。前提がそろって初めて、金額差は「会社の実力差」として読めます。

ラーメン屋の見極め①──排気を「数値」で通せるか

章のチェックを面談の質問に変えるのが確実です。まず「スープ炊きの強火力レンジを前提に、必要排気量の計算と、ダクトの経路・清掃口の位置まで図面で示せますか」。ラーメンの排気は一般飲食の強化版で、経路が長いほど油の堆積=ダクト火災のリスクと清掃費が乗ります。近隣への臭気対策(排気の出口位置・脱臭)まで語れるかも合わせて確認を。

ラーメン屋の見極め②──「水と油」を床から設計できるか

次に「グリストラップの容量根拠と、丼洗浄・茹でこぼしを受ける床防水・排水勾配の仕様を出せますか」。スープの油脂とでんぷんはグリスと配管に集中します。容量の根拠(席数・営業時間からの算定)と清掃動線まで示せる会社は、保健所検査と日々の運営の両方が見えています。

ラーメン屋の見極め③──カウンターを「提供秒数」から逆算できるか

最後に「厨房1人回しの動線と、カウンターの奥行・高さ・配膳ラインを、着丼までの歩数で説明してください」。ラーメンは提供速度が回転率=売上です。茹で場から着丼までの歩数、返却動線、券売機の位置——秒で語れる会社は繁盛店の現場を知っています。

業種を問わない選定の共通基準(業者4タイプ分類・見積書チェック)は内装業者の選び方の実践ガイド(カフェ編)へ。ラーメン屋はこの共通基準の上に、上の3つを重ねてください。

ラーメン店・重飲食の実績がある複数の会社から、同一条件で見積もりを取りましょう。店舗オーナー側は無料で利用できます。

ラーメン店の内装事例を見る複数社に無料で見積もり

よくある質問

Q. 厨房の天井は何を使えばいい?

A. 定番はケイカル板6mm+塗装(不燃)。ジプトーンは保健所NGが多く、ビニルクロスは蒸気で剥離。ケイカルも防水ではないので塗装前提です。給気と蒸気用フードもセットで。

ラーメン屋の内装費用は坪いくらですか?

一般的な目安は、ラーメン店の居抜きで坪15〜35万円、他飲食の居抜きで坪20〜45万円、スケルトンで坪30〜70万円です。つけ麺・自家製麺(製麺室あり)や高級仕様では坪80万円級まで上がります。別枠で厨房設備200〜700万円級を見込んでください。

10坪のラーメン屋の開業費用の総額は?

スケルトンからの工事費で330〜580万円、厨房設備・券売機を含めると550〜1,000万円前後が一般的な目安です。3点セット(ダクト・グリスト・防水床)が生きたラーメン居抜きなら、総額300万円台からの計画も現実的です。

排気ダクトの工事費はいくらかかりますか?

1階で外壁からすぐ排気できるなら50〜120万円程度、2階以上・地下・屋上まで立ち上げる場合は100〜250万円が目安です。値段は太さではなく経路の長さで決まるため、物件選びの段階でほぼ確定します。

グリストラップの設置は義務ですか?

全国一律の明文義務はありませんが、建設省告示第1597号(阻集器)・下水道の水質基準(動植物油脂30mg/L以下級)・自治体条例(東京都は全飲食店に設置を規定)の三層があり、実務上は設置一択です。費用は床置き型5〜20万円、埋設新設で30〜80万円が目安です。

厨房機器は中古でも大丈夫ですか?

「熱源は新品・板金は中古」が実務の定石です。ゆで麺機・レンジは故障が営業停止に直結するため新品か整備品を、シンク・作業台は中古で新品の3〜5割に抑えられます。冷機は年式と電気代で判断してください。

居抜き物件を選ぶときの注意点は?

椅子やテーブルではなく、排気ダクト(風量・清掃歴)・グリストラップ(容量・腐食)・防水床(浮き・勾配)の3点セットを確認してください。3点が死んでいる居抜きは解体費つきスケルトンに近く、造作譲渡料を払う価値がありません。

券売機は必要ですか?費用は?

本体50〜150万円、リースなら月1〜3万円程度が目安です。注文・会計の人手を減らしてピークの回転を上げるため、小規模店ほど投資対効果が高い設備です。設置位置(入口すぐ・列の伸び先・雨よけ)は図面段階で確保してください。

深夜営業に届出は必要ですか?

酒類の提供がメインでないラーメン店は、深夜0時以降に営業しても深夜酒類提供飲食店営業の届出は原則不要です。深夜帯に酒の比重を上げる業態設計にする場合は、所轄警察署に確認してください。

工期はどれくらいかかりますか?

居抜きで2〜5週間、スケルトンで6〜10週間が目安です。ボトルネックは排気ダクトの製作とガスの引込み・増径で、厨房計画を最初に固めてダクトを先行発注すると安定します。保健所検査と味の試作期間も開業日から逆算に入れてください。

見積もりは何社から取るべきですか?

同一要件で2〜3社が目安です。階数・排気経路・業態・券売機の有無を要件書に明記し、「換気工事一式」でなくダクト経路と風量が書かれた見積もりで比較すると、金額差を会社の実力差として読めます。

まとめ──数字の骨格をつかんだら、相見積もりへ

ラーメン屋の内装費用は、①費用の半分が「蒸気と油の始末」(ダクト・グリスト・防水)に消える構造を理解し、②ダクトの値段は物件の階数で決まると知り、③契約前にインフラ上限の5チェックを物件側に取らせ、④厨房設備は熱源新品・板金中古で配分する——この4段で、「坪30〜70万円」という幅の中の自分の数字が取り出せます。

最後の精度を出すのは、現地とインフラを見た複数社の見積もりだけです。同一要件・2〜3社・10カテゴリ仕分けで比較すれば、金額の妥当性は自分で判定できます。

手元の明るさ・清掃性・回転を両立する照明の組み方——灯数×取付込み単価の式とJISの照度の物差し——は店舗照明の設計と費用相場ガイドで詳述しています。

同じ飲食でも、客席の全卓に排気口を持つ焼肉・鉄板焼きは費用構造が別物です(1卓10〜30万円の掛け算・ロースター3方式が物件を決める)。焼肉屋・鉄板焼き屋の内装工事費用相場で詳述しています。

必要換気量の物差し(換気回数法・1人30m³/h法)と給気の設計、屋上立ち上げの費用構造は店舗の24時間換気・給排気設計完全ガイドを参照してください。

自分の業種の数字がつかめたら、他業種との比較で相場感を立体化できます。店舗内装費用の相場一覧(60業種の坪単価比較・シミュレーター付き)で横断できます。

要件を入力すると、ラーメン店の実績がある内装会社の複数見積もりを無料で比較できます。

ラーメン店の内装事例を見る複数社に無料で見積もり

この記事について(運営者情報)

本記事は、店舗内装ドットコム(株式会社BPBコンサルティング運営)が、当サイトに公開されている施工事例と、公的資料・法令(食品衛生法・同施行規則、消防法、建設省告示第1597号・下水道法および各自治体下水道条例、日本政策金融公庫総合研究所「新規開業実態調査」)を整理して作成・更新しています。

作成・検証の方法:記載レンジは、公開されている複数の施工会社・専門メディアの提示額を横断照合し、重なり合う帯を採用したうえで、法令・公的調査の数値と突合して作成しています。金額はいずれも一般的な目安であり、正確な費用は物件のインフラ確認と現地調査を経た見積もりでのみ確定します。許認可・排水基準の運用は自治体・所轄で異なるため、事前相談のうえ進めてください。

店舗内装ドットコム

読み終えたら、ラーメンの内装を
無料で一括見積もり

¥0ご利用無料
店舗内装専門サイト
全国対応業種問わず
全国47都道府県・7,000件以上の事例から比較

記事の業種を自動入力(変更できます)

登録不要・入力は数分・しつこい営業なし

店舗内装ドットコム内装・デザイン会社が見つかる
×
入力は数分登録不要全国の内装会社を比較
無料でマッチング →