寿司屋改装ガイド|費用相場・営業しながらの可否・檜カウンターとネタケース(冷蔵)の刷新で失敗しない進め方

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「店が古くなってきた」「世界観を変えて客層を広げたい」「檜カウンターを作り直したい」——営業中の寿司屋を改装するとき、多くのオーナーがまず費用を調べます。ですが、すでに営業している寿司屋の改装は、ゼロから作る開業とは別物です。寿司屋はバーと同じくカウンターが店の物理的中心ですが、檜カウンター・付け台は職人造作の最高級(ヒノキの一枚板は1枚200万円を超えることも)で、さらにネタの冷蔵が命の生もの商売という二点が固有。本記事は、檜カウンター・付け台を残すか/やり直すか、そしてネタケース・冷蔵をどう更新するか(生ものを止めない段取り)という視点から、費用相場・営業しながらの可否・発注自由度・許認可までをまとめた発注者向けガイドです。檜カウンター・ネタケース・業態別の詳細は寿司・海鮮店の内装ガイド、工事区分はA/B/C工事区分ガイドもあわせてご覧ください。

この記事の要点

  • 寿司屋改装も止める分かれ目はカウンター。檜カウンター・付け台のやり直しは休業が前提
  • 檜カウンター・付け台は職人造作の最高級(ヒノキ一枚板は200万円超も)。残せば営業しながら世界観を刷新できる
  • 寿司は生もの商売。ネタケース・冷蔵に触れる改装は、生ものを止めない段取りが命
  • 板場(握る厨房)はオープンで客から見える。改装中の見え方・清潔感が体験価値に直結
  • 世界観は白木の格式(高級江戸前)から活気(回転・大衆)まで幅広い。誰に何を変えるかを先に決める
⚠️ ご注意:本記事は一般的な情報提供を目的としており、正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。費用は公開情報をもとにした目安であり、法令・許認可の要件は物件や自治体・管轄機関によって異なります。具体的な判断は、現地調査を踏まえた業者見積もりや、所管の保健所・消防署、専門家にご確認ください。

寿司屋改装も止める分かれ目はカウンター。檜カウンターは職人造作の最高級

営業中の寿司屋を改装するとき、最初に置くべき判断軸は「どんな内装にするか」ではありません。「檜カウンター・付け台をやり直す改装か、それとも残す改装か」という段取りの設計です。バーと同じく、寿司屋もカウンターが店の物理的中心。付け台越しに握って出すため、檜カウンター・付け台をやり直す(解体・作り直し)改装は、営業を止める=休業が前提になります。

止める分かれ目は檜カウンター・付け台付け台越しに握る=カウンターが営業の中心照明・壁・席・世界観=営業しながら可照明・世界観・小上がり営業時間外で檜カウンターやり直し=休業解体・作り直し=営業の中心付け台越しに握って出すヒノキ一枚板は200万円超=職人造作の最高級残せるかが休業の要否と費用を分ける

ただし寿司のカウンターはバー以上に特別です。ヒノキの一枚板は1枚200万円を超えることもある職人造作の最高級で、付け台(握りを載せる200mm幅)・奥行400〜450mmの寸法が職人の仕事と客の居心地を左右します。だから「檜カウンター・付け台を残せるか」が、休業の要否と費用の桁を分ける最初の判断。残せば、照明・壁・席・世界観だけを刷新して営業しながら改装でき、やり直すなら素材選びで費用が大きく変わります。バーは酒類・世界観が核心でしたが、寿司は檜カウンターの格と、生ものの冷蔵という二点が固有です。

檜カウンター
残すか/やり直すか
一枚板200万超
職人造作の最高級
照明・席は可
カウンター以外は進めやすい
ポイント:「客席・世界観だけの改装」か「檜カウンター・付け台をやり直す改装」か。これを先に切り分けると、営業継続の可否・予算・工期がほぼ決まります。

寿司屋改装の費用相場・坪単価【物件・目的別】

公開されている各社の情報を整理すると、寿司屋改装の工事費はおおむね次のレンジが目安として共通して示されています。寿司店の坪単価は40万円前後が一つの目安で、スケルトンや高級店では坪50〜80万円、20坪で600〜1,000万円ほどを見ておくこともあります。そして寿司で特徴的なのが、檜カウンターとネタケース(冷蔵)の比率が高いこと。ヒノキの一枚板カウンターは1枚200万円を超えることもあり、ネタケースは新品で15万円ほど、状態の良い中古なら10万円以下、いけす(生簀)は20〜40万円規模です。

ここで開業との決定的な違いを押さえておきましょう。寿司屋の改装費は「内装」と「檜カウンター・ネタケース」の二本立てで、坪単価だけでは割り切れません。内装は壁・床・天井や席・小上がり・世界観の造作ですが、これとは別に、檜カウンター・付け台・ネタケース(冷蔵ショーケース)・冷蔵設備といった寿司特有の費用が乗ります。さらに改装では既存の解体・撤去・原状回復が加わり、現況によって大きく振れます。

檜カウンター・ネタケースの比率が高い坪単価だけでは出ない。檜カウンターが大きく積む坪単価×坪数内装の基本解体・撤去既存撤去ネタケース・冷蔵生もの設備檜カウンター(別積み)一枚板は200万超も= 実際にかかる改装費檜カウンター・ネタケースは内装と別の設備費。要確認

内訳を読むときのコツは、項目を「①解体・原状回復」「②内装・造作」「③ネタケース・冷蔵」「④檜カウンター・付け台」「⑤諸経費」に分けて見ることです。開業の見積もりと違い、改装では①が必ず乗り、③④が檜カウンターをやり直すかどうかで大きく動きます。見積書を受け取ったら、まず③と④がどこまで含まれているかを確認すると、各社の金額差の理由が見えてきます。

なお、部分改装で内装材だけを張り替える場合の単価の目安(公開情報)は、壁紙(クロス)が1,000〜2,000円/㎡、床のクッションフロアが2,000〜5,000円/㎡、床タイルが3,000〜8,000円/㎡、天井クロスが1,500〜3,000円/㎡、壁の塗装が1,000〜3,000円/㎡ほどです。「客席の壁だけ」「床だけ」といった部分的な改装では、この㎡単価から概算できます。

部分改装(カウンター残す)

照明・壁・席・世界観
主な対象照明・世界観・小上がり
工期数日〜数週間
営業継続○ 区画・時間外で可
向く目的老朽更新・世界観の刷新

全面・檜カウンターやり直し

檜カウンター解体
主な対象檜カウンター・付け台・全面
工期数週間〜
営業継続× 休業が前提
向く目的格の一新・業態転換

費用の全体像は店舗内装の費用ガイド、檜カウンター素材・寸法・ネタケースの詳しい目安は寿司・海鮮店の内装ガイドでも扱っています。

注意:坪単価はあくまで目安です。独自に算出された坪単価をそのまま自店に当てはめず、現況を見た見積もりで確定してください。とくに寿司は檜カウンターの素材・ネタケース・冷蔵の現況差が大きく、早見表だけでは足りません。

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業態・広さ・立地・改装レベルに加えて、改装する部位ややり直す造作(檜カウンター・付け台のやり直し、ネタ冷蔵・冷凍設備の更新など)を選ぶと、あなたの状況に合わせて工事費の概算・内訳・想定休業・注意点までその場で変わります。寿司屋の改装は檜カウンターを残すか・やり直すかで大きく振れるため、予算の当たりをつけるための目安としてお使いください。

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営業しながら改装できる?客席・世界観はOK・檜カウンターは休業/ネタケースは段取り

寿司屋でも、営業しながら改装できる範囲があります。照明・壁・床・席・小上がり・世界観といった内装であれば、区画を分けて・営業時間外に進めることで、営業を止めずに改装できることが多いです。世界観を変えるだけなら、店を閉めずに少しずつ進められます。

営業しながら改装できる工事/できない工事照明・世界観は可、檜カウンターは休業、冷蔵は段取り営業しながら可照明・壁・席・小上がり・世界観営業時間外で休業/段取りが要る檜カウンターやり直し=休業ネタケース・冷蔵=生もの段取り生ものは止められない=冷蔵の段取りが命代替の冷蔵・仕入れ調整・休業日に集約

一方で、すべての改装が営業しながらできるわけではありません。檜カウンター・付け台をやり直す(解体・作り直し)改装は、営業の物理的中心を止めるため休業が前提になります。さらに寿司ならではの注意点として、ネタケース・冷蔵設備に手を入れる改装は、生ものの管理を止められないため、冷蔵を切る期間の段取り(後述)が要ります。継続できる工事、休業が要る工事、段取りが要る工事の線引きを押さえておきましょう。

  • 【営業しながら可】照明・壁・床・天井の意匠、席・小上がりの造作、世界観の刷新
  • 【営業しながら可】区画を分けて・営業時間外に進める範囲の客席工事
  • 【休業が前提】檜カウンター・付け台のやり直し(解体・作り直し)
  • 【段取りが要る】ネタケース・冷蔵設備の更新(生ものを止めない段取り)
  • 【休業が前提】板場(厨房)の水回りを大きく変える、全面解体

そして見落とされがちなのが常連客への告知設計です。寿司屋は常連商売の色が濃いため、休業期間や再開日を事前に告知し、常連に個別に伝えます。SNS・店頭を更新し、「リニューアル予告」としてポジティブに発信すれば、休業の不便を期待感に変えられます。長く通う常連を切らさない段取りが、寿司屋では何より重要です。

ポイント:檜カウンター・付け台のやり直しを選んでいるのに「営業を続ける」を選ぶと、シミュレーターに注意が表示されます。照明・壁・席・世界観の刷新に絞るか、休業してまとめて進める計画への切り替えを検討してください。

既存檜カウンター・ネタケースは残す?やり直す?

改装費を大きく左右するのが、寿司屋の顔——檜カウンター・付け台・ネタケース——を残すか替えるかの判断です。今の檜カウンターを活かせるなら、照明・壁・世界観だけを刷新することで、営業しながら大きく印象を変えられます。逆に、檜カウンターを作り直すとなると、解体・撤去に加えて、素材選びで費用が大きく変わります。杉・檜・欅といった木材や一枚板の選択で、カウンターだけで数十万から200万円超まで幅があります。

既存の檜カウンター・付け台:残す?やり直す?今の檜カウンターを活かせる?Yes:カウンターは残す照明・世界観だけ刷新→営業しながらNo・やり直し:素材を選ぶ杉/檜/欅・一枚板で費用が大きく差解体=休業が前提ヒノキ一枚板は200万円超も※檜カウンターを残せるかが、休業の要否と費用を分ける

寿司屋改装で確認すべきポイントを整理します。

  • 檜カウンター:今の素材(杉/檜/欅)・状態・寸法(付け台・奥行)を活かせるか
  • 付け台:握りを載せる付け台の幅・高さが今の握り方に合っているか
  • ネタケース:冷蔵ショーケースの状態・サイズ・見え方を活かせるか、更新するか
  • 冷蔵・冷凍:生ものの保存に十分な能力か、電気容量は足りるか
  • 板場・水回り:握る厨房の動線・水回りが今の営業に合っているか

判断のコツは、「全部やり直す」ではなく、「見せる部分(檜カウンター・付け台・ネタケース)に投資を集中し、状態の良いものは活かす」ことです。寿司屋は”見せる部分”が店の格・客単価に直結するため、限られた予算を効果の出る部分に集中させるのが賢い改装。檜カウンターの素材・寸法やネタケースの詳細は寿司・海鮮店の内装ガイドで扱っています。

ネタケース・冷蔵の更新——生ものを止めない段取り

寿司屋改装の、バーにない固有の論点がこれです。寿司はネタの冷蔵が命の生もの商売。バーの酒類在庫は常温で待てますが、寿司のネタは待てません。だからネタケース(冷蔵ショーケース)・冷蔵・冷凍設備に手を入れる改装は、生ものの仕入れ・管理を止められないため、冷蔵を切る期間の段取りが要ります

代替の冷蔵仮設・予備の冷蔵を確保
仕入れ調整工事期間は仕入れを絞る
休業日に集約定休日にまとめて入替

更新のタイミングは、定休日や休業期間にまとめるのが基本です。ネタケースだけの入れ替えなら、代替の冷蔵を用意して短期間で済ませることもできますが、冷蔵・冷凍の本体や水回りまで及ぶなら、休業してまとめて進めるほうが安全です。いけす(生簀)を持つ店は、生きた魚介の移し替えも段取りに含めましょう。電気容量も要確認で、生ものの冷蔵は安定電源が命のため、設備を増やすなら電気の増設も合わせて検討します。ネタケース・生もの設備の詳しい仕様は寿司・海鮮店の内装ガイドが参考になります。

あなたの店は業者を選べる?(発注自由度・水回りと冷蔵の電気)

意外に知られていませんが、改装で「業者を自由に選べるか」は店舗の立地条件で変わります。路面店や独立した建物は、水回り・電気まで自由に選べるため、複数社で相見積もりを取って価格と提案を比較できます。とくに寿司は檜カウンターのやり直しの範囲で金額差が出やすく、相見積もりで比較する価値が大きい業態です。

立地で変わる発注自由度(水回り・搬入)給排水・電気をどこまで自分で選べるか路面・独立C相当=自由水回り・電気自由相見積の差◎ビル・空中階給排水・電気=一部B板場の水回りの位置一枚板の搬入経路寿司屋の居抜き檜カウンター流用ネタケース活用状態・冷蔵を確認

一方、ビルや空中階のテナントは、内装造作は自由でも、給排水・電気の幹線がビル指定(B工事)になりがちで、さらに板場の水回りの位置・冷蔵設備の電気容量に制約があり、重い一枚板カウンターの搬入経路も確認が必要なことが多いです。寿司の板場は水回りが要で、冷蔵設備の電気も大きいため、ビルの構造や規約に左右されます。寿司屋の居抜きなら、既存の檜カウンター・ネタケース・水回りを流用して圧縮できる余地があります。工事区分A/B/Cの考え方はA/B/C工事区分ガイドで詳しく扱っています。

路面店・独立

工事区分C相当(自由)
業者選び自分で選べる
要点水回り・電気自由。相見積で比較

ビル・空中階

工事区分給排水・電気一部B工事
業者選び一部は選べない
要点水回りの位置+一枚板の搬入経路

もう一つ、改装ならではの落とし穴が原状回復義務の境界です。営業中ということは賃貸借契約の途中です。改装で檜カウンターや造作・ネタケース・水回りを足すと、退去時に「もともと借りたときの状態」に戻す義務に加えて、自分が新たに足した造作・設備の分まで原状回復を負うことがあります。寿司は造作カウンターや水回りが多いため、原状回復の範囲が読みにくくなりがち。改装の契約段階で、どこまでを誰が戻すのかを切り分けておきましょう。原状回復の費用相場や契約の読み方は店舗の原状回復ガイドが参考になります。

改装で押さえる:板場のオープン清潔感と白木の格式

檜カウンターのような大きな造作だけでなく、寿司屋ならではの板場のオープン清潔感と白木の格式も、改装で必ず押さえたいポイントです。寿司屋の板場(寿司を握る厨房)は、ほとんどの場合オープンで客から見えます。職人技を見せることが体験価値の一部だからです。

  • 板場のオープン清潔感:客から見える厨房だから、清潔感と整った見え方が体験価値
  • 白木(檜)の格式:高級江戸前は白木の格式・静けさが店の格を伝える
  • 照明:寿司・ネタを美しく見せる照明(高演色・手元の明るさ)が重要
  • 水回りの衛生:生ものを扱うため、手洗い・シンク・排水の衛生を確保
  • 素材のメリハリ:見える部分に本物の木、見えにくい部分は質感の高い代替材

これらは「清潔・格・職人技を感じられること」という寿司屋の体験を左右します。とくに高級寿司は内装の格がそのまま店の格として見られるため、見える部分への投資が効きます。素材や照明計画、世界観の作り方は寿司・海鮮店の内装ガイドで詳しく扱っていますので、あわせてご覧ください。

寿司屋改装の目的別 進め方

改装で失敗する典型は、目的が曖昧なまま「とりあえずきれいにする」ことです。目的を一つに絞ると、予算・範囲・工期・営業継続の可否まで自然に決まります。寿司屋改装でよくある目的を比べておきましょう。

① 老朽更新

狙い清潔感・照明・席の改善
範囲照明・壁・席(部分)
費用読みやすい
継続

② カウンター刷新

狙い檜カウンター・付け台の一新
範囲檜カウンター・ネタケース
費用
継続×(休業)

③ 業態シフト

狙い高級⇔大衆・客層を変える
範囲世界観・席・設備
費用中〜大
継続カウンター次第

注意したいのは、常連がついていて売上が安定しているなら、無理に世界観を変えない判断もあるということです。とくに高級寿司は内装の格がそのまま店の格として見られるため、中途半端な改装はかえってマイナス。「今の店の何を、誰のために変えるのか」を先に言語化しましょう。改装で起こりがちな後悔とその回避は店舗改装の失敗防止ガイドも参考になります。なお、同じ改装でも業種が違えば核心も変わります。カウンター中心のバーはバー改装ガイド、厨房と席ミックスの居酒屋は居酒屋改装ガイド、ピザ窯のイタリアンはイタリアン改装ガイド、客席が中心のカフェはカフェ改装ガイドもどうぞ。別の物件へ移る場合は寿司屋の移転ガイドが参考になります。

改装の流れと工期・リニューアル

寿司屋改装は、おおむね次の流れで進みます。改装は現況勝負のため、見積もりの前の現地調査(とくに檜カウンターの状態・冷蔵・水回りの確認)がとりわけ重要です。

会社選定寿司・和食の改装実績で絞る
現地調査檜カウンター・冷蔵・水回り
見積・比較寿司経験で相見積
契約・着工休業・冷蔵の段取り
竣工・再開リニューアル

工期の目安は、照明・席中心の部分改装で数日〜数週間、檜カウンターのやり直しや全面改装で数週間以上を見ておくこともあります。檜カウンター造作・冷蔵・水回りがボトルネックになりやすいため、休業期間と家賃負担に加え、生ものの冷蔵の段取りを見込んだ計画が必要です。再開時は、常連への告知やリニューアルの発信をセットで計画すると立ち上がりがスムーズです。改装全体の進め方は店舗改装の流れガイドでも整理しています。

失敗しない業者の選び方(寿司屋改装版)

寿司屋改装で業者を選ぶときは、開業の内装業者選びとは少し見るべき点が違います。改装は現況に左右され、とくに寿司は檜カウンターの造作と生もの設備の設計力が問われるため、次のような観点で確認しましょう。

  • 寿司・和食の改装実績があるか(新装だけでなく改装の経験)
  • 檜カウンター・つけ場の造作経験があるか(素材・寸法の提案力)
  • ネタケース・冷蔵・水回りの設計と、生ものを止めない段取りに慣れているか
  • 既存の檜カウンター・ネタケースの流用可否を提案できるか
  • 見積もりの内訳が明確か(檜カウンター・ネタケース・原状回復まで含むか)

そして相見積もりは必須です。改装は現況依存で各社の見方が割れやすく、とくに寿司は檜カウンター・ネタケース・世界観の提案で金額も仕上がりも大きく変わるため、1社だけでは妥当かを判断できません。複数社を比べることで、適正価格と相性の良い会社が見えてきます。見積もりの読み方は店舗の見積もり比較ガイド、業者のタイプ別の選び方は店舗内装会社の選び方を参考にしてください。

改装の法令チェック(飲食店営業許可・食品衛生・消防)

改装では、開業時に済ませたはずの法令確認が再び必要になることがあります。寿司屋でとくに見落としやすいのが、飲食店営業許可と、生ものを扱う食品衛生に関わる手続きです。

飲食店営業許可の変更:板場(厨房)のレイアウトや設備(シンク・手洗い・区画など)、水回りを大きく変える改装では、保健所の飲食店営業許可の基準に関わり、変更の届出や再確認が必要になることがあります。着工前に所管の保健所へ確認しましょう。
食品衛生(生もの):寿司は生ものを扱うため、冷蔵の温度管理・手洗い設備・区画など、食品衛生上の基準がとくに重要です。ネタケース・冷蔵を更新する改装では、温度管理や衛生動線が基準に合っているか確認しましょう。生食用の取り扱いに関わる要件は自治体で異なります。
消防・内装制限:間取りや内装材を大きく変える改装では、消防設備や内装制限が再びトリガーされることがあります。ビルや空中階の店舗は避難経路の確保も重要です。着工前に所管の消防署・専門家に確認してください。

いずれも物件や自治体によって判断が分かれます。早い段階で、所管の保健所・消防署や、専門家・施工会社に確認してください。飲食店営業許可・食品衛生・内装制限の基礎は寿司・海鮮店の内装ガイドにも解説があります。

よくある質問(FAQ)

寿司屋は営業しながら改装できますか?
照明・壁・床・席・小上がり・世界観といった内装なら、区画を分けて・営業時間外に進めることで営業を止めずに改装できることが多いです。ただし、檜カウンター・付け台をやり直す(解体・作り直し)改装は、営業の物理的中心を止めるため休業が前提になります。さらにネタケース・冷蔵に手を入れる場合は、生ものを止めない段取りが必要です。
寿司屋改装の坪単価はいくらですか?
寿司店の坪単価は40万円前後が一つの目安で、スケルトンや高級店では坪50〜80万円、20坪で600〜1,000万円ほどを見ておくこともあります。ただし寿司は檜カウンターとネタケース(冷蔵)の比率が高く、ヒノキの一枚板カウンターは1枚200万円を超えることもあるため、坪単価だけでは割り切れません。
檜カウンターは作り直さないとダメですか?
いいえ。今の檜カウンターを活かせるなら、照明・壁・世界観だけを刷新することで、営業しながら大きく印象を変えられます。寿司屋は”見せる部分”が店の格・客単価に直結するため、限られた予算を効果の出る部分(檜カウンター・付け台・ネタケース)に集中させるのが賢い改装です。作り直すのは、素材を一新したい・寸法を変えたい場合です。
なぜ檜カウンターをやり直すと休業が必要なのですか?
寿司屋は付け台越しに握って出すため、檜カウンター・付け台がいわば営業の物理的中心です。これを解体・作り直しすると握って提供できなくなるため、休業が前提になります。逆に、照明・壁・席・世界観の刷新はカウンターを残したまま進められるので、営業しながら改装できることが多いです。
ネタケースや冷蔵を変えるときの注意点は?
寿司はネタの冷蔵が命の生もの商売なので、ネタケース・冷蔵設備に触れる改装は、生ものの仕入れ・管理を止められないことが最大の注意点です。代替の冷蔵を用意する、工事期間は仕入れを絞る、定休日にまとめて入れ替えるといった段取りが要ります。冷蔵を増やすなら電気容量の確認も必要です。
ビルの2階以上でも寿司屋を改装できますか?
改装はできますが、給排水・電気の幹線がビル指定(B工事)になりやすく、板場の水回りの位置や冷蔵設備の電気容量に制約があることが多いです。また、重い一枚板カウンターの搬入経路も確認が必要です。寿司の板場は水回りが要で冷蔵設備の電気も大きいため、工事区分と搬入経路を事前に確認しましょう。
板場(厨房)のレイアウトを変えると届出は必要ですか?
板場のレイアウトや設備(シンク・手洗い・区画など)、水回りを大きく変える改装では、保健所の飲食店営業許可の基準に関わり、変更の届出や再確認が必要になることがあります。寿司は生ものを扱うため、冷蔵の温度管理や衛生動線もとくに重要です。着工前に所管の保健所へ確認しましょう。
寿司屋改装で使える補助金はありますか?
省エネ設備や事業再構築、業態転換などに関する制度が、時期や自治体によって設けられることがあります。内容や有無は変わるため、最新情報は公式の窓口や専門家にご確認ください。

まとめ|まずは「檜カウンターを残すか」と冷蔵の段取りから

寿司屋改装は、内装の見た目より先に「檜カウンター・付け台を残すか/やり直すか」「ネタケース・冷蔵をどう更新するか(生ものを止めない段取り)」から考えるのが成功の近道です。寿司屋はバーと同じくカウンターが店の物理的中心で、檜カウンター・付け台は職人造作の最高級(ヒノキ一枚板は200万円超も)。やり直すなら休業が前提で、照明・壁・席・世界観だけなら営業しながら進められます。そして寿司は生もの商売だから、ネタケース・冷蔵に触れる改装は、代替の冷蔵・仕入れ調整・休業日への集約といった段取りが欠かせません。板場はオープンで客から見えるため、清潔感と白木の格式が店の格を伝えます。いずれも現況を見なければ判断できません。まずは「檜カウンターを残すか」と「冷蔵の段取り」を切り分け、檜カウンター・冷蔵・水回りまで見る現地調査を受け、寿司・和食経験のある複数社の見積もりを比較することから始めましょう。

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